JPH10202568A - 産業用ロボットおよびその教示方法 - Google Patents

産業用ロボットおよびその教示方法

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JPH10202568A
JPH10202568A JP701197A JP701197A JPH10202568A JP H10202568 A JPH10202568 A JP H10202568A JP 701197 A JP701197 A JP 701197A JP 701197 A JP701197 A JP 701197A JP H10202568 A JPH10202568 A JP H10202568A
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JP
Japan
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wrist
teaching
work
joystick
working
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JP701197A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Ichihara
康信 市原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 教示・再生型のロボットにおいて、ジョイス
ティックを用いながらダイレクト教示に近い感覚でのリ
モート教示を可能にし、操作上の混乱を招くことなく且
つ操作時間や熟練を要することなく、大重量のアームで
あっても容易に且つ正確に移動できるようにして、教示
時の操作性の向上をはかる。 【解決手段】 作業用手首23の作業位置を教示する際
に操作され、この作業用手首23を所定の教示位置へ移
動させるための指示を制御部へ出力して移動機構用駆動
機構31,32,33を作動させる第1ジョイスティッ
ク41を、アーム22にそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、教示・再生型のロ
ボットであって例えば溶接ロボット,塗装ロボット等の
産業用ロボット、および、そのロボットに作業動作を教
示するための教示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の産業用ロボットの教示手段として
は、そのロボットの手先を作業者が手動で動作させ各通
過点をティーチングポイントとして記憶させるダイレク
ト教示手段と、リモート操作盤上に設けられたスイッチ
により作業者がロボットを遠隔操作してティーングポイ
ントに移動させそのポイントを記憶させるリモート教示
手段とがよく知られている。
【0003】ダイレクト教示手段は、教示対象の産業用
ロボットが作業を行なう現場で行なうことが必須である
ほか、高精度の位置決めを行なえないという欠点があ
る。しかし、作業者がロボットの動作を視覚的に捉えつ
つ直接的に教示を行なえるという利点があるので、塗装
ロボット等の、位置決め精度が比較的低くても問題のな
いロボットの教示に際して一般的に用いられている。
【0004】リモート教示手段は、遠隔操作のため、テ
ィーチングポイントにロボットの手先を移動させるのに
熟練が必要であり、また熟練しても教示時間はダイレク
ト教示手段よりも長くかかる。しかし、高精度の位置決
めを行なうことができるという利点があるので、工作機
械と連動するロボットのように比較的高精度の位置決め
が必要なロボットの教示に際して一般的に用いられてい
る。
【0005】上述のようなリモート教示の作業をより容
易に行なえるようにすべく、種々の提案がされており、
以下にその幾つかの例を挙げる。特開平2−27928
9号公報に開示されている工業用ロボットは、図6に示
すように、基台1と、この基台1上に旋回可能に設けら
れた旋回台3と、この旋回台3上において基端側を揺動
可能に立設・支持された第1のアーム4と、この第1の
アーム4の先端側において揺動可能に支持された第2ア
ーム5と、この第2のアーム5の先端側に設けられた作
業用手首6と、これらの旋回台3,第1のアーム4,第
2のアーム5および作業用手首6を駆動するためのモー
タ2,7,8,9,10,11とをそなえて構成される
とともに、第2アーム5の先端側に図7に示すような操
作スイッチボックス12を設け、この操作スイッチボッ
クス12により、制御装置13を介して各モータ2,
7,8,9,10,11を作動させティーチング操作を
行なうことで、作業者がダイレクト教示の感覚でリモー
ト教示を行なえるようにしたものである。
【0006】特開平3−55183号公報では、可動部
の移動速度を設定する移動速度設定手段をそなえ、この
移動速度設定手段により、リモート教示を行なう際に、
操作盤の位置キーの連続押下時間に基づいて教示の作業
速度を設定変更できるようにした、工業用ロボットが開
示されている。特開平1−169510号公報で提案さ
れた技術では、ロボットから離れて配置されるティーチ
ングボックスにジョイスティックを設け、そのジョイス
イティックを操作することによりロボットに対するリモ
ート教示を行なっている。つまり、ジョイスティックの
傾斜角および/または回転角に対応する角度信号をポテ
ンシオメータにより発生し、ロボット手首の動作速度を
ジョイスティックの角度に比例するようにして、リモー
ト教示を行なっている。
【0007】また、特願平2−33863号で提案され
た技術では、ダイレクト教示方式のロボットにおいて、
教示前に各動作アームのサーボモータの電流回路を遮断
し、サーボモータが回されることによる発電作用を回避
して発電トルクをなくし、教示時に動作アームを軽く動
かせるようにしたものである。ただし、各アームの回転
を検出するエンコーダには電流を通して生かしてある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のダイレクト教示手段では、作業者がロボットの
アームを直接手で動かすため、教示したい位置へ容易に
動かすことができる利点があるが、各アームの重量バラ
ンスが取られていても、アームの慣性重量および起動系
の摩擦抵抗のため、手首の位置や姿勢を人手で一定に保
持するのは容易ではない。
【0009】また、上述した従来のリモート教示手段で
は、モータにより力を発生しているため、重いアームを
操作して手首を所定位置に動かすには有利であるが、手
首に取り付けた工具の姿勢を変える場合、絶対座標系,
ツール座標系といった日常的でない座標上で多数のアー
ムを回動させているため、ロボットを望みの姿勢にする
ために多くの修正工程が必要で、微妙な位置決めを行な
うには、時間と熟練を必要とする。
【0010】一方、ロボット本体から離れた操作盤(テ
ィーチングボックス)のジョイスイティックを使ってリ
モート教示を行なう場合、ロボットのアームの方向とジ
ョイスイティックの操作の傾斜方向とが一致しないと、
教示操作に際して混乱が生じる可能性がある。さらに、
通常のキーボード(操作スイッチボックス)の押しボタ
ンを操作することによりダイレクト教示の感覚でリモー
ト教示を行なう場合、ロボットの作動速度を変える際に
は別の押しボタンを操作する必要があるため、教示操作
が複雑になり、ロボットのアームが大きく旋回した場合
に発停操作に際して混乱が生じる可能性がある。また、
この場合も、押しボタン操作(キー操作)により姿勢教
示を行なわなければならず、微妙な位置決めを行なうに
は、やはり時間と熟練を必要とする。
【0011】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ジョイスティックを用いながらダイレクト教
示に近い感覚でのリモート教示を可能にして、操作上の
混乱を招くことなく且つ操作時間や熟練を要することな
く、大重量のアームであっても容易に且つ正確に移動で
きるようにして、教示時の操作性の向上をはかった、産
業用ロボットおよびその教示方法を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の産業用ロボット(請求項1)は、作業用手
首と、この作業用手首を先端側に有し作業用手首を移動
させる移動機構と、作業用手首を駆動する手首用駆動機
構と、移動機構を駆動する移動機構用駆動機構と、予め
教示された作業用手首および移動機構の動作を教示デー
タとして記憶する記憶部と、この記憶部に記憶された前
記教示データに倣って作業用手首および移動機構を動作
させるべく手首用駆動機構および動機構用駆動機構を制
御する制御部とをそなえてなるものにおいて、作業用手
首の作業位置を教示する際に操作され、作業用手首を所
定の教示位置へ移動させるための指示を制御部へ出力し
て移動機構用駆動機構を作動させる第1ジョイスティッ
クを、移動機構を構成するアームにそなえたことを特徴
としている。
【0013】なお、作業用手首の作業姿勢を教示する際
に操作され、作業用手首を所定の教示姿勢へ移動させる
ための指示を制御部へ出力して手首用駆動機構を作動さ
せる第2ジョイスティックを、作業用手首にそなえても
よい(請求項2)。この場合、第2ジョイスティックに
よる教示操作を実行可能な状態と実行不能な状態とのい
ずれか一方に選択的に切り換える切換手段をそなえても
よい(請求項3)。
【0014】また、本発明の産業用ロボットの教示方法
(請求項4)は、前述と同様の作業用手首,移動機構,
手首用駆動機構,移動機構用駆動機構,記憶部および制
御部をそなえてなる産業用ロボットに対して、作業用手
首および移動機構の動作を教示するためのものであっ
て、移動機構を構成するアームにそなえられた第1ジョ
イスティックを操作して、この第1ジョイスティックか
ら作業用手首の移動指示を制御部へ出力して移動機構用
駆動機構を作動させ作業用手首を所定の教示位置へ移動
させながら、作業用手首の作業位置を教示し記憶部に記
憶させるとともに、手動により作業用手首を移動させな
がら、作業用手首の作業姿勢を教示し記憶部に記憶させ
ることを特徴としている。
【0015】さらに、本発明の産業用ロボットの教示方
法(請求項5)は、前述と同様の作業用手首,移動機
構,手首用駆動機構,移動機構用駆動機構,記憶部およ
び制御部をそなえてなる産業用ロボットに対して、作業
用手首および移動機構の動作を教示するためのものであ
って、移動機構を構成するアームにそなえられた第1ジ
ョイスティックを操作して、この第1ジョイスティック
から作業用手首の移動指示を制御部へ出力して移動機構
用駆動機構を作動させ作業用手首を所定の教示位置へ移
動させながら、作業用手首の作業位置を教示し記憶部に
記憶させるとともに、作業用手首にそなえられた第2ジ
ョイスティックを操作して、この第2ジョイスティック
から作業用手首の姿勢指示を制御部へ出力して手首用駆
動機構を作動させ作業用手首を所定の教示姿勢へ移動さ
せながら、作業用手首の作業姿勢を教示し記憶部に記憶
させることを特徴としている。このとき、第2ジョイス
ティックによる教示操作を実行可能な状態と実行不能な
状態とのいずれか一方に選択的に切り換えるようにして
もよい(請求項6)。
【0016】上述した本発明の産業用ロボット(請求項
1)およびその教示方法(請求項4)では、教示作業時
に、作業者は、アームにそなえた第1ジョイスティック
を操作するだけで作業用手首の位置を容易に移動するこ
とができ、ダイレクト教示に近い感覚でリモート教示を
容易に行なえるようになる。このとき、第1ジョイステ
ィックがロボット本体に付設されており、作業者は、第
1ジョイスティックの操作に伴うロボット本体の動作を
直接的に確認しながら教示作業を行なえるので、ジョイ
スティックをロボット本体から離隔させてそなえた場合
に生じていた操作上の混乱を招くことはない。
【0017】また、上述した本発明の産業用ロボット
(請求項2)およびその教示方法(請求項5)では、教
示作業時に、作業者は、アームにそなえた第1ジョイス
ティックを操作するだけで作業用手首の位置を容易に移
動することができ、ダイレクト教示に近い感覚でリモー
ト教示を容易に行なえ、さらに、作業用手首にそなえた
第2ジョイスティックを操作するだけで作業用手首の姿
勢を容易に移動することができ、姿勢についてもダイレ
クト教示に近い感覚でリモート教示を容易に行なえるよ
うになる。
【0018】このときも、第1ジョイスティックおよび
第2ジョイスティックがロボット本体に付設されてお
り、作業者は、第1ジョイスティックおよび第2ジョイ
スティックの操作に伴うロボット本体の動作を直接的に
確認しながら教示作業を行なえるので、ジョイスティッ
クをロボット本体から離隔させてそなえた場合に生じて
いた操作上の混乱を招くことはない。
【0019】なお、第2ジョイスティックによる教示操
作を実行可能な状態と実行不能な状態とのいずれか一方
に選択的に切り換えることにより、第1ジョイスティッ
クのみを用いた教示手法(第1ジョイスティックの操作
と手動操作とによる教示手法)と、第1ジョイスティッ
クおよび第2ジョイスティックを両方とも用いた教示手
法との切換を行なえ、2種類の教示手法を任意に選択す
ることができる(請求項3,6)。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (a)第1実施形態の説明 図1〜図3は本発明の実施形態にかかる産業用ロボット
を示すもので、図1はその全体構成を示す斜視図、図2
はその第1ジョイスティックの装着状態を示す要部斜視
図、図3はその第2ジョイスティックの装着状態を示す
要部斜視図である。
【0021】本実施形態(第1および第2実施形態)で
は、図1および図3に示すように、作業用手首23にハ
ンド24を有する産業用ロボット(ロボット本体20)
を対象としている。まず、図1を参照しながらロボット
本体20の全体構成について説明すると、この図1にお
いて、18は基台で、この基台18上に旋回台19が回
転可能に設けられ、旋回台19は位置モータ31によ
り、A軸を中心に水平面内で往復旋回駆動される。
【0022】21は第1アーム(下腕)で、この第1ア
ーム21は、その基端部を旋回台19と一体のブラケッ
トに対して揺動可能に軸支され、位置モータ32によ
り、B軸を中心に鉛直面内で往復揺動駆動される。ま
た、22は第2アーム(上腕)で、この第2アーム22
は、その基端部を第1アーム21の先端部に対して揺動
可能に軸支され、位置モータ33により、C軸を中心に
往復揺動駆動される。
【0023】第2アームの先端部には、ハンド24を有
する作業用手首23が設けられており、旋回台19,第
1アーム21および第2アーム22により、作業用手首
23を所要の位置に移動させる移動機構が構成され、位
置モータ31〜33が、旋回台19,第1アーム21お
よび第2アーム22をそれぞれ駆動する移動機構用駆動
機構として機能する。
【0024】作業用手首23は、第2アーム22の先端
部に対して回転可能に軸支され、姿勢モータ34によ
り、D軸を中心に往復揺動駆動される。この手首23の
上下軸方向は、第1アーム21,第2アーム22内に設
けられた平行維持機構(図示省略)の作用、または、後
述する制御装置26が第1アーム21および第2アーム
22の角度に基づいて演算を行なった結果に従い、第1
アーム21および第2アーム22が揺動駆動されても変
化なく維持されるようになっている。
【0025】作業用手首23に設けられたハンド24
は、図1および図3に示すように、左右一対のフィンガ
24a,24aを有している。これらのフィンガ24
a,24aは、エア配管37を通じて送られてきた圧縮
エアにより、それぞれ矢印G,G′方向に往復駆動さ
れ、対象ワークを挟む動作を行なうようになっている。
また、このハンド24(手首23)は、手首23に取り
付けられた前述の姿勢モータ34により、D軸を中心に
往復揺動駆動され、手首23に内蔵された姿勢モータ3
5(図3参照)により、E軸である揺動軸25(図3参
照)回りに往復揺動駆動される。さらに、ハンド24
(手首23)は、姿勢モータ36(図3参照)により、
F軸回りに往復回転駆動される。
【0026】上述した姿勢モータ34〜36が、作業用
手首23(ハンド24)を駆動する手首用駆動機構とし
て機能し、これらのモータ34〜36が作動することに
より手首23に取り付けられたハンド24の姿勢が変更
されるようになっている。なお、モータ31,32,3
3,34,35および36には、それぞれの出力軸の基
準位置からの回転角度を検出するエンコーダ31a,3
2a,33a,34a,35aおよび36a(いずれも
図4または図5参照)が取り付けられており、これらの
エンコーダ31a〜36aの検出結果に基づいて作業用
手首23(ハンド24)の3次元空間内での位置や姿勢
が検出されるようになっている。
【0027】また、図1において、26は上述のごとく
構成されたロボット本体20の動作を後述するごとく制
御する制御装置、27は作業者(オペレータ)により操
作されロボット本体20を制御するために必要なデータ
や指示等を制御装置26に入力するための操作スイッチ
盤である。一方、図1において、41は第1ジョイスイ
ティックで、この第1ジョイスティック41は、第2ア
ーム22の先端側で作業用手首23(ハンド24)に近
い位置に設置されている。
【0028】図2では、図1に示すロボット本体20の
第2アーム22に装着された第1ジョイスティック41
が拡大して示されている。第1ジョイスティック41
は、図2に示すように、(X),(Y)方向に押下され
て傾動するスティック管43と、このスティック管43
に対して摺動しその軸方向つまり(Z)方向に伸縮動作
する昇降スティック44とから構成されており、作業用
手首23(ハンド24)の作業位置を教示する際に作業
者によって操作され、作業用手首23(ハンド24)を
所定の教示位置へ移動させるための指示を後述する制御
装置26内の制御回路(CPU,制御部)47へ出力し
て、位置モータ31〜33を作動させるものである。
【0029】即ち、作業者が第1ジョイスティック41
を(X),(Y),(Z)方向に押圧して操作すること
により、旋回台19,第1アーム21および第2アーム
22が動いて、手首23(ハンド24)は、図1の右上
に示したXYZ座標系におけるX,−X,Y,−Y,
Z,−Z方向の各方向へ移動することになり、手首23
(ハンド24)の位置のリモート教示が行なわれるよう
になっている。
【0030】このとき、第1ジョイスイティック41は
第2アーム22の先端側に設置されているので、ロボッ
ト本体20のアーム21および22が動くことにより、
この第1ジョイスティック41の取付け姿勢は変化する
ことになるが、その姿勢は、ロボット本体20の制御位
置により、ロボット本体20の各軸の角度に基づいて演
算され、第1ジョイスティック41が動いた方向と取付
け姿勢とに基づいて、実際に第1ジョイスティック41
を動かした空間の方向を制御回路47において認識する
ことができる。その方向に応じて制御装置26の制御回
路47により、ロボット本体20の旋回台19およびア
ーム21,22を動かすことで、ダイレクト教示と同様
に、作業者がアーム21もしくは22を持って動かす感
覚で教示操作を行なうことができる。
【0031】また、図1において、42は第2ジョイス
ティックで、この第2ジョイスティック42は、本実施
形態では、作業用手首23(ハンド24)の要素部品上
に設置されている。図3では、図1に示すロボット本体
20の手首23に装着された第2ジョイスティック42
とその周辺とが拡大して示されている。
【0032】第2ジョイスティック42は、作業用手首
23(ハンド24)の作業姿勢を教示する際に操作され
るものである。その姿勢の変更は3軸(D,E,F軸)
回りの回転で行なわれるため、本実施形態の第2ジョイ
スティック42も同方向に回転可能に設置されている。
即ち、第2ジョイスティック42は、D,E,F軸回り
と同じ方向に回動可能なT形スティック45と、このT
形スティック45に装着され押下操作によりハンド24
のフィンガ24a,24aの開閉指示を行なう押しボタ
ン46とから構成されており、作業用手首23(ハンド
24)を所定の教示姿勢へ移動させるための指示を後述
する制御装置26内の制御回路(CPU,制御部)47
へ出力して、姿勢モータ34〜36や後述する切換弁5
0を作動させるものである。
【0033】従って、第2ジョイスティック42のT形
スティック45を(D)方向に倒すと、ハンド24はT
形スティック45を倒した方向へD軸中心に回転する。
T形スティック45を(E)方向に回転すると、ハンド
24はその回転方向へE軸中心に回転する。T形スティ
ック45を(F)方向に倒すと、ハンド24はT形ステ
ィック45を倒した方向へF軸中心に回転する。押しボ
タン46を押すと、加圧エアがエア配管37を通って供
給され、ハンド24のフィンガ24a,24aが、それ
ぞれ図1に示す矢印G,G′で示す互いに反対の方向へ
動いて、ワークを挟んだり解放したりする動作を行な
う。
【0034】ここで、押しボタン46は、ロック式のも
ので、一旦押下されると、その状態(ONまたはOF
F)でロックされ、再度押下されると、他の状態(OF
FまたはON)に切り替わるものである。従って、押し
ボタン46のON/OFF状態により、ハンド24のフ
ィンガ24a,24aの開閉、即ち、対象ワークの解放
/把持が指示されるようになっている。
【0035】さて、図4は、本発明の第1実施形態にか
かる産業用ロボットの制御系(教示/再生動作の制御
系)を、ロボット教示時の操作経路およびロボット稼働
時の制御経路とともに示すブロック図である。この図4
には、制御装置26の構成要素と、教示時およびプレイ
バック(再生)制御時の各モータ31〜36や操作スイ
ッチ盤27との間の信号経路が示されている。
【0036】図4に示すように、制御装置26内には、
制御回路47,第1メモリ48,第2メモリ49および
切換弁50がそなえられている。ここで、制御回路(C
PU,制御部)47は、ロボット本体20を制御するも
ので、後述するメモリ48,49に記憶された教示デー
タに倣って旋回台19,第1アーム21,第2アーム2
2および作業用手首23(ハンド24)を動作させるべ
く、位置モータ31〜33,姿勢モータ34〜36およ
び切換弁50を制御するものである。
【0037】また、この制御回路47には、位置モータ
31〜33へ動作指示を行なう制御信号を出力する出力
回路47aと、姿勢モータ34〜36へ動作指示を行な
う制御信号を出力する出力回路47bとが付設されてい
る。ロボット本体20の再生動作時には、各モータ31
〜36のエンコーダ31a〜36aによる検出結果が制
御回路47にフィードバックされるようになっている。
【0038】第1メモリ48は、第1ジョイスティック
41を用いて予めリモート教示された旋回台19,第1
アーム21および第2アーム22の動作(即ち作業用手
首23の位置)を教示データとして記憶するものであ
る。また、第2メモリ49は、第2ジョイスティック4
2を用いて予めリモート教示された作業用手首23(ハ
ンド24)の動作(即ち作業用手首23の姿勢およびハ
ンド24の開閉状態)を教示データとして記憶するもの
である。
【0039】そして、ロボット本体20に対する教示作
業時には、教示操作に伴う各モータ31〜36の動作状
態がエンコーダ31a〜36aにより検出され、その検
出結果が、教示データとして第1メモリ48もしくは第
2メモリ49に記憶される。なお、押しボタン46のO
N/OFF情報は、教示データとして第2メモリ49に
記憶される。
【0040】さらに、切換弁50は、エア配管37への
圧縮エアの供給をON/OFFすべくエア配管37を開
閉するもので、教示作業時には、押しボタン46のON
/OFF信号に応じて制御回路47により開閉制御され
る一方、再生動作時には、第2メモリ49の教示データ
に応じて制御回路47により開閉制御され、ロボット本
体20におけるハンド24を作動させるものである。
【0041】次に、上述のごとく構成された第1実施形
態の産業用ロボットに対する教示の手順について、図4
を参照しながら説明する。図4に示すように、まず、操
作スイッチ盤27においてロボット本体20を起動し、
操作スイッチ盤27上の教示開始ボタン(図示省略)が
押されると、各要素間の信号が図4の実線で示した経路
を通るように回路が形成される。この状態で、作業者
は、第1ジョイスイティック41を操作して作業用手首
23(ハンド24)を所望の位置までリモート教示す
る。
【0042】このとき、第1ジョイスティック41から
の信号は制御回路47に入力され、この制御回路47で
は、第1ジョイスティック41からの信号に基づく演算
が行なわれ、各位置モータ31,32,33の回転数が
決定され出力回路47aで増幅されて各位置モータ3
1,32,33に制御信号として出力される。前述のよ
うに、位置モータ31,32,33には、それぞれの出
力軸の基準位置からの回転角度を検出するエンコータ3
1a,32a,33aが設けられているので、第1ジョ
イスティック41のリモート教示に従い、位置モータ3
1,32,33が回転すると、作業用手首23(ハンド
24)の位置は、一定時間間隔で各エンコーダ31a,
32a,33aの回転角の信号として第1メモリ48に
送られ、この第1メモリ48に記憶される。
【0043】ついで、同様に、作業者が第2ジョイステ
ィック42を操作して、作業用手首23(ハンド24)
の姿勢が所望の姿勢になるようにリモート教示する。こ
の場合も上述と同様、第2ジョイスティック42からの
信号は制御回路47に入力され、この制御回路47で
は、第2ジョイスティック42からの信号に基づく演算
が行なわれ、各姿勢モータ31,32,33の回転数が
決定され出力回路47bで増幅されて各姿勢モータ3
4,35,36に制御信号として出力される。
【0044】また、姿勢モータ34,35,36には、
それぞれの出力軸の基準位置からの回転角度を検出する
エンコーダ34a,35a,36aが設けられており、
第2ジョイスティック42のリモート教示に従い、姿勢
モータ34,35,36が回転すると、作業用手首23
(ハンド24)の姿勢は、一定時間間隔で各エンコータ
34a,35a,36aの回転角の信号として第2メモ
リ49に送られ、この第2メモリ49に記憶される。
【0045】このとき、前述した通り、ハンド24の開
閉状態も、適当なタイミングで、第2ジョイスティック
42のT形スティック45に取り付けられた押しボタン
46のON/OFF情報として第2メモリ49に送ら
れ、この第2メモリ49に記憶される。第1ジョイステ
ィック41と第2ジョイスティック42とは同時あるい
は順次操作されて、ロボット本体20に対するリモート
教示が行なわれ、ハンド24が作業するために都合のよ
い位置と姿勢になるように微調整を行なうことも可能で
ある。
【0046】次に、ロボット本体20を稼働させ、教示
された操作をリプレイする時の手順(即ちメモリ48,
49に記憶された教示データに倣った再生動作を行なう
時の手順)について説明する。操作スイッチ盤27上の
リプレイのボタン(図示省略)が押下されると、各要素
間の信号は図4の破線で示した経路を通るように回路が
形成される。リプレイを開始する前には、ロボット本体
20の作業用手首23(ハンド24)の位置および姿勢
を、それぞれ基準位置および基準姿勢に戻しておく。
【0047】作業者が操作スイッチ盤27においてリプ
レイする作業を選択して作業記号(番号)を制御回路4
7に伝えると、この制御回路47は、選択された作業に
相当する教示データ(動作メモリ)を第1メモリ48お
よび第2メモリ49から読み出し、その教示データ(動
作メモリ)に従って出力回路47aおよび47bからモ
ータ31〜36へ制御信号を出力し、各モータ31〜3
6を回転させ、作業用手首23(ハンド24)を操作す
る。このとき、各モータ31〜36におけるエンコーダ
31a〜36aにより検出された回転数は制御回路47
にフィードバックされ、制御回路47においてモータ3
1〜36の回転数がチェックされ適宜修正を行なうべく
フィードバック制御が行なわれる。
【0048】上述した本発明の第1実施形態としての産
業用ロボットおよびその教示方法によれば、従来、ロホ
ット本体20の各片持ちアームに対するバランス機構が
そなえてあっても、重量の大きな可搬物の場合、アーム
21,22の重量平衡を行なえずアーム21,22の慣
性重量や駆動系の摩擦抵抗のため、作業者がロボット本
体20のアーム21,22を直接手で動かすダイレクト
教示は容易でなかったが、第2アーム22先端の手首2
3の近くに取り付けた第1ジョイスティック41を操作
して作動力を増幅すれば、容易に手首23の位置を移動
することができる。
【0049】第1ジョイスティック41はロボット本体
20の第2アーム22の先端付近に設置されているた
め、ロボット本体20の第2アーム22の方向と第1ジ
ョイスティック41の操作の傾斜方向とが一致するの
で、操作が混乱する心配はない。また、第1ジョイステ
ィック41の角度とアーム21,22の動作速度とを連
動させることができるので、第1ジョイスティック41
の操作だけで、手首23の位置,姿勢,動作速度を容易
に教示することが可能である。
【0050】また、手首23の姿勢を変化させる場合、
ジョイスティック操作はダイレクト教示に近い感覚で教
示操作が可能になる。手首23に取り付けたハンドや工
具の姿勢を替える場合もリモート教示であるが、手首2
3上の第2ジョイスティック42によりハンドや工具の
角度方向と見合った角度方向の操作ができるため、微妙
な位置決めをする場合でも、時間と熟練を必要としな
い。また、ダイレクト教示のための機械的なクラッチ等
を駆動系に入れる必要なく、安価で操作性の良い装置構
成とすることができる。
【0051】従って、第1ジョイスティック41および
第2ジョイスティック42を用いながらダイレクト教示
に近い感覚で作業用手首23(ハンド24)の位置およ
び姿勢をリモート教示することができ、操作上の混乱を
招くことなく且つ操作時間や熟練を要することなく、ア
ーム21,22が大重量で且つ可搬物やハンド類が重い
場合でも、アーム21,22等を容易に且つ正確に移動
でき、教示時の操作性が大幅に向上するのである。
【0052】(b)第2実施形態の説明 上述した第1実施形態では、2種類のジョイスティック
つまり第1ジョイスティック41および第2ジョイステ
ィック42をそなえ、第1ジョイスティック41により
手首23の位置教示を行ない、第2ジョイスティック4
2により手首23の姿勢教示を行なう場合について説明
したが、第2ジョイスティック42を省略、もしくは、
第2ジョイスティック42による教示操作を実行可能な
状態(第2ジョイスティック42による教示回路が生き
てる状態)と実行不能な状態(前記教示回路が休止して
いる状態)とのいずれか一方に選択的に切り換える切換
手段(図示省略)を制御装置26にそなえて、第1ジョ
イスティック41のみを用いて教示作業を行なうように
構成してもよい。
【0053】このような場合を、第2実施形態として、
以下に説明する。図1に示したロボット本体20におい
て、旋回台19,第1アーム21および第2アーム22
は重量が大きく慣性重量も大きいので、各回転軸を中心
に重量バランスさせてあっても、これらを動かすには大
きい機械的トルクが必要であり、ダイレクト教示は難し
く、モータ駆動によるリモート教示が適している。
【0054】これに対して、手首23から先の部分の重
量は軽く、ハンド24や工具も軽いものを使用している
場合で、さらに、姿勢モータ34〜36をダイレクトド
ライブモータのような、出力軸側から回しても機械的な
回転抵抗が少ないものを使用している場合は、手首23
の姿勢教示に大きいトルクが掛からず、ダイレクト教示
が適している。
【0055】そこで、本発明の第2実施形態において
は、手首23の位置の教示は、第1実施形態と全く同
様、ロボット本体20の第2アーム22に設置してある
第1ジョイスティック41の操作によるリモート教示で
行ない、手首23の姿勢の教示は、作業者が手動により
ダイレクト教示で行なうものとしている。従って、前述
したように、第2実施形態では、図1における第2ジョ
イスティック42を取り去った状態、もしくは、前記切
換手段により第2ジョイスティック42による教示回路
を休止させた状態を考えればよい。
【0056】ただし、第2実施形態において、第2ジョ
イスティック42を省略した場合であっても第1実施形
態の第2ジョイスティック42に取り付けられた押しボ
タン46は手首23の適当な場所(例えばハンド24自
体)に設置しておく。また、第2ジョイスティック42
による教示回路を休止させた状態でも、押しボタン46
の機能のみ生かした状態にしておく。
【0057】さて、図5は、本発明の第2実施形態にか
かる産業用ロボットの制御系(教示/再生動作の制御
系)を、ロボット教示時の操作経路およびロボット稼働
時の制御経路とともに示すブロック図であるが、この図
5において第1実施形態における図4に示す制御系と異
なる点は、第2ジョイスティック42が省略されてお
り、手首23の姿勢を教示する際には作業者が各姿勢モ
ータ34〜36を直接的に回動させて教示するダイレク
ト教示を行なう点である。この点以外は、図4に示す第
1実施形態の制御系と図5に示す第2実施形態の制御径
とは同じであるので、信号回路構成等についての詳細な
説明は省略する。
【0058】次に、上述のごとく構成された第2実施形
態の産業用ロボットに対する教示の手順について、図5
を参照しながら説明する。図5に示すように、まず、操
作スイッチ盤27においてロボット本体20を起動し、
操作スイッチ盤27上の教示開始ボタン(図示省略)が
押されると、各要素間の信号が図5の実線で示した経路
を通るように回路が形成される。この状態で、作業者
は、第1ジョイスイティック41を操作して作業用手首
23(ハンド24)を所望の位置までリモート教示す
る。そして、第1実施形態と同様、手首23の位置につ
いてのリモート教示データは、位置モータ31,32,
33に付属している各エンコーダ31a,32a,33
aの回転角度の信号として第1メモリ48に送られ、こ
の第1メモリ48に記憶される。
【0059】第2実施形態において手首23の姿勢教示
を行なう際、作業者は、直接的にロボット本体20の手
首23を掴み、手首23の姿勢が所望の姿勢になるよう
に教示操作を行なう。このような手首23のダイレクト
教示に従い、姿勢モータ34,35,36が回転する
と、手首23の姿勢は、一定時間間隔で各エンコーダ3
4a,35a,36aの回転角度の信号として第2メモ
リ49に送られ、この第2メモリ49に記憶される。
【0060】このとき、第2実施形態でも、第1実施形
態と同様、ハンド24の開閉状態が、適当なタイミング
で、押しボタン46のON/OFF情報として第2メモ
リ49に送られ、ここに記憶される。第1ジョイスティ
ック41による手首23の位置のリモート教示と手首2
3のダイレクト教示とは、同時あるいは順次行なわれ、
ハンド24が作業するために都合のよい位置と姿勢にな
るように微調整も可能である。
【0061】次に、ロボット本体20を稼働させ、教示
された操作をリプレイするときの手順(即ちメモリ4
8,49に記憶された教示データに倣った再生動作を行
なう時の手順)について説明すると、この第2実施形態
においても、第1実施形態と同様、操作スイッチ盤27
上のリプレイのボタン(図示省略)が押下されると、各
要素間の信号は図5の破線で示した経路を通るように回
路が形成される。リプレイを開始する前には、ロボット
本体20の作業用手首23(ハンド24)の位置および
姿勢を、それぞれ基準位置および基準姿勢に戻してお
く。
【0062】作業者が操作スイッチ盤27においてリプ
レイする作業を選択して作業記号(番号)を制御回路4
7に伝えると、この制御回路47は、選択された作業に
相当する教示データ(動作メモリ)を第1メモリ48お
よび第2メモリ49から読み出し、その教示データ(動
作メモリ)に従って出力回路47aおよび47bからモ
ータ31〜36へ制御信号を出力し、各モータ31〜3
6を回転させ、作業用手首23(ハンド24)を操作す
る。このとき、各モータ31〜36におけるエンコーダ
31a〜36aにより検出された回転数は制御回路47
にフィードバックされ、制御回路47においてモータ3
1〜36の回転数がチェックされ適宜修正を行なうべく
フィードバック制御が行なわれる。
【0063】なお、前述した通り、第2実施形態の産業
用ロボットは、第1実施形態の産業用ロボットの全体構
成や制御系の構成と共通部分が多いので、第1実施形態
の産業ロボットをその手首23に取り付けるハンド24
や工具の軽重によって、制御回路47を切り換えて、第
2ジョイスティック42及びそのリモート教示回路を休
止させ、手首23の姿勢教示を、第2ジョイスティック
42によるリモート教示から、ダイレクト教示に替える
ように構成することも可能である。
【0064】上述した本発明の第2実施形態としての産
業用ロボットおよびその教示方法によれば、第1ジョイ
スティック41を用いながらダイレクト教示に近い感覚
で作業用手首23の位置をリモート教示することがで
き、操作上の混乱を招くことなく且つ操作時間や熟練を
要することなく、大重量のアーム21,22であっても
容易に且つ正確に移動でき、教示時の操作性が大幅に向
上する。
【0065】また、特に、可搬物の重量が軽くハンドや
工具も軽量である場合には、作業用手首23の位置教示
のみを第1ジョイスティック41によって行ない、作業
用手首23の姿勢教示を作業者の手動によるダイレクト
教示で行なうことで、作業者は、作業用手首23の姿勢
を確実に把握しながら教示でき、リモート教示よりも分
かりやすく教示作業性をより向上させることができる。
【0066】さらに、第1ジョイスティック41のみを
用いた教示手法と第1ジョイスティック41および第2
ジョイスティック41を両方とも用いた教示手法とのい
ずれか一方を任意に選択できるように構成することで、
ロボット本体20による可搬物やハンド類の重量に応じ
た最適な教示手法を選択でき、教示作業をより効率よく
正確に行なえる利点もある。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の産業用ロ
ボットおよびその教示方法によれば、以下のような効果
ないし利点が得られる。 (1)第1ジョイスティックを用いながらダイレクト教
示に近い感覚で作業用手首の位置をリモート教示するこ
とができ、操作上の混乱を招くことなく且つ操作時間や
熟練を要することなく、大重量のアームであっても容易
に且つ正確に移動でき、教示時の操作性が大幅に向上す
る(請求項1,4)。
【0068】(2)可搬物の重量が軽くハンドや工具も
軽量である場合には、作業用手首の位置教示を第1ジョ
イスティックによって行ない、作業用手首の姿勢教示を
手動によるダイレクト教示で行なうことで、作業者は、
作業用手首の姿勢を確実に把握しながら教示でき、リモ
ート教示よりも分かりやすく教示作業性をより向上させ
ることができる(請求項4)。
【0069】(3)第1ジョイスティックおよび第2ジ
ョイスティックを用いながらダイレクト教示に近い感覚
で作業用手首の位置および姿勢をリモート教示すること
ができ、操作上の混乱を招くことなく且つ操作時間や熟
練を要することなく、アームが大重量で且つ可搬物やハ
ンド類が重い場合でも、アーム等を容易に且つ正確に移
動でき、教示時の操作性が大幅に向上する(請求項2,
5)。
【0070】(4)第1ジョイスティックのみを用いた
教示手法と第1ジョイスティックおよび第2ジョイステ
ィックを両方とも用いた教示手法とのいずれか一方を任
意に選択できるので、ロボットによる可搬物やハンド類
の重量に応じた最適な教示手法を選択することにより、
教示作業を効率よく正確に行なうことができる(請求項
3,6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる産業用ロボットの全
体構成を示す斜視図である。
【図2】本実施形態の産業用ロボットにおける第1ジョ
イスティックの装着状態を示す要部斜視図である
【図3】本実施形態の産業用ロボットにおける第2ジョ
イスティックの装着状態を示す要部斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる産業用ロボット
の制御系(教示/再生動作の制御系)を示すブロック図
である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる産業用ロボット
の制御系(教示/再生動作の制御系)を示すブロック図
である。
【図6】従来の工業用ロボットの全体構成を示す斜視図
である。
【図7】図6における操作スイッチボックスを拡大して
示す正面図である。
【符号の説明】
19 旋回台(移動機構) 20 ロボット本体 21 第1アーム(移動機構) 22 第2アーム(移動機構) 23 作業用手首 24 ハンド 31,32,33 位置モータ(移動機構用駆動機構) 34,35,36 姿勢モータ(手首用駆動機構) 41 第1ジョイスティック 42 第2ジョイスティック 47 制御回路(CPU,制御部) 48 第1メモリ(記憶部) 49 第2メモリ(記憶部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業用手首と、該作業用手首を先端側に
    有し該作業用手首を移動させる移動機構と、該作業用手
    首を駆動する手首用駆動機構と、該移動機構を駆動する
    移動機構用駆動機構と、予め教示された該作業用手首お
    よび該移動機構の動作を教示データとして記憶する記憶
    部と、該記憶部に記憶された前記教示データに倣って該
    作業用手首および該移動機構を動作させるべく該手首用
    駆動機構および該移動機構用駆動機構を制御する制御部
    とをそなえてなる産業用ロボットにおいて、 該作業用手首の作業位置を教示する際に操作され、該作
    業用手首を所定の教示位置へ移動させるための指示を該
    制御部へ出力して該移動機構用駆動機構を作動させる第
    1ジョイスティックが、該移動機構を構成するアームに
    そなえられていることを特徴とする、産業用ロボット。
  2. 【請求項2】 該作業用手首の作業姿勢を教示する際に
    操作され、該作業用手首を所定の教示姿勢へ移動させる
    ための指示を該制御部へ出力して該手首用駆動機構を作
    動させる第2ジョイスティックが、該作業用手首にそな
    えられていることを特徴とする、請求項1記載の産業用
    ロボット。
  3. 【請求項3】 該第2ジョイスティックによる教示操作
    を実行可能な状態と実行不能な状態とのいずれか一方に
    選択的に切り換える切換手段がそなえられていることを
    特徴とする、請求項2記載の産業用ロボット。
  4. 【請求項4】 作業用手首と、該作業用手首を先端側に
    有し該作業用手首を移動させる移動機構と、該作業用手
    首を駆動する手首用駆動機構と、該移動機構を駆動する
    移動機構用駆動機構と、予め教示された該作業用手首お
    よび該移動機構の動作を教示データとして記憶する記憶
    部と、該記憶部に記憶された前記教示データに倣って該
    作業用手首および該移動機構を動作させるべく該手首用
    駆動機構および該移動機構用駆動機構を制御する制御部
    とをそなえてなる産業用ロボットに対して、該作業用手
    首および該移動機構の動作を教示する、産業用ロボット
    の教示方法であって、 該移動機構を構成するアームにそなえられた第1ジョイ
    スティックを操作して、該第1ジョイスティックから該
    作業用手首の移動指示を該制御部へ出力して該移動機構
    用駆動機構を作動させ該作業用手首を所定の教示位置へ
    移動させながら、該作業用手首の作業位置を教示し該記
    憶部に記憶させるとともに、 手動により該作業用手首を移動させながら、該作業用手
    首の作業姿勢を教示し該記憶部に記憶させることを特徴
    とする、産業用ロボットの教示方法。
  5. 【請求項5】 作業用手首と、該作業用手首を先端側に
    有し該作業用手首を移動させる移動機構と、該作業用手
    首を駆動する手首用駆動機構と、該移動機構を駆動する
    移動機構用駆動機構と、予め教示された該作業用手首お
    よび該移動機構の動作を教示データとして記憶する記憶
    部と、該記憶部に記憶された前記教示データに倣って該
    作業用手首および該移動機構を動作させるべく該手首用
    駆動機構および該移動機構用駆動機構を制御する制御部
    とをそなえてなる産業用ロボットに対して、該作業用手
    首および該移動機構の動作を教示する、産業用ロボット
    の教示方法であって、 該移動機構を構成するアームにそなえられた第1ジョイ
    スティックを操作して、該第1ジョイスティックから該
    作業用手首の移動指示を該制御部へ出力して該移動機構
    用駆動機構を作動させ該作業用手首を所定の教示位置へ
    移動させながら、該作業用手首の作業位置を教示し該記
    憶部に記憶させるとともに、 該作業用手首にそなえられた第2ジョイスティックを操
    作して、該第2ジョイスティックから該作業用手首の姿
    勢指示を該制御部へ出力して該手首用駆動機構を作動さ
    せ該作業用手首を所定の教示姿勢へ移動させながら、該
    作業用手首の作業姿勢を教示し該記憶部に記憶させるこ
    とを特徴とする、産業用ロボットの教示方法。
  6. 【請求項6】 該第2ジョイスティックによる教示操作
    を実行可能な状態と実行不能な状態とのいずれか一方に
    選択的に切り換えることを特徴とする、請求項5記載の
    産業用ロボットの教示方法。
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