JPH07198147A - 調理装置 - Google Patents

調理装置

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JPH07198147A
JPH07198147A JP35251793A JP35251793A JPH07198147A JP H07198147 A JPH07198147 A JP H07198147A JP 35251793 A JP35251793 A JP 35251793A JP 35251793 A JP35251793 A JP 35251793A JP H07198147 A JPH07198147 A JP H07198147A
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JP
Japan
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temperature
zone
power supply
heating
heating chamber
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JP35251793A
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English (en)
Inventor
Koji Murakami
浩二 村上
Tatsuya Nakagawa
達也 中川
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、加熱ムラの改善、加熱効率の向上
を目的とする。 【構成】 加熱室内の任意部位を局所的に加熱可能な給
電手段3と、加熱室内の局所的な部位の温度を検出する
温度検出手段1と、温度検出手段1の出力に基づいて給
電手段3を制御する制御手段2とを有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子レンジ等の
調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の調理装置において、被加
熱物を均一に加熱する手段として、加熱室内の定在波と
被加熱物との位置関係を絶えず変化させて電界分布を均
一にする方式が行われている。具体的な方式として、加
熱室側壁上部の給電口から加熱室内に照射されたマイク
ロ波を天井に設けた金属ファンを回転させて撹乱するス
タラファン方式、被加熱物を回転させながら加熱するタ
ーンテーブル方式、電波の放射体であるアンテナを回転
する回転アンテナ方式等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のスタラファン方
式、ターンテーブル方式、回転アンテナ方式等の調理装
置は、加熱室側壁上部から加熱室に照射されたマイクロ
波を基に、加熱室内全体の電界分布を精度よく均一に制
御することはなお難しく、たとえ加熱室内全体において
精度よく均一に制御できたとしても、近時一般家庭に普
及している冷凍食品の解凍等において部分的に煮えるよ
うな加熱ムラを解消することは困難である。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、食品の加熱ムラを改善し、また加熱効率を向上させ
ることのできる調理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1に、加熱室内の任意部位を局所的に
加熱可能な給電手段と、前記加熱室内の局所的な部位の
温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段の出力
に基づいて前記給電手段を制御する制御手段とを有する
ことを要旨とする。
【0006】第2に、加熱室内を複数のゾーンに分割
し、この各ゾーンに局所的に給電可能な複数の給電口
と、前記各ゾーンの温度を検出する温度検出手段と、該
温度検出手段の出力に基づいて前記ゾーン毎の温度上昇
の大小を判定する判定手段と、該判定手段の判定結果に
基づき前記給電口を選択する頻度を変更する制御手段と
を有することを要旨とする。
【0007】第3に、加熱室内を複数のゾーンに分割
し、この各ゾーンに局所的に給電可能で且つ加熱初期に
は全ての前記ゾーンに均一に給電する複数の給電口と、
前記各ゾーンの温度を検出する温度検出手段と、該温度
検出手段の出力に基づいて前記ゾーン毎の温度上昇の大
小を判定する判定手段と、該判定手段の判定結果に基づ
き加熱初期に所定の温度上昇の生じない前記ゾーンへの
給電量を減少するとともに所定の温度上昇の生じた前記
ゾーンへの給電量を増加するように複数の前記給電口に
よる給電を制御する制御手段とを有することを要旨とす
る。
【0008】第4に、加熱室内を複数のゾーンに分割
し、この各ゾーンに局所的に給電可能で且つ加熱初期に
は全ての前記ゾーンに均一に給電する複数の給電口と、
前記各ゾーンの温度を検出する温度検出手段と、該温度
検出手段の出力に基づいて前記ゾーン毎の温度上昇の大
小を判定する判定手段と、該判定手段の判定結果に基づ
き加熱初期には所定の温度上昇の生じない前記ゾーンへ
の給電量を減少するとともに所定の温度上昇の生じた前
記ゾーンへの給電量を増加し、加熱後半には前記加熱初
期に所定の温度上昇の生じたゾーンのうち温度上昇の大
きいゾーンへの給電量を減少するとともに温度上昇の小
さいゾーンへの給電量を増加するように前記給電口によ
る給電を制御する制御手段とを有することを要旨とす
る。
【0009】第5に、加熱室内を複数のゾーンに分割
し、この各ゾーンに局所的に給電可能な複数の給電口
と、前記各ゾーンの温度を検出する温度検出手段と、任
意の前記ゾーンについての仕上がり温度を含む温め情報
を入力する入力手段と、該入力手段で入力された任意の
ゾーンについての仕上がり温度と前記温度検出手段で検
出された当該任意のゾーンの温度との大小を判定する判
定手段と、該判定手段の判定結果に基づき前記給電口を
選択する頻度を変更する制御手段とを有することを要旨
とする。
【0010】
【作用】上記構成において、第1に、加熱室内の被加熱
物の局所的な温度が検出され、その情報に基づいて被加
熱物の部位が局所的に加熱されて、2次元的に微妙な温
度調整が可能となり加熱ムラが大幅に改善される。
【0011】第2に、加熱室内の被加熱物の局所的な温
度が検出され、その検出情報から温度上昇の大小が判定
されることで、被加熱物近傍の電界分布あるいは被加熱
物のマイクロ波吸収特性等を含む情報が得られる。この
情報に基づいて被加熱物の部位が局所的に加熱されて2
次元的に微妙な温度調整が可能となり加熱ムラが大幅に
改善され、良好な調理の仕上がりが実現される。
【0012】第3に、加熱室内の局所的な温度が検出さ
れ、その温度情報から加熱初期の温度上昇を判定するこ
とで被加熱物のあるゾーンが判断される。そしてこの判
断に基づき被加熱物のあるゾーンが局所的に加熱されて
加熱ムラが改善されるとともに加熱時間が短縮され、加
熱効率が向上する。
【0013】第4に、加熱室内の局所的な温度が検出さ
れ、その温度情報から加熱初期の温度上昇を判定するこ
とで被加熱物のあるゾーンが判断される。加熱後半に
は、その判断に基づいて被加熱物のあるゾーンが局所的
に加熱され、温度上昇の大きいゾーンへの給電量が減少
され、温度上昇の小さいゾーンへの給電量が増加され
る。これにより被加熱物の形状等に関係なく、複数食品
を同時に調理した場合でも被加熱物全体にわたって均一
の温度に加熱することが可能になるとともに、加熱時間
の短縮及び加熱効率の向上が実現される。
【0014】第5に、入力手段で入力された任意のゾー
ンについての仕上がり温度と温度検出手段で検出された
その任意のゾーンの温度との大小が判定され、その判定
結果に基づいて被加熱物が局所的に加熱される。これに
より被加熱物が、指定した仕上がり温度に均一に加熱さ
れる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明は電子レンジに適用されている。図1乃至
図6は、本発明の第1実施例を示す図である。図1はシ
ステムブロック図を示している。加熱室内の局所的な部
位の温度を検出する温度検出手段1の出力に基づいて、
任意部位を局所的に加熱可能な給電手段3を制御する制
御手段2を有している。
【0016】まず、局所的に加熱可能な給電手段3につ
いて説明する。図2は本実施例の調理装置の要部斜視図
を示している。加熱室9内の底面外部に20個の導波管
10を設けてあり、各々の給電口11はマトリクス状に
鉛直上方向に開口している。図3に各々の導波管10の
上面図及び断面図を示す。これは、同軸−導波管変換器
を構成している。同軸ケーブル12を伝搬してきたマイ
クロ波をここで導波管モードに変換するようになってい
る。図4に前記複数の導波管10への給電を選択的に行
なうための給電口切り換え手段の1例を示す。中央の同
軸線13は図示しないマイクロ波電源に接続され、外周
部の同軸線12はそれぞれ給電口11に図3に示した同
軸−導波管変換器を介して接続されている。中央の同軸
線13の中心導体13aと外周部の同軸線12の中心導
体12aを回転軸14に取り付けた導体棒15により切
り換え接続する。図示しない回転機構により回転軸14
を回転し、導体棒15を順次任意の外周部同軸線12に
接続することで切り換えを行なう。
【0017】次に、局所的な温度を検出する温度検出手
段1について説明する。本例では温度検出素子として、
温度を非接触で検出するための赤外線を検出するデバイ
スとして知られているサーモパイルを用いた場合を示し
ている。図5に示すように、温度検出素子16を加熱室
9上面外部に設けてある。加熱室9上面には赤外線を透
過させるために複数の開口17を設け、開口17の各々
の鉛直上方向には赤外線を反射するミラー18を回転可
能に設けてある。ミラー18で反射した赤外線は凹面の
ミラー19に反射され、温度検出素子16に入射する。
この例では、温度検出素子16としてサーモパイルを示
したが、焦電型のパイロセンサを用いることも可能であ
る。図6にミラー18の回転機構を示す。加熱室9の上
面外部にモータ21を取り付けてあり、モータの回転軸
22にミラー18を固定してある。ミラー18はモータ
の回転軸22の回転に伴って、加熱室9上面の開口17
の鉛直上方向で、開口17に対する角度が変わる構造に
なっている。本回転機構を4組並べて設け、図5で示し
た温度検出素子16及び凹面ミラー19を5組用いれ
ば、図2の20個の給電口11上の温度を検出すること
ができる。局所的な温度検出手段としては他にも、ミラ
ーを複数使用しないで、温度検出素子を加熱室上面外部
で移動可能に設けることも可能である。
【0018】本実施例によれば、加熱室9内の食品の局
所的な温度を検出することができ、その情報に基づい
て、加熱室9内の食品の任意の部位を局所的に加熱し
て、2次元的に微妙な温度調整が可能となり、従来解決
が困難であった加熱ムラを大幅に低減できる。
【0019】図7、図8には、本発明の第2実施例にお
ける給電手段を示す。本実施例の給電手段では、給電口
を切り換えるのではなく、給電口を可動として加熱点を
移動するようになっている。図7に示すように、導波管
23を伝搬してきたマイクロ波は、回転軸24の回転に
伴って円周上を移動する給電口25から放射される。図
8に加熱室9と図7の給電口可動機構との位置関係の1
例を示す。加熱室9の底面内部で食品を載せて回転する
ターンテーブル26があり、その下方で、加熱室9の底
面内部で回転する給電口25を設けてある。本構造によ
れば、ターンテーブル26上の半径方向の加熱点の移動
は給電口可動機構で行ない、周方向の加熱点の移動はタ
ーンテーブル26の回転で行なっている。
【0020】図9には、本発明の第3実施例を示す。図
9はシステムブロック図を示している。本実施例は、加
熱室を複数のゾーンに分割し、その各ゾーンの温度を局
所的に検出する温度検出手段1の出力に基づいてゾーン
毎の温度上昇の大小を判定する判定手段4を有してお
り、その判定結果に基づき局所的な給電手段3を制御す
る制御手段2を設けてある。給電手段3の具体的な制御
態様としては複数個設けられた給電口を選択する頻度を
変更することが行われる。したがって、この場合、制御
手段2は給電変更手段としての機能を有する。
【0021】本実施例によれば、加熱室内の食品の局所
的な温度を検出することができ、その出力から温度上昇
を判定することで、食品近傍のマイクロ波の電界分布あ
るいは食品のマイクロ波吸収特性を含む温度情報を得る
ことができ、その情報に基づいて食品の任意の部位を局
所的に加熱して、2次元的かつタイムリーに微妙な温度
調整が可能となり、従来解決が困難であった加熱ムラを
大幅に低減でき、前記第1実施例に比べ更に良好な調理
仕上がりを実現できる。
【0022】図10乃至図13には、本発明の第4実施
例を示す。図10はシステムブロック図を示している。
本実施例では、各ゾーンの温度を局所的に検出する温度
検出手段1の出力に基づいて加熱初期のゾーン毎の温度
上昇の大小を判定する判定手段4を有している。また給
電手段3における給電口は、加熱初期には全てのゾーン
に対して均一に給電するようになっている。
【0023】図11の加熱室の要部横断面図及び図1
2、図13のフローチャートを用いて本実施例の作用を
説明する。加熱室9内には複数の給電口11があり、こ
の各給電口11の配設部位が分割された各ゾーンに対応
する。そして温度検出手段1により、各給電口11上の
局所的な温度を検出できるようになっている。本調理装
置では複数個の「しゅうまい」27を調理する場合につ
いて説明する。計時を開始し(ステップ101)、各給
電口11上の初期温度を検出してから加熱を開始する
(ステップ102)。全ての給電口11を均等に切り換
えて加熱していく(ステップ103,104)。「しゅ
うまい」27はマイクロ波を吸収して徐々に温度が上昇
する。「しゅうまい」が載っていない給電口11の上部
も若干温度が上がるが、「しゅうまい」27に比べると
温度上昇が極度に小さい。加熱を開始してから所定時間
1 経過した時に、各給電口11上の温度を検出し、加
熱前の初期温度から何度上昇したか算出する(ステップ
105〜107)。上昇温度が所定値より大きい部分を
調べると(ステップ108)、図11中27aの円周で
示すように、「しゅうまい」27上の部分だけを取り出
すことができる。加熱を開始してから所定値以上の温度
上昇があった局所を判定し、これを食品ゾーンとし、所
定値以上の温度上昇が無かった局所を非食品ゾーンと
し、これを給電口11の位置情報として記憶する(ステ
ップ109〜111)。以後は非食品ゾーンの給電口1
1への給電量を低減し、食品ゾーンの給電口11への給
電量を増加する(ステップ112〜117)。あとは、
加熱開始から所定時間T2 経過したところで調理を終了
する(ステップ118,119)。この所定時間T2
設定の仕方は種々考えられるが、次の3通りが代表的で
ある。食品の分量を制限しておき、固定時間とする。
食品ゾーンの大きさで重みづけして決める(大きいほ
ど長くする等、食品の分量は制限しない)。食品の重
さで重みづけして決める(図7、図8で説明した構造に
重量検出手段を付与して食品の重量を測る)。
【0024】本実施例によれば、加熱室内の食品の局所
的な温度を検出することができ、その出力から加熱初期
の温度上昇を判定することで、食品のあるゾーンが判断
でき、その情報に基づいて、食品のあるゾーンを局所的
に加熱して、加熱時間を短縮するとともに、加熱効率を
向上させることができる。
【0025】図14乃至図17には、本発明の第5実施
例を示す。図14はシステムブロック図を示している。
本実施例では、各ゾーンの温度を局所的に検出する温度
検出手段1の出力に基づいて、第1期間(加熱初期)の
ゾーン毎の温度上昇の大小を判定する第1の判定手段5
と、第1期間終了後の第2期間(加熱後期)においてゾ
ーン毎に所定温度との大小を比較する第2の判定手段6
とを有している。また給電手段3における給電口は、前
記と同様に、加熱初期には全てのゾーンに対して均一に
給電するようになっている。
【0026】図15の加熱室の要部横断面図及び図1
6、図17のフローチャートを用いて本実施例の作用を
説明する。加熱室9内には複数の給電口11があり、こ
の各給電口11の配設部位が分割された各ゾーンに対応
する。そして温度検出手段1により、各給電口11上の
局所的な温度を検出できるようになっている。本調理装
置では弁当28を加熱する場合について説明する。計時
を開始し(ステップ201)、各給電口11上の初期温
度を検出してから加熱を開始する(ステップ202)。
全ての給電口11を均等に切り換えて加熱していく(ス
テップ203,204)。弁当28にはごはん29とお
かず30が入っている。ごはん29とおかず30はマイ
クロ波を吸収して徐々に温度が上昇する。弁当28が載
っていない給電口(c1 〜c14)の上部は弁当28が載
っている給電口(a1 〜a8 及びb1 〜b8 )に比べる
と温度上昇が極度に小さい。加熱を開始してから所定時
間経過した時に、各給電口上の温度を検出し、加熱前の
初期温度から何度上昇したか算出する(ステップ205
〜208)。上昇温度が第1の所定値より大きい部分を
調べると(ステップ209)、弁当28が載っている領
域の給電口(a1 〜a8 及びb1 〜b8 )が判断でき
る。a1 〜a8 及びb1 〜b8 の給電口を食品ゾーンと
して記憶し、c1 〜c14の弁当28が載っていない給電
口を非食品ゾーンとして記憶する(ステップ210〜2
12)。以後の第2期間は弁当28が載っていない非食
品ゾーン(c1 〜c14)への給電量を低減し、食品ゾー
ン(a1 〜a8 及びb1 〜b8 )への給電量を増加する
(ステップ213〜218)。食品ゾーン及び非食品ゾ
ーンへの給電が1順したところで、全食品ゾーンの温度
を検出し、個々のゾーンが所望の仕上がり温度である第
2所定温度に到達したかどうか判断し、到達していれ
ば、調理が完了したものとみなして完了ゾーンとして記
憶する(ステップ219〜223)。この判断を全食品
ゾーンに対して1順したら再度給電を行なう。ここで完
了ゾーンに対しては、第2所定温度から温度が低下し第
3所定温度になるまで給電を行なわない(ステップ22
4〜229)。以上の手順を繰り返し(ステップ213
〜230)、全食品ゾーンが第2所定温度に到達し完了
ゾーンになった時点で調理が終了となる。以上のよう
に、食品の形状にも関係なく、また、複数の食品が同時
に加熱され、従来の調理装置では異なった温度上昇を生
じていたような場合でも、食品の全体にわたって均一の
温度(第3所定温度と第2所定温度の間)に加熱するこ
とが可能となる。
【0027】本実施例によれば、加熱室内の食品の局所
的な温度を検出することができ、その出力から第1期間
(加熱初期)の温度上昇を判定することで、食品のある
ゾーンが判断でき、かつ、第1期間終了後の第2期間に
おいては、その情報に基づいて食品のあるゾーンを局所
的に加熱し、個々の食品ゾーンが第2所定温度に到達し
た段階で個々の食品ゾーンへの給電を順次停止していく
ので、食品の形状に関係なく、複数食品を同時に調理し
た場合でも、食品全体にわたって均一の温度に加熱する
ことができるばかりでなく、加熱時間の短縮及び加熱効
率の向上も実現できる。
【0028】図18乃至図22には、本発明の第6実施
例を示す。図18はシステムブロック図を示しいる。本
実施例は、加熱室を複数のゾーンに分割し、その各ゾー
ンの温度を局所的に検出する温度検出手段1と、使用者
が任意のゾーン及びその仕上がり温度を含む温め情報を
入力する入力手段7と、この2種の手段1,7の出力に
基づいて、ゾーン毎に使用者が入力した仕上がり温度と
食品の温度の大小を判定する判定手段8と、該判定手段
8の判定結果に基づいてゾーン毎に加熱可能な給電手段
3を制御する制御手段2を有している。図19は本実施
例の外観を示す斜視図である。温め情報入力手段7は入
力するためのペン31とペン31の接触により、位置情
報及び温度情報を得るためのタブレット32で構成され
ている。タブレット32は、液晶等の映像表示部とX−
Y位置検出部を組み合わせたもので、調理装置本体33
とはケーブルにより接続してある。図20はタブレット
32の映像を示したもので、加熱室9内の弁当34を映
している。
【0029】図21の加熱室の要部横断面図及び図22
のフローチャートを用いて本実施例の作用を説明する。
弁当34にはごはん35と肉じゃが36が入っている。
ここでタブレット32の画像上でペン31を接触しなが
ら移動することにより、図の楕円37のようにごはん3
5の領域を入力した後仕上がり温度を80℃と入力す
る。同様に楕円38のように肉じゃが36の領域を入力
した後仕上がり温度を70℃と入力する(ステップ30
1,302)。さらにペン31で指示することで調理が
開始される(ステップ303)。温め情報入力手段7の
出力により、ごはん35の領域にある給電口(a1 〜a
8 )及び肉じゃが36の領域にある給電口(b1
8 )の給電割合を決定し(ステップ304)、調理開
始とともにゾーン毎に給電を行なう(ステップ305,
306)。全ゾーンの給電が1順した時点で、ゾーン毎
に温度を検出し、a1 〜a8 のゾーンは80℃に到達し
たか比較を行ない、到達したゾーンは給電完了とする。
同様に、b1 〜b8 のゾーンは70℃に到達したか比較
を行ない、到達したゾーンは給電完了とする(ステップ
307〜311)。本例以外にも、たとえば漬物類・果
物類は加熱したくないような場合は、その領域に対して
加熱しない旨を指示することも可能である。以上のよう
に、使用者が領域毎に指定した温度に均一に加熱するこ
とができ、操作も簡単な調理装置が実現できる。
【0030】本実施例によれば、加熱室内の局所的な温
度を検出する温度検出手段及び使用者が温め情報を入力
する入力手段を有し、この2種類の手段の出力に基づい
てゾーン毎に使用者が入力した仕上がり温度と食品の温
度の大小を判定する判定手段と、判定手段の判定結果に
基づいてゾーン毎に加熱可能な給電手段を制御する制御
手段を設けたので、使用者が領域毎に指定した温度に均
一に加熱することができ、操作も簡単な調理装置が実現
できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1に、加熱室内の局所的な部位の温度を検出し、その
検出出力に基づいて加熱室内の部位を局所的に加熱する
ようにしたため、2次元的に微妙な温度調整が可能とな
って加熱ムラを大幅に改善することができる。
【0032】第2に、加熱室内の各ゾーンの温度を検出
し、その検出情報からゾーン毎の温度上昇の大小が判定
されることで、被加熱物近傍の電界分布あるいは被加熱
物のマイクロ波吸収特性等を含む情報を得ることが可能
となる。この情報に基づいて被加熱物の部位を局所的に
加熱することにより、2次元的に微妙な温度調整が可能
となって加熱ムラを大幅に改善することができるととも
に良好な調理の仕上がりを実現することができる。
【0033】第3に、加熱初期のゾーン毎の温度上昇の
大小を判定することにより被加熱物のあるゾーンを判断
することができ、この判断結果に基づき被加熱物のある
ゾーンが局所的に加熱されるので、加熱ムラを改善する
ことができるとともに加熱時間の短縮及び加熱効率の向
上を実現することができる。
【0034】第4に、加熱初期に被加熱物のあるゾーン
を判断し、加熱後半には、その判断結果を基に被加熱物
のあるゾーンが局所的に加熱され、温度上昇の大きいゾ
ーンへの給電量は減少され、温度上昇の小さいゾーンへ
の給電量は増加されるので、被加熱物の形状等に関係な
く、複数の被加熱物を同時に調理した場合でも被加熱物
全体にわたって均一の温度に加熱することができるとと
もに加熱時間の短縮及び加熱効率の向上を実現すること
ができる。
【0035】第5に、入力手段で入力した任意のゾーン
についての仕上がり温度と温度検出手段で検出されたそ
の任意のゾーンの温度との大小が判定され、その判定結
果を基に被加熱物が局所的に加熱されるので、被加熱物
を指定した仕上がり温度に均一に加熱することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る調理装置の第1実施例を示すシス
テムブロック図である。
【図2】上記第1実施例の調理装置の要部斜視図であ
る。
【図3】図2における導波管部の上面図及び断面図であ
る。
【図4】上記第1実施例における給電口切り換え手段を
一部切り欠いて示す分解斜視図である。
【図5】上記第1実施例における温度検出手段の構成図
である。
【図6】図5におけるミラーの回転機構部を示す構成図
である。
【図7】本発明の第2実施例における給電手段を一部切
り欠いて示す斜視図である。
【図8】図7における給電口可動機構と加熱室との位置
関係を示す図である。
【図9】本発明の第3実施例を示すシステムブロック図
である。
【図10】本発明の第4実施例を示すシステムブロック
図である。
【図11】上記第4実施例における加熱室の要部横断面
図である。
【図12】上記第4実施例の作用を説明するためのフロ
ーチャートの前半部である。
【図13】図12のフローチャートの後半部である。
【図14】本発明の第5実施例を示すシステムブロック
図である。
【図15】上記第5実施例における加熱室の要部横断面
図である。
【図16】上記第5実施例の作用を説明するためのフロ
ーチャートの前半部である。
【図17】図16のフローチャートの後半部である。
【図18】本発明の第6実施例を示すシステムブロック
図である。
【図19】上記第6実施例の外観斜視図である。
【図20】上記第6実施例におけるタブレット部の映像
例を示す図である。
【図21】上記第6実施例における加熱室の要部横断面
図である。
【図22】上記第6実施例の作用を説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 温度検出手段 2 制御手段 3 給電手段 4,5,6,8 判定手段 7 温め情報入力手段 9 加熱室 11,25 給電口 16 温度検出素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室内の任意部位を局所的に加熱可能
    な給電手段と、前記加熱室内の局所的な部位の温度を検
    出する温度検出手段と、該温度検出手段の出力に基づい
    て前記給電手段を制御する制御手段とを有することを特
    徴とする調理装置。
  2. 【請求項2】 加熱室内を複数のゾーンに分割し、この
    各ゾーンに局所的に給電可能な複数の給電口と、前記各
    ゾーンの温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手
    段の出力に基づいて前記ゾーン毎の温度上昇の大小を判
    定する判定手段と、該判定手段の判定結果に基づき前記
    給電口を選択する頻度を変更する制御手段とを有するこ
    とを特徴とする調理装置。
  3. 【請求項3】 加熱室内を複数のゾーンに分割し、この
    各ゾーンに局所的に給電可能で且つ加熱初期には全ての
    前記ゾーンに均一に給電する複数の給電口と、前記各ゾ
    ーンの温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段
    の出力に基づいて前記ゾーン毎の温度上昇の大小を判定
    する判定手段と、該判定手段の判定結果に基づき加熱初
    期に所定の温度上昇の生じない前記ゾーンへの給電量を
    減少するとともに所定の温度上昇の生じた前記ゾーンへ
    の給電量を増加するように複数の前記給電口による給電
    を制御する制御手段とを有することを特徴とする調理装
    置。
  4. 【請求項4】 加熱室内を複数のゾーンに分割し、この
    各ゾーンに局所的に給電可能で且つ加熱初期には全ての
    前記ゾーンに均一に給電する複数の給電口と、前記各ゾ
    ーンの温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段
    の出力に基づいて前記ゾーン毎の温度上昇の大小を判定
    する判定手段と、該判定手段の判定結果に基づき加熱初
    期には所定の温度上昇の生じない前記ゾーンへの給電量
    を減少するとともに所定の温度上昇の生じた前記ゾーン
    への給電量を増加し、加熱後半には前記加熱初期に所定
    の温度上昇の生じたゾーンのうち温度上昇の大きいゾー
    ンへの給電量を減少するとともに温度上昇の小さいゾー
    ンへの給電量を増加するように前記給電口による給電を
    制御する制御手段とを有することを特徴とする調理装
    置。
  5. 【請求項5】 加熱室内を複数のゾーンに分割し、この
    各ゾーンに局所的に給電可能な複数の給電口と、前記各
    ゾーンの温度を検出する温度検出手段と、任意の前記ゾ
    ーンについての仕上がり温度を含む温め情報を入力する
    入力手段と、該入力手段で入力された任意のゾーンにつ
    いての仕上がり温度と前記温度検出手段で検出された当
    該任意のゾーンの温度との大小を判定する判定手段と、
    該判定手段の判定結果に基づき前記給電口を選択する頻
    度を変更する制御手段とを有することを特徴とする調理
    装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10300097A (ja) * 1997-04-25 1998-11-13 Toshiba Corp 電子レンジ
US6137095A (en) * 1997-06-19 2000-10-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Cooking device with system for controlling cooking of foods
JP2001345171A (ja) * 2000-06-01 2001-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
JP2002089847A (ja) * 2000-09-14 2002-03-27 Mitsubishi Electric Corp 高周波加熱装置
JP2002130686A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 Toshiba Corp 加熱調理器
JP2017180859A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 学校法人上智学院 電子レンジ

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