JPH06238533A - 住宅用パネル生産ラインシステム - Google Patents

住宅用パネル生産ラインシステム

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Publication number
JPH06238533A
JPH06238533A JP2682993A JP2682993A JPH06238533A JP H06238533 A JPH06238533 A JP H06238533A JP 2682993 A JP2682993 A JP 2682993A JP 2682993 A JP2682993 A JP 2682993A JP H06238533 A JPH06238533 A JP H06238533A
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JP
Japan
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stage
panel
opening
plywood
nailing
Prior art date
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Pending
Application number
JP2682993A
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English (en)
Inventor
Hidetaka Hirose
英隆 広瀬
Takashi Nanaumi
崇 七海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KINOSHITA KOMUTEN KK
Original Assignee
KINOSHITA KOMUTEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピュータ管理のもと各種マシンと作業員
とに必要な情報をタイムリーに伝達し、常にベストマッ
チングの状態で様々な寸法・形態のパネルを次々と合理
的に生産できる住宅用パネル生産システムを提供するこ
とにある。 【構成】 各種パネル1の生産情報を指令するコンピュ
ータ32の管理のもとラインへ投入する各種部材2〜
9,11〜14,16の加工情報を表記したかんばん3
4,46,61を順に打ち出すプリンタ33,45,6
0と、このかんばんをもとに作業員が各種部材を順番に
準備する準備ステージと、それら各種パネル部材を作業
員が順番に生産ラインに投入して組立てる組立ステージ
42,50,66と、その組立てたパネル部材にコンピ
ュータからの指令で釘打ち機52b,67bにより自動
的に釘打ちする釘打ちステージ51,67及びルータマ
シン68bにより自動的に開口17を形成する開口ステ
ージ68とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に、一般家屋の外壁
パネルや内壁パネル等の住宅用パネルを製作組立する生
産ラインシステムに関し、特にツーバイフォー(2×
4)の住宅用パネル生産ラインシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、住宅需要の増大や建築労働者
の不足などに伴い、家屋の構造躯体のフルパネル化によ
る工期の短縮並びに省労力化が強く叫ばれている。この
ために工場での機械化による住宅用パネルの能率的生産
の確立が急務となって来ていると共に、その生産する住
宅用パネルは、ユーザーの希望に合わせた1棟ごとの自
由設計による様々な寸法・形態の邸別生産と、ジャスト
インタイム(必要なパネルを必要な時に必要なだけ)で
の生産システムの確立が要求されて来ている。
【0003】例えば、図2に一般家屋のツーバイフォー
外壁パネルの代表的な1例を示す。この外壁パネル1の
製作手順を簡単に説明すると、まず、図2(a)に示す
如く、合せマグサ2と、窓上枠3及び窓下枠4と、3本
ずつの上束5及び下束6と、左右一対のマグサ受7と、
脇柱8及び複合脇柱9と言った部材を、それぞれ所要寸
法にカットして、接合・釘打ちすることにより開口部ユ
ニット(サブアッセンブリ)10を組立てる。
【0004】次に、図2(b)に示す如く、前記開口部
ユニット10に対し、周囲部材として、それぞれ所要寸
法にカットした上枠11及び下枠12と、2本のスタッ
ド13と、頭つなぎ14とを接合・釘打ちしてパネルフ
レーム15を組立てる。
【0005】そして、このパネルフレーム15の全面
に、図2(c)に示す如くそれぞれ所要幅に裁寸した所
要枚数の合板(ベニヤ等)16…を重ね合わせて釘打ち
固定すると共に、その合板16の所要箇所をくりぬいて
開口17を形成することで、外壁パネル1を完成させて
いる。
【0006】この種の外壁パネルは、図2に例示した以
外に、各部の寸法・本数・開口部17の位置や大きさ等
が各種が異なるもの、開口部が無いも、開口部が2つ在
るものなど、様々な形態・寸法のものが要求される。ま
た、この外壁パネルの他に類似品として様々な形態・寸
法の内壁パネルなどの生産も必要とされる。
【0007】こうした各種住宅用パネルを工場生産する
ために、例えば図3に示すような生産ラインシステムが
開発されている。このラインシステムは、工場の建屋内
に、複数基の釘打ち機を有した合わせマグサ打ち台21
と、基準ゲージ並びに搬送コロを備えた開口部ユニット
組立テーブル22と、上下3段にチェーンコンベアを備
えた開口部ユニットストッカ23と、位置決め搬送装置
及びクランプ装置並びに左右2基ずつの釘打ち機を備え
た壁パネルフレーミングステージ24と、位置決め搬送
装置及びクランプ装置並びに2基の釘打ち機と1台のル
ータマシン(孔明け切削機)を備えた合板シーティング
・ルータステージ25とを順に列設してなる構成であ
る。
【0008】そして、作業員が予めパネルの設計図面を
基に所要寸法にカットしたマグサ部材を2本を重ね合わ
せて、最初の合わせマグサ打ち台21上にクランプセッ
トし、4基の釘打ち機を手動操作により稼働させて同時
に4本ずつ釘打ちして合わせマグサ2を作る。
【0009】次の作業員が、前記合わせマグサ2と、そ
れぞれ予め所要寸法にカットしてライン側部に積み重ね
て置いた他の部材(窓上下枠、上下束、マグサ受、脇
柱)3〜9とを、開口部ユニット組立テーブル22上に
所要本数取上げ、そこでそれら部材を基準ゲージに合わ
せて枠組すると共に、部材相互を作業員がハンド釘打ち
マシンを用いて釘打ち固定して開口部ユニット10を組
立てる。この開口部ユニット10は次の開口部ユニット
ストッカ23に載せて待機させる。
【0010】そのストッカ23上の開口部ユニット10
を次の作業員がスイッチ操作により壁パネルフレーミン
グステージ24上に送り出し、そこで、その開口部ユニ
ット10と、それぞれ所要寸法にカットしてライン側部
に積み重ねて置いた他の周囲部材(上下枠11,12、
スタッド13、頭つなぎ14など)とを組合わせ接合し
て、対角・平行・水平精度を調整しながら位置決めクラ
ンプし、その状態で作業員がハンドルを回して左右2基
ずつの釘打ち機を移動させながら動作させて釘打ちする
ことでパネルフレーム15を組立てる。
【0011】この状態で、それぞれ所要幅に裁寸してラ
イン側部に積み重ねて置いた所要枚数の合板(ベニヤ
等)16…を、前記パネルフレーム15上面全域に重ね
合わせて仮止めする。こうしてから次の合板シーティン
グ・ルータステージ25に移動させて位置決めクランプ
し、この状態で作業員がハンドルを回して2基の釘打ち
機を移動させながら動作させて、パネルフレーム15の
各部材に対し合板16を釘打ちして本固定すると共に、
作業員がルータマシンを移動させながら合板16の所要
箇所をくりぬいて開口17を形成し、外壁パネル1を完
成させている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の住宅
用パネルの生産ラインシステムでは、釘打ち機やルータ
マシンを備えているが、これらマシンの操作も含めて人
手による作業が多く、パネル生産性のアップに限界があ
る。また、同一規格のパネル生産であればそれほど問題
は無いが、ユーザーの希望に合わせた1棟ごとの自由設
計による様々な寸法・形態の各種住宅用パネルの生産と
なると、パネル一枚ごとに各作業員が設計図面を探して
材料を選別しながら各々のマシンを操作して組立作業を
進めなければならず、負担が大きく、更に作業能率の低
下やコスト高を招く。
【0013】本発明は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、コンピュータによるきめ細かい管理の
もと、ラインの各種マシンと作業員とに必要な情報をタ
イムリーに伝達し、常にベストマッチングの状態で、ユ
ーザーの希望に合わせた邸別ごとの自由設計による様々
な寸法・形態の住宅用パネルを次々と合理的に生産で
き、従来より数十倍の生産性と、作業員の省労力化と、
製品パネルの高精度・高品質化と、ジャストインタイム
の確立が図れる住宅用パネル生産システムを提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の住宅用パネル生
産ラインシステムは、前記目的を達成するために、生産
する各種住宅用パネルの情報が入力されるコンピュータ
と、このコンピュータの管理のもとに、生産ラインへ投
入する各種パネル部材の加工情報を表記したかんばんを
生産パネルナンバー順にプリントアウトするプリンタを
備えると共に、これらのかんばんをもとに作業員が各種
パネル部材を順番に準備する準備ステージを生産ライン
近傍に設置し、且つそれら各種パネル部材を作業員が順
番に生産ラインに投入して組立てる組立ステージと、そ
の組立てたパネル部材に前記コンピュータからの指令で
釘打ち機により自動的に釘打ちを行う釘打ちステージ及
びルータマシンにより自動的に開口を形成する開口ステ
ージとを備えてなる。
【0015】
【作用】前記構成の住宅用パネル生産ラインシステムに
よれば、コンピュータによるきめ細かい管理のもと、ラ
インの各種マシンと作業員とに必要な情報をタイムリー
に伝達し、常にベストマッチングの状態で、ユーザーの
希望に合わせた邸別ごとの自由設計による様々な寸法・
形態の住宅用パネルを次々と合理的に生産でき、従来よ
り数十倍の生産性と、作業員の省労力化と、製品パネル
の高精度・高品質化と、ジャストインタイムの確立が図
れるようになる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の住宅用パネル生産ラインシス
テムの一実施例を図1により説明する。まず、工場の建
屋内隅部にコンピュータ室31が設けられ、ここにライ
ンコンピュータ32が設置されている。このラインコン
ピュータ32は、ホストコンピュータ(図示せず)から
フロッピーデスク或いは光ファイバーにより、その日ご
とに生産する各種住宅用パネルの情報が入力され、この
ラインコンピュータ32の管理のもとに、ラインシステ
ム中の各種マシンや作業員に必要情報をタイムリーに与
えるようになっている。
【0017】そのコンピュータ室31の隣側に第1プリ
ンタ33が設置されている。この第1のプリンタ33
は、ラインコンピュータ32からの指令で生産パネルナ
ンバー順に開口部ユニットの加工情報を表記した開口部
かんばん34を6セット分ずつプリントアウトする。こ
のタイミングはラインの最終工程から製作パネルが6枚
落ち(ラインアウト)すると共に、パネル全体構成を図
解した親かんばんのプリンター(図示省略)が前回打ち
出したかんばんの情報に対する差異を入力すると、次の
新しい6枚分のかんばんを打ち出す。
【0018】この開口部かんばん34をもとに作業員A
が開口部ユニット用部材(合わせマグサ、窓上下枠、上
下束、マグサ受、脇柱)2〜9を順番に準備するための
開口部準備ステージとして、建屋内の生産ラインの一端
側(始端側)位置にクロスカットソー台36が設置され
ていると共に、この先端側一側近傍にバッファー台37
が設置され、その更に一側近傍に釘打ち台38が設置さ
れ,その釘打ち台38の一側近に準備コンベア39が設
置されている。
【0019】その開口部準備ステージの最初のクロスカ
ットソー台36近傍に、別途保管庫(図示せず)から開
口部ユニット用部材2〜9を選別(ピッキング)して6
セット分一度に搬入できる手押し式或いは電動による自
走式の台車41が複数台備えられている。
【0020】これらの台車41により作業員Aが開口部
ユニット用部材2〜9を搬入し、それらを一本ずつクロ
スカットソー台36に投入し、開口部かんばん34の情
報に従ってカッター36aに数値データを入力して所要
長さ寸法にカットする。そのカット済み部材2〜9はバ
ッファー台37に順番に載せ置く。これらを次の作業員
Bが順番に取り出して準備コンベア39上に載せるが、
その際、合わせマグサ2や複合柱9は釘打ち台38にセ
ットして釘打ち機38aにより釘打ち結合する。
【0021】こうして開口部ユニット用部材2〜9が1
セットごと順番に載せられる準備コンベア39は、図示
省略するが、前記ラインコンピュータ32の指令のもと
インバーター制御により人間の歩速の1/50〜1/100
程(0〜2000mm/ 分)のスピードで搬送するチェーンコ
ンベアを有しており、その有効長さ3000mm、幅2500mm程
度で、開口部ユニット用部材2〜9を常に生産パネルナ
ンバー順に6セット分ずつ搭載準備し置けるようになっ
ている。
【0022】次に、前記準備コンベア39の先端側に隣
接して仮組立ステージ42が設置されている。このステ
ージ42では一人の作業員Cが前記準備コンベア39上
から開口部ユニット用部材2〜9を1セットごと取って
開口部ユニット10を仮組立てする。その部材相互はハ
ンド式のエアステップラー(図示せず)にて仮結合す
る。この作業は流れ作業で行なわれるように、前記準備
ステージ39と連動したドグ付きベルトコンベアを有し
ている。
【0023】また、この先端側に連接してラインの流れ
向きを直角に変えるダイバーダー(送り方向変換台)4
3が設置され、仮組立ステージ42から送り出される開
口部ユニット10を受け入れて該開口部ユニット10を
幅方向に送り出す。このために、シーケンスによるON
・OFF制御される長さ方向送り用ローラーコンベア
と、上下動用エアシリンダ付きバイピッチェーン仕様の
幅方向送り用チェーンコンベアとを備え、その両者が交
互に作動する用になっている。
【0024】この先端に仮組立された開口部ユニット1
0を1個ずつ順番に受けて6セットゆっくり搬送するバ
ッファーステージ(ストレージコンベア)44が連設さ
れている。このバッファーステージ44は、全長8000mm
程度で、インバーター速度制御により常時動くバイピッ
チェーン仕様のチェーンコンベアを有すると共に、この
コンベアを上下動させるエアシリンダを有している。
【0025】そのラインのバッファーステージ44の一
側方に第2プリンタ45が設置されている。第2プリン
タ45は、前述同様にラインコンピュータ32からの指
令で生産パネルナンバー順にパネルフレーム用の周囲部
材(上下枠、スタッド、頭つなぎなど)11〜14の加
工情報を表記した周囲部材かんばん46を6セット分ず
つプリントアウトする。
【0026】この周囲部材かんばん46をもとに作業員
Dがパネルフレーム用の周囲部材(上下枠、スタッド、
頭つなぎなど)11〜14をセットごと順番に準備する
ための周囲部材準備ステージとして、前記バッファース
テージ44の一側近傍にクロスカットソー墨付け台47
が設置されていると共に、この先端側一側近傍にバッフ
ァー台48が設置されている。また、そのクロスカット
ソー墨付け台47近傍に、別途保管庫(図示せず)から
周囲部材11〜14を選別(ピッキング)して6セット
分一度に搬入できる手押し式或いは電動による自走式の
台車49が複数台備えられている。
【0027】これらの台車49により作業員Dが周囲部
材11〜14を搬入し、それらを一本ずつクロスカット
ソー墨付台47に投入し、周囲部材かんばん46の情報
に従ってカッター47aに数値データを入力して所要長
さ寸法にカットする。そのカット済み周囲部材11〜1
4はバッファー台48に順番に載せて、常に生産パネル
ナンバー順に6セット分ずつ準備し置けるようになって
いる。
【0028】前記バッファーステージ44の先端にフレ
ーム組立ステージ50が連設されていう。このフレーム
組立ステージ50は、バッファーステージ44から順番
に送られて来る開口部ユニット10に対し2名の作業員
E,Fが前記ラインサイドの周囲部材準備ステージのバ
ッファー台48から取った周囲部材11〜14を組合わ
せると共に、その状態で左右から釘打ちしてパネルフレ
ーム15を組立する場所である。
【0029】そのために、このフレーム組立ステージ5
0は、長さ5000mm、幅3000mm程度で、前記バッファース
テージ44のコンベアと同時に上下動する搬入出用ロー
ラーコンベアと、パネルフレーム15の幅方向固定エア
ーシリンダ並びに長さ方向固定用のエアーシリンダ駆動
によるプッシャーバーとを備えていると共に、門型移動
架台50aの左右部にそれぞれ互いにV字状にヘッド部
角度を変えた2基一組ずつ合計4基の釘打機50bを備
えている。
【0030】そして、作業員Fの操縦操作により門型移
動架台50aがモータ駆動で自走式にて移動してレーザ
ーセンサーにより次々と位置決めし、その各位置で作業
員Fの操作で4基の釘打ち基50bが同時にCN90の釘
打ちを行う。これで開口部ユニット10に対し上下枠1
1,12及び頭つなぎ14を一体に固定すると共に、そ
の上下枠11,12間にスタッド13を固定して、パネ
ルフレーム15全体を組立て(フレミング)できるよう
になっている。
【0031】また、そのフレーム組立ステージ50の先
端に開口部釘打ちステージ51が連設されている。この
開口部釘打ちステージ51は、フレーム組立ステージ5
0から順番に送り出されるパネルフレーム15中の開口
部ユニット10のステープルで仮止めされた各部材2〜
9相互を自動的に本釘打ちするステージである。
【0032】このために、この開口部釘打ちステージ5
1は、長さ5000mm、幅3000mm程度で、前記バッファース
テージ44のコンベアと同時に上下動するバイピッチェ
ーン仕様の搬入出用チェーンコンベアと、パネルフレー
ム15の幅方向固定エアーシリンダ並びに長さ方向固定
用のエアーシリンダ駆動によるプッシャーバーと、釘打
ち時にサーボモータにより位置制御されて上束と下束を
クランプするクランプ治具とを有していると共に、門型
架台51a上に搭載して釘打ちロボット52を有してい
る。
【0033】この釘打ちロボット52は、一種の産業用
ロボットで、前記ラインコンピュータ32からの生産パ
ネルナンバー順の指令による座標データ(パターン指
示)に基づき、自動的に多関節アーム52aが可動しが
ら、このアーム先端に取付けた釘打ち機52bの位置及
び角度を次々と制御して、開口部ユニット10の各種部
材(合わせマグサ、窓上下枠、上下束、マグサ受、脇
柱)2〜9相互にCN90の釘を横からや斜めから本打ち
するようになっている。
【0034】なお、生産パネルナンバー順に送られて来
るパネルフレーム15の開口ユニット10はパネル1枚
ごとに寸法・位置が各種異なり、且つその開口部ユニッ
ト10の各種部材(合わせマグサ、窓上下枠、上下束、
マグサ受、脇柱)2〜9相互の釘打ちポイントが各々の
部材の寸法誤差や歪み(ソリ)等により指示座標の位置
と微妙に違うので、コンピュータの座標データによるロ
ボットの制御に加え、更にアーム先端の釘打ち機52b
を最終位置決めする微調整用エアシリンダー(図示省
略)が備えたれ、これが一種のフローティング機能を働
いて釘打ち機52bのヘッドの位置や角度を対象部材に
対し正確に位置決めするようになっている。
【0035】こうした開口部釘打ちステージ51の先端
側にパネルフレーム15を次のステージに搬送タイミン
グを合わせて搬送するためのパスコンベアステージ59
が連設されている。
【0036】また、そのライン一側方に第3プリンタ6
0が設置されている。この第3プリンター60は、前述
同様にラインコンピュータ32からの指令で生産パネル
ナンバー順に合板16の加工情報を表記した合板かんば
ん61を6セット分ずつプリントアウトする。
【0037】この合板かんばん61をもとに作業員Gが
合板16…を1セットごと順番に準備するための合板準
備ステージとして、一日分に見合う多数枚の合板16を
積層保管する保管場所62が確保され、この近傍に合板
カットソー台63が設置されていると共に、この先端側
一側近傍にバッファー台64が設置されている。そして
前記作業員Gが保管場所62から必要枚数の合板16…
を取り、これらを一枚ずつ合板カットソー台63に投入
し、合板かんばん61の指示情報に従ってカッター63
aに数値データを入力して所要幅寸法にカットし、その
合板16…をバッファー台64上に順番に載せて、常に
生産パネルナンバー順に6セット分ずつ準備して置ける
ようになっている。
【0038】前記パスコンベアステージ59の先端側に
合板組立ステージ66が連設されている。この合板組立
ステージ66は、パスコンベアステージ59から順番に
送られて来るパネルフレーム15上に作業員Gが前記合
板準備ステージのバッファー台64上から取った合板1
6を重合し仮止めして外壁パネル1を仮組立するステー
ジである。
【0039】このために、合板組立ステージ66は、長
さ4000mm、幅3000mm程度で、前記パスコンベアステージ
59のコンベアと同時に上下動するバイピッチェーン仕
様の搬入出用チェーンコンベアと、パネルフレーム15
を2方向から直角状態に固定するエアーシリンダ駆動に
よるプッシャーバーとを備えている。この上でパネルフ
レーム15上に一人の作業員Gが必要枚数のカット済み
合板16…を重合し、必要最小限の箇所に釘CN50の釘
を手作業で打って合板仮止めを行い得るようになってい
る。
【0040】また、その合板組立ステージ66の先端に
合板釘打ちステージ67が連設されている。この合板釘
打ちステージ67は、合板組立ステージ66から順番に
送られて来る仮組立状態の外壁パネル1の合板16…を
パネルフレーム15に前記コンピュータ32からの指令
に基づき自動的に小ピッチで釘打ち固定するステージで
ある。
【0041】このために、この合板釘打ちステージ67
は、長さ4000mm、幅3000mm程度で、搬入出用ローラーコ
ンベアと、パネル1を2方向から直角状態に固定するエ
アーシリンダ駆動によるプッシャーバーとを備えている
と共に、門型移動架台67a及びこれに支持させて多数
の釘打ち機67b(200mm ピッチで15ヘッド取付け)有
している。
【0042】この門型移動架台67aと各釘打ち機67
bは、ラインコンピュータ32からの生産パネルナンバ
ー順の指令による座標データに基づき、釘打ち位置の指
示を受けて、各々シーケンサ・サーボドライブユニット
により自動的に移動しながら、小ピッチで合板16をパ
ネルフレーム15の各部材に素早くCN50の釘打して固
定するようになっている。
【0043】更に、その合板釘打ちステージ67の先端
側(ライン終端)に開口ステージ68が連設されてい
る。この開口ステージ68は、合板釘打ちステージ67
から順番に送り出されるパネル1の合板16に前記コン
ピュータ32からの指令に基づき自動的に所要の開口1
7を形成するステージである。
【0044】このために、この開口ステージ68は、長
さ4000mm、幅3000mm程度で、上下動するバイピッチェー
ン仕様の搬入出用チェーンコンベアと、パネル1を2方
向から位置決め固定するエアーシリンダ駆動によるプッ
シャーバーとを備えていると共に、門型移動架台68a
及びこれに支持させたルータ68bと、このルータ68
bの取付ヘッド周囲を覆う集塵ダクト(図示省略)とを
備えている。
【0045】この門型移動架台68aとルータ68b
は、各々ラインコンピュータ32からの生産パネルナン
バー順の指令による座標データに基づき、開口位置の指
示を受けて、各々シーケンサ・サーボドライブユニット
により自動的に移動しながら、該ルータ68bのヘッド
先端から垂下した回転ビット(刃)により合板16に孔
明け切削加工して開口17を形成するようになってい
る。
【0046】なお、この際、生産パネルナンバー順に送
られて来るパネル1は1枚ごとに開口寸法及び位置が各
種異なり、且つそのパネル1の寸法誤差や歪み(ソリ)
等により指示座標の位置と開口17の位置が微妙にずれ
るので、コンピュータの座標データによるサーボドライ
ブの制御に加え、更にフローティング機構(X軸方向及
びY軸方向にそれぞれ移動可能な一対のエアシリンダを
利用)を介してルータ68bを支持し、該ルータ68b
の回転ビットが合板切削時に開口部ユニット10の窓上
下枠3,4や左右のマグサ受7の内周面に対し適度に押
し付けられながら倣うように沿って移動できるようにな
っている。
【0047】以上の構成のパネル生産ラインシステムで
あれば、ホストコンピュータにより日毎の生産計画がフ
ロッピーディスク等により現場のラインコンピュータ3
2に指示され、このラインコンピュータによるきめ細か
い管理のもと、ラインの各種マシンを稼働制御せしめる
と共に、各ポジションの作業員に必要な情報をプリント
アウトしたかんばんによりタイムリーに伝達して、常に
ベストマッチングの状態で、ユーザーの希望に合わせた
邸別ごとの自由設計による住宅用パネルとしての様々な
寸法・形態の外壁パネル1や図示しないその他の内壁パ
ネル等を次々と合理的に生産できるようになる。
【0048】これにて、従来より数十倍の生産性(手作
業のみの場合の約4倍の生産能力)が得られ、日当たり
240枚(約4棟分)のパネル生産が可能となると共
に、ラインの多くのステージで機械化がはかれ、特に開
口部釘打ちステージ51での釘打ちロボット52を初め
とし、合板釘打ちステージ67や開口ステージ68での
無人機械化により、今まで人間の手では危険で高度な技
術が必要とされる作業も解消され、作業員の省労力化
と、製品パネルの高精度・高品質化とが図れるようにな
る。しかもラインに投入する各種部材の準備やパネル生
産管理がジャストインタイムで行い得て、在庫減らしや
無駄の排除により大幅なコストダウンを実現が可能とな
る。
【0049】
【発明の効果】本発明の住宅用パネル生産システムは、
前述の如く構成したので、コンピュータによるきめ細か
い管理のもと、ラインの各種マシンと作業員とに必要な
情報をタイムリーに伝達し、常にベストマッチングの状
態で、ユーザーの希望に合わせた邸別ごとの自由設計に
よる様々な寸法・形態の住宅用パネルを次々と合理的に
生産でき、従来より数十倍の生産性と、作業員の省労力
化と、製品パネルの高精度・高品質化と、ジャストイン
タイムの確立や大幅なコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の住宅用パネル生産システムの一実施例
を示すライン全体の概略的平面配置図。
【図2】住宅用パネルとしての代表的な外壁パネルの一
例を示し、(a)はその開口部ユニットの構成図、
(b)はその開口部ユニットに周囲部材を組付けたパネ
ルフレーム全体の構成図、(c)は更に合板を打ち付け
て開口を形成した外壁パネル完成図。
【図3】住宅用パネル生産システムの従来例を概略的に
示す斜視図。
【符号の説明】
1…パネル、2〜9…開口部ユニット用部材、 10…
開口部ユニット、11〜14…周囲部材、15…パネル
フレーム、16…合板、17…開口、32…コンピュー
タ、 33…第1プリンタ、 34…開口部かんばん、
36〜39…開口部準備ステージ、 42…開口部仮組
立ステージ、44…バッファーステージ、45…第2プ
リンタ、46…周囲部材かんばん、47,48…周囲部
材準備ステージ、 50…フレーム組立ステージ、50
b…釘打ち機、51…開口部釘打ちステージ、52…釘
打ちロボット、60…第3プリンタ、61…合板かんば
ん、63,64…合板準備ステージ、66…合板組立ス
テージ、67…合板釘打ちステージ、67b…釘打ち
機、68…開口ステージ、68b…ルータマシン、A〜
G…作業員。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生産する各種住宅用パネルの情報が入力
    されるコンピュータと、このコンピュータの管理のもと
    に、生産ラインへ投入する各種パネル部材の加工情報を
    表記したかんばんを生産パネルナンバー順にプリントア
    ウトするプリンタを備えると共に、これらのかんばんを
    もとに作業員が各種パネル部材を順番に準備する準備ス
    テージを生産ライン近傍に設置し、且つそれら各種パネ
    ル部材を作業員が順番に生産ラインに投入して組立てる
    組立ステージと、その組立てたパネル部材に前記コンピ
    ュータからの指令で釘打ち機により自動的に釘打ちを行
    う釘打ちステージ及びルータマシンにより自動的に開口
    を形成する開口ステージとを備えてなる住宅用パネル生
    産ラインシステム。
  2. 【請求項2】 生産する各種パネルの情報が入力される
    コンピュータと、このコンピュータの管理のもとに、生
    産パネルナンバー順に開口部ユニットの加工情報を表記
    した開口部かんばんをプリントアウトする第1プリンタ
    と、この開口部かんばんをもとに作業員が開口部ユニッ
    ト用部材を順番に準備する開口部準備ステージと、この
    開口部準備ステージから作業員が開口部ユニット用部材
    を順に取って開口部ユニットを仮組立てする開口部仮組
    立ステージと、その仮組立した開口部ユニットを順番に
    受けて搬送するバッファーステージと、前記生産パネル
    ナンバー順にパネルフレーム用の周囲部材の加工情報を
    表記した周囲部材かんばんをプリントアウトする第2プ
    リンタと、この周囲部材かんばんをもとに作業員がパネ
    ルフレーム用の周囲部材を順番に準備する周囲部材準備
    ステージと、前記バッファーステージから順番に送られ
    て来る開口部ユニットに対し作業員が前記周囲部材準備
    ステージから取った周囲部材を組合わせた状態で左右の
    釘打ち機により釘打ちしてパネルフレームを組立てるフ
    レーム組立ステージと、このフレーム組立ステージから
    順番に送り出されるパネルフレーム中の開口部ユニット
    の各部材相互に前記コンピュータからの指令に基づき自
    動的に位置及び角度を変えて釘打ちする釘打ちロボット
    を有した開口部釘打ちステージと、前記生産パネルナン
    バー順に合板の加工情報を表記した合板かんばんをプリ
    ントアウトする第3プリンタと、この合板かんばんをも
    とに作業員が合板を順番に準備する合板準備ステージ
    と、前記開口部釘打ちステージから順番に送られて来る
    パネルフレーム上に作業員が前記合板準備ステージから
    取った合板を重合し仮止めしてパネルを仮組立てする合
    板組立ステージと、この合板組立ステージから順番に送
    られて来る仮組立状態のパネルの合板をパネルフレーム
    に前記コンピュータからの指令に基づき自動的に移動し
    ながら小ピッチで釘打ち固定する多数の釘打ち機を有し
    た合板釘打ちステージと、この合板釘打ちステージから
    順番に送り出されるパネルの合板に前記コンピュータか
    らの指令に基づき自動的に移動しながら開口を形成する
    ルータマシンを有した開口ステージとを備えてなる住宅
    用パネル生産ラインシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005028914A1 (ja) * 2003-09-16 2005-03-31 Exedy Corporation 2マスフライホイール
JP2015055039A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 株式会社佐渡島 石粒接着の鋼板製屋根材等の製造方法

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