JP2000045197A - 製紙用表面塗工剤および表面塗工紙 - Google Patents

製紙用表面塗工剤および表面塗工紙

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JP2000045197A
JP2000045197A JP10228697A JP22869798A JP2000045197A JP 2000045197 A JP2000045197 A JP 2000045197A JP 10228697 A JP10228697 A JP 10228697A JP 22869798 A JP22869798 A JP 22869798A JP 2000045197 A JP2000045197 A JP 2000045197A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙力強度、サイズ性等が高く、しかも水への
溶解性の低い、澱粉およびポリアクリルアミドを含む表
面塗工剤および表面塗工紙を提供すること。 【解決手段】 (1)表面サイズ剤、(2)カルボキシ
ル基含有ポリアクリルアミド、(3)澱粉類及び(4)
水溶性アルミニウム化合物を含有する水溶液からなる製
紙用表面塗工剤を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種の紙、板紙の表
面塗工に用いられる製紙用表面塗工剤および当該製紙用
表面塗工剤により表面塗工された表面塗工紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、製紙工業界においては、紙表
面を、澱粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミ
ドなどの表面塗工剤により処理して、紙の印刷適性を向
上させている。前記表面塗工剤は、各種用途に応じて、
1種を単独で使用、または2種以上を併用している。
【0003】これらのなかで澱粉は比較的安価であり表
面塗工剤として多用されている。しかし、澱粉はポリビ
ニルアルコールやポリアクリルアミドに比べて表面強度
の向上の効果が低く、これらと同程度の表面強度を得る
ためにはポリビニルアルコールやポリアクリルアミドの
数倍の量を紙に塗工する必要がある。また多量の澱粉を
紙表面に塗工すると紙の不透明度の低下や、紙が硬くな
る等の問題がある。このため澱粉にはポリビニルアルコ
ールやポリアクリルアミドをが併用して塗工量を低減す
るのが一般的である。なお、ポリビニルアルコールはポ
リアクリルアミドに比べて塗工液の粘度が高いため、塗
工の際に塗工液の液跳ね、塗工筋等の問題があり、また
塗工速度を上げられず、抄紙速度を下げる必要があるた
め操業性が劣る。また、ポリアクリルアミドはポリビニ
ルアルコールより表面強度の向上効果が優れる。このよ
うな理由から、澱粉にはポリビニルアルコールよりもポ
リアクリルアミドを併用して塗布量を低減するのが有利
である。
【0004】また、紙の表面強度、表面紙質、サイズ
性、耐水性等をバランスよく向上させるため、澱粉、ポ
リアクリルアミド等の表面塗工剤に、さらに表面サイズ
剤を混合した表面塗工剤が使用されている。しかし、前
記表面塗工剤は水に溶解し易いため、湿し水を使用する
オフセット印刷では紙表面上に塗工した表面塗工剤が印
刷時に溶け出し、紙表面の粘着性の増加や湿潤時の表面
強度の低下が起こり、印刷機のブランケットロールの汚
れが生じ易いという問題がある。
【0005】近年では、抄紙速度の増加に伴い、塗工方
式が、従来、主に採用されていた2本ロールサイズプレ
ス等から、ゲートロールサイズプレスやプレメタリング
サイズプレス等の紙表面へのフィルム転写方式に換わ
り、表面塗工剤を紙表面層にのみ塗工して効率的に紙表
面強度を向上できるようになっている。しかし、フィル
ム転写方式により澱粉、ポリアクリルアミド等を含む表
面塗工剤を塗工した場合、紙表面層に局在する該表面塗
工剤が溶解しやすいため、オフセット印刷に用いる場合
にブランケットロール汚れなど、印刷時の操業性に多大
な悪影響を及ぼす。
【0006】このような澱粉、ポリアクリルアミド等を
含む表面塗工剤の水への溶解性を抑える手段としては、
たとえば、グリオキザールを併用したり、ポリアクリル
アミドにN−メチロール(メタ)アクリルアミドを共重
合した熱架橋性のものを使用することが知られている。
しかし、これらのものは、塗工後の乾燥時に与えられる
熱量では熱架橋が不十分となり、目的を十分に達成し得
ない。また、カルボキシル基含有ポリアクリルアミドに
架橋剤として多価金属化合物、特に各種のジルコニウム
系化合物を用いることが知られているが、これらはポリ
アクリルアミドと混合した後の粘度安定性が著しく不良
であること及び高価であることから一般紙にはほとんど
用いられない。また、カルボキシル基を含有しないポリ
アクリルアミドと水溶性アルミニウム化合物を含む混合
物を製紙用塗工剤として用いることは知られているが、
かかる製紙用塗工剤では、ポリアクリルアミドの水への
溶解性は低下せず、また紙力効果も高くない(特公昭4
7−12883号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紙力強度、
サイズ性等が高く、しかも水への溶解性の低い、澱粉お
よびポリアクリルアミドを含む表面塗工剤および表面塗
工紙を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、表面サイズ剤および
カルボキシル基含有ポリアクリルアミドおよび澱粉に、
さらに水溶性アルミニウム化合物を加えた水溶液を紙表
面に塗工した場合には、表面サイズ剤および当該ポリア
クリルアミドおよび澱粉に基づく紙力強度、サイズ性等
の効果に加え、アルミニウムと当該ポリアクリルアミド
等のカルボキシル基が反応することで、さらに表面強度
が向上し、水への溶解性が大幅に減少することを見出し
た。さらには、表面塗工剤に、キレート剤を添加してお
けば、当該混合物からなる水溶液が短時間に増粘、ゲル
化を引き起こすことなく安定に存在し、しかも当該水溶
液を紙表面に塗工した後の乾燥工程では前記した通りア
ルミニウムと当該ポリアクリルアミド等のカルボキシル
基が反応することを見出した。本発明は、かかる新たな
知見により完成されたものである。
【0009】すなわち、本発明は、(1)表面サイズ
剤、(2)カルボキシル基含有ポリアクリルアミド、
(3)澱粉類及び(4)水溶性アルミニウム化合物を含
有する水溶液からなる製紙用表面塗工剤;さらに、
(5)キレート剤を含有してなる前記製紙用表面塗工
剤;製紙用表面塗工剤を、紙表面に塗工した表面塗工紙
に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】(1)表面サイズ剤としては、紙
にサイズ性を付与できる各種のものを特に制限なく使用
できる。一般的には、表面サイズ剤は、疎水部と、カル
ボキシル基等のアニオン部とからなる。かかる表面サイ
ズ剤は、たとえば、疎水性モノマーとα,β−不飽和モ
ノカルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、不飽和ス
ルホン酸等のアニオン性モノマーを共重合することによ
り得られる。
【0011】疎水性モノマーとしては、スチレン、αメ
チルスチレン等のスチレン類、(メタ)アクリル酸アル
キルエステル{なお、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルとは、アクリル酸アルキルエステルおよび/または
メタクリル酸アルキルエステルをいう。以下(メタ)等
と記載してあるのは前記と同様の意味である}、(メ
タ)アクリル酸ベンジル等の(メタ)アクリル酸エステ
ル、酢酸ビニル、(ジ)イソブチレン等の直鎖または分
岐鎖のα−オレフィン類等があげられる。
【0012】アニオン性モノマーのなかの、α,β−不
飽和モノカルボン酸としては、(メタ)アクリル酸、ク
ロトン酸、(メタ)アリルカルボン酸等があげられ、
α,β−不飽和ジカルボン酸としてはイタコン酸、(無
水)マレイン酸、フマル酸、ムコン酸等があげられ、不
飽和スルホン酸としては、(メタ)アリルスルホン酸、
スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸等があげられる。これらアニオン性
モノマーは、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金
属塩やアンモニウム塩等の塩の形態でもよく、α,β−
不飽和ジカルボン酸は、半エステルとなっていてもよ
い。なお、塩、半エステルは、モノマーそれ自体が塩、
半エステルでもよく、共重合体を製造した後に共重合体
中のカルボキシル基を塩、半エステルとすることもでき
る。
【0013】前記疎水性モノマーとアニオン性モノマー
の共重合比は、疎水性モノマー:アニオン性モノマー
(モル比)が、5〜95:95〜5、好ましくは20〜
80:80〜20である。かかる共重合体は、一般的
な、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等により製造でき、
水溶液として得られる。なお、各種重合において有機溶
媒を使用した場合には有機溶媒を留去して水溶液とす
る。得られた共重合体の分子量は特に制限されないが、
通常、重量平均分子量が1000〜100000程度の
ものを使用するのが好ましい。
【0014】疎水性モノマーとアニオン性モノマーの共
重合体からなる表面サイズ剤の具体例としては、たとえ
ば、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン
−(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共
重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マ
レイン酸−マレイン酸半エステル共重合体、(ジ)イソ
ブチレン−マレイン酸共重合体、(ジ)イソブチレン−
マレイン酸−マレイン酸半エステル共重合体およびこれ
らの塩等があげられる。本発明では、これらの1種を単
独でまたは2種以上を組み合わせて使用するのが好まし
い。また、表面サイズ剤としては、前記以外に、アルキ
ルケテンダイマー、アルケニル(無水)コハク酸、スチ
レン−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸エステ
ル−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ジアルキル
アミノアルキル(メタ)アクリレート共重合体およびそ
のエピハロヒドリン反応物などを使用することもでき
る。
【0015】本発明の(2)カルボキシル基含有ポリア
クリルアミドは、アクリルアミドを主成分としてなるポ
リアクリルアミドであって、分子中にカルボキシル基を
有しているものであれば特に制限なく使用できる。かか
る本発明のカルボキシル基含有ポリアクリルアミドとし
ては、たとえば、アクリルアミド、カルボキシル基含有
ビニルモノマー、および必要により前記以外のビニルモ
ノマーを共重合した共重合体があげられる。
【0016】アクリルアミドの使用割合は、ビニルモノ
マーの総モル和に対して、通常50〜99モル%が好ま
しい。アクリルアミドの使用割合の下限としては70モ
ル%、上限としては98モル%がより好ましい。なお、
アクリルアミドの使用割合が50モル%未満では、紙力
強度が十分でない。
【0017】カルボキシル基含有ビニルモノマーとして
は、前記共重合型の表面サイズ剤の調製に用いた、α,
β−不飽和モノカルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン
酸と同様のものを使用できる。なかでも、(メタ)アク
リル酸、イタコン酸を使用するのが好ましい。
【0018】カルボキシル基含有ビニルモノマーの使用
割合は、ビニルモノマーの総モル和に対して、1〜50
モル%が好ましい。カルボキシル基含有ビニルモノマー
の使用割合の下限としては2モル%、上限としては10
モル%がより好ましい。カルボキシル基含有ビニルモノ
マーの使用割合が1モル%未満では、紙力強度が十分で
なく、また、アルミニウム化合物との反応が不十分で、
製紙用表面塗工剤を紙表面に塗工、乾燥した後のポリア
クリルアミドの水への溶解性を十分に低減し難い。
【0019】前記以外のビニルモノマーとしては、各種
のものがあげられる。たとえば、アニオン性ビニルモノ
マーとしてはビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
(メタ)アリルスルホン酸などの有機スルホン酸;また
はこれら各種有機酸のナトリウム塩、カリウム塩等のア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩等があげられる。カチオ
ン性ビニルモノマーとしては、たとえばジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)
アクリルアミドなどの第三級アミノ基を有するビニルモ
ノマーまたはそれらの塩酸、硫酸、酢酸などの無機酸も
しくは有機酸の塩類、または該第三級アミノ基含有ビニ
ルモノマーとメチルクロライド、ベンジルクロライド、
ジメチル硫酸、エピクロルヒドリンなどの四級化剤との
反応によって得られる第四級アンモニウム塩を含有する
ビニルモノマー等があげられる。また、ノニオン性ビニ
ルモノマーとしては、カルボキシル基含有ビニルモノマ
ーまたは前記アニオン性ビニルモノマーのアルキルエス
テル(アルキル基の炭素数1〜8)、メタクリルアミ
ド、(メタ)アクリロニトリル、スチレン類、酢酸ビニ
ル、メチルビニルエーテル、N−ビニルピロリドンなど
が挙げられる。また、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、
N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メ
タ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリ
ルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミドなど
のN−置換(メタ)アクリルアミド類があげられる。
【0020】さらには、前記以外のビニルモノマーとし
て、多官能性モノマーを使用することもできる。多官能
性モノマーとしては、エチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
等のジ(メタ)アクリレート類、メチレンビス(メタ)
アクリルアミド、エチレンビス(メタ)アクリルアミ
ド、ヘキサメチレンビス(メタ)アクリルアミド等のビ
ス(メタ)アクリルアミド類、アジピン酸ジビニル、セ
バシン酸ジビニル等のジビニルエステル類、アリルメタ
クリレート、ジアリルアミン、ジアリルジメチルアンモ
ニウム、ジアリルフタレート、ジアリルクロレンデー
ト、ジビニルベンゼン、N,N−ジアリルアクリルアミ
ド等の2官能性ビニルモノマー、1,3,5−トリアク
リロイルヘキサヒドロ−S−トリアジン、トリアリルイ
ソシアヌレート、トリアリルアミン、トリアリルトリメ
リテート等の3官能性ビニルモノマー、テトラメチロー
ルメタンテトラアクリレート、テトラアリルピロメリテ
ート、N,N,N’,N’−テトラアリル−1,4−ジ
アミノブタン、テトラアリルアミン塩、テトラアリルオ
キシエタン等の4官能性ビニルモノマー、その他にN−
メチロールアクリルアミド等があげられる。
【0021】かかる必要に応じて用いられるビニルモノ
マーの使用割合は、ビニルモノマーの総モル和に対し
て、0〜40モル%が好ましい。ただし、多官能性モノ
マーは0〜5モル%とするのが好ましい。
【0022】なお、アクリルアミド、カルボキシル基含
有ビニルモノマー、および必要により前記以外のビニル
モノマーを共重合してカルボキシル基含有ポリアクリル
アミドを製造する方法は、通常の手段を採用できる。例
えば、所定の反応容器に前記各種モノマーおよび水を仕
込み、ラジカル重合開始剤を加え、攪拌下、加温するこ
とにより目的とするカルボキシル基含有ポリアクリルア
ミドを得ることができる。反応温度は、通常50〜10
0℃程度、反応時間は1〜5時間程度である。その他、
モノマーの仕込み方法は同時重合、連続滴下重合等の従
来公知の各種方法により行うことができる。ラジカル重
合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム等の過硫酸塩、またはこれらと亜硫酸水素ナトリウム
のごとき還元剤とを組み合わせた形のレドックス系重合
開始剤等の通常のラジカル重合開始剤を使用できる。ま
た、前記ラジカル重合開始剤には、アゾ系開始剤を用い
てもよい。ラジカル重合開始剤の使用量は、ビニルモノ
マーの総重量和の0.05〜2重量%程度である。
【0023】カルボキシル基含有ポリアクリルアミドの
重量平均分子量は、通常、10万〜500万程度であ
り、粘度は、通常、固形分10〜35重量%で2000
0cps程度(25℃)以下の性状である。
【0024】(1)表面サイズ剤と(2)カルボキシル
基含有ポリアクリルアミドの使用割合は、紙力強度、サ
イズ性等のバランスに優れることから、固形分重量比
で、通常、(1):(2)=1〜70:99〜30、好
ましくは(1):(2)=5〜60:95〜40、より
好ましくは(1):(2)=10〜50:90〜50で
ある。
【0025】(3)澱粉類は、紙用塗工剤として使用さ
れている各種の澱粉および/または加工澱粉を使用でき
る。澱粉としては、たとえば、とうもろこし澱粉、馬鈴
薯澱粉、タピオカ澱粉、小麦澱粉等の原料澱粉があげら
れる。加工澱粉は、前記原料澱粉から誘導される。たと
えば、酸化澱粉、アルファー化澱粉、エステル化澱粉、
エーテル化澱粉、架橋澱粉、グラフト化澱粉、過硫酸ア
ンモニウム澱粉、酵素変性澱粉、カチオン化澱粉等が、
あげられる。これら、澱粉、加工澱粉のなかでも、本発
明では、塗工適性すなわち溶液濃度が高く低粘度であ
り、耐老化性が高く、フィルム形成能に優れる等の点か
ら加工澱粉、特に酸化澱粉、エーテル澱粉、過硫酸アン
モニウム変性澱粉、酵素変性澱粉を使用するのが好まし
い。
【0026】また、(3)澱粉類の使用割合は、前記
(1)と(2)の合計:(3)澱粉の使用割合が、
{(1)+(2)}:(3)=10〜90:90〜10
(重量比)であるのが、経済性の点や、表面強度とサイ
ズ性のバランスに優れる点で好ましい。さらには、前記
割合が、30〜70:70〜30(重量比)の範囲とす
るのがさらに好ましい。
【0027】本発明の(4)水溶性アルミニウム化合物
としては、各種のものを使用できるが、硫酸アルミニウ
ム、塩化アルミニウム、塩基性硫酸アルミニウム、塩基
性塩化アルミニウム、硫酸珪酸アルミニウムおよびそれ
らの重合体から選ばれるいずれか少なくとも1種を使用
するのが好ましい。これら例示した水溶性アルミニウム
化合物のなかでも、コスト面から硫酸アルミニウムが特
に好ましい。
【0028】水溶性アルミニウム化合物は前記カルボキ
シル基含有ポリアクリルアミドのなかのカルボキシル基
と反応させて、製紙用表面塗工剤を紙表面に塗工、乾燥
した後の当該ポリアクリルアミドの水への溶解性を低減
させるものである。そのため、水溶性アルミニウム化合
物の使用量は、カルボキシル基含有ポリアクリルアミド
のカルボキシル基100当量に対し、アルミニウム原子
として1〜200当量が好ましく、下限としては10当
量、上限としては100当量がより好ましい。水溶性ア
ルミニウム化合物の使用量が、1当量より少ない場合に
はポリアクリルアミドの水への溶解性を低減し難く、ま
た200当量より多い場合には全固形分当たりの紙力効
果が不十分となる。
【0029】本発明の製紙用表面塗工剤には、前記
(1)表面サイズ剤、(2)カルボキシル基含有ポリア
クリルアミド、(3)澱粉類および(4)水溶性アルミ
ニウム化合物に加えて、さらに(5)キレート剤を含有
することができる。キレート剤の効果はよく分からない
が、水溶性アルミニウム化合物に配位して、水溶性アル
ミニウム化合物のポリアクリルアミド中のカルボキシル
基との反応性を、製紙用表面塗工剤の安定性が確保でき
る程度に不活性とし、また、製紙用表面塗工剤を紙表面
に塗工し、乾燥する際には、水溶性アルミニウム化合物
がポリアクリルアミド中のカルボキシル基と反応しうる
程度に反応性を維持するような作用をしていると考えら
れる。
【0030】キレート剤としては、アルミニウムに配位
する各種のものを使用できるが、本発明では、クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸および乳酸から選ばれるいずれか
少なくとも1種を使用するのが好ましい。これら例示し
たキレート剤のなかでも、特にクエン酸が好ましい。キ
レート剤の使用量は、通常、水溶性アルミニウム化合物
のアルミニウム原子1モル部に対し、3モル部以下で使
用する。3モル部より多い場合には、紙に塗工された後
もポリマー中のカルボキシル基とアルミニウムの結合が
生成せず、ポリマーの不溶化を達成し難い。一方、キレ
ート剤の使用量は、水溶性アルミニウム化合物のアルミ
ニウム原子1モル部に対し、0.1モル部以上、さらに
は0.2モル部以上とするのが好ましい。キレート剤が
0.1モル部より少ない場合には、塗工剤が使用される
前(保存中)にポリアクリルアミド中のカルボキシル基
とアルミニウムの結合が生成し、塗工剤の増粘、ゲル化
が起こり易い。
【0031】本発明の製紙用表面塗工剤は、(1)表面
サイズ剤、(2)カルボキシル基含有ポリアクリルアミ
ド、(3)澱粉類および(4)水溶性アルミニウム化合
物を含有する水溶液であり、各成分の使用量が前記範囲
となるように適宜に調製して製造できるが、(2)カル
ボキシル基含有ポリアクリルアミドの水溶液に、必要に
応じ、無機酸、有機酸あるいは、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、アンモニア等のアルカリを添加し、水溶
液のpHを2〜9に調整したあと、(1)表面サイズ
剤、(3)澱粉類及び(4)水溶性アルミニウム化合物
を混合し、pH2〜9の水性液からなる製紙用表面塗工
剤を調製するのが好ましい。なお(3)澱粉は水に溶解
して使用するのが好ましい。また、(5)キレート剤を
含有させる場合にも、各成分の使用量が前記範囲となる
ように適宜に調整して製造できるが、水溶液の調製時に
カルボキシル基とアルミニウム化合物が反応しないよう
に、予め(3)水溶性アルミニウム化合物と(4)キレ
ート剤を含有する水溶液を調製し、必要に応じ、さら
に、アルカリを添加し当該水溶性アルミニウム化合物含
有水溶液のpHを4〜11に調整したあと、(2)カル
ボキシル基含有ポリアクリルアミドを含む水溶液と混合
し、pH4〜11の水性液からなる製紙用表面塗工剤を
調製するのが好ましい。なお、(1)表面サイズ剤、
(3)澱粉類は、(2)カルボキシル基含有ポリアクリ
ルアミドを含む水溶液に予め混合していてもよく、水溶
性アルミニウム化合物含有水溶液を混合した後に混合し
てもよい。
【0032】製紙用表面塗工剤として用いる水溶液中の
(1)表面サイズ剤、(2)カルボキシル基含有ポリア
クリルアミドおよび(3)澱粉類の濃度は、通常20重
量%以下の範囲で適宜に調整できる。ただし、製紙用表
面塗工剤が、(5)キレート剤を含有しない場合には、
水溶液の安定性を考慮すれば濃度を10重量%以下とす
るのが好ましい。一方、(5)キレート剤を含む場合に
は前記濃度を10〜20重量%程度で安定に存在する。
また、製紙用表面塗工剤は、輸送時には高濃度とし、使
用時に必要に応じ濃度0.1〜10重量%程度に希釈し
て使用できる。また、使用時に、濃度0.1〜10重量
%に希釈されたカルボキシル基含有ポリアクリルアミド
水溶液に表面サイズ剤、澱粉類及び水溶性アルミニウム
化合物、必要に応じてキレート剤、前記アルカリを別々
にあるいは同時に混合してもよい。さらには必要に応
じ、防滑剤、滑剤、消泡剤等各種の添加剤を混合しても
よい。
【0033】こうして得られた製紙用表面塗工剤は、表
面塗工紙を製造するための紙、板紙の表面処理に用いら
れる。紙、板紙としては、新聞巻取紙、筆記用紙、壁
紙、PPC用紙、インクジェット用紙、印刷用紙や、ラ
イナー等の板紙等の各種のものがあげられるが、本発明
の製紙用表面塗工剤は、近年、軽量化が進み、カラー印
刷が増加し、厳しい印刷適性が要求されているといった
点から、特に新聞巻取紙の表面塗工剤として有用であ
る。また、紙表面の塗工方法としては、各種の方式を採
用できる。たとえば、含浸法、バーコーター法、カレン
ダー法、スプレー法、二本ロールサイズプレス等の方
式、ゲートロールサイズプレス、シムサイズプレス等の
フィルム転写方式等が挙げられる。また、製紙用表面塗
工剤の塗工量は通常は0.01〜2g/m2 (固形分)
程度、好ましくは0.04〜1g/m2である。
【0034】
【発明の効果】本発明の製紙用表面塗工剤は、紙力強
度、サイズ性等が高く、しかも紙表面へ塗工、乾燥した
後には、水への溶解性が低いため、表面塗工剤を塗工し
た表面塗工紙をオフセット印刷に用いた場合、印刷適性
が優れ、印刷時の操業トラブルが無く、得られる印刷物
の品質も優れる。そのため、ゲートロールサイズプレス
等のフィルム転写方式により、表面塗工剤を紙表面に多
量に塗工することもできる。また、キレート剤を加える
ことにより表面塗工剤の保存安定性を向上できる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を示して本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。なお、各例中の部および%は特記ない限り重
量基準である。
【0036】合成例1(表面サイズ剤の合成) 撹拌器、還流冷却管および窒素導入管を備えた反応器
に、水100部、イソプロピルアルコール75部を加
え、窒素雰囲気下で撹拌しながら加熱し温度を85℃ま
で上昇させた。これにスチレン45部、アクリル酸n−
ブチル10部、メタクリル酸45部を混合した単量体混
合液と、過硫酸カリウム5部を水100部に溶解した重
合開始剤水溶液を3時間で全量滴下させた後に2時間熟
成させて反応を完結させた。その後、イソプロピルアル
コールを留去し、冷却後28%アンモニア水溶液31.
8部を加え水で希釈し共重合体の濃度が20%になるよ
うに調整し、25℃の粘度が1500cps、pH8.
5の表面サイズ剤(以下、サイズAという)を得た。
【0037】合成例2(表面サイズ剤の合成) 撹拌器、還流冷却管および窒素導入管を備えた反応器
に、トルエン80部を加え、窒素雰囲気下で撹拌しなが
ら加熱し温度を110℃まで上昇させた。これにスチレ
ン51.5部、無水マレイン酸48.5部をトルエン1
50部に溶解した単量体混合液と、t−ブチルパーオキ
シベンゾエイト5部をトルエン50部に溶解した重合開
始剤溶液を3時間で全量滴下させた後に2時間熟成させ
て反応を完結させた。その後、48%水酸化ナトリウム
16.5部と水100部を添加した後トルエンを留去
し、冷却後28%アンモニア水溶液51.1部を加え水
で希釈し共重合体の濃度が20%になるように調整し、
25℃の粘度が2500cps、pH9.5の表面サイ
ズ剤(以下、サイズBという)を得た。
【0038】合成例3(表面サイズ剤の合成) 撹拌器、還流冷却管および窒素導入管を備えた反応器
に、無水マレイン酸46.6部、トルエン200部を加
え、窒素雰囲気下で撹拌しながら加熱し温度を110℃
まで上昇させた。これにジイソブチレン53.4部と、
t−ブチルパーオキシベンゾエイト5部をトルエン50
部に溶解した重合開始剤溶液を3時間で全量滴下させた
後に2時間熟成させて反応を完結させた。その後、48
%水酸化ナトリウム11.9部と水100部を添加した
後トルエンを留去し、冷却後28%アンモニア水溶液5
2部を加え水で希釈し共重合体の濃度が25%になるよ
うに調整し、25℃の粘度が1100cps、pH9.
3の表面サイズ剤(以下、サイズCという)を得た。
【0039】合成例4(カルボキシル基含有ポリアクリ
ルアミド水溶液) 撹拌器、還流冷却管および窒素導入管を備えた反応器
に、アクリルアミド94.9部(単量体総モル和に対し
95モル%)、アクリル酸5.1部(5モル%)、脱イ
オン水395.8部を加え、窒素雰囲気下で撹拌しなが
ら加熱し温度を40℃まで上昇させた。これに10%過
硫酸アンモニウム水溶液3部および10%亜硫酸水素ナ
トリウム水溶液1.2部投入した。発熱により反応液温
度が90℃に達した後、2時間熟成させて反応を完結さ
せた。その後、冷却し48%水酸化ナトリウム3.5部
を加え水で希釈し共重合体の濃度が20%になるように
調整し、25℃の粘度が4800cps、pH5.9の
カルボキシル基含有ポリアクリルアミド水溶液(以下、
PAM−Aという)を得た。
【0040】合成例5(カルボキシル基含有ポリアクリ
ルアミド水溶液) 撹拌器、還流冷却管および窒素導入管を備えた反応器
に、アクリルアミド91.9部(単量体総モル和に対し
95.5モル%)、イタコン酸7部(4モル%)、メタ
リルスルホン酸ナトリウム1.1部(0.5モル%)お
よび脱イオン水297.5部を加え、窒素雰囲気下で撹
拌しながら加熱し温度を45℃まで上昇させた。これに
10%過硫酸アンモニウム水溶液2.5部を投入した。
発熱により反応液温度が90℃に達した後、2時間熟成
させて反応を完結させた。その後、冷却し48%水酸化
ナトリウム4.5部を加え水で希釈し共重合体の濃度が
25%になるように調整し、25℃の粘度が3800c
ps、pH6.2のカルボキシル基含有ポリアクリルア
ミド水溶液(以下、PAM−Bという)を得た。
【0041】合成例6(カルボキシル基含有ポリアクリ
ルアミド水溶液) 撹拌器、還流冷却管および窒素導入管を備えた反応器
に、アクリルアミド69.3部(単量体総モル和に対し
65モル%)、アクリル酸10.8部(10モル%)、
アクリロニトリル19.9部(25モル%)、イソプロ
ピルアルコール2.5部および脱イオン水394.8部
を加え、窒素雰囲気下で撹拌しながら加熱し温度を40
℃まで上昇させた。これに10%過硫酸アンモニウム水
溶液1.5部および10%亜硫酸水素ナトリウム水溶液
1.2部投入した。発熱により反応液温度が90℃に達
した後、2時間熟成させて反応を完結させた。その後、
冷却し28%アンモニア水溶液4.6部を加え水で希釈
し共重合体の濃度が20%になるように調整し、25℃
の粘度が3100cps、pH5.2のカルボキシル基
含有ポリアクリルアミド水溶液(以下、PAM−Cとい
う)を得た。
【0042】実施例1 合成例1で得たサイズA100部および合成例4で得た
PAM−A200部をそれぞれ水で濃度3%なるように
希釈し混合した。この混合液に、市販の硫酸アルミニウ
ム水溶液(濃度:27%、1.6ミリモル/gのアルミ
ニウムを含有)3.6部(アルミニウム原子はPAM−
A中のカルボキシル基100当量に対し20当量)を添
加し、酸化澱粉(商品名:王子エースA/王子コーンス
ターチ(株)製(以下澱粉Aとする))の10%糊液1
000部を混合し、更に水で希釈し濃度2.5%の製紙
用表面塗工剤aを得た。
【0043】実施例2 合成例5で得たPAM−B400部に、実施例1で用い
た硫酸アルミニウム水溶液67.7部(アルミニウム原
子はPAM−A中のカルボキシル基100当量に対し1
00当量)、水100部、クエン酸一水和物9.1部
(アルミニウム原子1モル部に対し、0.4モル部)お
よび28%アンモニア水溶液40部を混合したアルミニ
ウム化合物含有水溶液を添加し、アルミニウム含有ポリ
アクリルアミド水溶液を得た。このアルミニウム含有ポ
リアクリルアミド水溶液及び合成例2で得たサイズB2
50部を、エーテル化澱粉(商品名:PG−280/P
enford Products Co.製(以下澱粉
Bとする))の10%糊液1000部に混合し、更に水
で希釈し濃度2.5%の製紙用表面塗工剤bを得た。
【0044】実施例3 酵素変性澱粉(澱粉C:タピオカ澱粉の10%スラリー
に炭酸水素ナトリウムを添加しpH6.5に調整した
後、撹拌しながら70℃に昇温し、1%クライスターゼ
(大和化成(株)製)を澱粉の固形に対し0.5%添加
し、30分間変性を行い冷却した酵素変性澱粉)の10
%糊液1000部に、合成例1で得たサイズA250部
および合成例6で得たPAM−C250部をそれ混合し
た。この混合液に、実施例1で用いた硫酸アルミニウム
水溶液28.1部(アルミニウム原子はPAM−C中の
カルボキシル基100当量に対し60当量)、クエン酸
一水和物1.9部(アルミニウム原子1モル部に対し、
0.2モル部)を添加し、更に水で希釈し濃度2.5%
の製紙用表面塗工剤cを得た。
【0045】実施例4 合成例4で得たPAM−A100部に28%アンモニア
水溶液0.6部を添加しpH9に調整した。この水溶液
に、実施例1で用いた硫酸アルミニウム水溶液7部(ア
ルミニウム原子はPAM−A中のカルボキシル基100
当量に対し80当量)、水10部、クエン酸一水和物
1.2部(アルミニウム原子1モル部に対し、0.5モ
ル部)、28%アンモニウム水溶液3.5部を混合した
アルミニウム化合物含有水溶液、および合成例3で得た
サイズC40部を混合し、水で濃度20%に調整し粘度
2500cps、pH9.3のサイズ剤含有ポリアクリ
ルアミド水溶液を得た。このサイズ剤含有ポリアクリル
アミド水溶液に澱粉Aの10%糊液1000部を混合
し、更に水で希釈し濃度2.5%の製紙用表面塗工剤d
を得た。
【0046】実施例5 澱粉Aの10%糊液1000部を水で3%に希釈し、合
成例1で得たサイズA100部及び合成例5で得たPA
M−B160部を混合した。この混合液に、実施例1で
用いた硫酸アルミニウム水溶液21.7部(アルミニウ
ム原子はPAM−B中のカルボキシル基100当量に対
し80当量)、クエン酸一水和物4.4部(アルミニウ
ム原子1モル部に対し、0.6モル部)を添加して、更
に水で希釈し濃度2.5%の製紙用表面塗工剤eを得
た。
【0047】実施例6 澱粉Aの10%糊液1000部を水で3%に希釈し、実
施例1で用いた硫酸アルミニウム水溶液21.7部(ア
ルミニウム原子はPAM−B中のカルボキシル基100
当量に対し80当量)、酒石酸3.2部(アルミニウム
原子1モル部に対し、0.6モル部)、合成例2で得た
サイズB100部、合成例5で得たPAM−B160部
を添加し、更に水で希釈し濃度2.5%の製紙用表面塗
工剤fを得た。
【0048】実施例7 澱粉Aの10%糊液1000部に、合成例1で得たサイ
ズA200部、合成例5で得たPAM−B80部、実施
例1で用いた硫酸アルミニウム水溶液8.1部(アルミ
ニウム原子はPAM−B中のカルボキシル基100当量
に対し60当量)、クエン酸一水和物2.2部(アルミ
ニウム原子1モル部に対し、0.8モル部)を添加し
て、更に水で希釈し濃度2.5%の製紙用表面塗工剤g
を得た。
【0049】実施例8 澱粉Aの10%糊液1000部を水で3%希釈し、合成
例3で得たサイズC160部、合成例5で得たPAM−
B400部、実施例1で用いた硫酸アルミニウム水溶液
40.6部(アルミニウム原子はPAM−B中のカルボ
キシル基100当量に対し60当量)、クエン酸一水和
物10.9部(アルミニウム原子1モル部に対し、0.
8モル部)を添加して、更に水で希釈し濃度2.5%の
製紙用表面塗工剤hを得た。
【0050】比較例1 実施例1において、硫酸アルミニウム水溶液を添加しな
いこと以外は、実施例1と同様の調製を行い、濃度2.
5%の製紙用表面塗工剤iを得た。
【0051】比較例2 実施例2において、硫酸アルミニウム水溶液にクエン酸
一水和物、28%アンモニア水溶液を添加したアルミニ
ウム化合物含有水溶液を添加しないこと以外は、実施例
2と同様の調製を行い、濃度2.5%の製紙用表面塗工
剤jを得た。
【0052】比較例3 実施例3において、硫酸アルミニウム水溶液にクエン酸
一水和物を添加したアルミニウム化合物含有水溶液を添
加しないこと以外は、実施例3と同様の調製を行い、濃
度25%で粘度3200cps、pH9.4の製紙用表
面塗工剤kを得た。
【0053】実施例1〜8および比較例1〜3で得られ
た製紙用表面塗工剤a〜kの組成を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】表1中、(1)表面サイズ剤の部数は
(3)澱粉類の固形分100部に対する固形部数、
(2)PAMはカルボキシル基含有ポリアクリルアミド
水溶液、部数は(3)澱粉類の固形分100部に対する
固形部数、(4)アルミの当量は(2)PAM中のカル
ボキシル基100当量に対する硫酸アルミニウム水溶液
中のアルミニウム原子の当量、(5)キレート剤のモル
数はアルミニウム原子1モル部に対するキレート剤のモ
ル数、CAはクエン酸一水和物、TAは酒石酸、を表
す。
【0056】(表面塗工紙の製造)実施例1〜8で得た
製紙用表面塗工剤a〜h及び比較例1〜3で得た製紙用
表面塗工剤i〜kを、表2に示す塗工量でゲートロール
コーターにて新聞原紙(坪量43g/m2 )に塗工し、
回転ドライヤーを用いて100℃で1分間乾燥させて新
聞用紙を得た。得られた新聞用紙は恒温恒湿(20℃、
65%R.H.)の環境下で1日調湿した後に、以下の
方法で評価した。評価結果を表2に示す。
【0057】(表面強度)印刷適性試験機(SMT社
製)を用いて、表面塗工した新聞用紙にタック10の墨
インキを印刷した後の紙表面のケバ立ちにより、表面強
度を目視判定した。評価は印刷後のケバ立ちの程度に応
じて5段階評価した(数字が大きいほどケバ立ちが少な
い)。
【0058】(水溶解性)1cm×1cmに切断した表
面塗工した新聞用紙(1.5g)を、イオン交換水10
0gに浸し、マグネチックスターラーで撹拌し、1分後
に水を採取し、水中の窒素濃度を測定して、塗工された
ポリアクリルアミドの量に対する溶解したポリアクリル
アミドの量の割合(%)を算出した。
【0059】(サイズ性) 吸水度:J.Tappi No.33(吸収性の紙の吸
水速度試験)に準じ、1マイクロリットルの脱イオン水
が吸収されるまでの時間を測定した。 接触角:脱イオン水1マイクロリットルを表面塗工した
新聞用紙に滴下し、滴下0.1秒後の接触角を接触角測
定装置DAT1100(FIBRO社製)で測定した。
【0060】
【表2】
【0061】表面塗工剤a〜hはいずれも2.5%水溶
液であり、40℃で24時間保存しても増粘はなく、表
面塗工剤として使用可能であった。なお、表面塗工剤b
〜hは、表面塗工剤aに比べてアルミニウム化合物の含
有量がかなり多いにも拘わらず、キレート剤の作用によ
り安定に存在した。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)表面サイズ剤、(2)カルボキシ
    ル基含有ポリアクリルアミド、(3)澱粉類及び(4)
    水溶性アルミニウム化合物を含有する水溶液からなる製
    紙用表面塗工剤。
  2. 【請求項2】 (1)表面サイズ剤が、スチレン−(メ
    タ)アクリル酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル
    酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−
    マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−マレイン
    酸半エステル共重合体、(ジ)イソブチレン−マレイン
    酸共重合体、(ジ)イソブチレン−マレイン酸−マレイ
    ン酸半エステル共重合体およびこれらの塩から選ばれた
    いずれか少なくとも1種である請求項1記載の製紙用表
    面塗工剤。
  3. 【請求項3】 (2)カルボキシル基含有ポリアクリル
    アミドが、アクリルアミド50〜99モル%、カルボキ
    シル基含有ビニルモノマー1〜50モル%、および前記
    以外のビニルモノマー0〜40モル%を共重合した共重
    合体である請求項1または2記載の製紙用表面塗工剤。
  4. 【請求項4】 (3)澱粉類が、酸化澱粉、エーテル澱
    粉、過硫酸アンモニウム変性澱粉、酵素変性澱粉から選
    ばれるいずれか少なくとも1種である請求項1〜3のい
    ずれかに記載の製紙用表面塗工剤。
  5. 【請求項5】 (1)表面サイズ剤:(2)カルボキシ
    ル基含有ポリアクリルアミドの使用割合が、(1):
    (2)=1〜70:99〜30(固形分重量比)であ
    り、(1)と(2)の合計:(3)澱粉類の使用割合
    が、{(1)+(2)}:(3)=10〜90:90〜
    10(固形分重量比)である請求項1〜4のいずれかに
    記載の製紙用表面塗工剤。
  6. 【請求項6】 (4)水溶性アルミニウム化合物が、硫
    酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩基性硫酸アルミ
    ニウム、塩基性塩化アルミニウム、硫酸珪酸アルミニウ
    ム及びそれらの重合体から選ばれるいずれか少なくとも
    1種である請求項1〜5のいずれかに記載の製紙用表面
    塗工剤。
  7. 【請求項7】 (4)水溶性アルミニウム化合物の使用
    量が、カルボキシル基含有ポリアクリルアミドのカルボ
    キシル基100当量に対し、アルミニウム原子として1
    〜200当量である請求項1〜6のいずれかに記載の製
    紙用表面塗工剤。
  8. 【請求項8】 さらに、(5)キレート剤を含有してな
    る請求項1〜7のいずれかに記載の製紙用表面塗工剤。
  9. 【請求項9】 (5)キレート剤が、クエン酸、リンゴ
    酸、酒石酸および乳酸から選ばれるいずれか少なくとも
    1種である請求項8記載の製紙用表面塗工剤。
  10. 【請求項10】 (5)キレート剤の使用量が、水溶性
    アルミニウム化合物のアルミニウム原子1モル部に対
    し、0.1〜3モル部である請求項8または9記載の製
    紙用表面塗工剤。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の製
    紙用表面塗工剤を、紙表面に塗工した表面塗工紙。
  12. 【請求項12】 紙表面の塗工方法がゲートロール方式
    である請求項11記載の表面塗工紙。
  13. 【請求項13】 紙が新聞巻取紙である請求項11また
    は12記載の表面塗工紙。
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