JPH05337856A - 産業用多関節ロボットのマスタリング装置 - Google Patents

産業用多関節ロボットのマスタリング装置

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JPH05337856A
JPH05337856A JP15227492A JP15227492A JPH05337856A JP H05337856 A JPH05337856 A JP H05337856A JP 15227492 A JP15227492 A JP 15227492A JP 15227492 A JP15227492 A JP 15227492A JP H05337856 A JPH05337856 A JP H05337856A
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JP
Japan
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robot
mastering
jig
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wrist
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JP15227492A
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Akira Nihei
亮 二瓶
Masayuki Hamura
雅之 羽村
Masanao Miyawaki
正直 宮脇
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Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に、かつ、高精度に多関節型ロボットの
原点較正を行うマスタリング装置を形成することにあ
る。 【構成】 ロボット機体(8)の基台(10)に対して
固定位置に設けた固定側マスタリング治具(34)の凹
孔(35)を設け、他方、可動側マスタリング治具(3
6)をブラケット(36a)を介してロボット手首(2
0)の先端に装着し、ロボット上腕(16)、ロボット
前腕(18)の駆動源サーボ系を断にし、かつ制動解除
を行うことにより、簡単に、関節動作で両マスタリング
治具(34、36)が雌雄嵌合して原点姿勢を得て、プ
ログラムの原点と原点較正させ得るマスタリング装置の
構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボットが有す
る関節軸における各可動要素の座標値を一度で所定の原
点座標値に設定可能なマスタリング装置に関し、特に、
産業用多関節ロボットの原点座標を高精度に、かつ簡単
に設定することが可能なマスタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業用ロボットは、ロボット制御装置に
よって教示されたプログラムに従って所望の動作を遂行
するが、特に、産業用多関節型ロボットにおけるロボッ
ト動作は複数の関節軸回りの動作の集積によってロボッ
ト先端のロボット手首に装着されたハンドや種々のエン
ドエフェクタが所望の動作を遂行する。このときに、教
示されたプログラムは各関節における動作を所定の原点
座標値を基準にしてプログラムデータが格納されてい
る。従って、このような教示プログラムに従ってロボッ
ト機体の各関節において実際のロボット動作が再生され
ることにより、ロボット手首先端に装着したハンドやエ
ンドエフェクタが所望の動作を正確に実行するには、ロ
ボット機械の原点座標値と教示プログラムの原点とを一
致させる原点合わせ、つまり、マスタリングが必要がさ
れる。
【0003】このような産業用ロボットのマスタリング
に当たって、従来、多用されていた方法は、ロボット機
体に予め形成した垂直表面や水平表面に支持治具を介し
てダイヤルゲージ等の測定計器を取付け、他方、手首先
端にもダイヤルゲージに当接させるプローブ治具を装着
し、次いで、教示操作盤から作業者が指示操作を行うこ
とによりロボットの各可動要素を作動させ、手首に装着
したプローブ治具がダイヤルゲージに接触した際の読み
値が指定の値、例えば、『0』を示す位置に追い込み、
同指定値となったとき、マスタリング位置が確立された
ものとしてボタン操作によりロボット制御装置側に、そ
のマスタリング位置を入力、設定して基準位置合わせを
完了させる方法が講ぜられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、産業用ロ
ボットが比較的大形のロボット機体を有する場合には、
上述のように、教示操作盤を操作して徐々に各可動要素
を動作させながら、マスタリングを行うことは止むを得
ないが、教示操作盤からの指示操作でダイヤルゲージが
所定値を示す位置まで各可動要素を追い込みながらマス
タリングを行う方法では、ダイヤルゲージの表示が所定
値に近づいた時点では微妙な動作をロボットの可動要素
に遂行させねばならないから、どうしても指示操作の所
要時間が長大となり、マスタリング操作が煩瑣になるこ
とを回避することができないと言う問題点がある。
【0005】更に、産業用ロボットの機体が比較的小型
であり、例えば、ロボット機体の各関節における駆動源
が小出力モータから成る等の場合には、教示操作盤を用
いてロボット可動要素を動作させるまでもなく、各関節
における制動手段を解除することにより、作業者が手動
で各関節において可動要素を動作させ、手首先端を所望
の位置に到達させることも困難ではないから、従前の教
示操作盤を駆使したマスタリング方法を、そのまま適用
することは、マスタリング操作の能率を著しく低下させ
る結果となる。
【0006】依って、本発明は、特に、教示操作盤を用
いることなく、ロボット可動要素を各関節軸回りに動作
させ、以て手首先端を所定の位置へ誘導してマスタリン
グ操作を完了させることが可能な比較的小型の産業用ロ
ボットに適用して顕著なマスタリング操作効率の向上を
達成できる産業用ロボットのマスタリング装置を提供せ
んとするものである。
【0007】本発明の他の目的は、垂直多関節型ロボッ
トに適用し、関節軸回りの制動手段を解除することによ
り、ロボット手首およびロボットアーム等の自重を利用
して常に安定したマスタリング操作を遂行させることが
可能な産業用ロボットのマスタリング装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的に鑑みて、本
発明は、錐状の凸部と錐状の凹所との雌雄嵌合構造を有
した一対の相補形治具を利用することにより、ロボット
の旋回胴、アーム、手首等を所定の原点座標の設定姿勢
となるようにアーム、手首等の自重を利用して位置決め
動作させ、位置決めによって得られた原点座標をロボッ
ト制御装置に設定することによりマスタリングを行うも
のである。
【0009】すなわち、本発明によれば、産業用多関節
ロボットの各関節軸における各可動要素の座標値を所定
の原点(マスター)座標値に設定するマスタリング装置
において、上記産業用ロボットの基台に対して常に一定
した位置に固設された固定側マスタリング治具と、上記
産業用多関節ロボットの先端に着脱自在に位置決め取付
け可能な可動側マスタリング治具とを備え、上記固定側
および可動側マスタリング治具は相互に雌雄嵌合可能な
一対の錐状の位置決め凸体と凹孔とを備え、前記ロボッ
トの夫々の関節軸を動作自在に設定し、上記固定側マス
タリング治具に上記可動側マスタリング治具を嵌合させ
ることにより、所定の原点座標値を得るようにした産業
用多関節ロボットのマスタリング装置を提供するもので
ある。
【0010】
【作用】上述した構成によれば、マスタリングの遂行に
当たり、可動側マスタリング治具をロボット機体の手首
先端に装着し、各関節における動作を遂行させることに
より、固定側マスタリング治具の近傍、つまり、固定側
マスタリング治具の略直上方位置まで可動側マスタリン
グ治具を誘導し、その後にロボット機体におけるロボッ
トアームや手首等の各可動要素の駆動源のサーボ系を切
断すると共にロボットアーム等の自重によって下向き動
作する可動要素の制動系を切断すると、手首先端の可動
側マスタリング治具は固定側マスタリング治具に落下し
て両者間で錐状の凸体と凹孔における相互嵌合作用が機
能してロボット手首は、固定側マスタリング治具により
決定された所定の原点設定用の姿勢で停止する。従っ
て、このとき、ロボット制御装置にスイッチ等の押動で
原点設定を行えば、マスタリング操作は完了する。
【0011】なお、可動側マスタリング治具と固定側マ
スタリング治具との両者に振り分けて形成される錐状の
凸体と凹孔とは可動側マスタリング治具に凸体を形成
し、固定側マスタリング治具に凹孔を形成することが、
もっとも好ましいが、これを反対にして可動側マスタリ
ング治具に錐状凹孔を設け、固定側マスタリング治具に
相補錐状の凹孔を設けた構成としても良い。なお、ここ
で錐状は、円錐状であればよいが、相補形の角錐凸体と
角錐凹孔とに形成してもよく、特に、産業用垂直多関節
型ロボットが6軸の動作自由度を有する場合には、手首
先端が3つの動作自由度を有することになるから、角錐
状の凸体と凹孔とを有した可動、固定側マスタリング治
具を用いれば、マスタリングによる原点位置の決定時
に、手首先端が回転してしまう不利を解消することがで
きる。
【0012】他方、円錐状の凸体と凹孔とを設け、か
つ、固定側マスタリング治具に突起を設け、可動側マス
タリング治具に設けたピンが同突起に衝合することによ
り、手首の回り止めを規制するようにしても良いことは
容易に理解できよう。以下、本発明を実施例に基づい
て、更に詳細に説明する。
【0013】
【実施例】図1は、本発明による産業用ロボットのマス
タリング装置を垂直多関節型ロボットに適用してマスタ
リングを行う場合に、原点設定用の姿勢に位置決めされ
た状態を示した正面図、図2は同マスタリング装置の固
定側マスタリング治具と可動側マスタリング治具とを図
示した斜視図、図3は手首の動作自由度が増加した場合
に用いるマスタリング装置の1例を示した斜視図であ
る。
【0014】図1を参照すると、この産業用ロボットの
機体は、垂直多関節型ロボットとして形成されており、
ロボット制御装置と信号ラインを介して結合され、ロボ
ット装置を形成している。さて、同垂直多関節型ロボッ
トの機体8は、下底部に基台10を固定要素として具備
し、同基台10上にはロボット胴部12が立設されてい
る。更に、このロボット胴12の頂部には頭部14が搭
載されており、関節部14aにおいて、垂直軸回りに旋
回自由度(J1)を備えている。この頭部14の旋回動
作の駆動源はロボット胴部12の内部に内蔵されてい
る。上記頭部14の先端にはロボット上腕16が水平軸
回りに俯仰式の旋回自由度(J2)を有するように関節
16aにおいて枢着されている。また、上記のロボット
上腕16の先端には、ロボット前腕18の略後端領域が
上記上腕16の旋回軸線と平行な旋回軸線の回りに垂直
面内における旋回動作自由度(J3)を有するように、
関節18aにおいて枢着されている。また、このロボッ
ト前腕18の先端にはロボット手首20が関節結合によ
り取着されている。ここで、このロボット手首20は、
本例のロボットが5軸型垂直多関節型ロボットであるこ
とから、ロボット前腕18に対して関節22aにおいて
枢着されると共に内部旋回軸を有することにより、2つ
の直交する旋回軸線回りに夫々、旋回動作自由度(J4
およびJ5)を有し、同手首20の先端にはロボットハ
ンド又は他のエンドエフェクタ(両者とも図示なし)が
装着される凸状の取付軸24を端面22に有している。
【0015】さて、図1に示す垂直多関節型産業用ロボ
ットのロボット機体8は、例えば、工作機械のワーク取
付け、取外し作業ロボットとして適用可能であると共に
作業者が保持して搬送可能な小型ロボットとして形成さ
れている場合を示しいる。従って、この実施例による垂
直多関節ロボット8は、例えば、ロボット製造過程の終
期に、マスタリング装置30上に搭載されてロボット制
御装置が有するプログラムとの間で原点設定用のマスタ
リング操作が遂行される。
【0016】マスタリング装置30は、図1と共に図2
に詳示されるように、固定ベース治具32、この固定ベ
ース治具32の予め選定された所定位置に固着された固
定側治具34、この固定側治具34に対してロボット機
体の手首20の先端部、つまり、取付軸24に装着され
る可動側治具36とを具備して構成されている。また、
固定ベース治具32上には常に、所定位置にロボット機
体8がその基台10を介して搭載、位置決めされるよう
に、位置決めピン32a、32b、32cが設けられ、
これらの位置決めピン32a、32b、32cに基台1
0の端面が当接されることにより、ロボット機体8を常
に、固定ベース治具32上の定位置に搭載可能に構成さ
れている。
【0017】他方、固定側マスタリング治具34は円筒
形状治具として形成され、フランジ部34aから上方に
突出した円筒部34bの内部に円錐状の嵌合凹孔35が
凹設されれている。また、可動側マスタリング治具36
は両者間に正確に直角度θを成すように形成された2つ
の板状体を相互に直交結合したL字型のブラケット36
aの一方の壁面にロボット手首20の取付軸24に嵌入
可能な円形孔37を備え、かつ、他の壁面には突出方向
に向けて縮小する円錐状の凸体38が具備されている。
【0018】いま、可動側マスタリング治具36をロボ
ット手首20に装着し、その可動側マスタリング治具3
6の凸体38を固定ベース治具32の所定位置に固着さ
れた固定側マスタリング治具34の凹孔35に嵌合され
る姿勢状態にロボット機体の各可動要素、つまり、頭部
14、ロボット上腕16、ロボット前腕18、ロボット
手首20を動作させた状態が図1に示されている。この
姿勢状態は、頭部14の旋回自由度J1における座標値
が0°、ロボット上腕16の旋回自由度J2における座
標値が90°、ロボット前腕18の旋回自由度J3の座
標値が90°、ロボット手首20の2つの旋回自由度J
4、J5における座標値が夫々90°と180°との座
標値を夫々有した姿勢状態であり、例えば、この姿勢状
態を予めロボット機体8の各可動要素の原点位置として
ロボット制御装置のプログラムの原点と一致させれば、
ロボット手首20の先端位置は、この姿勢状態の各座標
値を原点にしてプログラムの指令に従って正確に所望の
指令位置へ移動し、その移動位置で必要に応じて位置決
め、停止することが可能となるのである。
【0019】従って、このようなロボット機体8を原点
姿勢状態に位置決めし、ロボット制御装置に原点姿勢状
態に位置決めされたことをスイッチの押動等により信号
を印加して設定入力すれば、ロボット制御装置では、機
械的原点とプログラム原点との一致を得ることができる
のである。上述したJ1〜J5の座標値は単なる一例で
あり、他の座標値を原点座標に選定することも可能であ
る。しかしながら、その場合には、固定側マスタリング
治具34の固定位置を選定した原点座標によるロボット
の原点姿勢に応じて変更する必要があることは言うまで
もない。
【0020】ロボット機体8を原点姿勢位置に位置決め
し、原点設定、つまり、マスタリングを行うには、教示
操作盤(図示なし)介して或いは直接ロボット制御装置
の操作パネルを操作してロボット機体8のロボット頭部
14、ロボット上腕16、ロボット前腕18、ロボット
手首20の可動要素を各関節14a、16a、18a、
22a等の軸回りに旋回動作させて手首20の先端に装
着された可動側マスタリング治具36を固定側マスタリ
ング治具34の直上方の近傍まで到達させる。
【0021】次いで、各関節軸回りの駆動源を成すサー
ボモータへの励磁電力をロボット制御装置側を介して釦
スイッチのオフ等により切断し、かつ、関節軸回りに重
力加速度を受けるロボット上腕16、ロボット前腕18
に予め設けられたブレーキ装置の励磁入力を同じく所定
の釦スイッチの押動操作により断にする。この結果、ロ
ボット上腕16、ロボット前腕18、ロボット手首20
は自重力で自然下動し、可動側マスタリング治具36の
円錐凸体38が固定側マスタリング治具34の円錐凹孔
35に自動的に嵌合して、原点設定のための原点姿勢に
位置決めされることになる。なお、上述した可動側マス
タリング治具36の凸体38と固定側マスタリング治具
34の凹孔35の部分と相互に嵌合時に衝接することか
ら、予め金属焼入れ面を有するように形成しておくこと
が好ましい。
【0022】このようにしてロボット機体8の原点姿勢
の位置決めが終了した時点で、原点設定入力用のスイッ
チを教示盤またはロボット制御装置の操作パネル盤にお
いて押動操作すれば、マスタリング操作は完了すること
になる。上述の説明は、垂直多関節型ロボットのロボッ
ト機体8におけるロボット手首20が2つの動作自由度
(J4、J5)のみを有した場合であるが、同手首20
が更に、これらの旋回軸と直交する他の1つの旋回軸回
りに1つの自由度(J6)を有する場合には、固定側マ
スタリング治具34と可動側マスタリング治具36との
円錐状の凹孔35と凸体38との嵌合だけでは、それら
両円錐の中心線回りに旋回が生じて動作自由度J6に関
する原点設定が不可能になる。このような不具合を解消
するには、例えば、凸体38と凹所35との相補錐状嵌
合部を円錐体による相補嵌合に代えて角錐による相補嵌
合部に形成すれば、一義的に第6番目の動作自由度J6
に関する原点も設定可能になる。
【0023】或いは、図3に示すように、可動側マスタ
リング治具36のブラケット36aの所定位置に予め植
設した位置決めピン40と固定側マスタリング治具34
の円筒部34bの頂面に突出させた位置決めピン42と
の係合により回り動作が停止される状態を手首20の第
6番目の動作自由度J6の原点位置に設定するようにし
ても良い。
【0024】なお、上述した実施例は垂直多関節型ロボ
ットのロボット機体8の機械的原点とプログラム原点と
の原点較正を行うマスタリング装置の例に関して説明し
たが、本発明による可動側マスタリング治具と固定側マ
スタリング治具との間で錐状体の錐状孔との相補嵌合に
よる位置決めを利用したマスタリング方法は、水平多関
節型ロボットにおいても利用でき、この場合には、関節
の制動手段を解除しても自重によるロボット可動要素の
自然動作を生起させることは不可能であるが、作業者が
手動でロボット手首を把持して原点姿勢位置へ誘導する
ことは可能であり、依って、同様に簡単にマスタリング
操作を遂行することが可能となる。
【0025】更に、図示実施例では、可動側マスタリン
グ治具36に錐状凸体38を形成し他方、固定側マスタ
リング治具34に錐状凹孔35を形成して雌雄嵌合を得
るようにしたが、逆に可動側マスタリング治具に錐状凹
孔を設け、固定側マスタリング治具に錐状凸体を具備さ
せる構成としても同様に原点較正を達成し得ることは言
うまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上の記載から理解できるように、本発
明によれば、錐状の凸部と錐状の凹所との雌雄嵌合構造
を有した一対の相補形治具を利用することにより、ロボ
ットの旋回胴、アーム、手首等を所定の原点座標の設定
姿勢となるようにアーム、手首等の自重を利用して位置
決め動作させ、位置決めによって得られた原点座標をロ
ボット制御装置に設定することによりマスタリングを行
うようにしたので、マスタリング操作が極めて簡単に遂
行できる利点を有し、かつ、1対のマスタリング治具の
雌雄嵌合により常に一義的にロボット機体の原点設定用
の姿勢を得ることができるから、原点較正精度を安定か
つ高精度に維持することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による産業用ロボットのマスタリング装
置を垂直多関節型ロボットに適用してマスタリングを行
う場合に、原点設定用の姿勢に位置決めされた状態を示
した正面図である。
【図2】同マスタリング装置の固定側マスタリング治具
と可動側マスタリング治具とを図示した斜視図である。
【図3】手首の動作自由度が増加した場合に用いるマス
タリング装置の1例を示した斜視図である。
【符号の説明】
8…ロボット機体 10…基台 12…ロボット胴 14…ロボット頭部 14a…関節 16…ロボット上腕 16a…関節 18…ロボット前腕 18a…関節 20…ロボット手首 24…取付軸 30…マスタリング装置 32…固定ベース治具 32a〜32c…位置決めピン 34…固定側マスタリング治具 35…凹孔 36…可動側マスタリング治具 37…取付孔 38…凸体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業用多関節ロボットの各関節軸におけ
    る各可動要素の座標値を所定の原点(マスター)座標値
    に設定するマスタリング装置において、 前記産業用ロボットの基台に対して常に一定した位置に
    固設された固定側マスタリング治具と、 前記産業用多関節ロボットの先端に着脱自在に位置決め
    取付け可能な可動側マスタリング治具とを備え、 前記固定側および可動側マスタリング治具は相互に雌雄
    嵌合可能な一対の錐状の位置決め凸体と凹孔とを設け、 前記ロボットの前記各関節軸を動作自在に設定し、前記
    固定側マスタリング治具に前記可動側マスタリング治具
    を嵌合させることにより、所定の原点座標値を得るよう
    にしたことを特徴とした産業用多関節ロボットのマスタ
    リング装置。
JP15227492A 1992-06-11 1992-06-11 産業用多関節ロボットのマスタリング装置 Pending JPH05337856A (ja)

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