JP4820062B2 - クロスロール圧延機及びそれを用いた圧延方法 - Google Patents

クロスロール圧延機及びそれを用いた圧延方法 Download PDF

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Description

本発明は、クロスロール圧延機及びそれを用いた圧延方法に関する。
クロスロール圧延機は、上下ワークロールをクロスした状態で被圧延材を圧延することを特徴としている。図12(a)、図12(b)に上下ワークロールと被圧延材との位置関係を示す。図12(a)は平面図、図12(b)は側面図である。図12(a)に示すように、上下ワークロール101は、被圧延材Sの幅方向中央部をクロス中心(クロスポイント)cとして所定のクロス角θ(可変)でクロスするように配置される。これにより、図12(b)に示すように、クロスポイントc付近の上下ワークロール101の開度aとロール端付近の上下ワークロール101の開度bとに差が生じることになり、上下ワークロール101の開度の、被圧延材Sの幅方向に関する分布は図13に示すように二次曲線となる。クロス角θを大きくすればこの二次曲線の下に凸の程度は傾斜が急になり、クロス角θを小さくすれば二次曲線の下に凸の程度は傾斜が緩やかになる。クロス角θを0とすれば上下ワークロールの開度は一定となる。
クロスロール圧延機の登場以前の圧延機は、圧延中は図14(a)に示すように圧延荷重による上下ワークロール101及び上下バックアップロール102の撓みにより、被圧延材Sの板厚分布は幅中央部で厚く、幅端部で薄くなる傾向にあった。しかし、クロスロール圧延機では、前述のクロス角θを最適に設定し、上下ワークロール101の開度を最適な二次曲線にすることにより、上下ワークロール101及び上下バックアップロール102の撓む分を補償し、図14(b)に示すように、被圧延材Sの圧延後の幅方向板厚分布を均一なものに近づけることができ、板厚精度を向上できる。このため、近年、熱間圧延、冷間圧延を問わず、クロスロール圧延機が数多く設置されるようになってきた。
図15にクロスロール圧延機の主要部の概略を示す。上下ワークロール101を駆動するモータを配置している側をドライブ側といい、その反対側のオペレータが操作する側をオペレータ側という。上ワークロール101の回転軸は、ドライブ側とオペレータ側の1対の上ワークロールチョック103によって回転可能に支持されている。下ワークロール101の回転軸は、ドライブ側とオペレータ側の1対の下ワークロールチョック104によって回転可能に支持されている。また、上ワークロール101の上方に配置された上バックアップロール102の回転軸は、ドライブ側とオペレータ側の1対の上バックアップロールチョック105によって回転可能に支持されている。下ワークロール101の下方に配置された下バックアップロール102の回転軸は、ドライブ側とオペレータ側の1対の下バックアップロールチョック106によって回転可能に支持されている。
このクロスロール圧延機においては、以前の圧延機と異なり、上下バックアップロールチョック105,106及び上下ワークロールチョック103,104を被圧延材Sの搬送方向及びその逆方向から抱え込む形に配置されているクロスヘッド107,108を有し、このクロスヘッド107,108を図15中に大きな矢印で示す被圧延材Sの搬送方向に駆動することによって、上ワークロール101及び上バックアップロール102、下ワークロール101及び下バックアップロール102を組にして駆動し、前述のクロス角θを設定するようにしている。
図15に示すように、上ワークロール101及び上バックアップロール102、下ワークロール101及び下バックアップロール102を組にして駆動する方式をペアクロス方式といい、上下ワークロール101のみを駆動する方式をワークロール単独クロス方式という。
また、ドライブ側とオペレータ側のどちらか一方にクロスヘッドを配置し、クロスヘッドを配置した側をクロスさせ、反対側をピボットとする方式を片クロス方式(上ロールのドライブ側にクロスヘッドがあるときは、下ロールのオペレータ側にクロスヘッドがある)という。図15に示すクロスロール圧延機はそれに該当するものを図示しており、それにおいては、上ワークロール101及び上バックアップロール102のドライブ側に配置された上ワークロールチョック103及び上バックアップロールチョック105を、被圧延材Sの搬送方向及びその逆方向から抱え込む形にクロスヘッド107が配置され、下ワークロール101及び下バックアップロール102のオペレータ側に配置された下ワークロールチョック104及び下バックアップロールチョック106を、被圧延材Sの搬送方向及びその逆方向から抱え込む形にクロスヘッド108が配置されている。これとは逆に、上ワークロールと上バックアップロールのオペレータ側、および下ワークロールと下バックアップロールのドライブ側にクロスヘッドを配置してもよい。また、上下ともドライブ側とオペレータ側の両方にクロスヘッドを配置し、両方のクロスヘッドをクロスさせ、ピボットを設けない方式を両クロス方式という。以下、ペアクロス方式でかつ片クロス方式の場合について説明するが、基本的な機能としてはワークロール単独クロス方式、両クロス方式も同様であるため、本発明にいうクロスロール圧延機とは、これらを包含した意味とする。
図16(a)、図16(b)に、図15のクロスロール圧延機をオペレータ側から見た概略を示す。このクロスロール圧延機はペアクロス方式でかつ片クロス方式である。このクロスロール圧延機においては、上ワークロール101及び上バックアップロール102のドライブ側に配置された上ワークロールチョック103及び上バックアップロールチョック105を、被圧延材Sの搬送方向及びその逆方向から抱え込む形に1対のクロスヘッド(図示せず)が配置されている。下ワークロール101及び下バックアップロール102のオペレータ側に配置された下ワークロールチョック104及び下バックアップロールチョック106を、被圧延材Sの搬送方向及びその逆方向から抱え込む形に1対のクロスヘッド108が配置されている。
ここで、各クロスヘッド108は、圧延機ハウジング100に対して被圧延材の搬送方向に移動自在に支持されている。各クロスヘッド108の駆動は、圧延機ハウジング100に固定されたナット116に螺合しているスクリュ115により行うようになっている。各クロスヘッド108の下ワークロールチョック104側の対向部には、図16(b)に示すように、水平方向(図16(b)において上下方向)に一定の曲率で湾曲面Tが形成されている。各下クロスヘッドライナ113には、これと対応する湾曲面Tが形成されている。湾曲面Tがクロスヘッド108と水平方向に転動自在に当接している。一方で下クロスヘッドライナ113は下ワークロールチョック104に設けられたチョックライナ117に対して平面部で当接している。また、各クロスヘッド108の下バックアップロールチョック106側の対向部にも、水平方向に一定の曲率で湾曲する前述のTと同様な湾曲面が形成されている。これと対応する湾曲面Tが形成された各下クロスヘッドライナ114は、下バックアップロールチョック106に設けられた図示しないチョックライナに対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tがクロスヘッド108と水平方向に転動自在に当接している。各クロスヘッド108とクロスヘッドライナ113,114が、湾曲面Tを形成する摺動面同士で互いに摺動することにより、クロス角θを変更できる構造となっている。上ワークロール101及び上バックアップロール102のドライブ側に配置された上ワークロールチョック103及び上バックアップロールチョック105を、被圧延材Sの搬送方向及びその逆方向から抱え込む形に配置されたクロスヘッドの各々も、クロスヘッド108と同様の構造を有し、上ワークロールチョック103及び上バックアップロールチョック105との対向表面に湾曲面Tが形成されると共に、これら湾曲面Tの各々に、湾曲面を有するクロスヘッドライナ(図示せず)が設けられている。
一方、上ワークロール101のオペレータ側に配置された上ワークロールチョック103に対向するように、1対の上ワークロールピボットブロック109が圧延機ハウジング100に設けられている。各上ワークロールピボットブロック109の上ワークロールチョック103側の対向部には、水平方向に一定の曲率で湾曲面Tが形成され、これと対応する湾曲面Tが形成された各上ワークロールピボットブロックライナ110は、上ワークロールチョック103に設けられた図示しないチョックライナに対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tが上ワークロールピボットブロック111と水平方向に転動自在に当接している。また、上バックアップロール102のオペレータ側に配置された上バックアップロールチョック105に対向するように、1対の上バックアップロールピボットブロック111が圧延機ハウジング100に設けられている。各上バックアップロールピボットブロック111の上バックアップロールチョック105側の対向部には、水平方向に一定の曲率で湾曲面Tが形成され、これと対応する湾曲面Tが形成された各上バックアップロールピボットブロックライナ112は、上バックアップロールチョック105に対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tが上バックアップロールピボットブロック111と水平方向に転動自在に当接している。また、下ワークロール101及び下バックアップロール102のドライブ側にも、下ワークロールピボットブロック、下ワークロールピボットブロックライナ、下バックアップロールピボットブロック、及び下バックアップロールピボットブロックライナが設けられている。
ところで、一般的に、圧延機による被圧延材Sの圧延中は、特許文献1にもある通り、上下ともワークロール101をバックアップロール102に対して被圧延材Sの搬送方向にずらしている。これをオフセットといい、図16(a)において圧延機中心に対するワークロールのオフセット量はC1、バックアップロールのオフセット量はC2となっている。一般にはC1とC2の合計をオフセット量と称する。オフセットにより、水平方向分力(オフセット分力ともいう)を、被圧延材Sの搬送方向である図16(a)中の矢印e方向に発生させる。矢印eの方向は、ワークロールがオフセットする方向と一致する。上下バックアップロール102には、被圧延材Sの搬送方向とは逆の矢印f方向に水平方向分力を発生させる。矢印fの方向は、バックアップロールがオフセットする方向と一致する。すると、上下ワークロールチョック103,104が被圧延材Sの搬送方向、上下バックアップロールチョック105,106がその逆方向に向けて押され、上下ワークロールチョック103,104が被圧延材Sの搬送方向出側の圧延機ハウジング100に押し付けられ、上下バックアップロールチョック105,106が被圧延材Sの搬送方向入側の圧延機ハウジング100に押し付けられ、安定する。
しかし、図16(a)、図16(b)に示すように、各ロールチョック103,104,105,106と圧延機ハウジング100との間(正確には、上ワークロールチョック103に設けられたチョックライナとワークロールピボットブロックライナ110との間、下ワークロールチョック104に設けられたチョックライナ117とクロスヘッドライナ113との間、上バックアップロールチョック105とバックアップロールピボットブロックライナ112との間、及び下バックアップロールチョック106とクロスヘッドライナ114との間)には、クリアランスdがあるため、各ロールチョック103,104,105,106の被圧延材Sの搬送方向の位置決めを行わないと、圧延荷重が小さい、つまりオフセットによる押し付け力が小さい圧延の際中には、クロス角θを変更した場合等に、圧延機ハウンジング100内で上下ワークロールチョック103,104もしくは上下バックアップロールチョック105,106が被圧延材Sの搬送方向もしくはその逆方向に位置ずれを起こし、もしもそれが左右(ドライブ側とその反対側のオペレータ側)で不均一であったりすると、被圧延材Sの幅方向左右で上下ワークロール101の開度差が生じ、被圧延材Sの蛇行、曲がり、ひどい場合には、破断につながるという問題があった。
これを防止するために、例えば、特許文献2や特許文献3のように、軸受箱(チョック)を被圧延材の搬送方向に油圧シリンダで押し付ける装置や、特許文献4のように、圧延荷重による圧延機ハウジング収縮量を予測して、チョックと圧延機ハウジングの間隔を最小化する方法が提案されている。
ここで、ハウジング収縮とは、図17(b)に示すように、圧延の際中に圧延機ハウジングの上下方向に作用する圧延荷重により、ハウジング上下方向中央部で発生する被圧延材の搬送方向の変形、つまりハウジングの入側と出側の間隔の収縮のことをさす。
特開平8−197110号公報 特開平9−285806号公報 特開2001−113308号公報 特開平7−32018号公報
しかしながら、上記した特許文献2及び特許文献3のように、チョックを油圧シリンダにより圧延機ハウジングに向けて押し付ける方式には、非常に狭いところに油圧シリンダを設置する必要があるため、特殊なシリンダ構造となって、設置コストが高額になる問題があった。この問題は特に、既設の圧延機を改造する場合に顕著である。
このほか、油圧シリンダに油圧を供給する配管は、被圧延材の搬送に支障にならず、かつ圧延機ハウジングもチョックも存在しない空間を通す必要がある。配管サポートを設置するスペースも必要である。上記した油圧シリンダの特殊なシリンダ構造とあいまって、油漏れ等のトラブルも生じやすく信頼性の問題、補修やメンテナンスにかかるコスト上の問題がある。更には補修時間確保のために設備の操業稼動率が低下する問題もあった。
通常熱間圧延機の周辺には、ロール冷却水、チョック冷却水等が大量に存在する。冷却水によって潤滑剤が流されないように、チョックとハウジングの間やチョックと油圧シリンダの間の摺動部に、潤滑剤の供給口を配置することが望ましい。しかし、チョックと油圧シリンダの間の摺動部に潤滑剤の供給口を配置するには、油圧シリンダ内に潤滑剤を供給する穴を貫通させなければならないので実現できない。さらに、油圧シリンダでチョックを押し付けると摺動圧が増加し、チョックライナ、シリンダ面の磨耗量が増えるため、補修にかかるコストが増加する。
また、上記した特許文献4のように、圧延荷重による圧延機ハウジング収縮量を予測して、チョックと圧延機ハウジングの間隔を最小化する方法にあっては、圧延荷重が小さい場合、つまりハウジング変形量が小さい場合に、チョックと圧延機ハウジングの間隔が残存し、完全にチョック位置を安定化できない場合がある。また、チョックと圧延機ハウジングの間隔を狭く設定しすぎた場合には、ハウジングによりチョックがはさみ込まれてしまい、ロール不転、ベアリングの焼損等の設備トラブルが発生する場合もあるという問題があった。
従って、本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡便な構造で設置コストが安価であるとともに、信頼性が高い、各ロールチョックのクリアランス内での位置ずれを防止できるクロスロール圧延機及びそれを用いた圧延方法を提供することにある。
1.本発明に係るクロスロール圧延機は、ワークロールを回転可能に支持するワークロールチョック及びバックアップロールを回転可能に支持するバックアップロールチョックを備えたクロスロール圧延機において、被圧延材を圧延中に前記ワークロールがオフセットする方向に、前記ワークロールチョックを付勢するバネを設けたことを特徴とする。
2.本発明に係るクロスロール圧延機は、1.に記載の発明において、前記被圧延材を圧延中に前記バックアップロールがオフセットする方向に、前記バックアップロールチョックを付勢するバネを更に設けたことを特徴とする。
3.本発明に係るクロスロール圧延機は、1.と2.に記載の発明において、バネホルダとチョックライナの間及びクロスヘッドとクロスヘッドライナの間に潤滑剤を供給することを特徴とする。
4.本発明に係るクロスロール圧延機を用いた圧延方法は、ワークロールを回転可能に支持するワークロールチョック及びバックアップロールを回転可能に支持するバックアップロールチョックを備えたクロスロール圧延機を用いた圧延方法において、被圧延材の圧延に際し、前記ワークロールチョックを、圧延中前記ワークロールがオフセットする方向にバネで付勢しつつ圧延することを特徴とする。
5.本発明に係るクロスロール圧延機を用いた圧延方法は、4.記載の発明において、前記被圧延材の圧延に際し、前記バックアップロールチョックを、圧延中前記バックアップロールがオフセットする方向にバネで付勢しつつ圧延することを特徴とする。
6.本発明に係るクロスロール圧延機を用いた圧延方法は、4.と5.に記載の発明において、バネホルダとチョックライナの間及びクロスヘッドとクロスヘッドライナの間に潤滑剤を供給することを特徴とする。
本発明に係るクロスロール圧延機及びクロスロール圧延機を用いた圧延方法によれば、ワークロールチョックを、バネという簡便な手段により、ロールオフセット方向に付勢することにより、ワークロールチョックのクリアランス内での位置ずれを防止し、被圧延材の蛇行、曲がり、破断等のトラブルを防止できる。
また、ワークロールチョックに加えてバックアップロールチョックを更に、バネという簡便な手段により、ロールオフセット方向に付勢することにより、各ロールチョックのクリアランス内での位置ずれを防止し、ワークロールとバックアップロールのクロス角(ロールクロス角)の発生を極力抑制し、それに伴うスラスト力の発生を極力抑制して、被圧延材の蛇行、曲がり、破断等のトラブルを一層効果的に防止することができる。
また、ワークロールチョックあるいはさらにバックアップロールを付勢する手段として、バネを使用することで、圧延機ハウジングとも各ロールチョックとも干渉しない狭い空間に油圧シリンダや油圧配管を設置せねばならない困難さは回避できるようになるため、安価で信頼性の高い装置となる。更に、バネホルダとチョックライナの摺動部に直に潤滑剤を供給することにより、ロール冷却水、チョック冷却水等の冷却水によって潤滑剤が流されることなく、良好な潤滑状態を維持でき、バネホルダ、ライナ類の補修メンテナンスにかかるコストを低減できる。
次に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1(a)、図1(b)は本発明に係るクロスロール圧延機の第1実施形態を示し、図1(a)はクロスロール圧延機をオペレータ側から見た概略図、図1(b)は図1(a)におけるのA−A矢視図である。
図1(a)に示すクロスロール圧延機において、先ず、下ロールについて説明すると、下ワークロール1及び下バックアップロール2のオペレータ側に配置された下ワークロール1を回転可能に支持する下ワークロールチョック4及び下バックアップロール2を回転可能に支持する下バックアップロールチョック6を、被圧延材の搬送方向及びその逆方向から抱え込む形に1対のクロスヘッド8が配置されている。
ここで、各クロスヘッド8は、圧延機ハウジング30に対して被圧延材の搬送方向に移動自在に支持されている。各クロスヘッド8の駆動は、圧延機ハウジング30に固定されたナット16に螺合しているスクリュ15により行うようになっている。そして、各クロスヘッド8の下ワークロールチョック4側の対向部には、図1(b)に示すように、水平方向(図1(b)において上下方向)に一定の曲率で湾曲面Tが形成され、これと対応する湾曲面Tが形成された各下クロスヘッドライナ13は、下ワークロールチョック4に設けられたチョックライナ17に対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tがクロスヘッド8と水平方向に転動自在に当接している。また、各クロスヘッド8の下バックアップロールチョック6側の対向部にも、水平方向に一定の曲率で湾曲する前述のTと同様な湾曲面が形成され、これと対応する湾曲面Tが形成された各下クロスヘッドライナ14は、下バックアップロールチョック6に設けられた図示しないチョックライナに対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tがクロスヘッド8と水平方向に転動自在に当接している。各クロスヘッド8とクロスヘッドライナ13,14が、湾曲面状摺動面同士で互いに摺動することにより、クロス角を変更できる構造となっている。
図1(a)に示す状態では、下ワークロールチョック4はクロスヘッドライナ13によって被圧延材の搬送方向(水平方向分力eの生じる方向と同じ)に、下バックアップロールチョック6はクロスヘッドライナ14によって被圧延材の搬送方向と逆方向(水平方向分力fの生じる方向と同じ)にオフセットされた状態で位置決めされている。下ワークロールチョック4の位置ずれを防止するため、被圧延材の搬送方向入側のクロスヘッドライナ13には、圧延機ハウジング30(被圧延材の搬送方向出側)に向けて下ワークロールチョック4を付勢するチョック拘束装置18が設置されている。言い換えれば、被圧延材の搬送方向入側のクロスヘッドライナ13には、被圧延材を圧延中に下ワークロール1がオフセットする方向に、下ワークロールチョック4を付勢するチョック拘束装置18が設置されている。
このチョック拘束装置18は、図1(b)に示すように、クロスヘッドライナ13、薄ライナ20、バネ21、バネホルダ19より成る。バネ21によりバネホルダ19をチョックライナ17に対して押圧し、これにより下ワークロールチョック4を圧延機ハウジング30に向けて付勢するようになっている。バネ21としては皿バネが好適である。弾性体あるいはそれと同等の機能があれば適用可能性があり、皿バネに限られるものではない。
クロスヘッドライナ13、バネホルダ19には図示しないが給脂用の貫通穴が設けてあり、クロスヘッドとクロスヘッドライナの間に供給された潤滑剤が、この貫通穴を通ってバネホルダ19とチョックライナとの摺動面に供給されるようになっている。
一方、図1(a)はオペレータ側を図示したのに対し、図示を省略しているドライブ側では、被圧延材の搬送方向入側の下ワークロールピボットブロックライナ(図示せず)には、圧延機ハウジング30(被圧延材の搬送方向出側)に向けて下ワークロールチョック(図示せず)を付勢するチョック拘束装置(図示せず)が設置されている。このチョック拘束装置は、オペレータ側のチョック拘束装置18と同一の構成を有する。
次に、上ロールについて説明すると、上ワークロール1のオペレータ側に配置された上ワークロール1を回転可能に支持する上ワークロールチョック3に対向するように、1対の上ワークロールピボットブロック9が圧延機ハウジング30に設けられている。各上ワークロールピボットブロック9の上ワークロールチョック3側の対向部には、水平方向に一定の曲率で湾曲する湾曲面Tが形成され、これと対応する湾曲面Tが形成された各上ワークロールピボットブロックライナ10は、上ワークロールチョック3に設けられた図示しないチョックライナに対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tが上ワークロールピボットブロック9と水平方向に転動自在に当接している。
また、上バックアップロール2のオペレータ側に配置された上バックアップロール2を回転可能に支持する上バックアップロールチョック5に対向するように、1対の上バックアップロールピボットブロック11が圧延機ハウジング30に設けられている。各上バックアップロールピボットブロック11の上バックアップロールチョック5側の対向部には、水平方向に一定の曲率で湾曲する湾曲面Tが形成され、これと対応する湾曲面Tが形成された各上バックアップロールピボットブロックライナ12は、上バックアップロールチョック5に対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面が上バックアップロールピボットブロック11と水平方向に転動自在に支持されている。
図1(a)に示す状態では、上ワークロールチョック3は上ワークロールピボットブロックライナ10によって被圧延材の搬送方向に、上バックアップロールチョック5は上バックアップロールピボットブロックライナ12によって被圧延材の搬送方向と逆方向にオフセットされた状態で位置決めされている。位置ずれを防止するため、被圧延材の搬送方向入側の上ワークロールピボットブロックライナ10には、圧延機ハウジング30(被圧延材の搬送方向出側)に向けて上ワークロールチョック3を付勢するチョック拘束装置18が設置されている。言い換えれば、被圧延材の搬送方向入側の上ワークロールピボットブロックライナ10には、被圧延材を圧延中に上ワークロール1がオフセットする方向に、上ワークロールチョック3を付勢するチョック拘束装置18が設置されている。この上ワークロールチョック拘束装置18は、下ワークロールチョック4を付勢するチョック拘束装置18と同一の構成を有する。上ワークロールチョック拘束装置18は、上ワークロールピボットブロックライナ10、薄ライナ(図示せず)、バネ(図示せず)、バネホルダ(図示せず)より成る。バネ(図示せず)によりバネホルダ(図示せず)をチョックライナに対して押圧し、これにより上ワークロールチョック3を圧延機ハウジング30に向けて付勢するようになっている。
上ワークロールピボットブロックライナ10、バネホルダ(図示せず)には給脂用の貫通穴が設けてあり、上ワークロールピボットブロック9と上ワークロールピボットブロックライナ10の間に供給された潤滑剤が、この貫通穴を通ってバネホルダの表面、言い換えればバネホルダとチョックライナとの摺動面に供給されるようになっている。
一方、図1(a)はオペレータ側を図示したのに対し、図示を省略しているドライブ側では、上ワークロール1及び上バックアップロール2のドライブ側に配置された上ワークロール1を回転可能に支持する上ワークロールチョック(図示せず)及び上バックアップロール2を回転可能に支持する上バックアップロールチョック(図示せず)を、被圧延材の搬送方向及びその逆方向から抱え込む形に1対のクロスヘッド(図示せず)が配置されている。そして、各クロスヘッドの上ワークロールチョック側の対向部には、水平方向に一定の曲率で湾曲する湾曲面Tが形成され、これと対応する湾曲面Tが形成された各上クロスヘッドライナは、上ワークロールチョックに設けられたチョックライナに対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面がクロスヘッド(図示せず)と水平方向に転動自在に当接している。また、各クロスヘッドの上バックアップロールチョック側の対向部にも、水平方向に一定の曲率で湾曲する湾曲面Tが形成され、これと対応する湾曲面Tが形成された各上クロスヘッドライナは、上バックアップロールチョックに設けられた図示しないチョックライナに対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tが上バックアップロールクロスヘッド(図示せず)と水平方向に転動自在に支持されている。
湾曲面Tには潤滑剤を供給するのが好ましく、潤滑剤はクロスヘッド側に貫通穴を設けて供給するのが好ましい。
そして、上ワークロールチョックの位置ずれを防止するために、被圧延材の搬送方向入側の上ワークロールクロスヘッドライナには、圧延機ハウジング30(被圧延材の搬送方向出側)に向けて上ワークロールチョックを付勢するチョック拘束装置(図示せず)が設置されている。言い換えれば、被圧延材の搬送方向入側の上ワークロールクロスヘッドライナには、被圧延材を圧延中に上ワークロール1がオフセットする方向に、上ワークロールチョックを付勢するチョック拘束装置が設置されている。このチョック拘束装置は、オペレータ側のチョック拘束装置18と同一の構成を有する。
以上説明したクロスロール圧延機の第1実施形態によれば、オペレータ側及びドライブ側双方の上下ワークロールチョック3,4を、バネ21という簡便な手段により、ロールオフセット方向(上下ワークロールチョック3,4を被圧延材の搬送方向)に付勢することにより、上下ワークロールチョック3,4の上ワークロールピボットブロックライナ10、クロスヘッドライナ13に対するクリアランス内での位置ずれを防止し、被圧延材の蛇行、曲がり、破断等のトラブルを防止できる。
次に、本発明に係るクロスロール圧延機の第2実施形態を図2(a)、図2(b)を参照して説明する。図2(a)は本発明に係るクロスロール圧延機の第2実施形態を示し、図2(a)はクロスロール圧延機をオペレータ側から見た概略図、図2(b)は図2(a)におけるB−B矢視図である。
図2(a)に示すクロスロール圧延機は、被圧延材を圧延中に上下バックアップロール2がオフセットする方向に上下バックアップロールチョック5,6を付勢するチョック拘束装置22を更に設けた点で、図1(a)に示すクロスロール圧延機と異なっている。以下、これを具体的に説明する。
図2(a)に示すクロスロール圧延機において、先ず、下ロールについて説明すると、下ワークロール1及び下バックアップロール2のオペレータ側に配置された下ワークロール1を回転可能に支持する下ワークロールチョック4及び下バックアップロール2を回転可能に支持する下バックアップロールチョック6を、被圧延材の搬送方向及びその逆方向から抱え込む形に1対のクロスヘッド8が配置されている。
ここで、各クロスヘッド8は、圧延機ハウジング30に対して被圧延材の搬送方向に移動自在に支持されている。各クロスヘッド8の駆動は、圧延機ハウジング30に固定されたナット16に螺合しているスクリュ15により行うようになっている。そして、各クロスヘッド8の下ワークロールチョック4側の対向部には、水平方向に一定の曲率で湾曲面Tが形成され、これと対応する湾曲面Tが形成された各下クロスヘッドライナ13は、下ワークロールチョック4に設けられたチョックライナ17に対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tがクロスヘッド8と水平方向に転動自在に当接している。また、各クロスヘッド8の下バックアップロールチョック6側の対向部にも、水平方向に一定の曲率の湾曲面Tが形成され、これと対応する湾曲面Tが形成された各下クロスヘッドライナ13は、下バックアップロールチョック6に対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tがクロスヘッド8と水平方向に転動自在に支持されている。各クロスヘッド8とクロスヘッドライナ13,14が、湾曲面状の摺動面同士で互いに摺動することにより、クロス角を変更できる構造となっている。
図2(a)に示す状態では、下ワークロールチョック4はクロスヘッドライナ13によって被圧延材の搬送方向(水平方向分力eの生じる方向と同じ)に、下バックアップロールチョック6はクロスヘッドライナ14によって被圧延材の搬送方向と逆方向(水平方向分力fの生じる方向と同じ)にオフセットされた状態で位置決めされている。下ワークロールチョック4の位置ずれを防止するため、被圧延材の搬送方向入側のクロスヘッドライナ13には、圧延機ハウジング30(被圧延材の搬送方向出側)に向けて下ワークロールチョック4を付勢するチョック拘束装置18が設置されている。言い換えれば、被圧延材の搬送方向入側のクロスヘッドライナ13には、被圧延材を圧延中に下ワークロール1がオフセットする方向に、下ワークロールチョック4を付勢するチョック拘束装置18が設置されている。このチョック拘束装置18は、図1(b)に示したものと同様の構成を有し、クロスヘッドライナ13、薄ライナ20、バネ21、バネホルダ19より成る。バネ21によりバネホルダ19をチョックライナ17に対して押圧し、これにより下ワークロールチョック4を圧延機ハウジング30に向けて付勢するようになっている。
クロスヘッドライナ13、バネホルダ19には図示しないが給脂用の貫通穴が設けてあり、クロスヘドとクロスヘッドライナの間に供給された潤滑剤が、この貫通穴を通ってバネホルダ19の表面、言い換えればバネホルダとチョックライナ17との摺動面に供給されるようになっている。
また、下バックアップロールチョック6の位置ずれを防止するために、被圧延材の搬送方向出側のクロスヘッドライナ14には、圧延機ハウジング30(被圧延材の搬送方向入側)に向けて下バックアップロールチョック6を付勢するチョック拘束装置22が設置されている。言い換えれば、被圧延材の搬送方向出側のクロスヘッドライナ14には、被圧延材を圧延中に下バックアップロール2がオフセットする方向に、下バックアップロールチョック6を付勢するチョック拘束装置22が設置されている。図2(b)に示すように、チョック拘束装置22は、クロスヘッドライナ14、薄ライナ24、バネ25、バネホルダ23から成る。バネ25によりバネホルダ23をチョックライナ26に対して押圧し、これにより下バックアップロールチョック6を圧延機ハウジング30に向けて付勢するようになっている。
クロスヘッドライナ14、バネホルダ23には図示しないが給脂用の貫通穴が設けてあり、クロスヘッドとクロスヘドライナの間に供給された潤滑剤が、この貫通穴を通ってバネホルダ23の表面、言い換えればバネホルダとチョックライナ26との摺動面に供給されるようになっている。
図2(a)はオペレータ側を図示したのに対し、図示を省略しているドライブ側では、被圧延材の搬送方向出側の下ワークロールピボットブロックライナ(図示せず)には、圧延機ハウジング30(被圧延材の搬送方向出側)に向けて下ワークロールチョック(図示せず)を付勢するチョック拘束装置(図示せず)が設置されている。このチョック拘束装置は、オペレータ側のチョック拘束装置18と同一の構成を有する。また、被圧延材の搬送方向出側の下バックアップロールピボットブロックライナ(図示せず)には、圧延機ハウジング30(被圧延材の搬送方向入側)に向けて下バックアップロールチョック(図示せず)を付勢するチョック拘束装置(図示せず)が設置されている。このチョック拘束装置は、オペレータ側のチョック拘束装置22と同一の構成を有する。
次に、上ロールについて説明すると、上ワークロール1を回転可能に支持する上ワークロールチョック3に対向するように、1対の上ワークロールピボットブロック9が圧延機ハウジング30に設けられている。各上ワークロールピボットブロック9の上ワークロールチョック3側の対向部には、水平方向に一定の曲率で湾曲面Tが形成され、これと対応する湾曲面Tが形成された各上ワークロールピボットブロックライナは、上ワークロールチョック3に設けられたチョックライナに対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tが上ワークロールピボットブロック9と水平方向に転動自在に当接している。
また、上バックアップロール2を回転可能に支持する上バックアップロールチョック5に対向するように、1対の上バックアップロールピボットブロック11が圧延機ハウジング30に設けられている。各上バックアップロールピボットブロック11の上バックアップロールチョック5との対向表面には、水平方向に一定の曲率で湾曲面Tが形成され、この湾曲面Tが形成された各上バックアップロールピボットブロックライナ12は、上バックアップロールチョック5に対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tが上バックアップロールピボットブロック11と水平方向に転動自在に支持されている。
図2(a)に示す状態では、上ワークロールチョック3は上ワークロールピボットブロックライナ10によって被圧延材の搬送方向に、上バックアップロールチョック5は上バックアップロールピボットブロックライナ12によって被圧延材の搬送方向と逆方向にオフセットされた状態で位置決めされている。上ワークロールチョック3の位置ずれを防止するため、被圧延材の搬送方向入側の上ワークロールピボットブロックライナ10には、圧延機ハウジング30(被圧延材の搬送方向出側)に向けて上ワークロールチョック3を付勢するチョック拘束装置18が設置されている。言い換えれば、被圧延材の搬送方向入側の上ワークロールピボットブロックライナ10には、被圧延材を圧延中に上ワークロール1がオフセットする方向に、上ワークロールチョック3を付勢するチョック拘束装置18が設置されている。このチョック拘束装置18は、下ワークロールチョック4を付勢するチョック拘束装置18と同一の構成を有する。チョック拘束装置18は、上ワークロールピボットブロックライナ10、薄ライナ(図示せず)、バネ、バネホルダから成る。バネ(図示せず)によりバネホルダ(図示せず)をチョックライナに対して押圧し、これにより上ワークロールチョック3を圧延機ハウジング30に向けて付勢するようになっている。
上ワークロールピボットブロックライナ10、バネホルダ(図示せず)には図示しないが給脂用の貫通穴が設けてあり、上ワークロールピボットブロック9と上ワークロールピボットブロックライナ10の間に供給された潤滑剤が、この貫通穴を通ってバネホルダの表面、言い換えればバネホルダとチョックライナとの摺動面に供給されるようになっている。
また、上バックアップロールチョック5の位置ずれを防止するために、被圧延材の搬送方向出側の上バックアップロールピボットブロックライナ12には、圧延機ハウジング30(被圧延材の搬送方向入側)に向けて上バックアップロールチョック5を付勢するチョック拘束装置22が設置されている。言い換えれば、被圧延材の搬送方向出側の上バックアップロールピボットブロックライナ12には、被圧延材を圧延中に上バックアップロール2がオフセットする方向に、上バックアップロールチョック5を付勢するチョック拘束装置22が設置されている。このチョック拘束装置22は、図2(b)に示すものと同一の構成を有する。
図2(a)はオペレータ側を図示したのに対し、図示を省略しているドライブ側では、上ワークロール1を回転可能に支持する上ワークロールチョック(図示せず)及び上バックアップロール2を回転可能に支持する上バックアップロールチョック(図示せず)を、被圧延材の搬送方向及びその逆方向から抱え込む形に1対のクロスヘッド(図示せず)が配置されている。そして、各クロスヘッドの上ワークロールチョック側の対向部には、水平方向に一定の曲率で湾曲面Tが形成され、これと対応する湾曲面Tが形成されたクロスヘッドライナは、上ワークロールチョックに設けられたチョックライナに対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tがクロスヘッドライナ(図示せず)と水平方向に転動自在に支持されている。また、各クロスヘッドの上バックアップロールチョック側の対向部にも、水平方向に一定の曲率で湾曲する湾曲面Tが形成され、これと対応する湾曲面Tが形成されたクロスヘッドライナは、上バックアップロールチョックに対して平面部で当接する一方で、他方の湾曲面Tがクロスヘッドライナ(図示せず)と水平方向に転動自在に支持されている。
湾曲面Tには潤滑剤を供給するのが好ましく、潤滑剤はクロスヘッド側に貫通穴を設けて供給するのが好ましい。
そして、上ワークロールチョックの位置ずれを防止するために、被圧延材の搬送方向入側のクロスヘッドライナには、圧延機ハウジング30(被圧延材の搬送方向出側)に向けて上ワークロールチョックを付勢するチョック拘束装置(図示せず)が設置されている。言い換えれば、被圧延材の搬送方向入側のクロスヘッドライナには、被圧延材を圧延中に上ワークロール1がオフセットする方向に、上ワークロールチョックを付勢するチョック拘束装置が設置されている。このチョック拘束装置は、オペレータ側のチョック拘束装置18と同一の構成を有する。また、上バックアップロールチョックの位置ずれを防止するために、被圧延材の搬送方向出側のクロスヘッドライナには、圧延機ハウジング30(被圧延材の搬送方向入側)に向けて上バックアップロールチョックを付勢するチョック拘束装置(図示せず)が設置されている。このチョック拘束装置は、オペレータ側のチョック拘束装置22と同一の構成を有する。
以上説明したクロスロール圧延機の第2実施形態によれば、上下ワークロールチョック3,4に加えて上下バックアップロールチョック5,6を更に、バネ21,25という簡便な手段により、ロールオフセット方向(例えばワークロールチョック3,4を被圧延材の搬送方向、バックアップロールチョック5,6をその逆方向)に付勢することにより、各ロールチョック3,4,5,6のクリアランス内での位置ずれを防止し、被圧延材の蛇行、曲がり、破断等のトラブルを防止できる。また、バネホルダとチョックライナの摺動部に直に潤滑剤を供給することにより、ロール冷却水、チョック冷却水等の冷却水によって潤滑剤が流されることなく、良好な潤滑状態を維持でき、バネホルダ、ライナ類の補修メンテナンスにかかるコストを低減できる。
以下、上下ワークロールチョック3,4のみならず上下バックアップロールチョック5,6をもバネ25で圧延機ハウジング30に向けて付勢した方がよい理由を詳細に説明する。
上下ワークロールチョック3,4もしくは上下バックアップロールチョック5,6が、図4に示すように、上ワークロールピボットブロックライナ10、クロスヘッドライナ13、上バックアップロールピボットブロックライナ12、クロスヘッドライナ14との間のクリアランスdの中で被圧延材の搬送方向もしくはその逆方向に位置ずれを起こし、上ワークロール1と上バックアップロール2又は下ワークロール1と下バックアップロール2との間の平行度が崩れ、上ワークロール1と上バックアップロール2又は下ワークロール1と下バックアップロール2とが微小にクロスする場合がある。上ワークロール1と上バックアップロール2とのクロス角をロールクロス角という。または、下ワークロール1と下バックアップロール2とのクロス角をロールクロス角という。このロールクロス角が発生すると、上下ワークロール1、上下バックアップロール2の間に軸方向にずれようとする力(スラスト力という)が発生する。
図3に、ロールクロス角とスラスト係数(スラスト力を圧延荷重で割った値)との関係を示す。ペアクロス圧延機において、ワークロール1とバックアップロール2とはそれぞれの中心軸が平行な位置関係にあるのが正常であるが、図3を参照すると、微小に平行度が崩れることに伴う微小なロールクロス角の変動によってスラスト係数が大きく変化することがわかる。従って、ロールクロス角がわずかに大きくなると、大きなスラスト力が発生する場合がある。
図4に示すように、圧延機は各ロールチョック3,4,5,6とピボットブロックライナやクロスヘッドライナ10,13,12,14との間にクリアランスdを持っており、ロールクロス角が変動しうる。このクリアランスdによるロールクロス角の変動は通常、制御不能である。例えば、前述の図1(a)、図1(b)及び従来例の図14(a)、図14(b)に示した圧延機の例では、圧延中最大で0.04°のロールクロス角が生じる。
図5に、下ワークロール1と下バックアップロール2とがクロスしている場合のロールクロス角と、差荷重及びスラスト力との関係を示す。ここで、「差荷重」とは、オペレータ側の荷重からドライブ側の荷重を引いた差をいう。図5に示すように、0.04°というロールクロス角においても1200kNのスラスト力が発生する。
このスラスト力は、図6に示すように、圧延機の正面図内で各ロール1,2が回転しようとするモーメントがバランスするためのオペレータ側及びドライブ側の差荷重を変化させる。図5に示すように、スラスト力が1200kNのときは、差荷重は600kN変化する。差荷重変化が600kNのとき、圧延機ハウジングの垂直方向のバネ定数が15000kN/ mmであったとすると、オペレータ側とドライブ側で垂直方向(圧延荷重の作用する方向)の伸び差は約40μm(=600/ 15000×1000)生じることになる。すると、仮に図6に示すように、被圧延材Sを圧延しているとして、被圧延材Sが上下ワークロール1の幅方向の中心を通ったとしても、差荷重補償のため、ドライブ側の上下ワークロール1の開度をその40μm分に相当する分だけ締め込まなければならないということになる。
通常、オペレータは被圧延材を圧延しているときに、ある被圧延材を圧延後、次の被圧延材の圧延を開始したときの差荷重の変化を見て、それをゼロにすべくレベリング(上下ワークロールのオペレータ側とドライブ側の開度差)を調整する方法をとっている。しかしながら、クロスロール圧延機のようにワークロールチョック3,4やバックアップロールチョック5,6の、被圧延材の搬送方向の位置ずれが、前述した理由により発生し、それによって生じるロールクロス角に伴うスラスト力により差荷重が生じるような状態では、スラスト力による差荷重の分だけ、とるべきレベリング値も変化してしまう。しかも前述したクリアランスdの中で、ワークロールチョック3,4やバックアップロールチョック5,6の位置は一定しておらず、変動しうる。このようにワークロールチョック3,4やバックアップロールチョック5,6の位置がクリアランスd内で変動すると、もはや同じクロス角θ、同じ寸法の被圧延材を同じ条件で圧延するような場合でも、スラスト力も差荷重もとるべきレベリング値も再現性がなくなる。この状態で圧延を続行しても、被圧延材に曲がりや蛇行が生じ、特に熱間圧延のような間断的な圧延の場合は、さらに悪いことに、被圧延材の尾端絞り込みの原因になってしまう。
上下ワークロールチョック3,4のみならず上下バックアップロールチョック5,6をもバネ25で圧延機ハウジング30に向けて付勢することで、各ロールチョック3,4,5,6のクリアランスd内での位置ずれを防止することが好ましい。上下ワークロール1と上下バックアップロール2のクロス角(ロールクロス角)の発生を極力抑制し、それに伴うスラスト力の発生を極力抑制して、被圧延材の蛇行、曲がり、破断等のトラブルを一層効果的に防止することができる。
次に、図1(a)及び図2(a)を参照してワークロール1及びバックアップロール2の圧延機内への組み入れ、抜き出しをするときのことについて説明する。
ワークロール1及びバックアップロール2は、図1(a)及び図2(a)における紙面に垂直な方向に組み入れたり抜き出したりする。ワークロール1及びバックアップロール2を組み入れたり、抜き出したりするときは、機械干渉を防止するため、クロスヘッド8は、互いに螺合しているスクリュ15及びナット16のうちのスクリュ15側を回転させることにより、チョック4,6より2〜5mm離れるように開放される。
そして、ワークロール1及びバックアップロール2を組み入れ後、クロスヘッド8は閉じられてバネホルダ19とチョックライナ17、バネホルダ23とチョックライナ26との隙間が0mmとなるように設定される。バネホルダ19と薄ライナ20及びバネホルダ23と薄ライナ24の隙間は、圧延荷重が作用したときに、圧延機ハウジング30が図17(b)に示したように上記隙間の狭まる方向に収縮することを考慮し、1.0mm〜2.0mm設けられる。圧縮荷重が作用した場合、圧延機ハウジング30の収縮に合わせて、この隙間が小さくなり、バネ21,25はロールチョック4,6との間で押し縮められる。この押し縮められた状態でばね21,25に作用する力としては、1つのチョックあたり200〜300kNが望ましい。200kNを下回ると、ロールチョック4,6を圧延機ハウジング30に向けて付勢する力が十分ではなく、300kNを超えると、ロールチョック4,6内の図示しないベアリングの回転に無理な力がかかって損傷するおそれがあるからである。
本願発明によるチョック拘束装置18の機能を十分発揮させるために潤滑が重要である。潤滑する部分は、バネホルダ19とチョックライナ17の間及びクロスヘッド8とクロスヘッドライナ13の間である。特に、クロスヘッド8とクロスヘッドライナ13が湾曲面状摺動面同士で互いに摺動する面と面の間に潤滑剤を供給することが重要である。潤滑剤はクロスヘッド8側に貫通穴を設けて供給するのが好ましい。
なお、第1実施形態及び第2実施形態のいずれも、オペレータ側、ドライブ側、どちらか片側のチョックのみが被圧延材搬送方向入側、出側に向け移動する片クロス圧延機について示したが、クロス角変更の際の回転中心となるピボットブロック9,11などは圧延機ハウジング30に固定されていて、クロスヘッド8のようにワークロール1及びバックアップロール2の圧延機内への組み入れ、抜き出しをするときに、上記隙間を開放することはできない。よって、ピボットブロック9,11側のバネホルダとロールチョック3,5側のチョックライナとの各隙間は、ワークロール1及びバックアップロール2の圧延機内への組み入れ、抜き出しをするときの各ロールチョック3,5との干渉を防止するために、圧延荷重の作用しない状態でわずかな隙間が生じるようにするのがよい。この隙間は、0.2〜1.0mmが好ましい。0.2mmを下回ると、ワークロール1及びバックアップロール2の圧延機内への組み入れ、抜き出しをするとき干渉するおそれがあり、1.0mmを超えると、圧延荷重が作用した場合、圧延機ハウジング30が収縮してもバネホルダが各ロールチョック3,5のチョックライナまで届かなくなり、付勢力が作用しなくなるおそれがあるからである。第1実施形態及び第2実施形態のいずれにあっても、この隙間は0.4mmに設定されている。
図7に示す熱間圧延ライン40の仕上圧延機46の第1〜第7スタンド(F1〜F7)に本発明の図1に示すペアクロス圧延機(ワークロールチョックを付勢するチョック拘束装置のみを設置)を適用して圧延した場合と、従来の図16(a)、図16(b)に示すペアクロス圧延機を適用して圧延した場合とについて、下ワークロールチョックの位置ずれ量を比較して評価した。どの場合も、バネホルダとチョックライナの間及びクロスヘッドとクロスヘッドライナの間に潤滑剤を供給した。図7に示す熱間圧延ライン40において、符号41は加熱炉、42はサイジングプレス、43は粗圧延機、44はクロップシャー、45はデスケーリング装置、47は冷却ゾーン、48は巻取装置である。
図8に第4スタンドF4における圧延荷重とクロスヘッド側となるオペレータ側の下ワークロールチョックの位置ずれ量(搬送方向入側)との関係を示す。なお、本実施例における、第4スタンドのワークロール径は約630mm、バックアップロール径は約1550mm、クロス角は0.02から1.04度、圧延速度は350から550mpmである。
図8を参照すると、チョック拘束装置設置前、即ち従来のペアクロス圧延機を適用した場合には、圧延中に圧延機ハウジング100内で下ワークロールチョック104が被圧延材の搬送方向入側に最大で1.2mm程度の位置ずれを起こしている。これに対し、チョック拘束装置設置後、即ち本発明の図1(a)、図1(b)に示すペアクロス圧延機を適用した場合には、圧延荷重によらず下ワークロールチョック4の位置ずれを防止できていることがわかる。
なお、下ワークロールチョック4,104の位置は、図10に示すように、薄ライナ20に渦流式距離センサ50を埋め込み、この渦流式距離センサ50と下ワークロールチョック4,104との距離を測定することにより求めた。渦流式距離センサ50の出力する信号はアンプ51に取り込み、アンプ51からの出力により下ワークロールチョック4,104の動きを常時監視できる。
次に、図7に示す熱間圧延ライン40の仕上圧延機46の第1〜第7スタンド(F1〜F7)に本発明の図1(a)、図1(b)に示すペアクロス圧延機(ワークロールチョックを付勢するチョック拘束装置のみを設置)、図2(a)、図2(b)に示すペアクロス圧延機(ワークロールチョックを付勢するチョック拘束装置及びバックアップロールチョックを付勢するチョック拘束装置を設置)を適用して圧延した場合と、従来の図16(a)、図16(b)に示すペアクロス圧延機を適用して圧延した場合とについて、差荷重のばらつきを比較検討した。
図9に第4スタンドF4における、実際に熱間圧延操業中の圧延荷重と差荷重との関係を示す。チョック拘束装置設置の無い場合、即ち従来の図16(a)、図16(b)に示すペアクロス圧延機を適用した場合には、600kN近く差荷重のばらつきが見られた。これに対し、ワークロールチョックを付勢するチョック拘束装置を設置した場合、即ち本発明の図1(a)、図1(b)に示すペアクロス圧延機を適用した場合には、差荷重のばらつきは400kNに低減している。また、ワークロールチョックを付勢するチョック拘束装置及びバックアップロールチョックを付勢するチョック拘束装置を同時に設置した場合、即ち本発明の図2(a)、図2(b)に示すペアクロス圧延機を適用した場合には、差荷重のばらつきは150kN以下に更に低減している。
以上は、熱間圧延ラインに本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明は例えば、図11に示す冷間圧延ライン60の仕上圧延機66にも適用可能である。図11において、符号61は入側ルーパー、62,65,67はブライドルロール、63は溶接機、64はペイオフリール、68はシャー、69はカローゼルテンションリールである。また、本発明は、片クロス以外の両クロスのペアクロス圧延機、ワークロール単独クロス圧延機にも適用可能である。
(a)は本発明に係るクロスロール圧延機の第1実施形態を示し、(a)はクロスロール圧延機をオペレータ側から見た概略図、(b)は(a)におけるA−A矢視図である。 (a)は本発明に係るクロスロール圧延機の第2実施形態を示し、(a)はクロスロール圧延機をオペレータ側から見た概略図、(b)は(a)におけるB−B矢視図である。 ワークロールとバックアップロールのクロス角(ロールクロス角)に対するスラスト係数の変化を示すグラフである。 ワークロールチョックもしくはバックアップロールチョックが位置ずれを起こしたようすを示す平面図である。 ワークロールチョックもしくはバックアップロールチョックが位置ずれを起こした場合に生じる差荷重とスラスト力の関係を示すグラフである。 スラスト力が生じた場合に圧延機の正面図内に生ずるモーメントのようすを示す図である。 熱間圧延ラインの概略構成図である。 第4スタンドF4における圧延荷重とクロスヘッド側となるオペレータ側の下ワークロールチョックの位置ずれ量と関係を示すグラフである。 第4スタンドF4における、実際に熱間圧延操業中の圧延荷重と差荷重との関係を示すグラフである。 下ワークロールチョックの位置を測定する装置構成の説明図である。 冷間圧延ラインの概略構成図である。 (a)、(b)はクロスロール圧延機の原理を説明するための図である。 上下ワークロールの開度の、被圧延材の幅方向に関する分布を示す図である。 (a)は従来の圧延機を説明するための図、(b)はクロスロール圧延機の原理を説明するための図である。 クロスロール圧延機の主要部の概略構成図である。 (a)は従来例のクロスロール圧延機を示し、(a)はクロスロール圧延機をオペレータ側から見た概略図、(b)は(a)におけるA−A矢視図である。 (a)、(b)は圧延機ハウジングの変形のようすを示す図である。
符号の説明
1,101 ワークロール
2,102 バックアップロール
3,103 上ワークロールチョック
4,104 下ワークロールチョック
5,105 上バックアップロールチョック
6,106 下バックアップロールチョック
8,107,108 クロスヘッド
9,109 上ワークロールピボットブロック
10,110 上ワークロールピボットブロックライナ
11,111 上バックアップロールピボットブロック
12,112 上バックアップロールピボットブロックライナ
13,113 クロスヘッドライナ
14,114 クロスヘッドライナ
15,115 スクリュ
16,116 ナット
17,117 チョックライナ
18 チョック拘束装置
19 バネホルダ
20 薄ライナ
21 バネ
22 チョック拘束装置
23 バネホルダ
24 薄ライナ
25 バネ
26 チョックライナ
30,100 圧延機ハウジング
40 熱間圧延ライン
41 加熱炉
42 サイジングプレス
43 粗圧延機
44 クロップシャー
45 デスケーリング装置
46 仕上圧延機
47 冷却ゾーン
48 巻取装置
50 渦流式距離センサ
51 アンプ
60 冷間圧延ライン
61 入側ルーパー
62,65,67 ブライドルロール
63 溶接機
64 ペイオフリール
66 仕上圧延機
68 シャー
69 カローゼルテンションリール
S 被圧延材
T 湾曲面
C1,C2 オフセット量
d クリアランス

Claims (3)

  1. ワークロールを回転可能に支持するワークロールチョックと、バックアップロールを回転可能に支持するバックアップロールチョックと、該バックアップロールチョックおよび前記ワークロールチョックを被圧延材の搬送方向及びその逆方向から抱え込むクロスヘッドとを備えたクロスロール圧延機において、
    前記ワークロールチョックを付勢するチョック拘束装置を備え、当該チョック拘束装置は、前記クロスヘッドに摺接するクロスヘッドライナと前記ワークロールチョック側のチョックライナとの間に介装されるバネホルダと、該バネホルダに収容されて被圧延材を圧延中に前記ワークロールがオフセットする方向に前記ワークロールチョックを付勢するバネとを有するとともに、前記クロスヘッドライナとバネホルダには、給脂用の貫通穴が設けられており、前記クロスヘッドとクロスヘッドライナの間に供給された潤滑剤が、この貫通穴を通って前記バネホルダとチョックライナとの摺動面に供給されるようになっていることを特徴とするクロスロール圧延機。
  2. 前記被圧延材を圧延中に前記バックアップロールがオフセットする方向に、前記バックアップロールチョックを付勢するバネを更に設けたことを特徴とする請求項1記載のクロスロール圧延機。
  3. ワークロールを回転可能に支持するワークロールチョック及びバックアップロールを回転可能に支持するバックアップロールチョックを備えたクロスロール圧延機を用いた圧延方法であって、
    請求項1または2に記載のクロスロール圧延機を用いて被圧延材を圧延するに際し、前記ワークロールチョックを、圧延中前記ワークロールがオフセットする方向にバネで付勢しつつ圧延することを特徴とするクロスロール圧延機を用いた圧延方法。
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