JPH08159324A - ソレノイドバルブ - Google Patents

ソレノイドバルブ

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JPH08159324A
JPH08159324A JP31780194A JP31780194A JPH08159324A JP H08159324 A JPH08159324 A JP H08159324A JP 31780194 A JP31780194 A JP 31780194A JP 31780194 A JP31780194 A JP 31780194A JP H08159324 A JPH08159324 A JP H08159324A
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valve
valve seat
bobbin
solenoid
seats
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Hiroyuki Nishinosono
博幸 西ノ薗
Kunisuke Kamimura
訓右 上村
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立性の向上を図ると共に、品質(制御性
能)の向上を図る。 【構成】 互いに対向して設けられる第1,第2弁座2
2,12と、該第1弁座22と第2弁座12間を移動す
る磁性体製の弁体2と、該弁体2を前記第1,第2弁座
22,12のうち一方の弁座12に当接するための押圧
する押圧手段28と、前記弁体2が往復動自在に挿入さ
れる中空部61を有するボビン6に巻付けられるコイル
7と、弁体2と対向して設けられる磁性体製の固定部材
25とを有し、前記押圧手段28の押圧力に抗して前記
弁体2を前記第1,第2弁座22,12のうち他方の弁
座12に当接するための磁気吸引させるソレノイド本体
3と、を備え、前記押圧手段28の押圧力と前記ソレノ
イド本体3の磁気吸引力によって前記弁体2を前記第
1,第2弁座22,12に接離してそれぞれに開口する
第1,第2流路23,13を開閉するソレノイドバルブ
において、前記第1,第2弁座22,12のうち一方の
弁座22と前記ソレノイド本体3のボビン6とを樹脂に
よって一体成形して成ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば各種油,空圧機
器等の制御に用いられるソレノイドバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のソレノイドバルブとして
は、たとえば図8に示すようなものがある。
【0003】すなわち、このソレノイドバルブ100
は、ソレノイド本体101を通電・非通電することによ
り、ソレノイド本体101内のプランジャ102を往復
駆動させ、プランジャ102に作動連結されたロッド1
03を介して、そのロッド103の先端に設けられた弁
体としてのボール104を往復移動させることにより、
第1弁座105と第2弁座106を接離させて圧力を切
り換えるポペットタイプの3方向弁である。
【0004】ソレノイドバルブ100は、ソレノイド本
体101と、このソレノイド本体101と同軸的に対向
して一体的に設けられた、第1弁座105と第2弁座1
06を有する磁性体製の弁本体107とを備えている。
【0005】ソレノイド本体101は、両端を開口する
ケース108と、ケース108内に収納される軸方向に
貫通する中空部109を有する樹脂製のボビン110
と、このボビン110に巻付けられたコイル111と、
中空部109の一方の内周に挿入固定されると共にケー
ス108の一方の開口端部を閉塞するボディ112と、
を備えており、ボビン110にはコイル111の径方向
の一方の端部にコイル111に通電するための第1ター
ミナル113がインサート成形されている。
【0006】ボディ112は、外向きのフランジ部11
2Aを有する断面略T字状で、フランジ部112Aの内
側端面が、コイル111の径方向の他方の端部にコイル
111に通電するための第2ターミナル114を介して
ボビン110の上面に接し、ボビン110の中空部10
9内に段部の周面に密封接触して挿入されている。この
挿入部112Bの先端部には、内径がボビン110の中
空部109の径とほぼ同一の凹部112Cが形成されて
おり、このボビン110の凹部112Cと対向して、ケ
ース108の他方の開口端部に、該開口端部を閉塞する
弁本体107がウェーブワッシャ130を介して一部中
空部109内に挿入されてソレノイド本体101に対
し、ケース108の開口端部にてかしめることによって
一体的に固定されている。
【0007】この弁本体107の中空部109に挿入さ
れている挿入部107Aの端面とボディ112の凹部1
12Cの底面間に、プランジャ102が中空部109内
周にスリーブ131を介して摺動自在に挿入されてお
り、このプランジャ102の外周部には両端側の流体の
流れを許容するスリット102Aが形成されている。
【0008】弁本体107には、中心軸線上に貫通形成
される貫通孔115を有しており、この貫通孔115内
にプランジャ102に作動連結されているロッド103
が往復動自在に挿入されている。また貫通孔115の両
端には、それぞれ凹部116,117が設けられてい
る。凹部116は中空部109に挿入されている挿入部
107A側で、その反対側の凹部117は凹部116よ
り大径となっている。この大径凹部117は、底部が貫
通孔115に向って縮径となるテーパ面117Aとなっ
ており、このテーパ面117Aが第2弁座106であ
り、その第2弁座106と軸方向所定間隔を有して対向
する第1弁座105に開口する流体圧を入力する第1流
路118を有するインナーシート119が嵌挿されてい
る。
【0009】そして、第1弁座105と第2弁座106
間に、ロッド103を介してボール104が別体で往復
動自在に挿入されており、その弁本体107の外周部に
は、径方向に貫通形成される相手側制御部を制御すべく
流体圧を流出入する制御ポート120を設けている。
【0010】一方、挿入部107A側の凹部116に
は、プランジャ102をボディ112の凹部112Cの
底面側に押圧する押圧手段としてのスプリング121が
挿入されている。
【0011】また、ボディ112の挿入部112Bに
は、凹部112Cに開口する第2流路121が貫通形成
されている。
【0012】次に、上記構成の従来のソレノイドバルブ
100の作用について説明する。
【0013】ソレノイド本体101のコイル111に通
電されていない非励磁時は、スプリング121の押圧力
によってプランジャ102がボディ112の凹部112
Cの底面側に移動し、第2流路122を閉じる。この移
動により、プランジャ102に作動連結されたロッド1
03もボディ112側に移動し、ロッド103の先端は
貫通孔115より内側となる。そのため、ボール112
が第1流路118からの流体圧により弁本体107の第
2弁座106に当接し、貫通孔115が閉ざされる。一
方、第1流路118と制御ポート120とが連通し、相
手側制御部に流体圧が出力される。
【0014】そして、ソレノイド本体101のコイル1
11に第1,第2ターミナル113,114により通電
されてコイル111が励磁されるとケース108,ボデ
ィ112,プランジャ102,弁本体107とで、磁気
回路が形成され、プランジャ102がスプリング121
の押圧力に抗して弁本体107の挿入部107Aの端面
に磁気吸引される。このとき、プランジャ102に作動
連結されたロッド103は貫通孔115より、突出する
ことになる。そのため、ロッド103の先端に設けられ
ているボール104は、第2弁座106から離間し、対
向する第1弁座105に当接する。これにより、第1弁
座105に開口する第1流路118が閉じると共に、制
御ポート120と第2流路121とが貫通孔115,ボ
ビン110の中空部109内,プランジャ102の外周
部に形成されたスリット102Aを介して連通すること
になり、相手側制御部からの流体圧が排出される。
【0015】以上のように、コイル111を励磁・非励
磁することにより、プランジャ102を往復移動させて
ロッド103を介してボール104を往復移動させるこ
とによって、第1弁座105と第2弁座106に対して
接離させることで第1流路118,第2流路121を開
閉して相手側制御部を制御している。
【0016】その他に上記のように、ボールを弁体とし
て圧力を制御するソレノイドバルブとしては、実開平5
−32889号公報及び実開平5−30666号公報等
に記載されているものがある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の場合では、弁体としてのボール104を往
復移動させて制御していることから、ボール104の他
にこのボール104を駆動させるためのロッド103及
びプランジャ102が必要であり、さらにプランジャ1
02を駆動させるためのソレノイド本体101を構成す
る各部品がそれぞれ別々となっていることから、組立部
品点数が多く、組立てが煩雑である。
【0018】また、コイル111の励磁により直接可動
するプランジャ102と、弁体であるボール104とが
別体であることから、組立性が悪く、さらに確実に第1
弁座105と第2弁座106へと移動されず、誤動作の
原因となり易いという欠点を有し、制御性能が安定しな
いという問題がある。
【0019】そこで、実開平5−36177号公報に記
載されているように(図9参照)、ソレノイド本体20
0の電磁吸引力により駆動するプランジャ201自体を
弁体とし、ソレノイド本体200の一端に設けられた第
1の流路202に形成された弁座203に接離して第1
の流路202を開閉してソレノイド本体200の他端に
設けられている第2の流路204と連通,非連通するソ
レノイドバルブ205がある。
【0020】しかしながら、このソレノイドバルブ20
5は、上記のソレノイドバルブ100のように3方向弁
でなく、プランジャ201は一つの弁座203を接離し
て第1の流路202を開閉する2方向弁であり、さらに
ソレノイド200の構成部品であるボビン206や弁座
203及び磁路回路を成すボディ207等が別々である
ことから、組立部品が多く組立性が悪い。
【0021】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
組立性の向上を図ると共に、品質(制御性能)の向上を
図り得るソレノイドバルブを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、互いに対向して設けられる第
1,第2弁座と、該第1弁座と第2弁座間を移動する磁
性体製の弁体と、該弁体を前記第1,第2弁座のうち一
方の弁座に当接するための押圧する押圧手段と、前記弁
体が往復動自在に挿入される中空部を有するボビンに巻
付けられるコイルと、弁体と対向して設けられる磁性体
製の固定部材とを有し、前記押圧手段の押圧力に抗して
前記弁体を前記第1,第2弁座のうち他方の弁座に当接
するための磁気吸引させるソレノイド本体と、を備え、
前記押圧手段の押圧力と前記ソレノイド本体の磁気吸引
力によって前記弁体を前記第1,第2弁座に接離してそ
れぞれに開口する第1,第2流路を開閉するソレノイド
バルブにおいて、前記第1,第2弁座のうち一方の弁座
と前記ソレノイド本体のボビンとを樹脂によって一体成
形して成ることを特徴とする。
【0023】そして、前記第1,第2弁座のうち一方の
弁座と前記ソレノイド本体のボビンとを、前記弁体に磁
路を案内する磁路案内部材がインサートされた樹脂によ
る一体成形のボビン弁座ユニットとすることが好適であ
る。
【0024】また、前記第1,第2弁座のうち他方の弁
座を、前記ソレノイド本体の固定部材がインサートされ
た樹脂による一体成形の固定部材弁座ユニットとしても
良い。
【0025】さらに、上記ボビン弁座ユニットと上記固
定部材弁座ユニットとを結合して成る構成とすることが
好適である。
【0026】
【作用】上記構成のソレノイドバルブにあっては、第
1,第2弁座のうち一方の弁座とソレノイド本体のボビ
ンとを樹脂によって一体成形しており、さらにこの一体
成形時に、弁体に磁路を案内する磁路案内部材をインサ
ート成形してボビン弁座ユニットとしていることから、
これら各部品が一体となり、部品点数が少なくて済むの
で、組立性が向上する。
【0027】また、第1,第2弁座のうち他方の弁座
を、ソレノイド本体の固定部材をインサート成形して固
定部材弁座ユニットとしていることから、これら各部品
も一体となり、部品点数がさらに少なくて済むので、よ
り組立性が向上する。
【0028】上記のように組立部品をボビン弁座ユニッ
トと固定部材弁座ユニットとしたことから、組立時の部
品点数を削減することができ、このボビン弁座ユニット
と固定部材弁座ユニットを結合することで組立が完了す
るので、さらに組立性の向上を図ることができる。
【0029】そして、第1弁座と第2弁座とが互いに対
向して設けられ、その第1弁座と第2弁座間に磁性体製
の弁体が往復動自在に設けられており、この弁体は押圧
手段の押圧力及びソレノイド本体の磁気吸引力にて第
1,第2弁座に対して接離してそれぞれに開口する第
1,第2流路を開閉する構成となっていることから、従
来技術のように可動部材であるプランジャに作動連結さ
れるロッド及び別体の弁体としてのボールにて第1,第
2流路を開閉するためのプランジャ−ロッド−ボールと
いう直動の経路が無くなり、弁体のみを直接可動させる
だけで良いため、誤動作の要因を排除でき、第1,第2
弁座への移動が確実に行われる。その結果、制御性能が
安定する。
【0030】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。本発明の一実施例に係るソレノイドバルブを示す
図1において、1はソレノイドバルブ全体を示してお
り、磁性体製の弁体としてのプランジャ2を駆動させる
ためのソレノイド本体3を通電・非通電することによ
り、プランジャ2を移動させることで圧力を切り換える
ポペットタイプの3方向弁であり、このソレノイドバル
ブ1は、ソレノイド本体3と、このソレノイド本体3と
同軸的に一体的に組付けられる弁本体4とを備えてい
る。
【0031】ソレノイド本体3は、両端を開口するケー
ス5と、ケース5内に収納される内部中空のボビン6に
巻付けられたコイル7と、ケース5の一方の開口端部に
設けられ、該開口端部を閉塞する閉塞部8と、コイル7
と閉塞部8間に設けられ、プランジャ2にケース5から
の磁路を案内する磁路案内部材としての環状のサイドプ
レート9とを備えており、閉塞部8がケース5の開口端
部にてかしめ固定される。
【0032】閉塞部8とボビン6とは樹脂にて一体成形
されており、この成形の際、サイドプレート9とコイル
7に通電するための第1,第2ターミナル10,11と
がインサートされて成形されている。この第1,第2タ
ーミナル10,11は、一端が略U字状部10A,11
Aを有する棒状部材である。また、ボビン6の中空内部
がプランジャ2が往復移動自在に挿入される中空部61
となっている。そして、閉塞部8の径方向ほぼ中央部に
中心軸線上に中空部61に向って若干突出する第2弁座
12を有しており、その第2弁座12に中心軸線上に開
口する流体圧を排出するための第2流路13を設けてい
る。
【0033】この第2弁座12は、第2流路13のシー
ル部をも成し、その周囲にはプランジャ2が第2弁座1
2に当接したときに加わる荷重を分散させるように支え
るサポート突起35を有している。このサポート突起3
5の具体的な構成については、本出願人が既に出願して
いる実願平5−57404号参照。
【0034】また、閉塞部8の外周部には、断面で見て
図1(a)中右側に外部に向って開口するコネクタ部3
6を有しており、その反対側の左側にはケース5の内周
面に開口する径方向外側に向って拡径となったテーパ溝
37を有している。
【0035】そして、第2弁座12,第2流路13を有
する閉塞部8とボビン6とを、サイドプレート9と第
1,第2ターミナル10,11がインサートされた樹脂
による一体成形としたボビン弁座ユニット14としてい
る。
【0036】ここで、このボビン弁座ユニット14の成
形について図5に基づいて説明する。
【0037】まず、成形型15について説明する。この
成形型15は、上型16、中型17、下型18、第1コ
ア19、第2コア20を備えており、これら型を合わせ
ることにより、第2弁座12を有する閉塞部8とボビン
6が一体となったボビン弁座ユニット14のキャビティ
21が形成される。
【0038】上型16には、穴16Aを有しており、こ
の穴16Aの内周に液密に第1コア19が挿入されてお
り、その先端部は上型16の端面より突出し、先端面は
後述する第2コア20の端面に当接するようになってい
る。
【0039】中型17は、割れ型で、第1中型17Aと
第2中型17Bとを有しており、第1,第2中型17
A,17Bとを型合わせることで、連続して第2弁座1
2を有する閉塞部8の部分の閉塞部キャビティ21Aと
ボビン6の部分のボビンキャビティ21Bを成すように
なっている。
【0040】第1,第2中型17A,17Bのボビンキ
ャビティ21Bを成す内周には、コイル7を巻付ける部
分を形成するためのコイル用突出部17Cを有してい
る。
【0041】また、第1,第2中型17A,17Bの閉
塞部キャビティ21Aを成す内周にはそれぞれターミナ
ル保持用のターミナル用突出部17Dを有しており、第
1ターミナル10は、その棒状部10Bが第2中型17
Bのターミナル用突出部17D内にて保持されて閉塞部
キャビティ21A内に略U字状部10Aが露出した状態
でインサートされる。一方第2ターミナル11は、図5
(b)に示すように第1,第2中型17A,17Bの型
合わせ時において、それぞれのターミナル用突出部17
Dにて棒状部11Bが挟持されて閉塞部キャビティ21
A内に略U字状部11Aが露出された状態でインサート
される。
【0042】成形後は、上記第2中型17Bのターミナ
ル用突出部17Dにおいては、第1ターミナル10の棒
状部10Bが露出するコネクタ部36となり、一方第1
中型17Aのターミナル用突出部17Dにおいては、テ
ーパ溝37となり、そのテーパ溝37内に第2ターミナ
ル11の棒状部11Bが露出してその先端がケース5の
内周面に接触するようになる。
【0043】そして、第1,第2中型17A,17Bの
型合わせにより形成される閉塞部キャビティ21Aとボ
ビンキャビティ21B間にサイドプレート9がインサー
トされる。
【0044】このサイドプレート9は、図1(b),
(c)に示すように環状部材で、内径が中空部61の径
とほぼ同一で、外径がケース5の内径とほぼ同一となっ
ている。そして内周面,外周面には、後述するサイドプ
レート9のインサート成形時に、ボビン6の内圧のサイ
ドプレート9部からのもれを小さくするために、複数
(内周面には等配に3個、外周面には周方向所定間隔を
有して2個)のスリット90を設け、ボビン6と閉塞部
8間を流れる流動樹脂の流路としている。
【0045】さらに、外周面にはボビン6に巻付けられ
たコイル7が第1,第2ターミナル10,11に向って
巻線71を立ち上げるための切欠き部91が2個設けら
れている。これら切欠き部91は、第1ターミナル10
側は図中右側下半分を切り欠いた状態に形成されてお
り、第2ターミナル11側は図中左側斜め下に形成され
ている。尚、図中上側が切り欠かれているが、切り欠か
ずに円弧状であっても良い。また、スリット90,切欠
き部91の形状,個数は上記したものに限るものではな
く、種々の態様で変更可能である。
【0046】一方、下型18には、穴18Aを有してお
り、この穴18Aの内周に液密に第2コア20が挿入さ
れ、この第2コア20にてボビン6の中空部61が形成
される。この第2コア20は、閉塞部キャビティ21A
内まで延びており、その先端面に第1コア19の端面が
当接される。この当接される部分は凹部となっており、
この凹部にて上記した中空部61に向って若干突出す
る、サポート突起35を備えた第2弁座12が形成され
る。
【0047】そして、第2コア20の先端部は小径で段
差部20Aが形成されている。この段差部20Aの位置
は第1,第2中型17A,17Bのコイル用突出部17
Cの上端面より図中上側となっており、この第2コア2
0の段差部20Aの端面に上記サイドプレート9のボビ
ン6側端面が当接して保持されることで、キャビティ2
1内にインサートされる。
【0048】このサイドプレート9のインサートの際、
回転方向の押えとして、図5(b)に示すように第1中
型17Aに設けたサイドプレート9の巻線71の立ち上
げ用切欠き部91の端面側に向って突出する押え部17
Eにて行っている。この押え部17Eの軸方向長さはサ
イドプレート9の幅より小さくなっており、押え部17
の図中上下に樹脂が回り込むようになっている。
【0049】そして、上記第1,第2中型17A,17
Bを型合わせして中型17とし、この中型17と、第1
コア19を取付けた上型16と、第2コア20を取付け
た下型18とを型合わせすることで、ボビン弁座ユニッ
ト14のキャビティ21が形成される。このとき、上記
のようにサイドプレート9と第1,第2ターミナル1
0,11がインサートされており、この状態でキャビテ
ィ21内にサイドプレート9のスリット90を介して流
動樹脂を流すことにより樹脂製のボビン弁座ユニット1
4が成形される。
【0050】このように、インサート成形時、サイドプ
レート9の内,外周に、流動樹脂が流れる流路として複
数のスリット90を設けているので、サイドプレート9
の上下の樹脂の結合強度の向上を図ることができる。
尚、スリット90の個数等は図示したものに限るもので
はなく、種々の態様で変更可能である。
【0051】この成形されたボビン弁座ユニット14に
は、サイドプレート9のコイル7の巻線71の立ち上げ
用の切欠き部91の端面(サイドプレート9の側面)に
は、図2(b)に示すように押え部17Eの上下に樹脂
が回り込んでいる。このように樹脂が回り込むようにし
たので、巻線71がサイドプレート9の側面に接するこ
とがなく、確実に絶縁することができる。この樹脂の回
り込みについては、サイドプレート9の回転方向の位置
が多少ずれても巻線71とサイドプレート9の側面との
間に絶縁に必要なだけの肉厚を確保することが好ましい
ので、この肉厚に合わせて押え部17Eの突出量を決め
れば良い。
【0052】また、サイドプレート9のボビン6側端面
が第2コア20の段差部20Aの端面に当接していたの
で、そのボビン6側端面が樹脂部から露出することにな
る。
【0053】次に弁本体4について説明する。この弁本
体4は、第1弁座22と、第1弁座22に中心軸線上に
開口する流体圧を流入するための第1流路23と、第1
流路23の外周部に設けられる相手側制御部に流体圧を
流出入するための通路24とを備えている。この弁本体
4は、樹脂にて成形されており、この成形の際、磁性体
製の固定部材としてのセンタープレート25がインサー
トされて成形されている。
【0054】センタープレート25は、ケース5の内周
面に当接する外向きのフランジ部25Aを有する円筒状
部材であり、円筒部25Bの外周面がボビン6の内周面
に沿って挿入されるものである。
【0055】そして、センタープレート25の内周に弁
本体4の第1弁座22が配置されている。この第1弁座
22は、上記第2弁座12と互いに対向して同軸的に設
けられるもので、第1弁座22の端面がセンタープレー
ト25の端面より若干高めに設定されており、吸引時プ
ランジャ2とセンタープレート25が接触することを防
ぐ様になっている。そして、第1弁座22に中心軸線上
に開口する第1流路23を設けており、この第1流路2
3は上記第2流路13と同軸上となっている。
【0056】さらに、センタープレート25のフランジ
部25Aの外周面には、フランジ部25Aのコイル7側
にインサート成形時流動樹脂が流れる切欠き部25Dが
形成されている。
【0057】第1流路23の外周部に設けられた通路2
4は、ボビン6の中空部61に向って開口し、第1流路
23の外周部に径方向所定間隔を有して軸線方向に延
び、全周的に形成されている軸線方向通路24Aと、そ
の奥端から径方向外側に延び、外部に開口する径方向通
路24Bとから成っている。
【0058】そして、プランジャ2が、第1,第2弁座
22,12間を移動可能にボビン6の中空部61内にス
リーブ26を介して摺動自在に挿入されている。このプ
ランジャ2の外周部には、プランジャ2の両端面側の流
体の流れを許容するスリット27が形成されている。
【0059】一方、弁本体4の通路24の軸線方向通路
24A内には、プランジャ2を第2弁座12に押圧する
押圧手段としてのスプリング28が設けられている。こ
のスプリング28は、一端がプランジャ2の端面に当接
し、他端が軸線方向通路24Aの奥端に当接して設けら
れ、プランジャ2を第2弁座12側に付勢し、第2弁座
12に当接するように押圧している。
【0060】そして、第1弁座22,第1流路23,通
路24を有する弁本体4を、センタープレート25がイ
ンサートされた樹脂による一体成形とした固定部材弁座
ユニット29としている。
【0061】ここで、この固定部材弁座ユニット29の
第1弁座22の部分の成形について図3(b)及び図6
に基づいて説明する。
【0062】成形型30により形成された固定部材弁座
ユニット29のキャビティ31内にセンタープレート2
5をインサートする。このセンタープレート25の円筒
部25Bの先端部に先端面(図中面A)に沿って径方向
内側に突出する段差部25Cを設けている。
【0063】この段差部25Cを有するセンタープレー
ト25が図6に示すように弁本体4の通路24の軸線方
向通路24Aを形成するための環状の通路用突出部32
Aを有する型I32に対してセットされる。この型I3
2には穴32Bを有しており、この穴32Bの内周にコ
アピン33が液密に挿入され、このコアピン33にて第
1流路23が形成される。
【0064】また型I32の通路用突出部32Aの根元
部分の外径は大径となっており、段差部32Cが形成さ
れ、この段差部32Cの外周面は円弧状(又はテーパ
状)となっている。そして、この根元部分との端面にて
センタープレート25の面Aを押え、また根元部分の外
周面にてセンタープレート25の段差部25Cの内周面
を押えている。
【0065】このようにセンタープレート25がインサ
ートされた状態で、キャビティ31内に流動樹脂を流す
ことにより、センタープレート25の円筒部25Bの内
側及び切欠き部25Dを介してフランジ部25Aの内
側,外側端面部に樹脂が回り、樹脂製の固定部材弁座ユ
ニット29が成形される。このとき、センタープレート
25の面Aと段差部25Cの内周面が型I32の通路用
突出部32Aの根元部分において押えられているので、
面Aの樹脂回りを防ぐ(樹脂バリを防ぐ)ことができ、
確実にプランジャ2の磁気吸引面と成る面Aが露出させ
ることができる。
【0066】また、この面Aは、段差部25Cにて、円
筒部25Bの内部の樹脂部の端面をスプリング28のガ
イドを確保し得る範囲まで覆い、最大限に内径側に広げ
た形状としている。
【0067】さらに、型I32の通路用突出部32Aの
根元部分には外周面が円弧状(又はテーパ状)の段差部
32Cを設けているので、樹脂バリを出すことなく、R
(又はC)の面取りが容易に成形できる。この面取りを
形成するのは、作動時におけるスプリング28の引っか
かり又は摩耗を防ぐためである。また、スプリング28
が挿入し易くなる。
【0068】以上のように、スプリング28によりプラ
ンジャ2が押圧されてプランジャ2が当接する第2弁座
12を有する閉塞部8とコイル7が巻かれるボビン6と
を樹脂によって一体成形しており、さらにこの一体成形
時に閉塞部8に、コイル7に通電するための第1,第2
ターミナル10,11と、コイル7への通電時にケース
5からの磁路をプランジャ2に案内するサイドプレート
9をインサート成形してボビン弁座ユニット14として
いることから、これら各部品が一体となるので、部品点
数が少なくて済む。
【0069】また、ソレノイド本体3の電磁吸引力によ
りプランジャ2が当接する第1弁座22を有し、固定部
材としてのセンタープレート25をインサート成形して
固定部材弁座ユニット29としていることから、これら
各部品が一体となるので、部品点数が少なくて済む。
【0070】次に、ソレノイドバルブ1の組立ての一例
について図1及び図3(a)を参照しつつ説明する。
【0071】まず、ケース5、上記成形されたボビン弁
座ユニット14及び固定部材弁座ユニット29、スリー
ブ6、プランジャ2、スプリング28を用意する。
【0072】そして、ボビン弁座ユニット14のボビン
6の中空部61の内周にスリーブ26,プランジャ2を
収納する。また、固定部材弁座ユニット29の通路24
の軸線方向通路24A内にスプリング28を収納する。
さらに、両端を開口するケース5の一端の開口端部を径
方向内側に曲げて屈曲部51を設ける。
【0073】このケース5の他方の開口部からスプリン
グ28を収納した固定部材弁座ユニット29をセンター
プレート25のフランジ部25Aの端面及び弁本体4の
センタープレート25が埋設されている樹脂部の端面が
ケース5の屈曲部51の端面に当接するまで挿入する。
【0074】その後、スリーブ26,プランジャ2を収
納したボビン弁座ユニット14をケース5内にボビン弁
座ユニット14のボビン6の端面が固定部材弁座ユニッ
ト29のセンタープレート25が埋設されている樹脂部
の端面に当接するまで挿入する。そして、ケース5の他
方の開口端部にてボビン弁座ユニット14の閉塞部8側
をかしめることで、ボビン弁座ユニット14と固定部材
弁座ユニット29を結合する。これにより、ソレノイド
バルブ1の組立てが完了する。
【0075】このように、組立時における部品点数が少
なくてすむため、組立性の向上を図ることができる。い
わゆる製作の容易化が図れる。尚、仕様等によりターミ
ナルをインサートして成形しなくても良い場合がある。
【0076】さらに、図8に示す従来のように磁気回路
を構成するボディ112及び弁本体107全体を金属製
にする必要がなく、磁気回路を構成するサイドプレート
9及びセンタープレート25がインサート成形されたボ
ビン弁座ユニット14及び固定部材弁座ユニット29は
樹脂製であることから、軽量化を図ることもできる。
【0077】また、ボビン弁座ユニット14のサイドプ
レート9のボビン6側端面が露出しており、一方固定部
材弁座ユニット29のセンタープレート25のボビン6
の中空部61側端面(面A)も露出していることから、
上記のようにボビン弁座ユニット14と固定部材弁座ユ
ニット29の結合の際、スリーブ26の両側端面がそれ
ぞれの露出部に接触して固定されることになる(図3
(a)参照)ので、位置合わせが正確になされることに
なり、プランジャ2の往復移動量(可動ストローク)を
精度良く決定することができる。
【0078】そして、上記のようにボビン弁座ユニット
14と固定部材弁座ユニット29とを結合する際に、結
合する部分から圧力漏れが生じて各ユニットに荷重を受
けることがあり、この荷重が過大となると製品の品質に
悪影響を及ぼすことになるので、結合の際に、受ける荷
重を気にしなければない。
【0079】そこで、ボビン弁座ユニット14と固定部
材弁座ユニット29との結合する間に圧抜き用の溝を設
けた。本実施例では、図4に示すようにボビン6の端面
に圧抜き用の溝34を設けている。この溝34は、周縁
部全周に設けた全周溝34Aと、4等配に設けた径方向
に貫通する径方向溝34Bと、この径方向溝34Bに連
続して全周溝34Aを切り欠いた2等配のスリット34
Cとを備えている。
【0080】このように、圧抜き用の溝34を設けてい
るので、結合の際の圧力漏れにより各ユニットに受ける
荷重を減少できる。これにより、結合の際に、受ける荷
重を気にすることがないので、圧入等の簡単な方法で結
合できると共に、従来技術のようにウェーブワッシャ1
30を要することがない。その結果、組立てが容易とな
り、組立性の向上を図ることができる。
【0081】尚、圧抜き用の溝の形状および溝を設ける
部材は上記形状及びボビン6に限るものではなく、対向
する弁本体4の端面に設けたり、またボビン6の端面と
弁本体4の端面との組合せで溝を形成しても、同一の効
果が得られる。
【0082】ここで、ソレノイドバルブ1の作用につい
て説明する。
【0083】ソレノイド本体3のコイル7に対する非通
電時は、プランジャ2がスプリング28の押圧力によ
り、第1弁座22から離間し、第2弁座12側に押圧さ
れる。そのため、プランジャ2の端面が第2弁座12に
接して第2流路13を閉じると共に、第1弁座22に開
口する第1流路23が開く。これにより、第1流路23
と通路24とが連通し、相手側制御部に流体圧が出力さ
れる。
【0084】そして、ソレノイド本体3のコイル7に対
して第1,第2ターミナル10,11を介して通電され
ると、励磁され、ケース5,サイドプレート9,プラン
ジャ2,センタープレート25で、磁気回路が形成され
る。これにより、プランジャ2がスプリング28の押圧
力に抗してセンタープレート25側に磁気吸引される。
そのため、プランジャ2が第2弁座12から離間し、対
向する第1弁座22に接することになり、第1弁座22
に開口する第1流路23を閉じると共に、第2弁座12
に開口する第2流路13が開く。また第1弁座22は若
干高めに位置していることから、通路24は開かれてい
る。これらから、通路24と第2流路13とがプランジ
ャ2のスリット27を介して連通することになり、相手
側制御部からの流体圧が排出される。
【0085】このように、プランジャ2(弁体)のみを
往復移動するだけで、第1弁座22,第2弁座12に対
して接離させ、第1流路23,第2流路13を開閉して
相手側制御部を制御していることから、従来技術のよう
な弁体であるボールを可動させるプランジャ←→ロッド
←→ボールという直動の経路が無くなり、上記のように
プランジャ2自体を励磁により直接可動できるため、誤
動作の要因が排除でき、第1,第2弁座22,12への
移動が確実に行われる。その結果、制御性能が安定す
る。すなわち、品質の向上を図ることができる。
【0086】また、固定部材弁座ユニット29のセンタ
ープレート25のプランジャ2の面Aは、段差部25C
にて樹脂部を最大限に覆うようになっているため、プラ
ンジャ2の吸引部のパーミアンスを減少でき、磁気効率
の向上を図ることができる。
【0087】加えて、サイドプレート9の内周面がプラ
ンジャ2が挿入されている中空部61に露出しており、
外周面がケース5側に露出してケース5の内周面に当接
しているため、磁路のパーミアンスを減少でき、磁気効
率の向上を図ることができる。
【0088】これら、磁気効率の向上によりソレノイド
本体3の小型化を図ることができる。
【0089】図7には、本発明の他の実施例が示されて
いる。尚、上記実施例と同一の構成部分については同一
の符号を付して説明する。
【0090】上記実施例では、第1弁座22に対してノ
ーマルオープンタイプのソレノイドバルブであり、第1
弁座22側を、センタープレート25がインサートされ
た樹脂による一体成形とした固定部材弁座ユニット29
とし、また第2弁座12側を、ボビン6とサイドプレー
ト9,第1,第2ターミナル10,11がインサートさ
れた樹脂による一体成形としたボビン弁座ユニット14
としたものである。
【0091】これに対して本実施例では、第1弁座22
に対してノーマルクローズタイプのソレノイドバルブと
したもので、第1弁座22側を、ボビン6とサイドプレ
ート9,第1,第2ターミナル10,11がインサート
された樹脂による一体成形としたボビン弁座ユニット1
4とし、第2弁座12を有する閉塞部8をボビン6とは
別体として、この第2弁座12を有する閉塞部8を、セ
ンタープレート25がインサートされた樹脂による一体
成形とした固定部材弁座ユニット29としたものであ
る。そして、この固定部材弁座ユニット29側にプラン
ジャ2を第1弁座22に押圧するスプリング28を配設
している。
【0092】本実施例において、その他の構成及び作用
については上記第1実施例と同一なので、同一の構成部
分については同一の符号を付して、その説明は省略す
る。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1,第2弁座のうち一方の弁座とソレノイド本体のボ
ビンとを樹脂によって一体成形しており、さらにこの一
体成形時に、弁体に磁路を案内する磁路案内部材をイン
サートした樹脂による一体成形としたボビン弁座ユニッ
トとしていることから、これら各部品が一体となり、部
品点数が少なくて済むので、組立性の向上を図ることが
できる。
【0094】また、第1,第2弁座のうち他方の弁座
を、ソレノイド本体の固定部材がインサートされた樹脂
による一体成形とした固定部材弁座ユニットとしている
ことから、これら各部品も一体となり、部品点数がさら
に少なくて済むので、より組立性の向上を図ることがで
きる。
【0095】上記のように組立部品をボビン弁座ユニッ
トと固定部材弁座ユニットとしたことから、組立時の部
品点数を削減することができ、このボビン弁座ユニット
と固定部材弁座ユニットを結合することで組立が完了す
るので、さらに組立性の向上を図ることができる。
【0096】そして、第1弁座と第2弁座とが互いに対
向して設けられ、その第1弁座と第2弁座間に磁性体製
の弁体が往復動自在に設け、この弁体を押圧手段の押圧
力及びソレノイド本体の磁気吸引力にて第1,第2弁座
に対して接離させてそれぞれに開口する第1,第2流路
を開閉する構成としたので、従来技術のように可動部材
であるプランジャに作動連結されるロッド及び別体の弁
体としてのボールにて第1,第2流路を開閉するための
プランジャ−ロッド−ボールという直動の経路が無くな
り、弁体のみを可動させるだけで良いため、誤動作の要
因を排除でき、第1,第2弁座への移動が確実に行われ
る。その結果、制御性能の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の一実施例に係るソレノイ
ドバルブの全体断面図であり、同図(b)は同図(a)
のサイドプレートの上面図であり、同図(c)は同図
(b)の正面図である。
【図2】図2(a)はボビン弁座ユニットの平面図であ
り、同図(b)は同図(a)のA−A線拡大断面図であ
る。
【図3】図3(a)はボビン弁座ユニットとスリーブと
固定部材弁座ユニットの分解断面図であり、同図(b)
は同図(a)の第1弁座部分の拡大断面図である。
【図4】図4(a)は圧抜き用の溝を設けたボビン弁座
ユニットの断面図であり、同図(b)は底面図である。
【図5】図5(a)はボビン弁座ユニットの成形型の断
面図であり、同図(b)は同図(a)のB−B線拡大断
面図である。
【図6】図6は固定部材弁座ユニットの第1弁座部分の
成形型の断面図である。
【図7】図7は本発明の他の実施例に係るソレノイドバ
ルブの全体断面図である。
【図8】図8は従来のソレノイドバルブの全体断面図で
ある。
【図9】図9は他の従来のソレノイドバルブの全体断面
図である。
【符号の説明】
1 ソレノイドバルブ 2 プランジャ(弁体) 3 ソレノイド本体 4 弁本体 5 ケース 51 屈曲部 6 ボビン 61 中空部 7 コイル 71 巻線 8 閉塞部 9 サイドプレート(磁路案内部材) 90 スリット 91 切欠き部 10 第1ターミナル 10A 略U字状部 10B 棒状部 11 第2ターミナル 11A 略U字状部 11B 棒状部 12 第2弁座 13 第2流路 14 ボビン弁座ユニット 15 成形型 16 上型 16A 穴 17 中型 17A 第1中型 17B 第2中型 17C コイル用突出部 17D ターミナル用突出部 17E 押え部 18 下型 18A 穴 19 第1コア 20 第2コア 20A 段差部 21 キャビティ 21A 閉塞部キャビティ 21B ボビンキャビティ 22 第1弁座 23 第1流路 24 通路 24A 軸線方向通路 24B 径方向通路 25 センタープレート(固定部材) 25A フランジ部 25B 円筒部 25C 段差部 25D 切欠き部 26 スリーブ 27 スリット 28 スプリング(押圧手段) 29 固定部材弁座ユニット 30 成形型 31 キャビティ 32 型I 32A 通路用突出部 32B 穴 32C 段差部 33 コアピン 34 圧抜き用の溝 34A 全周溝 34B 径方向溝 34C スリット 35 サポート突起 36 コネクタ部 37 テーパ溝
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】ソレノイド本体101のコイル111に通
電されていない非励磁時は、スプリング121の押圧力
によってプランジャ102がボディ112の凹部112
Cの底面側に移動する。この移動により、プランジャ1
02に作動連結されたロッド103もボディ112側に
移動し、ロッド103の先端は貫通孔115より内側と
なる。そのため、ボール112が第1流路118からの
流体圧により弁本体107の第2弁座106に当接し、
貫通孔115が閉ざされる。一方、第1流路118と制
御ポート120とが連通し、相手側制御部に流体圧が出
力される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】以上のように、コイル111を励磁・非励
磁することにより、プランジャ102を往復移動させて
ロッド103を介してボール104を往復移動させるこ
とによって、第1弁座105と第2弁座106に対して
接離させることで第1流路118,第2流路122を開
閉して相手側制御部を制御している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】閉塞部8とボビン6とは樹脂にて一体成形
されており、この成形の際、サイドプレート9とコイル
7に通電するための第1,第2ターミナル10,11と
がインサートされて成形されている。この第1,第2タ
ーミナル10,11は、一端が略U字状部10A,11
Aを有する状部材である。また、ボビン6の中空内部
がプランジャ2が往復移動自在に挿入される中空部61
となっている。そして、閉塞部8の径方向ほぼ中央部に
中心軸線上に中空部61に向って若干突出する第2弁座
12を有しており、その第2弁座12に中心軸線上に開
口する流体圧を排出するための第2流路13を設けてい
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】また、第1,第2中型17A,17Bの閉
塞部キャビティ21Aを成す内周にはそれぞれターミナ
ル保持用のターミナル用突出部17Dを有しており、第
1ターミナル10は、その状部10Bが第2中型17
Bのターミナル用突出部17D内にて保持されて閉塞部
キャビティ21A内に略U字状部10Aが露出した状態
でインサートされる。一方第2ターミナル11は、図5
(b)に示すように第1,第2中型17A,17Bの型
合わせ時において、それぞれのターミナル用突出部17
Dにて状部11Bが挟持されて閉塞部キャビティ21
A内に略U字状部11Aが露出された状態でインサート
される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】成形後は、上記第2中型17Bのターミナ
ル用突出部17Dにおいては、第1ターミナル10の
状部10Bが露出するコネクタ部36となり、一方第1
中型17Aのターミナル用突出部17Dにおいては、テ
ーパ溝37となり、そのテーパ溝37内に第2ターミナ
ル11の状部11Bが露出してその先端がケース5の
内周面に接触するようになる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 ソレノイドバルブ 2 プランジャ(弁体) 3 ソレノイド本体 4 弁本体 5 ケース 51 屈曲部 6 ボビン 61 中空部 7 コイル 71 巻線 8 閉塞部 9 サイドプレート(磁路案内部材) 90 スリット 91 切欠き部 10 第1ターミナル 10A 略U字状部 10B 板状部 11 第2ターミナル 11A 略U字状部 11B 板状部 12 第2弁座 13 第2流路 14 ボビン弁座ユニット 15 成形型 16 上型 16A 穴 17 中型 17A 第1中型 17B 第2中型 17C コイル用突出部 17D ターミナル用突出部 17E 押え部 18 下型 18A 穴 19 第1コア 20 第2コア 20A 段差部 21 キャビティ 21A 閉塞部キャビティ 21B ボビンキャビティ 22 第1弁座 23 第1流路 24 通路 24A 軸線方向通路 24B 径方向通路 25 センタープレート(固定部材) 25A フランジ部 25B 円筒部 25C 段差部 25D 切欠き部 26 スリーブ 27 スリット 28 スプリング(押圧手段) 29 固定部材弁座ユニット 30 成形型 31 キャビティ 32 型I 32A 通路用突出部 32B 穴 32C 段差部 33 コアピン 34 圧抜き用の溝 34A 全周溝 34B 径方向溝 34C スリット 35 サポート突起 36 コネクタ部 37 テーパ溝
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向して設けられる第1,第2弁
    座と、 該第1弁座と第2弁座間を移動する磁性体製の弁体と、 該弁体を前記第1,第2弁座のうち一方の弁座に当接す
    るための押圧する押圧手段と、 前記弁体が往復動自在に挿入される中空部を有するボビ
    ンに巻付けられるコイルと、弁体と対向して設けられる
    磁性体製の固定部材とを有し、前記押圧手段の押圧力に
    抗して前記弁体を前記第1,第2弁座のうち他方の弁座
    に当接するための磁気吸引させるソレノイド本体と、 を備え、 前記押圧手段の押圧力と前記ソレノイド本体の磁気吸引
    力によって前記弁体を前記第1,第2弁座に接離してそ
    れぞれに開口する第1,第2流路を開閉するソレノイド
    バルブにおいて、 前記第1,第2弁座のうち一方の弁座と前記ソレノイド
    本体のボビンとを樹脂によって一体成形して成ることを
    特徴とするソレノイドバルブ。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2弁座のうち一方の弁座と
    前記ソレノイド本体のボビンとを、前記弁体に磁路を案
    内する磁路案内部材がインサートされた樹脂による一体
    成形のボビン弁座ユニットとしたことを特徴とする請求
    項1に記載のソレノイドバルブ。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2弁座のうち他方の弁座
    を、前記ソレノイド本体の固定部材がインサートされた
    樹脂による一体成形の固定部材弁座ユニットとしたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のソレノイドバル
    ブ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のボビン弁座ユニットと
    請求項3に記載の固定部材弁座ユニットとを結合して成
    ることを特徴とする請求項1に記載のソレノイドバル
    ブ。
JP31780194A 1994-10-07 1994-11-29 ソレノイドバルブ Expired - Lifetime JP3153430B2 (ja)

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