JPH08157601A - 反応性オルガノポリシロキサン - Google Patents

反応性オルガノポリシロキサン

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JPH08157601A
JPH08157601A JP32991194A JP32991194A JPH08157601A JP H08157601 A JPH08157601 A JP H08157601A JP 32991194 A JP32991194 A JP 32991194A JP 32991194 A JP32991194 A JP 32991194A JP H08157601 A JPH08157601 A JP H08157601A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のシランカップリング剤の特性を損なう
ことなく、従来のものでは不十分であった有機材料への
無機フィラーの高充填化又は分散性改良等の新たな特性
を有する反応性オルガノポリシロキサンを提供する。 【構成】 1分子内にそれぞれ主鎖のケイ素原子に直接
結合した下記一般式(1)〜(3)で示される基を有す
る反応性オルガノポリシロキサン。 (a)下記一般式(1)で示される有機反応性官能基 −(R1x−A …(1) (xは0又は1、R1は炭素数2〜20の二価炭化水素
基、Aは有機反応性を有する官能基。) (b)下記一般式(2)で示される縮合性シリルアルキ
ル基 【化1】 (R2は炭素数2〜10の二価炭化水素基、R3及びR4
は水素原子又は炭素数1〜5の一価炭化水素基、aは2
又は3。) (c)下記一般式(3)で示される長鎖アルキルエステ
ル基又はエーテル基 【化2】 (yは0又は1、R5は炭素数3〜11の二価炭化水素
基、R6は炭素数6〜18の一価炭化水素基、b、cは
0又1、但し、bが0の場合はcは0又は1、bが1の
場合はcは1。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐候性、耐熱性
及び耐火性を有する新規反応性オルガノポリシロキサン
に関し、更に詳述すると、素材間の接着性改質剤、塗料
改質剤及び繊維の表面改質剤等として使用され、特に有
機材料と無機材料間の接着性改質剤として有用な反応性
オルガノポリシロキサンに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
シランカップリング剤は、素材間の接着性を改良すると
いう効果を有するものであるが、例えば無機フィラー等
の高充填化等においてはその効果が十分ではなかった。
また、特開平5−43696号公報は有機反応性官能
基、縮合性シリルアルキル基、ポリオキシアルキル基を
有する反応性オルガノポリシロキサン、特開平5−43
697号公報には有機反応性官能基、縮合性シリルアル
キル基を有する反応性オルガノポリシロキサンがそれぞ
れ開示されているが、これらの反応性オルガノポリシロ
キサンは、有機材料への無機フィラー等の高充填化とい
う点においてはその効果が十分ではなかった。
【0003】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、従来のシランカップリング剤の特性を損なうことな
く、従来のものでは不十分であった有機材料への無機フ
ィラーの高充填化や分散性改良等の新たな特性を有する
反応性オルガノポリシロキサンを提供することを目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、後述する方
法により、下記一般式(1)で示される無機材料と反応
する官能基と、下記一般式(2)で示される有機材料と
反応する官能基とに加えて、更に有機材料への無機フィ
ラー等の分散性を改良する下記一般式(3)で示される
長鎖アルキルエステル基又はエーテル基とをそれぞれオ
ルガノポリシロキサンの主鎖のケイ素原子に直接結合さ
せた反応性オルガノポリシロキサン、具体的に下記一般
式(4)で示される新規なオルガノポリシロキサンが得
られると共に、このオルガノポリシロキサンは、従来の
シランカップリング剤の特性を維持しつつ、更に従来の
カップリング剤では不十分であった有機材料への無機フ
ィラーの高充填化又は分散性改良等の新たな特性を有
し、無機充填材と有機材料との接着性改質剤、塗料改質
剤、繊維処理剤等として有用であることを見い出し、本
発明をなすに至った。
【0005】即ち、本発明は、1分子内にそれぞれ主鎖
のケイ素原子に直接結合する、(a)下記一般式(1)
で示される有機反応性官能基、(b)下記一般式(2)
で示される縮合性シリルアルキル基、(c)下記一般式
(3)で示される長鎖アルキルエステル基又はエーテル
基、を有する反応性オルガノポリシロキサン、特に下記
一般式(4)で示される反応性オルガノポリシロキサン
を提供するものである。
【0006】 −(R1x−A …(1) (但し、式中xは0又は1であり、R1は炭素数2〜2
0の二価炭化水素基、Aは有機反応性を有する官能基を
示す。)
【0007】
【化4】 (但し、式中R2は炭素数2〜10の二価炭化水素基、
3及びR4はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜5の一価
炭化水素基を示し、aは2又は3である。)
【0008】
【化5】 (但し、式中yは0又は1であり、R5は炭素数3〜1
1の二価炭化水素基、R6は炭素数6〜18の一価炭化
水素基を示し、bは0又1、cは0又は1であり、且つ
bが0の場合はcは0又は1、bが1の場合はcは1で
ある。)
【0009】
【化6】 (但し、式中Rは一価炭化水素基で、それぞれ同一でも
異なっていても良く、Xは上記一般式(1)で示される
有機反応性官能基、Yは上記一般式(2)で示される縮
合性シリルアルキル基、Zは上記一般式(3)で示され
る長鎖アルキルエステル基又はエーテル基、MはR、
X、Y又はZを示し、m、n、p及びqはそれぞれは0
〜100の整数であるが、1分子中に必ずX、Y及びZ
がそれぞれ1個以上含有される。)
【0010】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明の反応性オルガノポリシロキサンは、該オルガノポリ
シロキサンのケイ素原子に、上記一般式(1)で示され
る有機反応性官能基と、上記一般式(2)で示される縮
合性シリルアルキル基と、上記一般式(3)で示される
長鎖アルキルエステル基又はエーテル基とがそれぞれ直
結したものであり、具体的には下記一般式(4)で示す
ようなオルガノポリシロキサンである。
【0011】
【化7】
【0012】ここで、Xは一般式(1)で示される基で
ある。 −(R1x−A …(1) この場合、R1は炭素数2〜20、好ましくは2〜10
のアルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基等の二
価炭化水素基であり、下記のものを例示することができ
る。
【0013】
【化8】
【0014】Aは有機反応性官能基であり、エポキシ基
含有有機基、アミノ基、アミノ基含有有機基、イミノ
基、イミノ基含有有機基、(メタ)アクリロキシ基、メ
ルカプト基、ハロゲン原子等が挙げられ、下記のものが
例示される。
【0015】
【化9】 xは0又は1である。
【0016】また、式(4)において、Yは一般式
(2)で示される縮合性シリルアルキル基である。
【0017】
【化10】
【0018】式中、R2は炭素数2〜10のアルキレン
基、アリーレン基、アラルキレン基等の二価炭化水素
基、好ましくは炭素数2のアルキレン基、R3及びR4
それぞれ水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基等の一
価炭化水素基であり、互いに同一でも異なっていてもよ
い。aは2又は3である。なお、R2、R3及びR4とし
ては下記のものを例示することができる。
【0019】
【化11】
【0020】次に、Zは一般式(3)で示される長鎖ア
ルキルエステル又はエーテル基である。
【0021】
【化12】
【0022】式中、yは0又は1であり、R5は炭素数
3〜11のアルキレン基、アリーレン基、アラルキレン
基等の二価炭化水素基、R6は炭素数6〜18のアルキ
ル基、アルケニル基等の一価炭化水素基である。また、
b、cはそれぞれ0又1であるが、bが0である場合は
cは0又は1であり、bが1である場合にはcは1であ
る。上記R5、R6としては例えば下記構造式で示される
ものを挙げることができる。
【0023】
【化13】
【0024】また、上記式(4)において、Rは炭素数
1〜10、好ましくは1〜3のアルキル基、アリール
基、アルケニル基等の一価炭化水素基であり、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、ヘプチル基等を挙げる
ことができる。この場合、各Rは互いに同一でも異なっ
ていてもよいが、いずれも一価炭化水素基であることが
好ましい。
【0025】なお、Mは、上記R、X、Y又はZを示す
が、各Mは互いに同一でも異なっていてもよい。
【0026】m、n、p及びqはそれぞれ0〜100の
整数であるが、反応性オルガノポリシロキサン1分子中
には必ずX、Y及びZ、即ち上記有機反応性官能基、縮
合性シリルアルキル基及び長鎖アルキルエステル基又は
エーテル基がそれぞれ1個以上主鎖ケイ素原子に直結し
て含有されることを要する。また、m、n、p及びq
は、それぞれ好ましくは0〜50、より好ましくは0〜
10である。更に、m+n+p+qは1〜400、特に
4〜100であることが好ましい。
【0027】本発明の反応性オルガノポリシロキサンの
具体例としては、以下のものを挙げることができるが、
本発明の反応性オルガノポリシロキサンはこれらに限定
されるものではない。
【0028】
【化14】
【0029】
【化15】
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】本発明の反応性オルガノポリシロキサン
は、種々の方法により製造することができ、その製造方
法は特に制限されるものではないが、例えば上記式
(4)で示される反応性オルガノポリシロキサンの場
合、下記一般式(5)で示される対応するメチルハイド
ロジェンポリシロキサンと下記構造一般式(6)〜
(8)で示される3種の化合物とを白金系触媒の存在下
で40〜150℃にて1〜20時間程度、ヒドロシリル
化反応を行うことで得られる。この反応において使用す
る溶媒の種類は反応条件等により適宜選択することがで
きるが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサ
ン、ペンタン、オクタン、デカン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルム
アミド等を挙げることができる。また、重合禁止剤の種
類も任意であり、例えばヒドロキノン、メトキシヒドロ
キノン、ジ−t−ブチルメチルフェノール等を挙げるこ
とができる。
【0033】
【化18】
【0034】式中、R’は水素原子又はRを示し、R7
は炭素数1〜18の二価炭化水素基、R8は炭素数1〜
8の二価炭化水素基、R9は炭素数1〜9の二価炭化水
素基、zは0又は1を示し、R、R3、R4、R6、A、
m、n、p、q、a、b、cは上記と同様の意味を示
す。
【0035】ここで、式(6)、(7)、(8)の化合
物は、式(5)のオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン1モルに対し、それぞれ1モル以上の割合で反応させ
る必要があり、また式(5)のオルガノハイドロジェン
ポリシロキサン中のケイ素原子に結合した水素原子のモ
ル数に対して式(6)、(7)、(8)の化合物の合計
のモル数は等モル又はそれ以上の割合で反応させること
が好ましい。
【0036】本発明の反応性オルガノポリシロキサンは
2つの素材間の接着性の改質剤として利用することがで
きる。本発明の反応性オルガノポリシロキサンを例えば
ゴムや樹脂等の接着剤として利用する場合は、天然ゴム
やスチレン−ブタジエン共重合ゴム、ブタジエンゴム、
イソブチレン−イソプレン共重合ゴム、クロロプレンゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、イソプ
レンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、
エチレン−プロピレン共重合ゴム等の合成ゴムやアクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリスチ
レン等の合成樹脂相互の、又はこれらと他のゴムや樹脂
との接着に際して使用されるゴム系接着剤又はウレタン
樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤等に配合したり、
接着剤の主成分として使用する。また、本発明の反応性
オルガノポリシロキサンは、有機材料からなる部材間、
無機材料からなる部材間のみならず、特に有機材料から
なる部材と無機材料からなる部材との接着剤としても有
用である。
【0037】このように、本発明の反応性オルガノポリ
シロキサンは、種々の材質の部材間の接着性改質剤とし
て有用であるが、ある材料(成分)と他の成分とを混合
して組成物を得る際の各成分間の界面における接着性改
質剤としても有用であり、特に有機材料と無機フィラー
等の無機材料間の接着性改質剤として使用すると、より
好適である。即ち、本発明の反応性オルガノポリシロキ
サンは、上記ゴムや樹脂等の有機材料と、金属やシリ
カ、石英、タルク、クレー、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化チ
タン、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、雲母、カーボンブラック等の無機フィラーや
ガラス等の無機材料とからなる複合材料を製造する際に
も優れた接着強度を示し、有機材料の中に無機材料を多
量に充填することが可能となり、これにより耐候性及び
耐熱性の高い強化プラスチックや高強度エラストマー等
を得ることも可能となる。
【0038】また、本発明の反応性オルガノポリシロキ
サンは、ポリエステル樹脂やアクリル樹脂等からなる塗
料用樹脂に配合することにより塗料改質剤として使用で
き、金属、木材、コンクリート等への耐候性、耐久性及
び耐熱性に優れた塗装を可能とする。さらに、本発明の
反応性オルガノポリシロキサンは、繊維の表面改質剤と
しても有用である。この場合、処理対象となる繊維の素
材は羊毛、絹、麻、木綿、アスベスト等の天然繊維、レ
ーヨン、キュプラ、アセテート等の再生繊維、ポリエス
テル、ポリエステルエーテル、ポリアクリロニトリル、
ビニロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等の有機合成繊維、ガラス繊
維、カーボン繊維等の無機合成繊維などのいかなる素材
であっても良い。また、処理対象となる繊維の形態は、
織物、編物、不織布、樹脂加工布等のいかなる形態のも
のであっても良い。本発明の反応性オルガノポリシロキ
サンを用いて繊維の表面を処理することにより、該繊維
に耐候性や耐久性等が付与される。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、従来のシランカップリ
ング剤の特性、即ち優れた耐候性、耐熱性及び耐火性を
備え、且つ従来では不十分であった有機材料への無機材
料の高充填化又は分散性改良等の新たな特性を備えた新
規反応性オルガノポリシロキサンを提供することができ
る。
【0040】本発明の反応性オルガノポリシロキサン
は、素材間の接着性改質剤、塗料改質剤及び繊維の表面
改質剤等として使用され、特に有機材料と無機材料間の
接着性改質剤として非常に有用である。
【0041】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
【0042】[実施例1]撹拌器、冷却コンデンサー、
滴下ロート及び温度計を備え、容量が1リットルのセパ
ラブルフラスコ内に、下記構造式(9)で示されるメチ
ルハイドロジェンポリシロキサン103.2g(0.2
モル)とトルエン208gとを仕込み、次いで白金濃度
が50ppmとなるように0.5%の塩化白金酸のエタ
ノール溶液を添加し、その後80℃に昇温した。このセ
パラブルフラスコ内の溶液に、下記構造式(10)で示
されるアリルグリシジルエーテル45.6g(0.4モ
ル)及び下記構造式(11)で示されるビニルトリメト
キシシラン59.2g(0.4モル)との混合物を80
〜90℃にてゆっくり滴下し、その後、この温度にて2
時間撹拌を続けた。次いで、下記構造式(12)で示さ
れるアリルステアリルエーテル124.8g(0.4モ
ル)を80〜90℃にてセパラブルフラスコにゆっくり
滴下し、滴下終了後さらにこの温度にて2時間撹拌を続
けた。反応終了後、セパラブルフラスコ内の溶液を10
0℃/5mmHgにて減圧濃縮し、褐色透明な液体化合
物(320.0g)を得た。
【0043】
【化19】
【0044】上記液体化合物の25℃における粘度は1
36.5cs、比重は0.970、屈折率は1.445
7であった。また、この液体化合物について1H−核磁
気共鳴スペクトル分析及び赤外線吸収スペクトル分析を
行ったところ、図1及び2に示すスペクトルが得られ
た。図1及び2の結果より、上記液体化合物は下記構造
式(13)で示される反応性オルガノポリシロキサンで
あることが確認された。
【0045】
【化20】
【0046】[実施例2]実施例1において、上記式
(12)で示されるアリルステアリルエーテルの代わり
に下記構造式(14)で示されるオレイン酸エチルアリ
ルエーテル146.4g(0.4モル)を使用した以外
は実施例1と同様にして、褐色透明な液体化合物(34
0.0g)を得た。この液体化合物について1H−核磁
気共鳴スペクトル分析及び赤外線吸収スペクトル分析を
行ったところ、該液体化合物は下記構造式(15)で示
される反応性オルガノポリシロキサンであることが確認
された。
【0047】
【化21】
【0048】[実施例3〜8]実施例1において、メチ
ルハイドロジェンポリシロキサン、末端二重結合を有す
る有機官能性化合物、不飽和基含有アルコキシシラン化
合物及び末端二重結合を有する長鎖アルキルエステル又
はエーテル化合物をそれぞれ表1に示すものとした以外
は、実施例1と同様にして実施例3〜8の化合物を得
た。得られた各化合物ついて、それぞれ1H−核磁気共
鳴スペクトル分析及び赤外線吸収スペクトル分析を行っ
たところ、各化合物は表1に併記する構造式で示される
反応性オルガノポリシロキサンであることが確認され
た。
【0049】
【表1】
【0050】
【化22】
【0051】
【化23】
【0052】[応用例1〜4、比較例1〜4]次に、本
発明の化合物の応用例を示す。液状(不飽和)ポリエス
テル樹脂(商品名エスターGL−22,三井東圧化学
製)100部、水酸化アルミニウム60部を混合し、こ
の混合物に表2に示す化合物を1部添加して、更に混合
し、応用例1〜4又は比較例1〜4の混合物を得、これ
らの粘度を測定した。結果を表2に併記する。
【0053】
【表2】
【0054】
【化24】
【0055】表2の結果から、本発明の化合物は無機フ
ィラーの分散性を改良し、混合物の粘度を低下させるこ
とができ、無機フィラーを高充填化させることが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の反応性オルガノポリシロキサンの1
H−核磁気共鳴スペクトルである。
【図2】実施例1の反応性オルガノポリシロキサンの赤
外線吸収スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一戸 省二 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子内にそれぞれ主鎖のケイ素原子に
    直接結合した下記一般式(1)、(2)及び(3)で示
    される基を有する反応性オルガノポリシロキサン。 (a)下記一般式(1) −(R1x−A …(1) (但し、式中xは0又は1であり、R1は炭素数2〜2
    0の二価炭化水素基、Aは有機反応性を有する官能基を
    示す。)で示される有機反応性官能基 (b)下記一般式(2) 【化1】 (但し、式中R2は炭素数2〜10の二価炭化水素基、
    3及びR4はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜5の一価
    炭化水素基を示し、aは2又は3である。)で示される
    縮合性シリルアルキル基 (c)下記一般式(3) 【化2】 (但し、式中yは0又は1であり、R5は炭素数3〜1
    1の二価炭化水素基、R6は炭素数6〜18の一価炭化
    水素基を示し、bは0又1、cは0又は1であり、且つ
    bが0の場合はcは0又は1、bが1の場合はcは1で
    ある。)で示される長鎖アルキルエステル基又はエーテ
    ル基
  2. 【請求項2】 下記一般式(4)で示される反応性オル
    ガノポリシロキサン。 【化3】 (但し、式中Rは一価炭化水素基で、それぞれ同一でも
    異なっていても良く、Xは上記一般式(1)で示される
    有機反応性官能基、Yは上記一般式(2)で示される縮
    合性シリルアルキル基、Zは上記一般式(3)で示され
    る長鎖アルキルエステル基又はエーテル基、MはR、
    X、Y又はZを示し、m、n、p及びqはそれぞれは0
    〜100の整数であるが、1分子中に必ずX、Y及びZ
    がそれぞれ1個以上含有される。)
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