JP5957341B2 - 熱延鋼板の製造設備 - Google Patents

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本発明は、ロールクロス圧延機における通板方向出側の直近に冷却装置を備えた熱延鋼板の製造設備に関する。
熱延鋼板の圧延においては、圧延機による圧延力や圧延速度等の圧延条件、冷却装置による冷却力や冷却速度等の冷却条件などが、製造される熱延鋼板の特性に影響する。つまり、圧延機や冷却装置等の設定条件を変えることにより、被圧延材である熱延鋼板の特性を変化させることができる。
例えば、熱間圧延設備の仕上げ圧延機後段から最終段までの各スタンドにおいて20%以上の高圧下で熱延鋼板を圧延した直後に、当該熱延鋼板を冷却装置により急速冷却すると、合金元素の添加量が少なく、結晶粒が微細化された高強度鋼板を製造することができることが知られている(非特許文献1)。高圧下圧延の直後に急速冷却することができる圧延機としては、小型化した冷却装置を圧延機のワークロールにおける通板方向出側の直近に設置したものがある(特許文献1)。
上記の高強度鋼板の製造においては、熱間圧延設備の仕上げ圧延機後段から最終段までの各スタンドにおいて20%以上の高圧下で圧延するため、ワークロールの弾性変形が大きく、高次成分の変形も追加され複雑に変形する。そのため、圧延される被圧延材の平坦度が低下する。平坦度の低い被圧延材は、均一に冷却されないだけでなく、破断等を起こして操業が不安定になりやすい。
高圧下圧延における被圧延材の平坦度を向上させる技術としては、例えば、ワークロールの弾性変形に応じてロールを傾けるロールクロス機構がある。ロールクロス機構とは、上下のワークロールの軸を交差させて、上下のワークロール間の隙間を調整するものである。上下のワークロールの軸を交差させることにより、ワークロールの幅方向における中央付近では上下のワークロール間の隙間は小さく、ワークロールの幅方向における両端付近では上下のワークロール間の隙間は大きくなる。本機構によってワークロールの弾性変形を相殺させることで、平坦度を向上させている。
ロールクロス機構は、ワークロールおよびバックアップロールを回転自在にそれぞれ支持するワークロールチョックおよびバックアップロールチョックを、圧延機における通板方向出側に設けた通板方向に位置調整可能なクロスヘッドに押付けるものである。クロスヘッドの位置調整においては、位置決め精度と保持剛性が必要であるので、ギヤ等を用いた機械式の位置調整機構が採用されている。ロールクロス機構を有する圧延機に関する技術としては、例えば、特許文献2がある。
特開2012−66266号公報 特開2003−112211号公報
鉄鋼協会出展文献 第125回圧延理論部会 「超微細粒熱延薄鋼板の製造技術SSMR法の開発とその材料特性」
しかし、前述した高強度鋼板を製造するために高圧下圧延直後の急速冷却をすることができる圧延機においては、圧延機における通板方向出側に冷却水が充満するため、クロスヘッドの位置調整を行う機械式の位置調整機構が大量の冷却水に晒されることになる。
そこで、機械式の位置調整機構を圧延機における通板方向入側に設けることが考えられる。しかし、被圧延材が前段の圧延機を抜ける際に当該圧延機には通板方向出側へ力が発生するため、圧延機のワークロールを大きな力で押さえて移動しないようにする必要がある。位置決め精度と保持剛性が高い機械式の位置調整機構に代わって油圧シリンダ等で前述の力を抑えるためには、出側設置に比べて大型の油圧シリンダ等を設置しなければならない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、ワークロールチョックをクロスヘッドに押付ける押圧機構である油圧シリンダ等の大型化を最小限にとどめ、ワークロールをロールクロスさせるクロスヘッドの位置調整機構が冷却水に晒されないようにすることを目的とする。
上記課題を解決する第一の発明に係る熱延鋼板の製造設備は、被圧延材を圧延する圧延機と、前記圧延機による圧延の直後に前記被圧延材を冷却する冷却装置とを備える熱延鋼板の製造設備であって、前記圧延機は、前記ワークロールチョックを水平面内で移動させるロールクロス機構とを有し、前記機械式ロールクロス機構は、前記圧延機の通板方向入側に設けられ、前記ワークロールチョックが押付けられる押付け部の位置を調整する位置調整機構と、前記圧延機の通板方向出側に設けられ、前記ワークロールチョックを前記位置調整機構の前記押付け部に押付ける押圧機構とを有し、前記ワークロールは、前記ワークロールの軸心が前記バックアップロールの軸心よりも通板方向入側に位置するように設置されることを特徴とする。
上記課題を解決する第二の発明に係る熱延鋼板の製造設備は、第一の発明に係る熱延鋼板の製造設備において、前記位置調整機構は、上下一対の前記ワークロールの軸が水平面内で交差するクロス角度を増大させる際に、当該位置調整機構の前記押付け部を通板方向入側へ移動させるように作動することを特徴とする。
第一の発明に係る熱延鋼板の製造設備によれば、ロールクロス機構の位置調整機構を、圧延機の通板方向入側に設けているので、位置調整機構が冷却水に晒されて劣化する虞がない。ロールクロス機構によりワークロールの弾性変形を補うようにして被圧延材の平坦度が向上するので、板切れ等の操業の不安定さが低減する。さらに、被圧延材の平坦度が向上することにより、被圧延材における冷却度合いに斑がなく均一な急速冷却を施すことができるので、合金元素の添加量が少なく結晶粒が微細化された高強度鋼板として板面均一な組織に近づけるものを製造することができる。また、バックアップロールに対してワークロールを通板方向入側に設置しているので、被圧延材が前段圧延機を抜ける際に圧延機に発生する通板方向出側への力により、ワークロールは移動しない。
第二の発明に係る熱延鋼板の製造設備によれば、位置調整機構の押付け部を通板方向入側へ移動させることにより、上下一対のワークロールの軸が水平面内で交差するクロス角度を増大させるので、圧延機における通板方向出側直近に設置する冷却装置の設置空間を広げることになり、可動空間、干渉の制約が緩くなる。よって、圧延機における通板方向出側の空間を確保しつつ、制約なくワークロールのクロス角を増大させることができる。
実施例1に係る熱延鋼板の製造設備を示す縦断面図である。 実施例1に係る熱延鋼板の製造設備を示す縦断面図である。 実施例1に係る熱延鋼板の製造設備におけるクロス角を示す概略図である。 実施例1に係る熱延鋼板の製造設備におけるワークロールのオフセット量を示す概略図である。
以下に、本発明に係る熱延鋼板の製造設備の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることは言うまでもない。
本実施例に係る熱延鋼板の製造設備の構成について、図1乃至図4を参照して説明する。
本実施例に係る熱延鋼板の製造設備は、図2に示すように、被圧延材である帯板1を圧延機2によって圧延し、圧延機2における帯板1の通板方向出側(下流側、図中左方側)に設置した冷却設備3によって冷却する。なお、圧延機2による圧延後の帯板1は、自重等により撓むことがないように、冷却設備3の下流側に設置されたピンチロール装置4によって張力制御されている。帯板1のピンチロール装置4への通板の案内は、ピンチロール装置4の上流側に設置されたサイドガイド5によってなされる。
圧延機2は、熱間圧延設備における最終段に設置され、帯板1を圧延する上下一対のワークロール10a、10bと、ワークロール10a、10bを回転自在に支持するワークロールチョック11a、11bと、ワークロール10a、10bに対向して設置される上下一対のバックアップロール20a、20bと、バックアップロール20a、20bを回転自在に支持するバックアップロールチョック21a、21bと、ワークロールチョック11a、11bおよびバックアップロールチョック21a、21bを支持するハウジング30とを備えている。
圧延機2におけるワークロールチョック11a、11bおよびバックアップロールチョック21a、21bは、ワークロール10a、10bおよびバックアップロール20a、20bと共に、後述するロールクロス機構により水平面内において移動可能である。
冷却設備3は、冷却水を噴射して帯板1を冷却する水噴射式冷却設備であり、圧延機2におけるワークロール10a、10bの下流側に連なって設置される上下一対の第一の冷却装置40a、40bと、上下一対の第二の冷却装置50a、50bと、上下一対の第三の冷却装置60a、60bとから成る。
第一の冷却装置40a、40bは、ワークロール10a、10bの下流側に隣接してハウジング30内側において帯板1に対して上下一対に設置され、ワークロール10a、10bの冷却水が帯板1に落水するのを防止すると共に、帯板1がワークロール10a、10bに巻き付くのを防止するためにワークロール10a、10bに対接するストリッパガイド41a、41bと冷却水を帯板1に噴射する多数のノズル70を取付けた第一のノズルヘッダ42a、42bとを有し、第一冷却ゾーンAにおいて被圧延材1の冷却を行う。第一の冷却装置の上側冷却器40aと第一の冷却装置の下側冷却器40bは、第一の油圧シリンダ80a、80bにより、それぞれ第二の冷却装置の上側冷却器50aと第二の冷却装置の下側冷却器50bに対して通板方向に摺動し、ワークロール10a、10bにストリッパガイド41a、41bを追従させるべく押付け、その力を調整できる。
第二の冷却装置50a、50bは、第一の冷却装置40a、40bの下流側に隣接して帯板1に対して上下一対に設置され、帯板1が正しく通板されるように案内する通板ガイド51a、51bと冷却水を帯板1に噴射する多数のノズル70を取付けた第二のノズルヘッダ52a、52bとを有し、第二冷却ゾーンBにおいて被圧延材1の冷却を行う。第二の冷却装置の上側冷却器50aと第二の冷却装置の下側冷却器50bは、第二の油圧シリンダ90a、90bにより、それぞれハウジング30に対して通板方向に摺動可能である。第一の冷却装置40a、40bは、第二の冷却装置50a、50bに入れ子状の構造で設置されている。
第三の冷却装置60a、60bは、第二の冷却装置50a、50bの下流側に隣接してハウジング30外側において帯板1に対して上下一対に設置され、帯板1が正しく通板されるように案内する通板ガイド61a、61bと冷却水を帯板1に噴射する多数のノズル70を取付けた第三のノズルヘッダ62a、62bとを有し、第三冷却ゾーンCにおいて被圧延材1の冷却を行う。第三の冷却装置の上側冷却器60aは図示しない昇降機構により通板方向と直角の上下方向に移動可能であり、第三の冷却装置の下側冷却器60bは図示しない架台に固定されている。
図1に示すように、圧延機2に備えるロールクロス機構は、駆動モータ100a、100bによりクロスヘッド110a、110b、120a、120bの通板方向における位置を調整する位置調整機構130a、130bと、ワークロールチョック11a、11bおよびバックアップロールチョック21a、21bをそれぞれに対応するクロスヘッド110a、110b、120a、120bに押付ける押圧機構(本実施例においては、押圧用油圧シリンダ140a、140b、150a、150b)とから成る。
位置調整機構130a、130bは、圧延機2のハウジング30における通板方向入側の上部に設置する駆動モータ100a、100bと、駆動モータ100a、100bと連結するウォームギヤ101a、101bと、ウォームギヤ101a、101bに取付けられるクロスヘッド110a、110b、120a、120bとから成る。駆動モータ100a、100bを作動させ、ウォームギヤ101a、101bを駆動させると、クロスヘッド110a、110b、120a、120bは通板方向に前後移動する。
圧延機2のハウジング30における通板方向出側に、ロールクロス機構における押圧機構である押圧用油圧シリンダ140a、140b、150a、150bを設置する。押圧用油圧シリンダ140a、140b、150a、150bの伸長動作により、ワークロールチョック11a、11bおよびバックアップロールチョック21a、21bは、位置調整機構130a、130bの押付け部であるクロスヘッド110a、110b、120a、120bに押付けられる。
つまり、クロスヘッド110a、110b、120a、120bの位置によってワークロールチョック11a、11bおよびバックアップロールチョック21a、21bの位置が決まり、ワークロールチョック11a、11bおよびバックアップロールチョック21a、21bの位置によってロールクロス機構の上ワークロール10aおよび上バックアップロール20aと下ワークロール10bおよび下バックアップロール20bとが水平方向において成す角度θ(クロス角θ、図3参照)が決まる。
位置調整機構130a、130bのクロスヘッド110a、110b、120a、120bを、クロス角を付けない(θ=0°)位置から通板方向入側へ移動させることにより、上下一対のワークロールの軸が水平面内で交差するクロス角θを増大させる。このようにすることで、ワークロールチョック11a、11bおよびバックアップロールチョック21a、21bは、ワークロール10a、10bおよびバックアップロール20a、20bと共に通板方向出側へ移動することはない。よって、冷却装置3の設置空間および可動によって機械干渉を予測し、空間等を余分に確保する必要がなくなる。
また、圧延機2に帯板1が噛み込む際に通板方向出側へ掛かる力を抑えるように、図4に示すように、ワークロール10a、10bをバックアップロール20a、20bに対して通板方向入側にオフセット量dだけオフセットさせて設置する。通板方向出側へ掛かる力は、バックアップロール20a、20bおよび押圧用油圧シリンダ140a、140b、150a、150bに分散して作用するため、押圧用油圧シリンダ140a、140b、150a、150bの巨大化を抑えることができる(図1参照)。
次に、本実施例に係る熱延鋼板の製造設備の作動について、図1乃至図4を参照して説明する。
駆動モータ100a、100bを作動し、ウォームギヤ101a、101bを駆動し、クロスヘッド110a、110b、120a、120bを所定の位置へ移動する。押圧用油圧シリンダ140a、140b、150a、150bの伸長動作により、ワークロールチョック11a、11bおよびバックアップロールチョック21a、21bは、所定の位置に移動したクロスヘッド110a、110b、120a、120bに押付けられる。
図3に示すように、ワークロールチョック11a、11bおよびバックアップロールチョック21a、21bの水平移動により、上ワークロール10aおよび上バックアップロール20aは角度θだけ傾き、下ワークロール10bおよび下バックアップロール20bは角度θだけ傾く。
高圧下圧延によりワークロール10a、10bが弾性変形を起こし、上ワークロール10aと下ワークロール10bとの隙間は帯板1の幅方向における中央付近で大きくなる。それを補うようにして、ロールクロス機構により上ワークロール10aおよび上バックアップロール20aと下ワークロール10bおよび下バックアップロール20bとをクロス角θで交差させたことにより、上ワークロール10aと下ワークロール10bとの隙間は帯板1の幅方向における中央付近で小さくなる。双方の作用によって圧延機2で圧延された帯板1の平坦度は向上する。
平坦度の向上した帯板1は、図2に示すように、第一冷却ゾーンAにおいて、圧延機2におけるワークロール10a、10bにより圧延された直後(本実施例では圧延後0.2秒以内)に第一の冷却装置40a、40bにより冷却される。次いで、第二冷却ゾーンBにおいて、第一の冷却装置40a、40bによる冷却から間を置くことなく、帯板1は第二の冷却装置50a、50bにより更に冷却される。次いで、第三冷却ゾーンCにおいて、帯板1は第三の冷却装置60a、60bにより十分に冷却される。
第一の冷却装置40a、40bを簡易な構造で形成して小型化したことにより、ストリッパガイド41a、41bがワークロール10a、10bに対接するほどに圧延機2の通板方向出側の直近に第一の冷却装置40a、40bを配置することができ、圧延直後に帯板1の冷却を開始することができる。よって、合金元素の添加量が少なく、結晶粒が微細化された高強度鋼板を製造することができる。
第二の冷却装置50a、50bを簡易な構造で小型化したことにより、第一の冷却装置40a、40bと第三の冷却装置60a、60bとの間に配置でき、第一の冷却装置40a、40bによる冷却後にも帯板1を連続的に冷却することができる。よって、第一の冷却装置40a、40bと合わせて帯板1を十分に冷却させることができる。なお、第二の冷却装置50a、50bに第一の冷却装置40a、40bよりも高い冷却能力を備えることにより、冷却設備3全体としての冷却能力を向上させることができる。第二の冷却装置50a、50bは、ワークロール10a、10bの直近ではなく、第一の冷却装置40a、40bの下流側に設置されるので、冷却能力の向上に伴う大型化が許容される。
第三の冷却装置60a、60bに第一の冷却装置40a、40bおよび第二の冷却装置50a、50bよりも高い冷却能力を備えることにより、圧延した帯板1を図示しないコイルに巻き取れるほどに十分な冷却を行うことができる。第三の冷却装置60a、60bは、ワークロール10a、10bまたは第一の冷却装置40a、40bの直近ではなく、第二の冷却装置50a、50bの下流側に設置されるので、冷却能力の向上に伴う更なる大型化が許容される。
帯板1が図示しない前段圧延機を抜けると、圧延機2には通板方向出側への力が発生する。本実施例の熱延鋼板の製造設備においては、図4に示すように、バックアップロール20a、20bに対してワークロール10a、10bを通板方向入側に設置しているので、ワークロール10a、10bが移動しない。
以上のようにして、ロールクロス機構によりワークロール10a、10bの弾性変形を補うようにして帯板1の平坦度が向上し、板切れ等を起こして操業が不安定となる虞が低減する。さらに、帯板1における冷却度合いに斑がなく均一な急速冷却を施すことができるので、合金元素の添加量が少なく結晶粒が微細化された高強度鋼板として高品質なものを製造することができる。
本発明は、圧延直後に冷却する場合においてもロールクロス機構の機械的構造部が冷却水に晒されて劣化する虞がないので、鋼板における結晶粒の微細化を目的とする熱間圧延における製造設備として好適である。もちろん、最終段の圧延機に限定されず、最終段以外に設置される圧延機の通板方向出側に冷却設備3を設置し、本実施例のようなロールクロス機構を設けた熱延鋼板の製造設備としても良く、圧延中に圧延条件を変更し得る連続鋳造圧延における製造設備としても良い。
1 帯板
2 圧延機
3 冷却設備
4 ピンチロール装置
5 サイドガイド
10 ワークロール
20 バックアップロール
30 ハウジング
40 第一の冷却装置
41 第一の冷却装置のストリッパガイド
42 第一の冷却装置のノズルヘッダ
50 第二の冷却装置
51 第二の冷却装置の通板ガイド
52 第二の冷却装置のノズルヘッダ
60 第三の冷却装置
61 第三の冷却装置の通板ガイド
62 第三の冷却装置のノズルヘッダ
70 ノズル
80 第一の油圧シリンダ
90 第二の油圧シリンダ
100 駆動モータ
101 ウォームギヤ
110 ワークロールチョックに対応するクロスヘッド
120 バックアップロールチョックに対応するクロスヘッド
130 位置調整機構
140 ワークロールチョックに対応する押圧用油圧シリンダ
150 バックアップロールチョックに対応する押圧用油圧シリンダ

Claims (2)

  1. 被圧延材を圧延する圧延機と、前記圧延機による圧延の直後に前記被圧延材を冷却する冷却装置とを備える熱延鋼板の製造設備であって、
    前記圧延機は、前記被圧延材を圧延する上下一対のワークロールと、前記ワークロールを回転自在に支持する上下一対のワークロールチョックと、上下一対の前記ワークロールと対向する上下一対のバックアップロールと、前記バックアップロールを回転自在に支持する上下一対のバックアップロールチョックと、上下一対の前記ワークロールと上下一対前記バックアップロールの軸が水平面内で交差するように前記ワークロールチョックと前記バックアップロールチョックを水平面内で移動させるロールクロス機構とを有し、
    前記ロールクロス機構は、前記圧延機の通板方向入側に設けられ、前記ワークロールチョックと前記バックアップロールチョックが押付けられる押付け部の位置を調整する位置調整機構と、前記圧延機の通板方向出側に設けられ、前記ワークロールチョックと前記バックアップロールチョックを前記位置調整機構の前記押付け部に押付ける押圧機構とを有し、
    前記ワークロールは、前記ワークロールの軸心が前記バックアップロールの軸心よりも通板方向入側に位置するように設置される
    ことを特徴とする熱延鋼板の製造設備。
  2. 前記位置調整機構は、上下一対の前記ワークロールの軸が水平面内で交差するクロス角度を増大させる際に、当該位置調整機構の前記押付け部を通板方向入側へ移動させるように作動することを特徴とする請求項1に記載の熱延鋼板の製造設備。
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