JPH08153992A - 真空チャックの吸着プレート - Google Patents

真空チャックの吸着プレート

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JPH08153992A
JPH08153992A JP29529394A JP29529394A JPH08153992A JP H08153992 A JPH08153992 A JP H08153992A JP 29529394 A JP29529394 A JP 29529394A JP 29529394 A JP29529394 A JP 29529394A JP H08153992 A JPH08153992 A JP H08153992A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工時に発生する粉塵による多孔質体の目詰
まりを防止することができる真空チャックの吸着プレー
トを提供すること。 【構成】 真空チャック2の吸着プレート3は、板状被
加工物であるウェハWを真空吸着するための吸着面Sを
有する。吸着面Sの中央部には、第1の吸引凹部として
の嵌着穴7が設けられている。嵌着穴7の開口部7aに
は、板状の多孔質体9が嵌合されている。多孔質体9の
周囲には、それを包囲するように第2の吸引凹部として
の吸引溝10が設けられている。多孔質体9及び吸引溝
10は、ともに真空引き手段としての真空ポンプに連通
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリッシングマシンや
ラッピングマシン等に代表される半導体製造装置などが
備える真空チャックの吸着プレートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセス(詳細にはウェハ加
工プロセス)においては、通常、円柱状のシリコン単結
晶を1mm以下の厚さにするスライシングの後、ポリッシ
ングマシン等によってウェハの表面研削が行われる。こ
のようなポリッシング工程では、スライスされたウェハ
は、同マシンが備える吸着プレート上に固定された状態
で加工される。
【0003】図5(a)〜図5(c)には、従来のポリ
ッシングマシン40における吸着プレート41,42,
43の構成例〜が示されている。図5(a)に示さ
れるの吸着プレート41は、フラットな吸着面Sを有
している。この吸着プレート41に載置されたウェハW
は、ワックス44の粘着力によって前記吸着面S上に固
定される。図5(b)に示されるの吸着プレート42
では、フラットな吸着面Sにおいて複数の吸引溝45が
同心円上に凹設されている。従って、載置されたウェハ
Wは、各吸引溝45からの真空吸引によって吸着面S上
に固定される。図5(c)に示されるの吸着プレート
43では、フラットな面を有する多孔質体製板材46の
上面全体が吸着面Sとなっている。従って、載置された
ウェハWは、この多孔質体製板材46を介した真空吸引
によって吸着面S上に固定される。そして、以上のよう
に固定されたウェハWは、回転する砥石47によって表
面研削される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した
〜の吸着プレート41,42,43には、以下のよう
な問題があった。
【0005】の吸着プレート41の場合、変形を伴う
ことなくウェハWを固定することができる反面、ウェハ
Wに付着したワックス44を後工程において除去しなけ
ればならない。従って、必然的に工程数が多くなるとい
う欠点がある。一方、の吸着プレート42の場合、ワ
ックス44の使用に伴う欠点がない反面、吸引溝45に
よって吸引されている箇所が吸引溝45側へ撓むという
欠点がある。よって、ウェハWに変形が生じた状態で表
面研削が行われることになり、ウェハWの平坦度を向上
させることが困難になる。また、平坦度の劣るウェハW
であると、後に行われるフォトリソグラフィ工程に悪影
響がでやすくなる。
【0006】多孔質体製板材46を利用したの吸着プ
レート43の場合、被加工物であるウェハWの片側面全
体が均等に吸着されるため、特定の部分に応力が集中す
ることはなく、上記のような撓みも生じない。よって、
の吸着プレート42とは異なり、加工時におけるウェ
ハWの変形という欠点もない。勿論、この吸着プレート
43の場合、ワックス44の使用に伴う欠点も起こりえ
ない。
【0007】しかしながら、の吸着プレート43で
は、加工時に生じたシリコンの粉塵などがウェハWと吸
着面Sとの界面から入り込むことによって、多孔質体製
板材46の気孔が目詰まりすることがある。そのため、
繰り返し使用しているうちに、次第に吸着力が弱くなる
という問題があった。そして、これを避けるためには多
孔質体製板材46を頻繁に洗浄する必要があり、装置の
メインテナンスが面倒であった。
【0008】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであり、その第1の目的は、加工時に発生する
粉塵による多孔質体の目詰まりを防止することができる
真空チャックの吸着プレートを提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的は、加工時にお
いて被加工物を極力変形させることなく確実に吸着する
ことができる真空チャックの吸着プレートを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、真空引き手段による真
空引きによって、吸着面上に板状被加工物を固定させる
真空チャックの吸着プレートであって、前記吸着面上の
所定領域に前記真空引き手段に連通する第1の吸引凹部
を設け、かつ前記第1の吸引凹部の周囲に前記真空引き
手段に連通する第2の吸引凹部を設けるとともに、前記
第1の吸引凹部の開口部に多孔質体を嵌合させた真空チ
ャックの吸着プレートをその要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記第2の吸引凹部を、前記第1の吸引凹部を包
囲するように設けられた吸引溝とした。請求項3に記載
の発明では、請求項1または2において、前記板状被加
工物がウェハである場合、前記第1の吸引凹部を同ウェ
ハの配線形成領域に対応する箇所に配設し、前記第2の
吸引凹部を前記配線形成領域の周囲に存在する配線非形
成領域に対応する箇所に配設することとした。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1乃至
3のいずれか1項において、前記第2の吸引凹部側の真
空室と前記真空引き手段とを連通させる真空通路と、そ
の真空通路と前記第1の吸引凹部側の真空室とを連通さ
せる連通路と、前記第1の吸引凹部側の圧真空内に大気
圧領域の空気を流入させる空気導入路とを備えた真空チ
ャックの吸着プレートとしている。
【0013】
【作用】請求項1〜4に記載の発明によると、真空引き
を行った場合、第1の吸引凹部に嵌合された多孔質体の
吸引力によって、板状被加工物が吸着面に確実に吸着さ
れる。また、板状被加工物の外周部は第2の吸引凹部の
吸引力によって吸着されるため、板状被加工物と吸着面
との界面に隙間ができにくくなる。よって、板状被加工
物の浮き上がりが防止され、板状被加工物の下面側への
粉塵の侵入が阻止される。
【0014】特に、請求項2に記載の発明によると、吸
引溝による吸引によって板状被加工物の外周部が全体的
に吸着されるため、よりいっそう界面に隙間ができにく
くなり、板状被加工物の浮き上がりが確実に防止され
る。
【0015】請求項3に記載の発明によると、ウェハの
配線形成領域が第1の吸引凹部の多孔質体によって吸着
され、配線非形成領域が第2の吸引凹部によって吸着さ
れる。よって、加工時において配線形成領域に撓みが生
じることがない。
【0016】請求項4に記載の発明によると、真空引き
を行った場合、第1の吸引凹部側の真空室内に空気導入
路を介して大気圧領域から空気が流入する。このため、
第2の吸引凹部側の真空室の真空度のほうが第1の吸引
凹部側の真空室のそれに比べて相対的に大きくなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明をポリッシングマシン1の真空
チャック2の吸着プレート3に具体化した一実施例を図
1,図2に基づき詳細に説明する。
【0018】図2には、板状被加工物としてのシリコン
製のウェハWが示されている。このウェハWは薄くかつ
略円板状を呈している。このようなウェハWの片側面に
は、外周部の数mmのみを除き、後工程のフォトリソグラ
フィによって微細な配線が形成される。これ以降、説明
の便宜上、配線が形成される領域を配線形成領域R1と
呼び、その周囲に存在する幅2mm〜3mm程度の領域を配
線非形成領域R2 と呼ぶことにする。なお、配線非形成
領域R2 の幅は、実際上の寸法よりもいくぶん大きく描
かれている。
【0019】図1に示されるように、上記のようなウェ
ハWを固定するためのポリッシングマシン1は、真空チ
ャック2側とその上方に回転可能に配置された砥石4側
とに大別される。前記真空チャック2は、吸着面Sを上
面に備える吸着プレート3、その吸着プレート3を水平
に支持する支持柱5、真空引き手段としての図示しない
真空ポンプ等によって構成されている。
【0020】図1,図2に示されるように、吸着プレー
ト3を構成するプレートベース6は、アルミニウム等の
金属材料によって略円筒状に形成されている。このプレ
ートベース6の上面中央部、即ち嵌着面Sの中央部に
は、第1の吸引凹部としての円形状の嵌着穴7が設けら
れている。なお、プレートベース6において嵌着穴7が
設けられた箇所は、ウェハWの配線形成領域R1 に対応
している。また、嵌着穴7の開口部7aの内径は、配線
形成領域R1 の直径よりもひとまわり小さい。
【0021】前記嵌着穴7の内壁面には、全周にわたっ
て段部8が形成されている。嵌着穴7の開口部7aに
は、円板状をした多孔質体(直径110mm,厚さ3mm,
気孔率42%,平均気孔径100μm)9が嵌合されて
いる。この場合、多孔質体9の下面外周部は段部8によ
って支持される。また、多孔質体9の上面の高さは、嵌
着面Sである前記プレートベース6の上面と同一の高さ
になる。さらに、本実施例では焼結三ふっ化樹脂製の板
材が、前記多孔質体9として使用されている。
【0022】図1,図2に示されるように、嵌着面Sに
おいて嵌着穴7の周囲には、同嵌着穴7を包囲するよう
に、第2の吸引凹部としての吸引溝10が凹設されてい
る。前記吸引溝10と多孔質体9との間のクリアランス
は数mm程度である。なお、プレートベース6において吸
引溝10が設けられた箇所は、ウェハWの配線非形成領
域R2 に対応している。この吸引溝10の幅は1mm〜2
mm、深さは1mm〜2mmであることがよい。吸引溝10の
幅が広いと、吸引によってウェハWが撓みやすくなる。
逆にこの幅が狭いと、上記のような問題は回避される反
面、吸引溝10内に粉塵が詰まりやすくなるおそれがあ
る。
【0023】図1に示されるように、プレートベース6
の内部には、略L字状に屈曲した真空通路11が穿設さ
れている。真空通路11の一端は吸引溝10の底面にお
いて開口し、その他端はプレートベース6の底面中央部
において開口している。また、プレートベース6の底面
中央部には前記支持柱5が接続されることから、その部
分にある開口部12と支持柱5の内部の真空通路13と
は連通した状態にある。従って、プレートベース6側の
真空通路11及び支持柱5側の真空通路13とにより、
吸着面S側から真空ポンプ側に連通する真空引き経路が
形成されている。
【0024】図1に示されるように、多孔質体9の下面
と嵌着穴7の側面及び底面とによって、多孔質体側真空
室14が区画されている。一方、吸着面S上にウェハW
を載置した場合には、吸着溝10の内壁面とウェハWの
裏面とによって、吸引溝側真空室15が区画される。ま
た、多孔質体側真空室14と真空通路11とは、小径の
連通路16によって連通されている。
【0025】また、プレートベース6の内部には、空気
導入路17が穿設されている。この空気導入路17の一
端は多孔質体側真空室14内において開口し、その他端
はプレートベース6の側面において開口している。前記
空気導入路17の途上には、ニードル弁18の一部を構
成する弁室19が形成されている。プレートベース6の
側面にある開口部20のすぐ上部には、前記弁室19に
連通するねじ孔21が透設されている。このねじ孔21
内には、外周面にねじ山を有するニードル22が螺入さ
れている。弁室19内に到達するニードル22の先端部
は、同弁室19の下流側口をほぼ塞いだ状態にある。従
って、このニードル22により、空気導入路17内にお
ける空気の流通が規制されている。なお、空気導入路1
7内に流入する空気の量は、ニードル22の螺入程度を
変更することによって適宜調整することが可能である。
【0026】次に、この真空チャック2の吸着プレート
3の使用方法及び作用・効果について説明する。使用時
においては、まずウェハWを吸着プレート3の吸着面S
上に載置する。このとき、配線形成領域R1 が多孔質体
9の上部に位置し、配線非形成領域R2が吸引溝10の
上部に位置するよう、ウェハWのアライメントを行う。
【0027】そして、真空ポンプを作動させることによ
り、上記の真空引き経路を介して真空引きを行う。する
と、吸引溝側真空室15内の空気は、真空通路11,1
3及び真空ポンプを経て外部へ排出される。また、多孔
質体側真空室14内の空気は、連通路16、真空通路1
1,13及び真空ポンプを経て外部へ排出される。な
お、真空引きを行うと多孔質体側真空室14内が負圧に
なるため、空気導入路17から多孔質体側真空室14内
へ僅かながら大気圧領域の空気が流入する。従って、多
孔質体側真空室14内の真空度は、吸引溝側真空室15
内の真空度よりもいくぶん小さくなる。具体的にいう
と、前記ニードル弁18によって、多孔質体側真空室1
4内の真空度は350Torr〜600Torr程度に設定さ
れ、吸引溝側真空室15内の真空度は300Torr〜65
0Torr程度に設定される。この場合、粉塵が多孔質体側
真空室14内へ逆流することを未然に防止するために、
両者の真空度の差は少なくとも50Torr以上であること
が好ましい。ただし、多孔質体9の占める吸引面積のほ
うが吸引溝10のそれに比較して圧倒的に大きいことか
ら、トータルの吸引力は多孔質体9のほうが圧倒的に大
きい。
【0028】さて、以上のように真空引きがなされる
と、多孔質体9の吸引力によってウェハWの配線形成領
域R1 が多孔質体9側に吸引され、結果としてウェハW
全体が吸着面Sに吸着される。多孔質体9による吸引に
よると、ウェハWの片側面のほぼ全体が均等に吸着され
るため、配線形成領域R1 に撓みが生じることはない。
よって、表面研削時における配線形成領域R1 の変形が
確実に防止され、後に行われるフォトリソグラフィ工程
を支障なく実施することができる。
【0029】なお、このようにウェハWを固定した状態
で砥石4による表面研削を行うと、ウェハWの周囲にシ
リコンや研磨材等に由来する粉塵が飛散する。しかし、
本実施例の構成によれば、ウェハWの外周部が吸引溝1
0の吸引力によって吸引されているため、ウェハWと吸
着面Sとの界面に隙間ができにくい。従って、ウェハW
の外周部の浮き上がりが防止され、界面からウェハWの
下面側への粉塵の侵入が確実に阻止される。ゆえに、多
孔質体9の気孔が粉塵によって目詰まりすることもなく
なる。従って、繰り返す使用により多孔質体9の吸着力
が悪化するという事態も回避される。
【0030】また、たとえ界面から粉塵が侵入した場合
であっても、その粉塵は多孔質体9へ到る以前に吸引溝
10によって吸引され、真空通路11等を経て外部に排
出されてしまう。しかし、吸引溝10は多孔質体9のよ
うに微細な気孔を有するわけではないので、目詰まりを
起こす心配もない。
【0031】なお、本発明は例えば次のように変更する
ことが可能である。 (1)図3に示される別例1の吸着プレート30のよう
な構成としてもよい。即ち、プレートベース6の内部に
は、多孔質体側真空室14とプレートベース6の底面と
を連通させる真空通路31が形成されている。それに対
して、支持柱5の内部には、2つの真空通路13,32
が形成されている。従って、この吸着プレート30に
は、吸引溝側真空室15用の真空引き経路とは別個に、
多孔質体側真空室14用の真空引き経路が形成されてい
る。この場合においても、実施例のときと同じく、吸引
溝側真空室15の真空度を多孔質体側真空室14の真空
度よりも大きく設定することが好ましい。
【0032】(2)第2の吸引凹部は、必ずしも実施例
の吸引溝10のように連続した形状でなくてもよい。例
えば、図4に示される別例2の吸着プレート35のよう
に、多孔質体9の周囲に楕円形状の吸引穴36を複数個
配列した構成としてもよい。勿論、前記吸引穴36の形
状として、円や矩形などの楕円形以外の任意の形状を採
用することも可能である。
【0033】(3)空気導入路17の開口部20を別の
位置に、例えばプレートベース6の下面等に設けてもよ
い。このような位置に開口部20を設けておくと、開口
部20から多孔質体側真空室14へ粉塵が入り込みにく
くなる。また、ニードル22への粉塵の付着も防止され
る。なお、実施例の構成からニードル弁18を省略する
ことも可能であり、さらにはニードル弁18及び空気導
入路17を省略することも可能である。このようにする
と全体の構造がより簡単になる。
【0034】(4)多孔質体9として焼結三ふっ化樹脂
を使用した実施例に代え、例えば焼結四ふっ化樹脂、焼
結ナイロン樹脂、焼結ポリアセタール樹脂等のようなそ
の他の焼結樹脂を使用することも可能である。また、こ
れらの焼結樹脂のほかにも、焼結銅、焼結ステンレス等
のような焼結金属や、焼結セラミックスなどを使用する
ことも許容される。
【0035】(5)多孔質体側真空室14の真空度は、
吸引溝側真空室15のそれに比べて必ずしも相対的に小
さくなくてよく、同程度または相対的に大きくてもよ
い。 (6)実施例とは異なり、第2の吸引凹部10,36
を、ウェハWの非配線領域R2 に対応する箇所よりも外
側となるように配置することも許容される。即ち、吸着
面S上にウェハWを載置すると、第2の吸引凹部10,
36がウェハWを包囲した状態となる。このようにした
場合、ウェハWの周囲に飛散した粉塵を第2の吸引凹部
10,36によって吸引させることができる。その結
果、粉塵が界面からウェハWの下面側へ侵入する確率が
小さくなり、多孔質体9の目詰まりが防止される。
【0036】(7)第2の吸引凹部である吸引溝10は
一重である必要はなく、例えば二重、三重、四重に形成
されてもよい。 (8)本発明は実施例のようなポリッシングマシン1に
適用されるばかりでなく、例えばラッピングマシンやグ
ラインディングマシン等に適用されることができる。ま
た、本発明が解決しようとする課題とは直接的な関係は
ないが、本発明の思想をCVD装置、エッチング装置、
アッシング装置等のような他の半導体製造装置に適用す
ることも可能である。また、板状被加工物もシリコン等
のウェハWに限定されることはなく、他種金属からなる
板材、ガラス製の板材、セラミックス製の板材、樹脂製
の板材等であってもよい。
【0037】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施例及び別例によって把握
される技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項3,4において、吸引溝の幅を1mm〜2
mmに設定すること。この構成であると、ウェハの配線形
成領域の変形を確実に防止できる。
【0038】(2) 請求項4において、第1の吸引凹
部側の真空室内の真空度と、第2の吸引凹部側の真空室
内の真空度との差を、少なくとも50Torr以上に設定す
ること。このようにすると、粉塵の逆流を未然に防止で
きる。
【0039】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「多孔質体: 少なくとも吸着面となりうる平坦な面を
備える、焼結三ふっ化樹脂、焼結四ふっ化樹脂、焼結ナ
イロン樹脂、焼結ポリアセタール樹脂等のような焼結樹
脂をいうほか、焼結銅、焼結ステンレス等のような焼結
金属や、焼結セラミックスなどをいう。」
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4に記
載の発明によれば、加工時に発生する粉塵が板状被加工
物の下面側へ侵入することが阻止されるため、多孔質体
の目詰まりを防止することができる。しかも、これらの
発明によれば、板状被加工物を極力変形させることなく
確実に吸着することができる。特に請求項2に記載の発
明によれば、より確実に目詰まりを防止することができ
る。また、請求項3に記載の発明によれば、板状被加工
物がウェハである場合でも、同ウェハの配線形成領域の
変形を伴うことなく確実に吸着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の真空チャックの吸着プレートを示す部
分断面図。
【図2】同吸着プレート及びウェハを示す斜視図。
【図3】別例1の真空チャックの吸着プレートを示す部
分断面図。
【図4】別例2の真空チャックの吸着プレートを示す斜
視図。
【図5】(a)〜(c)は従来の吸着プレートを示す部
分断面図。
【符号の説明】
2…真空チャック、3,30,35…吸着プレート、7
…第1の吸引凹部としての嵌着穴、7a…開口部、9…
多孔質体、10…第2の吸引凹部としての吸引溝、11
…真空通路、14…第1の吸引凹部側の真空室としての
多孔質体側真空室、15…第2の吸引凹部側の真空室と
しての吸引溝側真空室、16…連通路、17…空気導入
路、W…板状被加工物としてのウェハ、S…吸着面、R
1 …ウェハの配線形成領域、R2 …ウェハの配線非形成
領域。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空引き手段による真空引きによって、吸
    着面(S)上に板状被加工物(W)を固定させる真空チ
    ャック(2)の吸着プレート(3,30,35)であっ
    て、前記吸着面(S)上の所定領域に前記真空引き手段
    に連通する第1の吸引凹部(7)を設け、かつ前記第1
    の吸引凹部(7)の周囲に前記真空引き手段に連通する
    第2の吸引凹部(10,36)を設けるとともに、前記
    第1の吸引凹部(7)の開口部(7a)に多孔質体
    (9)を嵌合させた真空チャックの吸着プレート。
  2. 【請求項2】前記第2の吸引凹部(10)は、前記第1
    の吸引凹部(7)を包囲するように設けられた吸引溝で
    ある請求項1に記載の真空チャックの吸着プレート。
  3. 【請求項3】前記板状被加工物(W)がウェハである場
    合、前記第1の吸引凹部(7)は同ウェハの配線形成領
    域(R1 )に対応する箇所に配設され、前記第2の吸引
    凹部(10,36)は前記配線形成領域(R1 )の周囲
    に存在する配線非形成領域(R2 )に対応する箇所に配
    設される請求項1または2に記載の真空チャックの吸着
    プレート。
  4. 【請求項4】前記第2の吸引凹部(10,36)側の真
    空室(15)と前記真空引き手段とを連通させる真空通
    路(11)と、その真空通路(11)と前記第1の吸引
    凹部(7)側の真空室(14)とを連通させる連通路
    (16)と、前記第1の吸引凹部(7)側の真空室(1
    4)内に大気圧領域の空気を流入させる空気導入路(1
    7)とを備えた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    真空チャックの吸着プレート。
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