JPH0815604B2 - 圧延機およびその零点位置調整方法 - Google Patents

圧延機およびその零点位置調整方法

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JPH0815604B2
JPH0815604B2 JP1058491A JP5849189A JPH0815604B2 JP H0815604 B2 JPH0815604 B2 JP H0815604B2 JP 1058491 A JP1058491 A JP 1058491A JP 5849189 A JP5849189 A JP 5849189A JP H0815604 B2 JPH0815604 B2 JP H0815604B2
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work roll
horizontal
rolls
wedge
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秀明 大田
博一 渡利
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B13/14Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories having counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load; Back-up rolls
    • B21B13/145Lateral support devices for rolls acting mainly in a direction parallel to the movement of the product

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は圧延機に関し、もつと詳しくは、小径のワー
クロールを、水平方向から水平中間ロールおよび水平サ
イドサポートロールによつて支持するようにした圧延機
およびその零点位置調整方法に関する。
従来の技術 このような圧延機は、たとえば特公昭46−6173に開示
されている。上下に配置された2つのバツクアツプロー
ルと中間ロールとは、一鉛直面内に軸線があり、この鉛
直面から、鋼板などの被圧延材の出側にずれてワークロ
ールが設けられ、このワークロールは、水平中間ロール
および水平サイドサポートロールによつて支持されてい
る。こうして前記鉛直面とワークロールの軸線とは、水
平方向に偏位量δだけずれている。
上述の先行技術では、各ロールの径が圧延時の摩耗な
どによつて減少するにつれて、偏位量δが大きく変化す
ることになる。この偏位量δが変化すると、圧延反力の
水平成分が変動し、これによつてワークロールの軸心撓
みおよびワークロール端部の変位量が変化し、安定した
圧延作業を行うことができない。また、自動的にワーク
ロールの交換を行うことが困難である。
発明が解決すべき課題 本発明の目的は、バツクアツプロールと中間ロールの
軸線を通る直線と、ワークロールの軸線との水平方向の
偏位量δを、希望する値に常に正確に設定することがで
きるようにした圧延機を提供することである。
本発明の他の目的は、前記偏位量δを固定化すること
ができ、容易に零点位置の調整を行うことができるよう
にした圧延機の零点位置調整方法を提供することであ
る。
課題を解決するための手段 本発明は、上下に配置された2つのバツクアツプロー
ル4を一対の各ハウジング21に設け、このバツクアツプ
ロール4の軸線を通る直線に関して水平方向にずれた軸
線を有するワークロール2を、ワークロール2の一側方
で水平中間ロール6および複数の水平サイドサポートロ
ール7によつて支持する圧延機において、 各ワークロール2の軸線方向外方に突出した軸8は、
その軸8と相互に回転可能な軸受筒9によつて支持さ
れ、 軸受筒9は、その軸受筒9に臨んで軸受筒9を受ける
円弧状の受け面71を有する支持片11によつて支持され、 複数の水平サイドサポートロール7は、個別的に回転
自在にして共通な回転軸17に、軸線方向に間隔をあけて
設けられ、 回転軸17の軸線方向外方に突出した軸端部18は、水平
サイドサポートロール7の軸線と同一軸線まわりに角変
位可能な細長いアーム15に挿通され、 アーム15には、そのアーム15の長手軸線方向に沿つて
延びる係止突起16が形成され、 水平中間ロール6の軸線方向外方に突出した軸12を支
持するチヨツク13に形成された係合溝14は、前記係止突
起16に係合してチヨツク13が係止突起16に沿つて変位可
能となつており、 アーム15には、前記支持片11が、シリンダ10によつて
アーム15の長手軸線方向に変位することができるように
設けられ、 前記軸端部18に設けられるブロツク19は、ハウジング
21間にわたつて配置されたカートリツジ20に保持され、 水平サイドサポートロール7間で回転軸17が回転自在
に挿通される複数の支持体22は、被圧延材の移動方向1,
1aに変位自在にカートリツジ20に保持され、 各支持体22と、ハウジング21に固定される支持部材24
との間に、上下に変位可能な第1楔23を介在し、 この第1楔23を、第1変位手段によつて上下に変位駆
動し、 ハウジング21の被圧延材の移動方向1,1a下流側に形成
された反力受け部材28と、支持部材24との間には、上下
に変位可能な第2楔29を介在し、 この第2楔29を、第2変位手段30によつて変位駆動す
ることを特徴とする圧延機である。
また本発明は、圧延機の零点位置調整方法であつて、
この方法は、上下に配置された2つのバツクアツプロー
ルをハウジングに設け、 ハウジングと、2つのバツクアツプロールのうちの少
なくとも一方との間に、液圧シリンダを介在し、このバ
ツクアツプロールの軸線を通る鉛直面に関して水平方向
にずれた軸線を有するワークロールを、ワークロールの
一側方で水平中間ロールおよび水平サイドポートロール
によつて支持し、水平サイドポートロールを支持する支
持部材と、固定位置に設けられる反力受け部材との間
に、支持部材をワークロール側に近接させ、およびその
逆方向に離反変位させる駆動手段を設けて構成される圧
延機を用いる、そのような圧延機の零点位置調整方法に
おいて、 他方のバツクアツプロールを所定の位置へ移動保持
し、 前記一方のバツクアツプロールを液圧シリンダによつ
て圧下して、ワークロールを上下方向に予め定める圧力
Pで接触加圧し、 その後、水平サイドポートロールを、ワークロールの
前記加圧力Pによつてワークロールに作用する水平分力
Fを、ワークロールに接触するロールの前記鉛直面上の
軸線とワークロールの軸線とを結ぶ直線77が、前記鉛直
面となす角度をθ1とするとき、 F=P・tanθ1 によつて求め、 こうして求めた水平分力Fにほぼ相当する力で、前記
駆動手段によつて押圧することを特徴とする圧延機の零
点位置調整方法である。
作用 本発明に従えば、駆動手段によつて、反力受け部材か
ら、支持部材をワークロール側に近接変位して、各ロー
ル、たとえばワークロール、水平中間ロールおよび水平
サイドサポートロールなどが摩耗したときであつても、
バツクアツプロールの軸線を通る直線とワークロールの
軸線との水平方向の偏位量δを一定に保つことができ
る。これによつて安定な圧延が可能になる。
またこのワークロールの軸線の位置が定まつているの
で、ワークロールの取外しおよび挿入などの交換を、ロ
ール交換装置などを用いて自動的に容易に行うことがで
きる。さらに本発明に従えば、ワークロール2の軸8
は、軸受筒9によつて支持され、この軸受筒9は、支持
片11の円弧状受け面71によつて当接して受けられ、アー
ム15に設けられたシリンダ10によつてその支持片11がア
ーム15の長手軸線方向に変位することができるようにさ
れ、さらにこのアーム15に形成された係止突起16には、
水平中間ロール6、その軸12を支持するチヨツク13の係
合溝14が係合して変位可能となつており、さらにそのア
ーム15には、水平サイドサポートロール7の回転軸に設
けられた軸端部18が挿通して角変位可能となつており、
これによつてワークロール2を水平中間ロール6、さら
には水平サイドサポートロール7によつて確実に支持す
ることができるようになる。またシリンダ10によつて支
持片11、したがつてワークロール2を変位して、そのワ
ークロール2、水平中間ロール6および水平サイドサポ
ートロール7の外径に応じて、本発明を実施することが
できるという優れた効果もまた、達成される。
さらに本発明に従えば、カートリツジ20によつて、水
平サイドサポートロール7の回転軸17の軸端部18がブロ
ツク19を介して保持され、またこのカートリツジ20に
は、水平サイドサポートロール7間で複数の支持体22が
保持されるので、水平サイドサポートロール7による水
平中間ロール6、したがつてワークロール2の軸線の希
望する状態での正確な保持が可能になる。
第1楔23によつて小径化されたワークロールを、希望
する任意の押出しパターンで水平面内での位置制御を行
い、被圧延材の複合伸びおよび局部的形状不良を修正
し、ワークロールの軸線を、たとえば水平面内で凸形、
凹形、M形またはW形に調整することができる。
また第2楔29を用いることによつて、支持部材24、し
たがつて水平サイドサポートロール群全体を、迅速に移
動し、ロール摩耗補償およびロール交換作業を容易にす
ることができる。なお前述の第1楔23によつて、被圧延
材の形状制御を上述のように行わせ、したがつて急激に
圧延荷重が変化しても、効率よくかつ高精度で安定した
圧延を可能にする。
また本発明では、先ず、バツクアツプロールを圧下し
てワークロールを上下に予め定める圧力Pで接触加圧す
るようにしたので、前記偏位量δを予め定める値に固定
化することができる。
また本発明では、この接触加圧時に、ワークロールに
は水平分力Fが作用してワークロールが水平面内で弯曲
することになり、このことを防ぐために、前記駆動手段
によつて水平サイドサポートロールを前記水平分力Fに
ほぼ相当する力で押圧して押戻す。これによつて零点位
置調整完了時である、いわゆるミルセツトアツプ時のワ
ークロールの軸線を直線状に保持することができる。
また本発明によれば、水平サイドサポートロールと水
平中間ロールとの接触を確実に行うことができる。液圧
シリンダは、上下2つのバツクアツプロールのうちの少
なくとも一方に関連して設けられておればよく、2つの
バツクアツプロールにそれぞれ設けられていてもよい。
実施例 第1図は、本発明の一実施例の一部の簡略化した断面
図である。鋼板などの被圧延材は第1図の右側の入側か
ら矢符1のように供給され、ワークロール2a,2bによつ
て圧延され、第1図の左方の出側から矢符1aで示される
ように、圧延後の被圧延材が導かれる。以下の説明にお
いて、参照符の添え字a,bを省略して総括的に示すこと
がある。前述の参照符1,1aは、被圧延材が通過するいわ
ゆるパスラインを併せて示すことがある。。ワークロー
ル2a,2bは、上下にそれぞれ配置されている中間ロール3
a,3bおよびバツクアツプロール4a,4bによつて支持され
る。これらの中間ロール3a,3bおよびバツクアツプロー
ル4a,4bの各軸線は、一鉛直面5内にあり、バツクアツ
プロール4a,4bの軸線を通る直線は、その鉛直面5内に
あり、ワークロール2a,2bの軸線はその鉛直面5から出
側に水平方向に偏位量δだけずれて配置される。ワーク
ロール2a,2bは、水平中間ロール6a,6bおよび水平サイド
サポートロール7a,7bによつて支持される。
第2図は第1図の切断面線II1〜II6から見た簡略化し
た断面図であり、第3図はワークロール2a、水平中間ロ
ール6aおよび水平サイドサポートロール7aの一部の斜視
図である。これらの図面を参照して、ワークロール2aの
軸線方向の端部の軸8は、その軸8と相互に回転可能な
軸受筒9によつて支持され、この軸受筒9は支持片11に
当接して支持され、シリンダ10によつて変化されること
ができる。水平中間ロール6aの軸12はチヨツク13によつ
て支持される。このチヨツク13の係合溝14はアーム15に
形成された係合突起16に沿つてアーム15の軸線方向に変
位可能となつている。複数の水平サイドサポートロール
7aは、個別的に回転自在にして共通な回転軸17に設けら
れその回転軸17の軸端部18は、アーム15に挿通され、ア
ーム15は水平サイドサポートロール7aの軸線と同一軸線
まわりに角変位可能である。この軸端部18にはブロツク
19が設けられ、このブロツク19はカートリツジ20に保持
される。カートリツジ20はハウジング21から着脱可能に
設けられる。ハウジング21は、本件圧延機の両側部で固
定位置に配置される。軸受筒9はまた、支持手段40によ
つてハウジング21に支持される。
水平サイドサポートロール7aの回転軸17には、複数の
移動体22が設けられる。移動体22には、回転軸17が回転
自在に挿通する。この移動体22は、カートリツジ20に保
持され、被圧延材の移動方向1,1aに変位可能となつてい
る。各移動体22は、微調整用の楔23を個別的に介して、
それらの移動体22に共通の支持部材24に当接する。微調
整用楔23は、図外の油圧シリンダまたは電動モータなど
の変位手段によつて昇降可能であり、これによつて複数
の移動体22が任意に変位され、希望する上下ワークロー
ルの間隙形状すなわち板クラウンを得ることができる。
第4図は第2図の切断面線IV−IVから見た断面図であ
る。支持部材24には、被圧延材の移動方向1,1aに沿う案
内溝25が形成される。この案内溝25には、ハウジング21
の内側部から突出する案内突起26が嵌合し、これによつ
て支持部材24の移動時におけるこじれを生じることなく
円滑に変位が可能である。隙間aは、圧延時の熱膨張を
許容する。上下の支持部材24a,24bには、楔面27a,27bが
形成される。これらの楔面27a,27bは、反力受け部材28
に関して上下になるにつれて広がるように傾斜される。
楔面27と反力受け部材28との間には、楔29が配置され
る。この楔29は、被圧延材の通過位置に近付くにつれて
先細に形成されており、楔面27と反力受け部材28とに摺
接する。
楔29は変位手段30によつて昇降変位される。この変位
手段30は、楔29に固定される支持棒31と、この支持棒31
に固定されるウオームホイル32と、ウオームホイル32に
噛合うウオーム33と、このウオーム33を駆動するモータ
34とを含む。変位手段30として油圧シリンダなどを用い
てもよい。変位手段30と楔29とは、支持部材24を駆動す
る駆動手段を構成する。反力受け部材28はハウジング21
に固定される。支持部材24は、非圧延時には、シリンダ
35によつて、反力受け部材28との間で被圧延材の移動方
向1,1aと同一およびその逆方向に変位されることができ
る。楔29は、被圧延材の移動方向に対して垂直方向に移
動可能に反力受け部材28に支持される。この楔面27と楔
29との傾斜している角度θは、それらの摩擦角未満に定
められ、これによつて支持部材24に被圧延材の移動方向
1,1a(第1図の左方)に向かう大きな力が作用したとき
楔29がその移動方向1,1aに対して垂直方向(第1図の上
および下の方向)に変位して逃げることが防がれる。
被圧延材の圧延作業時には、楔29は第1図のように示
される位置にもたらされ、ワークロール2に作用する反
力を、水平中間ロール6、水平サイドサポートロール7
a、移動体22、微調整用楔23、支持部材24および楔29を
介して反力受け部材28によつて受けられる。ワークロー
ル2、水平中間ロール6および水平サイドサポートロー
ル7が、圧延による摩耗によつてその外径が小さくなる
と、楔29a,29bが変位手段30a,30bによつて、被圧延材の
移動位置側(すなわち第1図の下および上の各方向)に
それぞれ変位される。これによつて鉛直面5とワークロ
ール2との偏位量δを、予め定める一定値に保つことが
できる。そのため安定な圧延を維持することができる。
またワークロール2の位置が定まつているので、ハウジ
ング21からのワークロール2の取外しおよび挿入を、ロ
ール交換装置によつて容易に行うことができる。ワーク
ロール2の交換時には、変位手段30によつて楔29を被圧
延材の通過位置から離反方向に、すなわち楔29aを上方
に変位し、かつ楔29bを下方に変位する。その後、支持
部材24をシリンダ35によつて被圧延材の出側への移動方
向1aに変位する。こうしてワークロール2の取外し、挿
入が可能になる。微調整用楔23は、圧延時に移動体22の
位置を微調整するために用いられ、これによつて希望す
るロール間隙形状をワークロール2に与えることができ
る。
支持部材24を変位駆動するために、上述の実施例では
楔29と、その楔29を変位する変位手段30とが用いられた
けれども、本発明の他の実施例として、その他の構成が
用いられてもよい。
第5図は本発明の他の実施例の断面図であり、第6図
は第5図に示される実施例の一部の簡略化した断面図で
あり、第7図はその第5図および第6図に示される実施
例の簡略化した水平断面図である。第5図は第7図にお
ける切断面線V1−V6から見た断面図であり、第6図は第
7図の切断面線VI1−VI4から見た断面図である。この実
施例の基本的構成は前述の第1図〜第4図の実施例に類
似し、対応する部分には同一の参照符を付す。バツクア
ツプロール4bは、楔61を駆動するパスライン調整用複動
油圧シリンダ62によつて変位駆動される。もう1つのバ
ツクアツプロール4aは、複動油圧シリンダ63によつて圧
下される。水平中間ロール6aのロールチヨツク13を支持
するアーム15はブロツク19に設けられ、このブロツク19
と支持部材24との間には押圧棒65が設けられる。支持部
材24とハウジング21との間には、一対のシリンダ35aが
設けられる。
零点位置調整のために微調整用楔23による水平サイド
サポートロール7の偏位量はほぼ等しく設定しておく。
そこで、パスライン調整シリンダ62によつて楔61を第5
図の右方に変位して駆動し、バツクアツプロール4b、中
間ロール3bおよびワークロール2bを上昇し、ワークロー
ル2bの上端がパスライン1に達するように上昇させる。
このとき、偏位量δは支持部材40により保たれている。
次に、シリンダ63によつてバツクアツプロール4a、中
間ロール3aおよびワークロール2aを下降して圧下し、2
つのワークロール2a,2bを予め定める圧力Pで接触加圧
する。この圧力Pは、たとえば200tonに定める。これに
よつてロール2,3,4の隙間がなくなる。油圧シリンダ6
3、したがつてバツクアツプロール4aの上下の位置は位
置検出手段66によつて検出され、制御手段67はサーボ弁
68を制御して、このバツクアツプロール4aの位置が保た
れるように動作させる。油圧シリンダ63に代えて圧下ス
クリユを用いてもよく、また油圧シリンダ63に関連する
構成と、楔61に関連する構成との上下の位置を逆にして
もよく、その他の変形もまた可能である。
前述の第7図の状態は、シリンダ63による圧下以前の
状態を示している。
第8図は、水平サイドサポートロール7aの各々に対応
する微調整用楔23aを駆動するための油圧シリンダ69aを
示す。これらの油圧シリンダ69aには、電磁切替弁70か
ら2次圧設定が可能な減圧弁71を介して共通に圧油が供
給される。
ロール2,3,4が接触加圧された状態は、第9図に示さ
れている。このときワークロール2aは、水平中間ロール
6aによつては支持されておらず、したがつて軸線72は水
平方向に出側に弯曲している。この状態は、第10図に簡
略化して示されている。第10図においてシリンダ63によ
る圧力Pの水平方向にワークロール2aに作用する分力F
を水平中間ロール6aおよび水平サイドサポートロール7a
によつて押圧して押戻すことによつてワークロール2aの
軸線7aをほぼ直線状とすることが可能であることが判
る。
そこで、支持部材24aを油圧シリンダ35aによつて入側
に近付くように押してゆく。この時、第7図に示される
ように油圧シリンダ35aには油圧源73から電磁切換え弁7
4を経て2次圧が設定可能な減圧弁75から圧油が供給さ
れる。油圧シリンダ35aは2つ設けられているので、各
油圧シリンダ35aが分担する水平分力は1/2Fである。
ここでFは前述の第10図から明らかなように、 F≒P・tanθ1 …(1) すなわちこの力Fは、第10図においてワークロール2a
に接触するロールである中間ロール3aの前記鉛直面5上
の軸線とワークロール2aの軸線とを結ぶ直線77が、前記
鉛直面5と成す角度をθ1とするとき、上述の第1式か
ら容易に求めることができる。厳密に言えば、各接触部
の摩擦力によつて力Fは、第1式から求める値とはわず
かに異なるけれども、その誤差は実務上、問題ない程度
であつて無視することができる。第1式における圧力P
は、前述のようにシリンダ63によつて与えられる値であ
る。角度θ1は、ロール2a,3aの径と変位量δとから得
られる。
この水平分力Fは、複数(この実施例では7)の水平
サイドサポートロール7aによつて分担される。このと
き、支持部材24aと楔29aとの間に隙間が生じる。この隙
間をなくすために、駆動手段30aを駆動させて楔29aを下
降する。
もう1つのシリンダ35bおよび駆動手段30bに関して
も、同様な動作を行う。
この駆動手段30aは油圧モータ75aを有し、その油圧モ
ータ75aに供給される油圧を検出する油圧計76aが設けら
れる。この油圧計76aは、駆動手段30aの負荷を検出する
働きをする。楔29aを下降してゆく際に、油圧計76aの検
出油圧がわずかに上昇したとき、すなわち楔29aと支持
部材24aとが接触して隙間が零となつたとき、駆動手段3
0aを停止させる。
このようにしてロール2,3,4および6,7の隙間をほとん
どなくすことができ、ワークロール2aの水平方向の軸線
の曲がりをなくすことがほぼ可能である。
そこで油圧シリンダ35aを動作させて支持部材24aを第
5図の左方、すなわち楔29a側に圧力を加える。これに
よつて零点調整後の被圧延材の厚みを設定するためにワ
ークロール2a,2bの間隔を調整する際に、水平中間ロー
ル6aおよび水平サイドサポートロール7aが変位すること
が防がれる。また次に述べるように水平サイドサポート
ロール7aのそれぞれに等しい圧力F/7を正確に作用する
ことが可能になる。
この状態は、第11図に示されている。水平サイドサポ
ートロール7aの各々の寸法精度にはわずかな誤差が存在
し、各水平サイドサポートロール7aの分担している圧力
F1〜F7には、ばらつきが存在する。この各水平サイドサ
ポートロール7aの圧力が小さいときには、水平サイドサ
ポートロール7aと水平中間ロール6aとが滑つて表面に傷
が付き、その傷が被圧延材にワークロール2aを介して転
写されるおそれがある。そこで各水平サイドサポートロ
ール7aの分担する圧力F1〜F7をF/7に正確に定める必要
がある。
そこで、微調整用楔23aを駆動するために、第8図に
示される油圧シリンダ69aには減圧弁71を介して、同一
の圧力F/7が水平サイドサポートロール7aにそれぞれ作
用するように圧力を設定し、これによつて第12図に示さ
れる状態となる。ここで、 F1=F2=F3=F4=F5=F6=F7=F/7 …(2) このようにして零点位置の調整を完了する。その後、
圧延板厚に応じてワークロール2a,2b間の間隔を設定す
る。
本発明の他の実施例として、水平サイドサポートロー
ル7aは1本のロールによつて構成されていてもよい。
上述の実施例では、主としてワークロール2aに関連し
て動作を説明したけれども、ワークロール2bに関連する
操作もまたワークロール2aに関連する動作と同時に、同
様に行われる。軸8は、各ワークロール2の軸線方向外
方に突出している。軸受筒9は、その軸受筒9に臨んで
軸受筒9を受ける円弧状の受け面71(前述の第3図参
照)を有する支持片11によつて支持される。複数の水平
サイドサポートロール7は、回転軸17に、軸線方向に間
隔をあけて設けられる。回転軸17の軸線方向外方に突出
した軸端部18には、水平サイドサポートロール7の軸線
と同一軸線まわりに角変位可能な細長いアーム15に挿通
される。アーム15には、その長手軸線方向に沿つて係止
突起16が延びて形成される。水平中間ロール6の軸線方
向外方には、軸12が突出しており、この軸12はチヨツク
13に支持され、チヨツク13に形成された係合溝14は、係
止突起16に係合して変位可能となつている。シリンダ10
は、アーム15の長手軸線方向に支持片11を変位すること
ができる。ブロツク19は、前記軸端部18に設けられ、ハ
ウジング21間にわたつて配置されたカートリツジ20に保
持される。
発明の効果 以上のように本発明によれば、水平サイドサポートロ
ールを支持する支持部材と反力受け部材との間に駆動手
段を設けて、水平サイドサポートロールの位置を設定
し、これによつて上下に配置された2つのバツクアツプ
ロールの軸線を通る直線とワークロールの軸線との水平
方向の偏位量δを各ロールの摩耗にかかわらず一定の値
に保つことができる。これによつて安定な圧延を行うこ
とができ、ワークロールのロール間隙形状を変化させる
ことなく、すなわち平坦な板を作ることができるように
なる。またワークロールの軸線の位置が定まつているの
で、ワークロールの交換が容易になり、自動化を可能と
する。また本発明によれば、アラーム15には、水平サイ
ドサポートロール7の回転軸17に突出して設けられた軸
端部18が挿通してアーム15が水平サイドサポートロール
7の軸線と同一軸線まわりに角変位可能となつており、
このアーム15には、係止突起16が形成され、水平中間ロ
ール6の軸12を支持するチヨツク13は、係止突起16に係
合する係合溝14に支持され、さらにこのアーム15にはシ
リンダ10が設けられて、支持片11の円弧状受け面71によ
つてワークロール2の軸8を支持する軸受筒9を受け
る。こうしてワークロール2、水平中間ロール6および
複数の水平サイドサポートロール7の外径の変化に応じ
て、確実な圧延を達成することができ、さらにそれらの
各ロールの軸線を希望する状態に保つことができるとい
う優れた効果が達成される。
また本発明によれば、第1楔23を用いて、被圧延材の
形状制御を、上下のワークロールに所望の軸芯たわみ、
すなわちベデイングを付与して、行うことができ、急激
に圧延荷重が変化しても、効率よくかつ高精度で安定し
た圧延を可能とする。
第2楔29を用いて、水平サイドサポートロール群全体
を迅速に移動可能とし、ロール摩耗補償およびロール交
換作業を容易にすることができる。
また本発明によれば、ロールの上下方向の接触加圧を
行うことよりも前に偏位量δを固定化することができ
る。しかも、この接触加圧時におけるワークロールに作
用する水平方向の軸線の曲がりを、駆動手段で押戻すこ
とによつてミルセツトアツプ時のワークロールの直線性
を保持することができる。さらにまた水平サイドサポー
トロールと水平中間ロールとの接触を確実に行うことが
できる。
本発明は、複数の水平中間ロールを備える圧延機に関
連してもまた実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の一部の簡略化した断面図、
第2図は第1図の切断面線II1−II6から見た簡略化した
断面図、第3図はワークロール2a、水平中間ロール6aお
よび水平サイドサポートロール7aの一部の斜視図、第4
図は第2図の切断面線IV−IVから見た断面図、第5図は
本発明の他の実施例の断面図、第6図は第5図に示され
る実施例の一部の簡略化した断面図、第7図は第5図お
よび第6図に示される実施例の簡略化した水平断面図、
第8図は微調整用楔23aに関連する構成を示す図、第9
図はロール2,3,4の接触加圧時における状態を示す簡略
化した断面図、第10図は圧力Pをロール2,3,4に作用し
たときにおける水平分力Fを説明するための図、第11図
は水平サイドサポートロール7aによつて分担される力F1
〜F7にばらつきが存在するときの状態を示す簡略化した
水平断面図、第12図は水平サイドサポートロール7aに作
用する力F1〜F7が等しいときの状態を示す零点位置調整
完了後の状態を示す簡略化した水平断面図である。 2a,2b…ワークロール、3a,3b…中間ロール、4a,4b…バ
ツクアツプロール、5…鉛直面、6a,6b…水平中間ロー
ル、7a,7b…水平サイドサポートロール、22a,22b…移動
体、23a,23b…調整用楔、24a,24b…支持部材、29a,29b
…楔、30a,30b…変位手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−193705(JP,A) 特開 昭63−104705(JP,A) 特開 昭57−195523(JP,A) 実開 昭62−46102(JP,U) 実開 平1−118803(JP,U) 特公 昭46−6175(JP,B1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に配置された2つのバツクアツプロー
    ル4を一対の各ハウジング21に設け、このバツクアツプ
    ロール4の軸線を通る直線に関して水平方向にずれた軸
    線を有するワークロール2を、ワークロール2の一側方
    で水平中間ロール6および複数の水平サイドサポートロ
    ール7によつて支持する圧延機において、 各ワークロール2の軸線方向外方に突出した軸8は、そ
    の軸8と相互に回転可能な軸受筒9によつて支持され、 軸受筒9は、その軸受筒9に臨んで軸受筒9を受ける円
    弧状の受け面71を有する支持片11によつて支持され、 複数の水平サイドサポートロール7は、個別的に回転自
    在にして共通な回転軸17に、軸線方向に間隔をあけて設
    けられ、 回転軸17の軸線方向外方に突出した軸端部18は、水平サ
    イドサポートロール7の軸線と同一軸線まわりに角変位
    可能な細長いアーム15に挿通され、 アーム15には、そのアーム15の長手軸線方向に沿つて延
    びる係止突起16が形成され、 水平中間ロール6の軸線方向外方に突出した軸12を支持
    するチヨツク13に形成された係合溝14は、前記係止突起
    16に係合してチヨツク13が係止突起16に沿つて変位可能
    となつており、 アーム15には、前記支持片11が、シリンダ10によつてア
    ーム15の長手軸線方向に変位することができるように設
    けられ、 前記軸端部18に設けられるブロツク19は、ハウジング21
    間にわたつて配置されたカートリツジ20に保持され、 水平サイドサポートロール7間で回転軸17が回転自在に
    挿通される複数の支持体22は、被圧延材の移動方向1,1a
    に変位自在にカートリツジ20に保持され、 各支持体22と、ハウジング21に固定される支持部材24と
    の間に、上下に変位可能な第1楔23を介在し、 この第1楔23を、第1変位手段によって上下に変位駆動
    し、 ハウジング21の被圧延材の移動方向1,1a下流側に形成さ
    れた反力受け部材28と、支持部材24との間には、上下に
    変位可能な第2楔29を介在し、 この第2楔29を、第2変位手段30によつて変位駆動する
    ことを特徴とする圧延機。
  2. 【請求項2】圧延機の零点位置調整方法であつて、この
    方法は、上下に配置された2つのバツクアツプロールを
    ハウジングに設け、 ハウジングと、2つのバツクアツプロールのうちの少な
    くとも一方との間に、液圧シリンダを介在し、このバツ
    クアツプロールの軸線を通る鉛直面に関して水平方向に
    ずれた軸線を有するワークロールを、ワークロールの一
    側方で水平中間ロールおよび水平サイドポートロールに
    よつて支持し、水平サイドポートロールを支持する支持
    部材と、固定位置に設けられる反力受け部材との間に、
    支持部材をワークロール側に近接させ、およびその逆方
    向に離反変位させる駆動手段を設けて構成される圧延機
    を用いる、そのような圧延機の零点位置調整方法におい
    て、 他方のバツクアツプロールを所定の位置へ移動保持し、 前記一方のバツクアツプロールを液圧シリンダによつて
    圧下して、ワークロールを上下方向に予め定める圧力P
    で接触加圧し、 その後、水平サイドポートロールを、ワークロールの前
    記加圧力Pによつてワークロールに作用する水平分力F
    を、ワークロールに接触するロールの前記鉛直面上の軸
    線とワークロールの軸線とを結ぶ直線77が、前記鉛直面
    となす角度をθ1とするとき、 F=P・tanθ1 によつて求め、 こうして求めた水平分力Fにほぼ相当する力で、前記駆
    動手段によつて押圧することを特徴とする圧延機の零点
    位置調整方法。
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