JPH08158052A - 被覆硬質合金 - Google Patents
被覆硬質合金Info
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Abstract
件はもとより、刃先温度が1000℃を越えるような高
速ないし高能率の厳しい切削条件においても十分に使用
に耐え得る、切削工具として有用な被覆硬質合金を提供
する。 【解決手段】 超硬合金又はサーメットからなる母材1
と、その表面に設けたTiの炭化物、窒化物、炭窒化
物、炭酸化物、炭窒酸化物又はホウ窒化物からなる少な
くとも1層の膜厚0.1〜5μmの内側層2と、Al2O
3及び/又はZrO2を主体とする中間層3と、Tiの炭
化物、窒化物、炭窒化物、炭酸化物、炭窒酸化物又はホ
ウ窒化物からなる少なくとも1層の膜厚5〜100μm
の外側層3とからなる被覆硬質合金。
Description
に使用する切削工具用の被覆硬質合金に関し、特に耐摩
耗性及び耐欠損性に優れ、高速ないし高能率の切削条件
にも耐え得る切削工具として有用な被覆硬質合金に関す
る。
通常の100〜300m/min程度の切削条件におい
ても、最高で約800℃以上になることが知られてい
る。更に近年においては、NC工作機の普及、生産コス
トの低減努力、労働時間短縮の流れから、単位時間当た
りの生産性を高めるため、従来よりも高速あるいは高送
りの条件、例えば300m/min以上の高速で切削可
能な切削工具の開発に対する要求が自動車メーカーを中
心に高まっている。
具の刃先温度は1000℃を越えることになり、工具材
質にとっては非常に苛酷な切削条件である。即ち、刃先
温度が高くなれば切削工具の刃先は熱により塑性変形
し、刃先位置の後退を招くうえ、1000℃を越える温
度では工具を構成している超硬合金等の硬質合金が酸化
し、急激に摩耗が進行するからである。
るために、化学蒸着法あるいは物理蒸着法により硬質合
金の表面に各種硬質被覆層を形成した被覆硬質合金工具
が使用されている。歴史的には、まずTi系化合物を被
覆した工具が登場し、硬質合金よりも高温での安定性に
優れるため切削速度の向上が得られた。その後、更にT
i系化合物の上に1〜2μmのAl2O3層を被覆した工
具が開発され、切削速度を更に向上させることが可能と
なったため、これが現在の被覆切削工具の主流となって
いる。
は、Al2O3の標準生成自由エネルギーが小さく、化学
的にTi系化合物よりも安定なことから、刃先の中で最
も高温となるすくい面部分でのクレーター摩耗の抑制に
効果が大きく、高速切削に適していることや、熱伝導度
が小さいため切削熱の伝播が抑制され、下地である硬質
合金母材を低温に保つことができるためであると言われ
ている。従って、更に高速切削が可能な工具を開発する
ためには、Al2O3層の膜厚を更に厚くすれば良いこと
になる。
ると、被覆層を構成する結晶粒の粗大化が進行するため
硬度が低下し、逃げ面での耐摩耗性の低下が問題とな
る。実際にそのような工具を使用すると、摩耗の進行が
早いために、刃先位置の後退により被削材の寸法が変化
するようになり、工具の寿命が極めて短いことが分かっ
た。
報では、Al2O3層を何層かに分割することにより、結
晶粒の粗大化を防ぐ方法が提案されている。この方法に
よれば、確かにAl2O3の粒度を小さくすることがで
き、耐摩耗性を向上させることができる。その反面、A
l2O3と他の物質との界面が増えるため、界面での層剥
離が生じやすくなり、断続切削等の衝撃の大きい切削で
は、逃げ面及びすくい面での層剥離から急激に損傷が大
きくなり、工具寿命となるケースが多かった。
l2O3並に標準生成自由エネルギーが小さく、熱伝導率
がAl2O3よりも小さいZrO2膜を用いることも、特
公昭52−43188号公報や特公昭54−34182
号公報等に提案されている。しかしながら、ZrO2を
被覆層として用いた工具は現在まで実用化されていな
い。これは、ZrO2の硬度がAl2O3に比較して低い
ため、ZrO2層が耐摩耗性に劣るためである。
Al2O3層を内側層と外側層の2層に分けて被覆した被
覆焼結合金が提案されている。しかし、外側層のAl2
O3膜の役割として断熱性と耐摩耗性の両方が期待され
ているが、摩耗により断熱層としての働きは早期に低下
するうえ、耐摩耗性についても特別な工夫が施されてい
ないため摩耗の進行が早く、工具は極めて短寿命であっ
た。
事情に鑑み、耐摩耗性及び耐欠損性に優れ、通常の切削
条件はもとより、刃先温度が1000℃を越えるような
高速ないし高能率の厳しい切削条件においても十分に使
用に耐え得る、切削工具として有用な被覆硬質合金を提
供することを目的とする。
め、本発明が提供する被覆硬質合金は、超硬合金又はサ
ーメットからなる母材の表面に硬質被覆層を設けた被覆
硬質合金において、前記硬質被覆層が、母材上に形成し
たTiの炭化物、窒化物、炭窒化物、炭酸化物、炭窒酸
化物又はホウ窒化物からなる少なくとも1層で構成され
た膜厚0.1〜5μmの内側層と、該内側層上に形成し
たAl2O3及び/又はZrO2を主体とする少なくとも
1層の中間層と、該中間層上に形成したTiの炭化物、
窒化物、炭窒化物、炭酸化物、炭窒酸化物又はホウ窒化
物からなる少なくとも1層で構成された膜厚5〜100
μmで、該膜厚が前記内側層よりも厚い外側層とからな
ることを特徴とする。
発展経緯からみて、超硬合金等の工具合金母材上にTi
系化合物が被覆され、その上に厚さ1〜2μmのAl2
O3を被覆した基本的構造を有し、使用済みコーナー識
別のため3μm以下の薄いTiNやTiCNがAl2O3
層上に被覆され、総膜厚は約10μm程度であった。し
かも、最外層のTiNやTiCNの膜厚は使用済みコー
ナー識別のためであるから、摩耗を認識できるように内
側のTi化合物の膜厚よりも当然薄くなっている。従っ
て、外側の薄いTiNやTiCN膜は早期に摩耗し、耐
摩耗性向上に寄与しているのは内層のTi系化合物及び
中間層のAl2O3である。
いる環境を熱電対を工具に埋め込んで調べたところ、工
具刃先の断面温度分布は、逃げ面の温度がすくい面の最
高温度に比べて約300℃も低く、500m/minの
高速切削でも逃げ面の最高温度は1000℃に達してい
ないことが分かった。又、各切削温度でのTi系化合物
とAl2O3及びZrO2との耐摩耗性を比較した結果、
逃げ面では切削温度が1000℃以上のときにはAl2
O3が最も耐摩耗性に優れるが、1000℃よりも切削
温度が低い条件ではTi系化合物の方が耐摩耗性に優れ
ること、及びすくい面では600℃以上の温度でAl2
O3及びZrO2がTi系化合物よりもクレーター摩耗の
抑制に効果があることが判明した。
600℃以上1300℃以下程度となる切削条件、即ち
100m/min程度の低速から500m/min程度
の高速の切削条件において最も耐摩耗性に優れる物質
は、すくい面ではAl2O3及びZrO2であり、逃げ面
ではTi系化合物であることになる。従って、被覆硬質
合金の膜構造としては、逃げ面にはTi系化合物のみが
被覆され、すくい面にはAl2O3及び/又はZrO2の
みが被覆されることが好ましいことになる。しかしなが
ら、硬質被覆層を蒸着法により形成する場合、同一バッ
チで面によって蒸着物質を変えることは困難である。
Al2O3を外側に被覆するよりは、内側にAl2O3やZ
rO2を被覆し、更に外側にTi系化合物を厚く被覆す
ることによって、逃げ面での耐摩耗性が向上し、被削材
の寸法変化を抑えることができるとの考えに至り、前記
のごとく硬質合金母材側に内側層としてTi系化合物、
中間層にAl2O3又はZrO2、外側層に厚いTi系化
合物を配置する被覆層構造を採用した。この場合、すく
い面での耐クレーター摩耗性はTi系化合物を外側層と
したことで初期には低下するが、その内側にAl2O3又
はZrO2が存在するので母材に達するような摩耗を防
ぐことができる。更に、外側に厚いTi系化合物を被覆
すれば、その内側には比較的耐摩耗性の低い硬質膜を被
覆することが可能となる。
層の上にAl2O3又はZrO2若しくはこれらの混合物
からなる中間層を設け、その上に厚いTi系化合物の外
側層を被覆した工具を試作し、高速切削テストを実施し
たところ、従来の膜構造の工具に比較して、耐塑性変形
性に優れ、逃げ面での耐摩耗性に優れるため、被削材の
寸法変化が起こり難く、すくい面でのクレーター摩耗も
同時に抑制できることが判明した。
いため実用化されていなかったが、熱伝導率が断熱性に
優れたAl2O3と比べても非常に小さい(20℃でAl
2O3は0.054cal/cm・sec・℃、ZrO2は
0.005cal/cm・sec・℃:1000℃でAl2
O3は0.015cal/cm・sec・℃、ZrO2は0.
005cal/cm・sec・℃)ため、母材の塑性変形
を抑制すると共に母材の変形に伴う膜剥離を防止する効
果に優れ、Al2O3層より薄いZrO2層であってもA
l2O3層とほぼ同一の優れた断熱効果が得られる。
で優れた耐塑性変形性が得られるだけでなく、膜厚を薄
くできただけ被覆後の面粗さが向上し、耐剥離性が向上
することも判明した。更に驚くべきことに、ステンレス
等の加工硬化しやすい被削材の切削において問題となる
境界摩耗が減少し、耐欠損性が向上するという予想外の
効果が得られた。その原因は明らかでないが、ZrO2
の硬度が低いため、変形能が大きいことに起因している
のではないかと考えられる。
には、鋼切削時の耐クレーター摩耗性の向上を目的とし
て、中間層にAl2O3等の酸化物、内側層と外側層にT
i、Zr、Hfの1種又はその窒化物若しくは炭窒化物
を被覆した被覆超硬合金部材が提案されている。
の向上、特にすくい面での鋼との反応性に着目した提案
であり、逃げ面での耐摩耗性向上を意図した提案ではな
い。このため、最外層のTi、Zr、Hfの1種又はそ
の窒化物若しくは炭窒化物の膜厚は薄く、実施例におい
ても2μmの膜厚に被覆されている。従って、摩耗によ
り簡単に下層の酸化物が露出することになるので、逃げ
面での被削材の寸法変化を抑制することは難しい。この
ように、最外層に耐摩耗性の機能を期待していないこと
は、上記公報の第2頁右上欄17行〜左下欄3行におけ
る、高速高送り切削時には最外層は酸化されてしまうた
め、直接Al2O3、ZrO2等の酸化物が露出するとい
う記載からも読み取ることができる。
号公報の提案は本発明とは異なるものであるが、本発明
では更に中間層として断熱性に優れたAl2O3又はZr
O2を採用し、従来よりも母材合金の塑性変形を抑制す
ることができるので、被覆層の剥離が起こり難い。この
被覆層剥離の抑制とは、高速切削による発熱で母材が弾
性変形若しくは塑性変形し、変形能の小さい硬質被覆層
が変形に追随できず、被覆層に大きな亀裂が導入され、
そこに被削材が溶着して層剥離する現象の抑制を意味す
る。しかも、外側層には耐摩耗性に優れたTi化合物が
5μmより厚く被覆されていることから、断熱層である
中間層が摩耗し、耐塑性変形性が急激に低下するような
現象を避けることができる。更に逃げ面での耐摩耗性に
も優れるため、被削材の寸法変化がなく、しかもすくい
面でのクレーター摩耗も同時に抑制できる被覆硬質合金
切削工具を得ることができたものである。
硬合金又はサーメット、即ち鉄族金属と周期律表のIV
a、Va、VIa族元素の炭化物、窒化物、炭窒化物から
なる硬質合金である。この母材の上に設ける硬質被覆層
のうち、Ti系化合物の内側層は母材とAl2O3又はZ
rO2の中間層との接着層として作用し、断熱性に優れ
た中間層はすくい面での耐クレーター摩耗性と共に耐塑
性変形性を向上させ、更にTi系化合物の外側層は内側
層よりも厚く被覆され、逃げ面での耐摩耗性の向上に寄
与するものである。
具では、1000℃以下でのTi系化合物の優れた耐摩
耗性のため逃げ面での耐摩耗性に優れ、被削材の寸法変
化を小さくし、工具寿命も長くなる。しかも、逃げ面部
分よりも高温となるすくい面部分においては、Ti系化
合物の外側層が摩耗しても、その下層に断熱性に優れた
Al2O3又はZrO2の中間層が存在するため、優れた
耐クレーター摩耗性が期待できる。工具にとってすくい
面での摩耗は母材が露出しない限り問題にならないもの
であり、初期にTi系化合物の外側層が摩耗することは
大きな障害とならない。この結果、本発明による切削工
具は、低速から高速までの幅広い切削条件で、優れた耐
摩耗性を発揮することができる。
側層は、Tiの炭化物、窒化物、炭窒化物、炭酸化物、
炭窒酸化物及びホウ窒化物の少なくとも1層からなる。
これらのTi系化合物を内側層として用いる理由は、母
材である硬質合金との密着性に優れ、中間層であるAl
2O3又はZrO2との接着性にも優れているためであ
る。又、その膜厚は、合計で0.1μm未満ではその効
果がなく、5μmを越えると接着層として厚すぎるた
め、0.1〜5μmの範囲とし、好ましくは0.5〜3μ
mの範囲とする。
び/又はZrO2であるが、このAl2O3又はZrO2中
には50%以下の割合で他の酸化物、例えばZrO2、
Al2O3、HfO2やTiO2のほか、TiCやTiN等
が含まれたり、又はZr、Al、Ti、Cl、N等が固
溶していても良い。又、このAl2O3又はZrO2を主
体とする中間層は、1層でも複数層でも良く、他の膜
質、例えばTiC、TiCN、TiN、TiBN、Ti
CO、TiCNO等のTi系化合物、ZrN、ZrC等
のZr系化合物、ZrO2、Al2O3、HfO2、TiO
2等の酸化物の薄膜により複数層に分割されていても良
い。
間層は、その優れた断熱性によって母材の塑性変形を抑
制し、すくい面での耐クレーター摩耗性を改善する効果
が大きい。特に、この中間層の断熱効果により、母材の
熱変形に起因する膜剥離の抑制が可能となった効果は重
要である。中間層の膜厚は、薄すぎるとその効果がなく
又厚すぎると強度が低下するため、Al2O3の場合は5
〜50μmの範囲が好ましく、10〜40μmの範囲が
更に好ましい。又、ZrO2の場合は、0.5〜20μm
の範囲が好ましく、3〜15μmの範囲が更に好まし
い。
物、窒化物、炭窒化物、炭酸化物、炭窒酸化物及びホウ
窒化物の少なくとも1層からなり、逃げ面での耐摩耗性
を向上させることに大きな効果がある。この外側層の膜
厚を5μm以上とする理由について説明する。発明者ら
が実際の鋼部品加工ラインで使用済み工具を回収し、工
具の損傷状態を調査したところ、逃げ面摩耗量VBが0.
05mm以上のものが殆どであった。図1に示すように
切削工具Aは被削材Bに対して逃げ角5〜6°で使用さ
れるため、摩耗量VBが0.05mmであるということ
は、図2に示すごとく母材1上の内側層2、中間層3及
び外側層4からなる被覆層の摩耗厚さtは最大で約5μ
mとなる。従って、工具表面には摩耗厚さtに相当する
5μm以上の耐摩耗性に優れた被覆層がないと耐摩耗性
に劣る下層若しくは母材が露出し、短期に寿命となりや
すい。このため、切削速度100〜500m/minで
優れた耐摩耗性を示す前記Ti化合物を外側層として5
μm以上被覆することが必要である。しかしながら、そ
の膜厚が100μmを越えると強度が低下するため、膜
厚は5〜100μmの範囲とするが、切削速度が300
m/minを越える切削条件下では特に10μm以上の
膜厚が好ましく、更に好ましくは15〜50μmの範囲
とする。
間層がAl2O3の場合は25〜60μm、及びZrO2
の場合は20〜60μmの範囲が好ましい。その理由
は、合計膜厚が上記各下限値よりも薄いと、逃げ面の摩
耗量が0.2mmを越えたとき母材が露出して急激な摩
耗進行を引き起こすため、本発明によって被覆層の剥離
が抑制されるにも拘らず、工具寿命を延長することがで
きなくなり、又上限値の60μmを越えると工具の耐欠
損性が低下するからである。
試作した際に、Al2O3やZrO2の中間層の上にTi
系化合物を被覆した場合、両者の密着力が低いため、外
側のTi系化合物の膜厚を厚くすることが難しいことも
知見した。このため本発明では、中間層と外側層との間
に、両者の密着力を向上させる薄膜を中間層に直接接し
た状態で設けることが好ましい。かかる薄膜としては、
まず第1に、中間層がAl2O3の場合にはAlの窒化物
又は酸窒化物があり、ZrO2の場合にはZrの炭化
物、窒化物、酸窒化物、炭酸化物、酸窒化物、又は炭窒
酸化物がある。これらの薄膜の膜厚は0.1〜2μmの
範囲とすることが好ましい。更に、これらの薄膜と中間
層との間で組成が連続的に変化している、即ちAl含有
薄膜の窒素含有量が中間層に近付くにつれて減少し且つ
酸素含有量は中間層に近付くにつれて増加し、またZr
含有薄膜の窒素含有量及び/又は炭素含有量が中間層に
近付くにつれて減少し且つ酸素含有量は中間層に近付く
につれて増加していると、更に密着力が向上するので好
ましい。
間に中間層に接して設ける薄膜として、第2に、前記外
側層のなかのTiBN、TiCO、TiCNOも有効で
あるため、中間層に直接接した状態でこれらの薄膜を設
けても良い。更に第3に、TiBNO、TiNO、又は
TiO2の薄膜も中間層に直接接して設ければ、密着力
向上に有効である。これらの薄膜を設けることにより、
Al2O3又はZrO2の中間層及びTi系化合物の外側
層との間に優れた密着力が得られ、層間剥離が起こり難
くなり、一層優れた耐摩耗性を達成することができる。
これらの薄膜の膜厚も上記同様0.1〜2μmの範囲と
することが好ましい。
結晶であると、耐欠損性等が向上するため、好ましいこ
とが判明した。その理由は、化学蒸着法等によって母材
上に硬質被覆層を蒸着したとき、母材と被覆層の熱膨張
係数の差から被覆層に引張残留応力が発生するので、工
具の耐欠損性を低下させることが多いが、図3及び図4
に示すように、特に外側層4が主に柱状結晶5である場
合には、柱状結晶5の粒界に亀裂6が入る形で引張残留
応力が解放されやすく、工具寿命に至るような大きな欠
損を引き起こし難くなるためであると推定される。
側層2を設け、その上にAl2O3又はZrO2を主体と
する中間層3を設け、更にその上にTi系化合物の外側
層4を設けた本発明の被覆硬質合金において、特に外側
層4を柱状結晶5にすることにより、その柱状結晶5の
粒界に入る亀裂6によって引張残留応力が解放されるの
で、外側層5の膜厚を厚くすることが可能であり、一層
優れた耐摩耗性を長期にわたって発揮できる。
隔を20〜40μmに制御することにより、硬質被覆層
の耐剥離性及び耐欠損性が特に優れたものとなることが
判った。特に硬質被覆層の膜厚が25μm以上の厚膜の
場合には、上記範囲に亀裂間隔を制御する効果は絶大で
あり、従来は使用不可能と考えられていた厚膜の被覆層
でも使用可能である。又、外側層又は内側層に入った亀
裂の間隔が中間層に入った亀裂の間隔よりも小さくなる
ように亀裂の分布状態を制御することにより、特に優れ
た耐欠損性と耐摩耗性が得られる。
4における柱状結晶5のアスペクト比が5〜80のと
き、特に耐摩耗性及び耐欠損性の向上が著しい。ここで
アスペクト比とは、図3に示すように、柱状結晶5の長
さlと結晶粒径dの比l/dである。その測定は、硬質
被覆層の断面をTEMで撮影し、任意の3視野の平均値
を求めることにより行った。
を、アスペクト比5〜30の柱状結晶を主体とする層で
構成すれば、内側層の強度を向上させることができる。
内側層のアスペクト比を上記範囲にすることで、特に厚
膜化時に問題となりやすい内側層の膜中破壊を防止でき
ることが判った。
ト比3〜20の柱状結晶を主体とする層とすることによ
り、中間層の強度及び靭性を改善向上させることができ
る。特に、従来から強度や靭性が低下すると見られてい
た5μm以上の厚膜の中間層でも、厚膜化してもAl2
O3等の結晶粒の粗大化は小さく且つアスペクト比を大
きくできるため、厚膜化によってアスペクト比を上記範
囲とすることで、かえって強度及び靭性に優れた膜質と
できることが判明した。
α−Al2O3を主体とすることによりアスペクト比3〜
20の中間層を形成しやすく、更にAl2O3中間層が
(104)又は(116)にX線回折の最高ピーク強度を有
するようにすることで、外側層との密着力を向上させる
ことができる。しかも、中間層がAl2O3からなると
き、この中間層が内側層と接する付近及び外側層と接す
る付近で、Al2O3の結晶系をκ−Al2O3を主体とす
ることにより、内側層及び外側層との密着力を向上させ
ることができる上、α−Al2O3との密着力も向上する
ことが判った。
Nからなるとき、逃げ面での耐摩耗性及び耐剥離性に優
れ、中でもTiCNのC:N比がモル比で5:5〜7:
3の範囲にある場合に、特に優れた耐摩耗性を示す。こ
れは、TiCNのC:N比がこの範囲にあると被覆層の
硬度、靭性のバランスが良く、優れた耐摩耗性と耐欠損
性を示すためである。尚、C:N比のモル比は、ESC
A(ELECTRON SPECTROSCOPY FOR CHEMICAL ANALYSIS)
やEPMA(ELECTRON PROBE MICRO ANALYSIS)による
分析又はX線分析で、TiCN外側層の格子定数を求め
ることにより測定できる。
C:N比のモル比が5:5〜7:3の範囲にあるTiC
Nの格子定数は4.275〜4.295の範囲にあり、こ
のときに特に優れた耐摩耗性と耐欠損性を示した。この
結果は、化学量論組成のTiCNで考えるとずれを含む
が、TiCNが例えばTi(CN)0.9のような非化学量
論組成を持つことがあるため、このようなずれが生じた
ものと思われる。又、外側層のTiCNを主体とする層
が、(111)、(422)、又は(311)にX線回折の最
高ピーク強度を有することにより、その下層との層間密
着力に優れた膜とすることができる。
蒸着法あるいは物理蒸着法により形成することができ
る。例えば、中間層の上にTiCNの外側層を化学蒸着
法により形成する場合、原料ガスのTi源としてTiC
l4、炭素源及び窒素源として有機炭窒化合物、キャリ
アガスとして水素ガスを用いて、700〜1100℃、
500Torr以下の圧力でTiCNを被覆すると、中
間層上に均一で微細な核生成が行われるため中間層との
密着力に優れ、層間剥離を起こし難く、優れた耐摩耗性
を発揮する硬質被覆層を得ることができる。
源として有機炭窒化合物、例えばCH3CNを用いる
と、TiCN外側層の結晶粒を柱状結晶にしやすく、そ
の柱状結晶のアスペクト比を大きくすることが容易であ
って、しかもC:N比のモル比も5:5〜7:3の範囲
にあるTiCN外側層を形成しやすい。
質合金において、外側層の上に、更にAl2O3、ZrO
2又はHfO2等の酸化物からなる少なくとも1層の外側
薄膜を合計で0.5〜5μmの膜厚で設けることによ
り、境界摩耗、摩耗部以外でのTi化合物外側層の膜質
劣化を防ぐことができる。特に境界摩耗の抑制効果は、
ステンレス等の難削材の切削において顕著であった。外
側薄膜の膜厚は、0.5μmより薄いと効果が小さく、
5μmを越えると逃げ面での耐摩耗性が低下するため好
ましくなく、好適には1〜3μmの範囲である。
具の切刃においては、被覆層の一部が除去されて、面粗
さRaの平均値が0.05μm以下である表面が形成さ
れていることが好ましい。切刃部分にこのような平滑な
表面を形成することによって、耐摩耗性に優れた切削工
具を提供することができる。尚、本発明の被覆硬質合金
の最外表面には、使用済みコーナーの識別に役立つTi
NやZrN等の黄金色を示す薄膜が被覆されても良い。
本発明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。
O K20(母材ロ)、及び市販のサーメット工具(母
材ハ)を用意し、各母材上に公知の化学蒸着法により蒸
着温度1000℃で表1に示す硬質被覆層のいずれかを
形成し、それぞれSNGN120408のチップ形状の
工具を作製した。
た各チップを用い、下記表2の切削条件でSCM415
の被削材を切削加工し、それぞれ切削性能を評価した。
その結果を表3に、母材と硬質被覆層の組合せと共に示
した。
じ)。
び9〜12の各チップは、高速切削(切削条件a)だけ
でなく低速切削(切削条件b)でも優れた切削性能を示
すことが分かる。試料1と5及び9と13の比較によ
り、内側層としてTi系化合物を有する効果が分かる。
試料1と6及び9と14の比較から中間層の膜厚が所定
範囲より薄いと効果が小さいことがわかり、又試料1と
7及び9と15の比較によってZrO2及びAl2O3は
外側層として被覆するよりも中間層として用いる方が耐
摩耗性に優れることが分かる。試料1と8及び9と16
の比較によって、外側層としてはZrO2やAl2O3よ
りもTi系化合物の方が耐摩耗性に優れていることが分
かる。
質被覆層を形成し、試料17〜28のチップを準備し
た。これらのチップを用いて切削条件bにより実施例1
と同様に切削性能を評価した。又、図5に示すように円
周上に4つの溝8を有するSCM435からなる被削材
7を用いて、前記表3の切削条件cにより耐欠損性を試
験した。耐欠損性はチップが欠けるまでの切削時間で評
価した。これらの結果を、表4にまとめて示した。
てTi系化合物のない試料17及び23は被覆層の密着
力が低いため、耐摩耗性試験において早期に被覆層の剥
離が発生し、極めて短寿命であった。試料22及び28
の各チップは内側層の膜厚が厚いため、やや耐欠損性に
欠ける結果となったが、耐摩耗性については優れてい
る。これに対し本発明例の試料18〜21及び24〜2
7では、耐摩耗性と耐欠損性に優れ、特に試料19と2
0及び25と26は耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優
れている。
質被覆層を形成し、試料29〜42の各チップを準備し
た。これらのチップを用いて切削条件aにより実施例1
と同様に切削性能を評価した。又、実施例2と同様にし
て、切削条件cにより耐欠損性を試験した。これらの結
果を表5にまとめて示した。
厚が薄い試料29と36及び中間層の膜厚が厚い試料3
5と42以外は、耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れ
た切削性能を示し、中でも試料31〜33及び38〜4
0の各チップは特に優れた性能性能を示した。
質被覆層を形成し、試料43〜56のチップを準備し
た。これらのチップを用いて切削条件a及びbにより実
施例1と同様に切削性能を評価し、又実施例2と同様に
して切削条件cにより耐欠損性を試験した。これらの結
果を表6にまとめて示した。
外側層の膜厚が薄い試料43と50及び外側層の膜厚が
厚い試料49と56以外は、耐摩耗性と耐欠損性のバラ
ンスに優れた切削性能を示し、中でも試料45〜47及
び試料52〜54の各チップは特に優れた性能性能を示
した。
6に示す結果から、硬質被覆層の合計膜厚が20〜60
μmの範囲内にある試料32、33、37〜39、45
〜47、52〜54の各チップは、耐摩耗性と耐欠損性
のバランスが特に優れていることが分かる。
I又は記号Rの構成からなる硬質被覆層を形成し、試料
57〜68のチップを準備した。尚、これらの試料にお
ける最外側のTiCN層の結晶粒の形状を成膜条件を変
えることで変化させ、それぞれのアスペクト比を下記表
7に示した。これらのチップを用いて実施例1と同様に
切削条件bにより切削性能を評価し、又実施例2と同様
にして切削条件cにより耐欠損性を試験した。これらの
結果を表7にまとめて示した。
するTiCNのアスペクト比が5〜80の範囲内にある
場合、耐摩耗性及び耐欠損性に優れ、中でも試料59と
60及び65と66は特に優れた性能を示すことが分か
る。
号A)、及び試料9(母材イ、硬質被覆層J)の各チッ
プの外側層であるTiCN層のC:N比を、X線回折法
により格子定数を求めて算出したところ、モル比で4:
6であった。次に、試料1及び試料9と内側層及び中間
層は同じであるが、原料ガスの流量比を変化させること
で下記表8に示すようにC:N比の異なるTiCN層を
外側層として形成し、試料1−4及び9−4のチップを
作製した。
切削条件a及びbにより切削性能を評価し、又実施例2
と同様にして切削条件cにより耐欠損性を試験した。こ
れらの結果を表8にまとめて示した。
5〜7:3の範囲にある試料69〜71及び73〜75
の各チップは、耐摩耗性及び耐欠損性に優れており、優
れた切削性能を示すことが分かる。
(母材イ、硬質被覆層M)を作製するに際して、外側層
のうちのTiCN層の形成を、原料ガスとしてTiCl
4とCH3CN及びキャリアガスとして水素ガスを用い、
1000℃及び50Torrの圧力で行うことにより、
試料4−1と試料12−1のチップを作製した。得られ
たチップを用いて、切削条件a及びbにより切削性能を
評価した結果を表9に示した。
てTiCl4とCH4と窒素ガス、及びキャリアガスとし
て水素ガスを用いた以外、上記と同様にしてTiCN層
を形成した前記実施例1の試料4と12について、同様
に評価した結果を表9に併せて示した。表9から、原料
ガスとしてCH3CNを用いた試料77と78の方が優
れた切削性能を示すことが分かる。
ZrO2又はAl2O3の中間層とTiCNの外側層との
間に、TiBN、TiBNO、TiNO、TiCO、T
iCNO、又はTiO2からなる薄膜を、通常のCVD
法により1000℃で約0.5μmの膜厚に形成した試
料19−1〜6及び試料25−1〜6のチップを作製し
た。尚、原料ガスは、膜質に応じてTiCl4、CH4、
N2、H2、CO、NH3、BCl3を使用した。得られた
各チップについて、切削条件bによる耐摩耗性及び切削
条件cによる耐欠損性を評価した結果を、薄膜のない試
料19及び25のチップと比較して表10に示した。
間層とTiCNの外側層との間に、TiBN、TiBN
O、TiNO、TiCO、TiCNO、又はTiO2か
らなる薄膜を形成した試料19−1〜6及び試料25−
1〜6は、これらの薄膜のない試料19及び25より
も、優れた切削性能を示すことが分かる。
中間層とTiCNの外側層との間に、ZrC、ZrC
N、ZrN、ZrCO、ZrCNO、ZrNOからなる
薄膜を、通常のCVD法により1000℃で約0.5μ
mの膜厚に形成した試料46−1〜6のチップを作製し
た。尚、原料ガスは膜質に応じてZrCl4、CO2、N
2、H2を使用した。得られた各チップについて、切削条
件bでの耐摩耗性及び切削条件cでの耐欠損性を評価し
た結果を、試料46のチップと比較して表11に示し
た。
の中間層とTiCNの外側層との間に、AlN又はAl
ONからなる薄膜を、通常のCVD法により1000℃
で約0.5μmの膜厚に形成した試料53−1〜2のチ
ップを作製した。尚、原料ガスは、膜質に応じてAlC
l4、CO2、N2、H2を使用した。得られた各チップに
ついて、同様に耐摩耗性及び耐欠損性を評価した結果を
試料53のチップと比較して表11に併せて示した。
Nの外側層との間にZ化合物の薄膜を形成した試料46
−1〜6、及びAl2O3中間層とTiCNの外側層との
間にAlN又はAlONの薄膜を形成した試料53−1
〜2は、これらの薄膜のない試料46又は53と比較し
て優れた切削性能を示すことが分かる。
で置き換えて被覆した試料19−7〜9を作製した。こ
れらのチップを用いて、SUS304を切削速度350
m/min、送り0.5mm/rev、切込み1.5mm
の条件で湿式にて20分間切削し、塑性変形量と境界摩
耗量を測定した。又、前記表4の切削条件cでの耐欠損
性を評価し、これらの結果を表12に示した。
する試料19のチップは、中間層としてAl2O3を被覆
した他の試料19−7〜9のチップと比較して、境界摩
耗量が小さく、塑性変形量も同一膜厚の試料19−7よ
りも小さくなり、且つ耐欠損性にも優れていることが分
かる。
(硬質被覆層R)の各チップの硬質被覆層上に、更に下
記表13に示す外側薄膜を被覆したチップをそれぞれ作
製した。これらの各チップを用いて、切削条件a及びb
による切削試験を行い、更に実施例10の切削条件cに
より境界摩耗量を求め、その結果を表13に併せて示し
た。
に、更にAl2O3、ZrO2、HfO2等の酸化物又はT
iN等からなる薄膜を被覆した試料59−1〜5及び試
料65−1〜5の各試料は、特にステンレスの切削での
境界摩耗の抑制に優れることが分かる。
層とTiCNの外側層との間に実施例9と同様にZrN
又はZrNOからなる薄層を形成した試料46−3と6
を作製した。又、実施例4の試料53のチップについ
て、Al2O3の中間層とTiCNの外側層との間にAl
N又AlONからなる薄層を形成した試料53−1と2
のチップも作製した。
ZrN又はZrNOまで組成が連続的に変化した薄層を
約0.5μmの膜厚で形成した試料46−7と8、及び
Al2O3からAlN又はAlONまで組成が連続的に変
化した薄層を約0.5μmの膜厚で形成した試料53−
3と4のチップも作製した。これらの組成を連続的に変
化させた薄層は通常のCVD法を用いて温度を900℃
から1000℃まで連続的に変化させながら、CO2/
N2の原料ガス比を連続的に減少させることにより作製
した。
より耐摩耗性及び切削条件cにより耐欠損性を評価し、
薄層の組成を連続的に変化させた試料46−7と8及び
試料53−3〜4と、変化させていない試料46−3と
6及び53−1と2を比較して、表14に示した。
薄層を形成した場合、その薄層の組成を中間層から連続
的に変化させた試料が、組成を変化させていない試料よ
りも優れた切削性能を示すことが判る。
する際に、コーティング温度及びガス組成を変化させ
て、配向性の異なるTiCN外側層を形成した試料26
−1〜6を作製した。各試料について、X線回折での最
高ピーク強度を示す回折面と、上記実施例12と同様に
切削性能を評価した結果を表15に併せて示した。
折の最高ピーク強度が(111)、(422)、(31
1)のいずれかにある場合、他の場合に比べて優れた切
削性能を示すことが判る。
iN(0.5μm)、TiCN(3μm)、TiBN
(0.5μm)、ZrO2(1μm)、Al2O3(15μ
m)、AlON(0.5μm)、TiCN(10μm)
からなる構造の硬質被覆層を形成するに際して、内側層
のTiCN層を形成するときの温度及びガス組成比を変
化させてアスペクト比の異なるTiCN層を形成した試
料69−1〜5の各チップを作製した。得られた各試料
のチップの切削性能を性能条件aとcにより評価し、結
果を表16に示した。
層であるTiCN層のアスペクト比を5〜30の範囲に
することによって、優れた切削性能が得られることが判
る。
径を成膜温度とガス組成を変えることで変化させ、アス
ペクト比の異なるAl2O3層を被覆した試料38−1〜
5を作製した。得られた各チップについて、上記と同様
に評価した切削性能を表17に示した。
スペクト比が3〜20の範囲にある試料38−2〜4の
チップは、他のものに比較して優れた切削性能を有する
ことが判る。
結晶系を成膜温度とガス組成を変えることで変化させ、
その結晶系がκとαの2種類の試料53−2−a、bを
作製した。又、上記中間層のAl2O3の結晶系が、Ti
Nの内側層と接する層及びTiCNの外側層と接する層
で共に膜厚約1.0μmのκ−Al2O3からなり、これ
らに挟まれた部分の結晶系がα−Al2O3からなる試料
53−2cを作製した。
l3を原料ガスとし、κ−Al2O3の形成時には950
℃で50Torr、CO2=2%とし、α−Al2O3の
形成時には1050℃で50Torr、CO2=5%と
することにより行った。又、κ−Al2O3とα−Al2
O3の形成の間で、真空度を10-3Torr以下の高真
空とした。
て、切削条件bとcにより切削性能を評価した結果を表
18に示した。中間層のAl2O3の結晶系を、α−Al
2O3を主体とする(試料53−2b)ことにより、更に
はκ→α→κと変化させる(試料53−2c)ことによ
り、一層優れた切削性能が得られることが判る。
O3層の配向性を成膜温度及びガス組成の制御により変
化させ、試料51−1〜5のチップを得た。これらの各
チップの切削性能を切削条件bとcにより評価し、Al
2O3のX線回折による最高ピーク強度を示す回折面と共
に結果を表19に示した。
04)又は(116)にX線回折の最高ピーク強度を有
する場合に、優れた切削性能を示すことが判る。
TiCN外側層のアスペクト比がAl2O3中間層のアス
ペクト比よりも2倍以上大きい試料69−3−aと、2
倍以下の試料69−3−bを作製した。
断面の鏡面研磨後の光学顕微鏡による倍率500倍で5
視野測定により行ったところ、下記表20に示す結果が
得られた。又、切削条件aとcによる切削性能を評価
し、その結果も表20に併せて示した。
ち、内側層と外側層の亀裂間隔を中間層の亀裂間隔より
も小さくした被覆硬質合金チップは、優れた切削性能を
有することが判る。
心バレルにより被覆層に対して垂直方向の亀裂を、亀裂
間隔を変えて導入した。被覆層の亀裂間隔の異なる各試
料のチップについて、切削条件bとcにより切削性能を
評価し、その結果を表21に示した。
20〜40μmの範囲とすることにより優れた切削性能
が得られることが判る。尚、被覆層に亀裂を導入する方
法は、バレル処理以外にショットブラスト法や弾性砥石
による処理、急冷処理等の方法により行うことができ
る。又、この亀裂間隔は被覆層の全てで達成されている
必要はなく、切刃稜線部の少なくとも一部で上記範囲の
亀裂が入っていれば優れた切削性能が得られる。
線部の被覆層を弾性砥石で研磨して除去部表面の面粗さ
Raの平均値を変化させた。かくして得られた試料のチ
ップを用いて、切削条件bとcにより切削性能を評価
し、その結果を表22に示した。
(株)製のERA8000にて、切刃稜線部を5000
倍に拡大して計測した。ここで言う面粗さRaの平均値
とは、測定視野の水平方向ライン180本の面粗さRa
の平均値である。
ける被覆層の面粗さRaの平均値を0.05μm以下と
することによって、優れた切削性能が得られることが判
る。
欠損性を有し、切削工具として通常の切削条件はもとよ
り、刃先温度が1000℃を越えるような高速ないし高
能率の厳しい切削条件においても十分に使用に耐え得る
被覆硬質合金を提供することができる。
側面図である。
の断面図である。
が柱状結晶からなる被覆硬質合金の概略断面図である。
晶に亀裂が生じる状態を示した概略断面図である。
面図である。
Claims (22)
- 【請求項1】 超硬合金又はサーメットからなる母材の
表面に硬質被覆層を設けた被覆硬質合金において、前記
硬質被覆層が、母材上に形成したTiの炭化物、窒化
物、炭窒化物、炭酸化物、炭窒酸化物又はホウ窒化物か
らなる少なくとも1層で構成された膜厚0.1〜5μm
の内側層と、該内側層上に形成したAl2O3及び/又は
ZrO2を主体とする少なくとも1層の中間層と、該中
間層上に形成したTiの炭化物、窒化物、炭窒化物、炭
酸化物、炭窒酸化物又はホウ窒化物からなる少なくとも
1層で構成された膜厚5〜100μmで、該膜厚が前記
内側層より厚い外側層とからなることを特徴とする被覆
硬質合金。 - 【請求項2】 前記中間層がAl2O3を主体とし、その
膜厚が5〜50μmであることを特徴とする、請求項1
に記載の被覆硬質合金。 - 【請求項3】 前記内側層の膜厚が0.5〜3μm、前
記Al2O3を主体とする中間層の膜厚が10〜40μ
m、及び前記外側層の膜厚が10〜50μmであって、
これらの膜厚の合計が25〜60μmであることを特徴
とする、請求項2に記載の被覆硬質合金。 - 【請求項4】 前記Al2O3を主体とする中間層と前記
外側層との間に、該中間層に接して、Alの窒化物又は
酸窒化物からなる膜厚0.1〜2μmのAl含有薄膜が
設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいず
れかに記載の被覆硬質合金。 - 【請求項5】 前記Al含有薄膜の窒素含有量は前記中
間層に近付くにつれて減少し、且つ酸素含有量は前記中
間層に近付くにつれて増加することを特徴とする、請求
項4に記載の被覆硬質合金。 - 【請求項6】 前記中間層がZrO2を主体とし、その
膜厚が0.5〜20μmであることを特徴とする、請求
項1に記載の被覆硬質合金。 - 【請求項7】 前記内側層の膜厚が0.5〜3μm、前
記ZrO2を主体とする中間層の膜厚が3〜15μm、
及び前記外側層の膜厚が10〜50μmであって、これ
らの膜厚の合計が20〜60μmであることを特徴とす
る、請求項6に記載の被覆硬質合金。 - 【請求項8】 前記ZrO2を主体とする中間層と前記
外側層との間に、該中間層に接して、Zrの炭化物、窒
化物、炭窒化物、炭酸化物、酸窒化物、又は炭窒酸化物
からなる膜厚0.1〜2μmのZr含有薄膜が設けられ
ていることを特徴とする、請求項6又は7に記載の被覆
硬質合金。 - 【請求項9】 前記Zr含有薄膜の窒素含有量及び/又
は炭素含有量は前記中間層に近付くにつれて減少し、且
つ酸素含有量は前記中間層に近付くにつれて増加するこ
とを特徴とする、請求項8に記載の被覆硬質合金。 - 【請求項10】 前記中間層と前記外側層との間に、該
中間層に接して、TiBN、TiCO、TiCNO、T
iBNO、TiNO、又はTiO2の少なくとも1種か
らなる膜厚0.1〜2μmの薄膜を設けたことを特徴と
する、請求項1〜9のいずれかに記載の被覆硬質合金。 - 【請求項11】 前記外側層のうち少なくとも一層がア
スペクト比5〜80の柱状結晶を主体とする層からなる
ことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の
被覆硬質合金。 - 【請求項12】 前記外側層がTiCNを主体とする層
からなり、そのC:N比がモル比で5:5〜7:3の範
囲にあることを特徴とする、請求項11に記載の被覆硬
質合金。 - 【請求項13】 前記外側層のTiCNを主体とする層
が、(111)、(422)、又は(311)にX線回折の最
高ピーク強度を有することを特徴とする、請求項12に
記載の被覆硬質合金。 - 【請求項14】 前記内側層のうち少なくとも最も厚い
層がアスペクト比5〜30の柱状結晶を主体とする層か
らなることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに
記載の被覆硬質合金。 - 【請求項15】 前記中間層のうち少なくとも1層がア
スペクト比3〜20の柱状結晶を主体とする層からなる
ことを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の
被覆硬質合金。 - 【請求項16】 前記Al2O3の中間層がα−Al2O3
を主体とすることを特徴とする、請求項1〜5、10〜
15のいずれかに記載の被覆硬質合金。 - 【請求項17】 前記Al2O3の中間層が、内側層と接
する付近及び外側層と接する付近でその結晶系がκ−A
l2O3を主体とすることを特徴とする、請求項16に記
載の被覆硬質合金。 - 【請求項18】 前記Al2O3の中間層が、(104)又
は(116)にX線回折の最高ピーク強度を有することを
特徴とする、請求項16又は17に記載の被覆硬質合
金。 - 【請求項19】 前記外側層又は内側層に入った亀裂の
間隔が、前記中間層に入った亀裂の間隔よりも小さいこ
とを特徴とする、請求項1〜18のいずれかに記載の被
覆硬質合金。 - 【請求項20】 前記硬質被覆層に入った亀裂の平均間
隔が20〜40μmであることを特徴とする、請求項1
〜19のいずれかに記載の被覆硬質合金。 - 【請求項21】 前記外側層の上に、更にAl2O3、Z
rO2、又はHfO2からなる膜厚0.5〜5μmの外側
薄膜を設けたことを特徴とする、請求項1〜20のいず
れかに記載の被覆硬質合金。 - 【請求項22】 切刃稜線部で前記硬質被覆層の少なく
とも一部が除去され、その除去部表面の面粗さRaの平
均値が0.05μm以下であることを特徴とする、請求
項1〜21のいずれかに記載の被覆硬質合金。
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