JPH0815722B2 - 箱部材の加工方法 - Google Patents

箱部材の加工方法

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JPH0815722B2
JPH0815722B2 JP26996888A JP26996888A JPH0815722B2 JP H0815722 B2 JPH0815722 B2 JP H0815722B2 JP 26996888 A JP26996888 A JP 26996888A JP 26996888 A JP26996888 A JP 26996888A JP H0815722 B2 JPH0815722 B2 JP H0815722B2
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信夫 森崎
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、箱を構成する部材である左右の側板、天
板、地板という各部材を原板から切断して、1セット分
を次工程に送るための技術に関する。
[従来の技術] 箱を構成する部材である左右の側板、横板(地板、天
板)という各部材を原板から切断して、各部材の加工を
するには加工搬送ラインにより原板から側板のみを次々
に多量に生産し、これが終わると、横板のみを次々に多
量に生産するようにしていた。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記の従来例にあっては、側板、横板を別
々に多量に生産し、このようにして生産した側板、横板
をそれぞれ取り出して箱状に組み立てていたので、組み
当てに当たって、側板、横板を取り出して一つのセット
とする作業が必要であった。
そこで、本発明者は、本発明に至る過程で一枚の原板
から箱を構成するための1セット分の部材を切断してこ
れを次々と加工して取り出し装置に送り、ここで、1セ
ットとして送られてきた部材を取り出して次工程の組み
立て工程に供給することを考えた。ところで、この場
合、加工工程で、側板には仕切り板や棚板を取り付ける
ためのダボをはめ込むためのダボ孔等を孔あけ加工する
必要があるが、横板にはこの孔あけ加工が必要ではな
く、したがって、横板、側板の順に切断し、これを加工
工程に送り、加工工程から取り出し装置に送る場合、先
に送られた横板は加工工程の最後で孔あけ加工をするこ
となくこの部分を通過して取り出し装置に送られるが、
後から送られてきた側板は孔あけ加工がなされて取り出
し装置に送られることになり、この結果、横板が早く取
り出し装置に到着しすぎ、取り出し装置で待機している
作業者が側板が来ないのに気付かず、取り出し装置から
取り出したり、あるいは遅れて到着した側板の次に別の
1セット分の横板が直ぐ到着して、どの横板とどの側板
とで1セット分となるのか作業者に混乱をきたすという
問題が発生することが判明した。
本発明は、上記した従来例の問題点に鑑みて発明した
ものであって、その目的とするところは、側板、横板の
セットとして次工程に送り出すことができ、しかも、取
り出し装置に側板が到着した後で直ぐ横板が到着し、他
のセットと間違うことがなく、取り出し装置における作
業者の作業を容易且つ正確におこなうことができる箱部
材の加工方法を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の箱部材の加工方法は、一枚の原板1から箱A
を構成する1セット分の側板6aと側板6a間に配設される
横板6bとを側板6a、次に横板6bという順番で切断し、次
に側板6b、横板6bの順でテノーナ装置8により箱A組み
立て時に側板6aと横板6bとを直角に突き合わせる場合の
突き合わせ面を形成し、次に、側板6a、横板6bの順にボ
ーリング装置10に送り、ボーリング装置10により側板6a
のみに孔9あけ加工をして取り出し装置11側に送り、横
板6bは孔9あけ加工をすることなく通過させて取り出し
装置11側に送ることを特徴とするものであって、このよ
うな構成を採用することで、上記した本発明の目的を達
成したものである。
[作用] しかして、本発明にあっては、叙述のように一枚の原
板1から箱Aを構成する1セット分の側板6aと横板6bと
を切断し、次に、テノーナ装置8により突き合わせ面を
形成し、次に、ボーリング装置10によって側板6aのみに
孔9あけ加工をして取り出し装置11側に送り、横板6bは
孔9あけ加工をすることなく通過させて取り出し装置11
側に送ることで、取り出し装置11に1セット分の加工さ
れた部材6を送ることができるようになったものであ
り、また、切断に当たり、側板6a、横板6bの順に切断
し、この順番で加工工程に送るので、孔9あけ加工をし
た側板6aが取り出し装置11に到着した直後に孔9あけ加
工をしない横板6bを到着させることができるようになっ
たものである。
[実施例] 以下本発明を添付図面に示す実施例に基づいて詳述す
る。
第1図に本発明の加工搬送ラインBの概略斜視図が示
してある。この加工搬送ラインBは略コ字状に配設して
あり、その一端部が始端部で他端部が終端部となってい
る。始端部には原板供給装置2が配置してある。この原
板供給装置2は加工搬送ラインBの上方を通り且つ加工
搬送ラインBと直交する枠体12に走行装置13を走行自在
に取り付けて構成してあり、走行装置13の下面には上下
移動自在の吸引装置14が設けて構成してある。枠体12の
下方の加工搬送ラインBの両側はそれぞれ加工搬送ライ
ンBに平行に複数列に原板1を置くことのできる原板置
場となっている。この原板置場には多数の原板1が載置
された複数のパレット15が載置しておくものであるが、
パレット15ごとに原板1のサイズを違わせておき、加工
搬送ラインBに近い方に供給頻度の高い方の原板1が配
置され、供給頻度の低い方の原板1が加工搬送ラインB
から遠い方に配置される。このようにすることで、走行
装置13を移動させて吸引装置14により原板1を吸引し、
これを持ち上げて加工搬送ラインBの上に移動させて吸
引装置14を下降させて吸引を解除することで原板1を加
工搬送ラインBに供給するという動作が、供給頻度の高
い原板1ほど短時間で供給できるようになっている。
加工搬送ラインBの始端部に原板供給装置2から供給
された原板1は加工搬送ラインBを搬送されて、原板1
の両側端面部分にエッジ部材3を貼るエッジ貼り装置4
に送られる。エッジ貼り装置4は第2図に示すように連
続して供給する細巾帯状をしたエッジ部材3をエッジ部
材貼りロール16により原板1の長手方向の全長にわたり
連続して貼着するようにして構成してある。エッジ部材
3として例えば、合成樹脂シート、薄単板等が用いられ
る。また、このエッジ貼り装置4部分において、原板1
の片面の一側端部側寄りに溝17を溝形成装置18により形
成するようになっている。この溝17は箱Aを組み立てる
際に背板19の端部がはめ込まれるためのものである。
エッジ貼り装置4でエッジ貼りされた原板1は加工搬
送ラインBを搬送されて切断装置5に送られる。この切
断装置5は原板1を原板1の長手方向(原板1の搬送方
向)に対して直交するようにして切断するものであり、
エッジ部材3が貼られた一枚の原板1から箱Aの複数面
を構成する複数の部材6を切断形成するようになってい
る。具体的には一枚の長い原板1から箱Aの各面を構成
する部材6である2枚の側板6a、横板6b(横板6bとして
は地板6b′、天板6b″があり、以下横板6bとして地板6
b′、天板6b″として説明する。)を順次切断していく
ようになっており、この場合、切断の順序は原板1の先
端より側板6a、側板6a、地板6b′、天板6b″という順に
切断していくものである。ここで、原板1の長さは標準
品の箱Aを構成する部材6である側板6a、側板6a、地板
6b′、天板6b″を順次切断してもまだ少なくとも上記標
準品の箱Aを構成する部材6の一つが切断できる程度の
全体長さとなっており、切断装置5により原板1を先端
から順に切断していく際、側板6a、側板6a、地板6b′、
天板6b″を切断した後に、更に標準品の箱Aを構成する
部材6の一つが切断されるのである。第3図の実施例で
は、原板1の巾が350mm、長手方向の長さが3200mmとし
てあり、標準品の箱Aを奥行きが350mm、縦が595mm、横
が445mmとした場合、2枚の側板6aの切断寸法がそれぞ
れ595mm、地板6b′の切断寸法が445mm、天板6b″の切断
寸法が445mmであり、この標準品の箱Aの1セット分の
切断をした後、更に縦長さが595mmの標準品の箱Aのス
トック用の側板6aが切断され、更に最後に25mmの端切れ
20ができるようになっている。そして、標準サイズの箱
Aと異なる特注サイズの箱Aを形成する場合、コンピュ
ータCの指令により、一枚の原板1が先端から順に特注
品の箱Aの寸法の側板6a、側板6a、地板6b′、天板6b″
と特注サイズの箱Aの1セット分を切断し、その後、更
に、標準品の箱Aを構成する部材6のいずれかをストッ
ク用として切断するのである。ここで、標準品の箱Aは
一種類ではなく、例えば、奥行き方向として350mm、560
mm、410mm、710mm等があり、また縦、横の長さとして
は、例えば、145mm、295mm、445mm、595mm、655mm等が
あり、本発明においては、あらかじめ決めているこれら
の規格寸法のものを組み合わせたものは全て標準品と称
する。そして、これらの標準品のサイズ以外のサイズの
ものを特注品と称している。
切断装置5により切断された各部材6は上下移動自在
な吸引装置22を有する回動自在な方向転換機21により一
枚ずつ直角に方向転換されて加工搬送ラインBのうちス
トックライン部1Bと称する部分に搬送される。このスト
ックライン部1Bは平面視で略コ字状をした加工搬送ライ
ンBの底辺部分をなす部分を構成している。ストックラ
イン部1Bの上方を通り且つストックライン部1Bと直交す
る支持枠23に走行機24を走行自在に取り付けてあり、走
行機24の下面には上下移動自在な吸引装置25が設けてあ
る。支持枠23の下方にはストックライン部1Bの側方にス
トックライン部1Bに平行にストック用の部材6のストッ
ク置場26となっている。このストック置場26には標準品
の箱Aを構成する部材6がストックされるものであり、
標準品を構成する各部材6を奥行きの異なるものを基準
にしてこれをグループに別けて、複数列ストックライン
部1Bに平行に配置してある。例えば、第1図の実施例で
はストックライン部1Bに平行に奥行きが350mm、560mm、
410mm、710mmのものをそれぞれのグループとして4列配
置してある。そして、各列にはそれぞれ、145mm、295m
m、445mm、595mm、655mmのものを先頭から順に置くよう
にしてある。つまり、第1図の実施例では、標準品の箱
Aを構成するための20種類の部材6がそれぞれ、各別、
各行に重ねて並べるようにしてある。もちろん上記20種
類にのみ限定されるものではない。上記各列、各行に並
べた複数のストック用の部材6は第4図に示すようなパ
レット27に一まとめにして支持されるものであり、第4
図の実施例ではパレット27に仕切りにより多数のストッ
ク用凹部28を形成し、このストック用凹部28内に上記ス
トック用の種々の標準品にみあった寸法の部材6が挿入
されてストックされる。パレット27は複数個用意してお
き、柄や色が同じものでサイズが異なる部材6を同一の
パレット27に支持するようにし、柄や色が違うものを異
なるパレット27に支持するようにしておく。そして、い
ずれかの柄や色の部材6を支持したパレット27をストッ
ク置場26に配置しておくものである。しかして、切断装
置5により切断された部材6がストックライン部1Bに送
られてくると、側板6a、側板6a、地板6b′、天板6b″と
いう1セット分はそのまま通過し、その次に送られてく
るストック用の部材6が吸引装置25により吸引された持
ち上げて移動され、ストック置場26に配置したパレット
27に設けた多数のストック用凹部28のうち該当する番地
のストック用凹部28に入れられる。
ストックライン部1Bを通過した部材6は略コ字状の加
工搬送ラインBの残りの一側辺側に送られることで搬送
方向が変えられ(つまり切断端部が搬送方向と平行とな
るように変えられ)、バーコードプリンタ装置29により
(バーコード30を表示したシール31が貼られる。このバ
ーコード30には部材6への後述のボーリング装置10によ
る孔9あけ位置や孔9の数や孔9の大きさ等を選択でき
るようにするための情報を付与してあり、後述のバーコ
ードリーダー32により、部材6に表示されたバーコード
30を読み取ってボーリング装置10を制御して部材6への
孔9あけ位置や孔9の数や孔9の大きさ等を自由に設定
するようにしてある。
バーコードプリンタ装置29により第12図のようにバー
コード30を付与された部材6はテノーナ装置8に送られ
る。このテノーナ装置8は加工搬送ラインBの進行方向
の前部の一側と後部の他側とにそれぞれ配置してあり、
この後部の他側に配置されたテノーナ装置8により部材
6の一方の切断端面に組み立て状態で他の部材6と直角
に突き合わせる場合の突き合わせ面7が形成されるもの
であり、前部の一側に配置されたテノーナ装置8により
部材6の他方の切断端面に突き合わせ面7が形成される
ものである。この突き合わせ面7を形成する際に同時に
突き合わせ面7に接着剤溜まりとなる凹溝33を形成して
おく。
テノーナ装置8により加工された部材6は方向転換装
置34により90゜回転されて進行方向を転換され(エッジ
部材3を貼った部分が加工搬送ラインBと平行となるよ
うに方向転換され)るようになっており、方向転換装置
34の前方に配置したバーコードリーダー32により部材6
に表示したバーコード30を読み取り、前方に配置された
ボーリング装置10に送られる。ボーリング装置10には多
数のドリルが設けてあり、バーコードリーダー32により
読み取った情報に基づいて送られてきた当該部材6に孔
9あけ加工をするものである。ここで、孔9とは組み立
てられる箱Aの横仕切り板を取り付けるためのねじ挿入
孔やダボ孔、あるいは棚板を取り付けるためのダボ孔等
であり、これらの孔9はいずれも側板6aにのみ形成され
るものであって、したがって地板6b′や天板6b″にはこ
れらの孔9が必要でないので孔9あけ加工をすることな
くそのまま通過するようになっている。そして、孔9あ
け加工がされた2枚の側板6a、孔9あけ加工をされずそ
のまま通過した地板6b′、天板6b″は取り出し装置11に
送られる。ところで、前述の切断装置5による切断にお
いて、2枚の側板6aを他の部材6である地板6b′や天板
6b″よりも先に切断したのは、別々に送られてくる各部
材にバーコードプリンタ装置29によりバーコード30を表
示する工程、テノーナ装置8により加工する工程にはそ
れぞれ一定の時間が必要で、このため各部材6は一定の
時間的間隔をおいて送られてきているが、その後で、仮
に孔9あけ加工をしない地板6b′や天板6b″を側板6aの
先に通過させると、地板6b′、天板6b″は取り出し装置
11に速く到着しすぎ、孔9あけ加工をした側板6aは取り
出し装置11に遅く到着し、取り出し装置11で待機してい
る作業者が側板6aが来ないのに気付かず、取り出し装置
11から取り出して次工程に送ったり、あるいは、孔9あ
け加工で遅れて到着した側板6aの後で、次の1セット分
の孔9あけ加工を必要しない地板6b′や天板6b″が直ぐ
に到着して、前後のセットの部材6が混在して、どれが
1セット分の部材6か作業者が混乱してしまう恐れがあ
るが、孔9あけ加工をする側板6aを先に送ることで、孔
9あけ加工した側板6aが取り出し装置11に到着すると、
その後で、直ぐに孔9あけ加工をしないで通過してきた
地板6b′と天板6b″とが到着することとなり、また、次
の1セット分の側板6aが到着するには孔9あけ加工をす
るため、しばらくの時間が必要であり、この結果、取り
出し装置11部分に組み立てるべき箱Aの1セット分が連
続して到着し、次の1セットが到着するまでにしばらく
時間がかかり、セットを構成する部材6を混合すること
がなく、作業者の作業性を容易にするものである。とこ
ろで、取り出し装置11は平面視で略コ字状をした加工搬
送ラインBの終端部に位置していて、第1図の実施例に
おいては、略コ字状の一側辺の先端をさらにコ字状の立
側辺の先端側に(つまり原板供給装置2側に)少し延ば
してある。
しかして、製造に当たっては、コンピュータCの指示
により製造しようとする箱Aを構成するための部材6取
りができるサイズの原板1が原板供給装置2の走行装置
13に設けた吸引装置14に吸引されて加工搬送ラインBの
始端部に供給され、次いでエッジ貼り装置4によりエッ
ジ部材3が貼りられるとともに溝形成装置18により溝17
が形成される。次に、コンピュータCの指示により製造
しようとする箱Aを構成するサイズの部材6になるよう
に原板1が2枚の側板6a、地板6b′、天板6b″の順に切
断され、更にストック用の部材6が切断され、最後の端
切れ20が残った場合には除去される。このようにして切
断された各部材6はストックライン部1Bに送られ、2枚
の側板6a、地板6b′、天板6b″という1セット分はその
まま通過し、ストック用の部材6のみが走行機24に設け
た吸引装置25に吸引されて、パレット27の当該部材6が
入れられるべき番地のストック用凹部28に入れられてス
トックされる。次に、上記1セット分の部材6は順次バ
ーコードプリンタ装置29によりバーコード30の表示をさ
れ、次にテノーナ装置8により突き合わせ面7の加工が
され、次にバーコードリーダー32により各部材6に表示
されたバーコード30の情報を読み取られた後でボーリン
グ装置10に送られ、各部材6ごとに読み取られたバーコ
ード30の情報に基づいて孔9あけをしたり、あるいは孔
9あけをしなかったりして最後に順次取り出し装置11に
送られるものである。そして、ここで1セット分が流れ
てくるので、これを次工程の組立工程に送り、そこで第
8図に示すような所定の形状の箱Aに組み立てるもので
ある。この場合、両側板6aの上下両端間に横板6bである
地板6b′と天板6b″とを配置して直交して位置する部材
6の突き合わせ面7同士を接着剤36により接着すること
で箱Aを組み立てるものであり、接着剤36はこの時凹溝
33に溜められて外にはみ出さないようになっている。ま
た、背板19の外周端部がそれぞれ各部材6の溝17にはめ
込まれる。上記のような箱Aには必要に応じて前部開口
に扉が取り付けられる。
ところで、システムキッチン等の箱Aにおいては特注
品の箱Aの需要も多く、この特注品の箱Aもそのサイズ
がコンピュータCに入力され、コンピュータCの指令に
より切断装置5により切断され、上記と同様にして、最
後に標準品の箱Aを構成する部材6を切り取り、これを
パレット27の当該部材6を入れる所定の番地のストック
用凹所28に入れてストックしておくものである。そし
て、標準品の箱Aを構成する部材6を加工する指令がコ
ンピュータCによりなされた場合に、ストック置場26に
ストックされている複数の標準品用の部材6の中に該当
するサイズの標準品の1セット分の部材6がストックさ
れている場合には、原板1を供給することなく、ストッ
ク置場26にストックされている該当する標準品の部材6
を走行機24の吸引装置25により順次吸引してストックラ
イン部1Bに供給し、以後バーコード30の表示工程以降の
工程を経て取り出し装置11に1セットとして送られる。
この場合、側板6bに該当する部材6を2枚、次に地板6b
に該当する部材6、次に天板6cに該当する部材6の順に
順次吸引してストックライン部1Bに供給するものであ
る。
また、原板1を送って順次加工して行く場合におい
て、切断装置5により最後にストック用の部材6を切断
する際に、ストック置場26の各番地にストックしている
部材6が不足していたり、あるいは少ないストック量の
部材6をコンピュータCの指令により切断して複数種類
の標準品の箱Aを構成する各部材6を均等量ストックし
たり、あるいは、製造頻度の多い標準品の箱Aを構成す
る部材6を製造頻度の少ない標準品の箱Aを構成する部
材6のストック量より多くストックしたりするものであ
る。
また、柄、色等が異なる箱Aを製造する場合には、柄
や色の異なる原板1を原板供給装置2の枠体12の下方に
配置し、ここから原板供給装置2により加工搬送ライン
Bに送って上記と同様に加工していくのであるが、この
場合には、今までストック置場26に設置していたパレッ
ト27をフォークリフトにより別の場所に移動し、次いで
ストック置場26に以前に当該原板1を切断してストック
しておいた柄や色が対応した部材6を保持しているパレ
ット27をフォークリフトにより移動してきて設置するも
のである。このことにより、柄や色が異なった箱Aを構
成する部材6を上記と同様に加工し且つ一部を標準品用
としてストックしておくことができるものである。
なお、必要に応じて2枚の側板6aと地板6b′との3枚
の部材6を1セットとして加工して取り出し装置11に送
る場合がある。この場合は、第11図に示すように2枚の
側板6aの下端間に地板6b′の両端を接着剤で固着し、さ
らに、側板6aの上端面に別途カウンター37を載設するも
のであり、この場合には、テノーナ装置8では側板6aの
片側にのみ突き合わせ面7の加工をするものである。そ
して、切断装置5により切断する場合には2枚の側板6a
と地板6b′とを1セットとして切断し、その後に切断後
の残りの原板1から任意の標準品の箱Aを構成するため
のストック用の任意の部材6を切断し、これをストック
置場26のパレット27の任意の番地にストックしておくも
のである。
[発明の効果] 本発明にあっては、叙述のように一枚の原板から箱を
構成する1セット分の側板と横板とを切断し、次に、テ
ノーナ装置により突き合わせ面を形成し、次に、ボーリ
ング装置によって側板のみに孔あけ加工をして取り出し
装置側に送り、横板は孔あけ加工をすることなく通過さ
せて取り出し装置側に送るので、取り出し装置に1セッ
ト分の加工された部材を送ることができ、この1セット
分の部材を次の組み立て工程におくることができて、部
材を1セット分集める作業が必要でないものであり、ま
た、切断に当たり、側板、横板の順に切断し、この順番
で加工工程に送るので、孔あけ加工をした側板が取り出
し装置に到着した直後に孔あけ加工をしない横板を到着
させることができ、この結果、他のセットと間違うこと
がなく、取り出し装置における作業者の作業を容易且つ
正確におこなうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体斜視図、第2図は同上のエッジ部
材を貼っている状態の概略説明図、第3図は切断装置に
よる切断例を示す説明図、第4図はストック用のパレッ
トの斜視図、第5図は後部のテノーナ装置で部材の片側
を加工した場合の部材の斜視図、第6図は前部のテノー
ナ装置で部材の他の片側を加工した例の斜視図、第7図
は部材をボーリング装置で孔あけ加工をした状態の斜視
図、第8図は箱を組み立て形成した状態の斜視図、第9
図は同上のコーナの接続部分の断面図、第10図は同上の
背板の取り付け状態を示す断面図、第11図はカウンター
を載設する箱を組み立てる例を示す正面図、第12図はバ
ーコードを表示したシールを貼った状態の一部省略平面
図であって、1は原板、6aは側板、6bは横板、8はテノ
ーナ装置、9は孔、10はボーリング装置、11は取り出し
装置、Aは箱である。
フロントページの続き (72)発明者 野村 幸司 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−61783(JP,A) 特開 昭52−140983(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一枚の原板から箱を構成する1セット分の
    側板と側板間に配設される横板とを側板、次に横板とい
    う順番で切断し、次に側板、横板の順でテノーナ装置に
    より箱組み立て時に側板と横板とを直角に突き合わせる
    場合の突き合わせ面を形成し、次に、側板、横板の順に
    ボーリング装置に送り、ボーリング装置により側板のみ
    に孔あけ加工をして取り出し装置側に送り、横板は孔あ
    け加工をすることなく通過させて取り出し装置側に送る
    ことを特徴とする箱部材の加工方法。
JP26996888A 1988-10-26 1988-10-26 箱部材の加工方法 Expired - Fee Related JPH0815722B2 (ja)

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