JP2006175560A - 表面被覆切削工具 - Google Patents

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直也 大森
Yoshio Okada
吉生 岡田
Minoru Ito
実 伊藤
Tomohiro Takanashi
智裕 高梨
Shinya Imamura
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Abstract

【課題】 本発明は、耐摩耗性に優れるとともに靭性にも優れた酸化物被膜を有する表面被覆切削工具を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、基材と、該基材上に形成された被膜とを備える表面被覆切削工具であって、該被膜は、硼窒化チタンからなる第1被膜と、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、およびこれらの2以上を主成分とする固溶体からなる群から選ばれる少なくとも1種によって構成される第2被膜とを含み、該第1被膜は、上記基材と上記第2被膜との間であって、上記第2被膜の直下に位置し、該第2被膜は、少なくとも切削に関与する部位において圧縮応力を有することを特徴とする表面被覆切削工具に係る。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ドリル、エンドミル、フライス加工用または旋削加工用刃先交換型チップ、メタルソー、歯切工具、リーマ、タップ、またはクランクシャフトのピンミーリング加工用チップ等の切削工具に関し、特にその表面に靭性や耐摩耗性等の特性を向上させる被膜を形成した表面被覆切削工具に関する。
従来より、切削工具の靭性や耐摩耗性を向上させるために基材の表面に各種の被膜を形成した表面被覆切削工具が用いられてきた。最近、そのような被膜として酸化アルミニウムを中心とする酸化物からなる被膜を最外層に形成することが注目されているが、これは該酸化物が耐酸化性および高温安定性に優れ、良好な耐摩耗性が示されるためである。
しかし、酸化物からなる被膜は、特にそれが酸化アルミニウムである場合、それを最外層に形成させると工具全体が黒色に近い呈色状態となることから、外観の意匠性に問題があるとともに工具の使用状態(特にいずれの刃先稜線部が既に使用されているか否か)を容易に判別することができないという問題を有していた。
このため、比較的薄い厚みの酸化アルミニウム層の下層に金色のTiN層を形成することによって、酸化アルミニウム層を通してこのTiN層を観察できるようにし、以って工具全体に黄色味を帯びさせることにより、上記問題を解決することが提案されている(特許文献1)。
しかしながら、この提案においては、使用状態の判別という観点からはある程度の効果は期待できるものの、酸化アルミニウム層とTiN層との間の密着力が十分でないことから、酸化アルミニウム層が容易に剥離するという問題があった。
一方、この剥離の問題を解決する試みの1つとして、酸化物層の下層として硼窒化チタン層を形成することが提案されている(特許文献2)。この提案により、上記剥離の問題は解決できるものの、かかる酸化物層は、靭性に劣るという問題を有していた。
特開平7−227703号公報 国際公開第03/061885号パンフレット
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、耐摩耗性に優れるとともに靭性にも優れた酸化物被膜を有する表面被覆切削工具を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねたところ、従来技術(特許文献2)における酸化物被膜は硼窒化チタン層上に化学的蒸着法(CVD法)により形成されており、このため該酸化物被膜は残留引張応力を有することから靭性を低下させているのではないかという知見を得、この知見に基きさらに検討を重ねることにより、ついに本発明を完成させるに至ったものである。
すなわち、本発明は、基材と、該基材上に形成された被膜とを備える表面被覆切削工具であって、該被膜は、硼窒化チタンからなる第1被膜と、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、およびこれらの2以上を主成分とする固溶体からなる群から選ばれる少なくとも1種によって構成される第2被膜とを含み、該第1被膜は、上記基材と上記第2被膜との間であって、上記第2被膜の直下に位置し、該第2被膜は、少なくとも切削に関与する部位において圧縮応力を有することを特徴とする表面被覆切削工具に係る。
また、このような表面被覆切削工具の上記被膜は、上記基材と上記第1被膜との間に第3被膜を有し、該第3被膜は、周期律表のIVa族元素(Ti、Zr、Hf等)、Va族元素(V、Nb、Ta等)、VIa族元素(Cr、Mo、W等)、Al、およびSiからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素、および硼素からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とからなる化合物によって構成されるものとすることができる。
また、上記第1被膜は、TiBXY(ただし式中、X、Yはそれぞれ原子%であって、0.001<X/(X+Y)<0.04である)で表される硼窒化チタンからなるものとすることができる。
また、上記圧縮応力は、その絶対値が0.2GPa以上となる圧縮応力とすることができる。
また、上記第1被膜は、0.1μm以上3μm以下の厚みを有するものとすることができ、上記被膜は、0.2μm以上30μm以下の厚みを有するものとすることができる。
また、上記第3被膜は、MT−CVD法により形成された炭窒化チタン層を含むものとすることができ、上記第2被膜は、α型酸化アルミニウムによって構成されるものとすることができる。
また、上記被膜は、さらに第4被膜を含み、該第4被膜は、上記第2被膜上であって、かつ少なくとも切削に関与する部位を除く部分に形成されたものとすることができる。
また、上記基材は、超硬合金、サーメット、高速度鋼、セラミックス、立方晶型窒化硼素焼結体、ダイヤモンド焼結体、窒化硅素焼結体、または酸化アルミニウムと炭化チタンとからなる混合体のいずれかにより構成されたものとすることができ、これらの表面被覆切削工具は、ドリル、エンドミル、フライス加工用または旋削加工用刃先交換型チップ、メタルソー、歯切工具、リーマ、タップ、またはクランクシャフトのピンミーリング加工用チップのいずれかのものとすることができる。
本発明の表面被覆切削工具は、上述の通りの構成を有することにより、特に酸化物により構成される第2被膜の少なくとも切削に関与する部位において圧縮応力を有することにより、優れた耐摩耗性と靭性とを両立させることに成功したものである。また、第1被膜が有する呈色状態を第2被膜を通して観察することができるため、黄色味を帯びた外観を呈することができ、以って工具の使用状態(いずれの刃先稜線部が既に使用されているか否か)を容易に判別することができる。
<表面被覆切削工具>
本発明の表面被覆切削工具は、基材と、該基材上に形成された被膜とを備えるものである。このような基本的構成を有する本発明の表面被覆切削工具は、ドリル、エンドミル、フライス加工用または旋削加工用刃先交換型チップ、メタルソー、歯切工具、リーマ、タップ、またはクランクシャフトのピンミーリング加工用チップとして極めて有用である。
<基材>
本発明の表面被覆切削工具の基材としては、このような切削工具の基材として知られる従来公知のものを特に限定なく使用することができる。たとえば、超硬合金(たとえばWC基超硬合金、WCの他、Coを含み、あるいはさらにTi、Ta、Nb等の炭窒化物を添加したものも含む)、サーメット(TiC、TiN、TiCN等を主成分とするもの)、高速度鋼、セラミックス(炭化チタン、炭化硅素、窒化硅素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウムなど)、立方晶型窒化硼素焼結体、ダイヤモンド焼結体、窒化硅素焼結体、または酸化アルミニウムと炭化チタンとからなる混合体等をこのような基材の例として挙げることができる。このような基材として超硬合金を使用する場合、そのような超硬合金は、組織中に遊離炭素やε相と呼ばれる異常相を含んでいても本発明の効果は示される。
なお、これらの基材は、その表面が改質されたものであっても差し支えない。たとえば、超硬合金の場合はその表面に脱β層が形成されていたり、サーメットの場合には表面硬化層が形成されていても良く、このように表面が改質されていても本発明の効果は示される。
<被膜>
本発明の表面被覆切削工具の上記基材上に形成される被膜は、少なくとも後述の第1被膜と第2被膜とを含むものである。該第1被膜は、上記基材と後述の第2被膜との間であって、該第2被膜の直下に位置するようにして形成される。
さらに、このような被膜は、これらの第1被膜と第2被膜以外に、第3被膜や第4被膜を含むことができる。第3被膜は、上記基材と第1被膜との間に位置し、第4被膜は、上記第2被膜上に形成されるものである。
なお、このような被膜は、0.2μm以上30μm以下の厚みを有することが好ましく、より好ましくはその上限が20μm以下、さらに好ましくは15μm以下、その下限が0.3μm以上、さらに好ましくは1μm以上である。その厚みが0.2μm未満の場合、耐摩耗性や靭性等の特性が十分に示されない場合があり、30μmを超えても効果に大差なく経済的に不利となる。以下、これらの被膜についてさらに詳細に説明する。
<第1被膜>
本発明の第1被膜は、硼窒化チタン(TiBN)からなるものであり、上記の通り、基材と第2被膜との間であって、該第2被膜の直下に位置することを特徴とするものである。このような第1被膜は、該第2被膜との密着力に優れ、以って第2被膜が剥離するのを防止する作用を示すものである。
この第1被膜は、それ自身黄色乃至金色の色を呈するため、該第2被膜を通してこの色が観察されることから、工具に対して黄色味を帯びた外観を付与することができる。
このような第1被膜は、特にTiBXY(ただし式中、X、Yはそれぞれ原子%であって、0.001<X/(X+Y)<0.04である)で表される硼窒化チタンから構成されることが好ましい。これにより、特に該第2被膜との密着性が優れたものとなる。
X/(X+Y)が0.001以下になると、第2被膜との密着性に劣る場合があり、逆に0.04以上になると、被削材との反応性が高くなりこの第1被膜が工具表面に露出した場合に被削材と反応して、その溶着物が工具の刃先に強固に付着し被削材の外観を害する場合がある。X/(X+Y)は、より好ましくは0.003<X/(X+Y)<0.02である。なお、上記式においてTiとBNの合計との原子比は、従来公知のように1:1である必要はない。
このような第1被膜は、0.1μm以上3μm以下の厚みを有することが好ましく、より好ましくはその上限が2μm以下、その下限が0.2μm以上である。その厚みが0.1μm未満の場合、第2被膜との密着性を向上させる効果が十分に示されない場合があり、3μmを超えても効果に大差なく経済的に不利となる。
このような第1被膜は、基材上に直接形成されるか、あるいは後述の第3被膜が形成される場合はその第3被膜上に形成することができる。また、その形成方法(成膜方法)は、従来公知の化学的蒸着法(CVD法)および物理的蒸着法(PVD法)等いかなる方法を採用しても差し支えなく、その形成方法は特に限定されない。
<第2被膜>
本発明の第2被膜は、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、およびこれらの2以上を主成分とする固溶体からなる群から選ばれる少なくとも1種によって単層または複層として構成され、上記第1被膜の直上に位置することを特徴とするものである。このような第2被膜は、耐酸化性および高温安定性に優れ、良好な耐摩耗性を示すとともに被削材との反応性に乏しいという優れた特性を有する。なお、上記固溶体は、上記3種の酸化物のうち2以上のものを含むものであり、通常2以上の該酸化物のみによって構成されるものであるが、他の成分の混入を除外するものではないので「これらの2以上を主成分とする」と表現している。
そしてこの第2被膜は、少なくとも切削に関与する部位において圧縮応力を有することにより、優れた靭性を示すものとなり、これにより優れた耐欠損性を有するものとなる。なお、圧縮応力とは、被膜に存する内部応力(固有ひずみ)の一種であって、「−」(マイナス)の数値(単位:本発明では「GPa」を使う)で表される応力をいう。このため、圧縮応力が大きいという概念は、上記数値の絶対値が大きくなることを示し、また、圧縮応力が小さいという概念は、上記数値の絶対値が小さくなることを示す。因みに、引張応力とは、被膜に存する内部応力(固有ひずみ)の一種であって、「+」(プラス)の数値で表される応力をいう。当該第2被膜が後述のようにCVD法で形成されると、引張応力が残留したものとなるので、ブラスト処理等を施すことによりこの引張応力を解放し圧縮応力を付与したことに本発明の特徴が存する。
ここで、切削に関与する部位とは、被削材の切削に実質的に関与する部位であって、具体的には刃先稜線部からすくい面の方向と逃げ面の方向とにそれぞれ少なくとも0.01mmの幅をもって広がった領域をいう。この幅は、一般的には0.05mm以上、より一般的には0.1mm以上の幅となることが多い。また、上記刃先稜線部とは、工具において被削材の切り屑と接する側の面であるすくい面と被削材自体に接触する側の面である逃げ面とが交差する稜に相当する部分(シャープエッジ)をいうとともに、そのシャープエッジに対して刃先処理が実施されアール(R)を有するように処理された部分(所謂刃先処理部)や、面取り処理がされた部分(所謂ネガランド処理部)を含むとともに、さらにこれらの刃先処理や面取り処理が組み合わされて処理された部分をも含む概念である。
このように第2被膜に対して少なくとも切削に関与する部位において圧縮応力を有することとしたのは、当該部位は切削加工時において直接被削材と接触し、以って耐欠損性に最も関与する部位と考えられるからである。したがって、この切削に関与するに部位において圧縮応力を有する限り、その部位以外の部分において圧縮応力を有していても良く、第2被膜全体に亘って圧縮応力を有するようにしても良い。
また、このような圧縮応力を付与する方法は、特に限定されるものではなく、たとえば後述のように第2被膜がCVD法により形成される場合には、その形成後において第2被膜に対してブラスト処理、ショットピーニング処理、バレル処理、ブラシ処理、イオン注入処理等の処理を施すことにより圧縮応力を付与することができる。一方、第2被膜がPVD法により形成される場合には、形成時において既に圧縮応力が付与された状態となるのであえて上記のような処理を施す必要はない。しかし、この場合でも所望により上記のような処理を施しても差し支えない。
このような圧縮応力は、その絶対値が0.2GPa以上になることが好ましく、より好ましくは0.5GPa以上である。その絶対値が0.2GPa未満では、十分な靭性を得ることができない場合があり、一方、その絶対値は大きくなればなる程靭性の付与という観点からは好ましいが、その絶対値が8GPaを越えると第2被膜自体が剥離することがあり好ましくない。
このような第2被膜は、上記の酸化物中、酸化アルミニウムにより構成されることが好ましく、特にα型酸化アルミニウムにより構成されることが好ましい。特に高温安定性に優れるとともに高硬度を有し、以って極めて優れた耐摩耗性が示され、また被削材ともほとんど反応することがないという優れた特性を有するからである。
このような第2被膜は、0.1μm以上20μm以下の厚み(複層で形成される場合はその全体の厚み)を有することが好ましく、より好ましくはその上限が10μm以下、その下限が0.2μm以上である。その厚みが0.1μm未満の場合、耐摩耗性を向上させる効果が十分に示されない場合があり、20μmを超えても効果に大差なく経済的に不利となる。
このような第2被膜は、上記の第1被膜上に直接形成され、その形成方法(成膜方法)は、従来公知の化学的蒸着法(CVD法)および物理的蒸着法(PVD法)等いかなる方法を採用しても差し支えなく、その形成方法は特に限定されない。
なお、上記圧縮応力は、X線応力測定装置を用いたsin2ψ法により測定することができる。そしてこのような圧縮応力は切削に関与する部位に含まれる任意の点10点(これらの各点は当該部位の応力を代表できるように互いに0.5mm以上の距離を離して選択することが好ましい)の応力を該sin2ψ法により測定し、その平均値を求めることにより測定することができる。
このようなX線を用いたsin2ψ法は、多結晶材料の残留応力の測定方法として広く用いられているものであり、たとえば「X線応力測定法」(日本材料学会、1981年株式会社養賢堂発行)の54〜66頁に詳細に説明されている方法を用いれば良い。
<第3被膜>
本発明の第3被膜は、所望により、基材と上記第1被膜との間に形成されるものであって、基材と第1被膜との両者に対して優れた密着力を有することにより、第1被膜が剥離するのを防止する作用を示すものである。
このような第3被膜は、周期律表のIVa族元素、Va族元素、VIa族元素、Al、およびSiからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素、および硼素からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とからなる化合物によって単層または複層として構成される。
このような第3被膜として好適な化合物としては、たとえばTiC、TiN、TiCN、TiCNO、TiB2、TiBN、TiCBN、ZrC、ZrO2、HfC、HfN、TiAlN、AlCrN、CrN、VN、TiSiN、TiSiCN、AlTiCrN、TiAlCNなどを挙げることができる。
このような第3被膜は、0.01μm以上27μm以下の厚み(複層で形成される場合はその全体の厚み)を有することが好ましい。その厚みが0.01μm未満の場合、基材および第1被膜との密着性を向上させる効果が十分に示されない場合があり、27μmを超えても効果に大差なく経済的に不利となる。
このような第3被膜は、基材上に直接形成することができ、その形成方法(成膜方法)は、従来公知の化学的蒸着法(CVD法)および物理的蒸着法(PVD法)等いかなる方法を採用しても差し支えなく、その形成方法は特に限定されない。
しかし、このような第3被膜は、とりわけMT−CVD(medium temperature CVD)法により形成することが好ましく、特にその方法により形成した耐摩耗性に優れる炭窒化チタン(TiCN)層を備えることが最適である。従来のCVD法は、約1020〜1030℃で成膜を行なうのに対して、MT−CVD法は約850〜900℃という比較的低温で行なうことができるため、成膜の際加熱による基材のダメージを低減することができるからである。したがって、MT−CVD法により形成した層は、基材に近接させて備えることがより好ましい。また、成膜の際に使用するガスは、ニトリル系のガス、特にアセトニトリル(CH3CN)を用いると量産性に優れて好ましい。
<第4被膜>
本発明の第4被膜は、所望により、上記第2被膜上であってかつ切削に関与する部位を除く部分に形成されることを特徴とするものである。このような第4被膜は、工具の使用状態をより容易に判別することを可能とする使用状態表示層としての作用を示すものである。また、第2被膜に対して圧縮応力を付与したり、工具の表面平滑性を向上させるために行なわれるブラスト処理が行なわれたか否かを示す指標層としての作用を示すものとすることもできる。
したがって、このような第4被膜は、上記の第2被膜に比し耐摩耗性が劣っていることが好ましく、黄色、金色、銀色、桃色等の色彩を有していることが好適である。
なお、ここでいう切削に関与する部位とは、上記の第2被膜について説明した部位と同一の部位を示す。第4被膜が、このように切削に関与する部位を除く部分に形成されるのは、被削材と反応してその反応物が工具の刃先に溶着することにより被削材の外観が害されるのを防止するためである。
このような第4被膜としては、たとえば周期律表のIVa族元素、Va族元素、VIa族元素、Al、Si、Cu、Pt、Au、Ag、Pd、Fe、CoおよびNiからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属、または周期律表のIVa族元素、Va族元素、VIa族元素、AlおよびSiからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素、および硼素からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とからなる化合物によって構成されることが好ましい。より具体的には、たとえばTiN、ZrN、TiCN、TiSiCN、TiCNO、VN、Cr等の元素または化合物により構成することができる。
このような第4被膜は、0.01μm以上5μm以下の厚みを有することが好ましい。その厚みが0.01μm未満の場合、上記の作用が十分に示されない場合があり、5μmを超えると製造効率を悪化させ経済的に不利となる。
このような第4被膜は、第2被膜上に直接形成することができ、その形成方法(成膜方法)は、従来公知の化学的蒸着法(CVD法)および物理的蒸着法(PVD法)等いかなる方法を採用しても差し支えなく、その形成方法は特に限定されない。しかし、このような形成方法として特に好ましくは、CVD法またはPVD法によりこの第4被膜を第2被膜の全面を覆うようにして形成し、その後、少なくとも切削に関与する部位に形成されたこの第4被膜をブラスト処理等により除去することが好適である。この方法によれば、第2被膜に対する圧縮応力の付与と表面平滑処理とを同時に行なう効果が得られるため、高い生産効率を有したものとなる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
まず、基材として以下の3種類の基材A〜Cを作製した。
基材Aは、超硬合金粉末として、86.7質量%のWC、3.0質量%のTaC、0.3質量%のNbC、2.2質量%のTiC、および7.8質量%のCoからなる組成のものをプレスし、その後真空雰囲気中で1400℃、1時間の条件で焼結を行ない、続いて研削加工処理を行なった後、刃先稜線部に対してSiCブラシホーニング処理により刃先処理(すくい面と逃げ面との交差部に対して半径が約0.05mmのアール(R)を付与したもの)をすることにより、切削チップCNMG120408N−GU(住友電工ハードメタル(株)製)の形状と同形状の超硬合金製の切削チップとしたものである。
基材Bは、超硬合金粉末として、84.2質量%のWC、1.0質量%のTaC、3.5質量%のNbC、3.0質量%のZrC、0.5質量%のZrN、および7.8質量%のCoからなる組成のものを用いることを除き、基材Aと同様にして作製した。
基材Cは、超硬合金粉末として、93.4質量%のWC、0.6質量%のTaC、0.3質量%のNbC、0.2質量%のTiC、および5.5質量%のCoからなる組成のものを用いることを除き、基材Aと同様にして作製した。
なお、基材Aは表面に脱β層が10μm存在し、基材Bは同じく表面に脱β層が15μm存在していたが、基材Cには脱β層は存在しなかった。
次いで、これらの基材に対して、以下の表1および表2に示した各被膜を従来公知のCVD法により形成した。ただし、第3被膜の炭窒化チタン(TiCN)は、850〜900℃のMT−CVD法により形成した。
また、第1被膜は、TiBXYで表される硼窒化チタンからなるものであるが、X/(X+Y)が0.001<X/(X+Y)<0.04を満たす場合は、2容量%のTiCl4、0.005〜2容量%のBCl3、5〜15容量%のN2、5〜15容量%のNO、および残りH2からなる反応ガスを用いて、圧力4〜10.7kPa、温度800〜930℃の条件により成膜した。一方、X/(X+Y)が0.001<X/(X+Y)<0.04を満たさない場合は、2容量%のTiCl4、0.001容量%以下または5容量%のBCl3、5〜15容量%のN2、1〜10容量%のNO、および残りH2からなる反応ガスを用いて、圧力13.3kPa、温度950℃の条件により成膜した。
そしてこのように成膜された被膜は、第2被膜において引張応力が残留しているため、公知のブラスト処理を施すことにより、全面に亘って圧縮応力を付与した(ただし、以下の表2のNo.25とNo.26についてはブラスト処理を行なっていない)。このようにして付与された応力をsin2ψ法により測定したところ(上記に説明したように切削に関与する部位に含まれる任意の点10点の平均値として算出した)、表1および表2に示したような残留応力(圧縮応力)を有していた。
このようにして、表1および表2に示したNo.1〜26の表面被覆切削工具を作製した。No.1〜22が本発明の実施例であり、No.23〜26は比較例である。
そして、これらの表面被覆切削工具について、下記の条件により、耐摩耗性試験と断続切削試験を行なった。その結果を以下の表1および表2に示す。耐摩耗性試験では、逃げ面摩耗量(VB)を測定し、その数値が少ないもの程耐摩耗性に優れていることを示している。また、断続切削試験では、工具が欠損するまでの衝撃回数を測定し、その回数が多いもの程靭性に優れていることを示している。
(耐摩耗性試験)
被削材:SCM435丸棒
切削速度:250m/min
切込みd:2.0mm
送りf:0.30mm/rev.
切削時間:12分
乾式/湿式:湿式
(断続切削試験)
被削材:SCM440(4本溝入り丸棒)
切削速度:180m/min
切込み:1.5mm
送り:0.35mm/rev.
乾式/湿式:湿式
Figure 2006175560
Figure 2006175560
表1および表2において、「※」の記号を付したものが比較例である。また、第2被膜において、「α−Al23」はα型酸化アルミニウムを、「κ−Al23」はκ型酸化アルミニウムを示している。また、No.22の第2被膜は、酸化アルミニウムと酸化ジルコニウムの質量比9:1からなる固溶体を示している。また、「X/(X+Y)」とは、第1被膜を構成するTiBXYの式中のX/(X+Y)を示し、「残留応力」とは、上記の測定方法で測定された第2被膜の応力を示している。
また、表1および表2において、第3被膜として複数のものが記載されている場合は、左側のものから順に基材上に形成されることを示す。また、No.18の第4被膜は、ブラスト処理により切削に関与する部位から除去されて形成されている。このように第4被膜を除去しない場合(切削に関与する部位に第4被膜が形成されている場合)は、耐摩耗性が劣るとともに、特に靭性が劣ったものとなり、また被削材の外観も害されたものとなる。
以上、上記の表1および表2から明らかなように、No.1〜No.22の本発明の表面被覆切削工具は、いずれも優れた耐摩耗性と靭性とを有していた(第2被膜が剥離するものはなかった)。これに対して、第1被膜を有さないNo.23およびNo.24の表面被覆切削工具は、耐摩耗性に劣り、第2被膜が剥離する傾向を示した。また、第2被膜において残留引張応力を有するNo.25およびNo.26は、靭性が極めて劣っていた。
また、No.1〜No.22の本発明の表面被覆切削工具は、工具全体が黄色味を帯びた外観を呈し、工具の使用状態(いずれの刃先稜線部が既に使用されているか否か)を容易に判別することができた。
なお、本実施例では、基材としてチップブレーカを有するものを用いたが、チップブレーカを有していないものや、切削工具の上下面全面が研磨されたような工具(チップ)でも本実施例と同様の効果を得ることができる。
<実施例2>
超硬合金粉末として、88.7質量%のWC、2.0質量%のTaC、0.8質量%のNbC、および8.5質量%のCoからなる組成のものをプレスし、その後真空雰囲気中で1400℃、1時間の条件で焼結を行ない、続いて研削加工処理を行なった後、刃先稜線部に対してSiCブラシホーニング処理により刃先処理(すくい面と逃げ面との交差部に対して半径が約0.04mmのアール(R)を付与したもの)をすることにより、ISO規格SPGN120412の形状の超硬合金製の切削チップを作製し、これを基材とした。なお、この基材に脱β層は存在しなかった。
次いで、この基材に対して、以下の表3に示した各被膜を従来公知のCVD法により形成した。ただし、第3被膜の炭窒化チタン(TiCN)は、850〜900℃のMT−CVD法により形成した。また、第1被膜の形成条件は、実施例1と同様にして成膜した。
そしてこのように成膜された被膜は、第2被膜において引張応力が残留しているため、公知のブラスト処理を施すことにより、全面に亘って圧縮応力を付与した(ただし、以下の表3のNo.39についてはブラスト処理を行なっていない)。このようにして付与された応力を実施例1と同様にしてsin2ψ法により測定したところ、表3に示したような残留応力(圧縮応力)を有していた。
このようにして、表3に示したNo.31〜39の表面被覆切削工具を作製した。No.31〜36が本発明の実施例であり、No.37〜39は比較例である。
そして、これらの表面被覆切削工具について、下記の条件により、3種のフライス切削試験を行なった。その結果を以下の表3に示す。鋼耐摩耗性試験と鋳物耐摩耗性試験では、逃げ面摩耗量(VB)を測定し、その数値が少ないもの程耐摩耗性に優れていることを示している。また、靭性切削試験では、異なる10個の切れ刃で切削を行ない、折損した切れ刃の数を計測し、その折損数が少ないもの程靭性に優れていることを示している。
(鋼耐摩耗性試験)
被削材:SCM435ブロック材
切削速度:310m/min
切込みd:2.0mm
送りf:0.28mm/rev.
切削時間:10分
乾式/湿式:湿式
(鋳物耐摩耗性試験)
被削材:FC250ブロック材
切削速度:250m/min
切込みd:1.5mm
送りf:0.29mm/rev.
切削時間:12分
乾式/湿式:乾式
(靭性切削試験)
被削材:SCM435ブロック材(スリット有り)
切削速度:160m/min
切込み:2.0mm
送り:0.37mm/rev.
乾式/湿式:湿式
Figure 2006175560
表3中の表記は、表1および表2の表記に準じて記載した。なお、No.35の第4被膜は、ブラスト処理により切削に関与する部位から除去されて形成されている。このように第4被膜を除去しない場合(切削に関与する部位に第4被膜が形成されている場合)は、耐摩耗性が劣るとともに、特に靭性が劣ったものとなり、また被削材の外観も害されたものとなる。
以上、上記の表3から明らかなように、No.31〜No.36の本発明の表面被覆切削工具は、いずれも優れた耐摩耗性と靭性とを有していた(第2被膜が剥離するものはなかった)。これに対して、第1被膜を有さないNo.37およびNo.38の表面被覆切削工具は、耐摩耗性および靭性に劣り、第2被膜が剥離する傾向を示した。また、第2被膜において残留引張応力を有するNo.39は、靭性が極めて劣っていた。
また、No.31〜No.36の本発明の表面被覆切削工具は、工具全体が黄色味を帯びた外観を呈し、工具の使用状態(いずれの刃先稜線部が既に使用されているか否か)を容易に判別することができた。
<実施例3>
基材としては実施例2と同じものを用い、この基材に対して、以下の表4に示した各被膜を従来公知のイオンプレーティング法により形成することにより表面被覆切削工具を作製した。実施例1および2と異なり、第2被膜は形成時に圧縮応力を有しているため(圧縮応力の測定は実施例1および2と同様にして測定しその結果は表4の通り)、ブラスト処理は行なわなかった。
このようにして、表4に示したNo.41〜47の表面被覆切削工具を作製した。No.41〜44が本発明の実施例であり、No.45〜47は比較例である。
そして、これらの表面被覆切削工具について、下記の条件により、3種のフライス切削試験を行なった。その結果を以下の表4に示す。鋼耐摩耗性試験と鋳物耐摩耗性試験では、逃げ面摩耗量(VB)を測定し、その数値が少ないもの程耐摩耗性に優れていることを示している。また、靭性切削試験では、異なる10個の切れ刃で切削を行ない、折損した切れ刃の数を計測し、その折損数が少ないもの程靭性に優れていることを示している。
(鋼耐摩耗性試験)
被削材:SKD11ブロック材
切削速度:160m/min
切込みd:2.0mm
送りf:0.26mm/rev.
切削時間:5分
乾式/湿式:湿式
(鋳物耐摩耗性試験)
被削材:FCD450ブロック材
切削速度:180m/min
切込みd:1.5mm
送りf:0.27mm/rev.
切削時間:6分
乾式/湿式:乾式
(靭性切削試験)
被削材:S50Cブロック材(スリット有り)
切削速度:150m/min
切込み:2.0mm
送り:0.38mm/rev.
乾式/湿式:湿式
Figure 2006175560
表4中の表記は、表1〜3の表記に準じて記載した。
以上、上記の表4から明らかなように、No.41〜No.44の本発明の表面被覆切削工具は、いずれも優れた耐摩耗性と靭性とを有していた(第2被膜が剥離するものはなかった)。これに対して、第1被膜を有さないNo.45〜No.47の表面被覆切削工具は、耐摩耗性および靭性に劣とるとともに、第2被膜が剥離する傾向を示した。
また、No.41〜No.44の本発明の表面被覆切削工具は、工具全体が黄色味を帯びた外観を呈し、工具の使用状態(いずれの刃先稜線部が既に使用されているか否か)を容易に判別することができた。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

Claims (11)

  1. 基材と、該基材上に形成された被膜とを備える表面被覆切削工具であって、
    前記被膜は、硼窒化チタンからなる第1被膜と、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、およびこれらの2以上を主成分とする固溶体からなる群から選ばれる少なくとも1種によって構成される第2被膜とを含み、
    前記第1被膜は、前記基材と前記第2被膜との間であって、前記第2被膜の直下に位置し、
    前記第2被膜は、少なくとも切削に関与する部位において圧縮応力を有することを特徴とする表面被覆切削工具。
  2. 前記被膜は、前記基材と前記第1被膜との間に第3被膜を有し、
    前記第3被膜は、周期律表のIVa族元素、Va族元素、VIa族元素、Al、およびSiからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素、および硼素からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とからなる化合物によって構成されることを特徴とする請求項1記載の表面被覆切削工具。
  3. 前記第1被膜は、TiBXY(ただし式中、X、Yはそれぞれ原子%であって、0.001<X/(X+Y)<0.04である)で表される硼窒化チタンからなることを特徴とする請求項1または2記載の表面被覆切削工具。
  4. 前記圧縮応力は、その絶対値が0.2GPa以上となる圧縮応力であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
  5. 前記第1被膜は、0.1μm以上3μm以下の厚みを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
  6. 前記被膜は、0.2μm以上30μm以下の厚みを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
  7. 前記第3被膜は、MT−CVD法により形成された炭窒化チタン層を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
  8. 前記第2被膜は、α型酸化アルミニウムによって構成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
  9. 前記被膜は、さらに第4被膜を含み、
    前記第4被膜は、前記第2被膜上であって、かつ少なくとも切削に関与する部位を除く部分に形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
  10. 前記基材は、超硬合金、サーメット、高速度鋼、セラミックス、立方晶型窒化硼素焼結体、ダイヤモンド焼結体、窒化硅素焼結体、または酸化アルミニウムと炭化チタンとからなる混合体のいずれかにより構成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
  11. 前記表面被覆切削工具は、ドリル、エンドミル、フライス加工用または旋削加工用刃先交換型チップ、メタルソー、歯切工具、リーマ、タップ、またはクランクシャフトのピンミーリング加工用チップのいずれかであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
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