JPH08157919A - 高炉用ステーブ取付方法及び取付装置 - Google Patents

高炉用ステーブ取付方法及び取付装置

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JPH08157919A
JPH08157919A JP31937394A JP31937394A JPH08157919A JP H08157919 A JPH08157919 A JP H08157919A JP 31937394 A JP31937394 A JP 31937394A JP 31937394 A JP31937394 A JP 31937394A JP H08157919 A JPH08157919 A JP H08157919A
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blast furnace
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lever
pressing
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JP31937394A
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Mitsuo Sasaki
三津夫 佐々木
Hironobu Hayashi
宏信 林
Tsunemi Murayama
恒実 村山
Tatsuhiro Furunaga
達廣 古長
Kenji Yoshikawa
賢治 吉川
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Nippon Steel Corp
Okumura Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Okumura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高炉のステーブの取付において、従来はクレ
ーンで吊り上げたステーブをウィンチで水平方向に引張
り、高炉の内外で作業者が声掛け、連絡し合っておこな
っていたのを、少ない作業者で迅速におこなえるように
する。 【構成】 高炉鉄皮にステーブをクレーンを用いて取付
けるさいに、ステーブを取付位置近くの高さまで吊り上
げた後、高炉内部からクレーンのブーム先端に設置され
た押付用レバーを用いて高炉鉄皮のステーブ取付位置に
押付け、高炉鉄皮に緊締取付けする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高炉または溶解炉におい
てステーブまたは水冷金物を鉄皮に取付ける方法および
取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高炉の建設あるいは改修工事にお
けるステーブの取付は、仮設したクレーンやホイストに
よって行われるのが一般的であった。図8は高炉の改修
工事におけるステーブの取付の状態を縦断面の概念図と
して示したもので、高炉の内側に仮設されたホイスト4
0に吊り下げられたステーブ30が鉄皮22側へ引き寄
せ(横引き)された状態、図9および図10は図8のス
テーブ30部分の取付作業の状態を拡大したものであ
る。
【0003】図8,図9および図10によってステーブ
取付作業について詳しく説明する。ステーブ取付に必要
な装置として、図8のステーブを揚重、移動するホイス
ト40、図10のステーブを引き寄せるためのウインチ
43,44およびステーブ30とウインチ43,44を
緊結する引寄せワイヤー41,42である。これらの装
置を使用してのステーブ作業者は、ホイスト40の操作
者71、炉内においてステーブ吊りワイヤー45、引寄
せワイヤー41,42の脱着を行う作業者72,73お
よび高炉鉄皮外側でウインチ43,44の操作を行う作
業者74,75および全体指揮者76(図示せず)の計
6人を配置していた。
【0004】これらのステーブの取付装置ならびに作業
者によって行われるステーブ取付作業について説明す
る。ステーブ30は操作者71の操作によってホイスト
40に垂直に吊り下げられた位置50にある。この位置
50は高炉鉄皮22と水平距離約1〜2mの位置関係に
ある。位置50にあるステーブ30を矢印60の方向に
移動し所定の取付位置51に取付けるためには、ステー
ブ30と鉄皮22の間に渡し張りした引寄せワイヤー4
1および42を介して引き寄せる。引寄せワイヤー41
および42を引き寄せ、巻取るには鉄皮22の外側に仮
設したウインチ43および44を使用する。
【0005】ステーブ30の取付ボルト孔31,32
に、高炉鉄皮22の外側に仮設したウインチ43,44
に連結された引寄せワイヤー41,42を作業者72,
73が貫通結着する。次に、ウインチ操作の作業者7
4,75によってウインチ43,44を起動操作し、ス
テーブ30を矢印60の方向に引き寄せ移動する。図1
0は図9の位置50にあるステーブ30が所定の取付位
置51に引き寄せられる作業の過程を示したものであ
る。
【0006】ステーブ30は鉄皮22の所定の位置に定
まるとステーブの取付ボルト孔31,32,33および
34と鉄皮ボルト孔23,24,25および26の夫々
の合致する孔に取付ボルトを挿嵌しステーブ30を高炉
鉄皮22に緊締する。このような作業によって円筒状ま
たは円錐台状の高炉鉄皮22の内側にステーブ30を円
周方向に通常40〜50箇程度、高さ方向に10〜15
段程度、ステーブ箇数600〜700箇程度が取付けら
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ホイストを使用し、ス
テーブを高炉鉄皮方向に引き寄せて取付ける従来の作業
には次のような問題があった。すなわち、ステーブの引
き寄せ作業を行うに当っては、ウインチ43,44の水
平方向の緊張力とホイスト40の垂直方向の緊張力を相
互に緩緊調整、いわゆる相吊り作業しながら行わなけれ
ばならない。この作業を円滑に行うためには、作業者7
2,73の状況判断と指示によって操作者71と作業者
74,75は声掛け、連絡を取り合って行わなければな
らず、しかも高炉鉄皮22を境に高炉本体の内と外側に
別れて位置するため作業・連絡方法において極めて煩雑
となっていた。
【0008】さらに、この装置によるステーブ取付作業
には作業の進行に合わせて高炉鉄皮内部を上下に昇降す
る移動床すなわち、図9に示すゴンドラ85をも併設し
なければならない、ゴンドラ85の昇降用吊り装置8
6、図示してないが昇降用ウインチも設置しなければな
らず移動床に係る装置の仮設規模が莫大で仮設費用なら
びに工程の増加要因となっていた。さらに、作業能率に
おいてもステーブの垂直吊りとウインチによる横引き、
いわゆる相吊りによる横移動作業を行わなければならな
い作業の困難、煩雑さがあった。また、高炉鉄皮を境と
した高炉本体の内と外側に別れた連携作業となるため、
ステーブ取付に要する時間は1箇所当り30〜45分程
であり建設、改修工事における工程短縮を阻害する要因
でもあった。
【0009】このようにステーブの取付は高炉の建設、
改修工事における作業能率、仮設設備規模、費用の面で
多くの課題を有していた。そこで、本発明は上記の課題
を解決し得る高炉用ステーブを容易、短時間に取付けら
れる取付装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、高炉鉄皮にステーブをクレーンを用
いて取付けるさいに、ステーブを取付位置近くの高さま
で吊り上げた後、前記ステーブを前記高炉鉄皮のステー
ブ取付位置に高炉内部から押付け、高炉鉄皮に緊締取付
けすることを特徴とする高炉用ステーブの取付方法であ
る。またここにおいて、クレーンのブーム先端に設置さ
れた押付用レバーをブーム先端のレバー駆動軸を中心に
回動させ、前記押付レバーの先端をステーブの表面に押
付け、高炉鉄皮のステーブ取付位置に押付けることも特
徴とする。さらにこれらの方法において、クレーンのブ
ームに設置された押付レバーの先端に回動自在に連接さ
れた伸縮可能なシリンダーを伸縮させ、高さ方向のステ
ーブ押付位置を調節し、前記シリンダーの先端をステー
ブ表面に押付け、ステーブを高炉鉄皮のステーブ取付位
置に押付けることも特徴とする。
【0011】またさらに揚重用ラフタークレーンと、該
クレーンのブーム先端にレバー駆動軸を設け、該レバー
駆動軸を介して回動自在に連結された押付レバーとから
なることを特徴とする高炉用ステーブ取付装置である。
また上記の押付レバーが、押付レバー先端に可動ピンに
よって回動自在に連接された伸縮可能な押付用シリンダ
ーを有することも特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の高炉用ステーブ取付装置は、高炉の建
設、改修工事においてステーブを高炉鉄皮に取付ける作
業で、ラフタークレーンのブームのフックに吊り下げら
れたステーブを高炉内面の取付の所定位置付近、鉄皮ま
での距離約0.5mまでブームの旋回・伸縮によって移
動・運搬される。その後にブーム先端フックの巻上げ、
巻下げの調整とステーブ押付用レバーの作動量の調整に
よってステーブを高炉鉄皮側の所定位置へ押付ける。そ
の後、取付ボルトの挿嵌、緊締によってステーブを高炉
鉄皮に固定し作業を終了する。
【0013】本発明の高炉用ステーブ取付装置により、
先に図8ないし図10に示した従来のいわゆるステーブ
の相吊りによる引寄せ作業、すなわちホイスト40に吊
下げられたステーブ30を高炉鉄皮22の外側に仮設し
たウインチ43,44によって引き寄せる作業工程を省
略できる。このことによって、これに係る作業時間の短
縮、作業者の削減もできるので作業能率の大幅な向上が
可能である。図1,図2,図3,図4および図5は本発
明においてステーブ押付用レバー4の揺動装置に駆動モ
ーター6を用いたものを示したものである。以下に本発
明を詳細に説明する。
【0014】図1は、揚重用ラフタークレーン1のブー
ム3の先端部2に押付用レバー4を装着した高炉用ステ
ーブ取付装置によってステーブ30を高炉鉄皮22に取
付けしている状態を示したものである。Aの位置に垂直
に吊り下げた状態にあるステーブ30はラフタークレー
ン1のブーム3の動作によってステーブ取付の所定位置
付近約0.5mまで移動・運搬される。その後高炉鉄皮
22の取付位置方向に向ってステーブ押付用レバー4を
揺動作動させ、ステーブ30を高炉鉄皮22の所定の位
置53に押付ける。図2は図1においてAの位置の押付
用レバー4、フック5およびステーブ30の部分を拡大
したものである。図3は図1においてBの位置の押付用
レバー4、フック5およびステーブ30の部分を拡大し
たものである。
【0015】図4はラフタークレーンのブーム3の先端
部2に装着した押付レバー4の側面図である。図5は図
4をブーム先端側からみた正面図で、ブーム先端の断面
に対して対称にステーブ押付装置を装着している状態を
示したものである。押付レバー4はブーム先端のレバー
駆動軸12に嵌合されており、軸12は駆動装置10に
一体内装されたウォーム歯車機構7を介して駆動モータ
ー6に連結されている。駆動装置10は駆動装置取付ボ
ルト11によってクレーンブームの先端2に装着されて
いる。本図には図示してないが全く同様な装置が反側面
に対称に装着されている。軸12は正側面から反側面に
貫通し同軸の場合と、正側面、反側面が夫々独立した場
合とがあり、独立した場合には夫々の押付レバーは同調
動作および個別動作を行うことができる。
【0016】押付レバーの形状は図2および図3にはL
字形のものを示したが、ステーブに確実に接触し押付け
ができるものであれば形状を特に限定しなくてもよい。
駆動モーター6は油圧を駆動用として用いた。油圧発生
源より昇圧された圧油が供給されると駆動モーター6と
連結されたウォーム歯車機構7を駆動する。さらに、ウ
ォーム歯車機構7,8と連結されたレバー駆動軸12を
回転し、これに嵌合した押付レバー4を矢印90または
91の方向に揺動作動させる。押付用レバー4の先端に
装着された回転ローラー9がステーブ30に接触し、押
付けて移動する。これらの操作はラフタークレーン運転
室に設置した操作装置によって行われる。
【0017】図4に示す正側面について説明したが、図
5に示す反側面すなわち、対称に装着されたステーブ押
付装置の動作も図4にて説明した動作と全く同じであ
る。ただし、正側面と反側面のステーブ押付装置は両者
が同調し同一作動する場合と両者夫々が個別に独立して
作動する場合があり、その時の状況によって使い分け
る。その使い分けについて説明すると、例えばステーブ
を高炉鉄皮の所定の位置に取付ける時に、高炉鉄皮内面
に対しステーブの向きの調整を必要とする場合がある。
その場合には、押付装置の両者の同調を解除し必要に応
じて個別の作動によってステーブの向きを調整する。以
上で押付用レバーが2本のものについて説明したが、も
ちろん、押付装置は1本の押付レバーをブーム先端の軸
で支持、駆動する方式、形状でもステーブの良好な押付
けができる。
【0018】図6および図7は押付用レバー60の揺動
装置に油圧シリンダー15を用いたものを示したもので
ある。図6は側面図、図7は図6の正面図を示したもの
である。図にもとづいて以下に説明する。この取付装置
は油圧シリンダー15の伸縮によって押付用レバー60
を揺動するものである。ラフタークレーンのブーム先端
部2にレバー取付ピン17を介して押付用レバー60が
対称に併設されている。押付用レバー60の揺動駆動用
シリンダー15は、シリンダー取付ピン19を介して押
付用レバー60と、またリンク取付ピン18を介してリ
ンク14と結合される。
【0019】シリンダー15がリンク取付ピン18およ
びシリンダー取付ピン19を支点として伸長することに
よりステーブ押付用レバー60はレバー取付ピン17を
支点としてシリンダー取付ピン19を半径として揺動す
る。押付ローラー16はステーブ表面と接触し、押付用
レバーの揺動動作とステーブの押付け方向への移動をロ
ーラーの回転によって円滑にする。また、ローラー61
はラフタークレーンブーム3と接触し取付装置の作動を
ローラーの回転によって円滑にする。さらに、ステーブ
取付作業のより確実性、迅速性を狙い押付用レバー60
を固定寸法のものに替えて、伸縮可能な油圧シリンダー
を用いたものにすればステーブ表面の押付け位置の高さ
方向の選択、補正をより適切に行うことができ、ステー
ブ取付作業は確実に短縮となり一層の改善を図ることが
できる。
【0020】上記の例では押付用レバーの揺動駆動装置
に油圧モーターおよび油圧シリンダーを用いたが、パワ
ーシリンダー等所要の動力を発生するものであれば発明
の目的を達することができる。なお、本発明の取付装置
はステーブの取付けに限らず、建築物の壁面にパネルを
取付けるさいにも有効である。また取付装置は着脱可能
にすることにより、使用の必要のない時にはラフターク
レーンブームより取外すことにより、ラフタークレーン
の本来の使用目的に供することができる。
【0021】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の実施例を図面にもとづいて
説明する。図1は、揚重用ラフタークレーン1のブーム
3の先端部に押付レバー4を装着した高炉用ステーブ取
付装置によってステーブ30を高炉鉄皮22に取付けし
ている状態を示したものである。図1、図2および図3
で取付装置を用いた取付工法を説明する。ラフタークレ
ーン1は高炉本体20の内部に設置されたゴンドラ(昇
降移動足場)80上のほぼ中心に設置した。図示しない
取込装置によって高炉本体20の内部に取込まれたステ
ーブをラフタークレーンの吊りフック5に移し替え、ス
テーブ取付位置正面のAの位置までブーム3を旋回し移
動・運搬する。
【0022】図2のAの位置に垂直に吊り下げ状態にあ
るステーブ30はブーム3の伸縮動作によって高炉鉄皮
22のステーブ取付の所定位置付近約0.5mまで半径
方向へ移動・運搬される。その後高炉鉄皮22の取付位
置方向に向って本発明によるところのステーブ押付用レ
バー4を揺動作動させ、ステーブ30を高炉鉄皮22の
図3の所定のBの位置に押付け位置決めする。ステーブ
の取付所定位置Bへの位置決めは、ラフタークレーンの
ブーム3の旋回・伸縮ならびに吊りフック5の上下の動
作とステーブ押付用レバー4の揺動動作の総合的な作動
の調整によって行う。取付の所定位置に定まった時点で
ラフタークレーンで吊り下げ、押付レバーで押付けた仮
固定状態でステーブ取付ボルト孔31,32,33およ
び34に図示しない取付ボルトを嵌装し高炉鉄皮と緊締
取付けする。
【0023】図4は取付装置のラフタークレーンのブー
ムの先端部2の詳細側面図である。図5は図4をブーム
先端側からみた正面図で、ブームの先端の断面に対して
左右対称に押付装置を装着している状態を示したもので
ある。図4で押付レバー4は、ブーム先端のレバー駆動
軸12に嵌合されており、軸12は駆動装置10に一体
内装されたウォーム歯車機構7を介して駆動モーター6
に連結されている。駆動装置10は駆動装置取付ボルト
11によってクレーンブームの先端2に装着されてい
る。駆動モーター6は油圧を駆動源として用いた。油圧
発生源より昇圧された圧油が給油されると駆動モーター
6と連結したウォーム機構7を駆動する。さらに、ウォ
ーム歯車機構7,8と連結されたレバー駆動軸12を回
転し、これに嵌合した押付レバー4を矢印90または9
1の方向に揺動作動させる。押付レバー4の先端に装着
された回転ローラー9がステーブ30に接触し、押付け
て移動する。これらの作動はラフタークレーン運転室に
設置した操作装置によって行われる。
【0024】本発明の高炉用ステーブの取付装置を用い
て、高炉改修工事においてステーブの取付を行ったが、
ステーブの取付に要する時間は約15分と従来の30〜
45分に比べ2分の1以下の所要時間で済んだ。しかも
ステーブ取付用の仮設設備についてもステーブ吊り用ホ
イスト、横引き用ウインチを省略した。また炉内昇降足
場・ゴンドラは羽口付近レベルに固定使用し工事進捗に
伴う昇降作業を省略することができた。これらによって
仮設設備に要する期間および費用も大幅に低減すること
ができた。作業者についても6人から4人に減らすこと
ができた。
【0025】(実施例2)図6は、図1,2,3,4お
よび図5に示した取付装置に替えて揚重用ラフタークレ
ーンのブーム3の先端部に油圧シリンダー15の伸縮に
よって押付用レバー60を揺動する取付装置を用い、高
炉鉄皮のステーブ取付所定位置付近においてステーブ3
0を押付けている状態を示した側面図で、図7は図6を
ブーム先端側からみた正面図である。ラフタークレーン
1は高炉本体20の内部に設置されたゴンドラ80上の
ほぼ中心に配置した。
【0026】図示しない取込装置によって高炉本体20
の内部に取込まれたステーブをラフタークレーンの吊り
フック5に移し替え、ステーブ取付位置正面のAの位置
までブーム3を旋回し移動・運搬する。Aの位置に垂直
に吊り下げ状態にあるステーブ30はブーム3の伸縮動
作によって高炉鉄皮22のステーブ取付の所定位置付近
約0.5mまで半径方向へ移動・運搬される。以上につ
いては前述の実施例1と全く同様である。その後高炉鉄
皮22の取付方向に向って本発明によるところのブーム
先端に設置した押付用レバー60を揺動作動させ、ステ
ーブ30を高炉鉄皮22の所定の位置Dに押付け位置決
めする。ステーブの取付所定位置Dへの位置決めは、ラ
フタークレーンのブーム3の旋回、伸縮ならびに吊りフ
ック5の上下の動作と取付用レバー60の揺動動作の総
合的な作動の調整によって行う。
【0027】ラフタークレーン1のブーム先端部2にレ
バー取付ピン17を介して押付用レバー60が対称に併
設されている。押付用レバー60の揺動駆動用油圧シリ
ンダー15の一端はシリンダー取付ピン19を介して押
付用レバー60に、また他端はリンク取付ピン18を介
してリンク14に結合されている。油圧シリンダー15
が縮納状態では押付用レバー60の先端の押付ローラー
16はCの位置にある。油圧シリンダー15が圧油によ
って作動伸長すれば押付用レバー60はレバー取付ピン
17を回転軸として回転・揺動し、シリンダー取付ピン
19は取付用レバー60を半径とした円軌跡上を揺動
し、Dの位置に移動しステーブ30を高炉鉄皮22の所
定位置に押付ける。この状態でステーブ取付ボルト孔3
1,32,33および33に図示しない取付ボルトを嵌
装し高炉鉄皮と緊締取付する。
【0028】本実施例では、揺動駆動用油圧シリンダー
15は、押付用レバー60の左右2箇に対して共用のも
のとし1箇を装着したものについて示した。この他にさ
らに押付用レバー60(左、右)の夫々に1箇ずつ独立
したものとして2箇装着し、夫々に独立の作動をさせた
がステーブ30の高炉鉄皮22の曲面への微妙な調整が
可能となり、鉄皮ステーブ取付作業は一層スムーズに行
うことができた。
【0029】さらに、押付用レバー60を夫々油圧シリ
ンダーに変えて伸縮可能なものとしてステーブ30の押
付点の調整を可能とした。その結果、高炉鉄皮22の傾
斜面への微妙な調整が可能となり鉄皮へのステーブ取付
作業はより一層スムーズに行うことができた。なお、本
実施例では油圧シリンダーとしたが、その方式は油圧シ
リンダーに限定したものではなく、押付用レバー60の
長さを可変可能な方式であれば例えばワイヤー巻取り等
いずれの方式でもよい。
【0030】これらの操作はラフタークレーンの運転室
に設置した操作装置によって行われるのが一般的である
が、本実施例では電気的無線信号による遠隔操作方式と
した。その結果、ステーブのラフタークレーンによる揚
重、あるいはステーブの押付作業は運転室における操作
より一層即物的となり、安全性、作業性を改善すること
ができ、ステーブの取付所要時間は実施例1に比べて約
5分短縮した。当然のことながら、実施例1と同様ステ
ーブ取付用の仮設設備についても省略することができ
た。
【0031】
【発明の効果】本発明の装置を用いることによってステ
ーブの高炉鉄皮への取付が容易・短時間に行うことが可
能となり作業能率を大幅に改善、向上することができ
る。さらに、ステーブ取付工事用装置の仮設設備の規模
についても、例えば炉内昇降用足場・ゴンドラ,ステー
ブ吊り用ホイスト,ステーブ横引き用ウインチ等につい
ても省略することが可能であると共に作業者の配置人員
も減らすことができる。すなわち、高炉建設あるいは改
修工事において、ステーブの取付の工程を短縮し、費用
も削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステーブ取付の装置の全体概略図
【図2】本発明による押付レバーを示す図
【図3】本発明による押付レバーでステーブを押付けて
いる状態を示す図
【図4】本発明の実施例1の押付レバーの側面図
【図5】本発明の実施例1の押付レバーの正面図
【図6】本発明の実施例2の押付レバーの側面図
【図7】本発明の実施例2の押付レバーの正面図
【図8】高炉のステーブ取付に係る仮設設備の概略図
【図9】ステーブ取付の従来の方法のステーブを押付け
る前の状態を示した図
【図10】ステーブ取付の従来の方法のステーブを押付
けている状態を示した図
【符号の説明】 1 ラフタークレーン本体 2 クレーンブームの先端 3 ラフタークレーンのブーム 4 押付用レバー 5 フック 6 駆動モーター 7,8 ウォーム歯車機構 9 回転ローラー 10 駆動装置 11 駆動装置取付ボルト 12 レバー駆動軸 14 リンク 15 シリンダー 16 接触ローラー 17 レバー取付ピン 18 リンク取付ピン 19 シリンダー取付ピン 20 高炉本体 22 高炉鉄皮 23,24,25,26 鉄皮ボルト孔 30 ステーブ 31,32,33,34 ステーブボルト孔 40 ホイスト 41,42 引寄せワイヤー 43,44 ウインチ 45 吊りワイヤー 60 押付用レバー 61 支持ローラー 80,85 ゴンドラ 86 昇降用吊り装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 宏信 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 村山 恒実 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 古長 達廣 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 吉川 賢治 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉鉄皮にステーブをクレーンを用いて
    取付けるさいに、ステーブを取付位置近くの高さまで吊
    り上げた後、前記ステーブを前記高炉鉄皮のステーブ取
    付位置に高炉内部から押付け、高炉鉄皮に緊締取付けす
    ることを特徴とする高炉用ステーブの取付方法。
  2. 【請求項2】 クレーンのブーム先端に設置された押付
    用レバーをブーム先端のレバー駆動軸を中心に回動さ
    せ、前記押付レバーの先端をステーブの表面に押付け、
    高炉鉄皮のステーブ取付位置に押付けることを特徴とす
    る請求項1記載の高炉用ステーブの取付方法。
  3. 【請求項3】 クレーンのブームに設置された押付レバ
    ーの先端に回動自在に連接された伸縮可能なシリンダー
    を伸縮させ、高さ方向のステーブ押付位置を調節し、前
    記シリンダーの先端をステーブ表面に押付け、ステーブ
    を高炉鉄皮のステーブ取付位置に押付けることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の高炉用ステーブの取
    付方法。
  4. 【請求項4】 揚重用ラフタークレーンと、該クレーン
    のブーム先端にレバー駆動軸を設け、該レバー駆動軸を
    介して回動自在に連結された押付レバーとからなること
    を特徴とする高炉用ステーブ取付装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の押付レバーが、押付レバ
    ー先端に可動ピンによって回動自在に連接された伸縮可
    能な押付用シリンダーを有することを特徴とする高炉用
    ステーブ取付装置。
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