JPH08153004A - 目的可能性算出方法、目的可能性算出装置、操作支援方法、操作支援装置 - Google Patents
目的可能性算出方法、目的可能性算出装置、操作支援方法、操作支援装置Info
- Publication number
- JPH08153004A JPH08153004A JP6293319A JP29331994A JPH08153004A JP H08153004 A JPH08153004 A JP H08153004A JP 6293319 A JP6293319 A JP 6293319A JP 29331994 A JP29331994 A JP 29331994A JP H08153004 A JPH08153004 A JP H08153004A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 機器操作を簡単にすること。
【構成】 表示部1と入力部2と制御部3と機器4と記憶部
5と条件集合記憶部6と目的履歴記憶部7と操作状態記憶
部8と支援内容記憶部9とを有し、フ゜ロセス10は入力に基づい
て機器4を制御し、フ゜ロセス11は入力系列を入力履歴として
記憶し、フ゜ロセス12は入力履歴により複数個の操作目的のう
ち一つを達成したか否かを判断し、フ゜ロセス13は達成した操
作目的に基づいてユーサ゛モテ゛ルを更新し、フ゜ロセス14は達成した
操作目的と操作状態記憶部8の操作状態と機器の状態を
表す状態ハ゜ラメータとを記憶部7に記憶し、フ゜ロセス15は記憶部7
に記憶された目的の履歴と記憶部6の条件によりユーサ゛モテ゛
ルを更新し、フ゜ロセス16は入力履歴により、操作状態のうちい
ずれの操作状態に利用者が属するかを操作状態に属する
度合いとし、それを記憶し、フ゜ロセス17は操作状態とユーサ゛モテ゛
ルにより操作目的とその可能性を算出し、フ゜ロセス18は前記
結果により記憶部9から操作目的とメッセーシ゛と制御フ゜ロク゛ラム
の組を検索し、検索した内容と選択可能なホ゛タンを表示手
段に表示し、選択されると制御フ゜ロク゛ラムを実行する。
5と条件集合記憶部6と目的履歴記憶部7と操作状態記憶
部8と支援内容記憶部9とを有し、フ゜ロセス10は入力に基づい
て機器4を制御し、フ゜ロセス11は入力系列を入力履歴として
記憶し、フ゜ロセス12は入力履歴により複数個の操作目的のう
ち一つを達成したか否かを判断し、フ゜ロセス13は達成した操
作目的に基づいてユーサ゛モテ゛ルを更新し、フ゜ロセス14は達成した
操作目的と操作状態記憶部8の操作状態と機器の状態を
表す状態ハ゜ラメータとを記憶部7に記憶し、フ゜ロセス15は記憶部7
に記憶された目的の履歴と記憶部6の条件によりユーサ゛モテ゛
ルを更新し、フ゜ロセス16は入力履歴により、操作状態のうちい
ずれの操作状態に利用者が属するかを操作状態に属する
度合いとし、それを記憶し、フ゜ロセス17は操作状態とユーサ゛モテ゛
ルにより操作目的とその可能性を算出し、フ゜ロセス18は前記
結果により記憶部9から操作目的とメッセーシ゛と制御フ゜ロク゛ラム
の組を検索し、検索した内容と選択可能なホ゛タンを表示手
段に表示し、選択されると制御フ゜ロク゛ラムを実行する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器操作に対する
支援技術に関し、画面を用いたわかりやすい操作環境を
提供する目的可能性算出方法、目的可能性算出装置、操
作支援方法、操作支援装置に関するものである。
支援技術に関し、画面を用いたわかりやすい操作環境を
提供する目的可能性算出方法、目的可能性算出装置、操
作支援方法、操作支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器操作を支援するために、
利用者の操作履歴に基づいて利用者が次にする操作を予
測推定する技術がある。たとえば、特開平3−2095
47に開示されている入力装置では、利用者の入力した
命令に基づいて統計的手段、学習機能、予約機能のいず
れかにより、入力した命令以降に入力される可能性の高
い命令を提示することができる。統計的手段では、利用
者の操作履歴において特定の命令Aを実行した後には、
命令Bを頻繁に実行していることが判明した場合、利用
者が別の機会に命令Aを入力した際に、次に入力する可
能性の高い命令として命令Bを推定する。学習機能で
は、利用者の操作履歴において、一番最近に特定の命令
Aに続いて命令Bを実行している場合、以降では命令A
が実行される度に次命令として命令Bを推定する。ま
た、利用者が命令Aに続けて命令Cを実行した場合、そ
の時点で命令Aのあとに命令Cが実行されたことを学習
し、以降では命令Aの次命令として命令Cを推定する。
予約機能では、利用者が特定の命令Aの次には命令Bを
実行する可能性が高いことを予約しておき、利用者が実
際に命令Aを実行した時点で命令Bが次命令として取り
出される。この技術では、利用者がキーボードなどを用
いて命令を文字列で入力するような機器を想定してお
り、次に実行する可能性の高い命令を画面上に提示す
る。利用者は、次に実行しようと意図していた命令と提
示された命令が一致した場合、提示された命令を実行す
る簡単な操作を行うのみで実行可能になっている。この
ため、命令を文字列で入力する必要がなく、入力作業が
軽減されるといった効果が得られる。さらに、次命令の
次命令といったように次々に命令を予測することも可能
であり、利用者が次々に実行するであろう命令系列を予
測して提示することもできる。このように複数の命令の
系列を予測推定し、その結果が利用者の操作意図に合致
すれば、より多くの入力作業が軽減される。
利用者の操作履歴に基づいて利用者が次にする操作を予
測推定する技術がある。たとえば、特開平3−2095
47に開示されている入力装置では、利用者の入力した
命令に基づいて統計的手段、学習機能、予約機能のいず
れかにより、入力した命令以降に入力される可能性の高
い命令を提示することができる。統計的手段では、利用
者の操作履歴において特定の命令Aを実行した後には、
命令Bを頻繁に実行していることが判明した場合、利用
者が別の機会に命令Aを入力した際に、次に入力する可
能性の高い命令として命令Bを推定する。学習機能で
は、利用者の操作履歴において、一番最近に特定の命令
Aに続いて命令Bを実行している場合、以降では命令A
が実行される度に次命令として命令Bを推定する。ま
た、利用者が命令Aに続けて命令Cを実行した場合、そ
の時点で命令Aのあとに命令Cが実行されたことを学習
し、以降では命令Aの次命令として命令Cを推定する。
予約機能では、利用者が特定の命令Aの次には命令Bを
実行する可能性が高いことを予約しておき、利用者が実
際に命令Aを実行した時点で命令Bが次命令として取り
出される。この技術では、利用者がキーボードなどを用
いて命令を文字列で入力するような機器を想定してお
り、次に実行する可能性の高い命令を画面上に提示す
る。利用者は、次に実行しようと意図していた命令と提
示された命令が一致した場合、提示された命令を実行す
る簡単な操作を行うのみで実行可能になっている。この
ため、命令を文字列で入力する必要がなく、入力作業が
軽減されるといった効果が得られる。さらに、次命令の
次命令といったように次々に命令を予測することも可能
であり、利用者が次々に実行するであろう命令系列を予
測して提示することもできる。このように複数の命令の
系列を予測推定し、その結果が利用者の操作意図に合致
すれば、より多くの入力作業が軽減される。
【0003】一方、最近の電子機器操作ではグラフィッ
クインタフェースの普及に伴い、メニュー形式で与えら
れる階層的項目から利用者自身が操作目的に関する項目
を次々に選択することにより、操作目的を達成できるよ
うになっている場合がある。こういったメニュー形式で
は、利用者が操作目的に関する項目を選択していけば、
最終的に操作目的が達成されるために命令を文字列で入
力する必要がなく、命令を入力する手間が省けるといっ
た利点がある。しかしながら、基本的にインタフェース
の側からの働きかけは無く、利用者は全ての操作を自分
自身で行わなければならない。このため、利用者の操作
目的を表す項目が、メニューの階層構造のどの部分に存
在するのかを理解し、自主的にメニュー構造を深く潜っ
ていき、操作目的にたどり着かなければならない。たと
えば、ワードプロセッサのメニューに「ファイル」、
「印刷」、「編集」などが表示されるが、文書の紙のサ
イズを変更する際には、ワードプロセッサによって「フ
ァイル」の項目を選べば、「文書サイズ」といった項目
を含むメニューが表示されたり、「印刷」の項目を選べ
ば「スタイル」といった項目を含むメニューが表示され
たりする。このため、ワードプロセッサごとにメニュー
の階層構造を理解する必要があり、使いこなすことに熟
練を要するといった問題を抱えている。
クインタフェースの普及に伴い、メニュー形式で与えら
れる階層的項目から利用者自身が操作目的に関する項目
を次々に選択することにより、操作目的を達成できるよ
うになっている場合がある。こういったメニュー形式で
は、利用者が操作目的に関する項目を選択していけば、
最終的に操作目的が達成されるために命令を文字列で入
力する必要がなく、命令を入力する手間が省けるといっ
た利点がある。しかしながら、基本的にインタフェース
の側からの働きかけは無く、利用者は全ての操作を自分
自身で行わなければならない。このため、利用者の操作
目的を表す項目が、メニューの階層構造のどの部分に存
在するのかを理解し、自主的にメニュー構造を深く潜っ
ていき、操作目的にたどり着かなければならない。たと
えば、ワードプロセッサのメニューに「ファイル」、
「印刷」、「編集」などが表示されるが、文書の紙のサ
イズを変更する際には、ワードプロセッサによって「フ
ァイル」の項目を選べば、「文書サイズ」といった項目
を含むメニューが表示されたり、「印刷」の項目を選べ
ば「スタイル」といった項目を含むメニューが表示され
たりする。このため、ワードプロセッサごとにメニュー
の階層構造を理解する必要があり、使いこなすことに熟
練を要するといった問題を抱えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、利用者が一人、もしくは複数いる場合
でも機器側で利用者を識別できるといった前提と、利用
者の操作の習慣が時間帯、曜日など種々の要因によって
変化することがないといった前提の両方が必要である。
これは、上述の技術では機器を誰が使っている場合で
も、いつどのような状態で使っている場合でも区別する
ことなく、単純に命令の頻度と順番を記憶しているから
である。このため、単一の機器を使い方の異なる別の利
用者が使うと、意図する操作とは異なった種類の命令が
次々に提示され、かえって煩わしくなる。
た従来技術では、利用者が一人、もしくは複数いる場合
でも機器側で利用者を識別できるといった前提と、利用
者の操作の習慣が時間帯、曜日など種々の要因によって
変化することがないといった前提の両方が必要である。
これは、上述の技術では機器を誰が使っている場合で
も、いつどのような状態で使っている場合でも区別する
ことなく、単純に命令の頻度と順番を記憶しているから
である。このため、単一の機器を使い方の異なる別の利
用者が使うと、意図する操作とは異なった種類の命令が
次々に提示され、かえって煩わしくなる。
【0005】この問題の一つの解決方法として、機器を
使う度に利用者の側から利用者が誰であるかを識別する
識別子を入力し、利用者ごとに操作の習慣を記憶する手
法が考えられる。しかしながら、コンピュータ、ワープ
ロなど一部の機器を除けば、テレビ、ビデオなど日常生
活で普通に使用する機器に対して利用者の識別子をいち
いち入力するのは、煩わしさを生じる場合が数多い。
使う度に利用者の側から利用者が誰であるかを識別する
識別子を入力し、利用者ごとに操作の習慣を記憶する手
法が考えられる。しかしながら、コンピュータ、ワープ
ロなど一部の機器を除けば、テレビ、ビデオなど日常生
活で普通に使用する機器に対して利用者の識別子をいち
いち入力するのは、煩わしさを生じる場合が数多い。
【0006】さらに、識別子をいちいち入力することを
利用者が我慢したと仮定しても、操作の内容、機器の状
態、時間帯など種々の要因で使い方が異なる機器がほと
んどである。このため、従来技術のような統計的手法、
学習手法、予約手法では、前述のような種々の要因が変
わる度に操作目的とは異なる命令が提示され、操作の支
援にならずに目障りになる。
利用者が我慢したと仮定しても、操作の内容、機器の状
態、時間帯など種々の要因で使い方が異なる機器がほと
んどである。このため、従来技術のような統計的手法、
学習手法、予約手法では、前述のような種々の要因が変
わる度に操作目的とは異なる命令が提示され、操作の支
援にならずに目障りになる。
【0007】また、操作の内容、機器の状態、時間帯な
どの要因は頻繁に変化するものである。たとえば、洗濯
時間は長くなるが音が小さい小音洗濯コースと、洗濯時
間は短くてすむが音が大きくなる高速洗濯コースを選べ
る洗濯機を考える。この洗濯機を使用する場合、夜中に
洗濯する時には時間が長くかかっても音が出ない小音洗
濯コースを利用し、昼中に洗濯する時には音は大きいが
時間が短くてすむ高速洗濯コースを利用するといった使
い方が一般的に考えられる。この洗濯機に従来技術を適
用すれば、前日の夜中に小音洗濯をすれば、次の日の昼
中に洗濯をする際にも、時間がかかり静かに洗濯する小
音洗濯コースが提示される。また、昼中に高速選択コー
スで洗濯をすれば、今度は夜洗濯をする時に高速洗濯コ
ースが提示されるという問題が生じる。
どの要因は頻繁に変化するものである。たとえば、洗濯
時間は長くなるが音が小さい小音洗濯コースと、洗濯時
間は短くてすむが音が大きくなる高速洗濯コースを選べ
る洗濯機を考える。この洗濯機を使用する場合、夜中に
洗濯する時には時間が長くかかっても音が出ない小音洗
濯コースを利用し、昼中に洗濯する時には音は大きいが
時間が短くてすむ高速洗濯コースを利用するといった使
い方が一般的に考えられる。この洗濯機に従来技術を適
用すれば、前日の夜中に小音洗濯をすれば、次の日の昼
中に洗濯をする際にも、時間がかかり静かに洗濯する小
音洗濯コースが提示される。また、昼中に高速選択コー
スで洗濯をすれば、今度は夜洗濯をする時に高速洗濯コ
ースが提示されるという問題が生じる。
【0008】この問題は、従来技術の統計的手法を用い
た場合にでも、たとえば昼に洗濯することが多ければ夜
中に洗濯する際にでもいつも昼用の高速洗濯コースが提
示されるといった形で生じる。従来技術の学習手法を用
いれば上述の通り前回の洗濯コースが単純に提示されて
しまい、昼中に夜中の、夜中に昼中の選択コースが提示
されてしまう。従来技術の予約手法では、予約の際に種
々の属性を指定できないために、たとえば昼用か夜用の
いずれかしか予約できないといった問題が生じる。この
問題に対し、昼と夜とを分けて予約できるように従来技
術を拡張することもできるが、今度は予約作業に対して
種々の属性の考慮が必要になり、予約作業自体が複雑化
し、利用者に大きな負担をかけることになる。
た場合にでも、たとえば昼に洗濯することが多ければ夜
中に洗濯する際にでもいつも昼用の高速洗濯コースが提
示されるといった形で生じる。従来技術の学習手法を用
いれば上述の通り前回の洗濯コースが単純に提示されて
しまい、昼中に夜中の、夜中に昼中の選択コースが提示
されてしまう。従来技術の予約手法では、予約の際に種
々の属性を指定できないために、たとえば昼用か夜用の
いずれかしか予約できないといった問題が生じる。この
問題に対し、昼と夜とを分けて予約できるように従来技
術を拡張することもできるが、今度は予約作業に対して
種々の属性の考慮が必要になり、予約作業自体が複雑化
し、利用者に大きな負担をかけることになる。
【0009】一方、洗濯機に限らずワープロなどの例で
も、学会発表準備のために図を作成している時に入力す
る命令と、報告書などの文書を作成する時に入力する命
令とでは内容、順序ともに異なると考えられる。さら
に、今後機器の機能が多様化、複合化すれば、同一の機
器でもさまざまな機会にさまざまな使い方がされると考
えられる。たとえば、学会発表のために作成している図
では、一通りの図を入力した後、見やすさを重要視する
ために直接印刷するのではなく、印刷イメージを画面上
に表示させて全体のバランスを確認することが多い。こ
れに対し、報告書を作成した場合には文書の内容確認が
主になり、1ページ目に戻って読み直す、印刷してから
内容確認をすることが多くなる。このような場合に、従
来技術を適用すれば、図を作成しているときに文書作成
によく用いる命令が提示されたり、文書作成中に図作成
によく用いる命令が提示されたりする。この結果、操作
意図とは関係のない命令が次命令の候補として次々に提
示されることになり、かえって煩わしいという問題を生
じる。
も、学会発表準備のために図を作成している時に入力す
る命令と、報告書などの文書を作成する時に入力する命
令とでは内容、順序ともに異なると考えられる。さら
に、今後機器の機能が多様化、複合化すれば、同一の機
器でもさまざまな機会にさまざまな使い方がされると考
えられる。たとえば、学会発表のために作成している図
では、一通りの図を入力した後、見やすさを重要視する
ために直接印刷するのではなく、印刷イメージを画面上
に表示させて全体のバランスを確認することが多い。こ
れに対し、報告書を作成した場合には文書の内容確認が
主になり、1ページ目に戻って読み直す、印刷してから
内容確認をすることが多くなる。このような場合に、従
来技術を適用すれば、図を作成しているときに文書作成
によく用いる命令が提示されたり、文書作成中に図作成
によく用いる命令が提示されたりする。この結果、操作
意図とは関係のない命令が次命令の候補として次々に提
示されることになり、かえって煩わしいという問題を生
じる。
【0010】以上のことから、利用者が特定できない場
合にでも、また種々の属性により使い方が変化する場合
にでも、操作の習慣を獲得する技術の開発が望まれてい
る。
合にでも、また種々の属性により使い方が変化する場合
にでも、操作の習慣を獲得する技術の開発が望まれてい
る。
【0011】また、従来技術で述べたメニューには、利
用者自身が能動的にメニュー構造を潜っていかなければ
ならないといった問題、利用者や状況によって最適なメ
ニュー構造が異なるといった問題がある。前者の問題は
特に初心者に対して深刻であり、画面上にメニューが提
示されても、どのようにすればよいか分からない上に自
分の操作目的に対応する項目にたどり着くためにどのメ
ニュー項目を選んでいけばよいか解らないといった問題
がある。このような問題に対し、機器の側から簡単に答
えられるような質問を順に発し、利用者は簡単な質問に
対して、応答をするのみで操作目的に到達できるように
すれば、メニューの階層構造を理解する必要がなくなる
と考えられる。たとえば、利用者はどのような操作目的
を持つ場合にでも、機器の側から提示される質問に「は
い」、「いいえ」、「わかりません」のいずれかで答え
れば済むようにすることが考えられる。ただし、この方
法では利用者が持つ可能性のある操作目的が多様である
場合に、機器の側からの質問回数が膨大になる恐れがあ
る。したがって、機器の側で用意した質問を予め定めた
固定的な順序で提示するのではなく、状況や利用者に応
じて質問の順序を変化させ質問回数を少なくする技術が
必要である。
用者自身が能動的にメニュー構造を潜っていかなければ
ならないといった問題、利用者や状況によって最適なメ
ニュー構造が異なるといった問題がある。前者の問題は
特に初心者に対して深刻であり、画面上にメニューが提
示されても、どのようにすればよいか分からない上に自
分の操作目的に対応する項目にたどり着くためにどのメ
ニュー項目を選んでいけばよいか解らないといった問題
がある。このような問題に対し、機器の側から簡単に答
えられるような質問を順に発し、利用者は簡単な質問に
対して、応答をするのみで操作目的に到達できるように
すれば、メニューの階層構造を理解する必要がなくなる
と考えられる。たとえば、利用者はどのような操作目的
を持つ場合にでも、機器の側から提示される質問に「は
い」、「いいえ」、「わかりません」のいずれかで答え
れば済むようにすることが考えられる。ただし、この方
法では利用者が持つ可能性のある操作目的が多様である
場合に、機器の側からの質問回数が膨大になる恐れがあ
る。したがって、機器の側で用意した質問を予め定めた
固定的な順序で提示するのではなく、状況や利用者に応
じて質問の順序を変化させ質問回数を少なくする技術が
必要である。
【0012】さらに、利用者に対して機器の側から操作
目的に関する質問を発し、利用者の操作目的が同定でき
た時点で実行するインタフェースを考えた場合、機器の
操作に熟練した利用者、あるいは機器の操作に慣れてき
た利用者にとっては、質問に答えること自体が煩わしく
なると考えられる。このような場合、質問に答えること
によって操作目的を達成する部分をガイダンス機能と
し、普段は従来のメニュー形式など利用者側から働きか
けるインタフェースで操作する方が望ましいと考える。
このようなインタフェースは、基本的な部分は通常のイ
ンタフェースで操作し、応用操作のみガイダンス機能を
用いて実行するといった使い方が考えられる。このよう
な使い方においては、ガイダンス機能を用いて実行した
操作の履歴とガイダンス機能を用いないで実行した操作
目的の履歴を区別して記憶し、ガイダンス機能の質問順
序の決定に利用する必要がある。たとえば、通常のイン
タフェースを用いて普段から操作している操作目的に対
しては、ガイダンス機能を用いて操作する可能性が少な
いと考えられる。以上のことから、操作目的達成の履歴
を通常のインタフェースを用いて行ったのかガイダンス
機能を用いて行ったのかを区別して管理し、ガイダンス
時の質問順序の決定に用いる技術が必要である。
目的に関する質問を発し、利用者の操作目的が同定でき
た時点で実行するインタフェースを考えた場合、機器の
操作に熟練した利用者、あるいは機器の操作に慣れてき
た利用者にとっては、質問に答えること自体が煩わしく
なると考えられる。このような場合、質問に答えること
によって操作目的を達成する部分をガイダンス機能と
し、普段は従来のメニュー形式など利用者側から働きか
けるインタフェースで操作する方が望ましいと考える。
このようなインタフェースは、基本的な部分は通常のイ
ンタフェースで操作し、応用操作のみガイダンス機能を
用いて実行するといった使い方が考えられる。このよう
な使い方においては、ガイダンス機能を用いて実行した
操作の履歴とガイダンス機能を用いないで実行した操作
目的の履歴を区別して記憶し、ガイダンス機能の質問順
序の決定に利用する必要がある。たとえば、通常のイン
タフェースを用いて普段から操作している操作目的に対
しては、ガイダンス機能を用いて操作する可能性が少な
いと考えられる。以上のことから、操作目的達成の履歴
を通常のインタフェースを用いて行ったのかガイダンス
機能を用いて行ったのかを区別して管理し、ガイダンス
時の質問順序の決定に用いる技術が必要である。
【0013】本発明は、これらの従来の装置の課題を解
決することを目的とするものである。
決することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、利用者の
電子機器操作の習慣を表すユーザモデルを記憶するユー
ザモデル記憶手段と、前記ユーザモデルの構成部分とし
て利用する条件を複数個記憶する条件集合記憶手段と、
利用者が電子機器の操作により達成した操作目的の履歴
を記憶する目的履歴記憶手段と、利用者の操作状態が予
め定めた複数個の操作状態のいずれに属するかを記憶す
る操作状態記憶手段と、操作目的と前記表示手段に表示
するメッセージと制御用プログラムを組み合わせて記憶
する支援内容記憶手段とを有し、利用者の入力の系列を
入力履歴として所定の数だけ記憶し、前記入力履歴に基
づいて予め定めた複数個の操作目的のうち少なくとも一
つを利用者が達成したか否かを判断し、達成したと判断
した場合には利用者が達成した操作目的に基づいて前記
ユーザモデルを更新し、前記利用者が達成した操作目的
と前記操作状態記憶手段に記憶されている利用者の操作
状態と電子機器の状態を表す状態パラメータとを組み合
わせて前記目的履歴記憶手段に記憶し、前記目的履歴記
憶手段に記憶された目的の履歴と前記条件集合記憶手段
に記憶されている条件に基づいて前記ユーザモデルを更
新し、前記入力履歴に基づいて、予め定めた複数個の操
作状態のうちいずれの操作状態に利用者が属しているか
を各操作状態に属する度合いとして算出し、この算出の
結果を利用者の操作状態として記憶し、この操作状態と
前記ユーザモデルに基づいて利用者の操作目的とその可
能性を算出し、この算出結果に基づいて前記支援内容記
憶手段から操作目的とメッセージと制御プログラムの組
を検索し、検索された組のメッセージと利用者が選択可
能なボタンを前記表示手段に表示し、利用者が前記表示
したボタンを選択した場合に前記検索した制御プログラ
ムを実行することを特徴とする。
電子機器操作の習慣を表すユーザモデルを記憶するユー
ザモデル記憶手段と、前記ユーザモデルの構成部分とし
て利用する条件を複数個記憶する条件集合記憶手段と、
利用者が電子機器の操作により達成した操作目的の履歴
を記憶する目的履歴記憶手段と、利用者の操作状態が予
め定めた複数個の操作状態のいずれに属するかを記憶す
る操作状態記憶手段と、操作目的と前記表示手段に表示
するメッセージと制御用プログラムを組み合わせて記憶
する支援内容記憶手段とを有し、利用者の入力の系列を
入力履歴として所定の数だけ記憶し、前記入力履歴に基
づいて予め定めた複数個の操作目的のうち少なくとも一
つを利用者が達成したか否かを判断し、達成したと判断
した場合には利用者が達成した操作目的に基づいて前記
ユーザモデルを更新し、前記利用者が達成した操作目的
と前記操作状態記憶手段に記憶されている利用者の操作
状態と電子機器の状態を表す状態パラメータとを組み合
わせて前記目的履歴記憶手段に記憶し、前記目的履歴記
憶手段に記憶された目的の履歴と前記条件集合記憶手段
に記憶されている条件に基づいて前記ユーザモデルを更
新し、前記入力履歴に基づいて、予め定めた複数個の操
作状態のうちいずれの操作状態に利用者が属しているか
を各操作状態に属する度合いとして算出し、この算出の
結果を利用者の操作状態として記憶し、この操作状態と
前記ユーザモデルに基づいて利用者の操作目的とその可
能性を算出し、この算出結果に基づいて前記支援内容記
憶手段から操作目的とメッセージと制御プログラムの組
を検索し、検索された組のメッセージと利用者が選択可
能なボタンを前記表示手段に表示し、利用者が前記表示
したボタンを選択した場合に前記検索した制御プログラ
ムを実行することを特徴とする。
【0015】第2の発明は、電子機器の状態に基づいて
利用者が持つ操作目的の可能性を算出する目的可能性算
出手段と、利用者に対する質問を複数個記憶する質問集
合記憶手段とを有し、前記目的可能性算出手段で算出さ
れた操作目的の可能性に基づいて前記質問集合記憶手段
に記憶された各質問に対して利用者との対話の予測回数
を算出し、この予測回数に基づいて前記質問集合記憶手
段から質問を選択し、この質問に対する利用者の回答に
基づいて操作目的が同定されたと判断されるまで以下の
処理を繰り返すことを特徴とする。 (1)質問に対する利用者からの回答と前記目的可能性
算出手段で算出された操作目的の可能性の両方に基づい
て操作目的の可能性を再計算する目的可能性再計算処
理、(2)前記目的可能性再計算処理によって算出され
た操作目的の可能性に基づいて前記質問集合記憶手段に
記憶された各質問に対して利用者との対話の予測回数を
算出し、この予測回数に基づいて前記質問集合記憶手段
から質問を選択し、この選択した質問を表示する質問選
択提示処理。
利用者が持つ操作目的の可能性を算出する目的可能性算
出手段と、利用者に対する質問を複数個記憶する質問集
合記憶手段とを有し、前記目的可能性算出手段で算出さ
れた操作目的の可能性に基づいて前記質問集合記憶手段
に記憶された各質問に対して利用者との対話の予測回数
を算出し、この予測回数に基づいて前記質問集合記憶手
段から質問を選択し、この質問に対する利用者の回答に
基づいて操作目的が同定されたと判断されるまで以下の
処理を繰り返すことを特徴とする。 (1)質問に対する利用者からの回答と前記目的可能性
算出手段で算出された操作目的の可能性の両方に基づい
て操作目的の可能性を再計算する目的可能性再計算処
理、(2)前記目的可能性再計算処理によって算出され
た操作目的の可能性に基づいて前記質問集合記憶手段に
記憶された各質問に対して利用者との対話の予測回数を
算出し、この予測回数に基づいて前記質問集合記憶手段
から質問を選択し、この選択した質問を表示する質問選
択提示処理。
【0016】第3の発明は、操作目的に関する質問に答
えることにより電子機器を操作するガイダンスモード、
あるいは電子機器操作のグラフィックインタフェースに
対する入力により電子機器を操作する通常モードのいず
れかのモードに基づくインタフェースを表示するインタ
フェース質問表示手段と、ガイダンスモードにおける質
問に対する利用者からの回答、あるいは通常モードにお
ける電子機器操作入力を受け付ける操作回答入力手段
と、電子機器を制御する制御手段と、前記制御手段によ
り制御される電子機器と、利用者の電子機器操作の習慣
をモード毎に区別して表すユーザモデルを記憶するモー
ド付ユーザモデル記憶手段と、利用者の操作状態が予め
定めた複数個の操作状態のいずれに属するかを記憶する
操作状態記憶手段と、ガイダンスモードにおいて利用す
る質問を複数個記憶する質問集合記憶手段とを有し、前
記操作回答入力手段で受け付けた利用者の入力がモード
切替操作の場合には操作モードを切り替え、通常モード
での操作の場合には入力に基づいて電子機器を制御し、
ガイダンスモードでの操作の場合には利用者の入力によ
って操作目的が一つに同定されたか否かを判定する操作
目的判定処理を行い、前記利用者の入力の系列を通常モ
ードでの操作に限り入力履歴として所定の数だけ記憶
し、前記入力履歴に基づいて、予め定めた複数個の操作
状態のいずれに利用者が属するかを各操作状態に属する
度合として算出し、この算出の結果を前記状態記憶手段
に記憶し、前記入力履歴に基づいて予め定めた複数個の
操作目的のうち少なくとも一つを利用者が達成したか否
かを判断し、達成したと判断した場合には利用者が達成
した操作目的に基づいて前記ユーザモデルを更新し、前
記操作状態記憶手段に記憶されている内容と前記ユーザ
モデルに基づいて利用者の操作目的とその可能性を算出
する目的可能性算出処理を行い、ガイダンスモードであ
る場合に前記算出した可能性に基づいて前記質問集合記
憶手段に記憶された各質問に対して利用者との対話の予
測回数を算出し、この予測回数に基づいて前記質問集合
記憶手段から質問を選択し、この選択した質問を前記イ
ンタフェース質問表示手段に表示し、前記操作目的判定
処理の結果、操作目的が一つに同定されたと判断される
まで以下の処理を繰り返し、操作目的が同定されたと判
断された場合に前記制御手段に前記電子機器を制御する
命令の実行を指令することを特徴とする。 (1)前記インタフェース質問表示手段に表示した質問
に対する利用者からの回答と前記目的可能性算出処理で
算出された操作目的の可能性の両方に基づいて操作目的
の可能性を再計算する目的可能性再計算処理、(2)前
記目的可能性再計算処理によって算出された操作目的の
可能性に基づいて前記質問集合記憶手段に記憶された各
質問に対して利用者との対話の予測回数を算出し、この
予測回数に基づいて前記質問集合記憶手段から質問を選
択し、この選択した質問を前記質問表示手段に表示する
質問選択提示処理。
えることにより電子機器を操作するガイダンスモード、
あるいは電子機器操作のグラフィックインタフェースに
対する入力により電子機器を操作する通常モードのいず
れかのモードに基づくインタフェースを表示するインタ
フェース質問表示手段と、ガイダンスモードにおける質
問に対する利用者からの回答、あるいは通常モードにお
ける電子機器操作入力を受け付ける操作回答入力手段
と、電子機器を制御する制御手段と、前記制御手段によ
り制御される電子機器と、利用者の電子機器操作の習慣
をモード毎に区別して表すユーザモデルを記憶するモー
ド付ユーザモデル記憶手段と、利用者の操作状態が予め
定めた複数個の操作状態のいずれに属するかを記憶する
操作状態記憶手段と、ガイダンスモードにおいて利用す
る質問を複数個記憶する質問集合記憶手段とを有し、前
記操作回答入力手段で受け付けた利用者の入力がモード
切替操作の場合には操作モードを切り替え、通常モード
での操作の場合には入力に基づいて電子機器を制御し、
ガイダンスモードでの操作の場合には利用者の入力によ
って操作目的が一つに同定されたか否かを判定する操作
目的判定処理を行い、前記利用者の入力の系列を通常モ
ードでの操作に限り入力履歴として所定の数だけ記憶
し、前記入力履歴に基づいて、予め定めた複数個の操作
状態のいずれに利用者が属するかを各操作状態に属する
度合として算出し、この算出の結果を前記状態記憶手段
に記憶し、前記入力履歴に基づいて予め定めた複数個の
操作目的のうち少なくとも一つを利用者が達成したか否
かを判断し、達成したと判断した場合には利用者が達成
した操作目的に基づいて前記ユーザモデルを更新し、前
記操作状態記憶手段に記憶されている内容と前記ユーザ
モデルに基づいて利用者の操作目的とその可能性を算出
する目的可能性算出処理を行い、ガイダンスモードであ
る場合に前記算出した可能性に基づいて前記質問集合記
憶手段に記憶された各質問に対して利用者との対話の予
測回数を算出し、この予測回数に基づいて前記質問集合
記憶手段から質問を選択し、この選択した質問を前記イ
ンタフェース質問表示手段に表示し、前記操作目的判定
処理の結果、操作目的が一つに同定されたと判断される
まで以下の処理を繰り返し、操作目的が同定されたと判
断された場合に前記制御手段に前記電子機器を制御する
命令の実行を指令することを特徴とする。 (1)前記インタフェース質問表示手段に表示した質問
に対する利用者からの回答と前記目的可能性算出処理で
算出された操作目的の可能性の両方に基づいて操作目的
の可能性を再計算する目的可能性再計算処理、(2)前
記目的可能性再計算処理によって算出された操作目的の
可能性に基づいて前記質問集合記憶手段に記憶された各
質問に対して利用者との対話の予測回数を算出し、この
予測回数に基づいて前記質問集合記憶手段から質問を選
択し、この選択した質問を前記質問表示手段に表示する
質問選択提示処理。
【0017】
【作用】第1の発明によれば、利用者が達成した操作目
的が目的履歴記憶部に記憶され、この目的履歴に基づい
てユーザモデル記憶部のユーザモデルが更新される。こ
の結果、ユーザモデルに利用者の操作習慣が学習され
る。また、状態推定プロセスにより推定された利用者の
操作状態とユーザモデルの両方に基づいて、利用者が次
に行う操作の操作目的を予測推定する。その結果、支援
実行プロセス18においてユーザの操作を先回りして適
切な支援を行うことができる。特に、ユーザモデル更新
プロセスにおいて、操作の単純な履歴に基づくのではな
く、1)操作を実行したときの操作目的を記録している
点、2)条件集合記憶部に記憶されている条件によって操
作習慣が時間帯などで異なる利用者のユーザモデルでも
獲得することができる点が特徴である。
的が目的履歴記憶部に記憶され、この目的履歴に基づい
てユーザモデル記憶部のユーザモデルが更新される。こ
の結果、ユーザモデルに利用者の操作習慣が学習され
る。また、状態推定プロセスにより推定された利用者の
操作状態とユーザモデルの両方に基づいて、利用者が次
に行う操作の操作目的を予測推定する。その結果、支援
実行プロセス18においてユーザの操作を先回りして適
切な支援を行うことができる。特に、ユーザモデル更新
プロセスにおいて、操作の単純な履歴に基づくのではな
く、1)操作を実行したときの操作目的を記録している
点、2)条件集合記憶部に記憶されている条件によって操
作習慣が時間帯などで異なる利用者のユーザモデルでも
獲得することができる点が特徴である。
【0018】第2の発明によれば、目的可能性算出部で
算出された利用者の操作目的の可能性に基づき、質問数
予測プロセスにより利用者に対して発する質問の質問回
数の期待値を算出する。さらに、質問選択提示プロセス
において質問数の期待値に基づいて質問を選択表示する
ために、最小回数の質問で利用者の操作目的を獲得する
ことができる。
算出された利用者の操作目的の可能性に基づき、質問数
予測プロセスにより利用者に対して発する質問の質問回
数の期待値を算出する。さらに、質問選択提示プロセス
において質問数の期待値に基づいて質問を選択表示する
ために、最小回数の質問で利用者の操作目的を獲得する
ことができる。
【0019】第3の発明によれば、モード付ユーザモデ
ル更新プロセス、およびモード付ユーザモデル記憶部に
より、2つ以上の操作モードを持つインタフェースにお
いても利用者の操作習慣をモード毎に獲得することがで
きる。これにより、どのモードでどの操作目的を達成し
たかを用いてガイダンスモードでの操作目的の可能性を
算出し、操作目的の可能性の算出の制度を向上させるこ
とができる。この結果、より適切な操作支援を実行する
ことができる。
ル更新プロセス、およびモード付ユーザモデル記憶部に
より、2つ以上の操作モードを持つインタフェースにお
いても利用者の操作習慣をモード毎に獲得することがで
きる。これにより、どのモードでどの操作目的を達成し
たかを用いてガイダンスモードでの操作目的の可能性を
算出し、操作目的の可能性の算出の制度を向上させるこ
とができる。この結果、より適切な操作支援を実行する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、第1の発明の一実施例を図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0021】図1は、第1の発明の一実施例として目的
可能性算出装置を適用した電子機器操作支援装置の一例
を示す。図1において、1は電子機器を操作するための
インタフェースを画面上に表示する表示部、2は利用者
からの入力を受け付ける入力部、3は電子機器を制御す
る制御部、4は制御部3により制御される電子機器、5
は利用者の電子機器操作の習慣を表すユーザモデルを記
憶するユーザモデル記憶部、6はユーザモデルの構成部
分として利用する条件を記憶する条件集合記憶部、7は
利用者が電子機器の操作により達成した操作目的の履歴
を記憶する目的履歴記憶部、8は利用者の操作状態が予
め定めた複数個の操作状態のいずれに属するかを記憶す
る操作状態記憶部、9は操作目的とメッセージと制御用
プログラムを組み合わせて記憶する支援内容記憶部、1
0は入力部2で受け付けた利用者の入力に基づいて制御
部3を起動する入力受付プロセスを実行する手段(以下
単にプロセスという)、11は利用者の入力の系列を入
力履歴として所定の数だけ記憶する操作履歴記憶プロセ
ス、12は前記入力履歴に基づいて予め定めた複数個の
操作目的のうち少なくとも一つを利用者が達成したか否
かを判断する目的達成判定プロセス、13は目的達成判
定プロセス12で利用者が操作目的を達成したと判断し
た場合に利用者が達成した操作目的に基づいてユーザモ
デルを更新するユーザモデル更新プロセス、14は前記
利用者が達成した操作目的と操作状態記憶部8に記憶さ
れている利用者の操作状態と機器の状態を表す状態パラ
メータを組み合わせて目的履歴記憶部7に記憶する目的
履歴蓄積プロセス、15は目的履歴記憶部7に記憶され
た目的の履歴と条件集合記憶部6に記憶されている条件
と操作状態記憶部8の内容に基づいてユーザモデルを更
新するユーザモデル学習プロセス、16は予め定めた複
数個の操作状態と操作履歴記憶プロセス11で記憶した
入力の系列の両方に基づいて利用者がいずれの操作状態
に属しているかを各操作状態に属する度合として算出す
る状態推定プロセス、17は操作状態記憶部8に記憶さ
れている内容とユーザモデルに基づいて利用者の操作目
的とその可能性を算出する目的推定プロセス、18は目
的推定プロセス17で推定された操作目的とその可能性
に基づいて支援内容記憶部9から操作目的とメッセージ
と制御プログラムの組を検索し、検索された組のメッセ
ージと利用者が選択可能なボタンを表示部1に表示し、
利用者が前記表示したボタンを入力部2を通じて選択し
た場合に前記検索した制御プログラムを実行する支援実
行プロセスである。
可能性算出装置を適用した電子機器操作支援装置の一例
を示す。図1において、1は電子機器を操作するための
インタフェースを画面上に表示する表示部、2は利用者
からの入力を受け付ける入力部、3は電子機器を制御す
る制御部、4は制御部3により制御される電子機器、5
は利用者の電子機器操作の習慣を表すユーザモデルを記
憶するユーザモデル記憶部、6はユーザモデルの構成部
分として利用する条件を記憶する条件集合記憶部、7は
利用者が電子機器の操作により達成した操作目的の履歴
を記憶する目的履歴記憶部、8は利用者の操作状態が予
め定めた複数個の操作状態のいずれに属するかを記憶す
る操作状態記憶部、9は操作目的とメッセージと制御用
プログラムを組み合わせて記憶する支援内容記憶部、1
0は入力部2で受け付けた利用者の入力に基づいて制御
部3を起動する入力受付プロセスを実行する手段(以下
単にプロセスという)、11は利用者の入力の系列を入
力履歴として所定の数だけ記憶する操作履歴記憶プロセ
ス、12は前記入力履歴に基づいて予め定めた複数個の
操作目的のうち少なくとも一つを利用者が達成したか否
かを判断する目的達成判定プロセス、13は目的達成判
定プロセス12で利用者が操作目的を達成したと判断し
た場合に利用者が達成した操作目的に基づいてユーザモ
デルを更新するユーザモデル更新プロセス、14は前記
利用者が達成した操作目的と操作状態記憶部8に記憶さ
れている利用者の操作状態と機器の状態を表す状態パラ
メータを組み合わせて目的履歴記憶部7に記憶する目的
履歴蓄積プロセス、15は目的履歴記憶部7に記憶され
た目的の履歴と条件集合記憶部6に記憶されている条件
と操作状態記憶部8の内容に基づいてユーザモデルを更
新するユーザモデル学習プロセス、16は予め定めた複
数個の操作状態と操作履歴記憶プロセス11で記憶した
入力の系列の両方に基づいて利用者がいずれの操作状態
に属しているかを各操作状態に属する度合として算出す
る状態推定プロセス、17は操作状態記憶部8に記憶さ
れている内容とユーザモデルに基づいて利用者の操作目
的とその可能性を算出する目的推定プロセス、18は目
的推定プロセス17で推定された操作目的とその可能性
に基づいて支援内容記憶部9から操作目的とメッセージ
と制御プログラムの組を検索し、検索された組のメッセ
ージと利用者が選択可能なボタンを表示部1に表示し、
利用者が前記表示したボタンを入力部2を通じて選択し
た場合に前記検索した制御プログラムを実行する支援実
行プロセスである。
【0022】以上のように構成された実施例を実現する
ハードウェアの一つであるコンピュータシステムの構成
を図2に示す。図2は、基本的に汎用の計算機システム
の構成と同じであり、図1で示したシステム構成の構成
部分として説明した表示部1と、入力部2と、制御部3
と、電子機器4とユーザモデル記憶部5と、条件集合記
憶部6と、目的履歴記憶部7と、操作状態記憶部8と、
支援内容記憶部9とを備えている。図2の構成部分のう
ち図1のシステム構成と同一構成部分については同一番
号を付しており、説明を省略する。図2において、21
は表示部1に表示されるデータを記憶するVRAM、2
2は処理のためのプログラムやデータを実行時に記憶す
る主記憶装置、23はプログラムやデータを蓄積してお
く外部記憶装置、24は外部記憶装置23に記憶されて
いるプログラムを主記憶装置12に転送し実行するCP
Uである。また、図2の構成では操作状態記憶部8を主
記憶装置内に備えているが、外部記憶装置内に実現して
も構わない。
ハードウェアの一つであるコンピュータシステムの構成
を図2に示す。図2は、基本的に汎用の計算機システム
の構成と同じであり、図1で示したシステム構成の構成
部分として説明した表示部1と、入力部2と、制御部3
と、電子機器4とユーザモデル記憶部5と、条件集合記
憶部6と、目的履歴記憶部7と、操作状態記憶部8と、
支援内容記憶部9とを備えている。図2の構成部分のう
ち図1のシステム構成と同一構成部分については同一番
号を付しており、説明を省略する。図2において、21
は表示部1に表示されるデータを記憶するVRAM、2
2は処理のためのプログラムやデータを実行時に記憶す
る主記憶装置、23はプログラムやデータを蓄積してお
く外部記憶装置、24は外部記憶装置23に記憶されて
いるプログラムを主記憶装置12に転送し実行するCP
Uである。また、図2の構成では操作状態記憶部8を主
記憶装置内に備えているが、外部記憶装置内に実現して
も構わない。
【0023】以上のように構成された操作支援装置の動
作を図3のフローチャートを参照しながら説明する。ま
た、本実施例では操作の対象となる電子機器として家庭
用のテレビとビデオが一体になった融合機器を考える。
作を図3のフローチャートを参照しながら説明する。ま
た、本実施例では操作の対象となる電子機器として家庭
用のテレビとビデオが一体になった融合機器を考える。
【0024】図3のフローチャートが実行されるのは、
利用者が電子機器の電源をオンにした時である。ステッ
プa1の初期化処理では、電源投入後の電子機器固有の初
期化処理に加えて、利用者の操作状態を記憶する操作状
態記憶部8に初期状態を設定する。本実施例では初期状
態として「テレビ鑑賞状態」を設定する。これは、通常
のテレビとビデオの融合機器が電源投入後テレビ番組を
映し出すことにならっている。
利用者が電子機器の電源をオンにした時である。ステッ
プa1の初期化処理では、電源投入後の電子機器固有の初
期化処理に加えて、利用者の操作状態を記憶する操作状
態記憶部8に初期状態を設定する。本実施例では初期状
態として「テレビ鑑賞状態」を設定する。これは、通常
のテレビとビデオの融合機器が電源投入後テレビ番組を
映し出すことにならっている。
【0025】ステップa2〜ステップa5の処理では利用者
からの入力を入力部2を通じて受け付け、受け付けた入
力が支援実行プロセス18で表示部1に表示されたボタ
ン(以降ではダイナミックボタンと呼ぶ)の選択である
場合には、支援実行プロセス18(ステップa13)でボ
タンに対応づけて記憶した制御プログラムを制御部3で
実行する。利用者からの入力がダイナミックボタンの選
択でない場合には、電子機器制御のための操作であり、
入力受付プロセス10が制御部3に対して電子機器4の
制御を命令する。制御操作は、通常の電子機器と同様で
ある。たとえば、マイコン制御の電子機器であれば利用
者の操作に合わせて制御プログラムを実行する。例とし
て、図4に示すようなインタフェースが表示部1に示さ
れている場合を考える。図4のボタンAは支援実行プロ
セス18によって表示されたダイナミックボタンであ
り、ボタンAを選ぶことにより14:00から15:00まで6チ
ャンネルが予約録画できることを表している。利用者が
ボタンAを選択すれば、支援実行プロセス内で記憶され
ている予約録画のためのプログラムが実行される。ま
た、利用者がボタンA以外のボタンを選んだ場合は、ビ
デオの再生、早送りなどの操作を意味しており、制御部
3で直ちに電子機器4が制御される。
からの入力を入力部2を通じて受け付け、受け付けた入
力が支援実行プロセス18で表示部1に表示されたボタ
ン(以降ではダイナミックボタンと呼ぶ)の選択である
場合には、支援実行プロセス18(ステップa13)でボ
タンに対応づけて記憶した制御プログラムを制御部3で
実行する。利用者からの入力がダイナミックボタンの選
択でない場合には、電子機器制御のための操作であり、
入力受付プロセス10が制御部3に対して電子機器4の
制御を命令する。制御操作は、通常の電子機器と同様で
ある。たとえば、マイコン制御の電子機器であれば利用
者の操作に合わせて制御プログラムを実行する。例とし
て、図4に示すようなインタフェースが表示部1に示さ
れている場合を考える。図4のボタンAは支援実行プロ
セス18によって表示されたダイナミックボタンであ
り、ボタンAを選ぶことにより14:00から15:00まで6チ
ャンネルが予約録画できることを表している。利用者が
ボタンAを選択すれば、支援実行プロセス内で記憶され
ている予約録画のためのプログラムが実行される。ま
た、利用者がボタンA以外のボタンを選んだ場合は、ビ
デオの再生、早送りなどの操作を意味しており、制御部
3で直ちに電子機器4が制御される。
【0026】ステップa6は、操作履歴記憶プロセス11
で実行されるものであり、ステップa2で利用者が行った
操作を操作の履歴として記憶する。操作履歴の記憶にお
いては所定数の操作を記憶した後、新たな操作を記憶す
る際に一番古い操作から順に操作履歴の記憶から消去
し、記憶する操作の数を一定にする。操作の履歴は操作
の種類を表す操作識別子と、操作の種類によって利用者
が入力したパラメータ(以降では電子機器の状態を表す
状態パラメータと区別するために操作パラメータと呼
ぶ)も組み合わせて記憶する。例えば予約録画の場合予
約内容を確定するボタンを押す操作の識別子と同時に予
約した番組の開始時刻、終了時刻、チャンネル、録画モ
ードを操作パラメータとして記憶する。
で実行されるものであり、ステップa2で利用者が行った
操作を操作の履歴として記憶する。操作履歴の記憶にお
いては所定数の操作を記憶した後、新たな操作を記憶す
る際に一番古い操作から順に操作履歴の記憶から消去
し、記憶する操作の数を一定にする。操作の履歴は操作
の種類を表す操作識別子と、操作の種類によって利用者
が入力したパラメータ(以降では電子機器の状態を表す
状態パラメータと区別するために操作パラメータと呼
ぶ)も組み合わせて記憶する。例えば予約録画の場合予
約内容を確定するボタンを押す操作の識別子と同時に予
約した番組の開始時刻、終了時刻、チャンネル、録画モ
ードを操作パラメータとして記憶する。
【0027】ステップa7〜ステップa9の処理は、まず目
的達成判定プロセス12において利用者の操作履歴のう
ち最新の操作がユーザモデルで定義されている操作目的
のうちのいずれかを達成しているか否かを判定する。次
に、目的達成判定プロセス12で操作目的を達成してい
ると判定された場合には目的履歴蓄積プロセス14にお
いて操作目的を目的履歴記憶部7に記憶し、最後にユー
ザモデル更新プロセス13においてユーザモデル記憶部
5のユーザモデルを更新する。本実施例で用いるユーザ
モデルの形式を図5に示す。ユーザモデルは図5に示す
ように表形式になっており、縦軸方向に操作状態、横軸
方向に操作目的が割り当てられている。ユーザモデルの
内容は、特定の操作状態に対して利用者が次に行う操作
はどのような操作目的に基づいていたかの履歴を頻度で
表している。以降では、ユーザモデルを表す表形式のデ
ータをUM(i, j)で表す。これは、ユーザモデルの表で定
義されるi番目の操作状態に対するj番目の操作目的の履
歴の頻度(以降では簡単に履歴頻度と呼ぶ)はUM(i,j)
であることを表し、この履歴頻度を用いて利用者の操作
目的を予測する。たとえば、図5では予約を終了した
「予約終了状態」では、次の操作の操作目的は「予約内
容確認」であった頻度履歴が80と高いことを示してい
る。「予約終了状態」は、ユーザモデル中の縦軸では2
番目の操作状態で、「予約内容確認」は3番目の操作目
的であり、UM(2,3)=80と表す。図5のユーザモデルの操
作目的において4番目、5番目は「録画予約(開始,終
了,CH,モード)」となっているが、これはユーザモデル
学習プロセス15により目的履歴記憶部7の中の操作目
的のうち操作パラメータが等しい予約録画で一番数の多
いものから2つを順に取り出して登録するものである。
たとえば、目的履歴記憶部7の中に録画時間が14:00〜1
5:00でチャンネルが6chで3倍モードである操作パラメ
ータが録画予約の中で1番多い場合、ユーザモデルの4
番目の操作目的は、「録画予約(14:00,15:00,6ch,3倍
モード)」になる。
的達成判定プロセス12において利用者の操作履歴のう
ち最新の操作がユーザモデルで定義されている操作目的
のうちのいずれかを達成しているか否かを判定する。次
に、目的達成判定プロセス12で操作目的を達成してい
ると判定された場合には目的履歴蓄積プロセス14にお
いて操作目的を目的履歴記憶部7に記憶し、最後にユー
ザモデル更新プロセス13においてユーザモデル記憶部
5のユーザモデルを更新する。本実施例で用いるユーザ
モデルの形式を図5に示す。ユーザモデルは図5に示す
ように表形式になっており、縦軸方向に操作状態、横軸
方向に操作目的が割り当てられている。ユーザモデルの
内容は、特定の操作状態に対して利用者が次に行う操作
はどのような操作目的に基づいていたかの履歴を頻度で
表している。以降では、ユーザモデルを表す表形式のデ
ータをUM(i, j)で表す。これは、ユーザモデルの表で定
義されるi番目の操作状態に対するj番目の操作目的の履
歴の頻度(以降では簡単に履歴頻度と呼ぶ)はUM(i,j)
であることを表し、この履歴頻度を用いて利用者の操作
目的を予測する。たとえば、図5では予約を終了した
「予約終了状態」では、次の操作の操作目的は「予約内
容確認」であった頻度履歴が80と高いことを示してい
る。「予約終了状態」は、ユーザモデル中の縦軸では2
番目の操作状態で、「予約内容確認」は3番目の操作目
的であり、UM(2,3)=80と表す。図5のユーザモデルの操
作目的において4番目、5番目は「録画予約(開始,終
了,CH,モード)」となっているが、これはユーザモデル
学習プロセス15により目的履歴記憶部7の中の操作目
的のうち操作パラメータが等しい予約録画で一番数の多
いものから2つを順に取り出して登録するものである。
たとえば、目的履歴記憶部7の中に録画時間が14:00〜1
5:00でチャンネルが6chで3倍モードである操作パラメ
ータが録画予約の中で1番多い場合、ユーザモデルの4
番目の操作目的は、「録画予約(14:00,15:00,6ch,3倍
モード)」になる。
【0028】また、本実施例では各操作目的を達成した
か否かを判定するために操作目的に対する操作パターン
に関する条件を予めプログラム化しておいて定義し、ユ
ーザモデルの付加情報として(表1)のような形式でユ
ーザモデル記憶部5に記憶させている。
か否かを判定するために操作目的に対する操作パターン
に関する条件を予めプログラム化しておいて定義し、ユ
ーザモデルの付加情報として(表1)のような形式でユ
ーザモデル記憶部5に記憶させている。
【0029】
【表1】
【0030】ステップa7の判定処理では、利用者の操作
履歴の最新部分と機器の状態について、(表1)のよう
な条件を順に適用する。適用の結果、条件が成立すれ
ば、その条件と組になっている操作目的が達成されたと
判定する。たとえば、「録画予約(開始,終了,CH,モー
ド)」」という操作目的を利用者が達成したか否かは、
利用者の操作によって電子機器が予約モードになり、機
器の録画予約に関するデータを記憶する領域を参照し、
そこに新たにデータが書き込まれ、予約モードを終了
(本実施例では予約モード終了が予約内容確定を兼ねて
いるとする)したことにより利用者が録画予約を行った
ことが判定される。また、操作目的が「予約内容確認」
の場合、機器の状態としては判定不可能であるが、予約
モードにして録画予約データの書き換えが行われないで
予約モードを終了した場合に「予約内容確認」と判断す
る。また、予約一覧というボタンが提供されている機器
の場合には、そのキーを押下したことにより判断可能で
ある。その場合、予約内容確認といった操作目的を達成
する方法は複数通り存在するために、判断の条件は各条
件のうちいずれかが成り立てば、操作目的を達成したと
判断する。これらの条件照合処理では(表1)で記憶さ
れている各条件が成立するか否かを判定するプログラム
を電子機器のマイコンに合わせて予め用意し、(表1)
の付加情報として記憶させておいて利用する。
履歴の最新部分と機器の状態について、(表1)のよう
な条件を順に適用する。適用の結果、条件が成立すれ
ば、その条件と組になっている操作目的が達成されたと
判定する。たとえば、「録画予約(開始,終了,CH,モー
ド)」」という操作目的を利用者が達成したか否かは、
利用者の操作によって電子機器が予約モードになり、機
器の録画予約に関するデータを記憶する領域を参照し、
そこに新たにデータが書き込まれ、予約モードを終了
(本実施例では予約モード終了が予約内容確定を兼ねて
いるとする)したことにより利用者が録画予約を行った
ことが判定される。また、操作目的が「予約内容確認」
の場合、機器の状態としては判定不可能であるが、予約
モードにして録画予約データの書き換えが行われないで
予約モードを終了した場合に「予約内容確認」と判断す
る。また、予約一覧というボタンが提供されている機器
の場合には、そのキーを押下したことにより判断可能で
ある。その場合、予約内容確認といった操作目的を達成
する方法は複数通り存在するために、判断の条件は各条
件のうちいずれかが成り立てば、操作目的を達成したと
判断する。これらの条件照合処理では(表1)で記憶さ
れている各条件が成立するか否かを判定するプログラム
を電子機器のマイコンに合わせて予め用意し、(表1)
の付加情報として記憶させておいて利用する。
【0031】ステップa8では、目的履歴蓄積プロセス1
4においてステップa7で達成されたと判断された操作目
的と操作パラメータと、操作状態記憶部8に記憶されて
いる操作状態と、その時の電子機器の状態パラメータを
組み合わせて目的履歴記憶部7に目的履歴として記憶し
た後に、操作状態記憶部8に記憶されている内容を消去
する。状態パラメータとは、操作目的が達成されたとき
の電子機器の状態や時間など状況を表すデータである。
たとえば、予約録画といった目的が達成されたときの時
間、曜日、テープの位置、テープの存在、機器に付いて
いるセンサー情報などの機器状態である。また、目的履
歴記憶部7においても操作履歴の記憶と同様に予め設定
した数の操作目的を記憶する。たとえば、本実施例では
一番最近に達成した操作目的から300個記憶する。した
がって、300個の操作目的を一度記憶してしまえば、そ
の後は新たな操作目的を一つ記憶する度に一番古い操作
目的を履歴の中から消去する。
4においてステップa7で達成されたと判断された操作目
的と操作パラメータと、操作状態記憶部8に記憶されて
いる操作状態と、その時の電子機器の状態パラメータを
組み合わせて目的履歴記憶部7に目的履歴として記憶し
た後に、操作状態記憶部8に記憶されている内容を消去
する。状態パラメータとは、操作目的が達成されたとき
の電子機器の状態や時間など状況を表すデータである。
たとえば、予約録画といった目的が達成されたときの時
間、曜日、テープの位置、テープの存在、機器に付いて
いるセンサー情報などの機器状態である。また、目的履
歴記憶部7においても操作履歴の記憶と同様に予め設定
した数の操作目的を記憶する。たとえば、本実施例では
一番最近に達成した操作目的から300個記憶する。した
がって、300個の操作目的を一度記憶してしまえば、そ
の後は新たな操作目的を一つ記憶する度に一番古い操作
目的を履歴の中から消去する。
【0032】操作状態は予め複数個定義しておく。たと
えば、図5のユーザモデルでは、操作状態として、{早
送り・巻き戻しを繰り返している状態、予約を終了した
状態、再生を終了した状態、録画を終了した状態、テレ
ビ鑑賞状態、ビデオ再生状態}を定義している。操作状
態記憶部8の内容は、後述のステップa10の説明に示す
ように予め定めた各操作状態に属する度合い(以降では
適合度合と呼ぶ)を組にしたベクトル形式(以降では状
態ベクトルと呼ぶ)である。たとえば、操作目的の識別
名が「予約録画(14:00,15:00,6ch,3倍モード)」、操作
状態記憶部8の内容が状態ベクトルC、状態パラメータ
が(時間,曜日,テープ位置,テープの存在,操作モード)
=(10:10,金,1450,有,予約モード)とすれば、これらを組
み合わせたデータが目的履歴記憶部7に蓄積される。
えば、図5のユーザモデルでは、操作状態として、{早
送り・巻き戻しを繰り返している状態、予約を終了した
状態、再生を終了した状態、録画を終了した状態、テレ
ビ鑑賞状態、ビデオ再生状態}を定義している。操作状
態記憶部8の内容は、後述のステップa10の説明に示す
ように予め定めた各操作状態に属する度合い(以降では
適合度合と呼ぶ)を組にしたベクトル形式(以降では状
態ベクトルと呼ぶ)である。たとえば、操作目的の識別
名が「予約録画(14:00,15:00,6ch,3倍モード)」、操作
状態記憶部8の内容が状態ベクトルC、状態パラメータ
が(時間,曜日,テープ位置,テープの存在,操作モード)
=(10:10,金,1450,有,予約モード)とすれば、これらを組
み合わせたデータが目的履歴記憶部7に蓄積される。
【0033】ステップa9のユーザモデル更新処理は、ユ
ーザモデル学習プロセス15において目的履歴とユーザ
モデルを比較し、ユーザモデルを用いて推定される利用
者の操作目的が目的履歴と合致するようにユーザモデル
の内容を変更する。ユーザモデル更新処理の詳細につい
ては図6のフローチャートを用いて後述する。
ーザモデル学習プロセス15において目的履歴とユーザ
モデルを比較し、ユーザモデルを用いて推定される利用
者の操作目的が目的履歴と合致するようにユーザモデル
の内容を変更する。ユーザモデル更新処理の詳細につい
ては図6のフローチャートを用いて後述する。
【0034】ステップa10の処理は、状態推定プロセス
16において予め用意した操作状態のいずれに利用者が
属しているかの適合度合を算出する。各操作状態との適
合度合は、ステップa6で記憶した操作列から算出する。
適合度合の算出方法は適合度合を算出するプログラムを
設計者が予め用意しておいて利用する。このプログラム
は、ユーザモデルの縦軸として利用される操作状態に対
して用意する必要があり、ユーザモデル記憶部5に付加
情報として記憶させておく。プログラムの用意において
は、適合度合として扱う範囲を予め定めておき、適合度
合算出プログラムの方で適合度合が所定の範囲になるよ
うに正規化する。たとえば、適合度合を[0,1]の範囲で
扱うとすれば、「早送り・巻き戻しを繰り返している状
態」との適合度合算出プログラムとして最近10操作の中
で早送りか巻き戻しをしている回数を数え、10で割って
出力するプログラムが考えられる。「予約終了状態」と
の適合度合算出プログラムとしては、最後に行った操作
が予約終了操作である場合のみに1を出力するプログラ
ムが考えられる。「再生終了状態」との適合度合算出プ
ログラムとしては、最後から二つの操作が再生操作、停
止操作の順である場合のみに1を出力するプログラムが
考えられる。同様にして「録画終了状態」、「テレビ鑑
賞状態」、「ビデオ再生状態」のそれぞれに対して操作
状態との適合度合算出プログラムを準備する。このと
き、ステップa6で記憶した操作履歴に基づいて、それぞ
れの状態との適合度合が得られ、その結果は、各状態と
の適合度合が並ぶベクトルの形式で得る。例えば、状態
として{早送り・巻き戻しを繰り返す状態、予約終了状
態、再生終了状態、録画終了状態、テレビ鑑賞状態、ビ
デオ再生状態}があれば、各操作状態との適合度合は、
(早送り・巻き戻しを繰り返す状態との適合度合、予約
終了状態との適合度合、再生終了状態との適合度合、録
画終了状態との適合度合、テレビ鑑賞状態との適合度
合、ビデオ再生状態との適合度合)といったベクトル形
式で得られる。
16において予め用意した操作状態のいずれに利用者が
属しているかの適合度合を算出する。各操作状態との適
合度合は、ステップa6で記憶した操作列から算出する。
適合度合の算出方法は適合度合を算出するプログラムを
設計者が予め用意しておいて利用する。このプログラム
は、ユーザモデルの縦軸として利用される操作状態に対
して用意する必要があり、ユーザモデル記憶部5に付加
情報として記憶させておく。プログラムの用意において
は、適合度合として扱う範囲を予め定めておき、適合度
合算出プログラムの方で適合度合が所定の範囲になるよ
うに正規化する。たとえば、適合度合を[0,1]の範囲で
扱うとすれば、「早送り・巻き戻しを繰り返している状
態」との適合度合算出プログラムとして最近10操作の中
で早送りか巻き戻しをしている回数を数え、10で割って
出力するプログラムが考えられる。「予約終了状態」と
の適合度合算出プログラムとしては、最後に行った操作
が予約終了操作である場合のみに1を出力するプログラ
ムが考えられる。「再生終了状態」との適合度合算出プ
ログラムとしては、最後から二つの操作が再生操作、停
止操作の順である場合のみに1を出力するプログラムが
考えられる。同様にして「録画終了状態」、「テレビ鑑
賞状態」、「ビデオ再生状態」のそれぞれに対して操作
状態との適合度合算出プログラムを準備する。このと
き、ステップa6で記憶した操作履歴に基づいて、それぞ
れの状態との適合度合が得られ、その結果は、各状態と
の適合度合が並ぶベクトルの形式で得る。例えば、状態
として{早送り・巻き戻しを繰り返す状態、予約終了状
態、再生終了状態、録画終了状態、テレビ鑑賞状態、ビ
デオ再生状態}があれば、各操作状態との適合度合は、
(早送り・巻き戻しを繰り返す状態との適合度合、予約
終了状態との適合度合、再生終了状態との適合度合、録
画終了状態との適合度合、テレビ鑑賞状態との適合度
合、ビデオ再生状態との適合度合)といったベクトル形
式で得られる。
【0035】ステップa11では、目的推定プロセス17
においてユーザモデルを用いて利用者の操作目的を推定
する。操作目的を推定する際にはステップa10で求めた
各操作状態との適合度合と、各操作状態に対する各操作
目的の履歴頻度を掛け合わせることによって操作目的間
の可能性の比を算出する。操作目的間の可能性の比の算
出は(数1)で行う。ただし、操作目的間の可能性の比
におけるj番目の操作目的の値をPj、操作状態の数をnと
する。
においてユーザモデルを用いて利用者の操作目的を推定
する。操作目的を推定する際にはステップa10で求めた
各操作状態との適合度合と、各操作状態に対する各操作
目的の履歴頻度を掛け合わせることによって操作目的間
の可能性の比を算出する。操作目的間の可能性の比の算
出は(数1)で行う。ただし、操作目的間の可能性の比
におけるj番目の操作目的の値をPj、操作状態の数をnと
する。
【0036】
【数1】
【0037】たとえば、図5のユーザモデルで定義され
る操作状態{早送り・巻き戻しを繰り返す状態,予約終了
状態,再生終了状態,録画終了状態,テレビ鑑賞状態,ビデ
オ再生状態}に対する適合度合が(0.2, 1, 0, 0, 0, 0)
である場合、可能性の比における操作目的「予約内容確
認」の値P3は、0.2×2+1×80+0×2+0×3+0×20+0
×1=80.4になる。同様に、P1,P2,P4,P5,P6を求めるこ
とにより操作目的間の比が求められる。
る操作状態{早送り・巻き戻しを繰り返す状態,予約終了
状態,再生終了状態,録画終了状態,テレビ鑑賞状態,ビデ
オ再生状態}に対する適合度合が(0.2, 1, 0, 0, 0, 0)
である場合、可能性の比における操作目的「予約内容確
認」の値P3は、0.2×2+1×80+0×2+0×3+0×20+0
×1=80.4になる。同様に、P1,P2,P4,P5,P6を求めるこ
とにより操作目的間の比が求められる。
【0038】ステップa12〜ステップa13では、ステップ
a11で算出した操作目的間の比のうち、著しく値の大き
いものがあれば、その操作目的に基づいて支援内容記憶
部9からメッセージと制御プログラムを取り出し、取り
出したメッセージとダイナミックボタンを表示部1に表
示する。著しく値が大きいか否かは、平均の2倍以上の
場合など予め基準を定めて判定する。ダイナミックボタ
ンを表示する際には識別子を割り当て、取り出した制御
プログラムにも同じ識別子を付加して記憶する。この記
憶は主記憶上であっても外部記憶上であっても構わな
い。支援内容記憶部9の内容は以下の(表2)の形式で
ある。
a11で算出した操作目的間の比のうち、著しく値の大き
いものがあれば、その操作目的に基づいて支援内容記憶
部9からメッセージと制御プログラムを取り出し、取り
出したメッセージとダイナミックボタンを表示部1に表
示する。著しく値が大きいか否かは、平均の2倍以上の
場合など予め基準を定めて判定する。ダイナミックボタ
ンを表示する際には識別子を割り当て、取り出した制御
プログラムにも同じ識別子を付加して記憶する。この記
憶は主記憶上であっても外部記憶上であっても構わな
い。支援内容記憶部9の内容は以下の(表2)の形式で
ある。
【0039】
【表2】
【0040】たとえば、操作目的「予約内容確認」の可
能性が著しく大きいと判断された場合、(表2)より
「予約内容一覧」といったメッセージのついたダイナミ
ックボタンを表示部1に表示し、そのボタンが選択され
た場合、「予約内容データと確認ボタンを表示し、確認
ボタンを選択すると元に戻るプログラム」を実行する。
能性が著しく大きいと判断された場合、(表2)より
「予約内容一覧」といったメッセージのついたダイナミ
ックボタンを表示部1に表示し、そのボタンが選択され
た場合、「予約内容データと確認ボタンを表示し、確認
ボタンを選択すると元に戻るプログラム」を実行する。
【0041】最後に、ステップa9のユーザモデル更新処
理について詳しく述べる。ユーザモデル更新処理の詳細
を図6のフローチャートに示す。
理について詳しく述べる。ユーザモデル更新処理の詳細
を図6のフローチャートに示す。
【0042】ステップb1以降の処理は、図3に示すフロ
ーチャートのステップa9が呼び出されたときに実行され
る。まず、ステップb2では図3のフローチャートのステ
ップa7で達成したと判断された操作目的を用いて、ユー
ザモデル中の目的比率を更新する。目的比率とは利用者
が達成した操作目的の達成回数を表すものであり、操作
状態記憶部8に記憶される操作状態に基づいて整理され
る。たとえば、ステップa7で利用者の操作目的が「予約
内容の確認」であると判断されたと仮定する。この場
合、操作状態記憶部8に記憶されている操作状態が、各
操作状態に対する適合度合として与えられているため
に、(各状態の適合度合×1)を操作目的「予約内容の
確認」に加える。このように目的比率の更新はユーザモ
デルの操作目的の可能性に、(各状態の適合度合×1)
を加える。また、ステップa8で新たな操作目的を記憶す
る際に消去した一番古い操作目的によってユーザモデル
に加算された分を消去する。この消去の方法は、操作目
的の可能性から(消去する操作目的と組み合わされてい
る各操作状態の適合度合×1)を減ずる。
ーチャートのステップa9が呼び出されたときに実行され
る。まず、ステップb2では図3のフローチャートのステ
ップa7で達成したと判断された操作目的を用いて、ユー
ザモデル中の目的比率を更新する。目的比率とは利用者
が達成した操作目的の達成回数を表すものであり、操作
状態記憶部8に記憶される操作状態に基づいて整理され
る。たとえば、ステップa7で利用者の操作目的が「予約
内容の確認」であると判断されたと仮定する。この場
合、操作状態記憶部8に記憶されている操作状態が、各
操作状態に対する適合度合として与えられているため
に、(各状態の適合度合×1)を操作目的「予約内容の
確認」に加える。このように目的比率の更新はユーザモ
デルの操作目的の可能性に、(各状態の適合度合×1)
を加える。また、ステップa8で新たな操作目的を記憶す
る際に消去した一番古い操作目的によってユーザモデル
に加算された分を消去する。この消去の方法は、操作目
的の可能性から(消去する操作目的と組み合わされてい
る各操作状態の適合度合×1)を減ずる。
【0043】ステップb3〜ステップb5では、各操作状態
について著しく履歴頻度の高い操作目的が2つ以上存在
するか否かを判断する。判断の結果、存在する場合には
著しく履歴頻度の高い操作目的について、条件集合記憶
部6から取り出されて付与された条件があるかどうかを
判断する。付与された条件がある場合に限り、その条件
を消去する。著しく履歴頻度の高い操作目的が2つ以上
存在するか否かの判断は、本実施例では平均の2倍以上
で、かつ40以上の履歴頻度である場合に著しく可能性が
高いものとする。履歴頻度が40以上といった条件は、本
実施例では目的履歴記憶部7で記憶する操作目的の数が
300個、各操作状態との適合度が[0,1]としているため
に、ステップb2で更新されるユーザモデル内の履歴頻度
が100以下であることを考慮して設計時に設定したも
のである。また、ステップb3で著しく履歴頻度の高い操
作目的が2つ以上存在すると判断されなかった場合、ユ
ーザモデルの更新処理を終了してステップa10へ進む。
たとえば、図5のユーザモデルにおいて、録画終了状態
に対して「頭だし」と「先頭から再生」が録画終了状態
に対する操作目的の平均履歴頻度の2倍以上で、かつ40
以上である。したがって、著しく履歴頻度の高い操作目
的が2つ以上存在する。
について著しく履歴頻度の高い操作目的が2つ以上存在
するか否かを判断する。判断の結果、存在する場合には
著しく履歴頻度の高い操作目的について、条件集合記憶
部6から取り出されて付与された条件があるかどうかを
判断する。付与された条件がある場合に限り、その条件
を消去する。著しく履歴頻度の高い操作目的が2つ以上
存在するか否かの判断は、本実施例では平均の2倍以上
で、かつ40以上の履歴頻度である場合に著しく可能性が
高いものとする。履歴頻度が40以上といった条件は、本
実施例では目的履歴記憶部7で記憶する操作目的の数が
300個、各操作状態との適合度が[0,1]としているため
に、ステップb2で更新されるユーザモデル内の履歴頻度
が100以下であることを考慮して設計時に設定したも
のである。また、ステップb3で著しく履歴頻度の高い操
作目的が2つ以上存在すると判断されなかった場合、ユ
ーザモデルの更新処理を終了してステップa10へ進む。
たとえば、図5のユーザモデルにおいて、録画終了状態
に対して「頭だし」と「先頭から再生」が録画終了状態
に対する操作目的の平均履歴頻度の2倍以上で、かつ40
以上である。したがって、著しく履歴頻度の高い操作目
的が2つ以上存在する。
【0044】ステップb6〜ステップb7では、条件集合記
憶部6に記憶されている各条件の分類能力を算出し、分
類能力が最大の条件を取り出す。分類能力の算出方法は
情報量の考え方を用いても良いが、ここでは目的履歴中
の操作目的がどの程度分類できるかを表す独自の指標を
用いる。同一の状態Aに対する操作目的X、Yの履歴頻
度が著しく高い時に、条件集合記憶部6に条件Bが記憶
されているものとする。まず、目的履歴の中でXと組み
合わされている状態パラメータに対して条件Bが成り立
つものを取り出し、状態Aとの適合度合の合計Vxを求
める。次に、Xと組み合わされている状態パラメータで
条件Bが成り立たないものを取り出し、状態Aとの適合
度合の合計Wxを求める。このVxとWxのうち大きい方
を分子、両方の和を分母として求めた値をUxとする。
また、目的履歴の中でYと組み合わされている状態パラ
メータに対して条件Bが成り立つものの状態Aとの適合
度合の合計Vyと、Yと組み合わされている状態パラメ
ータに対して条件Bが成り立たないものの状態Aとの適
合度合の合計Wyを求める。このVyとWyのうち大きい
方を分子、両方の和を分母として求めた値をUyとす
る。ただし、Vx,Wx,Vy,Wyの算出において、条
件Bの成立、あるいは不成立に対して取り出すべきもの
がなかった場合には算出結果を0にする。この時に、Ux
とUyの平均を条件Bの分類能力と定義する。分類能力
は、状態Aにおいて条件Bの成立、不成立によって目的
履歴中の操作目的がXとYのいずれかに偏る場合に高くな
る。たとえば、目的履歴記憶部7から操作目的が「頭だ
し」、「先頭から再生」であるものだけを取り出すと図
7のようになったとする。ただし、状態パラメータは
(曜日,時刻)だけからなるものとする。また、条件集
合記憶部6には条件として「夕方」、「平日の夕方」が
記憶されているものとする。条件「夕方」は、時刻が1
5:00〜18:00で真になるものとする。条件「平日の夕
方」は、曜日が{Mon,Tue,Wed,Thur,Fri}のいずれかでか
つ時間が15:00〜18:00で真になるものとする。また、
「頭だし」をX,「先頭から再生」をYとする。この
時、条件「夕方」に対してVx=2,Wx=3,Ux=0.6,Vy=5,Wy=
0,Uy=1である。したがって、UxとUyの平均は0.8であ
る。条件「平日の夕方」に対しては、Vx=0,Wx=5,Ux=1,V
y=4,Wy=1,Uy=0.8であり、UxとUyの平均は0.9である。し
たがって、条件「平日の夕方」が分解能力最大であり、
この条件をステップb7で取り出す。
憶部6に記憶されている各条件の分類能力を算出し、分
類能力が最大の条件を取り出す。分類能力の算出方法は
情報量の考え方を用いても良いが、ここでは目的履歴中
の操作目的がどの程度分類できるかを表す独自の指標を
用いる。同一の状態Aに対する操作目的X、Yの履歴頻
度が著しく高い時に、条件集合記憶部6に条件Bが記憶
されているものとする。まず、目的履歴の中でXと組み
合わされている状態パラメータに対して条件Bが成り立
つものを取り出し、状態Aとの適合度合の合計Vxを求
める。次に、Xと組み合わされている状態パラメータで
条件Bが成り立たないものを取り出し、状態Aとの適合
度合の合計Wxを求める。このVxとWxのうち大きい方
を分子、両方の和を分母として求めた値をUxとする。
また、目的履歴の中でYと組み合わされている状態パラ
メータに対して条件Bが成り立つものの状態Aとの適合
度合の合計Vyと、Yと組み合わされている状態パラメ
ータに対して条件Bが成り立たないものの状態Aとの適
合度合の合計Wyを求める。このVyとWyのうち大きい
方を分子、両方の和を分母として求めた値をUyとす
る。ただし、Vx,Wx,Vy,Wyの算出において、条
件Bの成立、あるいは不成立に対して取り出すべきもの
がなかった場合には算出結果を0にする。この時に、Ux
とUyの平均を条件Bの分類能力と定義する。分類能力
は、状態Aにおいて条件Bの成立、不成立によって目的
履歴中の操作目的がXとYのいずれかに偏る場合に高くな
る。たとえば、目的履歴記憶部7から操作目的が「頭だ
し」、「先頭から再生」であるものだけを取り出すと図
7のようになったとする。ただし、状態パラメータは
(曜日,時刻)だけからなるものとする。また、条件集
合記憶部6には条件として「夕方」、「平日の夕方」が
記憶されているものとする。条件「夕方」は、時刻が1
5:00〜18:00で真になるものとする。条件「平日の夕
方」は、曜日が{Mon,Tue,Wed,Thur,Fri}のいずれかでか
つ時間が15:00〜18:00で真になるものとする。また、
「頭だし」をX,「先頭から再生」をYとする。この
時、条件「夕方」に対してVx=2,Wx=3,Ux=0.6,Vy=5,Wy=
0,Uy=1である。したがって、UxとUyの平均は0.8であ
る。条件「平日の夕方」に対しては、Vx=0,Wx=5,Ux=1,V
y=4,Wy=1,Uy=0.8であり、UxとUyの平均は0.9である。し
たがって、条件「平日の夕方」が分解能力最大であり、
この条件をステップb7で取り出す。
【0045】ステップb8〜ステップb9では、ステップb7
で取り出した条件の分類能力が所定の値より大きいか否
かを判断し、所定の値より大きいと判断された場合は、
ユーザモデルに条件を付与する。たとえば、所定の値を
0.8とすれば、上記の例で取り出された条件「平日の夕
方」の分類能力は0.8より大きいのでユーザモデルに付
与する。ユーザモデルへの付与は、履歴頻度の高い2つ
の操作目的XとYのうちVxとUyを比較して、Vx≧Uy
の時にはX、Vx<Uyの時にはYの履歴頻度に条件を
つけ、履歴頻度の小さい方の操作目的の履歴頻度に条件
の否定を付ける。たとえば、上記の例のように条件「平
日の夕方」が状態「録画終了状態」の時に操作目的「頭
だし」と「先頭から再生」に条件として導入されると図
8のようなユーザモデルになる。
で取り出した条件の分類能力が所定の値より大きいか否
かを判断し、所定の値より大きいと判断された場合は、
ユーザモデルに条件を付与する。たとえば、所定の値を
0.8とすれば、上記の例で取り出された条件「平日の夕
方」の分類能力は0.8より大きいのでユーザモデルに付
与する。ユーザモデルへの付与は、履歴頻度の高い2つ
の操作目的XとYのうちVxとUyを比較して、Vx≧Uy
の時にはX、Vx<Uyの時にはYの履歴頻度に条件を
つけ、履歴頻度の小さい方の操作目的の履歴頻度に条件
の否定を付ける。たとえば、上記の例のように条件「平
日の夕方」が状態「録画終了状態」の時に操作目的「頭
だし」と「先頭から再生」に条件として導入されると図
8のようなユーザモデルになる。
【0046】次に、第2の発明の一実施例を図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0047】第2の発明の一実施例として操作支援装置
を示す。図9は、第2の発明の一実施例のシステム構成
図である。図9のシステム構成において、図1に示した
第1の発明の一実施例のシステム構成と同一の構成部分
があるので、その部分については同一の番号を付して説
明を省略する。31は電子機器の操作目的に関する質問
を表示する質問表示部、32は質問に対する利用者から
の回答を受け付ける回答入力部、33は電子機器の状態
に基づいて利用者が持つ操作目的の可能性を算出する目
的可能性算出部、34は利用者に対する質問を複数個記
憶する質問集合記憶部、35は目的可能性再計算プロセ
ス38で再計算された目的可能性、もしくは目的可能性
算出部33で算出された操作目的の可能性に基づいて質
問集合記憶部34に記憶された各質問に対して利用者と
の対話の予測回数を算出する質問数予測プロセス、36
はこの予測回数に基づいて質問集合記憶部34から質問
を選択し、この選択した質問を質問表示部31に表示す
る質問選択提示プロセス、37は質問表示部31に表示
された質問と、この質問に対する利用者の回答に基づい
て操作目的が同定されたか否かを判断し、操作目的が同
定されたと判断された場合に制御部3に電子機器4を制
御する命令の実行を指令し、操作目的が同定されたと判
断されなかった場合には目的可能性再計算プロセス38
を起動する入力受付目的同定判断プロセス、38は利用
者からの回答と目的可能性算出部33で算出された操作
目的の可能性の両方に基づいて操作目的の可能性を再計
算する目的可能性再計算プロセスである。
を示す。図9は、第2の発明の一実施例のシステム構成
図である。図9のシステム構成において、図1に示した
第1の発明の一実施例のシステム構成と同一の構成部分
があるので、その部分については同一の番号を付して説
明を省略する。31は電子機器の操作目的に関する質問
を表示する質問表示部、32は質問に対する利用者から
の回答を受け付ける回答入力部、33は電子機器の状態
に基づいて利用者が持つ操作目的の可能性を算出する目
的可能性算出部、34は利用者に対する質問を複数個記
憶する質問集合記憶部、35は目的可能性再計算プロセ
ス38で再計算された目的可能性、もしくは目的可能性
算出部33で算出された操作目的の可能性に基づいて質
問集合記憶部34に記憶された各質問に対して利用者と
の対話の予測回数を算出する質問数予測プロセス、36
はこの予測回数に基づいて質問集合記憶部34から質問
を選択し、この選択した質問を質問表示部31に表示す
る質問選択提示プロセス、37は質問表示部31に表示
された質問と、この質問に対する利用者の回答に基づい
て操作目的が同定されたか否かを判断し、操作目的が同
定されたと判断された場合に制御部3に電子機器4を制
御する命令の実行を指令し、操作目的が同定されたと判
断されなかった場合には目的可能性再計算プロセス38
を起動する入力受付目的同定判断プロセス、38は利用
者からの回答と目的可能性算出部33で算出された操作
目的の可能性の両方に基づいて操作目的の可能性を再計
算する目的可能性再計算プロセスである。
【0048】以上のように構成された実施例を実現する
ためのハードウェアの一つを図10に示す。図10に示
すハードウェア構成は基本的に汎用の計算機システムの
構成であり、図2に示した第1の発明の一実施例のハー
ドウェア構成、図9に示したシステム構成と同一構成部
分から成っている。このため、同一構成部分に同一番号
を付し、説明は省略する。
ためのハードウェアの一つを図10に示す。図10に示
すハードウェア構成は基本的に汎用の計算機システムの
構成であり、図2に示した第1の発明の一実施例のハー
ドウェア構成、図9に示したシステム構成と同一構成部
分から成っている。このため、同一構成部分に同一番号
を付し、説明は省略する。
【0049】以上のように構成された操作支援装置の動
作を図11のフローチャートを参照しながら説明する。
また、本実施例では操作の対象となる電子機器として家
庭用のテレビとビデオが一体になった融合機器を考え
る。
作を図11のフローチャートを参照しながら説明する。
また、本実施例では操作の対象となる電子機器として家
庭用のテレビとビデオが一体になった融合機器を考え
る。
【0050】図11に示した処理は電子機器への電源投
入後、実行される。ステップc1は目的可能性算出部33
において、利用者の操作目的の候補とその可能性を算出
する。この可能性算出の方法は、電子機器の状態と操作
目的の候補の表から算出する。このような表の例を図1
2に示す。図12において、操作状態の項目は電子機器
のセンサー情報から検出可能なもののみから成ってい
る。本実施例ではテレビとビデオ一体型の機器を例とし
ており、「電源が投入されている」、「ビデオテープが
挿入されている」、「録画予約データが入力されてい
る」、など検出可能なものから状態が定義される。ま
た、操作目的は設計者が電子機器に合わせて予め準備す
るものであり、本実施例では録画予約、予約内容確認、
予約内容取り消し、音声切換、などテレビとビデオ一体
型機器を操作する際に利用者が抱くものである。図12
の表の操作目的に続けて記述しているO1,O2,...は、操
作目的の識別記号である。図12の表を用いれば、電子
機器の状態に合わせて各操作目的の可能性が表の値によ
って決定される。たとえば、操作状態が「予約設定終了
時」である場合の操作目的「予約内容確認」の可能性は
0.5である。ステップc1では、電子機器の状態に基づい
てすべての操作目的の可能性を算出する。また、電子機
器の状態は複数の状態の複合状態もある。たとえば、テ
レビ鑑賞時と録画中といった状態は、テレビ番組を鑑賞
しながら録画する場合がある。この場合、本実施例では
各状態に対する操作目的の可能性の和を2で割る。たと
えば、予約設定終了時にテレビ鑑賞をしている場合が考
えられ、操作目的(O1,O2,O3,O4,O5,O6,O7)の可能性は予
約設定終了時の各操作目的の可能性(0.5,0,0,0,0.2,0.
3,0)とテレビ鑑賞時の各操作目的の可能性(0.05,0.4,0,
0.3,0.1,0.05,0.1)を用いて、{(0.5,0,0,0,0.2,0.3,0)
+(0.05,0.4,0,0.3,0.1,0.05,0.1)}÷2=(0.275,0.2,0,
0.15,0.15,0.175,0.05)になる。同様に、3つの状態が
同時に起きている場合には各状態の目的可能性の和を3
で割る。
入後、実行される。ステップc1は目的可能性算出部33
において、利用者の操作目的の候補とその可能性を算出
する。この可能性算出の方法は、電子機器の状態と操作
目的の候補の表から算出する。このような表の例を図1
2に示す。図12において、操作状態の項目は電子機器
のセンサー情報から検出可能なもののみから成ってい
る。本実施例ではテレビとビデオ一体型の機器を例とし
ており、「電源が投入されている」、「ビデオテープが
挿入されている」、「録画予約データが入力されてい
る」、など検出可能なものから状態が定義される。ま
た、操作目的は設計者が電子機器に合わせて予め準備す
るものであり、本実施例では録画予約、予約内容確認、
予約内容取り消し、音声切換、などテレビとビデオ一体
型機器を操作する際に利用者が抱くものである。図12
の表の操作目的に続けて記述しているO1,O2,...は、操
作目的の識別記号である。図12の表を用いれば、電子
機器の状態に合わせて各操作目的の可能性が表の値によ
って決定される。たとえば、操作状態が「予約設定終了
時」である場合の操作目的「予約内容確認」の可能性は
0.5である。ステップc1では、電子機器の状態に基づい
てすべての操作目的の可能性を算出する。また、電子機
器の状態は複数の状態の複合状態もある。たとえば、テ
レビ鑑賞時と録画中といった状態は、テレビ番組を鑑賞
しながら録画する場合がある。この場合、本実施例では
各状態に対する操作目的の可能性の和を2で割る。たと
えば、予約設定終了時にテレビ鑑賞をしている場合が考
えられ、操作目的(O1,O2,O3,O4,O5,O6,O7)の可能性は予
約設定終了時の各操作目的の可能性(0.5,0,0,0,0.2,0.
3,0)とテレビ鑑賞時の各操作目的の可能性(0.05,0.4,0,
0.3,0.1,0.05,0.1)を用いて、{(0.5,0,0,0,0.2,0.3,0)
+(0.05,0.4,0,0.3,0.1,0.05,0.1)}÷2=(0.275,0.2,0,
0.15,0.15,0.175,0.05)になる。同様に、3つの状態が
同時に起きている場合には各状態の目的可能性の和を3
で割る。
【0051】ステップc2では質問数予測プロセス35に
おいてステップc1で求めた目的可能性に基づいて、質問
集合記憶部34の各質問に対する予測質問回数を算出す
る。本実施例では、質問集合記憶部34に記憶されてい
る質問は、すべて「はい」か「いいえ」で回答できるも
のである。質問集合記憶部34に記憶されている質問の
例を図13に示す。たとえば、質問Q1「予約内容を確認
したいですか?」に対しては、「はい」か「いいえ」で
答えることができる。また、質問Q11「予約に関するこ
とですか?」のように直接操作目的に関する質問ではな
い質問も記憶されている。このような質問に対しても、
「はい」か「いいえ」で答えることができるが、その答
えのみで操作目的を同定することはできない。質問集合
記憶部34の絞り込み操作目的の部分は、各質問に対す
る利用者の回答が「はい」である場合に、利用者の操作
目的がどの操作目的に絞り込まれるかを表すものであ
る。したがって、質問Q1「予約内容を確認したいですか
?」に対して利用者が「はい」と答えれば、利用者の操
作目的は「予約内容の確認」に絞られるために、操作目
的「予約内容の確認」の識別子O1のみが絞り込み操作目
的の項目にある。一方、質問Q11「予約に関することで
すか?」に対して利用者が「はい」と答えれば、利用者
の操作目的は予約に関する操作目的O1,O4,O7に絞られる
ために、これらが絞り込み操作目的の項目にある。以降
では、絞り込み操作目的の項目に操作目的の識別子が1
つだけ存在する質問を個別質問と呼び、操作目的の識別
子が2個以上存在する質問を抽象質問と呼ぶ。
おいてステップc1で求めた目的可能性に基づいて、質問
集合記憶部34の各質問に対する予測質問回数を算出す
る。本実施例では、質問集合記憶部34に記憶されてい
る質問は、すべて「はい」か「いいえ」で回答できるも
のである。質問集合記憶部34に記憶されている質問の
例を図13に示す。たとえば、質問Q1「予約内容を確認
したいですか?」に対しては、「はい」か「いいえ」で
答えることができる。また、質問Q11「予約に関するこ
とですか?」のように直接操作目的に関する質問ではな
い質問も記憶されている。このような質問に対しても、
「はい」か「いいえ」で答えることができるが、その答
えのみで操作目的を同定することはできない。質問集合
記憶部34の絞り込み操作目的の部分は、各質問に対す
る利用者の回答が「はい」である場合に、利用者の操作
目的がどの操作目的に絞り込まれるかを表すものであ
る。したがって、質問Q1「予約内容を確認したいですか
?」に対して利用者が「はい」と答えれば、利用者の操
作目的は「予約内容の確認」に絞られるために、操作目
的「予約内容の確認」の識別子O1のみが絞り込み操作目
的の項目にある。一方、質問Q11「予約に関することで
すか?」に対して利用者が「はい」と答えれば、利用者
の操作目的は予約に関する操作目的O1,O4,O7に絞られる
ために、これらが絞り込み操作目的の項目にある。以降
では、絞り込み操作目的の項目に操作目的の識別子が1
つだけ存在する質問を個別質問と呼び、操作目的の識別
子が2個以上存在する質問を抽象質問と呼ぶ。
【0052】予測質問数の算出は、図14の関数comp(t
1,t2,t3,...,tn,C)を呼び出すことによって行う。関数
の引き数t1,t2,t3,...,tnは、操作目的O1,O2,O3,...,On
の可能性を表す数値である。Cは、初期値として1を代入
して呼び出す。これは、予測質問数算出の過程で関数の
再起呼び出しを行う際に、再起呼び出しの深さとして抽
象質問数をカウントするための変数である。たとえば、
ステップc1で求められた各操作目的の可能性が(0.275,
0.2,0,0.15,0.15,0.175,0.05)であれば、comp(0.275,0.
2,0,0.15,0.15,0.175,0.05,1)を実行する。関数compの
詳細を図14のフローチャートに従って説明する。
1,t2,t3,...,tn,C)を呼び出すことによって行う。関数
の引き数t1,t2,t3,...,tnは、操作目的O1,O2,O3,...,On
の可能性を表す数値である。Cは、初期値として1を代入
して呼び出す。これは、予測質問数算出の過程で関数の
再起呼び出しを行う際に、再起呼び出しの深さとして抽
象質問数をカウントするための変数である。たとえば、
ステップc1で求められた各操作目的の可能性が(0.275,
0.2,0,0.15,0.15,0.175,0.05)であれば、comp(0.275,0.
2,0,0.15,0.15,0.175,0.05,1)を実行する。関数compの
詳細を図14のフローチャートに従って説明する。
【0053】ステップd1は初期化処理である。この処理
で初期化する各変数はこの関数が再帰呼び出しされる度
に局所変数としてメモリ上に新たに確保する。通常のPa
scal,Cなど再帰呼び出し可能な高級言語でプログラムを
開発し、コンパイルすればこのような局所変数の確保が
自動で行われる。iは質問ごとの予測質問数を順に格納
するためのインデックスとして用いる。ans(0),ans
(1),...,ans(m)は、予測質問数を記憶する変数であり、
ans(0)には個別質問の予測質問数、ans(1),ans(2),...,
ans(m)は抽象質問に対する予測質問数が代入される。ま
た、ans(0),ans(1),...,ans(m)には、初期値として処理
系で許された最大の値を代入しておく。mは質問集合記
憶部34に格納されている抽象質問の数である。quest
(0),quest(1),...,quest(m)は、ans(0),ans(1),...,ans
(m)で記憶されている予測質問数がそれぞれどの質問に
対するものかを表すために質問を識別する質問idが代入
される。
で初期化する各変数はこの関数が再帰呼び出しされる度
に局所変数としてメモリ上に新たに確保する。通常のPa
scal,Cなど再帰呼び出し可能な高級言語でプログラムを
開発し、コンパイルすればこのような局所変数の確保が
自動で行われる。iは質問ごとの予測質問数を順に格納
するためのインデックスとして用いる。ans(0),ans
(1),...,ans(m)は、予測質問数を記憶する変数であり、
ans(0)には個別質問の予測質問数、ans(1),ans(2),...,
ans(m)は抽象質問に対する予測質問数が代入される。ま
た、ans(0),ans(1),...,ans(m)には、初期値として処理
系で許された最大の値を代入しておく。mは質問集合記
憶部34に格納されている抽象質問の数である。quest
(0),quest(1),...,quest(m)は、ans(0),ans(1),...,ans
(m)で記憶されている予測質問数がそれぞれどの質問に
対するものかを表すために質問を識別する質問idが代入
される。
【0054】ステップd2は、関数compの引き数で与えら
れる各操作目的の可能性t1,t2,...,tnの中で予め定めた
識別可能な定数nullと等しくないものを取り出し、取り
出したものに対応する操作目的を全て取り出す。ただ
し、t1,t2,...,tnは、この順序で操作目的O1,O2,...,On
に対応する可能性である。可能性がnullというのは、こ
の関数が数回再帰呼び出しされていく中で、質問に対す
る回答に基づいて操作目的の可能性が無いことが確定し
たことを表すものであり、次の質問を選択する際に考慮
すべき操作目的の対象から外すことを表している。操作
目的の可能性はステップc1で算出された時点で0であっ
ても、ステップc1の算出自体が予測を表すものであり、
可能性が無いとは決定できないために0のままで扱う。
これに対し、利用者に質問をしてその回答により可能性
が無いと決定した場合は、可能性が無いと確定し、この
ことを表すために0とは区別してnullを用いる。たとえ
ば、利用者に「予約内容を確認したいですか?」といっ
た質問を提示して利用者からの回答が「いいえ」であれ
ば、操作目的「予約内容確認」の可能性は無いと確定で
き、この操作目的の可能性を0ではなく、nullで表す。
ステップd2では、例えば操作目的が7個あり、各操作目
的O1,O2,...,O7の可能性が(t1,t2,...,t7)=(0.275,0.2,
0,0.15,0.15,0.175,0.05)であるとすれば、nullは存在
しないのでこのステップで取り出される操作目的は{O1,
O2,O3,O4,O5,O6,O7}である。
れる各操作目的の可能性t1,t2,...,tnの中で予め定めた
識別可能な定数nullと等しくないものを取り出し、取り
出したものに対応する操作目的を全て取り出す。ただ
し、t1,t2,...,tnは、この順序で操作目的O1,O2,...,On
に対応する可能性である。可能性がnullというのは、こ
の関数が数回再帰呼び出しされていく中で、質問に対す
る回答に基づいて操作目的の可能性が無いことが確定し
たことを表すものであり、次の質問を選択する際に考慮
すべき操作目的の対象から外すことを表している。操作
目的の可能性はステップc1で算出された時点で0であっ
ても、ステップc1の算出自体が予測を表すものであり、
可能性が無いとは決定できないために0のままで扱う。
これに対し、利用者に質問をしてその回答により可能性
が無いと決定した場合は、可能性が無いと確定し、この
ことを表すために0とは区別してnullを用いる。たとえ
ば、利用者に「予約内容を確認したいですか?」といっ
た質問を提示して利用者からの回答が「いいえ」であれ
ば、操作目的「予約内容確認」の可能性は無いと確定で
き、この操作目的の可能性を0ではなく、nullで表す。
ステップd2では、例えば操作目的が7個あり、各操作目
的O1,O2,...,O7の可能性が(t1,t2,...,t7)=(0.275,0.2,
0,0.15,0.15,0.175,0.05)であるとすれば、nullは存在
しないのでこのステップで取り出される操作目的は{O1,
O2,O3,O4,O5,O6,O7}である。
【0055】ステップd3では、ステップd2で取り出した
操作目的の集合の部分集合を絞り込み目的として持つ抽
象質問を質問集合記憶部34から取り出し、スタックA
を空に初期化した後にプッシュ(記憶)する。たとえ
ば、図13に示すような質問群が質問集合記憶部34に
記憶されているとし、ステップd2で取り出された操作目
的が{O1,O2,O3,O4,O5,O6,O7}とすれば、この操作目的の
集合の部分集合を絞り込み操作目的に持つ抽象質問は{Q
4,Q5,Q7,Q11}である。したがって、これらの抽象質問が
スタックAにプッシュされる。この時、該当する抽象質
問が存在しなければ、スタックは空に初期化するのみで
次のステップに進む。
操作目的の集合の部分集合を絞り込み目的として持つ抽
象質問を質問集合記憶部34から取り出し、スタックA
を空に初期化した後にプッシュ(記憶)する。たとえ
ば、図13に示すような質問群が質問集合記憶部34に
記憶されているとし、ステップd2で取り出された操作目
的が{O1,O2,O3,O4,O5,O6,O7}とすれば、この操作目的の
集合の部分集合を絞り込み操作目的に持つ抽象質問は{Q
4,Q5,Q7,Q11}である。したがって、これらの抽象質問が
スタックAにプッシュされる。この時、該当する抽象質
問が存在しなければ、スタックは空に初期化するのみで
次のステップに進む。
【0056】ステップd4〜ステップd5では、スタックA
が空か否かを判定し、空の場合にはステップd14へ進
み、そうでない場合にはFILO(First In Last Out)でス
タックAから抽象質問を一つポップ(取り出す)し、qu
est(i)に代入する。たとえば、i=1で、抽象質問{Q4,Q5,
Q7,Q11}が左から順にスタックAにプッシュされている
とすれば、ポップしてQ11が取り出されてquest(1)に代
入され、スタックには{Q4,Q5,Q7}が残される。
が空か否かを判定し、空の場合にはステップd14へ進
み、そうでない場合にはFILO(First In Last Out)でス
タックAから抽象質問を一つポップ(取り出す)し、qu
est(i)に代入する。たとえば、i=1で、抽象質問{Q4,Q5,
Q7,Q11}が左から順にスタックAにプッシュされている
とすれば、ポップしてQ11が取り出されてquest(1)に代
入され、スタックには{Q4,Q5,Q7}が残される。
【0057】ステップd6〜ステップd7では作業用変数K
1,K2,...,Knにt1,t2,...,tnをコピーし、quest(i)の絞
り込み操作目的に対応する可能性をnullにする。前記の
例では、(t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7)=(0.275,0.2,0,0.15,
0.15,0.175,0.05)がK1,K2,K3,K4,K5,K6,K7にコピーさ
れ、K1,K2,K3,K4,K5,K6,K7のうちquest(1)すなわちQ11
の絞り込み操作目的O1,O4,O7に対応する可能性k1,k4,k7
をnullにする。その結果、(K1,K2,K3,K4,K5,K6,K7)=(nu
ll,0.2,0,null,0.15,0.175,null)になる。
1,K2,...,Knにt1,t2,...,tnをコピーし、quest(i)の絞
り込み操作目的に対応する可能性をnullにする。前記の
例では、(t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7)=(0.275,0.2,0,0.15,
0.15,0.175,0.05)がK1,K2,K3,K4,K5,K6,K7にコピーさ
れ、K1,K2,K3,K4,K5,K6,K7のうちquest(1)すなわちQ11
の絞り込み操作目的O1,O4,O7に対応する可能性k1,k4,k7
をnullにする。その結果、(K1,K2,K3,K4,K5,K6,K7)=(nu
ll,0.2,0,null,0.15,0.175,null)になる。
【0058】ステップd8では、ステップd7で求めたK1,K
2,...,Knを引き数にして関数compを再帰呼び出しし、そ
の結果を作業用変数Xに代入する。これにより、利用者
に抽象質問quest(i)を提示したと仮定して利用者が「い
いえ」と答えた場合にさらに続けなければならない質問
数の予測最小値を求める。たとえば、上記の例では(K1,
K2,K3,K4,K5,K6,K7)=(null,0.2,0,null,0.15,0.175,nul
l)、C=1であり、comp(null,0.2,0,null,0.15,0.175,nul
l,2)が再帰的に呼び出され、その結果得られる値がXに
代入される。
2,...,Knを引き数にして関数compを再帰呼び出しし、そ
の結果を作業用変数Xに代入する。これにより、利用者
に抽象質問quest(i)を提示したと仮定して利用者が「い
いえ」と答えた場合にさらに続けなければならない質問
数の予測最小値を求める。たとえば、上記の例では(K1,
K2,K3,K4,K5,K6,K7)=(null,0.2,0,null,0.15,0.175,nul
l)、C=1であり、comp(null,0.2,0,null,0.15,0.175,nul
l,2)が再帰的に呼び出され、その結果得られる値がXに
代入される。
【0059】ステップd9〜ステップd11では、ステップd
6〜ステップd8と同様の処理を行うが、ステップd10で
は、抽象質問quest(i)の絞り込み操作目的以外の目的を
nullにする点、ステップd11で再帰呼び出しして求めら
れる結果を変数Yに代入する点が異なる。この一連の処
理により、抽象質問quest(i)に利用者が「はい」と答え
た場合にさらに続けなければならない質問数の予測最小
値を求める。上記の例を用いてステップd9で(t1,t2,t3,
t4,t5,t6,t7)=(0.275,0.2,0,0.15,0.15,0.175,0.05)がK
1,K2,K3,K4,K5,K6,K7にコピーされたとすれば、ステッ
プd10で(K1,K2,K3,K4,K5,K6,K7)=(0.275,null,null,0.1
5,null,null,0.05)になる。その結果ステップd11では、
関数comp(0.275,null,null,0.15,null,null,0.05,2)が
再帰的に呼び出され、その結果得られる値がYに代入さ
れる。
6〜ステップd8と同様の処理を行うが、ステップd10で
は、抽象質問quest(i)の絞り込み操作目的以外の目的を
nullにする点、ステップd11で再帰呼び出しして求めら
れる結果を変数Yに代入する点が異なる。この一連の処
理により、抽象質問quest(i)に利用者が「はい」と答え
た場合にさらに続けなければならない質問数の予測最小
値を求める。上記の例を用いてステップd9で(t1,t2,t3,
t4,t5,t6,t7)=(0.275,0.2,0,0.15,0.15,0.175,0.05)がK
1,K2,K3,K4,K5,K6,K7にコピーされたとすれば、ステッ
プd10で(K1,K2,K3,K4,K5,K6,K7)=(0.275,null,null,0.1
5,null,null,0.05)になる。その結果ステップd11では、
関数comp(0.275,null,null,0.15,null,null,0.05,2)が
再帰的に呼び出され、その結果得られる値がYに代入さ
れる。
【0060】ステップd12〜ステップd13では、変数Xの
値と変数Yの値を加えて作業用の配列変数ans(i)に代入
し、iの値をインクリメント(1増やす)する。これに
より、ans(i)にはステップc2を呼び出した状態から質問
をいくつか行い、C番目にquest(i)の抽象質問をした場
合の予測質問回数が代入される。
値と変数Yの値を加えて作業用の配列変数ans(i)に代入
し、iの値をインクリメント(1増やす)する。これに
より、ans(i)にはステップc2を呼び出した状態から質問
をいくつか行い、C番目にquest(i)の抽象質問をした場
合の予測質問回数が代入される。
【0061】ステップd14〜ステップd15では、t1,t
2,...,tnの中でnullでないものを降順に並べて、s1,s
2,...,skとし、C×s1+(C+1)×s2+(C+1)×s2+(C+2)×
s3+...+(C+k-1)×skをans(0)に代入する。このとき、
kはt1,t2,...,tnの中でnullでないものの数を表す。こ
れは、t1,t2,...,tnの中でnullでないものに対する操作
目的の個別質問を行ったときの予測質問回数である。基
本的には、より可能性の高い操作目的から順に個別質問
を行った時の質問回数の期待値になっている。また、t
1,t2,...,tnの中でnullでないものを対象として最大値t
maxを取り出し、tmaxに対応する個別質問の質問idをque
st(0)に代入する。
2,...,tnの中でnullでないものを降順に並べて、s1,s
2,...,skとし、C×s1+(C+1)×s2+(C+1)×s2+(C+2)×
s3+...+(C+k-1)×skをans(0)に代入する。このとき、
kはt1,t2,...,tnの中でnullでないものの数を表す。こ
れは、t1,t2,...,tnの中でnullでないものに対する操作
目的の個別質問を行ったときの予測質問回数である。基
本的には、より可能性の高い操作目的から順に個別質問
を行った時の質問回数の期待値になっている。また、t
1,t2,...,tnの中でnullでないものを対象として最大値t
maxを取り出し、tmaxに対応する個別質問の質問idをque
st(0)に代入する。
【0062】ステップd16〜ステップd17では、Cの値が1
に等しければ、ans(0),ans(1),...,ans(m)を予測質問数
として大域変数num(0),num(1),...,num(m)に、各予測質
問数に対応する質問であるquest(0),quest(1),...,ques
t(m)を大域変数quest_id(0),quest_id(1),...,quest_id
(m)に出力する。Cが1に等しい場合は、関数compがステ
ップc2において1番初めに呼ばれたことを表しており、
ans(0),ans(1),...,ans(m)は図11のフローチャートの
ステップc2で次に提示すべき質問に対する予測質問数を
表す。
に等しければ、ans(0),ans(1),...,ans(m)を予測質問数
として大域変数num(0),num(1),...,num(m)に、各予測質
問数に対応する質問であるquest(0),quest(1),...,ques
t(m)を大域変数quest_id(0),quest_id(1),...,quest_id
(m)に出力する。Cが1に等しい場合は、関数compがステ
ップc2において1番初めに呼ばれたことを表しており、
ans(0),ans(1),...,ans(m)は図11のフローチャートの
ステップc2で次に提示すべき質問に対する予測質問数を
表す。
【0063】ステップd18では、ans(0),ans(1),...,ans
(m)の最小値を関数compの値として返す。
(m)の最小値を関数compの値として返す。
【0064】以上の方法で図11のステップc2における
質問ごとの予測質問数がステップd17で大域変数num(0),
num(1),...,num(m),quest_id(0),quest_id(1),...,ques
t_id(m)に出力される。大域変数であるために、これら
の変数の値はステップc3以降のステップで参照すること
ができる。
質問ごとの予測質問数がステップd17で大域変数num(0),
num(1),...,num(m),quest_id(0),quest_id(1),...,ques
t_id(m)に出力される。大域変数であるために、これら
の変数の値はステップc3以降のステップで参照すること
ができる。
【0065】ステップc3〜ステップc5では、ステップc2
で算出された予測質問数num(0),num(1),...,num(m)か
ら、質問選択提示プロセス36において予測質問数が最
小であるnum(min)を選択し、その予測質問数に対応する
質問quest_id(min)を選択する。さらに、質問quest_id
(min)を質問表示部31に出力し、利用者からの入力を
回答入力部32で受け付ける。質問の表示は、図13に
示すような質問集合記憶部34から質問内容を取り出
し、そのまま表示する。さらに、利用者からの入力を受
け付けるために、「はい」、「いいえ」の選択ボタンを
提示する。
で算出された予測質問数num(0),num(1),...,num(m)か
ら、質問選択提示プロセス36において予測質問数が最
小であるnum(min)を選択し、その予測質問数に対応する
質問quest_id(min)を選択する。さらに、質問quest_id
(min)を質問表示部31に出力し、利用者からの入力を
回答入力部32で受け付ける。質問の表示は、図13に
示すような質問集合記憶部34から質問内容を取り出
し、そのまま表示する。さらに、利用者からの入力を受
け付けるために、「はい」、「いいえ」の選択ボタンを
提示する。
【0066】ステップc6〜ステップc7では、入力受付目
的同定判断プロセス37においてステップc5で受け付け
た回答により、利用者の操作目的が一つに同定できるか
否かを判断する。その判断の結果、操作目的が一つに同
定できたときに制御部3を通して電子機器4の制御を行
う。操作目的が一つに同定できたと判断する場合はステ
ップc4で提示した質問が個別質問で、かつ利用者の回答
が「はい」の場合である。それ以外の場合は目的が一つ
に同定できなかったと判断し、ステップc8へ進む。
的同定判断プロセス37においてステップc5で受け付け
た回答により、利用者の操作目的が一つに同定できるか
否かを判断する。その判断の結果、操作目的が一つに同
定できたときに制御部3を通して電子機器4の制御を行
う。操作目的が一つに同定できたと判断する場合はステ
ップc4で提示した質問が個別質問で、かつ利用者の回答
が「はい」の場合である。それ以外の場合は目的が一つ
に同定できなかったと判断し、ステップc8へ進む。
【0067】ステップc8を実行するのは、ステップc6で
操作目的が一つに同定できなかった場合で、ステップc4
で提示された質問が抽象質問であった場合と、個別質問
が提示されても回答が「いいえ」であった場合になる。
このステップは、目的可能性再計算プロセス38におい
て実行される。ステップc4で提示された質問が抽象質問
であった場合には、提示された抽象質問に対する回答に
よって、処理内容がさらに2通りに分かれる。回答が
「はい」の場合には、提示された抽象質問の絞り込み操
作目的以外の操作目的の目的可能性をnullにしてステッ
プc2へ戻り、再び予測質問数を算出する。回答が「いい
え」の場合には、提示された抽象質問の絞り込み操作目
的の可能性をnullにし、ステップc2へ戻る。ステップc4
で提示された質問が個別質問で、回答が「いいえ」の場
合には、その質問の絞り込み操作目的の可能性をnullに
してステップc2へ戻る。
操作目的が一つに同定できなかった場合で、ステップc4
で提示された質問が抽象質問であった場合と、個別質問
が提示されても回答が「いいえ」であった場合になる。
このステップは、目的可能性再計算プロセス38におい
て実行される。ステップc4で提示された質問が抽象質問
であった場合には、提示された抽象質問に対する回答に
よって、処理内容がさらに2通りに分かれる。回答が
「はい」の場合には、提示された抽象質問の絞り込み操
作目的以外の操作目的の目的可能性をnullにしてステッ
プc2へ戻り、再び予測質問数を算出する。回答が「いい
え」の場合には、提示された抽象質問の絞り込み操作目
的の可能性をnullにし、ステップc2へ戻る。ステップc4
で提示された質問が個別質問で、回答が「いいえ」の場
合には、その質問の絞り込み操作目的の可能性をnullに
してステップc2へ戻る。
【0068】次に、第3の発明の一実施例を図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0069】第3の発明の一実施例として機器操作支援
装置を示す。図15は、第3の発明の一実施例のシステ
ム構成図である。図15のシステム構成において、図1
に示した第1の発明の一実施例のシステム構成と同一の
構成部分があるので、その部分については同一の番号を
付して説明を省略する。
装置を示す。図15は、第3の発明の一実施例のシステ
ム構成図である。図15のシステム構成において、図1
に示した第1の発明の一実施例のシステム構成と同一の
構成部分があるので、その部分については同一の番号を
付して説明を省略する。
【0070】41は操作目的に関する質問に答えること
により電子機器を操作するガイダンスモード、あるいは
電子機器操作のグラフィックインタフェースに対する入
力により電子機器を操作する通常モードのいずれかのモ
ードに基づくインタフェースを表示するインタフェース
質問表示手段、42はガイダンスモードにおける質問に
対する利用者からの回答、あるいは通常モードにおける
電子機器操作入力を受け付ける操作回答入力手段、43
はモードごとに利用者の電子機器操作の習慣を表すユー
ザモデルを記憶するモード付ユーザモデル記憶手段、4
4は操作回答入力手段で受け付けた利用者の入力がモー
ド切替操作の場合には操作モードを切り替え、通常モー
ドでの操作の場合には入力に基づいて電子機器を制御
し、ガイダンスモードでの操作の場合には利用者の入力
によって操作目的が一つに同定されたか否かを判定する
操作目的判定処理を行うモード付入力受付目的同定プロ
セス、45は操作履歴記憶プロセス11で記憶した入力
履歴に基づいて予め定めた複数個の操作目的のうち少な
くとも一つを利用者が達成したか否かを判断するモード
付目的達成判定プロセス、46はモード付目的達成判定
プロセスで操作目的を達成したと判断した場合に利用者
が達成した操作目的に基づいて前記ユーザモデルを更新
するモード付ユーザモデル更新プロセス、47は操作状
態記憶部8の操作状態とユーザモデルに基づいて利用者
の操作目的とその可能性を算出するモード付目的推定プ
ロセスである。
により電子機器を操作するガイダンスモード、あるいは
電子機器操作のグラフィックインタフェースに対する入
力により電子機器を操作する通常モードのいずれかのモ
ードに基づくインタフェースを表示するインタフェース
質問表示手段、42はガイダンスモードにおける質問に
対する利用者からの回答、あるいは通常モードにおける
電子機器操作入力を受け付ける操作回答入力手段、43
はモードごとに利用者の電子機器操作の習慣を表すユー
ザモデルを記憶するモード付ユーザモデル記憶手段、4
4は操作回答入力手段で受け付けた利用者の入力がモー
ド切替操作の場合には操作モードを切り替え、通常モー
ドでの操作の場合には入力に基づいて電子機器を制御
し、ガイダンスモードでの操作の場合には利用者の入力
によって操作目的が一つに同定されたか否かを判定する
操作目的判定処理を行うモード付入力受付目的同定プロ
セス、45は操作履歴記憶プロセス11で記憶した入力
履歴に基づいて予め定めた複数個の操作目的のうち少な
くとも一つを利用者が達成したか否かを判断するモード
付目的達成判定プロセス、46はモード付目的達成判定
プロセスで操作目的を達成したと判断した場合に利用者
が達成した操作目的に基づいて前記ユーザモデルを更新
するモード付ユーザモデル更新プロセス、47は操作状
態記憶部8の操作状態とユーザモデルに基づいて利用者
の操作目的とその可能性を算出するモード付目的推定プ
ロセスである。
【0071】以上のように構成された本実施例を実現す
るためのハードウェアの一つの構成例を図16に示す。
図16に示すハードウェア構成は基本的に汎用の計算機
システムの構成であり、図2に示した第1の発明の一実
施例のハードウェア構成、図15に示したシステム構成
と同一構成部分から成っている。このため、同一構成部
分に同一番号を付し、説明は省略する。
るためのハードウェアの一つの構成例を図16に示す。
図16に示すハードウェア構成は基本的に汎用の計算機
システムの構成であり、図2に示した第1の発明の一実
施例のハードウェア構成、図15に示したシステム構成
と同一構成部分から成っている。このため、同一構成部
分に同一番号を付し、説明は省略する。
【0072】以上のように構成された操作支援装置の動
作を図17のフローチャートを参照しながら説明する。
また、本実施例では操作の対象となる電子機器として家
庭用のテレビとビデオが一体になった融合機器を考え
る。
作を図17のフローチャートを参照しながら説明する。
また、本実施例では操作の対象となる電子機器として家
庭用のテレビとビデオが一体になった融合機器を考え
る。
【0073】ステップe1では、電子機器固有の初期化処
理を行う。また、本実施例では通常モードを初期モード
として設定し、通常モード用のグラフィックインタフェ
ースをインタフェース質問表示部41に表示する。表示
例を図18に示す。
理を行う。また、本実施例では通常モードを初期モード
として設定し、通常モード用のグラフィックインタフェ
ースをインタフェース質問表示部41に表示する。表示
例を図18に示す。
【0074】ステップe2〜ステップe3では操作回答入力
部42を通じた利用者の入力をモード付入力受付目的同
定プロセス44において受け付け、その入力がモード切
替操作である場合にはステップe9へ進み、そうでない場
合にはステップe4へ進む。
部42を通じた利用者の入力をモード付入力受付目的同
定プロセス44において受け付け、その入力がモード切
替操作である場合にはステップe9へ進み、そうでない場
合にはステップe4へ進む。
【0075】ステップe4〜ステップe6は、第1の発明の
一実施例のステップa5〜ステップa7と同じ処理を行う。
ただし、ステップe6はモード付目的達成判定プロセス4
5で行う。
一実施例のステップa5〜ステップa7と同じ処理を行う。
ただし、ステップe6はモード付目的達成判定プロセス4
5で行う。
【0076】ステップe7では、モード付ユーザモデル更
新プロセス46において、図6に示した第1の発明の一
実施例におけるユーザモデルの更新処理のうち、ステッ
プb2と同様の処理を行う。ただし、本実施例ではモード
付ユーザモデル記憶部43においてユーザモデルを通常
モード用とガイダンスモード用で分けて管理する。した
がって、図5に示すようなユーザモデルが通常モード用
とガイダンスモード用の別々で管理される。このステッ
プでは、通常モード用ユーザモデルに対して処理を行
う。また、ステップb2ではステップa8で新たな操作目的
を記憶する際に消去した一番古い操作目的によってユー
ザモデルの履歴頻度に対する減算処理を行ったが、本実
施例では目的履歴を記憶していないために、減算処理は
行わない。ただし、操作履歴が膨大な数値になるため
に、所定の数値を超える履歴頻度が生じた時点で全履歴
頻度を所定の値で割ることにより、履歴頻度の数値を小
さくする。
新プロセス46において、図6に示した第1の発明の一
実施例におけるユーザモデルの更新処理のうち、ステッ
プb2と同様の処理を行う。ただし、本実施例ではモード
付ユーザモデル記憶部43においてユーザモデルを通常
モード用とガイダンスモード用で分けて管理する。した
がって、図5に示すようなユーザモデルが通常モード用
とガイダンスモード用の別々で管理される。このステッ
プでは、通常モード用ユーザモデルに対して処理を行
う。また、ステップb2ではステップa8で新たな操作目的
を記憶する際に消去した一番古い操作目的によってユー
ザモデルの履歴頻度に対する減算処理を行ったが、本実
施例では目的履歴を記憶していないために、減算処理は
行わない。ただし、操作履歴が膨大な数値になるため
に、所定の数値を超える履歴頻度が生じた時点で全履歴
頻度を所定の値で割ることにより、履歴頻度の数値を小
さくする。
【0077】ステップe8では、第1の発明の一実施例に
おけるステップa10と同じ処理を行う。
おけるステップa10と同じ処理を行う。
【0078】ステップe9では、インタフェースのモード
をガイダンスモードに変更し、インタフェース質問表示
部41へのグラフィックインタフェースの表示を止め
る。
をガイダンスモードに変更し、インタフェース質問表示
部41へのグラフィックインタフェースの表示を止め
る。
【0079】ステップe10は、モード付目的推定プロセ
ス47において第1の発明の一実施例のステップa11と
同様の方法で、操作状態記憶部8の状態とユーザモデル
を用いて操作目的の可能性の比を求める。ただし、本実
施例では通常モード用のユーザモデルとガイダンスモー
ド用のユーザモデルがあり、両方を用いる。2つのユー
ザモデルの使い方について示す。まず、両方のユーザモ
デルに対してそれぞれ操作目的の可能性の比を算出す
る。次に、それぞれについて全操作目的の和で各操作目
的の可能性を割る。さらに、各操作目的ごとに(ガイダ
ンスモード用のユーザモデルから算出した可能性−K×
通常モード用のユーザモデルから算出した可能性)を求
め、このステップで算出した可能性とする。Kは正の定
数であり予め設定する。また、この算出方法で求められ
た可能性が0より小さくなるときには0にする。たとえ
ば、操作目的が(O1,O2,O3,O4,O5,O6,O7)の7個で、ガイ
ダンスモード用のユーザモデルから算出した可能性の比
が(20,30,10,90,50,20,2)、通常操作モード用のユーザ
モデルから算出した可能性の比が(10,10,2,40,50,2,80)
である場合を想定する。この場合、前者の可能性の比に
ついて各操作目的に対する値の和は222であり、この値
で各操作目的の可能性を割り、(0.09,0.14,0.05,0.41,
0.23,0.09,0.01)になる。後者の比に対しても各操作目
的に対する値の和を求めて各値を割れば(0.05,0.05,0.0
1,0.21,0.26,0.01,0.41)になる。この時、各可能性の少
数点第3位以下は四捨五入にしているが、このまま処理
を進めて構わない。次に、これらの値に対してKの値を
0.5とすれば(0.09,0.14,0.05,0.41,0.23,0.09,0.01)−
0.5×(0.05,0.05,0.01,0.21,0.26,0.01,0.41)=(0.075,
0.115,0.045,0.305,0.1,0.085,-0.195)になる。この中
から0より小さいものを0にして(0.075,0.115,0.045,
0.305,0.1,0.085,0)になる。このように、ガイダンスモ
ード用のユーザモデルに基づいて算出した可能性から通
常モード用のユーザモデルに基づいて算出した可能性を
減じるのは、通常モードで日頃から行っている操作をガ
イダンスモードで実行する可能性が少ないことを表すた
めである。
ス47において第1の発明の一実施例のステップa11と
同様の方法で、操作状態記憶部8の状態とユーザモデル
を用いて操作目的の可能性の比を求める。ただし、本実
施例では通常モード用のユーザモデルとガイダンスモー
ド用のユーザモデルがあり、両方を用いる。2つのユー
ザモデルの使い方について示す。まず、両方のユーザモ
デルに対してそれぞれ操作目的の可能性の比を算出す
る。次に、それぞれについて全操作目的の和で各操作目
的の可能性を割る。さらに、各操作目的ごとに(ガイダ
ンスモード用のユーザモデルから算出した可能性−K×
通常モード用のユーザモデルから算出した可能性)を求
め、このステップで算出した可能性とする。Kは正の定
数であり予め設定する。また、この算出方法で求められ
た可能性が0より小さくなるときには0にする。たとえ
ば、操作目的が(O1,O2,O3,O4,O5,O6,O7)の7個で、ガイ
ダンスモード用のユーザモデルから算出した可能性の比
が(20,30,10,90,50,20,2)、通常操作モード用のユーザ
モデルから算出した可能性の比が(10,10,2,40,50,2,80)
である場合を想定する。この場合、前者の可能性の比に
ついて各操作目的に対する値の和は222であり、この値
で各操作目的の可能性を割り、(0.09,0.14,0.05,0.41,
0.23,0.09,0.01)になる。後者の比に対しても各操作目
的に対する値の和を求めて各値を割れば(0.05,0.05,0.0
1,0.21,0.26,0.01,0.41)になる。この時、各可能性の少
数点第3位以下は四捨五入にしているが、このまま処理
を進めて構わない。次に、これらの値に対してKの値を
0.5とすれば(0.09,0.14,0.05,0.41,0.23,0.09,0.01)−
0.5×(0.05,0.05,0.01,0.21,0.26,0.01,0.41)=(0.075,
0.115,0.045,0.305,0.1,0.085,-0.195)になる。この中
から0より小さいものを0にして(0.075,0.115,0.045,
0.305,0.1,0.085,0)になる。このように、ガイダンスモ
ード用のユーザモデルに基づいて算出した可能性から通
常モード用のユーザモデルに基づいて算出した可能性を
減じるのは、通常モードで日頃から行っている操作をガ
イダンスモードで実行する可能性が少ないことを表すた
めである。
【0080】ステップe11〜ステップe17は、第2の発明
の一実施例におけるステップc2〜ステップc8と同じ処理
を行う。ただし、ステップe16においてはステップc7と
同じ処理を行った後にステップe18へ進む。
の一実施例におけるステップc2〜ステップc8と同じ処理
を行う。ただし、ステップe16においてはステップc7と
同じ処理を行った後にステップe18へ進む。
【0081】ステップe18ではインタフェースのモード
を通常モードに変更し、インタフェース質問表示部41
に通常モード用のグラフィックインタフェースを表示す
る。
を通常モードに変更し、インタフェース質問表示部41
に通常モード用のグラフィックインタフェースを表示す
る。
【0082】ステップe19では、モード付ユーザモデル
更新プロセス46においてステップe15で達成したと判
断された操作目的を用いて、ガイダンスモード用のユー
ザモデル中の目的比率を更新する。目的比率の更新の方
法は、第1の発明の一実施例のステップb2と同じ方法で
行う。また、ステップb2ではステップa8で新たな操作目
的を記憶する際に消去した一番古い操作目的によってユ
ーザモデルに減算処理を行ったが、このステップでは減
算処理は行わない。
更新プロセス46においてステップe15で達成したと判
断された操作目的を用いて、ガイダンスモード用のユー
ザモデル中の目的比率を更新する。目的比率の更新の方
法は、第1の発明の一実施例のステップb2と同じ方法で
行う。また、ステップb2ではステップa8で新たな操作目
的を記憶する際に消去した一番古い操作目的によってユ
ーザモデルに減算処理を行ったが、このステップでは減
算処理は行わない。
【0083】なお、上記実施例では、コンピュータを用
いソフトウェア的に本発明を実現したが、本発明はこれ
に限らず、各機能を備えた専用のハード回路等で実現し
てももちろんかまわない。
いソフトウェア的に本発明を実現したが、本発明はこれ
に限らず、各機能を備えた専用のハード回路等で実現し
てももちろんかまわない。
【0084】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
第1の発明によれば、利用者が普段行っている操作に基
づいてユーザモデルが更新されるために、利用者の操作
習慣がインタフェース側に学習される。そのため、利用
者が次に行う操作の操作目的を予測推定することがで
き、その目的に合わせてメッセージとボタンを表示する
ことができる。この結果、利用者の操作を先回りして適
切な支援を行うことができる。特に、ユーザモデルの更
新においては、操作の単純な履歴に基づくのではなく、
1)操作を実行したときの操作目的を記録している点、2)
属性条件を目的履歴に付加しているために、午前中と午
後など属性条件によって操作習慣の異なる利用者のユー
ザモデルでも獲得することができる点が特徴である。こ
の結果、利用者の操作習慣をより適切に学習できる。
第1の発明によれば、利用者が普段行っている操作に基
づいてユーザモデルが更新されるために、利用者の操作
習慣がインタフェース側に学習される。そのため、利用
者が次に行う操作の操作目的を予測推定することがで
き、その目的に合わせてメッセージとボタンを表示する
ことができる。この結果、利用者の操作を先回りして適
切な支援を行うことができる。特に、ユーザモデルの更
新においては、操作の単純な履歴に基づくのではなく、
1)操作を実行したときの操作目的を記録している点、2)
属性条件を目的履歴に付加しているために、午前中と午
後など属性条件によって操作習慣の異なる利用者のユー
ザモデルでも獲得することができる点が特徴である。こ
の結果、利用者の操作習慣をより適切に学習できる。
【0085】第2の発明によれば、利用者の操作目的の
可能性に基づいて、利用者に対して発する質問の順序を
決定する。質問順序の決定の際には、操作目的の可能性
に基づいて質問回数の期待値を算出するために、最小回
数の質問で利用者の操作目的を獲得することができる。
可能性に基づいて、利用者に対して発する質問の順序を
決定する。質問順序の決定の際には、操作目的の可能性
に基づいて質問回数の期待値を算出するために、最小回
数の質問で利用者の操作目的を獲得することができる。
【0086】第3の発明によれば、2つ以上の操作モー
ドを持つインタフェースにおいて、利用者の操作習慣を
どの操作モードで実行したかを含めて把握することがで
きる。このため、利用者がどの操作目的を持った時に、
どの操作モードを使うのかをユーザモデルに反映させる
ことができ、きめ細かな操作目的推定を行うことができ
る。この結果、より適切な操作支援を実行することがで
きる。
ドを持つインタフェースにおいて、利用者の操作習慣を
どの操作モードで実行したかを含めて把握することがで
きる。このため、利用者がどの操作目的を持った時に、
どの操作モードを使うのかをユーザモデルに反映させる
ことができ、きめ細かな操作目的推定を行うことができ
る。この結果、より適切な操作支援を実行することがで
きる。
【図1】第1の発明の一実施例である機器操作支援装
置、のシステム構成を示すブロック図である。
置、のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例におけるハードウェア構成例である。
【図3】同実施例の動作手順を示すフローチャートであ
る。
る。
【図4】同実施例におけるグラフィックインタフェース
の表示例である。
の表示例である。
【図5】同実施例におけるユーザモデルの例のデータ構
成図である。
成図である。
【図6】同実施例におけるユーザモデル更新手続きの動
作手順を表すフローチャートである。
作手順を表すフローチャートである。
【図7】同実施例における目的操作履歴の例のデータ構
造図である。
造図である。
【図8】同実施例における条件付きユーザモデルの例の
データ構成図である。
データ構成図である。
【図9】第2の発明の一実施例である機器操作支援装
置、のシステム構成を示すブロック図である。
置、のシステム構成を示すブロック図である。
【図10】同実施例におけるハードウェア構成例であ
る。
る。
【図11】同実施例の動作手順を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図12】同実施例における操作状態と操作目的の対応
表のデータ構成図である。
表のデータ構成図である。
【図13】同実施例における質問集合記憶部のデータ構
造図である。
造図である。
【図14】同実施例における予測質問数算出手順を表す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図15】第3の発明の一実施例である機器操作支援装
置、のシステム構成を示すブロック図である。
置、のシステム構成を示すブロック図である。
【図16】同実施例におけるハードウェア構成例であ
る。
る。
【図17】同実施例の動作手順を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図18】同実施例におけるグラフィックインタフェー
スの表示例である。
スの表示例である。
1 表示部 2 入力部 3 制御部 4 電子機器 5 ユーザモデル記憶部 6 条件集合記憶部 7 目的履歴記憶部 8 操作状態記憶部 9 支援内容記憶部 10 入力受付プロセス 11 操作履歴記憶プロセス 12 目的達成判定プロセス 13 ユーザモデル更新プロセス 14 目的履歴蓄積プロセス 15 ユーザモデル学習プロセス 16 状態推定プロセス 17 目的推定プロセス 18 支援実行プロセス 21 VRAM 22 主記憶装置 23 外部記憶装置 24 CPU 31 質問表示部 32 回答入力部 33 目的可能性算出部 34 質問集合記憶部 35 質問数予測プロセス 36 質問選択提示プロセス 37 入力受付目的同定判断プロセス 38 目的可能性再計算プロセス 41 インタフェース質問表示部 42 操作回答入力部 43 モード付ユーザモデル記憶部 44 モード付入力受付目的同定プロセス 45 モード付目的達成判定プロセス 46 モード付ユーザモデル更新プロセス 47 モード付目的推定プロセス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 淳志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 電子機器を操作するためのインタフェー
スを画面上に表示する表示手段と、利用者からの入力を
受け付ける入力手段と、電子機器を制御する制御手段
と、前記制御手段により制御される電子機器と、利用者
の電子機器操作の習慣を表すユーザモデルを記憶するユ
ーザモデル記憶手段と、前記ユーザモデルの構成部分と
して利用する条件を複数個記憶する条件集合記憶手段
と、利用者が電子機器の操作により達成した操作目的の
履歴を記憶する目的履歴記憶手段と、利用者の操作状態
が予め定めた複数個の操作状態のいずれに属するかを記
憶する操作状態記憶手段とを有し、 前記入力手段で受け付けた利用者の入力に基づいて電子
機器を制御し、前記利用者の入力の系列を入力履歴とし
て所定の数だけ記憶し、前記入力履歴に基づいて予め定
めた複数個の操作目的のうち少なくとも一つを利用者が
達成したか否かを判断し、達成したと判断した場合には
利用者が達成した操作目的に基づいて前記ユーザモデル
を更新し、前記利用者が達成した操作目的と前記操作状
態記憶手段に記憶されている利用者の操作状態と電子機
器の状態を表す状態パラメータとを組み合わせて前記目
的履歴記憶手段に記憶し、前記目的履歴記憶手段に記憶
された操作目的の履歴と前記条件集合記憶手段に記憶さ
れている条件に基づいて前記ユーザモデルを更新し、前
記入力履歴に基づいて、予め定めた複数個の操作状態の
うちいずれの操作状態に利用者が属しているかを各操作
状態に属する度合いとして算出し、この算出の結果を利
用者の操作状態として記憶し、この操作状態と前記ユー
ザモデルに基づいて利用者の操作目的とその可能性を算
出することを特徴とする目的可能性算出方法。 - 【請求項2】 電子機器を操作するためのインタフェー
スを画面上に表示する表示手段と、利用者からの入力を
受け付ける入力手段と、電子機器を制御する制御手段
と、前記制御手段により制御される電子機器と、利用者
の電子機器操作の習慣を表すユーザモデルを記憶するユ
ーザモデル記憶手段と、前記ユーザモデルの構成部分と
して利用する条件を複数個記憶する条件集合記憶手段
と、利用者が電子機器の操作により達成した操作目的の
履歴を記憶する目的履歴記憶手段と、利用者の操作状態
が予め定めた複数個の操作状態のいずれに属するかを記
憶する操作状態記憶手段とを有し、 前記入力手段で受け付けた利用者の入力に基づいて電子
機器を制御し、前記利用者の入力の系列を入力履歴とし
て所定の数だけ記憶し、前記入力履歴に基づいて予め定
めた複数個の操作目的のうち少なくとも一つを利用者が
達成したか否かを判断し、達成したと判断した場合には
利用者が達成した操作目的に基づいて前記ユーザモデル
を更新し、前記利用者が達成した操作目的と前記操作状
態記憶手段に記憶されている利用者の操作状態と電子機
器の状態を表す状態パラメータとを組み合わせて前記目
的履歴記憶手段に記憶し、前記目的履歴記憶手段に記憶
された操作目的の履歴と前記条件集合記憶手段に記憶さ
れている条件に基づいて前記ユーザモデルを更新し、前
記入力履歴に基づいて、予め定めた複数個の操作状態の
うちいずれの操作状態に利用者が属しているかを各操作
状態に属する度合いとして算出し、この算出の結果を利
用者の操作状態として記憶し、この操作状態と前記ユー
ザモデルに基づいて利用者の操作目的とその可能性を算
出する手段を備えたことを特徴とする目的可能性算出装
置。 - 【請求項3】 電子機器を操作するためのインタフェー
スを画面上に表示する表示手段と、利用者からの入力を
受け付ける入力手段と、電子機器を制御する制御手段
と、前記制御手段により制御される電子機器と、利用者
の電子機器操作の習慣を表すユーザモデルを記憶するユ
ーザモデル記憶手段と、前記ユーザモデルの構成部分と
して利用する条件を複数個記憶する条件集合記憶手段
と、利用者が電子機器の操作により達成した操作目的の
履歴を記憶する目的履歴記憶手段と、利用者の操作状態
が予め定めた複数個の操作状態のいずれに属するかを記
憶する操作状態記憶手段と、操作目的と前記表示手段に
表示するメッセージと制御用プログラムを組み合わせて
記憶する支援内容記憶手段とを有し、 前記入力手段で受け付けた利用者の入力に基づいて電子
機器を制御し、前記利用者の入力の系列を入力履歴とし
て所定の数だけ記憶し、前記入力履歴に基づいて予め定
めた複数個の操作目的のうち少なくとも一つを利用者が
達成したか否かを判断し、達成したと判断した場合には
利用者が達成した操作目的に基づいて前記ユーザモデル
を更新し、前記利用者が達成した操作目的と前記操作状
態記憶手段に記憶されている利用者の操作状態と電子機
器の状態を表す状態パラメータとを組み合わせて前記目
的履歴記憶手段に記憶し、前記目的履歴記憶手段に記憶
された目的の履歴と前記条件集合記憶手段に記憶されて
いる条件に基づいて前記ユーザモデルを更新し、前記入
力履歴に基づいて、予め定めた複数個の操作状態のうち
いずれの操作状態に利用者が属しているかを各操作状態
に属する度合いとして算出し、この算出の結果を利用者
の操作状態として記憶し、この操作状態と前記ユーザモ
デルに基づいて利用者の操作目的とその可能性を算出
し、この算出の結果に基づいて前記支援内容記憶手段か
ら操作目的とメッセージと制御プログラムの組を検索
し、検索された組のメッセージと利用者が選択可能なボ
タンを前記表示手段に表示し、利用者が前記表示したボ
タンを選択した場合に前記検索した制御プログラムを実
行することを特徴とする操作支援方法。 - 【請求項4】 電子機器を操作するためのインタフェー
スを画面上に表示する表示手段と、利用者からの入力を
受け付ける入力手段と、電子機器を制御する制御手段
と、前記制御手段により制御される電子機器と、利用者
の電子機器操作の習慣を表すユーザモデルを記憶するユ
ーザモデル記憶手段と、前記ユーザモデルの構成部分と
して利用する条件を複数個記憶する条件集合記憶手段
と、利用者が電子機器の操作により達成した操作目的の
履歴を記憶する目的履歴記憶手段と、利用者の操作状態
が予め定めた複数個の操作状態のいずれに属するかを記
憶する操作状態記憶手段と、操作目的と前記表示手段に
表示するメッセージと制御用プログラムを組み合わせて
記憶する支援内容記憶手段とを有し、 前記入力手段で受け付けた利用者の入力に基づいて電子
機器を制御し、前記利用者の入力の系列を入力履歴とし
て所定の数だけ記憶し、前記入力履歴に基づいて予め定
めた複数個の操作目的のうち少なくとも一つを利用者が
達成したか否かを判断し、達成したと判断した場合には
利用者が達成した操作目的に基づいて前記ユーザモデル
を更新し、前記利用者が達成した操作目的と前記操作状
態記憶手段に記憶されている利用者の操作状態と電子機
器の状態を表す状態パラメータとを組み合わせて前記目
的履歴記憶手段に記憶し、前記目的履歴記憶手段に記憶
された目的の履歴と前記条件集合記憶手段に記憶されて
いる条件に基づいて前記ユーザモデルを更新し、前記入
力履歴に基づいて、予め定めた複数個の操作状態のうち
いずれの操作状態に利用者が属しているかを各操作状態
に属する度合いとして算出し、この算出の結果を利用者
の操作状態として記憶し、この操作状態と前記ユーザモ
デルに基づいて利用者の操作目的とその可能性を算出
し、この算出の結果に基づいて前記支援内容記憶手段か
ら操作目的とメッセージと制御プログラムの組を検索
し、検索された組のメッセージと利用者が選択可能なボ
タンを前記表示手段に表示し、利用者が前記表示したボ
タンを選択した場合に前記検索した制御プログラムを実
行する手段を備えたことを特徴とする操作支援装置。 - 【請求項5】 電子機器の操作目的に関する質問を表示
する質問表示手段と、質問に対する利用者からの回答を
受け付ける回答入力手段と、電子機器を制御する制御手
段と、前記制御手段により制御される電子機器と、電子
機器の状態に基づいて利用者が持つ操作目的の可能性を
算出する目的可能性算出手段と、利用者に対する質問を
複数個記憶する質問集合記憶手段とを有し、 前記目的可能性算出手段で算出された操作目的の可能性
に基づいて前記質問集合記憶手段に記憶された各質問に
対して利用者との対話の予測回数を算出し、この予測回
数に基づいて前記質問集合記憶手段から質問を選択し、
この選択した質問を前記質問表示手段に表示し、前記質
問表示手段に表示された質問と、この質問に対する利用
者の回答に基づいて操作目的が同定されたと判断される
まで以下の処理(1)、(2)を繰り返し、操作目的が
同定されたと判断された場合に前記制御手段に前記電子
機器を制御する命令の実行を指令することを特徴とする
操作支援方法。 (1)前記質問表示手段に表示した質問に対する利用者
からの回答と前記目的可能性算出手段で算出された操作
目的の可能性の両方に基づいて操作目的の可能性を再計
算する目的可能性再計算処理、(2)前記目的可能性再
計算処理によって算出された操作目的の可能性に基づい
て前記質問集合記憶手段に記憶された各質問に対して利
用者との対話の予測回数を算出し、この予測回数に基づ
いて前記質問集合記憶手段から質問を選択し、この選択
した質問を前記質問表示手段に表示する質問選択提示処
理。 - 【請求項6】 電子機器の操作目的に関する質問を表示
する質問表示手段と、質問に対する利用者からの回答を
受け付ける回答入力手段と、電子機器を制御する制御手
段と、前記制御手段により制御される電子機器と、電子
機器の状態に基づいて利用者が持つ操作目的の可能性を
算出する目的可能性算出手段と、利用者に対する質問を
複数個記憶する質問集合記憶手段とを有し、 前記目的可能性算出手段で算出された操作目的の可能性
に基づいて前記質問集合記憶手段に記憶された各質問に
対して利用者との対話の予測回数を算出し、この予測回
数に基づいて前記質問集合記憶手段から質問を選択し、
この選択した質問を前記質問表示手段に表示し、前記質
問表示手段に表示された質問と、この質問に対する利用
者の回答に基づいて操作目的が同定されたと判断される
まで以下の処理(1)、(2)を繰り返し、操作目的が
同定されたと判断された場合に前記制御手段に前記電子
機器を制御する命令の実行を指令する手段を備えたこと
を特徴とする操作支援装置。 (1)前記質問表示手段に表示した質問に対する利用者
からの回答と前記目的可能性算出手段で算出された操作
目的の可能性の両方に基づいて操作目的の可能性を再計
算する目的可能性再計算処理、(2)前記目的可能性再
計算処理によって算出された操作目的の可能性に基づい
て前記質問集合記憶手段に記憶された各質問に対して利
用者との対話の予測回数を算出し、この予測回数に基づ
いて前記質問集合記憶手段から質問を選択し、この選択
した質問を前記質問表示手段に表示する質問選択提示処
理。 - 【請求項7】 操作目的に関する質問に答えることによ
り電子機器を操作するガイダンスモード、あるいは電子
機器操作のグラフィックインタフェースに対する入力に
より電子機器を操作する通常モードのいずれかのモード
に基づくインタフェースを表示するインタフェース質問
表示手段と、ガイダンスモードにおける質問に対する利
用者からの回答、あるいは通常モードにおける電子機器
操作入力を受け付ける操作回答入力手段と、電子機器を
制御する制御手段と、前記制御手段により制御される電
子機器と、利用者の電子機器操作の習慣をモード毎に区
別して表すユーザモデルを記憶するモード付ユーザモデ
ル記憶手段と、利用者の操作状態が予め定めた複数個の
操作状態のいずれに属するかを記憶する操作状態記憶手
段と、ガイダンスモードにおいて利用する質問を複数個
記憶する質問集合記憶手段とを有し、 前記操作回答入力手段で受け付けた利用者の入力がモー
ド切替操作の場合には操作モードを切り替え、通常モー
ドでの操作の場合には入力に基づいて電子機器を制御
し、ガイダンスモードでの操作の場合には利用者の入力
によって操作目的が一つに同定されたか否かを判定する
操作目的判定処理を行い、前記利用者の入力の系列を通
常モードでの操作に限り入力履歴として所定の数だけ記
憶し、前記入力履歴に基づいて、予め定めた複数個の操
作状態のいずれに利用者が属するかを各操作状態に属す
る度合いとして算出し、この算出の結果を前記操作状態
記憶手段に記憶し、前記入力履歴に基づいて予め定めた
複数個の操作目的のうち少なくとも一つを利用者が達成
したか否かを判断し、達成したと判断した場合には利用
者が達成した操作目的と前記操作状態記憶手段に記憶さ
れている内容に基づいて前記ユーザモデルを更新し、前
記操作状態記憶手段に記憶されている内容と前記ユーザ
モデルに基づいて利用者の操作目的とその可能性を算出
する目的可能性算出処理を行い、ガイダンスモードであ
る場合に前記算出した可能性に基づいて前記質問集合記
憶手段に記憶された各質問に対して利用者との対話の予
測回数を算出し、この予測回数に基づいて前記質問集合
記憶手段から質問を選択し、この選択した質問を前記イ
ンタフェース質問表示手段に表示し、前記操作目的判定
処理の結果、操作目的が一つに同定されたと判断される
まで以下の処理(1)、(2)を繰り返し、操作目的が
同定されたと判断された場合に前記制御手段に前記電子
機器を制御する命令の実行を指令することを特徴とする
操作支援方法。 (1)前記インタフェース質問表示手段に表示した質問
に対する利用者からの回答と前記目的可能性算出処理で
算出された操作目的の可能性の両方に基づいて操作目的
の可能性を再計算する目的可能性再計算処理、(2)前
記目的可能性再計算処理によって算出された操作目的の
可能性に基づいて前記質問集合記憶手段に記憶された各
質問に対して利用者との対話の予測回数を算出し、この
予測回数に基づいて前記質問集合記憶手段から質問を選
択し、この選択した質問を前記質問表示手段に表示する
質問選択提示処理。 - 【請求項8】 操作目的に関する質問に答えることによ
り電子機器を操作するガイダンスモード、あるいは電子
機器操作のグラフィックインタフェースに対する入力に
より電子機器を操作する通常モードのいずれかのモード
に基づくインタフェースを表示するインタフェース質問
表示手段と、ガイダンスモードにおける質問に対する利
用者からの回答、あるいは通常モードにおける電子機器
操作入力を受け付ける操作回答入力手段と、電子機器を
制御する制御手段と、前記制御手段により制御される電
子機器と、利用者の電子機器操作の習慣をモード毎に区
別して表すユーザモデルを記憶するモード付ユーザモデ
ル記憶手段と、利用者の操作状態が予め定めた複数個の
操作状態のいずれに属するかを記憶する操作状態記憶手
段と、ガイダンスモードにおいて利用する質問を複数個
記憶する質問集合記憶手段とを有し、 前記操作回答入力手段で受け付けた利用者の入力がモー
ド切替操作の場合には操作モードを切り替え、通常モー
ドでの操作の場合には入力に基づいて電子機器を制御
し、ガイダンスモードでの操作の場合には利用者の入力
によって操作目的が一つに同定されたか否かを判定する
操作目的判定処理を行い、前記利用者の入力の系列を通
常モードでの操作に限り入力履歴として所定の数だけ記
憶し、前記入力履歴に基づいて、予め定めた複数個の操
作状態のいずれに利用者が属するかを各操作状態に属す
る度合いとして算出し、この算出の結果を前記操作状態
記憶手段に記憶し、前記入力履歴に基づいて予め定めた
複数個の操作目的のうち少なくとも一つを利用者が達成
したか否かを判断し、達成したと判断した場合には利用
者が達成した操作目的と前記操作状態記憶手段に記憶さ
れている内容に基づいて前記ユーザモデルを更新し、前
記操作状態記憶手段に記憶されている内容と前記ユーザ
モデルに基づいて利用者の操作目的とその可能性を算出
する目的可能性算出処理を行い、ガイダンスモードであ
る場合に前記算出した可能性に基づいて前記質問集合記
憶手段に記憶された各質問に対して利用者との対話の予
測回数を算出し、この予測回数に基づいて前記質問集合
記憶手段から質問を選択し、この選択した質問を前記イ
ンタフェース質問表示手段に表示し、前記操作目的判定
処理の結果、操作目的が一つに同定されたと判断される
まで以下の処理(1)、(2)を繰り返し、操作目的が
同定されたと判断された場合に前記制御手段に前記電子
機器を制御する命令の実行を指令する手段を備えたこと
を特徴とする操作支援装置。 (1)前記インタフェース質問表示手段に表示した質問
に対する利用者からの回答と前記目的可能性算出処理で
算出された操作目的の可能性の両方に基づいて操作目的
の可能性を再計算する目的可能性再計算処理、(2)前
記目的可能性再計算処理によって算出された操作目的の
可能性に基づいて前記質問集合記憶手段に記憶された各
質問に対して利用者との対話の予測回数を算出し、この
予測回数に基づいて前記質問集合記憶手段から質問を選
択し、この選択した質問を前記質問表示手段に表示する
質問選択提示処理。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6293319A JPH08153004A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 目的可能性算出方法、目的可能性算出装置、操作支援方法、操作支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6293319A JPH08153004A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 目的可能性算出方法、目的可能性算出装置、操作支援方法、操作支援装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08153004A true JPH08153004A (ja) | 1996-06-11 |
Family
ID=17793298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6293319A Pending JPH08153004A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 目的可能性算出方法、目的可能性算出装置、操作支援方法、操作支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08153004A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007072725A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Omron Corp | 推論装置、残り作業量算出方法、制御プログラム、および記録媒体 |
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-
1994
- 1994-11-28 JP JP6293319A patent/JPH08153004A/ja active Pending
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