JPH08155866A - 産業用ロボットのキャリブレーション方法およびその治具 - Google Patents

産業用ロボットのキャリブレーション方法およびその治具

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JPH08155866A
JPH08155866A JP9312094A JP9312094A JPH08155866A JP H08155866 A JPH08155866 A JP H08155866A JP 9312094 A JP9312094 A JP 9312094A JP 9312094 A JP9312094 A JP 9312094A JP H08155866 A JPH08155866 A JP H08155866A
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JP
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calibration
jig
joint
axis
industrial robot
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JP9312094A
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English (en)
Inventor
Takeshi Umeda
剛 梅田
Yuko Sakaguchi
祐幸 坂口
Masahide Nagai
正英 長井
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Seiko Seiki KK
Original Assignee
Seiko Seiki KK
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/39Robotics, robotics to robotics hand
    • G05B2219/39026Calibration of manipulator while tool is mounted
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/39Robotics, robotics to robotics hand
    • G05B2219/39048Closed loop kinematic self calibration, grip part of robot with hand

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業用ロボットの各関節軸を駆動する機構部
に対する実際の状態と、ロボット制御装置が認識してい
る状態を一致させる場合に、フランジ面を使用すること
なくキャリブレーションを行う方法とその治具を提供す
る。 【構成】 枠体状の治具本体10を、産業用ロボットの
一つの関節軸2に形成された基準面2cの穴2aに位置
決めピン14で固定し、二の関節軸3は治具本体10に
対して角度規制板21の2本のピン22、23の間隔の
距離に位置決めされる。その他の関節軸4、5、6は、
屈曲・回転されてその関節軸5、6の側面が位置決めピ
ン17、17および当接板31に当接され、各関節軸
4、5、6の位置決めがされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボットのキャ
リブレーション方法およびその治具に係り、詳しくは、
エンドエフェクタを取り付けるためのフランジ面を使用
することなく原点位置のキャリブレーションが可能な産
業用ロボットのキャリブレーション方法およびその治具
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な産業用ロボットは、ロボット制
御装置によって指示されたプログラムに従って所望の動
作を遂行する。特に、産業用多関節ロボットにおける動
作は、複数の関節軸の動作の集積によって、ロボット先
端のフランジ面に取り付けられた種々のエンドエフェク
タが所望の動作を遂行する。この所望の動作を正確に行
うためには、ロボットの各関節軸を駆動する機構部の実
際の状態と、ロボット制御装置が認識している状態とを
一致させる必要があり、そのためにキャリブレーション
(較正)を行なう。従来のキャリブレーションの方法と
しては、例えば、水準器を用いたり、エンドエフェクタ
等を取り付けるフランジ面を利用してキャリブレーショ
ン治具を取り付けたりしていた。なお、キャリブレーシ
ョンは、産業用多関節ロボットが工場から出荷される際
の最終検査工程時、モータ交換等の保守作業の終了後等
に行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
水準器を使用するキャリブレーション方法は、産業用多
関節ロボット自体が水平面に設置されている必要があ
り、実用的でない。また、フランジ面を利用してキャリ
ブレーション治具を取り付ける方法は、稼働中のロボッ
トを停止させてエンドエフェクタを取り外してキャリブ
レーションを行わなければならず、作業効率上好ましい
ことではなかった。そこで、本発明の目的は、フランジ
面からエンドエフェクタを取り外すことなくキャリブレ
ーションが可能な産業用ロボットのキャリブレーション
方法およびその治具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、複数の関節軸を有する産業用ロボットの各関節軸の
原点較正を行う産業用ロボットのキャリブレーション方
法において、いずれか一つの関節軸に形成された基準箇
所にキャリブレーション治具を取り付け、このキャリブ
レーション治具に、他の関節軸の軸方向側面を当接させ
て前記他の関節軸の角度決めをし、キャリブレーション
を行い、前記目的を達成する。請求項2記載の発明で
は、複数の関節軸を有する産業用ロボットの各関節軸の
原点較正を行う産業用ロボットのキャリブレーション方
法において、いずれか一つの関節軸に形成された基準箇
所にキャリブレーション治具を取り付け、前記一つの関
節軸に対する他の関節軸の角度を、前記他の関節軸の所
定箇所と前記取り付けられたキャリブレーション治具の
所定箇所との間隔で規制し、キャリブレーションを行
い、前記目的を達成する。
【0005】請求項3記載の発明では、複数の関節軸を
有する産業用ロボットの各関節軸の原点較正を行う産業
用ロボットのキャリブレーション治具において、いずれ
か一つの関節軸に形成された基準箇所に取付けられるキ
ャリブレーション治具本体と、このキャリブレーション
治具本体に設けられ、他の関節軸の軸方向側面が当接さ
れて前記他の関節軸の角度を規制する角度規制手段とを
備えて、前記目的を達成する。請求項4記載の発明で
は、複数の関節軸を有する産業用ロボットの各関節軸の
原点較正を行う産業用ロボットのキャリブレーション治
具において、いずれか一つの関節軸に形成された基準箇
所に取付けられるキャリブレーション治具本体と、前記
一つの関節軸に対して揺動可能な他の関節軸の角度を、
前記キャリブレーション治具本体の所定箇所と他の関節
軸の所定箇所との長さで規制する補助治具とを備えて、
前記目的を達成する。
【0006】
【作用】請求項1記載の産業用ロボットのキャリブレー
ション方法では、いずれか一つの関節軸に形成された基
準箇所にキャリブレーション治具を取り付け、このキャ
リブレーション治具に、他の関節軸の軸方向側面を当接
させて前記他の関節軸の角度決めをする。この状態で、
キャリブレーションを行う。請求項2記載の産業用ロボ
ットのキャリブレーション方法では、いずれか一つの関
節軸に形成された基準箇所にキャリブレーション治具を
取り付け、前記一つの関節軸に対する他の関節軸の前記
キャリブレーション治具に対する角度を、前記他の関節
軸の所定箇所とキャリブレーション治具の所定箇所との
間隔で規制して、キャリブレーションを行う。
【0007】請求項3記載の産業用ロボットのキャリブ
レーション治具では、キャリブレーション治具本体は、
いずれか一つの関節軸に形成された基準箇所に取付けら
れる。角度規制手段は、前記キャリブレーション治具本
体に設けられ、他の関節軸の軸方向側面が当接されて前
記他の関節軸の角度を規制する。請求項4記載の産業用
ロボットのキャリブレーション治具では、キャリブレー
ション治具本体は、いずれか一つの関節軸に形成された
基準箇所に取付けられる。補助治具は、前記いずれか一
つの関節軸に対して揺動可能な他の関節軸の角度を、前
記キャリブレーション治具本体の所定箇所と他の関節軸
の所定箇所との長さで規制する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の産業用ロボットのキャリブレ
ーション治具における一実施例を図1ないし図9を参照
して詳細に説明する。先ず、本発明のキャリブレーショ
ン治具を使用してキャリブレーションを行う産業用ロボ
ット(以下、ロボットと記す)を説明する。図1は、ロ
ボットRの外観斜視図である。図1に示すように、ロボ
ットRは、円筒部1aが形成されモータ1bが配置され
たベース1と、前記円筒部1a上に配置され、前記モー
タ1bにより矢印A方向に回転可能な1軸フレーム2
と、この1軸フレーム2の上端部に矢印B方向に揺動可
能に取り付けられた2軸アーム3と、この2軸アーム3
の上端部に矢印C方向に揺動可能に取り付けられた3軸
アーム4と、この3軸アーム4に連結され、矢印D方向
に回転可能な4軸アーム5と、この4軸アーム5の先端
部に矢印E方向に揺動可能に取り付けられた5軸アーム
6と、この5軸アーム6に取り付けられ、矢印F方向に
回転可能な6軸アーム7とを備えている。
【0009】6軸アーム7の前面には位置決め用の4本
のボス9が突設されている。6軸アーム7の下面には図
示しないフランジが配置されており、このフランジ面に
矢印G方向に揺動可能な2本のグリッパ8が配設されて
いる。この2本のグリッパ8により、図示しない被搬送
部材がグリップされる。また、1軸フレーム2の左右側
面にはそれぞれカバーC1a、C1bが取り付けられ、2軸
アーム3の上端部にはカバーC2が取り付けられ、4軸
アーム5の左右側面にはカバーC3a、C3bが取り付けら
れている。
【0010】次に、キャリブレーション治具を説明す
る。図2は、キャリブレーション治具Jの分解斜視図で
ある。図2に示すように、キャリブレーション治具J
は、治具本体10と、「補助治具」である第1補助治具
20と、関節軸の角度を規制する位置決めピン17と、
別の関節軸の角度を規制する第2補助治具30等を備え
て構成されている。治具本体10は、外形が略長方形を
なすアルミニゥム製の枠体11の下方側の裏面に、1軸
フレーム2の下方に形成された2つの位置決め穴2a、
2a(図7(b)参照)に嵌入される2本のピン14が
突設されている。この2つの位置決め穴2a、2aは、
その中心を結ぶ仮想線が2軸アーム3の軸心線と正確に
直交する位置に形成されている。2本のピン14のそれ
ぞれの直近上方には2個の貫通孔12が形成されてい
る。これら貫通孔12にそれぞれネジ13が挿通されて
1軸フレーム2に形成された2つのネジ穴2b、2b
(図7(b)参照)に螺入され、治具本体10が1軸フ
レーム2に対して位置決め固定される。なお、2本のピ
ン14、14としては、一方に平行ピン、他方にダイア
ピンが突設されている。
【0011】枠体11の上部端面には2本の位置決めピ
ン17、17が固定され、これら2本のピン17、17
の先端面の高さは、前記2本のピン14、14を結んだ
直線に対して平行に配置されており、ピン17、17の
先端面を結ぶ仮想線は、2軸フレーム3の軸心線と直交
するようになっている。これら2本のピン17、17の
先端部には、後述のように4軸アーム5の側面が載置さ
れ、3軸アーム4の位置決め(揺動角度の決定)および
4軸アーム5の位置決め(回転角度の決定)がされる。
また、枠体11の上部左端には、上方に向けて突設部1
5が形成されている。この突設部15の左側面には丸穴
状の位置決め孔16が形成され、この位置決め孔16に
は次に説明する角度規制板21の平行ピン22が挿入さ
れる。また、突設部15の右側面には縦方向に2個のネ
ジ孔18、18が螺設されている。このネジ孔18、1
8には、次に説明する当接板31を固定するためのネジ
33が螺入される。
【0012】第1補助治具20は、角度規制板21、平
行ピン22、およびダイアピン23を備えて構成されて
いる。即ち、角度規制板21の裏面側右方には平行ピン
22が突設され、このピン22が位置決め孔16に嵌入
される。また、角度規制板21の裏面側左方にはダイア
ピン23が突設されている。このダイアピン23は、後
述するように2軸アーム3の位置決め孔3b(図7
(a)参照)に嵌入される。また、第2補助治具30
は、略長方形をした当接板31からなり、この当接板3
1の右端部には縦方向に2個の貫通孔32、32が形成
されている。そして、これら貫通孔32、32にはネジ
33、33が挿入されて、当接板31は枠体11の突設
部15のネジ孔18に対応した部分に固定される。当接
板31の前面右方には上方から下方にかけて当接突起3
4が形成されている。この当接突起34には、図9に示
すように、5軸アーム6の側面6aが当接されて、5軸
アーム6の位置決めがされる。また、当接板31の前面
左方には上方から下方にかけて当接突起35が形成され
ている。この当接突起35には、図9に示すように、6
軸アーム7のボス9が当接されて、6軸アーム7の位置
決めがされる。
【0013】次に、このように構成された実施例の動作
を、図3〜図9を参照しつつ説明する。なお、ロボット
Rの初期姿勢は、ほぼ図1に示す姿勢であるが、3軸ア
ーム4や4軸アーム5等は、矢印Cで示す反時計方向に
約45°上向いた位置に停止されている。 1軸フレームのキャリブレーション(図3) 先ず、オペレータは、図1に示すロボットRの4個のカ
バーC1a、C1b、C2、C3aを取り外して、各軸2、
3、5の位置決め用の部材を露出させる(図7および図
8参照、ステップ1)。次いで、オペレータは、目視に
より、1軸フレーム2の側面2c(図7(b)参照)と
ベース1の側面1c(図1参照)とが平行になるように
する(ステップ2)。次いで、オペレータが、図示しな
いロボット制御装置に接続された入力部に対して所定の
操作を行うと、ロボット制御装置は1軸フレーム2の現
在位置を自動的に検出し、同時にその現在位置をディス
プレイ(図示せず)に表示する(ステップ3)。更に、
オペレータは、入力部から1軸フレーム2のディスプレ
イに表示された現在位置を手動で入力する(ステップ
4)、その現在位置が記憶装置(図示せず)に記憶され
る。なお、1軸フレーム2の現在位置は、図示しないエ
ンコーダ等により検出される。以上の操作により、1軸
フレーム2に関するキャリブレーションが完了する(ス
テップ5)。
【0014】2軸アームのキャリブレーション(図
4) 図7(a)〜(c)に示すように、先ず、オペレータ
は、枠体11の側面11aを1軸フレーム2の側面(基
準面)2cに当接させる。そして、枠体11に固定され
た2本のピン14、14を1軸フレーム2の側面2cに
形成された2箇所の位置決め孔2a、2aに嵌入し、2
本のネジ13、13で枠体11を1軸フレーム2に固定
する(ステップ11)。次いで、オペレータが、ロボッ
ト制御装置の操作によって2軸アーム3のブレーキ(図
示せず)を解除することで、2軸アーム3を矢印B方向
に揺動可能な状態にする(ステップ12)。この状態
で、オペレータが、2軸アーム3を手で僅かに揺動させ
ることで角度調整を行いながら、角度規制板21の平行
ピン22を枠体11の位置決め孔16に挿入すると共
に、ダイアピン23を2軸アーム3のフレーム3aに形
成された位置決め孔3bに挿入する(ステップ13)。
次いで、オペレータが2軸アーム3のブレーキをかける
と(ステップ14)、図7(b)に示すように、1軸フ
レーム2に対する2軸アーム3の角度が確定される。即
ち、1軸フレーム2に対する2軸アーム3の揺動中心P
2と、2軸アーム3に対する3軸アーム4の揺動中心P
3とが鉛直線上に位置決めされる。この状態で前述と同
様にして、オペレータが、入力部の操作をしてロボット
制御装置に2軸アーム3に対する機構部の現在位置を図
示しないディスプレイに表示させる(ステップ15)。
オペレータは、表示された現在位置をキャリブレーショ
ン値として入力部から手動で図示しないロボット制御装
置に入力することで(ステップ16)、2軸アーム3の
キャリブレーションが完了する(ステップ17)。次い
で、オペレータは、角度規制板21を枠体11と2軸ア
ーム3とから取り外す(ステップ18)。
【0015】3軸、4軸、5軸、6軸アームのキャリ
ブレーション(図5、図6) オペレータが、図示しない電源スイッチを操作して各モ
ータの電源をオンにすると(ステップ21)、2軸アー
ム3と3軸アーム4と4軸アーム5とがモータ(図示せ
ず)による駆動可能状態になる。2軸アーム3のキャリ
ブレーションが終了した後、オペレータは、入力部に対
して所定の操作を行うことで、2軸アーム3を反時計方
向に予め設定された角度(本実施例では50°)だけ揺
動させる(図8(a)参照、ステップ22)。次いで、
オペレータが所定の入力指示をすることにより4軸アー
ム5を図1における矢印Dで示す反時計方向に90°回
転させ(ステップ23)、4軸アーム5の左側面(カバ
ーC3aの側)を下方に向ける。更に、オペレータが所定
の入力指示により3軸アーム4を矢印Cで示す時計方向
にほぼ45°前後回転させると(ステップ24)、2軸
アーム3と3軸アーム4と4軸アーム5とは、ほぼ図8
(a)に示した状態に屈曲される。なお、この際、5軸
アーム6等は、図1において、反時計方向に90°回転
した位置に停止している。次に、オペレータは、各モー
タの電源をオフにする(ステップ25)。
【0016】そして、オペレータは、3軸アーム4と4
軸アーム5のブレーキを解除し(ステップ26)、3軸
アーム4と4軸アーム5を手で動かして4軸アーム5の
フレーム5aを2個の位置決めピン17、17の先端に
同時に当接させる(図8(a)、(b)参照、ステップ
27)。次いで、オペレータは、3軸アーム4と4軸ア
ーム5のブレーキをかけて固定する(ステップ28)。
次いで、オペレータは、5軸アーム6と6軸アーム7の
ブレーキを解除し(ステップ29)、5軸アーム6を略
180°だけ手で動かし(前述の如く、図1において反
時計方向に90°回転して停止した位置から時計方向に
略180°回転させる)、更に、6軸アーム7を手で動
かして、5軸アーム6の側面6aを当接板31の当接突
起34に当接させ、6軸アーム7のボス9を当接板31
の当接面35に突き当てる(図9参照、ステップ3
0)。この状態で、オペレータは、5軸アーム6と6軸
アーム7のブレーキをかける(ステップ31)。そし
て、ロボット制御装置は、3軸、4軸、5軸、6軸の各
アームに対する機構部の現在位置を表示する(ステップ
32)。
【0017】次いで、オペレータは、ステップ32でデ
ィスプレイに表示された値に基づいて、前述の50°、
90°、180°の回転を行ったことに対する補正演算
を行う。即ち、3軸アーム4に対してはステップ32に
おける表示値に対して+50°、4軸アーム5に対して
はステップ32における表示値に対して−90°、5軸
アーム6に対してはステップ32における表示値に対し
て+180°の演算をそれぞれ行い、また、6軸につい
てはステップ32における表示値をキャリブレーション
値として手動で入力することで(ステップ33)、キャ
リブレーションが完了する(ステップ34)。次いで、
オペレータは、枠体11をロボットRから取り外し(ス
テップ35)、ステップ1で取り外した4個のカバーC
1a、C1b、C2、C3aを所定の位置に取り付ける(ステ
ップ36)。以上のキャリブレーション操作により、各
関節軸のキャリブレーションが終了し、ロボットRは使
用可能状態となる。
【0018】なお、本実施例では1軸フレームと2軸ア
ームとの平行を出す場合に目視で行ったが、図10に示
す平行出し治具40を用いてもよい。即ち、平行出し治
具40は、上部垂直部41aと水平部41bと下部垂直
部41cとが略椅子状に形成され、上部垂直部41aの
裏面と下部垂直部41cの裏面は平行に形成されてい
る。上部垂直部41aの裏面には所定位置に2本の位置
決めピン42a、42bが突設され、下部垂直部41c
の裏面にも2本の位置決めピン42c、42dが突設さ
れている。そして、上部の位置決めピン42a、42b
を1軸フレーム2の側面2c(図7(b)参照)に形成
された位置決め穴(図示せず)に嵌入し、同様に、下部
の位置決めピン42c、42dを基準面(ベース側面)
1c(図1参照)に形成された位置決め穴(図示せず)
に嵌入して、1軸フレーム2と基準面1cとの平行を出
すようにする。また、本実施例ではキャリブレーション
治具Jを枠体11で構成したが、窓部のない板状部材で
構成してもよい。更に、本実施例では6軸の産業用ロボ
ットRにキャリブレーション治具を適用する場合につい
て説明したが、本発明を6軸以外(例えば、4軸)の産
業用ロボットにも適用することが可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように請求項1および請求
項3記載の発明によれば、複数の関節軸の内のいずれか
一つの関節軸の基準箇所に対してキャリブレーション治
具を取り付け、このキャリブレーション治具を構成する
角度決め部材に、屈曲された前記一つの関節軸以外の他
の関節軸の側面を当接させて他の関節軸の角度決めをし
ているので、産業用ロボットのフランジ面を基準にする
ことなく、各関節軸のキャリブレーションを行うことが
できる。また、請求項2および請求項4記載の発明によ
れば、複数の関節軸の内のいずれか一つの関節軸の基準
箇所に対してキャリブレーション治具を取り付け、一つ
の関節軸に対する他の関節軸の角度を、キャリブレーシ
ョン治具と他の関節軸との間隔で規制しているので、産
業用ロボットのフランジ面を基準にすることなく、各関
節軸のキャリブレーションを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のキャリブレーション治具を適
用する産業用ロボットの外観斜視図である。
【図2】同上、キャリブレーション治具の分解斜視図で
ある。
【図3】同上、1軸フレームのキャリブレーション動作
を示すフローチャートである。
【図4】同上、2軸フレームのキャリブレーション動作
を示すフローチャートである。
【図5】同上、3軸、4軸、5軸、6軸のキャリブレー
ション動作を示すフローチャートである。
【図6】同上、図5の続きのフローチャートである。
【図7】同上、2軸アームのキャリブレーション操作を
示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、
(c)は側面図である。
【図8】同上、3軸、4軸、5軸、6軸のキャリブレー
ション操作を示す図であって、(a)は正面図、(b)
は側面図である。
【図9】同上、3軸、4軸、5軸、6軸のキャリブレー
ション動作を示す平面図である。
【図10】同上、1軸フレームとベース側面との平行を
出す治具の斜視図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 1軸フレーム 3 2軸アーム 4 3軸アーム 5 4軸アーム 6 5軸アーム 7 6軸アーム 10 治具本体 11 枠体 14 位置決めピン(角度規制手段) 16 位置決め孔 17 位置決めピン 18 ネジ孔 20 第1補助治具(補助治具) 21 角度規制板 22 平行ピン 23 ダイアピン 30 第2補助治具(角度規制手段) 31 当接板 34、35 当接突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の関節軸を有する産業用ロボットの
    各関節軸の原点較正を行う産業用ロボットのキャリブレ
    ーション方法において、 いずれか一つの関節軸に形成された基準箇所にキャリブ
    レーション治具を取り付け、 このキャリブレーション治具に、他の関節軸の軸方向側
    面を当接させて前記他の関節軸の角度決めをし、 キャリブレーションを行うようにしたことを特徴とする
    産業用ロボットのキャリブレーション方法。
  2. 【請求項2】 複数の関節軸を有する産業用ロボットの
    各関節軸の原点較正を行う産業用ロボットのキャリブレ
    ーション方法において、 いずれか一つの関節軸に形成された基準箇所にキャリブ
    レーション治具を取り付け、 前記一つの関節軸に対する他の関節軸の角度を、前記他
    の関節軸の所定箇所と前記取り付けられたキャリブレー
    ション治具の所定箇所との間隔で規制し、 キャリブレーションを行うようにしたことを特徴とする
    産業用ロボットのキャリブレーション方法。
  3. 【請求項3】 複数の関節軸を有する産業用ロボットの
    各関節軸の原点較正を行う産業用ロボットのキャリブレ
    ーション治具において、 いずれか一つの関節軸に形成された基準箇所に取付けら
    れるキャリブレーション治具本体と、 このキャリブレーション治具本体に設けられ、他の関節
    軸の軸方向側面が当接されて前記他の関節軸の角度を規
    制する角度規制手段とを備えたことを特徴とする産業用
    ロボットのキャリブレーション治具。
  4. 【請求項4】 複数の関節軸を有する産業用ロボットの
    各関節軸の原点較正を行う産業用ロボットのキャリブレ
    ーション治具において、 いずれか一つの関節軸に形成された基準箇所に取付けら
    れるキャリブレーション治具本体と、 前記一つの関節軸に対して揺動可能な他の関節軸の角度
    を、前記キャリブレーション治具本体の所定箇所と他の
    関節軸の所定箇所との長さで規制する補助治具とを備え
    たことを特徴とする産業用ロボットのキャリブレーショ
    ン治具。 【0001】
JP9312094A 1994-04-06 1994-04-06 産業用ロボットのキャリブレーション方法およびその治具 Pending JPH08155866A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010089213A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Kawasaki Heavy Ind Ltd 原点位置調整機構、及びロボット
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KR20210048516A (ko) 2018-08-31 2021-05-03 카와사키 주코교 카부시키 카이샤 로봇 및 그 원점 위치 조정 방법

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