JP2000194473A - 表示システム - Google Patents

表示システム

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JP2000194473A
JP2000194473A JP37309998A JP37309998A JP2000194473A JP 2000194473 A JP2000194473 A JP 2000194473A JP 37309998 A JP37309998 A JP 37309998A JP 37309998 A JP37309998 A JP 37309998A JP 2000194473 A JP2000194473 A JP 2000194473A
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JP
Japan
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priority
display object
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displayed
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Application number
JP37309998A
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English (en)
Inventor
Akio Kitano
晃生 北野
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アイコンやウインドウが他のウインドウの陰に
なって見えなくなるのを防ぎ、操作性に富んだ表示方法
とする。 【解決手段】 複数個の表示オブジェクトを1つのディ
スプレイ上に配置する表示システムであって、少なくと
も、各表示オブジェクトの用途を判断する表示用途判断
部26aと、各表示オブジェクトの用途を記憶する表示
用途記憶部25aと、この表示用途記憶部25aに記憶
されている各表示オブジェクトの用途に基づいて、各表
示オブジェクトが表示される領域に関する情報を管理す
る表示領域管理部25bと、この表示領域管理部25b
に管理されている各用途に従い、ディスプレイ上の定め
られた領域に各表示オブジェクトを表示する表示制御部
24とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータやワードプロセッサ、電子手帳や携帯端末機器な
どの表示画面を有する情報機器の表示システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、LCDやCRT等の表示装置で
は、その表示画面上に、アプリケーションを起動するた
めの表示オブジェクト(アイコン)や、そのアプリケー
ションが扱うデータを表示するための表示オブジェクト
(ウインドウ)を表示することが可能である。この場
合、図17(a)に示すように、表示画面11上に表示
するアイコン12やウインドウ13の数は、操作者によ
って自由に設定できる。
【0003】また、図17(b)に示すように、表示画
面11上に表示されるアイコン12やウインドウ13の
配置場所や大きさ、形状についても同じく操作者によっ
て自由に設定できる。
【0004】また、複数個のアイコンやウインドウを操
作し、表示した場合、最後に操作されたウインドウが最
も上に表示され、他のアイコンやウインドウに比べて高
い優先度を所有することになる。そのため、この状態で
他のウインドウを参照する(すなわち、他のウインドウ
に高い優先度を与える)ためには、該当するウインドウ
のフレームをマウスでクリックする必要がある。また、
特開平5−20011号公報に記載されているように、
ウインドウの優先度を変更するための特定のキーを備
え、このキーを操作することによって他のウインドウを
参照できるようにしたものもある。
【0005】また、複数個のウインドウを開いた場合、
表示画面上のそれぞれのアイコンやウインドウの配置場
所や大きさの関係によっては、図17(c)に示すよう
に、アイコン12やウインドウ13が、別のウインドウ
14の陰に隠れてしまうことがあり、このときには、ウ
インドウ14を移動させたり、閉じたりしなければ、ア
イコン12やウインドウ13を操作することができなく
なる。この問題を解消するためには、各ウインドウを上
下又は左右に並べて表示する方法が提案されてる。ま
た、特開平10−171624号公報に記載されている
ように、ウインドウに優先度を与え、その優先度に従っ
て画面を移動させて、重なりを防ぐようにしたものもあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術では、アイコンやウインドウを表示するた
めの領域が表示画面上で定められていないため、アイコ
ンやウインドウの相互の位置関係によっては、アイコン
がウインドウの陰に隠れてしまい、アイコンに対して操
作を行う場合に、アイコンを隠しているウインドウを移
動させたり、サイズを変えたり、閉じたりする操作を行
う必要があるといった問題があった。
【0007】また、上記した従来の技術では、ある表示
オブジェクトを表示する際に、それがアイコンであるの
か、ウインドウであるのかによって、表示する情報が一
律的に決められており、特定の情報だけを表示すること
ができないといった問題もあった。
【0008】さらに、上記した従来の技術では、ある表
示オブジェクトに優先度を付加する際に、アイコンやウ
インドウをクリックしたり、決められたキーを押し下げ
するといった、操作者自身の意図による操作が必要であ
り、表示オブジェクトの使用実情に合わせて優先度を設
定することができないといった問題があった。
【0009】本発明はこのような問題点を解決すべく創
案されたものであって、その第1の目的は、アイコンを
操作する際の余計な工数を減らすとともに、表示オブジ
ェクトの用途ごとに表示領域を区別することによって、
視覚的に管理しやすくすることにある。また、第2の目
的は、表示オブジェクトの用途ごとに区別される表示領
域を有効的に利用することにより、視覚的に管理しやす
くすることにある。また、第3の目的は、各表示オブジ
ェクトが持っている情報のうち、操作者が望む情報だけ
を表示することにより、情報の有効利用が可能になるだ
けでなく、表示する情報を絞り込むことによって、ディ
スプレイ上での表示領域を有効に利用することにある。
また、第4の目的は、優先度を付加する際に、操作者の
意図だけでなく、各表示オブジェクトの使用履歴等も利
用することにより、各表示オブジェクトの使用実情に合
った優先度の設定を可能とすることにある。また、第5
の目的は、各表示オブジェクトに付加される優先度を利
用して、一覧性に富んだ表示方法を提供し、かつ視覚的
に管理しやすくすることにある。また、第6の目的は、
各表示オブジェクトに付加される優先度が変更された際
にも、そのときどきの優先度を容易に認識できるように
することにある。また、第7の目的は、特定の優先度を
持つ表示オブジェクトだけを表示する等、優先度を利用
した各表示オブジェクトの管理方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、複数個の表示オブジェク
トを1つのディスプレイ上に配置する表示システムにお
いて、各表示オブジェクトの用途を判断する表示用途判
断手段と、各表示オブジェクトの用途を記憶する表示用
途記憶手段と、この表示用途記憶手段に記憶されている
各表示オブジェクトの用途に基づいて、各表示オブジェ
クトが表示される領域に関する情報を管理する表示領域
管理手段と、この表示領域管理手段に管理されている各
用途に従い、ディスプレイ上の定められた領域に各表示
オブジェクトを表示する表示手段とを備えた構成として
いる。
【0011】つまり、各表示オブジェクトの個々の用途
が、表示用途判断手段により判断されて、表示用途記憶
手段に記憶されている。従って、この表示用途記憶手段
に記憶されている情報に基づいて、表示領域管理手段に
より定められている領域に、各表示オブジェクトを表示
することができる。つまり、各表示オブジェクトの用途
ごとに、表示する領域を指定することができるようにな
っている。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のものにおいて、各表示オブジェクトが表示され
る領域に関する情報を任意に設定変更可能な表示領域設
定手段を備えた構成としている。
【0013】つまり、各表示オブジェクトの個々の用途
が、表示用途判断手段により判断され、表示用途記憶手
段により記憶されるとともに、その記憶情報に基づいて
表示されている。このとき、表示領域設定手段により、
表示領域管理手段に記憶されている各表示領域の情報を
変更することにより、各表示オブジェクトの表示領域を
任意に変更することができる。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、複数個の
表示オブジェクトを1つのディスプレイ上に配置する表
示システムにおいて、各表示オブジェクトの有する表示
情報を判断する表示情報判断手段と、各表示オブジェク
トの有する表示情報を記憶する表示情報記憶手段と、表
示情報に優先度を付加する優先度付加手段と、表示する
優先度を指定する優先度指定手段と、この優先度指定手
段により指定された優先度に従ってディスプレイ上に表
示情報を表示する表示手段とを備えた構成としている。
【0015】つまり、各表示オブジェクトの有する表示
情報が、表示情報判断手段によって判断され、表示情報
記憶手段により記憶されている。また、記憶されている
表示情報に対して、優先度付加手段により優先度が付加
されている。このとき、優先度指定手段により、ディス
プレイへの表示に際して表示が必要な優先度を指定する
ことにより、選択された表示情報が表示される。これに
より、各表示オブジェクトが持っている情報のうち、操
作者が望む情報だけを表示することが可能となる。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、複数個の
表示オブジェクトを1つのディスプレイ上に配置する表
示システムにおいて、各表示オブジェクトに優先度を付
加する表示オブジェクト優先度付加手段と、各表示オブ
ジェクトに付加された優先度を記憶する表示オブジェク
ト優先度記憶手段と、優先度の変更方法を定義する優先
度変更方法定義手段と、この優先度変更方法定義手段に
より変更された優先度に従ってディスプレイ上に表示す
る表示手段とを備えた構成としている。
【0017】つまり、各表示オブジェクトに対し、表示
オブジェクト優先度付加手段により優先度を付加し、そ
の優先度を表示オブジェクト優先度記憶手段により記憶
しておく。その後、優先度変更方法定義手段により定義
された方法に基づき、表示オブジェクト優先度記憶手段
により記憶されている各表示オブジェクトが有する優先
度を随時変更し、変更された優先度を再度記憶するとと
もに、新たな優先度に基づいて、各表示オブジェクトの
表示を行う。これにより、操作者の意図だけでなく、各
表示オブジェクトの使用実情に合った優先度を設定する
ことができる。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載のものにおいて、前記表示オブジェクト優先度記
憶手段に記憶された優先度に基づいて、各表示オブジェ
クトの大きさや形状を計算する表示オブジェクト計算手
段を備え、表示手段は、表示オブジェクト計算手段によ
り計算された大きさや形状で各表示オブジェクトを表示
するものである。
【0019】つまり、各表示オブジェクトに対し、表示
オブジェクト優先度付加手段により優先度を付加し、そ
の優先度を表示オブジェクト優先度記憶手段により記憶
しておく。その後、各表示オブジェクトをすべてディス
プレイ上に表示するために、表示オブジェクト優先度記
憶手段に記憶されている各表示オブジェクトの表示優先
度に基づいて、表示オブジェクト計算手段により、各表
示オブジェクトの大きさ及び形状を計算し、その計算結
果に基づいて表示を行う。これにより、各表示オブジェ
クトに付加される優先度を利用して、一覧性に富んだ表
示が可能となる。
【0020】また、請求項6に記載の発明は、請求項4
に記載のものにおいて、前記表示オブジェクト優先度記
憶手段に記憶された優先度に基づいて表示方法を設定す
る優先度別表示方法設定手段を備え、表示手段は、優先
度別表示方法設定手段により設定された表示方法に基づ
いて表示を行うものである。
【0021】つまり、各表示オブジェクトに対し、表示
オブジェクト優先度付加手段により優先度を付加し、そ
の優先度を表示オブジェクト優先度記憶手段により記憶
しておく。また、優先度別表示方法設定手段により、各
優先度ごとに、表示オブジェクトの表示色や表示場所等
を設定しておき、表示を行う際に、設定されている情報
に基づいて各表示オブジェクトの表示を行う。これによ
り、各表示オブジェクトに付加される優先度が変更され
た際にも、そのときどきの優先度を容易に認識すること
ができる。
【0022】また、請求項7に記載の発明は、請求項4
に記載のものにおいて、特定の優先度を選択する優先度
選択手段と、選択された優先度の表示オブジェクトに対
する処理方法を設定する選択優先度処理手段とを備えた
構成としている。
【0023】つまり、各表示オブジェクトに対し、表示
オブジェクト優先度付加手段により優先度を付加し、そ
の優先度を表示オブジェクト優先度記憶手段により記憶
しておく。また、選択優先度処理手段により、ある優先
度が選択されたときに、該当する優先度の表示オブジェ
クトにどのような処理を施すかを設定しておく。そし
て、優先度選択手段により、ある優先度の表示オブジェ
クトを任意に選択し、設定されている内容に基づいて、
選択された優先度の表示オブジェクトに対する操作を行
う。これにより、特定の優先度を持つ表示オブジェクト
だけを表示する等、優先度を利用した表示オブジェクト
の管理が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0025】図1は、本発明の表示システムをパーソナ
ルコンピュータに適用した場合の一実施の形態を示すシ
ステム構成図であり、図示しないキーボードからの入力
を制御するキーボード制御部21、図示しないマウスの
制御を行うマウス制御部22、図示しないディスク装置
に対するアクセス制御を行うディスク制御部23、表示
制御部24、表示格納部25、プログラム実行部26、
及び中央処理装置(CPU)27によって構成されてい
る。
【0026】表示制御部24は、入力文字等の各種デー
タ、表示格納部25に格納されているデータ、及びプロ
グラム実行部26により加工されたデータなどを、図示
しない表示装置のディスプレイ等に表示する。
【0027】中央処理装置27は、キーボード制御部2
1、マウス制御部22、ディスク制御部23、表示制御
部24、表示格納部25及びプログラム実行部26を制
御する。
【0028】表示格納部25には、各表示オブジェクト
の表示用途を記憶するための表示用途記憶部25a、各
表示オブジェクトが表示される領域に関する情報を管理
するための表示領域管理部25b、各表示オブジェクト
が有する各表示情報を記憶するための表示情報記憶部2
5c、各表示オブジェクトに付加された優先度を記憶す
るための表示オブジェクト優先度記憶部25d、各表示
オブジェクトの大きさや形状を計算するための表示オブ
ジェクト計算部25e等が含まれる。
【0029】プログラム実行部26には、各表示オブジ
ェクトの用途を判断するための表示用途判断部26a、
各表示オブジェクトが表示される領域に関する情報を自
由に設定変更するための表示領域設定部26b、各表示
オブジェクトが有する表示情報を判断するための表示情
報判断部26c、各表示情報に優先度を付加するための
優先度付加部26d、優先度を指定するための優先度指
定部26e、各表示オブジェクトに優先度を付加するた
めの表示オブジェクト優先度付加部26f、優先度の変
更方法を定義するための優先度変更方法定義部26g、
各優先度に対して表示方法を設定するための優先度別表
示方法設定部26h、特定の優先度を選択するための優
先度選択部26i、選択された優先度の表示オブジェク
トに対する処理方法を設定するための選択優先度処理部
26j等が含まれる。
【0030】次に、上記構成の表示システムにおいて、
請求項1〜7に対応したそれぞれの具体例について説明
する。
【0031】〔1〕各表示オブジェクトの用途ごとに表
示する領域を指定する方法について、図2及び図3を参
照して説明する。
【0032】まず、図2(a)に示すように、ディスプ
レイ11上にアイコン表示領域31とウインドウ表示領
域32とを作成する。このとき、同図(b)に示すよう
に、ディスプレイ11の左上を原点とし、この原点から
右方向をX軸の正の向き、下方向をY軸の正の向きとし
て、操作者によるマウス等の操作により4点(点A(X
a,Ya)、点B(Xb,Yb)、点C(Xc,Y
c)、点D(Xd,Yd))を指定することにより、こ
の4点で囲まれた範囲をアイコン表示領域31とし、こ
れら4点の座標データを表示領域管理部25bに保存す
る。また、アイコン表示領域31以外の領域をウインド
ウ表示領域32とする。
【0033】次に、表示すべき各表示オブジェクトの用
途を、表示用途判断部26aにより分別するが、ここで
は判断基準の一例として、プロパティの有無を利用す
る。プロパティとは、各表示オブジェクトを選択したと
きに実行されるプログラムのリンク先情報や、各表示オ
ブジェクトを選択したときにどのような設定内容でアプ
リケーションを起動するか等の情報が含まれているもの
であり、アイコンは、このプロパティという概念を有し
ている。
【0034】このような方法によって分別された各表示
オブジェクトは、表示用途記憶部25aにおいて、アイ
コン若しくはウインドウとして記憶され、ディスプレイ
11上への表示に際しては、図2(c)に示すように、
用途に従ってそれぞれの表示領域に表示される。
【0035】この表示オブジェクトの用途に従って定め
られた領域に表示を行う処理動作を、図3に示すフロー
チャートを参照して説明する。
【0036】ステップS1では、4点を指定することに
より、各表示領域31、32を作成する。ステップS2
では、表示すべき表示オブジェクトの数をカウントし、
その数をOcとする。ステップS3では、表示オブジェ
クトを1つ選択し、その際に表示オブジェクトのカウン
ト数を1つ減らす(Oc←Oc−1)。ステップS4で
は、プロパティの有無により表示用途判別部26aが各
表示オブジェクトの用途を判断する。このステップS4
において、プロパティ有りと判断された場合には、ステ
ップS5において、表示オブジェクトをアイコンとして
表示用途記憶部25aに記憶する。一方、ステップS4
において、プロパティ無しと判断された場合には、ステ
ップS6において、表示オブジェクトをウインドウとし
て表示用途記憶部25aに記憶する。
【0037】ステップS7では、表示オブジェクトのカ
ウント数が0かどうかにより、用途を判断すべき表示オ
ブジェクトがまだ残っているかどうかの判断を行う。そ
して、用途を判断すべき表示オブジェクトが残っている
場合には、ステップS3に戻って、ステップS3からス
テップS6の処理を繰り返す。一方、ステップS7にお
いて、用途を判断すべき表示オブジェクトが残っていな
いと判断された場合には、ステップS8において、表示
用途記憶部25aに記憶された用途に基づき、各表示オ
ブジェクトを定められた表示領域に表示する。
【0038】〔2〕上記の方法によって作成された各表
示オブジェクトに対する表示領域の変更方法について、
図4及び図5を参照して説明する。
【0039】図2(c)に示すような大きさで表示領域
が区別されている場合、アイコン表示領域31を狭くす
ることにより、各表示オブジェクトをより有効に表示で
きることは明らかである。このような場合、上記した
〔1〕に示す手順で再度アイコン表示領域を作成するだ
けでなく、次のような手法により、表示領域を変更でき
るようにする。
【0040】すなわち、図4(a)に示すように、ディ
スプレイ上の点Aと点Bとを結んだ線を縦枠線AB、点
Cと点Dとを結んだ線を縦枠線CD、点Aと点Cとを結
んだ線を横枠線AC、点Bと点Dとを結んだ線を横枠線
BDとする。
【0041】これらの各枠線をマウス等で選択して移動
させることにより、表示領域の変更を行うが、その場合
の座標計算は、次のようにして行う。
【0042】最初に、表示領域管理部25bに保存され
ている4点の座標データを読み出す。次に、例えば、縦
枠線ABを選択して移動させた場合、座標変化の検出
は、X軸方向についてのみ追求し、その値を表示領域設
定部26bにおいて計算する。すなわち、縦枠線AB上
の任意の点、例えば点E(X1,Y1)を選択して、図
4(b)に示すように、その点を点F(X2,Y2)に
移動させた場合、座標の変化についてはX軸方向だけを
考慮し、その変化分(X2−X1)を表示領域設定部2
6bによりΔXとする。この変化分ΔXを点A及び点B
のX座標に加算し、その座標値を表示領域管理部25b
に記憶することにより、枠線の移動を計算する。 同様
に、縦枠線CDを移動した場合は、X軸方向の変化分Δ
Xを、点C及び点DのX座標に加算し、横枠線ACやB
Dを移動させた場合は、Y軸方向の変化分ΔYを、点A
と点C、及び点Bと点DのY座標に、それぞれ加算す
る。
【0043】図4(c)は、同図(a)の縦枠線CD
を、X軸の負の方向(表示領域の減少方向)に移動させ
て、アイコン表示領域を狭く変更した例を示している。
【0044】このような表示領域の変更を行う処理動作
を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0045】ステップS11では、表示領域管理部25
bより、4点の座標値を読み出す。ステップS12で
は、選択されたのが縦枠線AB上の点かどうかを判断す
る。このステップS12において、選択されたのが縦枠
線AB上の点であると判断された場合には、ステップS
13において、選択された点の移動が終わるのを待っ
て、表示領域設定部26bによりX軸方向の移動分ΔX
を検出する。ステップS14では、点AのX座標(X
a)と点BのX座標(Xb)とにΔXを加算したもの
を、新たなX座標値として表示領域管理部25bに記憶
する。
【0046】一方、ステップS12において、選択され
たのが縦枠線AB上の点でないと判断された場合には、
ステップS15において、選択されたのが横枠線BD上
の点かどうかを判断する。このステップS15におい
て、選択されたのが横枠線BD上の点であると判断され
た場合には、ステップS16において、選択された点の
移動が終わるのを待って、表示領域設定部26bにより
Y軸方向の移動分ΔYを検出する。ステップS17で
は、点BのY座標(Yb)と点DのY座標(Yd)とに
ΔYを加算したものを、新たなY座標値として表示領域
管理部25bに記憶する。
【0047】一方、ステップS15において、選択され
たのが横枠線BD上の点でないと判断された場合には、
ステップS18において、選択されたのが縦枠線CD上
の点かどうかを判断する。このステップS18におい
て、選択されたのが縦枠線CD上の点であると判断され
た場合には、ステップS19において、選択された点の
移動が終わるのを待って、表示領域設定部26bにより
X軸方向の移動分ΔXを検出する。ステップS20で
は、点CのX座標(Xc)と点DのX座標(Xd)とに
ΔXを加算したものを、新たなX座標値として表示領域
管理部25bに記憶する。
【0048】一方、ステップS18において、選択され
たのが縦枠線CD上の点でないと判断された場合には、
ステップS21において、選択されたのが横枠線AC上
の点かどうかを判断する。このステップS21におい
て、選択されたのが横枠線AC上の点であると判断され
た場合には、ステップS22において、選択された点の
移動が終わるのを待って、表示領域設定部26bにより
Y軸方向の移動分ΔYを検出する。ステップS23で
は、点AのY座標(Ya)と点CのY座標(Yc)とに
ΔYを加算したものを、新たなY座標値として表示領域
管理部25bに記憶する。
【0049】ステップS24では、このようにして表示
領域管理部25bに新たに記憶された4点(点A、点
B、点C、点D)により囲まれた領域を、アイコン表示
領域31として再表示する。なお、縦枠線AB、縦枠線
CD、横枠線BD、横枠線AC以外の点が選択された場
合には、座標データの変更が発生しないため、その結果
として表示領域は変更されない。
【0050】〔3〕各表示オブジェクトが有する表示情
報に優先度をつけることにより、表示する情報を絞り込
み、各表示オブジェクトを有効的に表示し、ディスプレ
イ上での表示領域を有効に利用する方法について、図6
及び図7を参照して説明する。
【0051】まず、表示情報判断部26cにより各表示
オブジェクトが有している表示情報を判断し、それらの
情報を表示情報記憶部25cに記憶する。
【0052】例えば、図6(a)に示すような場合、ア
イコン51〜53のアイコン類が有している表示情報
は、アイコンの形状、アイコンのタイトル、そのアイコ
ンを選択したときに開かれるアプリケーションのリンク
先、アプリケーションの作成日時、アプリケーションの
属性等であり、ウインドウ54、55のウインドウ類が
有している表示情報は、ウインドウのタイトル、ウイン
ドウ内に含まれるアイコン数、ウインドウ内に含まれる
アイコンのタイトル、ウインドウのサイズ等であり、こ
の場合に、表示情報記憶部25cに記憶されている内容
は、図6(b)のようになる。
【0053】このとき、図6(b)に示すように、優先
度付加部26dにより、各表示オブジェクトが有する表
示情報に任意の優先度を付加する。次に、優先度指定部
26eにより、図6(b)に示されている優先度のう
ち、どの優先度の情報を表示するかを設定する。
【0054】例えば、図6(a)のようなディスプレイ
上の表示に対し、優先度1の表示情報だけを表示するよ
うに設定した場合の表示内容は、図6(c)のようにな
り、表示オブジェクトごとに表示したい内容を選択する
ことが可能となる。
【0055】この表示情報への優先度付けやそれに基づ
く表示処理動作を、図7に示すフローチャートを参照し
て説明する。
【0056】ステップS31では、表示情報が有してい
る表示情報が何であるか判断し、ステップS32では、
判断された表示情報を記憶する。ステップS33では、
最初に付加する優先度として、優先度変数Pを1に設定
する。ステップS34では、記憶されている表示情報の
うち、優先度を付加したい表示情報があるかどうかを選
択し、優先度を付加したい表示情報がある場合には、ス
テップS35において、設定されている優先度を所望す
る表示情報に付加し、ステップS36で、優先度変数に
1を加えて、ステップS34に戻る。
【0057】一方、ステップS34において、優先度を
付加したい表示情報がなくなった場合には、ステップS
37において、どの優先度を表示するかを指定する。ス
テップS38では、ステップS37で指定された優先度
の表示情報があるかどうかチェックし、表示情報がある
場合には、ステップS39で、指定された優先度に基づ
いて、各表示オブジェクトの表示情報を表示する。
【0058】一方、ステップS38において、表示情報
がない場合には、ステップS40において、各表示情報
に優先度が設定されなかった、若しくは表示するように
指定された優先度を有する表示情報がなかったとの判断
に基づき、表示状態は変更しない。
【0059】〔4〕各表示オブジェクト(ディスプレイ
上にあるアイコンやウインドウ)に優先度を付加した
り、付加されている優先度を変更する際の手順につい
て、図8及び図9を参照して説明する。
【0060】表示オブジェクト優先度付加部26fによ
り、図8(a)に示すように、ある表示オブジェクトを
選択した際に、優先度入力エリア66が表示されるよう
にしておく。そして、この優先度入力エリア66に対し
て、任意の優先度を入力することにより、表示オブジェ
クトに対する優先度を設定することが可能になる。ま
た、設定された優先度は、各表示オブジェクトへのアク
セス情報等、図8(b)に示すような形で表示オブジェ
クト優先度記憶部25dに記憶される。
【0061】一方、一度設定された各表示オブジェクト
の優先度を変更する場合には、上記と同じように、再
度、優先度入力エリア66を表示させ、変更したい優先
度を再入力することも可能であるが、ここでは、操作者
が直接的に優先度を変更するのとは異なり、システム側
で自動的に優先度を変更する方法について説明する。
【0062】例えば図8(c)に示されているような内
容を、優先度変更方法定義部26gにおいて、設定又は
任意に変更、追加できるものとする。ここでは、図8
(b)に示すような各表示オブジェクトの優先度と、図
8(c)に示すような変更方法とが設定されているとす
る。つまり、変更方法は、表示オブジェクトへのアクセ
スが連続して5日間行われなかった場合には優先度を+
1し、表示オブジェクトへのアクセスの累積回数が50
回を超えた場合には優先度を−1するように設定されて
いる。
【0063】このような設定において、図8(a)に示
すウインドウ65に連続して5日間アクセスがなかった
場合には(本日を9月16日とすると、ウインドウ65
の最終アクセス日は9月10日であるので、連続して5
日間以上アクセスされなかったことになる)、それまで
の優先度2から、図8(c)で示される変更値(+1)
に従って、自動的に優先度が3に変更される(図8
(d)参照)。また、アイコン62にアクセスされる
と、図8(b)からアイコン62のアクセス回数が50
回になるので、それまでの優先度3から、図8(c)で
示される変更値(−1)に従って、自動的に優先度が2
に変更される(図8(d)参照)。
【0064】このような優先度の自動的な変更方法の処
理を、図9に示すフローチャートを参照して説明する。
【0065】ステップS41では、優先度の変更の対象
となるアクションを、ステップS42では、優先度の変
更の対象となる値を、ステップS43では、上記のアク
ションの値が満たされた場合の優先度の変更値を、それ
ぞれ必要に応じて設定し、その設定したものから順に、
1、2、3の番号で管理するものとする。
【0066】ステップS44では、検索をかけるための
検索番号Nを1に設定する。ステップS45では、検索
番号Nに対して、アクション、値、変更値が設定されて
いるかどうかを判断する。そして、ステップS45にお
いて、Nに対して設定されていると判断された場合に
は、ステップS46において、ステップS41で設定し
たアクション及びステップS42で設定した値に該当す
る表示オブジェクトの有無を確認する。そして、ステッ
プS46において、該当する表示オブジェクトがある場
合には、ステップS47において、ステップS43で設
定した変更値に応じて、表示オブジェクトの優先度を変
更する。ステップS48では、次の項目が存在するかど
うかを検索するために、検索番号に1を加えて、ステッ
プS45に戻り、次の検索を行う。
【0067】〔5〕各表示オブジェクトに付加された優
先度を利用して、一覧性に富んだ表示を行う表示方法に
ついて、図10ないし図12を参照して説明する。
【0068】いま、各表示オブジェクトに設定されてい
る優先度が、図10(a)に示すような値で、表示オブ
ジェクト優先度記憶部25dに記憶されているものとす
る。
【0069】このとき、アイコン71〜73に関して
は、すべて同じ優先度(ここでは、4)に設定されてい
るので、アイコン表示領域76における表示は、図10
(b)に示すように、3等分された領域にそれぞれのア
イコンが表示される。また、ウインドウ74、75に関
しては、それぞれの優先度が、優先度1と優先度2にな
っているので、優先度1のウインドウ74が表示に使用
する領域を、ウインドウ表示領域77のうちの2/3の
大きさとし、優先度2のウインドウ75が表示に使用す
る領域を、ウインドウ表示領域74のうちの1/3の大
きさとする。
【0070】この表示領域の分割については、表示オブ
ジェクト計算部25eにおいて計算を行うが、例えば表
示すべきオブジェクトの優先度が、(1、2、3)と設
定されている場合は、それぞれ、3/6(1/2)、2
/6(1/3)、1/6として計算され、(1、2、
3、4)と設定されている場合は、それぞれ、4/10
(2/5)、3/10、2/10(1/5)、1/10
として計算され、(1、3)と設定されている場合は、
それぞれ、1/4、3/4として計算される。つまり、
優先度が高い表示オブジェクトになるほど、表示に際し
て使用する領域が大きく配分されるものとする。
【0071】また、図10(c)に示すような優先度が
設定されている場合は、優先度ごとに使用する表示領域
の大きさを最初に計算し、その後に、同じ優先度の表示
オブジェクトが存在する場合は、優先度ごとに計算され
た表示領域を、表示オブジェクトの数で等分するので、
その結果、図10(d)に示すような形で表示される。
【0072】このような優先度に応じた表示領域の配分
の処理を、図11に示すフローチャート及び図12に示
すリスト例を参照して説明する。
【0073】ステップS51では、表示すべき表示オブ
ジェクトの数をカウントし、その数をOcとする。ステ
ップS52では、表示すべき表示オブジェクトを1つ選
択し、ステップS53において、表示オブジェクト数
(Oc)を1つ減らす。ステップS54では、選択され
た表示オブジェクトが有する優先度が、すでにリストに
登録されているかどうかをチェックする。そして、ステ
ップS54において、リストに登録されていないと判断
された場合には、ステップS55において、新たに検出
された優先度を登録するとともに、登録されている優先
度を利用して、その時点での領域の分配比を計算する。
【0074】一方、ステップS54において、リストに
登録されていると判断された場合には、ステップS56
において、検出された優先度の個数を1つ増やす。ステ
ップS57では、他に表示すべきオブジェクトの有無を
チェックし、表示すべきオブジェクトがある場合には、
ステップS52に戻り、ステップS52からステップS
56の処理を繰り返す。一方、他に表示すべきオブジェ
クトがない場合には、ステップS58において、リスト
に登録された内容に基づき表示領域の配分を計算する。
【0075】例えば、ステップS52で、最初の表示オ
ブジェクト(例えば、表示オブジェクト79)が選択さ
れ、その優先度が1であった場合、ステップS54で
は、新規の優先度として判断され、ステップS55とス
テップS56の処理を経過することにより、図12
(a)に示すような形で、リストに登録される。
【0076】次に、他の表示オブジェクト(例えば、表
示オブジェクト80)が検出され、その優先度が3であ
った場合は、ステップS54で、上記と同様に新規の優
先度として判断されるが、ステップS55において、す
でに他の優先度1の表示オブジェクトが存在するため、
優先度の数値を利用した分配が計算され、ステップS5
6を経過した後は、図12(b)に示すような形で、リ
ストに登録される。
【0077】次に、他の表示オブジェクト(例えば、表
示オブジェクト81)が検出され、その優先度が1であ
った場合は、ステップS54で、すでに登録されている
優先度として判断されるため、ステップS54からステ
ップS56へと動作を進め、リスト上の登録は、図12
(c)に示すようになる。つまり、優先度1の数が1か
ら2となる。
【0078】この後、他に表示すべきオブジェクトが存
在しない場合は、ステップS58へと動作を進め、この
時点でのリスト登録内容(図12(c))に従って表示
領域の分配を計算する。図12(d)は、計算された分
配に従って表示した例を示している。
【0079】〔6〕各表示オブジェクトに設定されてい
る優先度を、視覚的に容易に認識するための方法につい
て、図13及び図14を参照して説明する。
【0080】図13(a)に示すように、各表示オブジ
ェクトの優先度が設定されている場合、上記〔5〕の表
示方法に基づき、優先度に応じて表示領域を配分する
と、図13(b)に示すように、各表示オブジェクトが
表示される。しかし、この場合、ウインドウ表示領域9
8に着目すると、優先度1のウインドウが2つ(ウイン
ドウ94、95)存在しているために、ウインドウの大
きさに着目しても、どのウインドウの優先度が高いの
か、認識することが難しくなっている。また、アイコン
表示領域97に着目すると、配分されている表示領域に
対し、アイコンが表示に使用している領域が少ないた
め、アイコン自体の大きさに着目した場合、やはり、ど
のアイコンの優先度が高いのか、認識することが難しく
なっている。
【0081】この場合、図13(c)に示すような優先
度別表示方法により、各優先度の表示オブジェクトごと
に、表示する際の表示枠の色、太さ、位置等を設定でき
るようにしておくと、各優先度の表示オブジェクトの表
示方法を任意に設定することが可能となる。例えば、図
13(b)に示すような表示オブジェクトに対し、図1
3(c)に示すような設定がされている場合、実際の表
示は、図13(d)に示すように、ウインドウ94とウ
インドウ95とが太線表示となり、どの表示オブジェク
トに高い優先度が設定されているかが、表示枠の太さや
表示位置により、容易に認識できるようになる。
【0082】このような優先度ごとの表示方法の処理手
順を、図14に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0083】ステップS61では、すべての表示オブジ
ェクトに対して表示方法の設定を確認するために、表示
オブジェクト数をカウントし、その値をOcとする。ス
テップS62では、すべての表示オブジェクトに対する
設定の確認が終わったかどうかをオブジェクトの残数に
よりチェックし、すべての表示オブジェクトに対する設
定の確認が終わっていない場合には、ステップS63に
おいて、選択された表示オブジェクトが有する優先度に
対し、色の設定がなされているかをチェックする。そし
て、ステップS63において、色の設定がなされている
と判断された場合には、ステップS64において、設定
されている内容に従い、表示オブジェクトの表示枠の色
を設定する。
【0084】一方、ステップS63において、色の設定
がなされていないと判断された場合には、ステップS6
5において、選択された表示オブジェクトが有する優先
度に対し、太さの設定がなされているかをチェックす
る。そして、ステップS65において、太さの設定がな
されていると判断された場合には、ステップS66にお
いて、設定されている内容に従い、表示オブジェクトの
表示枠の太さを設定する。
【0085】一方、ステップS65において、太さの設
定がなされていないと判断された場合には、ステップS
67において、選択された表示オブジェクトが有する優
先度に対し、表示位置の設定がなされているかをチェッ
クする。そして、ステップS67において、表示位置の
設定がなされていると判断された場合には、ステップS
68において、設定されている内容に従い、表示オブジ
ェクトの表示位置を設定する。
【0086】一方、ステップS67において、表示位置
の設定がなされていないと判断された場合には、ステッ
プS69において、選択された表示オブジェクトに対す
るチェックが終わったものとみなし、オブジェクト数を
1つ減らす。
【0087】〔7〕表示オブジェクトが有する優先度を
利用して、各表示オブジェクトを管理する処理手順につ
いて、図15及び図16を参照して説明する。
【0088】まず、選択優先度処理部26jにより、図
15(a)に示すように、選択した優先度に対するアク
ションを設定しておく。この内容については、選択優先
度処理部26jにアクセスすることにより、いつでも自
由に設定内容の追加、修正、削除を行えるものとする。
【0089】このような設定がされている状態におい
て、優先度選択部26iにおいて処理を施す優先度を指
定することにより、各表示オブジェクトが有する優先度
を利用して、各オブジェクトの管理を行うことができ
る。
【0090】例えば、図13(d)に示すような表示オ
ブジェクトが、図13(a)に示すような優先度を有し
ている場合、優先度選択部26iにおいて処理を施す優
先度として、優先度2(ウインドウ96)を選択し、図
15(a)に示すように、選択した優先度に対するアク
ションが、「表示しない」とされていれば、ディスプレ
イ上に表示される表示オブジェクトは、図15(b)に
示すようになる。すなわち、図13(b)と比較して、
ウインドウ96が削除された表示となる。
【0091】また、優先度選択部26iにおいて、複数
の優先度を指定することが可能であり、処理を施す優先
度として、優先度2(ウインドウ96)及び優先度4
(アイコン91及びアイコン93)を指定し、選択した
優先度に対するアクションが、「表示する」とされてい
れば、ディスプレイ上に表示される表示オブジェクト
は、図15(c)に示すようになる。
【0092】このような優先度を利用した表示オブジェ
クトの管理処理手順について、図16に示すフローチャ
ートを参照して説明する。
【0093】ステップS71では、選択した優先度に対
するアクションの設定、修正、削除を行う。ステップS
72では、設定されているアクション群から必要なアク
ションを選択する。ステップS73では、アクションを
施すべき優先度を指定する。ステップS74では、ステ
ップS73で指定された優先度を有する表示オブジェク
トの有無をチェックする。そして、指定された優先度を
有する表示オブジェクトがある場合には、ステップS7
5において、ステップS73で指定された優先度を有す
る表示オブジェクトに対し、ステップS72で指定され
たアクションを実行し、ディスプレイ上に再表示を行
う。
【0094】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、各表示
オブジェクトの個々の用途が、表示用途判断手段により
判断されて、表示用途記憶手段に記憶されている。従っ
て、この表示用途記憶手段に記憶されている情報に基づ
いて、表示領域管理手段により定められている領域に、
各表示オブジェクトを表示することができる。つまり、
各表示オブジェクトの用途ごとに、表示する領域を指定
することができるようになっている。そのため、アイコ
ンがウインドウの陰に隠れてしまうことがなくなるの
で、アイコンに対する操作性が向上する。また、アイコ
ンを操作するためにウインドウを操作するという余計な
操作数を減らすことができるとともに、各オブジェクト
を視覚的に管理することが容易になる。
【0095】また、請求項2に記載の発明によれば、表
示領域設定手段によって、表示領域管理手段に記憶され
ている各表示領域の情報を変更することにより、各表示
オブジェクトの表示領域を任意に変更することができる
ようになっている。そのため、各表示オブジェクトが使
用する表示領域を無駄なく、有効的に利用することがで
きる。また、各オブジェクトを視覚的に管理することが
容易になる。
【0096】また、請求項3に記載の発明によれば、表
示情報記憶手段により記憶されている表示情報に対し
て、優先度付加手段により優先度が付加されている。こ
のとき、優先度指定手段により、ディスプレイへの表示
に際して表示が必要な優先度を指定することにより、選
択された表示情報が表示されるようになっている。これ
により、各表示オブジェクトが持っている情報のうち、
操作者が望む情報だけを表示することができるので、最
も知りたい情報のみを容易に認識することができるとと
もに、ディスプレイ上での表示領域を有効に利用するこ
とができる。
【0097】また、請求項4に記載の発明によれば、各
表示オブジェクトに対し、表示オブジェクト優先度付加
手段により優先度を付加し、その優先度を表示オブジェ
クト優先度記憶手段により記憶しておく。その後、優先
度変更方法定義手段により定義された方法に基づき、表
示オブジェクト優先度記憶手段により記憶されている各
表示オブジェクトが有する優先度を随時変更し、変更さ
れた優先度を再度記憶するとともに、新たな優先度に基
づいて、各表示オブジェクトの表示を行うようになって
いる。これにより、操作者の意図だけでなく、各表示オ
ブジェクトの使用実情(例えば、使用頻度等)に合わせ
て優先度を自動的に設定することができる。
【0098】また、請求項5に記載の発明によれば、各
表示オブジェクトをすべてディスプレイ上に表示するた
めに、表示オブジェクト優先度記憶手段に記憶されてい
る各表示オブジェクトの表示優先度に基づき、表示オブ
ジェクト計算手段により、各表示オブジェクトの大きさ
及び形状を計算し、その計算結果に基づいて表示を行う
ようになっている。これにより、一覧性に富んだ表示が
可能となるだけでなく、優先度に応じた表示領域を確保
しているので、表示オブジェクトの優先度が高くなるに
従って、認識性の高い表示や多くの情報量の表示が可能
となる。
【0099】また、請求項6に記載の発明によれば、優
先度別表示方法設定手段により、各優先度ごとに、表示
オブジェクトの表示色や表示場所等を設定しておき、表
示を行う際に、設定されている情報に基づいて各表示オ
ブジェクトの表示を行うようになっている。これによ
り、各表示オブジェクトに付加される優先度が変更され
た際にも、そのときどきの優先度を容易に認識すること
ができる。
【0100】また、請求項7に記載の発明によれば、選
択優先度処理手段によりある優先度が選択されたとき
に、該当する優先度の表示オブジェクトにどのような処
理を施すかを設定しておく。そして、優先度選択手段に
より、ある優先度の表示オブジェクトを任意に選択し、
設定されている内容に基づいて、選択された優先度の表
示オブジェクトに対する操作を行うようになっている。
これにより、特定の優先度を持つ表示オブジェクトだけ
を表示する等、優先度を利用して、複数の表示オブジェ
クトに対する操作を一括して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示システムをパーソナルコンピュー
タに適用した場合の一実施の形態を示すシステム構成図
である。
【図2】(a)は各表示領域を示す説明図、(b)はデ
ィスプレイ上の座標を示す説明図、(c)は用途により
分別されたオブジェクトの表示状態を示す説明図であ
る。
【図3】表示オブジェクトの用途に従って定められた領
域に表示を行う処理動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図4】(a)はアイコン表示領域の枠線を示す説明
図、(b)は枠線の移動による表示領域の変更を示す説
明図、(c)は表示領域変更後の表示状態を示す説明図
である。
【図5】表示領域の変更処理動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図6】(a)はアイコン及びウインドウの一例を示す
説明図、(b)はオブジェクトに含まれる表示情報の一
例を示す説明図、(c)は表示情報を特定したディスプ
レイを示す説明図である。
【図7】表示情報への優先度付けやそれに基づく表示処
理動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】(a)は優先度の入力例を示す説明図、(b)
は優先度の設定状況例を示す説明図、(c)は優先度の
変更方法の定義例を示す説明図、(d)は優先度の自動
変更例を示す説明図である。
【図9】優先度の自動的な変更方法の処理動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図10】(a)はオブジェクトに設定されている優先
度の例を示す説明図、(b)は優先度による表示領域の
分割例を示す説明図、(c)はオブジェクトに設定され
ている優先度の例を示す説明図、(d)は優先度による
表示領域の分割例を示す説明図である。
【図11】優先度に応じた表示領域の分配の処理動作を
説明するためのフローチャートである。
【図12】(a)〜(d)は図11に示す動作フローチ
ャートの具体例を示す説明図である。
【図13】(a)はオブジェクトに設定されている優先
度例を示す説明図、(b)は優先度による表示領域の分
割例を示す説明図、(c)は優先度ごとの表示方法の設
定例を示す説明図、(d)は優先度ごとに表示方法を設
定した場合の表示例を示す説明図である。
【図14】優先度ごとの表示方法の処理手順を説明する
ためのフローチャートである。
【図15】(a)は優先度に対するアクションの設定例
を示す説明図、(b)は特定の優先度を有する表示オブ
ジェクトへの操作例を示す説明図、(c)は特定の優先
度を有する表示オブジェクトへの操作例を示す説明図で
ある。
【図16】優先度を利用した表示オブジェクトの管理処
理手順を説明するためのフローチャートである。
【図17】(a)〜(c)は従来の表示例を示す説明図
である。
【符号の説明】
21 キーボード制御部 22 マウス制御部 23 ディスク制御部 24 表示制御部 25 表示格納部 25a 表示用途記憶部 25b 表示領域管理部 25c 表示情報記憶部 25d 表示オブジェクト優先度記憶部 25e表示オブジェクト計算部 26 プログラム実行部 26a 表示用途判断部 26b 表示領域設定部 26c 表示情報判断部 26d 優先度付加部 26e 優先度指定部 26f 表示オブジェクト優先度付加部 26g 優先度変更方法定義部 26h 優先度別表示方法設定部 26i 優先度選択部 26j 選択優先度処理部 27 中央処理装置(CPU)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の表示オブジェクトを1つのディ
    スプレイ上に配置する表示システムにおいて、 各表示オブジェクトの用途を判断する表示用途判断手段
    と、 各表示オブジェクトの用途を記憶する表示用途記憶手段
    と、 この表示用途記憶手段に記憶されている各表示オブジェ
    クトの用途に基づいて、各表示オブジェクトが表示され
    る領域に関する情報を管理する表示領域管理手段と、 この表示領域管理手段に管理されている各用途に従い、
    ディスプレイ上の定められた領域に各表示オブジェクト
    を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする表示シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 各表示オブジェクトが表示される領域に
    関する情報を任意に設定変更可能な表示領域設定手段を
    備えている請求項1に記載の表示システム。
  3. 【請求項3】 複数個の表示オブジェクトを1つのディ
    スプレイ上に配置する表示システムにおいて、 各表示オブジェクトの有する表示情報を判断する表示情
    報判断手段と、 各表示オブジェクトの有する表示情報を記憶する表示情
    報記憶手段と、 表示情報に優先度を付加する優先度付加手段と、 表示する優先度を指定する優先度指定手段と、 この優先度指定手段により指定された優先度に従ってデ
    ィスプレイ上に表示情報を表示する表示手段とを備えた
    ことを特徴とする表示システム。
  4. 【請求項4】 複数個の表示オブジェクトを1つのディ
    スプレイ上に配置する表示システムにおいて、 各表示オブジェクトに優先度を付加する表示オブジェク
    ト優先度付加手段と、 各表示オブジェクトに付加された優先度を記憶する表示
    オブジェクト優先度記憶手段と、 優先度の変更方法を定義する優先度変更方法定義手段
    と、 この優先度変更方法定義手段により変更された優先度に
    従ってディスプレイ上に表示する表示手段とを備えたこ
    とを特徴とする表示システム。
  5. 【請求項5】 前記表示オブジェクト優先度記憶手段に
    記憶された優先度に基づいて、各表示オブジェクトの大
    きさや形状を計算する表示オブジェクト計算手段を備
    え、前記表示手段は、表示オブジェクト計算手段により
    計算された大きさや形状で各表示オブジェクトを表示す
    る請求項4に記載の表示システム。
  6. 【請求項6】 前記表示オブジェクト優先度記憶手段に
    記憶された優先度に基づいて表示方法を設定する優先度
    別表示方法設定手段を備え、前記表示手段は、優先度別
    表示方法設定手段により設定された表示方法に基づいて
    表示を行う請求項4に記載の表示システム。
  7. 【請求項7】 特定の優先度を選択する優先度選択手段
    と、選択された優先度の表示オブジェクトに対する処理
    方法を設定する選択優先度処理手段とを備えている請求
    項4に記載の表示システム。
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