JP2011113383A - 先回り案内推奨方法、プログラム及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】顧客からの問い合わせに応対する際に将来さらに発生しうるコストを効果的に削減する。
【解決手段】顧客のIDと当該顧客からの問い合わせに応じて特定される第1状態と当該第1状態の後に発生した問い合わせに応じて特定される第2状態とを対応付けて格納する対応履歴格納部から、現問い合わせを行っている現顧客の現状態と同一の状態が第1状態として登録されているレコードを読み出し、読み出されたレコードを第2状態で分類し、上記分類毎に、当該分類に属するレコードに含まれる顧客及び現顧客の所定属性の属性値を取得し、各顧客の属性値と現顧客の属性値との重み付けされた一致度合いを表す属性指標の総和を算出し、属性指標の総和と当該分類に対応する応対コストとの積を抽出レコード数で除した値に比例する予測コスト値を算出し、予測コスト値の降順に第2状態をソートして、ソート結果を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、サポートセンタなどにおいて顧客からの問い合わせに応対するための技術に関する。
多くの企業が自社製品又はサービスについての問い合わせに答えるため、サポートセンタ(コールセンタとも呼ぶ)を設けている。サポートセンタでは、日々膨大な問い合わせに対して応対しているが、問い合わせの件数が増加するにつれコストも増加している。
例えば特開2004−192521号公報には、通信ネットワークを介して受け付けたユーザの問合せに対して、迅速で的確な回答をするための技術が開示されている。具体的には、問合せと回答とを対応づけたデータベースを用意し、ユーザからの問合せから抽出された情報を用いて関連する回答をデータベースから検索して自動的に返信する。データベースに回答が無い場合は、ユーザからの問合せから抽出された情報を用いて関連する関連部門のリストを作成する。リストは、ユーザからの問合せとの一致度が高い関連部門ほど上位になるように作成され、所定の条件を超えて忙しい関連部門は下位に回される。ユーザからの問合せは、リストの上位から順に自動的に転送される。関連部門のいずれかから回答が得られたとき、回答はユーザが希望する通信手段で配信される。しかしながら、問い合わせ自体を削減するようなことは検討されていない。
例えば、特開2009−193457号公報には、ユーザと対話の中で、ユーザの優先度や現在のマッチング状況を的確に判断し、最適なマッチング結果を取得することができ、そのマッチング結果を参照して、的確な検索結果を得ることができるようにするための技術が開示されている。具体的には、情報検索装置は、ユーザとの対話により各属性に対する属性値を解析するユーザ発話解析手段と、ユーザ発話解析手段による解析結果として、複数の属性と各属性に対するユーザの属性値とを対応付けたユーザデータを保持するユーザデータ保持手段と、ユーザデータを参照して回答の得られた属性値の取得割合が所定値以上である場合に、複数の対象データから、ユーザデータの各属性及び各属性値にマッチする1又は複数の対象データ候補を選出するマッチング手段と、マッチング手段により選出された各対象データ候補をユーザ側に出力する対話制御手段とを備える。この技術でも、問い合わせ自体を削減するようなことは検討されていない。
さらに、特開2006−65366号公報には、問い合わせ窓口担当者が過去の類似問い合わせ事例を効率的に探したり、マーケティング担当者が、問い合わせデータを分類してパレート図を効率的に作成できるようにするための、データの全体像把握が可能なキーワード分類装置が開示されている。具体的には、キーワード抽出部によって抽出された名詞句で分類されたカテゴリ内に、共起表現抽出部によって抽出された名詞句に対する述語句で文書を分類したサブカテゴリを作成する分類部を備える。さらに、キーワード抽出部によって抽出された名詞句のキーワードにあわせて、類似キーワード検索部によって検索された類似キーワードをまとめて閲覧できるように表示する分類部を備える。また、キーワード抽出部によって抽出された名詞句で分類されたカテゴリ内に、共起表現抽出部によって抽出された名詞句に対する述語句で文書を分類したサブカテゴリを作成する分類部を備える。この技術でも、問い合わせ自体を削減するようなことは検討されていない。
また、特開2001−222452号公報には、リレーショナルデータベースシステムにおいて、ユーザが求める基準における最適な処理手順の選択を可能にするための技術が開示されている。具体的には、リレーショナルデータベースシステムにおける問い合わせ処理最適化装置は、データをノード、データ間の依存関係をエッジとする有向グラフで問い合わせを表現して保持するアクセスプラン保持手段と、有向グラフのあるノードの近傍におけるノードの追加、削除、エッジの追加、削除の操作による変形ルールを変形前と後のノードとエッジの関係を提示することによって指示するルール指示手段と、有向グラフにルールを繰り返し適用して等価な有向グラフを列挙するルール適用手段と、列挙された有向グラフの中で見積もられるコストが最小であるアクセスプランを選択するアクセスプラン選択手段とを有する。コストについては、処理に必要なコストであり、次回問い合わせに回答するためのコストではない。
さらに、特開平9−305406号公報には、複数の関連するタスクの問題解決プロセスを関連付けて一貫性を持った形で、しかも利用者の負担を要することなく解を導くことができ、利用者の予期しない複数のタスク間の関連付けを利用者に指摘するなどして利用者の業務効率や成果を向上させることができるようにするための技術が開示されている。具体的には、1つ以上のタスクについて管理し、関連するタスクどうしの連関性を管理する機能を持ち、所定のもしくは利用者が指定した初期タスクの解決から開始し、あるタスクについての問題解決の状況が所定の状態になると、次の関連するタスクを探索しその個別タスク実行を指示する機能を持つ手段を設けることで、例えば医師のスケジューリングタスクと看護婦のスケジューリングタスクを連関させて連続して問題解決を行うなど、複数の関連するタスクについてタスク間の一貫性を失うことなく、また利用者に多大な負担をかけることなく順に問題解決を行うことができる。さらに、タスク連鎖モデルを用いて上記のタスク同士の連関を管理し、実行するタスクを探索する手段を設けることで、例えば医師のスケジューリングタスクが終了し次のタスクを探索する際に、例えば前回の懇親会から1ヵ月以上経過していると、次のタスクとして懇親会スケジューリングを探索結果として得て利用者に提案することで、利用者の予期しないタスクを利用者に提案して利用者の業務効率や成果を向上させることができるようになっている。しかしながら、次に発生するであろうタスクを削減してコストを削減するようなことは検討されていない。
特開2004−192521号公報 特開2009−193457号公報 特開2006−65366号公報 特開2001−222452号公報 特開平9−305406号公報
上で述べたように、現在存在する技術には、顧客からの問い合わせに応対するコストを効果的に削減するような観点がない。
従って、本発明の目的は、サポートセンタなどにおいて顧客からの問い合わせに応対する際に将来さらに発生しうるコストを効果的に削減するための技術を提供することである。
本先回り案内推奨方法は、(A)顧客の識別情報と当該顧客からの問い合わせを含むアクションに応じて特定される第1の状態の第1状態コードと当該第1の状態の後に発生したアクションに応じて特定される第2の状態の第2状態コードとを対応付けて格納する対応履歴データ格納部から、現問い合わせを行っている現顧客の現状態の状態コードと同一の状態コードが第1状態コードとして登録されているレコードを読み出すステップと、(B)読み出されたレコードを第2状態コードで分類するステップと、(C)上記分類毎に、当該分類に属するレコードに含まれる顧客の識別情報及び現顧客の識別情報により会員データ格納部から所定属性の属性値を読み出し、各顧客の属性値と現顧客の属性値との重み付けされた一致度合いを表す属性指標の総和を算出し、状態コード毎に応対コストが登録されている応対コスト格納部から当該分類についての第2状態コードに対応付けられている応対コストを読み出し、属性指標の総和と応対コストとの積を読み出された全レコードの数で除した値に比例する予測コスト値を算出し、当該分類についての第2状態コードに対応付けて、予測コスト値格納部に格納する予測コスト値算出ステップと、(D)予測コスト値格納部に格納されている第2の状態を予測コスト値の降順にソートして、当該ソート結果を出力データ格納部に格納するステップとを含む。
このように次に発生する可能性のある問い合わせの予測コスト値を算出すれば、例えばサポートセンタのオペレータは、コスト削減効果が高い問い合わせを把握できるようになる。従って、オペレータが、今回の問い合わせへの応対で、可能性のある次の問い合わせに対する応対(すなわち先回り案内)をも併せて行えば、効果的に次回問い合わせを削減することができ、コスト削減効果を得ることができる。また、顧客側も利便性が向上し、問い合わせに対する満足感が高くなる。
また、上で述べた対応履歴データ格納部が、第1の状態と第2の状態との間隔を特定するための情報(たとえば間隔そのもの又は第1及び第2の状態の発生日付)をさらに格納している場合もある。この場合、上で述べた予測コスト値算出ステップが、上記分類に属するレコードについて、第1の状態と第2の状態との間隔の平均値を算出するステップと、第1の状態と第2の状態との間隔の平均値に応じて、第1の状態から第2の状態への状態遷移がより近い将来に発生する蓋然性を表す第1の係数値を算出するステップとを含むようにしてもよい。そして、属性指標の総和と応対コストとの積を読み出された全レコードの数で除した値に対して、第1の係数値が乗じられるようにしてもよい。
例えば間隔が短い、すなわち近い将来起こりやすい状態遷移に比較的大きな係数値を設定することで、適切な予測コスト値を得ることができるようになる。
さらに、上で述べた予測コスト値算出ステップが、分類に属するレコードについて、第1の状態と第2の状態との間隔の標準偏差を算出するステップと、第1の状態と第2の状態との間隔の標準偏差に応じて、第1の状態と第2の状態との間隔の信頼性を表す第2の係数値を算出するステップとをさらに含むようにしてもよい。そして、属性指標の総和と応対コストとの積を読み出された全レコードの数で除した値と第1の係数値の積に対して、第2の係数値が乗じられるようにしてもよい。間隔のばらつきが大きい状態遷移についてはあまりその間隔の平均値を信用できず、間隔のばらつきが小さい状態遷移については間隔の平均値を信用できるので、そのような信頼度を反映させることで、適切な予測コスト値を得ることができるようになる。
また、上で述べた対応履歴データ格納部が、第2の状態の発生日をさらに格納するようにしてもよい。この場合、上で述べた予測コスト値算出ステップが、上記分類に属するレコードについて、第2の状態の発生日から現日付までの間隔の平均値を算出するステップと、第2の状態の発生日から現日付までの間隔の平均値に応じて、上記分類に属するレコードの鮮度に応じた信頼性を表す第3の係数値を算出するステップとをさらに含む。そして、属性指標の総和と応対コストとの積を読み出された全レコードの数で除した値と第1及び第2の係数値の積に対して、第3の係数値が乗じられるようにしてもよい。状態遷移が最近頻繁に発生しているのか過去良く発生していたものかでは、より最近頻繁に発生している方が信頼性が高い。従って、上で述べたような演算により、適切な予測コスト値を算出することができるようになる。
本発明に係る方法は、コンピュータ・ハードウエアとプログラムとの組み合わせにより実施される場合があり、本発明に係るプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。尚、中間的な処理結果はメインメモリ等の記憶装置に一時保管される。
本発明によれば、サポートセンタなどにおいて顧客からの問い合わせに応対する際に将来さらに発生しうるコストを効果的に削減することができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるシステム概要図である。 図2は、問い合わせ予測サーバの機能ブロック図である。 図3は、時系列の問い合わせの一例を示す図である。 図4は、本実施の形態の概要を表す図である。 図5は、入会データ取得部の処理フローを示す図である。 図6は、会員DBに格納されるデータの一例を示す図である。 図7は、対応履歴DBに格納されるデータの一例を示す図である。 図8は、問い合わせデータ取得部の処理フローを示す図である。 図9は、有向グラフデータ格納部に格納されるデータの一例を示す図でる。 図10は、問い合わせ予測部の処理フローを示す図である。 図11は、スコア計算処理の処理フローを示す図である。 図12は、コストデータ格納部64に格納されるデータの一例を示す図である。 図13は、予測結果格納部に格納されるデータの一例を示す図である。 図14は、オペレータ端末における出力表示画面を示す図である。 図15は、コンピュータの機能ブロック図である。
図1に、本発明の実施の形態に係るシステム概要を示す。例えば、サポートセンタでは、オペレータ毎に、オペレータ端末と電話機11とが用意される。なお、オペレータ端末と電話機とが一体化されている場合もある。例えばオペレータ端末A乃至Eは、LAN(Local Area Network)などのネットワーク1に接続されており、当該ネットワーク1には、本実施の形態における主要な処理を実施する問い合わせ予測サーバ5と、会員管理サーバ9と、CTI(Computer Telephony Integration)システム7と、サポートセンタサーバ13も接続されている。CTIシステム7については、従来と同様であり、例えば自動音声応答にて、問い合わせを行ってきた顧客の識別子(ID)を特定し、問い合わせの内容(又はその一部)を尋ねて特定するなどの処理を実施し、さらに空いている又は適切なオペレータに割り振る処理も実施する。会員管理サーバ9も、従来と同様で、顧客の入会や退会のための処理を実施する。サポートセンタサーバ13についても、従来と同様であり、オペレータ端末A乃至Eと連携して、顧客からの問い合わせの応対に必要なデータ、例えば応対に必要な情報や過去の問い合わせ履歴などをオペレータ端末A乃至Eに出力する。オペレータ端末A乃至Eは、サポートセンタサーバ13やCTIシステム7と連携するためのプログラムがインストールされて実行されているものとする。そして、会員管理サーバ9には、会員DB91が接続されており、会員管理サーバ9及びネットワーク1を介して他の装置から会員DB91にアクセス可能となっている。
次に、問い合わせ予測サーバ5の機能ブロック図を図2に示す。問い合わせ予測サーバ5は、状態定義データ格納部52と、状態定義データ格納部52に格納されているデータを用いて処理を行う問い合わせデータ取得部51と、会員管理サーバ9から会員の入会に関するデータを取得する入会データ取得部53と、入会データ取得部53及び問い合わせデータ取得部51の出力を格納する対応履歴DB54と、対応履歴DB54に格納されているデータを用いて処理を行う有向グラフ生成部55と、有向グラフ生成部55によって生成された有向グラフデータを格納する有向グラフデータ格納部56と、コストデータを格納するコストデータ格納部64と、問い合わせデータ取得部51からの出力に応じて有向グラフデータ格納部56とコストデータ格納部64とに格納されているデータを用いて処理を実施する問い合わせ予測部57と、問い合わせ予測部57からの指示に応じて会員データを会員管理サーバ9から取得する会員データ取得部59と、会員データ取得部59が取得した会員データを格納する会員データ格納部62と、問い合わせ予測部57の処理結果を格納する予測結果格納部61と、状態定義データ格納部52に格納されているデータを用いて予測結果格納部61に格納されているデータを処理して出力する出力部63とを有する。なお、問い合わせ予測部57は、会員データ格納部62に格納されているデータをも用いて処理を行う。
本実施の形態では、以下のような状況を想定する。すなわち、図3に示すように、特定のプロバイダに入会した顧客が、2009年9月1日に「接続」についての問い合わせを行った後、同年9月8日には「メール」について質問を行っている。さらに、同年9月30日には「ブログ」について質問を行って、さらに2010年9月1日には「解約」についての問い合わせを行っている。このように、顧客は、インターネット接続サービスの利用進捗状況に応じて時系列に問い合わせを行っている場合が多い。このような問い合わせの履歴については、サポートセンタサーバ13に蓄積して、過去の問い合わせ状況を統計的に分析したり、個別に参照するような処理に用いているだけであった。
そこで、本実施の形態では、図4中央に示すように、問い合わせを1つの状態として取り扱い、問い合わせの履歴を状態遷移としてとらえて有向グラフを仮想的に構成する。図4中央に示すように、どの問い合わせの後に、どのような問い合わせが発生する可能性があるかについてや、例えば「接続」の問い合わせの後に「メール」の問い合わせを行う確率や「ブログ」の問い合わせを行う確率は、複数の顧客の問い合わせの履歴から導出することができる。但し、完全な有向グラフを生成する必要はなく、各状態遷移を把握することができれば十分である。そして、本実施の形態では以下でも述べるが、問い合わせを行ってきた顧客の属性情報(図4左側)と、コスト削減効果(図4右側)とを併せて考慮した上で、オペレータに、次の問い合わせを効果的に防止又は低減するための先回り案内の候補を提示する。
以下、このような先回り案内の候補を提示するために必要な処理について図5乃至図14を用いて説明する。最初に、前処理として有向グラフデータの生成までを説明する。
最初に、問い合わせ予測サーバ5における入会データ取得部53の処理について図5を用いて説明する。入会データ取得部53は、例えば所定の周期又は任意のタイミングで、会員管理サーバ9に対して、新規会員のID及び入会日のデータを要求する。会員管理サーバ9は、会員DB91から該当する会員のID及び入会日のデータを読み出し、問い合わせ予測サーバ5の入会データ取得部53に送信する。会員DB91には、例えば図6に示すようなデータが格納されている。図6の例では、会員のIDと、性別と、年齢(具体的には年代)と、婚姻の有無と、住居の種別と、子供の人数と、職業と、住所と、料金コースと、入会年月日と、支払方法とを、各会員について登録するようになっている。
そして、入会データ取得部53は、会員管理サーバ9から、会員ID及び入会日のデータを取得し(ステップS1)、状態コード「0」と会員ID及び入会日を含むレコードを、対応履歴DB54に登録する(ステップS3)。例えば対応履歴DB54には、図7に示すようなデータが格納される。図7の例では、会員のIDと、日付と、状態コードとが登録されるようになっている。ステップS3では、状態コード「0」のレコードを登録する。
図5の処理については、例えば会員管理サーバ9が新規会員登録のための処理を実施した際に、会員ID及び入会日のデータを自発的に入会データ取得部53に通知するようにして、通知に応じて実施するようにしても良い。さらに、既に会員DB91に登録されている既存の顧客については、会員ID及び入会日のデータを一括して取得して対応履歴DB54に登録するようにしても良い。
次に、図8を用いて、問い合わせデータ取得部51により実施される前処理について説明する。問い合わせデータ取得部51は、例えばCTIシステム7又はオペレータ端末から、今回問い合わせを行ってきた顧客のIDを取得する(ステップS11)。例えば、CTIシステム7が出力した音声ガイダンスに対して、顧客がプッシュ音等にてIDを入力した場合には、CTIシステム7からその会員のIDを取得する。また、CTIシステム7が音声認識機能を有しており、顧客が会員IDを発声した場合にも、CTIシステム7から音声認識結果に含まれる会員IDを取得する。場合によっては、オペレータが顧客から会員IDを聞き出して、オペレータ端末に入力する場合もある。その場合には、オペレータ端末から、会員IDを取得する。
また、問い合わせデータ取得部51は、例えばCTIシステム7又はオペレータ端末から、現在の状態コードを取得する(ステップS13)。ステップS11と同様に、CTIシステム7が、問い合わせを行ってきた顧客に対して1又は複数の質問を出力し、それら質問の回答の結果として問い合わせの内容を表す状態コードが特定される場合には、CTIシステム7から取得する。また、オペレータが顧客から問い合わせの内容を聞き出して、当該問い合わせの内容を表す状態コードをオペレータ端末に入力した場合には、当該オペレータ端末から取得する。
そして、問い合わせデータ取得部51は、本日の日付と共に顧客のID及び状態コードを、対応履歴DB54に登録する(ステップS15)。図7に示したように、問い合わせ毎にレコードが追加される。
なお、ステップS11乃至S15は、新規に問い合わせを行ってきた場合に実施されるが、例えばサポートセンタサーバ13に蓄積されている過去の応対データからデータを取得した場合にも類似の処理を実施する。通常、サポートセンタサーバ13に蓄積されている過去の応対データには、問い合わせを行ってきた顧客の会員ID及び日付に加えて、問い合わせの内容及び回答の内容についてのデータを含む。問い合わせの内容及び回答の内容についてのデータについては、自由文で記載されている場合もあれば、所定のフォーマットで問い合わせ内容及び回答の内容が整理されている場合もある。従って、例えば状態定義データ格納部52に、サポートセンタサーバ13に蓄積されているデータの形態に応じて状態コードを付与するルールや定義データを用意しておき、問い合わせデータ取得部51が、当該状態定義データ格納部52に格納されているルールや定義データに従って状態コードを付与するものとする。このようなテキスト解析については従来から存在しているものであるから、ここではこれ以上述べない。
また、ステップS11及びS13で取得したデータについては、問い合わせ予測部57に出力する。問い合わせ予測部57は、データを受け取ると、図10に示すような処理を実施して、担当オペレータに、先回り案内についての推奨データを提示する。
次に、有向グラフ生成部55は、例えば所定の周期又は任意のタイミング(例えば新たにレコードが登録される毎)で、対応履歴DB54に蓄積された新規レコードの各々について、同一会員IDについて直前のレコードを抽出する(ステップS17)。図7の例で最後のレコードが処理対象であるとすると、ID「abc12345」と同一のIDを含む直前のレコードは、最後から2番目のレコードである。この最後から2番目のレコードが処理対象であるとすると、ID「abc12345」と同一のIDを含む直前のレコードは、処理対象レコードの2行上のレコードである。
そして、有向グラフ生成部55は、処理対象のレコードと抽出レコードとの対にて状態遷移データを生成して、有向グラフデータ格納部56に登録する(ステップS19)。本実施の形態に係る状態遷移データは、会員IDと、抽出レコードの状態コードと、処理対象レコードの状態コードと、処理対象レコードに含まれる日付と抽出レコードに含まれる日付との差である間隔と、処理対象レコードに含まれる日付とを含む。図9に有向グラフデータ格納部56に格納されるデータの一例を示す。図9の例では、会員IDと、抽出レコードの状態コード(状態1)と、処理対象レコードの状態コード(状態2)と、処理対象レコードに含まれる日付と抽出レコードに含まれる日付との差である間隔と、処理対象レコードに含まれる日付(日付2)とが登録されるようになっている。
このように本実施の形態では、有向グラフ全体を生成するのではなく、2つの状態間の状態遷移のデータを用意しておく。なお、2つの状態間の状態遷移ではなく、3つ以上の状態の状態遷移によって1レコードを生成するようにしても良い。
有向グラフデータ格納部56に格納されたデータによれば、誰がどのような問い合わせを行った後にさらにどのような問い合わせを行ったかが分かる。さらに、問い合わせの間の日数及び本レコードの鮮度を表す後の問い合わせを行った日付をも得ることができる。なお、日付2だけではなく、日付1も登録することによって、間隔をその都度計算するようにしてもよい。
次に、問い合わせ予測部57等の処理について図10乃至図14を用いて説明する。問い合わせ予測部57は、問い合わせデータ取得部51から、問い合わせ顧客の会員ID(ここではidcと記す)及び現在の状態コードscを取得する(ステップS21)。そして、問い合わせ予測部57は、状態1の状態コード(すなわち遷移元の状態の状態コード)が現在の状態コードscと一致するレコードを、有向グラフデータ格納部56から抽出し、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS23)。例えば本ステップでレコード数をカウントしておく。すなわち、状態コードscで「状態1」の列を検索して該当するレコードを抽出する。そして、スコア計算処理を実施する(ステップS25)。
スコア計算処理については図11を用いて説明する。まず、問い合わせ予測部57は、抽出レコード集合Sを、状態2の状態コードsjによってサブセットSjに分類する(ステップS31)。状態1の状態コードはステップS23からして全て同じであるから、状態2の状態コードに応じて分類する。状態2の状態コードによって、次になされる可能性のある問い合わせが特定される。
そして、問い合わせ予測部57は、全てのサブセットSjについて処理したか判断する(ステップS33)。未処理のサブセットSjが存在する場合には、問い合わせ予測部57は、未処理のサブセットSjを1つ特定する(ステップS35)。そして、問い合わせ予測部57は、サブセットSjに含まれるレコードの間隔の平均値を算出すると共に、標準偏差についても算出し、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS37)。平均値及び標準偏差については周知であるから、これ以上述べない。ここで間隔の平均値をimeanと記し、標準偏差をiSDと記すものとする。
また、問い合わせ予測部57は、サブセットSjに含まれる日付2の日付から現在日付(例えばシステム時計から取得)までの日数の平均値rを算出し、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS39)。そして、問い合わせ予測部57は、サブセットSjに含まれるIDを会員データ取得部59に出力し、会員データの取得を要求する。会員データ取得部59は、問い合わせ予測部57から受け取ったIDを含む検索要求を会員管理サーバ9に出力し、会員管理サーバ9は、受信した検索要求に含まれるIDで会員DB91を検索して該当するレコードを読み出し、問い合わせ予測サーバ5の会員データ取得部59に送信する。会員データ取得部59は、会員管理サーバ9から該当レコードを受信し、会員データ格納部62に格納する。そうすると、問い合わせ予測部57は、会員データ格納部62に格納されているデータを用いて、sim(idc,idd)(iddはサブセットSjに含まれるレコード内の各IDであり、idcは問い合わせデータ取得部51から受け取ったIDである。)を算出し、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS41)。なお、本ステップにおいてsim(idc,idd)の総和を算出するようにしてもよい。
ここで関数sim(id1,id2)は以下のように定義される。
Figure 2011113383
ここでattr(id,a)は、会員ID「id」の顧客のaという属性の属性値を表す。「a」という属性は、図6に示したように、本実施の形態では、a1が性別であり、a2は年齢であり、a3は婚姻の有無であり、a4は住居の有無であり、a5は子供の人数であり、a6は職業であり、a7は住所であり、a8は料金コースであり、a9は入会年月日であり、a10は支払方法である。但し、このような属性に限定するものではなく、会員属性のうち特に問い合わせに関連する会員属性を抽出できればよい。また、ここでは属性を10個用いる例を示しているが、10に限定するものではなく他の個数であっても良い。
さらに、match(b1,b2)は、以下のように定義される。
Figure 2011113383
このように一致していれば「1」で、不一致であれば「0」であるが、属性によっては区分が一致しているか否かで「1」か「0」を分けても良い。例えば、入会年月日については、入会年月日の入会年月だけを用いるようにしても良い。さらに住所についても例えば県より下の行政区画までを比較するようにしても良い。
また、wiは、i番目の属性の重み値であり、(1)式の分母は、重み値の総和を表している。
そして、問い合わせ予測部57は、コストデータ格納部64から処理対象のサブセットSjについての状態1の状態コードsjに対応付けられているコストc(sj)を読み出し、予測コスト値Cost(idc,sc,Sj,sj)を算出し、状態2の状態コードに対応付けて予測結果格納部61に格納する(ステップS43)。図12に、コストデータ格納部64に格納されるデータの一例を示す。図12の例では、状態コードに対応付けて応対のコスト(例えば「分」単位)が登録されるようになっている。本実施の形態では、状態コードに対応する問い合わせについて1回応対するのに必要な時間をコストとして採用する。
そしてCost(idc,sc,Sj,sj)は、以下のように定義される。
Figure 2011113383
(2)式で、|S|は、集合Sのレコード数を表す。また、上でも述べたが、Sjは処理に係るサブセットを表し、C(sj)は、コストデータ格納部64から読み出した状態コードsjに対応するコスト値である。また、iddはサブセットSjに含まれるレコード内のIDであり、idcは問い合わせ顧客の会員IDであり、imeanはサブセットSjに含まれるレコード内の間隔の平均値であり、iSDはサブセットSjに含まれるレコード内の間隔の標準偏差であり、rはサブセットSjに含まれるレコードの日付2の日付から現在日付までの平均値である。
meanの値が大きいということは、状態コードsjの状態になるまでの平均的な間隔が長いということである。従って、より短い間隔で発生しそうな問い合わせを優先するため、imeanが大きいほど、予測コスト値Costの値が小さくなるように、exp{−imean/α}(αは例えば「5」あたりが適切。)という値を乗じている。
また、iSDの値が大きいということは、1つ前の状態からこの状態になる間隔にばらつきが大きいということである。従って、それだけ間隔を予測しづらいということであり、間隔の平均値の信頼性が低いということを表している。そのため、この値が大きいほど、コスト予測値Costの値が小さくなるように、exp{−iSD/β}(βは例えば「1」あたりが適切。)という値を乗じている。
さらに、rの値が大きいということは、次の状態を予測するために使ったデータが古いということである。従って、現在の問い合わせのトレンドとはずれが生じている場合があり、信頼性が低い。従って、より新しいデータを使った予測を優先するために、rが大きいほど予測コスト値Costの値が小さくなるように、exp{−r/γ}(γは例えば「10」あたりが適切。)という値を乗じている。
なお、exp{−x/y}は、0から1の値を取り、xが大きいほど0に近づき、yが大きいほど、緩やかに減衰する関数である。
予測結果格納部61に格納されるデータの一例を図13に示す。図13の例では、状態2についての状態コードsjに対応付けて、ステップS43で算出された予測コスト値Costが登録されるようになっている。
ステップS43が終了するとステップS33に戻り、問い合わせ予測部57は、全てのサブセットSjについて処理したか判断し、全てのサブセットSjについて処理が完了した場合には、問い合わせ予測部57は、予測コスト値Costの値で状態2の状態コードsjを降順にソートし、ソート結果を予測結果格納部61に格納する(ステップS45)。そして元の処理に戻る。
このように予測コスト値が高いものから低いものへ並べ替えて、予測コスト値が高い状態コードを優先する。すなわち、先回り案内を行うことによって、次の問い合わせを防止及び削減して、コスト削減効果が大きくなるようなものを優先するということである。より具体的には、今回の応対にかかる時間は多少長くなるが、問い合わせの件数が多くなる方がコストが高くなる場合に有効である。
図10の処理の説明に戻って、出力部63は、予測結果格納部61から問い合わせ予測部57の処理結果を読み出し、担当するオペレータのオペレータ端末に送信する(ステップS27)。担当するオペレータのオペレータ端末については、例えばCTIシステム7等、担当オペレータの割り当てを行う装置から割り当て情報を取得して特定する。この際、例えば状態定義データ格納部52の状態定義データを参照して、状態コードに対応する問い合わせ内容データを抽出して、予測結果格納部61から読み出した処理結果に含まれる状態コードを問い合わせ内容に置換して出力する。ネットワーク1を介してオペレータ端末は、問い合わせ予測サーバ5からデータを受信して表示装置に表示する。例えば、図14に示すようなデータが表示される。図14の例では、併せてご案内するとよい事項として、「1.ブログ・・・」「2.セキュリティ・・・」「3.スパム・・・」というような予測問い合わせ内容が列挙される。このような次の問い合わせを防止することによって、コスト削減を行う。さらに、顧客にとっても、何度も問い合わせを行わずにすみ、さらに付加的な情報をもらうことになるので、利便性が向上し、顧客満足度が向上する。なお、図14で表示される内容に、予測コスト値を含めるようにしても良い。さらに、例えばサポートセンタサーバ13から、問い合わせ内容に対応する応対内容についてのデータを取得して、併せて提示するようにしても良い。
以上のような処理を実施することによって、サポートセンタ等において顧客からの問い合わせの件数を効果的に削減することができるようになる。すなわち、コストの削減が可能となる。
以上本発明の一実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図1には様々なコンピュータで上で述べたような機能を実現する例を示したが、より少ないコンピュータ又はより多くのコンピュータで同様の機能を実現するようにしても良い。さらに、図2に示した問い合わせ予測サーバ5の機能ブロック図は一例であって、実際のプログラムモジュール構成とは一致しない場合もある。また、処理フローについても、処理結果が変わらない限り、処理順番を入れ替えたり、並列実施することも可能である。例えば、予測コスト値を計算するのに必要な値を算出する処理については、順番を入れ替えたり並列実行してもよい。また、問い合わせ予測サーバ5の全部又は一部の機能を、オペレータ端末で実施するようにしてもよい。
また、予測コスト値Costの計算式(2)については、変形が可能である。すなわち、imean、iSDやrについての減衰カーブについては、他の減衰カーブを採用しても良い。さらに、現在の計算式(2)では、属性値のみ個別レコードの値を反映させているが、例えば個別レコードの間隔や日付2の日付から現在日付までの日数を、上で述べたように大きな値ほど小さく減衰させるような関数で変換して例えば分子のΣの内部に反映させるようにしてもよい。
さらに、上の例では問い合わせ1件ごとのコストが高いため、2件を1件にまとめて1件あたりの応対時間が長くなっても良いというポリシーで状態2の状態コードをソートしていた。しかし、別のポリシーを採用する場合もある。例えば、少しの手間で先回り案内できる問い合わせについて優先するというポリシーである。この場合には、応対時間の短いものほど予測コスト値が高くなるようにCostの計算式を変形する必要がある。
また、サポートセンタの例を示したが、顧客からの問い合わせに応対する必要があり、問い合わせ件数を削減する必要がある他のサービスにも本発明は、適用可能である。
なお、上では述べていないが、状態2が「解約」を表す状態でありそのような状態が予測結果において比較的上位にランキングされる場合がある。この場合には、オペレータに特別に警告を発して、解約防止のための応対を必ず行うように依頼するようにしても良い。なお、解約などの重大な状態については、コストデータ格納部64においてコストを非常に大きな値に設定するなどの工夫も行いうる。
なお、問い合わせ予測サーバ5、CTIシステム7、会員管理サーバ9、サポートセンタサーバ13及びオペレータ端末は、コンピュータ装置であって、図15に示すように、メモリ2501とCPU2503とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施例における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。本技術の実施例では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはコンピュータ読み取り可能なリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
1 ネットワーク 5 問い合わせ予測サーバ
7 CTIシステム 9 会員管理サーバ
13 サポートセンタサーバ 91 会員DB
51 問い合わせデータ取得部 52 状態定義データ格納部
53 入会データ取得部 54 対応履歴DB
55 有向グラフ生成部 56 有向グラフデータ格納部
57 問い合わせ予測部 59 会員データ取得部
61 予測結果格納部 62 会員データ格納部
63 出力部 64 コストデータ格納部

Claims (6)

  1. 顧客の識別情報と当該顧客からの問い合わせを含むアクションに応じて特定される第1の状態の第1状態コードと当該第1の状態の後に発生したアクションに応じて特定される第2の状態の第2状態コードとを対応付けて格納する対応履歴データ格納部から、現問い合わせを行っている現顧客の現状態の状態コードと同一の状態コードが前記第1状態コードとして登録されているレコードを読み出すステップと、
    読み出された前記レコードを前記第2状態コードで分類するステップと、
    前記分類毎に、当該分類に属するレコードに含まれる前記顧客の識別情報及び前記現顧客の識別情報で会員データ格納部から所定属性の属性値を読み出し、各前記顧客の属性値と前記現顧客の属性値との重み付けされた一致度合いを表す属性指標の総和を算出し、状態コード毎に応対コストが登録されている応対コスト格納部から当該分類についての前記第2状態コードに対応付けられている応対コストを読み出し、前記属性指標の総和と前記応対コストとの積を読み出された全レコードの数で除した値に比例する予測コスト値を算出し、当該分類についての前記第2状態コードに対応付けて、予測コスト値格納部に格納する予測コスト値算出ステップと、
    前記予測コスト値格納部に格納されている前記第2状態コードを前記予測コスト値の降順にソートして、当該ソート結果を出力データ格納部に格納するステップと、
    を含み、コンピュータに実行される先回り案内推奨方法。
  2. 前記対応履歴データ格納部が、前記第1の状態と前記第2の状態との間隔を特定するための情報をさらに格納しており、
    前記予測コスト値算出ステップが、
    前記分類に属するレコードについて、前記第1の状態と前記第2の状態との間隔の平均値を算出するステップと、
    前記第1の状態と前記第2の状態との間隔の平均値に応じて、前記第1の状態から前記第2の状態への状態遷移がより近い将来に発生する蓋然性を表す第1の係数値を算出するステップと、
    を含み、
    前記属性指標の総和と前記応対コストとの積を読み出された全レコードの数で除した値に対して、前記第1の係数値が乗じられる
    ことを特徴とする請求項1記載の先回り案内推奨方法。
  3. 前記予測コスト値算出ステップが、
    前記分類に属するレコードについて、前記第1の状態と前記第2の状態との間隔の標準偏差を算出するステップと、
    前記第1の状態と前記第2の状態との間隔の標準偏差に応じて、前記第1の状態と前記第2の状態との間隔の信頼性を表す第2の係数値を算出するステップと、
    をさらに含み、
    前記属性指標の総和と前記応対コストとの積を読み出された全レコードの数で除した値と前記第1の係数値の積に対して、前記第2の係数値が乗じられる
    ことを特徴とする請求項2記載の先回り案内推奨方法。
  4. 前記対応履歴データ格納部が、前記第2の状態の発生日をさらに格納しており、
    前記予測コスト値算出ステップが、
    前記分類に属するレコードについて、前記第2の状態の発生日から現日付までの間隔の平均値を算出するステップと、
    前記第2の状態の発生日から現日付までの間隔の平均値に応じて、前記分類に属するレコードの鮮度に応じた信頼性を表す第3の係数値を算出するステップと、
    をさらに含み、
    前記属性指標の総和と前記応対コストとの積を読み出された全レコードの数で除した値と前記第1及び第2の係数値の積に対して、前記第3の係数値が乗じられる
    ことを特徴とする請求項3記載の先回り案内推奨方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つ記載の先回り案内推奨方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  6. 顧客の識別情報と当該顧客からの問い合わせを含むアクションに応じて特定される第1の状態の第1状態コードと当該第1の状態の後に発生したアクションに応じて特定される第2の状態の第2状態コードとを対応付けて格納する対応履歴データ格納部から、現問い合わせを行っている現顧客の現状態の状態コードと同一の状態コードが前記第1状態コードとして登録されているレコードを読み出す手段と、
    読み出された前記レコードを前記第2状態コードで分類する手段と、
    前記分類毎に、当該分類に属するレコードに含まれる前記顧客の識別情報及び前記現顧客の識別情報で会員データ格納部から所定属性の属性値を読み出し、各前記顧客の属性値と前記現顧客の属性値との重み付けされた一致度合いを表す属性指標の総和を算出し、状態コード毎に応対コストが登録されている応対コスト格納部から当該分類についての前記第2状態コードに対応付けられている応対コストを読み出し、前記属性指標の総和と前記応対コストとの積を読み出された全レコードの数で除した値に比例する予測コスト値を算出し、当該分類についての前記第2状態コードに対応付けて、予測コスト値格納部に格納する予測コスト値算出手段と、
    前記予測コスト値格納部に格納されている前記第2状態コードを前記予測コスト値の降順にソートして、当該ソート結果を出力データ格納部に格納する手段と、
    を有する先回り案内推奨装置。
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