JP2002130686A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2002130686A
JP2002130686A JP2000330808A JP2000330808A JP2002130686A JP 2002130686 A JP2002130686 A JP 2002130686A JP 2000330808 A JP2000330808 A JP 2000330808A JP 2000330808 A JP2000330808 A JP 2000330808A JP 2002130686 A JP2002130686 A JP 2002130686A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誰もが簡単に調理物を仕上り良く調理するこ
とができる加熱調理器を提供すること。 【解決手段】 調理時には調理物の表面温度が検出さ
れ、表面温度に基づいて調理物の加熱特性が識別され
る。この加熱特性は調理物の表面に表われる特徴的な性
質を称するものであり、加熱特性に基づいて加熱内容が
自動的に制御される。このため、使用者がキーを経験に
頼って操作することに基づいて調理物の仕上り状態を調
節する必要がなくなるので、誰もが簡単に調理物を仕上
り良く調理することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理物の表面温度
に応じた電気信号を出力する温度センサを備えた加熱調
理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】上記加熱調理器には調
理物の表面温度が設定値に達することに基づいて調理を
自動的に終了させる構成のものがある。この構成の場
合、調理物の表面温度と内部温度との違い等に起因して
適切な仕上り状態が得られないことがある。例えば御飯
のあたため時には表面部が内部に比べて昇温し難いの
で、内部が加熱過多になり易い。また、味噌汁のあたた
め時には表面部が内部に比べて昇温し易いので、内部が
加熱過少になり易い。このため、使用者がキーを経験に
頼って操作することに基づいて仕上り状態を調節する必
要があり、繁雑な操作や熟練度が必要だった。本発明は
上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、誰
もが簡単に調理物を仕上り良く調理できる加熱調理器を
提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の加熱調理
器は、調理物が収納される調理室と、前記調理物の表面
温度に応じた電気信号を出力する温度センサと、前記温
度センサからの出力信号に基づいて前記調理物の表面温
度分布を検出する温度分布検出手段と、前記調理物の表
面温度分布に基づいて前記調理物の加熱特性を検出する
加熱特性検出手段と、前記調理物の加熱特性に基づいて
前記調理物の加熱内容を制御する加熱制御手段とを備え
たところに特徴を有している。上記手段によれば、調理
物の表面温度分布に基づいて加熱特性が検出される。こ
の加熱特性は調理物の加熱時に表面に出現する特徴的な
性質を称するものであり、加熱特性に基づいて加熱内容
が自動的に制御される。このため、使用者がキーを経験
に頼って操作することに基づいて調理物の仕上り状態を
調節する必要がなくなるので、誰もが簡単に調理物を仕
上り良く調理することができる。
【0004】請求項2記載の加熱調理器は、加熱特性検
出手段が調理物の表面温度分布を基本温度分布と比較
し、加熱特性として両者の一致度を検出するところに特
徴を有している。上記手段によれば、実際の表面温度分
布と基本温度分布との一致度に基づいて加熱内容が制御
される。このため、制御量を一致度に基づいて調節する
精密な制御が可能になるので、調理物の仕上り状態が向
上する。
【0005】請求項3記載の加熱調理器は、加熱特性検
出手段が調理物の表面温度分布を温度カテゴリーに区分
し、加熱特性として温度カテゴリーのばらつき度を検出
するところに特徴を有している。上記手段によれば、調
理物の表面温度分布のばらつき度に基づいて加熱内容が
制御される。このため、制御量をばらつき度に基づいて
調節する精密な制御が可能になるので、調理物の仕上り
状態が向上する。しかも、調理物の加熱特性として局所
的な加熱の進行や遅れを検出できるので、加熱内容を制
御することに基づいて局所的な加熱の進行等が解消さ
れ、調理物の仕上り状態が一層向上する。
【0006】請求項4記載の加熱調理器は、温度分布検
出手段が温度センサからの出力信号に基づいて調理物の
表面温度分布の時間的な変化率を検出し、加熱特性検出
手段が前記調理物の表面温度分布の変化率に基づいて加
熱特性を検出するところに特徴を有している。上記手段
によれば、調理物の表面温度分布の時間的な変化率に基
づいて加熱の進行度合いを予測し、予測結果に基づいて
加熱内容を制御できる。このため、加熱の進行や遅れを
解消できるので、調理物の仕上り状態が向上する。
【0007】請求項5記載の加熱調理器は、調理物の表
面温度分布に基づいて調理物の輪郭線を検出する輪郭線
検出手段を備えたところに特徴を有している。上記手段
によれば、調理物の輪郭線に基づいて大きさや個数や位
置等を識別できる。このため、調理物の大きさや個数や
位置等に基づいて加熱内容を制御することができるの
で、仕上り状態が向上する。
【0008】請求項6記載の加熱調理器は、加熱制御手
段が加熱内容として加熱出力または加熱位置を制御する
ところに特徴を有している。上記手段によれば、加熱出
力を制御する場合には低出力で調理物を加熱し、低温部
から高温部への熱拡散を促進させることができるので、
仕上り温度が平準化される。また、加熱位置を制御する
場合には調理物にマイクロ波を集中的に照射することが
できるので、調理時間が短縮される。
【0009】請求項7記載の加熱調理器は、調理物の表
面温度分布に関する異なる複数の情報が切換え表示され
る表示装置を備えたところに特徴を有している。上記手
段によれば、調理物の表面温度分布を使用者に知らせる
ことができるので、使用者が調理を好みの表面温度で途
中停止させる等のマニュアル操作が可能になる。
【0010】請求項8記載の加熱調理器は、調理物の表
面温度分布に関する異なる複数の情報が同時表示または
切換え表示される表示装置を備えたところに特徴を有し
ている。上記手段によれば、例えば調理物の表面温度分
布と輪郭線とを同時に表示したり、切換え表示できる。
このため、表面温度分布を背景等と識別し易くなるの
で、表面温度分布を把握し易くなる。
【0011】請求項9記載の加熱調理器は、表示装置の
画面上で加熱部位を指定するための指定手段を備え、加
熱制御手段が指定された加熱部位を加熱特性の検出結果
と異なる内容で加熱制御するところに特徴を有してい
る。上記手段によれば、表面温度分布のうち加熱が進ん
だ箇所や遅れた箇所を指定すると、加熱が進んだ箇所や
遅れた箇所が現状とは異なる内容で加熱される。このた
め、加熱の局部的な進行や遅れが解消されるので、調理
物の仕上り状態が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図9に基づいて説明する。まず、図6の(a)に
おいて、キャビネット1は前面が開口する矩形箱状をな
すものであり、キャビネット1の内部には調理室2が形
成されている。この調理室2の前端部には扉3が回動可
能に装着されており、調理室2の前面は扉3の回動操作
に基づいて開閉される。また、キャビネット1の前面に
は扉3の右側部に位置して操作パネル4が固定されてお
り、キャビネット1の内部には、図6の(b)に示すよ
うに、操作パネル4の後方に位置して機械室5が形成さ
れている。
【0013】調理室2の右側壁にはパンチングメタル状
の励振口(図示せず)が設けられており、機械室5内に
は励振口の周縁部に位置して導波管6が固定されてい
る。この導波管6にはマグネトロン7が固定されてお
り、マグネトロン7の発振時には導波管6から励振口を
通して調理室2内にマイクロ波が照射される。また、キ
ャビネット1の内部には、図7に示すように、調理室2
の下方に位置してモータ8が固定されている。このモー
タ8は商用交流電源周波数に同期して回転する同期モー
タからなるものであり、モータ8の出力軸9には、図6
の(a)に示すように、耐熱ガラス製の調理皿10が装
着されている。
【0014】モータ8の出力軸9には、図7に示すよう
に、円形状の取付プレート11が固定されており、取付
プレート11には下方へ突出するセンサプレート12が
固定されている。また、モータ8には光電スイッチ13
が固定されている。この光電スイッチ13は投光素子1
4および受光素子15を有するものであり、センサプレ
ート12が投光素子14および受光素子15間に移動す
ると、投光素子14からの投射光がセンサプレート12
により遮蔽され、光電スイッチ13の出力信号がハイレ
ベルからロウレベルに切換わる。
【0015】調理室2の右側壁には、図6の(b)に示
すように、孔状のセンサ窓16が形成されており、セン
サ窓16の右側部にはセンサユニット17が固定されて
いる。このセンサユニット17は調理物の表面温度を検
出する温度センサに相当するものであり、次のように構
成されている。
【0016】<センサユニット17について>センサ窓
16の右側部には、図6の(c)に示すように、センサ
ケース18が固定されている。このセンサケース18内
の底部にはセンサ基板19が固定されており、センサ基
板19には8個の赤外線センサ20が縦一列に搭載され
ている。これら各赤外線センサ20はサーモパイルから
なるものであり、赤外線の検出量に応じたレベルの電圧
信号を出力する。
【0017】センサケース18の左側面にはレンズ21
が固定されている。このレンズ21は8個の赤外線セン
サ20の検出視野を確定するものであり、8個の赤外線
センサ20の検出視野は、図6の(b)に二点鎖線で示
すように、調理皿10を直径方向に横切るように設定さ
れている。従って、調理皿10の回動に応じて8個の赤
外線センサ20の検出視野が周方向へ移動し、調理皿1
0が「1/2」回転した時点で調理皿10の全域が走査
される。センサユニット17は以上のように構成されて
いる。
【0018】機械室5内には制御装置22(図8参照)
が固定されている。この制御装置22は温度分布検出手
段、加熱特性検出手段、加熱制御手段,輪郭線検出手段
に相当するものであり、マイクロコンピュータを主体に
構成されている。この制御装置22には、図8に示すよ
うに、光電スイッチ13および8個の赤外線センサ20
が電気的に接続されており、制御装置22は光電スイッ
チ13の出力信号がハイレベルからロウレベルに切換わ
ることに基づいてモータ8の出力軸9が原点に到達した
ことを検出する。
【0019】制御装置22にはスタートスイッチ23お
よびメニュースイッチ24が電気的に接続されている。
これらスタートスイッチ23およびメニュースイッチ2
4は、図6の(a)に示すように、操作パネル4の前面
に装着されたものであり、制御装置22はメニュースイ
ッチ24の操作内容に応じて調理モードを「あたためモ
ード」または「解凍モード」に変更する。そして、あた
ためモード時には調理物の仕上り温度Taを高値に設定
し、解凍モード時には低値に設定する。
【0020】制御装置22には、図8に示すように、駆
動回路25を介してマグネトロン7およびモータ8が電
気的に接続されており、制御装置22はスタートスイッ
チ23からの出力信号を検出することに基づいてマグネ
トロン7およびモータ8を駆動開始し、調理皿10を一
定方向へ一定速度で回転操作しながら調理血10上の調
理物にマイクロ波を照射する。このとき、調理モードの
設定状態に応じてマグネトロン7の出力を調節し、調理
物を調理モードに応じて加熱する。
【0021】制御装置22には駆動回路25を介してデ
ィスプイレイ26が電気的に接続されている。このディ
スプレイ26は、図6の(a)に示すように、操作パネ
ル4の前面に固定された白黒の液晶表示器からなるもの
であり、制御装置22は調理モードの設定状態等の調理
情報をディスプレイ26に表示する。尚、ディスプレイ
26は表示装置に相当するものである。
【0022】制御装置22のROMには基本パターン1
〜基本パターン3が記録されている。このうち基本パタ
ーン1は、図4の左列に示すように、外周部に比べて内
周部の温度が高い加熱パターン1を示すものであり、加
熱パターン1は形状固有値Sで特定される。この形状固
有値Sは、図9に示すように、図形Aを基準線Lに対し
て姿勢角θで配置し、基準線Lに対して射影することに
基づいて得られるものである。この射影は基準線Lに直
交する方向で図形Aを距離を変えずに移す操作を称する
ものであり、射影図A´の面積をAaとし、基準線L方
向の最大幅をAxとし、基準線Lに対して直角な方向の
最大高さをAyとすると、形状固有値Sは下記式で与
えられる。(出典:高野英彦著,ハイテクトレンドシリ
ーズ形状パターンの認識技術) S=Aa/(Ax×Ay) ……
【0023】図4の左列の基本パターン1には判定デー
タ1が設定されている。この判定データ1は複数の姿勢
角θで加熱パターン1の形状固有値Sを検定することに
基づいて設定されたものであり、複数の形状固有値Sの
平均値S1ave,最大値と最小値との差分ΔS1から
構成されている。この判定データ1には調理パラメータ
1として「仕上り温度の減算」が設定されており、調理
物の加熱特性が加熱パターン1に類似しているときには
調理パラメータ1が選択され、仕上り温度Taが低めに
調節される。
【0024】基本パターン2は、図4の中列に示すよう
に、温度が全体的に同レベルな加熱パターン2を特定す
るものであり、判定データ2を有している。この判定デ
ータ2は加熱パターン2の特徴を定義するものであり、
加熱パターン2の形状固有値Sの平均値S2ave,最
大値と最小値との差分ΔS2から構成されている。この
基本パターン2には調理パラメータ2として「仕上り温
度の保持」が設定されており、調理物の加熱特性が加熱
パターン2に類似しているときには調理パラメータ2が
選択され、仕上り温度Taが設定値通りに保持される。
【0025】基本パターン3は、図4の右列に示すよう
に、外周部に比べて内周部の温度が低い加熱パターン3
を特定するものであり、判定データ3を有している。こ
の判定データ3は加熱パターン3の特徴を定義するもの
であり、加熱パターン3の形状固有値Sの平均値S3a
ve,最大値と最小値との差分ΔS3から構成されてい
る。この基本パターン3には調理パラメータ3として
「仕上り温度の加算」が設定されており、調理物の加熱
特性が加熱パターン3に類似しているときには調理パラ
メータ3が選択され、仕上り温度Taが高めに調節され
る。
【0026】次に上記構成の作用について説明する。
尚、下記動作は制御装置22がROMに予め記録された
調理プログラムに基づいて実行するものである。制御装
置22はスタートスイッチ23の操作を検出すると、マ
グネトロン7を発振させ、モータ8を回転させる。そし
て、図1のステップS1へ移行し、調理物の表面温度分
布に相当する温度ファイルを作成する。
【0027】<温度ファイル作成処理について>制御装
置22は図2の(a)のステップS11へ移行すると、
調理皿10が原点位置に到達したことを合図に設定時間
t1の経過を判断する。この設定時間t1はモータ8が
単位量θ°だけ回動するのに要する時間に相当するもの
であり、制御装置22は設定時間t1の経過を判断する
毎に8個の温度データTijおよび8個のエリアデータ
Eijを検出し、RAMに記録する。そして、温度デー
タTijおよびエリアデータEijの記録を設定回数
(=360°/2θ°)だけ実行すると、調理皿10の
全域が走査されたと判断し(温度ファイルの取得)、ス
テップS12へ移行する。
【0028】温度データTijは赤外線センサ20から
の電圧信号に基づいて設定されるものであり、温度デー
タTijおよびエリアデータEijの添字iは温度デー
タDTの測定回数を示し、添字jは赤外線センサ20の
種別を示している。また、エリアデータEijは温度デ
ータTijの測定エリアを示すものであり、RTモータ
8の回動角度θ°に基づいて設定される。
【0029】制御装置22はステップS12へ移行する
と、調理皿10が原点位置に再到達したことを合図に上
述の動作を繰返し、新たな温度ファイルを取得する。そ
して、図1のステップS1の温度ファイル作成処理を終
え、ステップS2の温度ファイル識別処理へ移行する。
【0030】<温度ファイル識別処理について>制御装
置22は図2の(b)のステップS21へ移行すると、
両温度ファイルの温度データDTij間を比較する。こ
こで、差分が設定範囲を越える大きなものについては調
理物の表面温度であると認識し、差分が設定範囲内の小
さなものについては調理皿10の表面温度であると認識
し、認識結果を新たな温度ファイルに記録する。例えば
茶碗に盛られた御飯や汁椀に盛られた味噌汁が調理皿1
0の中央部にセットされているときには調理物が存在し
ない外周部の測定エリアで温度変動が小さくなる。この
ため、外周部のエリアデータEijに調理皿10の認識
結果が付与され、残りのエリアデータEijに調理物の
認識結果が付与される。
【0031】制御装置22は調理物を識別すると、ステ
ップS22へ移行する。そして、新たな温度ファイルの
うち調理物の認識結果が付与されている温度データTi
jに関して平均値を算出することに基づいて平均温度デ
ータTaveを検出し、調理皿10の認識結果が付与さ
れている温度データTijに関して平均値を算出するこ
とに基づいて平均温度データT´aveを検出し、新た
な温度ファイルに記録する。
【0032】制御装置22は平均温度データTaveお
よびT´aveを検出すると、ステップS23へ移行
し、新たな温度ファイルの複数の温度データTijを平
均温度データTaveと比較する。そして、複数の温度
データTijのうち平均温度データTave以下のもの
については調理物の低温部であると認識し、平均温度デ
ータTaveより大きなものについては調理物の高温部
であると認識する。この比較処理は調理物の認識結果が
付与されている温度データTijに関して行われるもの
であり、制御装置22は高温部および低温部を認識する
と、認識結果を新たな温度ファイルに記録する。
【0033】例えば茶碗に盛られた御飯が調理皿10の
中央部にセットされているときには米粒相互間の隙間を
通して御飯の中央部にマイクロ波が侵入するので、図5
の(b)に示すように、御飯の中央部が残りの部分に比
べて強く加熱される。このため、御飯の中央部の熱が表
面に伝導し、図5の(a)に示すように、御飯の表面中
央部が高温になり、御飯の表面外周部が低温になるの
で、中央部の温度データTijおよびエリアデータEi
jに高温部の認識結果が付与され、外周部の温度データ
TijおよびエリアデータEijに低温部の認識結果が
付与される。
【0034】また、汁椀に盛られた味噌汁が調理皿10
の中央部にセットされているときには味噌汁の表面にマ
イクロ波が集中的に照射されるので、図5の(e)に示
すように、味噌汁の表面が残りの部分に比べて強く加熱
される。このため、図5の(d)に示すように、味噌汁
の表面外周部が高温になり、味噌汁の表面中央部が低温
になるので、中央部の温度データTijおよびエリアデ
ータEijに低温部の認識結果が付与され、外周部の温
度データTijおよびエリアデータEijに高温部の認
識結果が付与される。
【0035】制御装置22は高温部の認識結果および低
温部の認識結果を新たな温度ファイルに記録すると、温
度ファイル識別処理を終える。そして、図1のステップ
S3へ移行し、フラグFの設定状態を判断する。このフ
ラグFは後のステップS8でセットされるものであり、
ここではセットされていない。このため、制御装置22
はステップS3で「NO」と判断し、ステップS4の画
像データ作成処理へ移行する。
【0036】<画像データ作成処理について>制御装置
22は高温部の認識結果および低温部の認識結果を新た
な温度ファイルに記録すると、新たな温度ファイルに基
づいてビットマップ方式の画像データを作成する。そし
て、画像データの各画素に温度データTijを設定し、
画像データをディスプレイ26に表示する。次に、画像
データ作成処理を終え、図1のステップS5のパターン
認識処理へ移行する。この画像データは、図5の(c)
および(f)に示すように、調理物と調理皿10との境
界を表示する輪郭線データLo,高温部と低温部との境
界を表示する境界線データLb,高温部を黒色で表示す
る色データCb,低温部を白色で表示する色データC
w,調理皿1を白色で示す色データCw´を有するもの
であり、輪郭線データLoおよび境界線データLbには
細線化処理が施される。
【0037】<パターン認識処理について>制御装置2
2は図3のステップS51へ移行すると、調理物の平均
温度データTaveと調理皿10の平均温度データT´
aveとを比較する。そして、「Tave>T´av
e」を検出したときには下記式および式に基づいて
画像データの温度重心(Xg,Yg)を算出し、「Ta
ve≦T´ave」を検出したときには下記´式およ
び´式に基づいて画像データの温度重心(Xg,Y
g)を算出する。これら式〜´式は画像データの各
画素に対して適用されるものであり、制御装置22は温
度重心(Xg,Yg)を算出すると、ステップS52へ
移行する。
【0038】 Xg=Σ(Xn×{tmp(Xn,Yn)−最低温度})/ΣXn … Yg=Σ(Yn×{tmp(Xn,Yn)−最低温度})/ΣYn … Xg=Σ(Xn×{最高温度−tmp(Xn,Yn)})/ΣXn …´ Yg=Σ(Yn×{最高温度−tmp(Xn,Yn)})/ΣYn …´
【0039】制御装置22はステップS52へ移行する
と、第1の回転画像データを作成する。この第1の回転
画像データは画像データを温度重心(Xg,Yg)を中
心に単位量θc°だけ回転させることに基づいて得られ
るものであり、制御装置22は第1の回転画像データを
作成すると、ステップS53へ移行する。ここで、予め
設定された基準線を軸に第1の回転画像データを射影す
ることに基づいて第1の射影データを作成し、ステップ
S54へ移行する。
【0040】制御装置22はステップS54へ移行する
と、第1の射影データを予め設定された条件で探索し、
第1の射影データの面積Aa,基準線方向の最大幅A
x,基準線に対して直角な方向の最大高さAyを検出す
る。そして、面積Aa,最大幅Ax,最大高さAyを上
記式に投入することに基づいて第1の形状固有値Sを
算出し、ステップS55へ移行する。
【0041】制御装置22はステップS55へ移行する
と、規定数の形状固有値Sが検出されたかを判断する。
この規定数は「180°/θc°」で特定される値であ
り、制御装置22はステップS55で「NO」と判断す
ると、ステップS52に復帰し、第1の回転画像データ
を温度重心(Xg,Yg)を中心に単位量θc°だけ回
転させることに基づいて第2の回転画像データを作成
し、ステップS53へ移行する。ここで、第2の回転画
像データに基づいて第2の射影データを作成し、ステッ
プS54へ移行する。そして、第2の射影データの面積
Aa,最大幅Ax,最大高さAyに基づいて第2の形状
固有値Sを算出する。
【0042】制御装置22は規定数の形状固有値Sを取
得すると、ステップS55で「YES」と判断してステ
ップS56へ移行し、規定数の形状固有値Sの平均値S
ave,最大値と最小値との差分ΔSを算出する。これ
ら形状固有値SaveおよびΔSは調理物の表面温度分
布を数値化した特性データに相当するものであり、制御
装置22は特性データを算出すると、ステップS57へ
移行し、下記式〜式を演算することに基づいて一致
度P1〜P3を取得する。尚、式〜式のαおよびβ
は予め設定された定数である。
【0043】 P1=α(S1ave−Save)+β(ΔS1−ΔS) …… P2=α(S2ave−Save)+β(ΔS2−ΔS) …… P3=α(S3ave−Save)+β(ΔS3−ΔS) …… 制御装置22は一致度P1〜P3を取得すると、パター
ン認識処理を終え、図1のステップS6の加熱特性認識
処理へ移行する。
【0044】<加熱特性認識処理について>制御装置2
2は加熱特性認識処理へ移行すると、一致度P1〜P3
相互間を比較し、一致度P1〜P3の比較結果に基づい
て最小のものを判別する。そして、最小の一値度に応じ
た加熱特性を認識し、基本データ1〜3の中から認識結
果に応じたものを取得する。次に、加熱特性認識処理を
終え、図1のステップS7のプログラム変更処理へ移行
する。
【0045】例えば茶碗に盛られた御飯が調理皿10の
中央部にセットされているときには図5の(c)の画像
データが作成される。この画像データは図4の左列の加
熱パターン1に類似しているので、一致度P1〜P3の
うちP1が最小になる。このため、加熱特性として「表
面温度に比べて内部温度が高い」ことが認識され、左列
の基本データ1が取得される。
【0046】汁碗に盛られた味噌飯が調理皿10の中央
部にセットされているときには図5の(f)の画像デー
タが作成される。この画像データは図4の右列の加熱パ
ターン3に類似しているので、一致度P1〜P3のうち
P3が最小になる。このため、加熱特性として「表面温
度に比べて内部温度が低い」ことが認識され、右列の基
本データ3が取得される。
【0047】<プログラム変更処理について>制御装置
22はプログラム変更処理へ移行すると、仕上り温度T
aを基本データ1〜3の調理パラメータに基づいて再設
定し、ステップS8へ移行する。例えば基本データ1の
取得時には、図4の左列に示すように、「仕上り温度の
減算」が検出され、下記式に基づいて仕上り温度Ta
が低めに補正される。また、基本データ3の取得時には
「仕上り温度の加算」が検出され、下記式に基づいて
仕上り温度Taが高めに補正される。また、基本データ
2の取得時には「仕上り温度の保持」が検出され、仕上
り温度Taが設定値通りに保持される。尚、式および
式のΔTaは予め設定された定数である。
【0048】 Ta←Ta−P1×ΔTa …… Ta←Ta−P3×ΔTa …… 制御装置22はステップS8へ移行すると、フラグFに
「1」をセットしてステップS9へ移行する。ここで、
新たな温度ファイルの平均温度データTaveを仕上り
温度Taと比較し、「平均温度データTave<仕上り
温度Ta」を検出したときにはステップS1に復帰す
る。
【0049】制御装置22はステップS1に復帰する
と、ステップS1で温度ファイルを取得し、ステップS
2で調理物の平均温度データTaveを取得する。そし
て、ステップS3で「YES」と判断してステップS9
へ移行し、平均温度データTaveを仕上り温度Taと
比較する。ここで、「平均温度データTave≧仕上り
温度Ta」を検出すると、マグネトロン7およびモータ
8を停止させる。次に、ディスプレイ26の加熱パター
ンの表示を消去し、調理を終える。
【0050】上記第1実施例によれば、調理物の温度デ
ータTijに基づいて温度ファイルを作成した。そし
て、調理物の温度ファイルに基づいて加熱特性を識別
し、加熱特性に基づいて加熱内容を自動的に制御した。
このため、使用者がキーを経験に頼って操作することに
基づいて調理物の仕上り状態を調節する必要がなくなる
ので、誰もが簡単に調理物を仕上り良く調理することが
できる。
【0051】また、調理物の温度ファイルに基づいて画
像データを作成し、画像データを数値化することに基づ
いて特性データを取得した。このため、調理物の加熱特
性を識別するときに温度ファイルを数値として扱うこと
ができるので、加熱特性の識別処理が簡単になる。
【0052】また、加熱特性の識別結果に基づいて判定
データ1〜3を取得し、特性データと判定データ1〜3
との一致度P1〜P3に基づいて加熱内容を制御した。
このため、仕上り温度を補正する場合に補正量を一致度
P1〜P3に基づいて調節する精密な制御が可能になる
ので、調理物の仕上り状態が向上する。
【0053】次に本発明の第2実施例を図10ないし図
12に基づいて説明する。調理室2内の底部には、図1
0の(a)に示すように、調理板30が固定されてい
る。この調理板30は耐熱ガラスを材料に形成されたも
のであり、調理板30の上面には調理物が載置される。
また、調理室2の底板には中央部に位置して開口部31
が形成されており、開口部31の周縁部には固定導波管
32が装着されている。この固定導波管32の右端部は
機械室5内に挿入されており、固定導波管32の右端部
にはマグネトロン7が固定されている。
【0054】モータ8の出力軸9には回転導波管33が
連結されている。この回転導波管33は、図10の
(b)に示すように、ロングパイプ34とミドルパイプ
35とショートパイプ36とを有するものであり、ロン
グパイプ34〜ショートパイプ36は開口部31を介し
て固定導波管32内に連通している。従って、マグネト
ロン7の発振時にはマイクロ波が固定導波管32から開
口部31を通して回転導波管33内に侵入し、ロングパ
イプ34内〜ショートパイプ36内の3方向に分岐す
る。
【0055】ロングパイプ34,ミドルパイプ35,シ
ョートパイプ36には、図10の(b)に示すように、
励振口37,38,39が形成されており、ロングパイ
プ34〜ショートパイプ36に分岐したマイクロ波は励
振口37〜39から放射され、調理板30を透過して調
理物に照射される。これら励振口37〜39はモータ8
の出力軸9に対する距離が相違するものであり、励振口
37〜39の位置は回転導波管33の停止角度に応じて
変化し、調理室2内のマイクロ波分布は励振口37〜3
9の配置に応じて変化する。
【0056】調理室2の天井板には、図10の(a)に
示すように、孔状のセンサ窓40が形成されており、セ
ンサ窓40の上方にはセンサユニット41が固定されて
いる。このセンサユニット41は調理物の表面温度を検
出する温度センサに相当するものであり、次のように構
成されている。
【0057】<センサユニット41について>センサ窓
40の上方には、図11の(b)に示すように、センサ
ケース42が固定されており、センサケース42内には
センサ基板43が固定されている。このセンサ基板43
には、図11の(a)に示すように、複数の赤外線セン
サ20が「i行×j列」のマトリクス状に搭載されてお
り、複数の赤外線センサ20は制御装置22に電気的に
接続されている。
【0058】センサケース42の下面には、図11の
(b)に示すように、レンズ44が固定されている。こ
のレンズ44は複数の赤外線センサ20の検出視野を確
定するものであり、複数の赤外線センサ20の検出視野
は調理板30の全域を網羅するように設定されている。
センサユニット41は以上のように構成されている。
【0059】制御装置22のROMには基本パターン1
〜3が記録されている。以下、基本パターン1〜3につ
いて説明する。 基本パターン1は、図12の(a)に示すように、調
理板30の中央部にシュウマイ等の小さな調理物が載置
されていることを想定したものであり、判定データ1お
よび調理パラメータ1を有している。前者の判定データ
1は基本パターン1の形状的な特徴を識別するものであ
り、平均形状固有値および差分形状固有値を有してい
る。また、後者の調理パラメータ1は回転導波管33の
停止位置を示すものであり、調理パラメータ1の設定時
には回転導波管33が設定位置に移動操作され、調理板
の中央部に強電解領域が形成される。
【0060】基本パターン2は、図12の(b)に示
すように、調理板30に大きな調理物が載置されている
ことを想定したものであり、判定データ2および調理パ
ラメータ2を有している。前者の判定データ2は基本パ
ターン2の形状的な特徴を識別するものであり、平均形
状固有値および差分形状固有値を有している。また、後
者の調理パラメータ2は回転導波管33の制御内容を示
すものであり、調理パラメータ2の設定時には回転導波
管33が回転操作され、調理室2の全体にマイクロ波が
分散する。
【0061】基本パターン3は、図12の(c)に示
すように、調理物の外周部が残りの部分に比べて高温な
端煮えを想定したものであり、判定データ3および調理
パラメータ3を有している。前者の判定データ3は基本
パターン3の形状的な特徴を識別するものであり、平均
形状固有値および差分形状固有値を有している。また、
後者の調理パラメータ3は回転導波管33の制御内容お
よびマグネトロンの加熱出力を示すものであり、調理パ
ラメータ3の設定時には回転導波管33の回転に基づい
て調理室2の全体にマイクロ波が分散し、マグネトロン
7が出力W3(低出力)で運転される。
【0062】基本パターン4〜6は、図12の(d)
〜(f)に示すように、調理板30に複数の調理物が載
置された場合を想定したものであり、判定データ4〜6
および調理パラメータ4〜6を有している。前者の判定
データ4〜6は基本パターン4〜6の形状的な特徴を識
別するものであり、平均形状固有値および差分形状固有
値を有している。また、後者の調理パラメータ4〜6は
回転導波管33の制御内容およびマグネトロンの加熱出
力を示すものであり、調理パラメータ4〜6の設定時に
は回転導波管33の回転に基づいて調理室2の全体にマ
イクロ波が分散し、マグネトロン7が出力W4〜W6
(>W3)で運転される。
【0063】次に上記構成の作用について説明する。制
御装置22はスタートスイッチ23の操作を検出する
と、モータ8の出力軸9を原点位置に回動操作し、回転
導波管33を初期位置に移動させる。そして、マグネト
ロン7を発振させ、調理物にマイクロ波を照射する。こ
の後、複数の赤外線センサ20からの温度信号に基づい
て温度データTijを検出し、温度データTijにエリ
アデータEijを割り付けてRAMに記録することに基
づいて温度ファイルを作成する。
【0064】制御装置22は温度ファイルの取得から設
定時間が経過したことを検出すると、新たな温度ファイ
ルを取得し、先の温度ファイルの温度データTijと新
たな温度ファイルの温度データTijとを比較する。そ
して、温度差が判定値以下のものについては調理板30
であると認識し、判定値を上回るものについては調理物
であると認識し、認識結果を新たな温度ファイルに記録
する。
【0065】制御装置22は調理物の認識結果を新たな
温度ファイルに記録すると、新たな温度ファイルの温度
データTij(調理物と認識されたもの)に基づいて平
均温度データTaveを検出する。そして、新たな温度
ファイルの温度データTij(調理物と認識されたも
の)を平均温度データTaveと比較することに基づい
て高温部および低温部を識別し、識別結果を新たな温度
ファイルに記録する。
【0066】制御装置22は高温部および低温部を識別
すると、識別結果に基づいて黒色の色データおよび白色
の色データを割り付ける。そして、新たな温度ファイル
をビットマップデータに展開し、画像データを作成す
る。このとき、調理物および調理板30の境界に黒色の
輪郭線データを設定し、高温部および低温部の境界に黒
色の境界線データを設定する。これら輪郭線データおよ
び境界線データは隣接する画素間で温度データTijを
比較し、温度データTijの差分が設定値より大きい画
素を探索することに基づいて設定されるものであり、制
御装置22は輪郭線データおよび境界線データを設定す
ると、画像データと共にディスプレイ26に表示する。
【0067】制御装置22は画像データをディスプレイ
26に表示すると、画像データに基づいて特性データ
(平均形状固有値Save,差分形状固有値ΔS)を検
出する。そして、基本パターン1〜6から判定データ1
〜6を読出し、特性データと判定データ1との一致度P
1,特性データと判定データ2との一致度P2,特性デ
ータと判定データ3との一致度P3……特性データと判
定データ6との一致度P6を算出する。
【0068】制御装置22は一致度P1〜P6を算出す
ると、一致度P1〜P6相互間を比較し、比較結果に基
づいて調理物の加熱特性を識別する。例えば一致度P1
が最も大きいときには加熱特性が基本パターン1である
と識別し、調理パラメータ1を設定する。そして、モー
タ8を設定時間だけ駆動することに基づいて回転導波管
33を設定位置に移動させ、調理板30の中央部に強電
解領域を形成する。また、一致度P2が最も大きいとき
には加熱特性が基本パターン2であると識別し、調理パ
ラメータ2を設定する。そして、モータ8を連続駆動す
ることに基づいて回転導波管33を回転させ、調理室2
内にマイクロ波を分散させる。
【0069】また、一致度P3が最も大きいときには加
熱特性が基本パターン3であると識別し、調理パラメー
タ3を設定する。そして、回転導波管33を回転させる
ことに基づいて調理室2内にマイクロ波を分散させ、し
かも、マグネトロン7を出力W3で運転する。また、一
致度P4〜P6のいずれかが最も大きいときには加熱特
性が基本パターン4〜6であると識別し、調理パラメー
タ4〜6を設定する。そして、回転導波管33を回転さ
せることに基づいて調理室2内にマイクロ波を分散さ
せ、マグネトロン7を出力W4〜W6で運転する。
【0070】制御装置22は加熱内容を制御すると、新
たな温度ファイルの平均温度データTaveを仕上り温
度Taと比較する。そして、「平均温度データTave
<仕上り温度Ta」を検出したときには新たな平均温度
データTaveを取得し、「平均温度データTave≧
仕上り温度Ta」が検出されるまで調理を継続する。
【0071】上記第2実施例によれば、調理物の加熱特
性に基づいてマイクロ波の集中位置を制御した。このた
め、小さな調理物にマイクロ波を集中照射することがで
きるので、調理時間が短縮される。しかも、大きな調理
物にマイクロ波を均一照射することができるので、加熱
むらが低減される。また、調理物の加熱特性に基づいて
マグネトロン7の加熱出力を制御した。このため、調理
物内で低温部から高温部への熱拡散が促進され、両者の
温度差が小さくなるので、調理物の端煮えが防止され
る。
【0072】次に本発明の第3実施例を図13および図
14に基づいて説明する。操作パネル4の前面には、図
14に示すように、表示装置に相当するディスプレイ5
0が固定されている。このディスプレイ50はカラー液
晶表示器からなるものであり、制御装置22に駆動回路
25を介して電気的に接続されている。
【0073】制御装置22のROMには色彩テーブルが
記録されている。この色彩テーブルは、図13の(a)
に示すように、温度と色彩との関係を示すものであり、
制御装置22は温度データTijに対応する色彩データ
を色彩テーブルから検出する。そして、新たな温度ファ
イルをビットマップデータに展開することに基づいて画
像データを作成し、画像データに温度データTijに応
じた色彩データを割り付ける。次に、黒色の輪郭線デー
タおよび境界線データを設定し、画像データと共にディ
スプレイ50に表示する。
【0074】図13の(b)は調理物として冷凍鶏肉が
調理板30にセットされた場合のディスプレイ50の画
面である。この場合には鶏肉の左端部で局所的な煮えが
生じ、鶏肉の左端部が残りの部分に比べて高温になる。
図13の(c)は調理物として御椀に盛られた肉じゃが
が調理板30にセットされた場合のディスプレイ50の
画面である。この場合には異なる食材が混在しているの
で、食材毎に温度が相違する。
【0075】次に上記構成の作用について説明する。制
御装置22は画像データを取得すると、特定の温度カテ
ゴリーの面積Aを検出する。この温度カテゴリーは同一
の色彩データを有することに基づいて識別されるもので
あり、面積Aは温度が最高な特定の温度カテゴリーにつ
いて検出される。尚、面積Aは画素数×k(kは予め記
録された定数)で検出されるものである。
【0076】制御装置22は面積Aを検出すると、重心
位置(Xg,Yg)を検出してRAMに記録する。この
重心位置(Xg,Yg)は下記式および式を演算す
ることに基づいて検出されるものであり、最高温度を有
する特定の温度カテゴリーについて検出される。 Xg=ΣXn/n …… Yg=ΣYn/n ……
【0077】制御装置22は重心位置(Xg,Yg)を
検出すると、平均ばらつき度Qvを検出する。この平均
ばらつき度Qvは下記式を演算することに基づいて検
出されるものであり、最高温度を有する特定の温度カテ
ゴリーについて検出される。
【数1】 制御装置22は平均ばらつき度Qvを検出すると、最大
ばらつき度Qmを検出する。この最大ばらつき度Qmは
下記式の最大値であり、最高温度を有する特定の温度
カテゴリーについて検出される。
【数2】 制御装置22は最大ばらつき度Qmを検出すると、面積
ばらつき度Qaを検出する。この面積ばらつき度Qaは
下記式を演算することに基づいて検出されるものであ
り、最高温度を有する特定の温度カテゴリーについて検
出される。 Qa=Qv/A ……
【0078】制御装置22は面積ばらつき度Qaを検出
すると、調理物の加熱特性を識別する特性データに相当
するばらつき度Qを検出する。このばらつき度Qは下記
式に基づいて検出されるものであり、最高温度を有す
る特定の温度カテゴリーについて検出される。 Q=γ×Qv+ε×Qm+η×Qa …… (γ,ε,ηは予め設定された定数である)
【0079】制御装置22はばらつき度Qを検出する
と、ばらつき度Qに基づいて加熱出力Wを補正する。こ
の加熱出力Wは下記式に基づいて補正されるものであ
り、制御装置22は加熱出力Wを補正すると、マグネト
ロン7を加熱出力Wで運転する。尚、式のk3は予め
設定された定数である。 W←W−k3×Q ……
【0080】上記第3実施例によれば、調理物の表面温
度分布のばらつきの度合いQを検出し、ばらつきの度合
いQに基づいて加熱出力Wを小さめに制御した。このた
め、調理物内で低温部から高温部への熱拡散が促進され
るので、温度差が小さくなる。このため、特に局所的な
端煮え状態の調理物において、加熱むらが低減され、仕
上り温度が均一化される。
【0081】尚、上記第3実施例においては、最高温度
を有する温度カテゴリーのばらつき度Qに基づいて加熱
内容を制御したが、これに限定されるものではなく、例
えば平均温度を有する温度カテゴリーのばらつき度Qに
基づいて加熱内容を制御したり、最低温度を有する温度
カテゴリーのばらつき度Qに基づいて加熱内容を制御し
たり、複数の温度カテゴリーのばらつき度Qの総和に基
づいて加熱内容を制御しても良い。
【0082】次に本発明の第4実施例を図15に基づい
て説明する。制御装置22は2種類の温度ファイルを取
得すると、先の温度ファイルの温度データTijと新た
な温度ファイルの温度データTijとを比較する。そし
て、両温度データTijの差分にエリアデータEijを
付与し、別の温度ファイルに記録する。
【0083】制御装置22は別の温度ファイルを取得す
ると、温度データTijの差分に「1/t」を乗算する
ことに基づいて変化率データΔTijを取得する。この
「t」は先の温度データTijの検出から後の温度デー
タTijの検出に至る待機時間であり、制御装置22は
変化率データΔTijを取得すると、エリアデータEi
jと共に別の温度ファイルに記録する。
【0084】制御装置22は変化率データΔTijおよ
びエリアデータEijを別の温度ファイルに記録する
と、変化率データΔTijを予め設定された判定値と比
較する。そして、変化率データΔTijのうち判定値よ
り小さなものについては調理板30であると認識し、変
化率データΔTijのうち判定値以上のものについては
調理物であると認識し、認識結果を別の温度ファイルに
記録する。
【0085】制御装置22は調理物の認識結果を別の温
度ファイルに記録すると、別の温度ファイルの変化率デ
ータΔTijに基づいて調理物の平均温度データTav
eを検出する。この平均温度データTaveは変化率デ
ータΔTijのうち調理物の認識結果が付与されたもの
に対して行われるものであり、制御装置22は平均温度
データTaveを検出すると、RAMに記録する。
【0086】制御装置22のROMには色彩テーブルが
記録されている。この色彩テーブルは、図15の(a)
に示すように、温度変化率と色彩との関係を示すもので
あり、制御装置22は変化率データΔTijに対応する
色彩データを色彩テーブルから検出する。そして、別の
温度ファイルをビットマップデータに展開することに基
づいて画像データを作成し、画像データに別の温度ファ
イルの変化率データΔTijに応じた色彩データを割り
付ける。
【0087】制御装置22は画像データを作成すると、
調理物および調理板30の境界に黒色の輪郭線データを
設定する。この輪郭線データは隣接する画素間で変化率
データΔTijを比較し、変化率データΔTijの差分
が設定値より大きい画素を探索することに基づいて設定
されるものであり、制御装置22は輪郭線データを設定
すると、画像データと共にディスプレイ50に表示す
る。図15の(b)は調理物として豚薄切り肉が調理板
30にセットされた場合のディスプレイ50の画面であ
る。この場合には豚薄切り肉の左端部で温度変化率が高
い部分が生じている。
【0088】制御装置22は画像データをディスプレイ
50に表示すると、画像データに基づいて特性データ
(平均形状固有値Saveおよび差分形状固有値ΔS
n)を検出し、判定データと特性データとの一致度を検
出する。この判定データは制御装置22のROMに予め
記録されたものであり、制御装置22は一致度を検出す
ると、一致度に予め設定された係数を乗算することに基
づいて加熱出力の補正量を検出する。そして、現在のマ
グネトロン7の加熱出力から補正量を減算することに基
づいて新たな加熱出力を設定し、マグネトロン7を新た
な加熱出力で運転する。
【0089】上記第4実施例によれば、調理物の表面温
度分布の時間的な変化率を検出したので、調理物の局所
昇温を予測できる。しかも、表面温度分布の時間的な変
化率に基づいて一致度を検出し、一致度に基づいて加熱
出力の補正量を設定したので、局所昇温が予防され、調
理物の仕上り状態が向上する。
【0090】図15の(d)は調理開始から時間「t
1」が経過した時点の表面温度分布、図15の(e)は
調理開始から時間「t1+t2」が経過した時点の表面
温度分布であり、図15の(c)は表面温度分布の色彩
と温度との関係を示している。この場合には調理開始か
ら時間「t1+t(<t1+t2)」が経過した時点で
図15の(b)の変化率の画像データが取得され、変化
率の画像データに基づいて図15の(e)の局所昇温が
予測されるので、マグネトロン7の加熱出力を低下させ
ることで局所昇温を予防できる。
【0091】次に本発明の第5実施例を図16に基づい
て説明する。操作パネル4の前面には、図16の(a)
に示すように、切換スイッチ51と取消スイッチ52と
確定スイッチ53と4個のカーソルスイッチ54とが装
着されており、切換スイッチ51〜カーソルスイッチ5
4は制御装置22に電気的に接続されている。尚、カー
ソルスイッチ54は指定手段に相当するものである。
【0092】次に上記構成の作用について説明する。制
御装置22は調理物の平均温度が仕上り温度に到達して
いないことを検出する毎に新たな温度ファイルを取得す
る。そして、新たな温度ファイルに基づいて画像データ
を作成し、カラーディスプレイ50の画像を更新する。
このとき、カラーディスプレイ50にカーソル55を表
示し、取消スイッチ51〜カーソルスイッチ54が操作
されたことを検出すると、下記の処理動作を実行する。
【0093】<画面の切換えについて>制御装置22は
画像データの表示状態で切換スイッチ51が操作された
ことを検出すると、画像データの表示を消去する。そし
て、仕上り温度の設定値を表示したり、画像データのう
ち調理物の輪郭線だけを表示したり、特性データの検出
結果を表示したり、温度ファイルを表示したり、1回前
の画像データを表示したりする。
【0094】<調理の強制終了について>制御装置22
は調理中に取消スイッチ53が操作されたことを検出す
ると、調理物の平均温度に拘らずマグネトロン7を発振
停止させ、調理を終える。
【0095】<加熱位置の変更について>調理物の表面
温度のばらつきを手動調整するときにはカーソルスイッ
チ54を操作することに基づいてカーソル55を所望の
位置へ移動させ、確定スイッチ53を操作する。図16
の(b)は2個の調理物を同時に調理する場合のカラー
ディスプレイ50の画面を示している。このように、一
方の調理物の表面温度が高く、他方の調理物の表面温度
が低いときには低温の調理物にカーソル55を合せ、確
定スイッチ53を操作する。図16の(c)は複数の食
材が混在する肉じゃがや弁当を調理する場合のディスプ
レイ50の画面を示している。このように、食材毎に表
面温度にばらつきがあるときには低温度の食材にカーソ
ル55を合せ、確定スイッチ53を操作する。
【0096】制御装置22は確定スイッチ53の操作を
検出すると、カーソル55の位置に基づいて強加熱エリ
アを設定し、強加熱エリアの設定結果に基づいてモータ
8の駆動量を設定する。そして、モータ8を駆動量の設
定結果に基づいて駆動し、回転導波管33の位置を変え
る。すると、カーソル55で設定された位置に強加熱エ
リアが形成され、低温度の調理物や食材が強加熱され
る。尚、回転導波管33の位置と強加熱エリアとの関係
は実験的に検出され、制御装置22のROMに予め記録
されている。
【0097】上記第5実施例によれば、ディスプレイ5
0の画面上で加熱部位を指定するためのカーソルスイッ
チ54を設け、制御装置22が指定された加熱部位を加
熱特性の検出結果と異なる内容で加熱制御するように構
成した。このため、表面温度分布のうち加熱が遅れた箇
所を指定すると、加熱が遅れた箇所が現状と異なる内容
で加熱されるので、加熱の局部的な遅れが解消され、調
理物の仕上り状態が向上する。
【0098】尚、上記第5実施例においては、カーソル
スイッチ54でカーソル55を移動させることに基づい
て強加熱エリアを設定する構成としたが、これに限定さ
れるものではなく、例えば加熱出力の選択スイッチを操
作パネル4に装着し、カーソル55の指定部位を弱加熱
するか強加熱するかを選択スイッチの操作内容に基づい
て設定するように構成しても良い。この場合、加熱が遅
れた箇所は勿論のこと、加熱が進んだ箇所も現状と異な
る内容で加熱できる。このため、加熱の局部的な遅れに
加えて進行も解消されるので、調理物の仕上り状態が向
上する。
【0099】次に本発明の第6実施例を図17に基づい
て説明する。モータ8の出力軸9にはアンテナ60が連
結されており、制御装置22はモータ8を駆動制御する
ことに基づいてアンテナ60の回動角度を変化させる。
このアンテナ60はマイクロ波を伝播するものであり、
制御装置22はアンテナ60の回動角度に応じて強加熱
エリアを調節する。上記第6実施例によれば、アンテナ
60の回動角度を変化させることに基づいて強加熱エリ
アを調節したので、回転導波管33を用いて強加熱エリ
アを調節する場合に比べて機械的な構成が簡単になる。
【0100】次に本発明の第7実施例を図18に基づい
て説明する。モータ8の出力軸9には第1のアーム61
が連結されている。この第1のアーム61には軸62を
介して第2のアーム63が回動可能に装着されており、
第1のアーム61と第2のアーム63との間には圧縮コ
イルスプリング64が掛渡されている。これら第1のア
ーム61および第2のアーム63はアンテナ65を構成
するものであり、マグネトロン7の発振時にはマイクロ
波がアンテナ65を通して調理室2内に照射される。
【0101】キャビネット1内には調理室2の下方に位
置してウィンチモータ66が固定されており、ウィンチ
モータ66は制御装置22に電気的に接続されている。
このウィンチモータ66はワイヤ67の巻上・巻戻を行
うものであり、ワイヤ67はローラ68を介して第2の
アーム63に連結されている。このローラ68はモータ
8の出力軸9に装着されたものであり、制御装置22は
モータ8を駆動制御することに基づいて第1のアーム6
1および第2のアーム63の回動角度を変化させ、ウィ
ンチモータ65を駆動制御することに基づいて第1のア
ーム61に対する第2のアーム63の回動角度を変化さ
せ、強加熱エリアを調節する。
【0102】上記第7実施例によれば、アンテナ65を
第1のアーム61および第2のアーム63から構成し、
モータ8により第1のアーム61および第2のアーム6
3を一体的に回動操作し、ウィンチモータ66により第
2のアーム63を単独で回動操作したので、アンテナ6
5を単一のアームから構成する場合に比べて強加熱エリ
アを細かく調節できる。
【0103】尚、上記第2ないし第7実施例において
は、複数の赤外線センサ20がマトリクス状に配置され
た2次元のセンサユニット41を用いたが、これに限定
されるものではなく、例えば複数の赤外線センサ20が
一列に配置された一次元のセンサユニットを用いても良
い。この場合、センサユニットを移動操作することに基
づいて調理物の表面温度分布を検出することが好まし
い。
【0104】また、上記第1ないし第7実施例において
は、調理物の画像データをCCDカメラにより検出し、
CCDカメラの画像データをディスプレイ26または5
0に表示しても良い。特に第2ないし第7実施例の場
合、CCDカメラの画像データに基づいて弁当の中の漬
物等を識別し、漬物等が加熱されないように加熱エリア
を調節すると良い。
【0105】また、上記第1ないし第7実施例において
は、調理物の平均温度Taveが仕上り温度Taに達す
ることに基づいて調理を終了させたが、これに限定され
るものではなく、例えば調理物の最高温度または最低温
度が仕上り温度Taに達することに基づいて調理を終了
させても良い。
【0106】また、上記第1ないし第7実施例において
は、調理物の加熱特性の識別結果に基づいて仕上り温
度,加熱出力,加熱位置を調節したが、これに限定され
るものではなく、例えば複数の調理プログラムの中から
識別結果に応じたものを選択し、選択された調理プログ
ラムに基づいて調理を進行させても良い。
【0107】また、上記第1ないし第7実施例において
は、調理物をマイクロ波加熱する電子レンジに本発明を
適用したが、これに限定されるものではなく、例えばヒ
ータからの輻射熱または対流熱で加熱するヒータ調理器
等に適用しても良い。
【0108】
【発明の効果】本発明の加熱調理器によれば、調理物の
表面温度分布に基づいて加熱特性を検出し、加熱特性に
基づいて加熱内容を自動的に制御した。このため、使用
者がキーを経験に頼って操作することに基づいて調理物
の仕上り状態を調節する必要がなくなるので、誰もが簡
単に調理物を仕上り良く調理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(調理プログラム
のメインルーチンを示すフローチャート)
【図2】(a)は温度ファイル作成処理内容を示すフロ
ーチャート、(b)は温度ファイル識別処理内容を示す
フローチャート
【図3】パターン認識処理内容を示すフローチャート
【図4】基本データを説明するための図
【図5】(a)は御飯の表面の温度分布パターンを示す
図、(b)は御飯の内部の温度分布パターンを示す図、
(c)は御飯の温度分布パターンの画像データを示す
図、(d)は味噌汁の表面の温度分布パターンを示す
図、(e)は味噌汁の内部の温度分布パターンを示す
図、(f)は味噌汁の温度分布パターンの画像データを
示す図
【図6】(a)は電子レンジの外観を示す斜視図、
(b)はXb線に沿う断面図、(c)はXc線に沿う断
面図
【図7】モータおよび光電スイッチの外観を示す斜視図
【図8】電気的構成を示すブロック図
【図9】形状固有値の検出手順を説明するための図
【図10】本発明の第2実施例を示す図(aは電子レン
ジの内部構成を示す断面図、bはXb線に沿う断面図)
【図11】センサユニットを示す図(aはXa線に沿う
断面図、bはセンサユニットの内部構成を示す断面図)
【図12】調理物の加熱特性を概念的に示す図
【図13】本発明の第3実施例を示す図(aは色彩テー
ブルを示す図、bおよびcは画像データの表示画面を示
す図)
【図14】電子レンジの外観を示す正面図
【図15】本発明の第4実施例を示す図(a温度変化率
と色彩との関係を示す図、bは画像データの表示画面を
示す図、cは温度と色彩との関係を示す図、dおよびe
は調理物の表面温度分布を示す図)
【図16】本発明の第5実施例を示す図(aは電子レン
ジの外観を示す正面図、bおよびcは画像データの表示
画面を示す図)
【図17】本発明の第6実施例を示す図(aはキャビネ
ットの内部構成を示す図、bはXb線に沿う断面図)
【図18】本発明の第7実施例を示す図(aはキャビネ
ットの内部構成を示す図、bはXb線に沿う断面図)
【符号の説明】
2は調理室、17はセンサユニット(温度センサ)、2
2は制御装置(温度分布検出手段,加熱特性検出手段,
加熱制御手段,輪郭線検出手段)、26はディスプレイ
(表示装置)、41はセンサユニット(温度センサ)、
50はディスプレイ(表示装置)、54はカーソルスイ
ッチ(指定手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24C 7/02 340 F24C 7/02 340E 345 345J 7/04 301 7/04 301Z H05B 6/64 H05B 6/64 K 6/68 320 6/68 320Q 320V 6/72 6/72 A Fターム(参考) 3K086 AA01 BA08 BB08 CA04 CA15 CB04 CB05 CB06 CC01 CD09 CD12 DA03 3K090 AA01 AB02 BA01 DA04 DA08 EB35 3L086 CA07 CB05 CB09 CB10 CB16 CC03 CC08 CC12 CC14 DA24 DA29 3L087 BA03 BB05 BB07 BB08 BB12 BB18 BC03 BC07 BC11 BC13 DA24 DA30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理物が収納される調理室と、 前記調理物の表面温度に応じた電気信号を出力する温度
    センサと、 前記温度センサからの出力信号に基づいて前記調理物の
    表面温度分布を検出する温度分布検出手段と、 前記調理物の表面温度分布に基づいて前記調理物の加熱
    特性を検出する加熱特性検出手段と、 前記調理物の加熱特性に基づいて前記調理物の加熱内容
    を制御する加熱制御手段とを備えたことを特徴とする加
    熱調理器。
  2. 【請求項2】 加熱特性検出手段は、調理物の表面温度
    分布を基本温度分布と比較し、加熱特性として両者の一
    致度を検出することを特徴とする請求項1記載の加熱調
    理器。
  3. 【請求項3】 加熱特性検出手段は、調理物の表面温度
    分布を温度カテゴリーに区分し、加熱特性として温度カ
    テゴリーのばらつき度を検出することを特徴とする請求
    項1記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 温度分布検出手段は、温度センサからの
    出力信号に基づいて調理物の表面温度分布の時間的な変
    化率を検出し、 加熱特性検出手段は、前記調理物の表面温度分布の変化
    率に基づいて加熱特性を検出することを特徴とする請求
    項1記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 調理物の表面温度分布に基づいて調理物
    の輪郭線を検出する輪郭線検出手段を備えたことを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の加熱調理
    器。
  6. 【請求項6】 加熱制御手段は、加熱内容として加熱出
    力または加熱位置を制御することを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれかに記載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 調理物の表面温度分布が画像として表示
    される表示装置を備えたことを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれかに記載の加熱調理器。
  8. 【請求項8】 調理物の表面温度分布に関する異なる複
    数の情報が同時表示または切換え表示される表示装置を
    備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに
    記載の加熱調理器。
  9. 【請求項9】 表示装置の画面上で加熱部位を指定する
    ための指定手段を備え、 加熱制御手段は、指定された加熱部位を加熱特性の検出
    結果と異なる内容で加熱制御することを特徴とする請求
    項7または8記載の加熱調理器。
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