JPH08158292A - 表面紙質向上剤 - Google Patents
表面紙質向上剤Info
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- JPH08158292A JPH08158292A JP29817394A JP29817394A JPH08158292A JP H08158292 A JPH08158292 A JP H08158292A JP 29817394 A JP29817394 A JP 29817394A JP 29817394 A JP29817394 A JP 29817394A JP H08158292 A JPH08158292 A JP H08158292A
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- vinyl monomer
- mol
- paper
- acid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 紙の表面物性を改善し、印刷適性を向上させ
る表面紙質向上剤の提供。 【構成】 (A)アニオン基を有するアクリルアミド系
重合体と(B)(b−1)疎水性ビニルモノマーと(b
−2)アニオン性ビニルモノマー及び又はその塩類を必
須の成分として重合して得られる共重合体から構成さ
れ、かつその配合割合が(A):(B)=100:0.
1〜100重量部であることを特徴とする表面紙質向上
剤。
る表面紙質向上剤の提供。 【構成】 (A)アニオン基を有するアクリルアミド系
重合体と(B)(b−1)疎水性ビニルモノマーと(b
−2)アニオン性ビニルモノマー及び又はその塩類を必
須の成分として重合して得られる共重合体から構成さ
れ、かつその配合割合が(A):(B)=100:0.
1〜100重量部であることを特徴とする表面紙質向上
剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙の表面強度、耐水性
や耐インク性などのサイズ性、インク受理性、平滑性等
を総合的に改良することにより、紙の印刷適性を向上さ
せると共に作業性、生産性も改善することができる表面
紙質向上剤に関する。
や耐インク性などのサイズ性、インク受理性、平滑性等
を総合的に改良することにより、紙の印刷適性を向上さ
せると共に作業性、生産性も改善することができる表面
紙質向上剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷技術は著しく進歩し、鮮明な
刊行物を高速度で印刷できるようになったが、同時に耐
水性、耐インク性などのサイズ性、高い表面強度、イン
ク受理性、平滑性など印刷用紙に対して、高度な印刷適
性が要求されるようになってきた。その要求に応えるた
めに、従来から用いられている上・中質紙、新聞用紙、
板紙など各種の印刷用紙に、各種澱粉類、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリルアミド、尿素またはメラミン−
ホルムアルデヒド樹脂、合成ゴムラテックス等の各種の
表面処理剤が使用されている。しかし、紙の原料である
原木事情は悪化しており、針葉樹パルプから広葉樹パル
プへの転換、故紙の再生利用などが行われるようにな
り、各種の表面処理剤を使用しても耐水性、耐インク性
などのサイズ性、高い表面強度、インク受理性、平滑性
などを備えた印刷適性の高い印刷用紙が得難くなってい
る。例えば、原料パルプとしてユーカリ、マングローブ
等の南洋産木材を使用するとパルプ中のベッセル(粗大
導管)の比率が多くなる傾向があるため、紙の内部強度
が低下するだけでなく、印刷時に、印刷インキの粘着性
により紙の表面からベッセルが抜きとられるベッセルピ
ックによる白抜け、印刷ロールの汚れ等が発生し、印刷
の品質が大きく低下するという問題がある。また、製紙
原料として故紙の利用率を高める努力がなされている
が、微細繊維を多量に含む故紙パルプを原料として製造
した新聞用紙等は、印刷時に紙粉が発生する。こうした
紙粉を防ぐために、酸化澱粉等の紙表面加工剤を紙表面
に塗工する方法が一般的に行われているが、澱粉類はサ
イズ性や耐水性が不足しており、紙表面加工剤を高付着
量となるように塗工した印刷用紙は、オフセット印刷を
行った場合に、印刷時の湿し水により紙表面に塗工され
た加工剤が再湿化されて紙に粘着性が生じ、印刷用紙が
ブランケットに付着したり、紙同士が付着したりして印
刷業務に支障をきたす(粘着トラブル)といった問題が
生じている。こうした状況のなかで、特開平6−116
895号公報及び特開平6−192995号公報に開示
されている澱粉類にネッパリ防止剤を添加して紙に塗工
する方法、特開平5−302298号公報に開示されて
いる尿素の存在下でアクリルアミド類等のモノマーを重
合して得られるアクリルアミド系樹脂を紙表面に塗工す
る方法などが開発されている。しかしながら、印刷の高
速度化、高精度化が進みかつ良質の紙原料が得にくくな
っている現状で、高い表面紙力、耐水性、耐インク性な
どのサイズ性等の各要求項目を全て満たし、近年の非常
に高いレベルを要求される印刷適性を十分満足させる紙
塗工剤は未だないのが現状である。
刊行物を高速度で印刷できるようになったが、同時に耐
水性、耐インク性などのサイズ性、高い表面強度、イン
ク受理性、平滑性など印刷用紙に対して、高度な印刷適
性が要求されるようになってきた。その要求に応えるた
めに、従来から用いられている上・中質紙、新聞用紙、
板紙など各種の印刷用紙に、各種澱粉類、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリルアミド、尿素またはメラミン−
ホルムアルデヒド樹脂、合成ゴムラテックス等の各種の
表面処理剤が使用されている。しかし、紙の原料である
原木事情は悪化しており、針葉樹パルプから広葉樹パル
プへの転換、故紙の再生利用などが行われるようにな
り、各種の表面処理剤を使用しても耐水性、耐インク性
などのサイズ性、高い表面強度、インク受理性、平滑性
などを備えた印刷適性の高い印刷用紙が得難くなってい
る。例えば、原料パルプとしてユーカリ、マングローブ
等の南洋産木材を使用するとパルプ中のベッセル(粗大
導管)の比率が多くなる傾向があるため、紙の内部強度
が低下するだけでなく、印刷時に、印刷インキの粘着性
により紙の表面からベッセルが抜きとられるベッセルピ
ックによる白抜け、印刷ロールの汚れ等が発生し、印刷
の品質が大きく低下するという問題がある。また、製紙
原料として故紙の利用率を高める努力がなされている
が、微細繊維を多量に含む故紙パルプを原料として製造
した新聞用紙等は、印刷時に紙粉が発生する。こうした
紙粉を防ぐために、酸化澱粉等の紙表面加工剤を紙表面
に塗工する方法が一般的に行われているが、澱粉類はサ
イズ性や耐水性が不足しており、紙表面加工剤を高付着
量となるように塗工した印刷用紙は、オフセット印刷を
行った場合に、印刷時の湿し水により紙表面に塗工され
た加工剤が再湿化されて紙に粘着性が生じ、印刷用紙が
ブランケットに付着したり、紙同士が付着したりして印
刷業務に支障をきたす(粘着トラブル)といった問題が
生じている。こうした状況のなかで、特開平6−116
895号公報及び特開平6−192995号公報に開示
されている澱粉類にネッパリ防止剤を添加して紙に塗工
する方法、特開平5−302298号公報に開示されて
いる尿素の存在下でアクリルアミド類等のモノマーを重
合して得られるアクリルアミド系樹脂を紙表面に塗工す
る方法などが開発されている。しかしながら、印刷の高
速度化、高精度化が進みかつ良質の紙原料が得にくくな
っている現状で、高い表面紙力、耐水性、耐インク性な
どのサイズ性等の各要求項目を全て満たし、近年の非常
に高いレベルを要求される印刷適性を十分満足させる紙
塗工剤は未だないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紙の表面強
度、耐水性、耐インク性などのサイズ性、インク受理
性、平滑性などの紙の表面物性をバランス良く改善し、
かつ粘着トラブルなども発生しない高い印刷適性を有す
る新規な表面紙質向上剤を提供することを目的とする。
度、耐水性、耐インク性などのサイズ性、インク受理
性、平滑性などの紙の表面物性をバランス良く改善し、
かつ粘着トラブルなども発生しない高い印刷適性を有す
る新規な表面紙質向上剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため、表面紙力増強効果に優れたアニオン性
ポリアクリルアミドの紙表面および紙内部への作用形態
を最善な状態にし、総合的な印刷適性を改良する方法に
ついて研究を行った。その結果、アニオン性ポリアクリ
ルアミド水溶液を特定の共重合体と共存させて紙に塗工
することにより、通常の上質紙のみならず、故紙や南洋
材パルプを含む紙あるいは板紙でも、紙粉、白抜け等の
印刷トラブルが発生しにくく、耐水性、インク受理性、
平滑性などをバランス良く改善するので、粘着トラブル
なども発生せず、高速印刷でも美しく精細な印刷が可能
である等の優れた印刷適性が得られることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
を解決するため、表面紙力増強効果に優れたアニオン性
ポリアクリルアミドの紙表面および紙内部への作用形態
を最善な状態にし、総合的な印刷適性を改良する方法に
ついて研究を行った。その結果、アニオン性ポリアクリ
ルアミド水溶液を特定の共重合体と共存させて紙に塗工
することにより、通常の上質紙のみならず、故紙や南洋
材パルプを含む紙あるいは板紙でも、紙粉、白抜け等の
印刷トラブルが発生しにくく、耐水性、インク受理性、
平滑性などをバランス良く改善するので、粘着トラブル
なども発生せず、高速印刷でも美しく精細な印刷が可能
である等の優れた印刷適性が得られることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
【0005】したがって、本発明は、アニオン基を有す
るアクリルアミド系重合体(A)と、疎水性ビニルモノ
マー(b1)と、アニオン性ビニルモノマー及び/又はその
塩類(b2)を必須の成分として重合して得られる共重合体
(B)を含み、かつその配合重量比が(A):(B)=
100:0.1〜100であることを特徴とする表面紙質
向上剤を提供するものである。なお、アニオン性ビニル
モノマー及び/又はその塩類(b2)を、本願明細書におい
てアニオン性ビニルモノマー(b2)という。以下、本発明
を詳細に説明する。
るアクリルアミド系重合体(A)と、疎水性ビニルモノ
マー(b1)と、アニオン性ビニルモノマー及び/又はその
塩類(b2)を必須の成分として重合して得られる共重合体
(B)を含み、かつその配合重量比が(A):(B)=
100:0.1〜100であることを特徴とする表面紙質
向上剤を提供するものである。なお、アニオン性ビニル
モノマー及び/又はその塩類(b2)を、本願明細書におい
てアニオン性ビニルモノマー(b2)という。以下、本発明
を詳細に説明する。
【0006】本発明で用いるアニオン基を有するアクリ
ルアミド系重合体(A)とは、アクリルアミドを主成分
とするアニオン基を持つポリマーであり、ポリアクリル
アミドを加水分解することにより又は、アクリルアミド
と他のアニオン基を有するモノマーとを共重合する事に
より製造できる。特に、本発明のアクリルアミド系重合
体(A)として好ましいものは、アクリルアミド及び/
又はメタクリルアミド(a1)、α,β−不飽和モノカルボ
ン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽和スルホン酸
及びそれらの塩類からなる群から選ばれた少なくとも一
種のビニルモノマー(a2)、及び(a1)及び(a2)と共重合可
能なその他のビニルモノマー(a3)を共重合して得られる
共重合体である。成分(a1)はアクリルアミド及びメタク
リルアミドを単独で、又は併用して用いても良いが、工
業的には価格の点からアクリルアミドを単独で用いるの
が好ましい。該アクリルアミド及び/又はメタクリルア
ミド(a1)の共重合量は、アクリルアミド系重合体(A)
の総モル和を基準として、50〜99.5モル%、好まし
くは70〜99モル%、特に好ましくは80〜98モル
%である。このように共重合量を限定するのは50モル
%未満では表面紙力の増強効果が不十分であり、99.5
モル%を越えるとその他の必須成分である共重合体
(B)の共重合量が不十分になり好ましくないからであ
る。
ルアミド系重合体(A)とは、アクリルアミドを主成分
とするアニオン基を持つポリマーであり、ポリアクリル
アミドを加水分解することにより又は、アクリルアミド
と他のアニオン基を有するモノマーとを共重合する事に
より製造できる。特に、本発明のアクリルアミド系重合
体(A)として好ましいものは、アクリルアミド及び/
又はメタクリルアミド(a1)、α,β−不飽和モノカルボ
ン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽和スルホン酸
及びそれらの塩類からなる群から選ばれた少なくとも一
種のビニルモノマー(a2)、及び(a1)及び(a2)と共重合可
能なその他のビニルモノマー(a3)を共重合して得られる
共重合体である。成分(a1)はアクリルアミド及びメタク
リルアミドを単独で、又は併用して用いても良いが、工
業的には価格の点からアクリルアミドを単独で用いるの
が好ましい。該アクリルアミド及び/又はメタクリルア
ミド(a1)の共重合量は、アクリルアミド系重合体(A)
の総モル和を基準として、50〜99.5モル%、好まし
くは70〜99モル%、特に好ましくは80〜98モル
%である。このように共重合量を限定するのは50モル
%未満では表面紙力の増強効果が不十分であり、99.5
モル%を越えるとその他の必須成分である共重合体
(B)の共重合量が不十分になり好ましくないからであ
る。
【0007】また、本発明で用いるアニオン基を有する
ビニルモノマー(a2)は、α,β−不飽和モノカルボン
酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽和スルホン酸及
びそれらの塩類からなる群から選ばれた少なくとも一種
のビニルモノマーである。これらのモノマーを共重合さ
せることにより、本発明のアクリルアミド系重合体
(A)の紙への浸透力、付着力などを向上させることが
できる。ここでビニルモノマー(a2)として用いることが
できるα,β−不飽和モノカルボン酸及びそれらの塩類
の例を挙げると、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウ
ム塩などがあり、また、α,β−不飽和ジカルボン酸及
びそれらの塩類の例を挙げると、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩、
アンモニウム塩などがあり、不飽和スルホン酸及びそれ
らの塩類の例を挙げると、ビニルスルホン酸、メタクリ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリルアルキルス
ルホサクシネート及びそれらのナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩などがある。このビニルモノマー(a
2)の共重合量は、アクリルアミド系重合体(A)の総モ
ル和を基準として、0.5〜30モル%、好ましくは1〜
20モル%、特に好ましくは2〜15モル%である。こ
のようにビニルモノマー(a2)の共重合量を限定するの
は、0.5モル%未満あるいは、30モル%を越える場合
は表面紙力の増強効果が不十分になり好ましくないから
である。
ビニルモノマー(a2)は、α,β−不飽和モノカルボン
酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽和スルホン酸及
びそれらの塩類からなる群から選ばれた少なくとも一種
のビニルモノマーである。これらのモノマーを共重合さ
せることにより、本発明のアクリルアミド系重合体
(A)の紙への浸透力、付着力などを向上させることが
できる。ここでビニルモノマー(a2)として用いることが
できるα,β−不飽和モノカルボン酸及びそれらの塩類
の例を挙げると、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウ
ム塩などがあり、また、α,β−不飽和ジカルボン酸及
びそれらの塩類の例を挙げると、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩、
アンモニウム塩などがあり、不飽和スルホン酸及びそれ
らの塩類の例を挙げると、ビニルスルホン酸、メタクリ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリルアルキルス
ルホサクシネート及びそれらのナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩などがある。このビニルモノマー(a
2)の共重合量は、アクリルアミド系重合体(A)の総モ
ル和を基準として、0.5〜30モル%、好ましくは1〜
20モル%、特に好ましくは2〜15モル%である。こ
のようにビニルモノマー(a2)の共重合量を限定するの
は、0.5モル%未満あるいは、30モル%を越える場合
は表面紙力の増強効果が不十分になり好ましくないから
である。
【0008】さらに第3成分として(a1)及び(a2)と共重
合可能なその他のビニルモノマー(a 3)を用いることがで
きる。このビニルモノマー(a3)の例を挙げると、ジメチ
ル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、スチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メチレ
ンビス(メタ)アクリルアミド、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3,5−トリアクリロイルヘキ
サヒドロ−S’−トリアジン、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレートなどのモノマーがある。この
その他のビニルモノマー(a3)は、本発明の効果を阻害し
ない範囲で使用することができるが、例えばその共重合
量は、アクリルアミド系重合体(A)の総モル和を基準
として、0〜20モル%、好ましくは0.001〜15モ
ル%であり、特に好ましくは0.01〜10モル%とする
のが適当である。このように共重合量を限定するのは、
共重合量が20モル%を越えると必須成分(a1)及び(a2)
の含有量が少なくなり、十分な印刷適性向上効果が得ら
れないので好ましくないからである。
合可能なその他のビニルモノマー(a 3)を用いることがで
きる。このビニルモノマー(a3)の例を挙げると、ジメチ
ル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、スチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メチレ
ンビス(メタ)アクリルアミド、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3,5−トリアクリロイルヘキ
サヒドロ−S’−トリアジン、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレートなどのモノマーがある。この
その他のビニルモノマー(a3)は、本発明の効果を阻害し
ない範囲で使用することができるが、例えばその共重合
量は、アクリルアミド系重合体(A)の総モル和を基準
として、0〜20モル%、好ましくは0.001〜15モ
ル%であり、特に好ましくは0.01〜10モル%とする
のが適当である。このように共重合量を限定するのは、
共重合量が20モル%を越えると必須成分(a1)及び(a2)
の含有量が少なくなり、十分な印刷適性向上効果が得ら
れないので好ましくないからである。
【0009】本発明のアニオン基を有するアクリルアミ
ド系重合体(A)は、前記成分(a1)、(a2)及び必要に応
じて(a3)を、5〜40重量%、好ましくは10〜30重
量%の濃度で水に溶解させ、常法に従って共重合させる
方法で製造することができる。具体的には水、前記成分
(a1)〜(a3)及びラジカル重合開始剤を加えて同時に反応
させる方法、連続滴下、分割仕込み等の方法により反応
系に前記成分(a1)〜(a 3)、或いはラジカル重合開始剤を
供給する方法が挙げられる。ラジカル重合開始剤は、特
に制限する必要はなく、過酸化水素、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム等の過酸化物、これらの過酸化物と
の組み合わせで通常使用される各種のレドックス開始
剤、さらには2,2−アゾビス(アミジノプロパン)塩
酸塩のような水溶性アゾ系開始剤を用いることができ
る。
ド系重合体(A)は、前記成分(a1)、(a2)及び必要に応
じて(a3)を、5〜40重量%、好ましくは10〜30重
量%の濃度で水に溶解させ、常法に従って共重合させる
方法で製造することができる。具体的には水、前記成分
(a1)〜(a3)及びラジカル重合開始剤を加えて同時に反応
させる方法、連続滴下、分割仕込み等の方法により反応
系に前記成分(a1)〜(a 3)、或いはラジカル重合開始剤を
供給する方法が挙げられる。ラジカル重合開始剤は、特
に制限する必要はなく、過酸化水素、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム等の過酸化物、これらの過酸化物と
の組み合わせで通常使用される各種のレドックス開始
剤、さらには2,2−アゾビス(アミジノプロパン)塩
酸塩のような水溶性アゾ系開始剤を用いることができ
る。
【0010】本発明で用いる共重合体(B)は、疎水性
ビニルモノマー(b1)と、アニオン性ビニルモノマー(b2)
とを必須の成分として、常法に従って共重合して得られ
る共重合体である。本発明で用いることができる疎水性
ビニルモノマー(b1)の例を挙げると、スチレン、アルキ
ルスチレン、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル
酸アルキルエステル、メタクリル酸ベンジル、酢酸ビニ
ル、α,β−不飽和多塩基性酸モノアルキルエステル及
びα,β−不飽和多塩基性酸ジアルキルエステルからな
る群から選ばれた少なくとも一種のビニルモノマーがあ
る。また、本発明で用いることができるアニオン性ビニ
ルモノマー(b2)の例を挙げると、α,β−不飽和モノカ
ルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽和スルホ
ン酸及びそれらの塩類からなる群から選ばれた少なくと
も一種のビニルモノマーがある。
ビニルモノマー(b1)と、アニオン性ビニルモノマー(b2)
とを必須の成分として、常法に従って共重合して得られ
る共重合体である。本発明で用いることができる疎水性
ビニルモノマー(b1)の例を挙げると、スチレン、アルキ
ルスチレン、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル
酸アルキルエステル、メタクリル酸ベンジル、酢酸ビニ
ル、α,β−不飽和多塩基性酸モノアルキルエステル及
びα,β−不飽和多塩基性酸ジアルキルエステルからな
る群から選ばれた少なくとも一種のビニルモノマーがあ
る。また、本発明で用いることができるアニオン性ビニ
ルモノマー(b2)の例を挙げると、α,β−不飽和モノカ
ルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽和スルホ
ン酸及びそれらの塩類からなる群から選ばれた少なくと
も一種のビニルモノマーがある。
【0011】疎水性ビニルモノマー(b1)の共重合量は、
共重合体(B)の総モル和を基準として、5〜95モル
%、好ましくは10〜90モル%、特に好ましくは20
〜80モル%が適当である。このように疎水性ビニルモ
ノマー(b1)の量を限定するのは、共重合量が5%未満で
は耐水性が不足し、95モル%を越えると共重合体
(B)との相溶性が低下し好ましくないからである。ま
たアニオン性ビニルモノマー(b2)は5〜95モル%、好
ましくは10〜90モル%、さらに好ましくは20〜8
0モル%とするのが好ましい。このようにアニオン性ビ
ニルモノマー(b2)の量を限定するのは、5モル%未満あ
るいは95モ%を越えると耐水性が不足し、好ましくな
いからである。
共重合体(B)の総モル和を基準として、5〜95モル
%、好ましくは10〜90モル%、特に好ましくは20
〜80モル%が適当である。このように疎水性ビニルモ
ノマー(b1)の量を限定するのは、共重合量が5%未満で
は耐水性が不足し、95モル%を越えると共重合体
(B)との相溶性が低下し好ましくないからである。ま
たアニオン性ビニルモノマー(b2)は5〜95モル%、好
ましくは10〜90モル%、さらに好ましくは20〜8
0モル%とするのが好ましい。このようにアニオン性ビ
ニルモノマー(b2)の量を限定するのは、5モル%未満あ
るいは95モ%を越えると耐水性が不足し、好ましくな
いからである。
【0012】本発明で用いる共重合体(B)は従来から
公知の重合方法で製造することができる。例えば、この
重合方法には、前記成分(b1)及び(b2)を必要に応じてド
デシルメルカプタン、イソプロパノール等の連鎖移動剤
を併用して共重合させる方法、有機溶剤を用いて溶液重
合した後、必要に応じてアルカリ水溶液で中和または加
水分解しその後溶剤を留去する方法や、水系乳化重合も
しくは水性懸濁重合などの不均一重合後、中和または加
水分解する方法などがあるが、特にこれらの方法に限定
されるものではない。アクリルアミド系重合体(A)と
重合体(B)との配合重量比は(A):(B)=10
0:0.1〜100、好ましくは100:0.5〜70、特
に100:1〜50が望ましい。アクリルアミド系重合
体(A)100重量部に対して、共重合体(B)が0.1
重量部未満の場合、又は100重量部を越えると優れた
印刷適性の向上効果が得られないので望ましくない。
公知の重合方法で製造することができる。例えば、この
重合方法には、前記成分(b1)及び(b2)を必要に応じてド
デシルメルカプタン、イソプロパノール等の連鎖移動剤
を併用して共重合させる方法、有機溶剤を用いて溶液重
合した後、必要に応じてアルカリ水溶液で中和または加
水分解しその後溶剤を留去する方法や、水系乳化重合も
しくは水性懸濁重合などの不均一重合後、中和または加
水分解する方法などがあるが、特にこれらの方法に限定
されるものではない。アクリルアミド系重合体(A)と
重合体(B)との配合重量比は(A):(B)=10
0:0.1〜100、好ましくは100:0.5〜70、特
に100:1〜50が望ましい。アクリルアミド系重合
体(A)100重量部に対して、共重合体(B)が0.1
重量部未満の場合、又は100重量部を越えると優れた
印刷適性の向上効果が得られないので望ましくない。
【0013】本発明の表面紙質向上剤は、単独で使用し
ても優れた効果を発揮するが、用途に応じて他の水溶性
高分子と併用して塗工することもできる。併用して用い
ることができる水溶性高分子としては、澱粉、酸化澱
粉、カチオン化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセル
ロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコールな
どが挙げられる。併用して塗工する場合は、本発明の表
面紙質向上剤が他の水溶性高分子などに対して5重量%
以上、さらに好ましくは10重量%以上であることが、
表面紙質を高度に向上させる点から好ましい。本発明の
表面紙質向上剤を含む塗工液に、防滑剤、防腐剤、消泡
剤、粘度調整剤、染料等の添加剤を加えることができ
る。本発明の表面紙質向上剤を紙に塗工する際には、水
を溶媒として濃度が0.1〜20重量%、好ましくは0.2
〜15重量%、特に好ましくは0.3〜12重量%となる
ように分散・溶解させて塗工するのが適当である。塗工
液の粘度は濃度1%水溶液でブルックフィールドB型粘
度計で25℃、60回転の条件で3〜500cpsが好
ましく、特に3〜80cpsとするのが塗工する上で最
も好ましい。本発明の表面紙質向上剤は、印刷適性の改
善が必要な全ての紙に適用可能であり、例えば、新聞用
紙、一般の印刷用紙、情報産業用紙、板紙等に本発明の
表面紙質向上剤を適用して、それらの印刷適性を向上さ
せることができるが、特に南洋材パルプや故紙再生パル
プを含む紙質が低い紙の表面紙質向上に優れた効果を発
揮する。本発明の表面紙質向上剤を紙に塗工するに際し
ては、従来公知のコーティング法が特に制限なく使用可
能であり、サイズプレス、ロールコーター、ブレードコ
ーター、エアナイフコーター、スプレー等を用い、共重
合体を適当な濃度に水で希釈して塗工できる。
ても優れた効果を発揮するが、用途に応じて他の水溶性
高分子と併用して塗工することもできる。併用して用い
ることができる水溶性高分子としては、澱粉、酸化澱
粉、カチオン化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセル
ロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコールな
どが挙げられる。併用して塗工する場合は、本発明の表
面紙質向上剤が他の水溶性高分子などに対して5重量%
以上、さらに好ましくは10重量%以上であることが、
表面紙質を高度に向上させる点から好ましい。本発明の
表面紙質向上剤を含む塗工液に、防滑剤、防腐剤、消泡
剤、粘度調整剤、染料等の添加剤を加えることができ
る。本発明の表面紙質向上剤を紙に塗工する際には、水
を溶媒として濃度が0.1〜20重量%、好ましくは0.2
〜15重量%、特に好ましくは0.3〜12重量%となる
ように分散・溶解させて塗工するのが適当である。塗工
液の粘度は濃度1%水溶液でブルックフィールドB型粘
度計で25℃、60回転の条件で3〜500cpsが好
ましく、特に3〜80cpsとするのが塗工する上で最
も好ましい。本発明の表面紙質向上剤は、印刷適性の改
善が必要な全ての紙に適用可能であり、例えば、新聞用
紙、一般の印刷用紙、情報産業用紙、板紙等に本発明の
表面紙質向上剤を適用して、それらの印刷適性を向上さ
せることができるが、特に南洋材パルプや故紙再生パル
プを含む紙質が低い紙の表面紙質向上に優れた効果を発
揮する。本発明の表面紙質向上剤を紙に塗工するに際し
ては、従来公知のコーティング法が特に制限なく使用可
能であり、サイズプレス、ロールコーター、ブレードコ
ーター、エアナイフコーター、スプレー等を用い、共重
合体を適当な濃度に水で希釈して塗工できる。
【0014】
【発明の効果】本発明の表面紙質向上剤を塗工すること
により、印刷用紙、特に南洋材パルプや故紙再生パルプ
を含む紙質が低い紙の表面紙質の表面強度、表面サイズ
性、耐水性が向上し、印刷適性が飛躍的に改良される。
また、近年、高速塗工を目的としたゲートロルコーター
による塗工の際に問題になっている粘着トラブルも解決
するので、工業的価値は極めて高い。
により、印刷用紙、特に南洋材パルプや故紙再生パルプ
を含む紙質が低い紙の表面紙質の表面強度、表面サイズ
性、耐水性が向上し、印刷適性が飛躍的に改良される。
また、近年、高速塗工を目的としたゲートロルコーター
による塗工の際に問題になっている粘着トラブルも解決
するので、工業的価値は極めて高い。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、こ
れらの実施例は本発明をなんら制限するものではない。
尚、紙の表面物性の試験に関しては下記の方法に準じて
行った。 (1) 表面強さ試験:JIS−P−8129に基づき、ワ
ックスを用いる方法で試験した。数値が大きいほど表面
強度が高いことを示す。 (2) 表面サイズ度試験:J.TAPPI No.33に
準じて試験した(脱イオン水2μl使用)。数値が大き
いほどサイズ性が強い事を示す。 (3) 印刷適性:RI印刷試験機(明製作所(株)製)を
用い、東洋インキ(株)製墨インキ(タック値20)を
使用して印圧8mmで印刷を行い、下記の5段階で印刷面
を目視判定した。 ◎:異常なし ○:わずかに毛羽立ちあり △:か
すかに膨れ発生 ▲:ピック発生、膨れあり ×:紙破れあり (4) 粘着性試験:幅50mm、長さ100mmの一枚の塗工
紙を温度25℃の水に5秒間浸漬した。次いで直ちに、
これを塗工面同士が接触し且つ長さが50mmとなるよう
にして折り重ね、その外側両面に未塗工紙を一枚づつ当
て10kg/cm2 で5mmプレスした後、室温で乾燥して試
験に供した。試験紙引張試験機(熊谷理機工業(株)
製)を用いて引張速度100mm/min で引張って180
°剥離を行い、塗工面同士を剥離するのに要する荷重を
測定した。この測定値をもって塗工紙/塗工紙の粘着強
さ(g/50mm)とした。数値が低いほど良好であるこ
とを示す。
れらの実施例は本発明をなんら制限するものではない。
尚、紙の表面物性の試験に関しては下記の方法に準じて
行った。 (1) 表面強さ試験:JIS−P−8129に基づき、ワ
ックスを用いる方法で試験した。数値が大きいほど表面
強度が高いことを示す。 (2) 表面サイズ度試験:J.TAPPI No.33に
準じて試験した(脱イオン水2μl使用)。数値が大き
いほどサイズ性が強い事を示す。 (3) 印刷適性:RI印刷試験機(明製作所(株)製)を
用い、東洋インキ(株)製墨インキ(タック値20)を
使用して印圧8mmで印刷を行い、下記の5段階で印刷面
を目視判定した。 ◎:異常なし ○:わずかに毛羽立ちあり △:か
すかに膨れ発生 ▲:ピック発生、膨れあり ×:紙破れあり (4) 粘着性試験:幅50mm、長さ100mmの一枚の塗工
紙を温度25℃の水に5秒間浸漬した。次いで直ちに、
これを塗工面同士が接触し且つ長さが50mmとなるよう
にして折り重ね、その外側両面に未塗工紙を一枚づつ当
て10kg/cm2 で5mmプレスした後、室温で乾燥して試
験に供した。試験紙引張試験機(熊谷理機工業(株)
製)を用いて引張速度100mm/min で引張って180
°剥離を行い、塗工面同士を剥離するのに要する荷重を
測定した。この測定値をもって塗工紙/塗工紙の粘着強
さ(g/50mm)とした。数値が低いほど良好であるこ
とを示す。
【0016】(参考例)アクリルアミド系重合体(A
1)の合成:撹拌器、温度計、還流冷却器、滴下ロート
および窒素導入管を備えた装置に脱イオン水605部を
仕込み、窒素気流下で90℃まで加熱した。次いで、撹
拌下で90℃に保ちながら20%水酸化ナトリウムでp
Hを4.1に調整した下記組成物333部を2時間かけ
て滴下した。さらに同温度で1時間保温して重合反応を
完結させた。冷却後、脱イオン水で希釈して濃度15
%、粘度6500cpsの共重合体水溶液を得た。 単量体混合物 150部 アクリルアミド 89.85モル% イタコン酸 10 モル% ポリエチレングリコールジアクリレート 0.15モル% (商品名ジエステルA400、新中村化学(株)製) 過硫酸アンモニウム 0.20部 20%水酸化ナトリウム 適量(pH4.1) 脱イオン水 バランス 計333部 共重合体(B1)の合成:重合用乳化剤として38%ア
リルアルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液(三洋化
成工業(株)製;エレミノールJS−2)16部、過硫
酸アンモニウム3部および水400部を混合撹拌し溶解
した。次いでスチレン25部、メタクリル酸75部、n
−ドデシルメルカプタン5部の混合液を90℃で3時間
かけて滴下し、85℃で1時間熟成した。得られた反応
液を冷却後25%水酸化ナトリウム溶液97.7部、水2
84.7部を撹拌下に添加し、固形分15%の共重合体水
溶液を得た。
1)の合成:撹拌器、温度計、還流冷却器、滴下ロート
および窒素導入管を備えた装置に脱イオン水605部を
仕込み、窒素気流下で90℃まで加熱した。次いで、撹
拌下で90℃に保ちながら20%水酸化ナトリウムでp
Hを4.1に調整した下記組成物333部を2時間かけ
て滴下した。さらに同温度で1時間保温して重合反応を
完結させた。冷却後、脱イオン水で希釈して濃度15
%、粘度6500cpsの共重合体水溶液を得た。 単量体混合物 150部 アクリルアミド 89.85モル% イタコン酸 10 モル% ポリエチレングリコールジアクリレート 0.15モル% (商品名ジエステルA400、新中村化学(株)製) 過硫酸アンモニウム 0.20部 20%水酸化ナトリウム 適量(pH4.1) 脱イオン水 バランス 計333部 共重合体(B1)の合成:重合用乳化剤として38%ア
リルアルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液(三洋化
成工業(株)製;エレミノールJS−2)16部、過硫
酸アンモニウム3部および水400部を混合撹拌し溶解
した。次いでスチレン25部、メタクリル酸75部、n
−ドデシルメルカプタン5部の混合液を90℃で3時間
かけて滴下し、85℃で1時間熟成した。得られた反応
液を冷却後25%水酸化ナトリウム溶液97.7部、水2
84.7部を撹拌下に添加し、固形分15%の共重合体水
溶液を得た。
【0017】〔実施例1〜9〕 所定のモノマー組成の
共重合体(A)と(B)の混合物を水に分散・溶解さ
せ、固形分2.0%の試験液を調製した。該水溶液を更紙
(坪量49.2g/m2 )に試験用サイズプレス装置(熊
谷理機工業(株)製)を用いて両面塗工し、ドラムドラ
イヤーで110℃、60秒の条件で乾燥した。乾燥後、
20℃、65%RHの恒温、恒湿中に24時間シーズニ
ングして試験に供した。共重合体の組成を表1に、試験
結果を表2にそれぞれ示す。 〔比較例1〜5〕 所定のモノマー組成の共重合体
(A)又は(B)を単独で使用したか、或いはポリマー
として、酸化澱粉又はポリビニルアルコールを用い、試
験液のポリマー固形分量を適宜変えた以外は、実施例1
と同様の方法で試験を行った。ポリマーの種類を表1
に、試験結果を表2にそれぞれ示す。
共重合体(A)と(B)の混合物を水に分散・溶解さ
せ、固形分2.0%の試験液を調製した。該水溶液を更紙
(坪量49.2g/m2 )に試験用サイズプレス装置(熊
谷理機工業(株)製)を用いて両面塗工し、ドラムドラ
イヤーで110℃、60秒の条件で乾燥した。乾燥後、
20℃、65%RHの恒温、恒湿中に24時間シーズニ
ングして試験に供した。共重合体の組成を表1に、試験
結果を表2にそれぞれ示す。 〔比較例1〜5〕 所定のモノマー組成の共重合体
(A)又は(B)を単独で使用したか、或いはポリマー
として、酸化澱粉又はポリビニルアルコールを用い、試
験液のポリマー固形分量を適宜変えた以外は、実施例1
と同様の方法で試験を行った。ポリマーの種類を表1
に、試験結果を表2にそれぞれ示す。
【0018】〔実施例10〜18〕 実施例1〜9で用
いた共重合体(A)と(B)の混合物を水に分散・溶解
させ、固形分2.0%の試験液を調製した。該水溶液を更
紙(坪量49.2g/m2 )にコーティングロッド(#
3)を用いて片面塗工し、ドラムドライヤーで110、
60秒の条件で乾燥した。乾燥後、20℃、65%RH
の恒温、恒湿中にシーズニングして試験に供した。試験
結果を表3に示す。 〔比較例6〜10〕 比較例1〜4で用いたポリマーを
用い、試験液のポリマー固形分量を適宜変えた以外は、
実施例10と同様の方法で試験を行った。試験結果を表
3に示す。
いた共重合体(A)と(B)の混合物を水に分散・溶解
させ、固形分2.0%の試験液を調製した。該水溶液を更
紙(坪量49.2g/m2 )にコーティングロッド(#
3)を用いて片面塗工し、ドラムドライヤーで110、
60秒の条件で乾燥した。乾燥後、20℃、65%RH
の恒温、恒湿中にシーズニングして試験に供した。試験
結果を表3に示す。 〔比較例6〜10〕 比較例1〜4で用いたポリマーを
用い、試験液のポリマー固形分量を適宜変えた以外は、
実施例10と同様の方法で試験を行った。試験結果を表
3に示す。
【0019】
【表1】 表 1 ─────────────────────────────────── サンプル モノマー組成(モル%) 重 量 比名 共重合体(A) 共重合体(B) [(A)/(B)] S−1 A AM ・89.85 B St ・25 95/ 5 実 S−2 | IA ・10 | MAA ・75 90/10 S−3 1 PEGDA ・ 0.15 1 85/15 S−4 A AM ・95 B St ・20 95/ 5 施 S−5 | MA ・ 5 | 2-EHA ・30 90/10 S−6 2 2 AA ・50 85/15 S−7 A AM ・89.9 B St ・40 95/ 5 例 S−8 | AA ・10 | MAA ・60 90/10 S−9 3 MBAM ・ 0.1 3 85/15 比 H−1 共重合体:A−1 − − 100 / 0 H−2 − − 共重合体:B−1 0 /100 較 H−3 酸 化 澱 粉 H−4 ポリビニルアルコール 例 H−5 未 塗 工 表中略号 AM:アクリルアミド IA:イタコン酸 MA:マレイン酸 AA:アクリル酸 MAA:メタクリル酸 St:スチレン 2-EHA:2−エチルヘキシルアクリレート MBAM:メチレンビスアクリルア ミド PEGDA:ポリエチレングリコールジアクリレート(n=9)
【0020】
【表2】 表 2 ─────────────────────────────────── 塗工液 濃度 塗工量 ワックス サイズ度 RI 粘着強さ (%)(g/m2) ピック(A) (秒) 印刷適性 (g/50mm) S−1 2 0.34 14 11.2 ◎ 8 S−2 2 0.36 14 19.1 ◎ 7 実 S−3 2 0.35 13 35.6 ○ 5 S−4 2 0.33 14 10.3 ◎ 9 施 S−5 2 0.34 14 22.3 ◎ 5 S−6 2 0.35 13 40.3 ◎ 3 例 S−7 2 0.37 14 12.6 ◎ 9 S−8 2 0.36 13 20.7 ◎ 6 S−9 2 0.35 13 36.3 ○ 4 比 H−1 2 0.35 12 8.3 △ 18 H−2 2 0.30 7 117.6 × − 較 H−3 6 1.02 11 7.3 ▲ 42 H−4 2 0.39 12 6.8 △ 11例 H−5 0 − 8 5.6 × −
【0021】
【表3】 表 3 ─────────────────────────────────── 塗工液 濃度 塗工量 ワックス サイズ度 RI 粘着強さ (%)(g/m2) ピック(A) (秒) 印刷適性 (g/50mm) S−10 3 0.52 16 18.7 ◎ 13 S−11 3 0.50 16 27.3 ◎ 9 実 S−12 3 0.49 14 65.4 ◎ 6 S−13 3 0.51 16 19.3 ◎ 16 施 S−14 3 0.53 14 39.7 ◎ 11 S−15 3 0.50 14 77.2 ◎ 7 例 S−16 3 0.48 16 20.6 ◎ 12 S−17 3 0.49 14 38.1 ◎ 8 S−18 3 0.52 14 70.9 ◎ 5 比 H−6 3 0.50 13 9.1 ○ 113 H−7 3 0.47 7 189.7 × − 較 H−8 10 1.48 12 8.2 ○ 561 H−9 3 0.55 13 7.1 ○ 33例 H−10 − − 8 5.6 × −
【0022】〔本発明の特徴的構成〕 〔構成1〕 アニオン基を有するアクリルアミド系重合
体(A)と、疎水性ビニルモノマー(b1)と、アニオン性
ビニルモノマー及び/又はその塩類(b2)を必須の成分と
して重合して得られる共重合体(B)を含み、かつその
配合重量比が(A):(B)=100:0.1〜100で
あることを特徴とする表面紙質向上剤。 〔構成2〕 アニオン基を有するアクリルアミド系重合
体(A)が、アクリルアミド及び/又はメタクリルアミ
ド(a1)を50〜99.5モル%、α,β−不飽和モノカル
ボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽和スルホン
酸及びそれらの塩類からなる群から選ばれた少なくとも
一種のビニルモノマー(a2)を0.5〜30モル%、並びに
(a1)及び(a2)と共重合可能なその他のビニルモノマー(a
3)を0〜20モル%を共重合して得られる共重合体であ
る構成1記載の表面紙質向上剤。 〔構成3〕 疎水性ビニルモノマー(b1)がスチレン、ア
ルキルスチレン、アクリル酸アルキルエステル、メタク
リル酸アルキルエステル、メタクリル酸ベンジル、酢酸
ビニル、α,β−不飽和多塩基性酸モノアルキルエステ
ル及びα,β−不飽和多塩基性酸ジアルキルエステルか
らなる群から選ばれた少なくとも一種のビニルモノマー
であり、アニオン性ビニルモノマー(b2)がα,β−不飽
和モノカルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽
和スルホン酸及びそれらの塩類からなる群から選ばれた
少なくとも一種のビニルモノマーであって、共重合体
(B)が該疎水性ビニルモノマー(b1)5〜95モル%と
該アニオン性ビニルモノマー(b 2)5〜95モル%とを必
須成分として共重合して得られる共重合体である請求項
1又は2記載の表面紙質向上剤。
体(A)と、疎水性ビニルモノマー(b1)と、アニオン性
ビニルモノマー及び/又はその塩類(b2)を必須の成分と
して重合して得られる共重合体(B)を含み、かつその
配合重量比が(A):(B)=100:0.1〜100で
あることを特徴とする表面紙質向上剤。 〔構成2〕 アニオン基を有するアクリルアミド系重合
体(A)が、アクリルアミド及び/又はメタクリルアミ
ド(a1)を50〜99.5モル%、α,β−不飽和モノカル
ボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽和スルホン
酸及びそれらの塩類からなる群から選ばれた少なくとも
一種のビニルモノマー(a2)を0.5〜30モル%、並びに
(a1)及び(a2)と共重合可能なその他のビニルモノマー(a
3)を0〜20モル%を共重合して得られる共重合体であ
る構成1記載の表面紙質向上剤。 〔構成3〕 疎水性ビニルモノマー(b1)がスチレン、ア
ルキルスチレン、アクリル酸アルキルエステル、メタク
リル酸アルキルエステル、メタクリル酸ベンジル、酢酸
ビニル、α,β−不飽和多塩基性酸モノアルキルエステ
ル及びα,β−不飽和多塩基性酸ジアルキルエステルか
らなる群から選ばれた少なくとも一種のビニルモノマー
であり、アニオン性ビニルモノマー(b2)がα,β−不飽
和モノカルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽
和スルホン酸及びそれらの塩類からなる群から選ばれた
少なくとも一種のビニルモノマーであって、共重合体
(B)が該疎水性ビニルモノマー(b1)5〜95モル%と
該アニオン性ビニルモノマー(b 2)5〜95モル%とを必
須成分として共重合して得られる共重合体である請求項
1又は2記載の表面紙質向上剤。
【0023】〔構成4〕 アクリルアミド及び/又はメ
タクリルアミド(a1)の共重合量が、アクリルアミド系重
合体(A)の総モル和を基準として70〜99モル%で
ある、構成1〜3項のいずれか1項記載の表面紙質向上
剤。 〔構成5〕 ビニルモノマー(a2)の共重合量が、アクリ
ルアミド系重合体(A)の総モル和を基準として、1〜
20モル%である構成1〜4項のいずれか1項記載の表
面紙質向上剤。 〔構成6〕 ビニルモノマー(a2)として用いるα,β−
不飽和ジカルボン酸及びそれらの塩類が、イタコン酸、
マレイン酸、フマル酸及びそれらのナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモニウム塩からなる群より選ばれるもので
ある構成1〜5項のいずれか1項記載の表面紙質向上
剤。 〔構成7〕 ビニルモノマー(a2)として用いるα,β−
不飽和モノカルボン酸及びそれらの塩類が、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸及びそれらのナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩からなる群より選ばれ
るものである構成1〜5項のいずれか1項記載の表面紙
質向上剤。 〔構成8〕 ビニルモノマー(a2)として用いる不飽和ス
ルホン酸及びそれらの塩類が、ビニルスルホン酸、メタ
クリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリルアルキ
ルスルホサクシネート及びそれらのナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモニウム塩である構成1〜5項のいずれか
1項記載の表面紙質向上剤。
タクリルアミド(a1)の共重合量が、アクリルアミド系重
合体(A)の総モル和を基準として70〜99モル%で
ある、構成1〜3項のいずれか1項記載の表面紙質向上
剤。 〔構成5〕 ビニルモノマー(a2)の共重合量が、アクリ
ルアミド系重合体(A)の総モル和を基準として、1〜
20モル%である構成1〜4項のいずれか1項記載の表
面紙質向上剤。 〔構成6〕 ビニルモノマー(a2)として用いるα,β−
不飽和ジカルボン酸及びそれらの塩類が、イタコン酸、
マレイン酸、フマル酸及びそれらのナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモニウム塩からなる群より選ばれるもので
ある構成1〜5項のいずれか1項記載の表面紙質向上
剤。 〔構成7〕 ビニルモノマー(a2)として用いるα,β−
不飽和モノカルボン酸及びそれらの塩類が、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸及びそれらのナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩からなる群より選ばれ
るものである構成1〜5項のいずれか1項記載の表面紙
質向上剤。 〔構成8〕 ビニルモノマー(a2)として用いる不飽和ス
ルホン酸及びそれらの塩類が、ビニルスルホン酸、メタ
クリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリルアルキ
ルスルホサクシネート及びそれらのナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモニウム塩である構成1〜5項のいずれか
1項記載の表面紙質向上剤。
【0024】〔構成9〕 アクリルアミド及び/又はメ
タクリルアミド(a1)の共重合量が、アクリルアミド系重
合体(A)の総モル和を基準として80〜98モル%で
ある、構成1〜8項のいずれか1項記載の表面紙質向上
剤。 〔構成10〕 ビニルモノマー(a2)の共重合量が、アクリ
ルアミド系重合体(A)の総モル和を基準として、2〜
15モル%である構成1〜8項のいずれか1項記載の表
面紙質向上剤。 〔構成11〕 ビニルモノマー(a3)が、ジメチル(メタ)
アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アク
リレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N
−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、スチレン、
酢酸ビニル、アクリロニトリル、メチレンビス(メタ)
アクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,3,5−トリアクリロイルヘキサヒドロ−S’
−トリアジン、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレートからなる群より選ばれるビニルモノマー(a3)
である構成1〜10項のいずれか1項記載の表面紙質向上
剤。 〔構成12〕 ビニルモノマー(a3)の共重合量が、アクリ
ルアミド系重合体(A)の総モル和を基準として、0.0
01〜15モル%である構成1〜11項のいずれか1項記
載の表面紙質向上剤。 〔構成13〕 ビニルモノマー(a3)の共重合量が、アクリ
ルアミド系重合体(A)の総モル和を基準として、0.0
1〜10モル%である構成1〜11項のいずれか1項記載
の表面紙質向上剤。 〔構成14〕 共重合体(B)を構成する疎水性ビニルモ
ノマー(b1)が、スチレン、アルキルスチレン、アクリル
酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、
メタクリル酸ベンジル、酢酸ビニル、α,β−不飽和多
塩基性酸モノアルキルエステル及びα,β−不飽和多塩
基性酸ジアルキルエステルからなる群から選ばれた少な
くとも一種のビニルモノマーである構成1〜13項のいず
れか1項記載の表面紙質向上剤。
タクリルアミド(a1)の共重合量が、アクリルアミド系重
合体(A)の総モル和を基準として80〜98モル%で
ある、構成1〜8項のいずれか1項記載の表面紙質向上
剤。 〔構成10〕 ビニルモノマー(a2)の共重合量が、アクリ
ルアミド系重合体(A)の総モル和を基準として、2〜
15モル%である構成1〜8項のいずれか1項記載の表
面紙質向上剤。 〔構成11〕 ビニルモノマー(a3)が、ジメチル(メタ)
アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アク
リレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N
−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、スチレン、
酢酸ビニル、アクリロニトリル、メチレンビス(メタ)
アクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,3,5−トリアクリロイルヘキサヒドロ−S’
−トリアジン、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレートからなる群より選ばれるビニルモノマー(a3)
である構成1〜10項のいずれか1項記載の表面紙質向上
剤。 〔構成12〕 ビニルモノマー(a3)の共重合量が、アクリ
ルアミド系重合体(A)の総モル和を基準として、0.0
01〜15モル%である構成1〜11項のいずれか1項記
載の表面紙質向上剤。 〔構成13〕 ビニルモノマー(a3)の共重合量が、アクリ
ルアミド系重合体(A)の総モル和を基準として、0.0
1〜10モル%である構成1〜11項のいずれか1項記載
の表面紙質向上剤。 〔構成14〕 共重合体(B)を構成する疎水性ビニルモ
ノマー(b1)が、スチレン、アルキルスチレン、アクリル
酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、
メタクリル酸ベンジル、酢酸ビニル、α,β−不飽和多
塩基性酸モノアルキルエステル及びα,β−不飽和多塩
基性酸ジアルキルエステルからなる群から選ばれた少な
くとも一種のビニルモノマーである構成1〜13項のいず
れか1項記載の表面紙質向上剤。
【0025】〔構成15〕 共重合体(B)を構成するア
ニオン性ビニルモノマー(b2)が、α,β−不飽和モノカ
ルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽和スルホ
ン酸及びそれらの塩類からなる群から選ばれた少なくと
も一種のビニルモノマーである構成1〜14項のいずれか
1項記載の表面紙質向上剤。 〔構成16〕 疎水性ビニルモノマー(b1)の共重合量が、
共重合体(B)の総モル和を基準として、10〜90モ
ル%である構成1〜15項のいずれか1項記載の表面紙質
向上剤。 〔構成17〕 アニオン性ビニルモノマー(b2)の共重合量
が、共重合体(B)の総モル和を基準として、10〜9
0モル%である構成1〜15項のいずれか1項記載の表面
紙質向上剤。 〔構成18〕 疎水性ビニルモノマー(b1)の共重合量が、
共重合体(B)の総モル和を基準として、20〜80モ
ル%である構成1〜17項のいずれか1項記載の表面紙質
向上剤。 〔構成19〕 アニオン性ビニルモノマー(b2)の共重合量
が、共重合体(B)の総モル和を基準として、20〜8
0モル%である構成1〜17項のいずれか1項記載の表面
紙質向上剤。
ニオン性ビニルモノマー(b2)が、α,β−不飽和モノカ
ルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽和スルホ
ン酸及びそれらの塩類からなる群から選ばれた少なくと
も一種のビニルモノマーである構成1〜14項のいずれか
1項記載の表面紙質向上剤。 〔構成16〕 疎水性ビニルモノマー(b1)の共重合量が、
共重合体(B)の総モル和を基準として、10〜90モ
ル%である構成1〜15項のいずれか1項記載の表面紙質
向上剤。 〔構成17〕 アニオン性ビニルモノマー(b2)の共重合量
が、共重合体(B)の総モル和を基準として、10〜9
0モル%である構成1〜15項のいずれか1項記載の表面
紙質向上剤。 〔構成18〕 疎水性ビニルモノマー(b1)の共重合量が、
共重合体(B)の総モル和を基準として、20〜80モ
ル%である構成1〜17項のいずれか1項記載の表面紙質
向上剤。 〔構成19〕 アニオン性ビニルモノマー(b2)の共重合量
が、共重合体(B)の総モル和を基準として、20〜8
0モル%である構成1〜17項のいずれか1項記載の表面
紙質向上剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/10 LJD 33/26 LJV C09D 125/00 PFB
Claims (3)
- 【請求項1】 アニオン基を有するアクリルアミド系重
合体(A)と、疎水性ビニルモノマー(b1)と、アニオン
性ビニルモノマー及び/又はその塩類(b2)を必須の成分
として重合して得られる共重合体(B)を含み、かつそ
の配合重量比が(A):(B)=100:0.1〜100
であることを特徴とする表面紙質向上剤。 - 【請求項2】 アニオン基を有するアクリルアミド系重
合体(A)が、アクリルアミド及び/又はメタクリルア
ミド(a1)を50〜99.5モル%、α,β−不飽和モノカ
ルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽和スルホ
ン酸及びそれらの塩類からなる群から選ばれた少なくと
も一種のビニルモノマー(a2)を0.5〜30モル%、並び
に(a1)及び(a2)と共重合可能なその他のビニルモノマー
(a3)を0〜20モル%を共重合して得られる共重合体で
ある請求項1記載の表面紙質向上剤。 - 【請求項3】 疎水性ビニルモノマー(b1)がスチレン、
アルキルスチレン、アクリル酸アルキルエステル、メタ
クリル酸アルキルエステル、メタクリル酸ベンジル、酢
酸ビニル、α,β−不飽和多塩基性酸モノアルキルエス
テル及びα,β−不飽和多塩基性酸ジアルキルエステル
からなる群から選ばれた少なくとも一種のビニルモノマ
ーであり、アニオン性ビニルモノマー(b2)がα,β−不
飽和モノカルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不
飽和スルホン酸及びそれらの塩類からなる群から選ばれ
た少なくとも一種のビニルモノマーであって、共重合体
(B)が該疎水性ビニルモノマー(b1)5〜95モル%と
該アニオン性ビニルモノマー(b2)5〜95モル%とを必
須成分として共重合して得られる共重合体である請求項
1又は2記載の表面紙質向上剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29817394A JPH08158292A (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 表面紙質向上剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29817394A JPH08158292A (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 表面紙質向上剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08158292A true JPH08158292A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17856157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29817394A Pending JPH08158292A (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 表面紙質向上剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08158292A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002332450A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-22 | Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd | 表面塗工用組成物およびその製造方法 |
-
1994
- 1994-12-01 JP JP29817394A patent/JPH08158292A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002332450A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-22 | Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd | 表面塗工用組成物およびその製造方法 |
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