JPH08151452A - シリコーンゴムと樹脂の一体型成形品、シリコーンゴム製樹脂一体型キーパッドおよびその製造方法 - Google Patents

シリコーンゴムと樹脂の一体型成形品、シリコーンゴム製樹脂一体型キーパッドおよびその製造方法

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JPH08151452A
JPH08151452A JP6293074A JP29307494A JPH08151452A JP H08151452 A JPH08151452 A JP H08151452A JP 6293074 A JP6293074 A JP 6293074A JP 29307494 A JP29307494 A JP 29307494A JP H08151452 A JPH08151452 A JP H08151452A
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    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリコーンゴムと樹脂の接着性に優れた一体
型成形品、特にスイッチング時の感触が良好で、手汗な
どの浸透による接点障害が発生しにくく、印刷された記
号の耐久性や、夜間に視認性に優れるシリコーンゴム製
樹脂一体型キーパッドを提供する。 【構成】 シリコーンゴムを硬化させた後、その上にシ
アノアクリレート系接着剤を塗布し、未硬化の樹脂を密
着させ、硬化させ、シリコーンゴムと樹脂の一体型成形
品を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、容易に製造できるシリコ
ーンゴムと樹脂の接着性に優れた一体型成形品に関し、
例えば、特にスイッチング時の感触が良好で、手汗など
の浸透による接点障害が発生しにくく、印刷された記号
の耐久性や、夜間の視認性に優れるシリコーンゴム性キ
ーパッドを提供するものである。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】シリコーンゴムは、
その優れた成形性、耐熱性、耐寒性、耐候性などから、
電気・電子分野など種々の分野に応用、利用されてお
り、その多岐にわたる応用例から異種材料、特に樹脂と
の一体化が強く望まれている。しかしながら、シリコー
ンゴムは、その表面活性の低さから、異種材料との接着
が困難であった。この様な要求に対し、すでに成形した
シリコーンゴムと樹脂とを、接着剤を用いて一体化する
方法が考えられるが、一般的な接着剤ではシリコーンゴ
ムとの接着力が不十分であり、シリコーン系接着剤を用
いた場合でも接着剤が2成分型の場合は作業が繁雑であ
ったり、1成分型だと接着に要する時間が長いなどの欠
点を有している。また、予め成形した樹脂にプライマー
処理などを施し、シリコーンゴム成形用の金型に挿入し
た後、未硬化のシリコーンゴムを金型内に充填して硬化
接着させる方法は、樹脂が熱劣化して変色、変形や強度
低下を招いてしまう。さらに、シリコーンゴムと樹脂を
凹凸を設けた形状に成形した後、成形品同士を物理的に
接合する方法は、各々の成形時の脱型作業が困難にな
り、生産性が悪化してしまう。一方、シリコーンゴム
は、その優れた成形性、成形後の寸法安定性、弾性特性
などから電気卓上計算機、テレビ・ビデオ・音響製品な
どのスイッチ並びにリモコンスイッチ、電話機、および
コンピュータやワードプロセッサなどの入力装置である
キーボードスイッチ等のキーパッド用材料として広く使
用されているが、シリコーンゴムで成形されたキーパッ
ドは基本的に弾性体であるため、機械式スイッチに比較
してキー上面の感触が柔らかく、操作感が好ましくない
などの問題があった。また、この様なキーパッドはパー
ソナルコンピュータやワードプロセッサの小型化、電子
手帳の開発、コードレス電話・携帯電話・自動車電話な
どの移動体通信の発達により、屋外で使用される機会が
増えたため、使用者の汗などがスイッチ内を透過して接
点部まで達し、電気障害を引き起こすという問題も発生
している。さらに上記のようなスイッチは、キー上面に
記号を印刷してキーの判別を行えるようにしているのが
一般的であるが、使用が長期間に及ぶと印刷された記号
が磨耗によって薄くなり、キーの判別が困難になるとい
う欠点があった。また、前述の、使用環境多様化に伴
い、最近のキーパッドは暗い場所や夜間での視認性向上
を求められている。この様な問題点を解決するため、シ
リコーンゴムと樹脂を組み合わせてキーパッドを製造す
る方法は、従来よりいくつか提案されている。例えばシ
リコーンゴム製キーパッドの周辺にガイドを設け、樹脂
製のカバーでスイッチを覆い、カバーを介してスイッチ
ングを行う方法は、従来より一般的に行われているが、
部品点数や組み立て工数が増えるので価格的に不利であ
った。また、シリコーンゴムと樹脂を凹凸を設けた形状
に成形した後、成形品同士を物理的に接合する方法は前
述の如き欠点があり、予め成形した樹脂とシリコーンゴ
ムを接着剤などで接着させる方法も、前述の如き欠点が
ある。
【0003】
【発明の目的】本発明は上記の問題点を解消し、容易に
製造できるシリコーンゴムと樹脂の接着性に優れた一体
型成形品、並びにスイッチング時の感触が良好で、手汗
などの浸透による接点障害が発生しにくく、印刷された
記号の耐久性や、夜間に視認性に優れるシリコーンゴム
製樹脂一体型キーパッドを提供することを目的とする。
【0004】
【発明の構成】本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭
意検討した結果、シリコーンゴムを所定の条件で硬化さ
せた後、シアノアクリレート系接着剤を塗布し、未硬化
の樹脂を接しさせて硬化してなるシリコーンゴムと樹脂
の一体型成形品を完成するに至った。即ち本発明は、シ
リコーンゴムを硬化させた後、その上にシアノアクリレ
ート系接着剤を塗布し、未硬化の樹脂を密着させ、硬化
させることを特徴とするシリコーンゴムと樹脂の一体型
成形品の製造方法及びその成形品、並びにキーパッド形
状に成形したシリコーンゴムのキー上面に必要な記号の
印刷を施し、その上にシアノアクリレート系接着剤を塗
布して乾燥させた後、外観が透明もしくは半透明の樹脂
を未硬化の状態で密着させ、硬化させることを特徴とす
るシリコーンゴム製樹脂一体型キーパッドの製造方法及
びキーパッドに関するものである。
【0005】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
用いるシリコーンゴムは、硬化前の性状が液状であって
もコンパウンド状であっても良く、有機過酸化物硬化型
や白金触媒を使用した付加反応硬化型などの硬化機構も
特に問わない。また、シリコーンゴムは温風下でアト加
硫を行うのが一般的であるが本目的に関しては、アト加
硫を行っても行わなくても構わず、また樹脂と接合した
後にアト加硫を行っても良い。上記シリコーンゴムを所
定の条件で硬化させた後、樹脂と接合を希望する箇所に
シアノアクリレート系接着剤を塗布する。このシアノア
クリレート系接着剤は、市販されているもので良く、特
に銘柄などは問わない。また接着剤塗布面は未乾燥でも
乾燥していても構わない。次に接着させようとする樹脂
を未硬化の状態で、希望する形状の型に流し込み接着剤
を塗布したシリコーンゴムを密着させるか、あるいは接
着剤を塗布したシリコーンゴムに直接塗布して所定の条
件で硬化させ、シリコーンゴムと樹脂の一体型成形品を
得る。ここで使用する樹脂としては、エポキシ樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、ウレタン樹脂などが例示され、熱可塑性樹脂や熱硬
化性樹脂、室温硬化性樹脂などの種類も問わない。この
ようにして得られた一体型成形品は、プラグブーツ、コ
ネクターシール等の自動車用電送部品、カメラ、ビデオ
カメラのアイキャップやボディー、水中メガネなどを始
めとする多くの用途に広く利用できる。特にキーパッド
として利用した場合に、その効果が大きい。
【0006】次に、シリコーンゴム製樹脂一体型キーパ
ッドを製造する場合について述べる。シリコーンゴム製
樹脂一体型キーパッドの場合は、一旦シリコーンゴムを
硬化させてキーパッド形状に成形する必要がある。又、
シリコーンゴム製樹脂一体型キーパッドの場合、外観は
希望する色調に着色しても良いが、キーパッド下面に照
光装置を設けて暗い場所や夜間の視認性を向上させたい
場合は、外観が透明もしくは半透明のシリコーンゴムを
使用することが好ましい。上記シリコーンゴムを所定の
条件で硬化させた後、必要な記号をキーの上面に印刷す
る。印刷の方法はスクリーン印刷が一般的であるが、ス
タンパーによる転写印刷、インクジェット方式やバブル
ジェット方式による噴射印刷、ディップあるいはスプレ
ーによってインクを塗布後に記号をレーザーカットする
方式などでもよく、特に限定するものではない。また、
印刷に使用するインクは特に規定するものではないが、
被着体であるシリコーンゴムとの馴染みを考慮し、シリ
コーン系のものを使用することが望ましい。印刷した記
号を所定の条件で硬化、定着させた後、前記シアノアク
リレート系接着剤を樹脂と接合を希望する箇所に塗布す
る。接着剤を塗布後、室温もしくは成形品を加熱して接
着剤塗布面を乾燥させる。接着剤を乾燥させなくても接
着力は発現するため、特に接着剤塗布後すぐに乾燥させ
る必要はないが、次に行う未硬化樹脂塗布の際、界面に
不定形な模様が生じ外観を損なうことがある。この模様
の発生は未硬化樹脂を塗布する前に乾燥させることで防
止できるので、必要により行えばよい。次に、接着させ
ようとする樹脂を未硬化の状態で希望する形状の型に流
し込み、上記成形品を密着させるか、あるいは成形品に
直接塗布して所定の条件で硬化させ、シリコーンゴム製
樹脂一体型キーパッドを得る。ここで使用する樹脂とし
ては、上記と同様のものが例示されるが、印刷した記号
の視認性の点から、透明または半透明の外観を有するも
のが好ましく、また透明性を損なわない程度なら希望す
る色調に着色しても良い。本発明のキーパッドは、接点
部として未硬化の導電ゴムを同時成形するか、あらかじ
め成形した導電チップをインサート成形しても良い。ま
た、シリコーンゴム成形後に導電インク等で接点部を形
成しても構わない。さらに、装置の機構上キーパッド下
面に感圧導電層などを設置する場合は、キーパッドに接
点部を設ける必要はない。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、シリコーンゴムと樹脂
の一体型成形品が効率良く得られ、この一体型成形品は
各種電気・電子部品等に好適に利用される。又、本発明
によれば、スイッチング時の感触が良好で、手汗などの
浸透による接点障害が発生しにくく、印刷された記号の
耐久性や、夜間に視認性に優れるシリコーンゴム製樹脂
一体型キーパッドを提供することができる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明を実施例をあげて説明する。 実施例1 シリコーンゴムコンパウンド(東芝シリコーン株式会社
製TSE221−5U)100 重量部と、有機過酸化物を主成分と
する加硫剤(東芝シリコーン株式会社製TC−8)0.5 重量
部を二本ロールにて均一に混合した後 170℃に加熱した
金型上におき、100 kg/cm2 の圧力で 170℃、10分間保
持して硬化したゴムシートを得た。このゴムシート上に
シアノアクリレート系接着剤(東亜合成化学製アロンア
ルファ)を塗布した後、主剤と硬化剤を混合して脱泡を
行ったエポキシ樹脂(国際ケミカル株式会社製 CEP−
5)を塗布し、100 ℃に設定したオーブン中に30分間投
入して樹脂を硬化させ、シリコーンゴムと樹脂の一体型
成形品を得た。この成形品のシリコーンゴムと樹脂は良
好な接着性を示した。
【0009】実施例2 液状2成分付加反応硬化型シリコーンゴム(東芝シリコ
ーン株式会社製TLM1405)のA成分とB成分を1:1の割
合で混合し、射出成形装置によって金型内に射出し、17
0 ℃、1分間の条件で硬化させてゴムシートを得た。こ
のゴムシート上にシアノアクリレート系接着剤(東亜合
成化学製アロンアルファ)を塗布した後、主剤と硬化剤
を混合して脱泡を行ったエポキシ樹脂(国際ケミカル株
式会社製 CEP−5 )を塗布し、100 ℃に設定したオーブ
ン中に30分間投入して樹脂を硬化させ、シリコーンゴム
と樹脂の一体型成形品を得た。この成形品のシリコーン
ゴムと樹脂は良好な接着性を示した。
【0010】実施例3 シリコーンゴムコンパウンド(東芝シリコーン株式会社
製TSE221−5U) 100 重量部と、加硫剤(東芝シリコーン
株式会社製TC−8) 0.5重量部を二本ロールにて均一に混
合した後 170℃に加熱した金型上におき、100 kg/cm2
の圧力で 170℃、10分間保持して硬化させた後 200℃に
設定したオーブン中に4時間投入してアト加減を行いゴ
ムシートを得た。このゴムシート上にシアノアクリレー
ト系接着剤(東亜合成化学製アロンアルファ)を塗布し
た後、主剤と硬化剤を混合して脱泡を行ったエポキシ樹
脂(国際ケミカル株式会社製 CEP−5 )を塗布し、100
℃に設定したオーブン中に30分間投入して樹脂を硬化さ
せ、シリコーンゴムと樹脂の一体型成形品を得た。この
成形品のシリコーンゴムと樹脂は良好な接着性を示し
た。
【0011】実施例4 シリコーンゴムコンパウンド(東芝シリコーン株式会社
製TSE221−5U) 100 重量部と、加硫剤(東芝シリコーン
株式会社製TC−8) 0.5重量部を二本ロールにて均一に混
合した後 170℃に加熱した金型上におき、100 kg/cm2
の圧力で 170℃、10分間保持して硬化させた後 200℃に
設定したオーブン中に4時間投入してアト加硫を行いゴ
ムシートを得た。このゴムシート上にシアノアクリレー
ト系接着剤(高圧ガス工業株式会社製シアノン722)を塗
布した後、主剤と硬化剤を混合して脱泡を行ったエポキ
シ樹脂(国際ケミカル株式会社製 CEP−5)を塗布し、10
0 ℃に設定したオーブン中に30分間投入して樹脂を硬化
させ、シリコーンゴムと樹脂の一体型成形品を得た。こ
の成形品のシリコーンゴムと樹脂は良好な接着性を示し
た。
【0012】実施例5 シリコーンゴムコンパウンド(東芝シリコーン株式会社
製TSE221−5U)100 重量部と、加硫剤(東芝シリコーン
株式会社製TC−8) 0.5重量部を二本ロールにて均一に混
合した後 170℃に加熱した金型上におき、 100kg/cm2
の圧力で 170℃、10分間保持して硬化させた後 200℃に
設定したオーブン中に4時間投入してアト加硫を行いゴ
ムシートを得た。このゴムシート上にシアノアクリレー
ト系接着剤(東亜合成化学製アロンアルファ)を塗布
し、 100℃に設定したオーブン中に15分間投入して接着
剤塗布面を乾燥させた後、主剤と硬化剤を混合して脱泡
をおこなったエポキシ樹脂(国際ケミカル株式会社製 C
EP−5)を塗布し、100 ℃に設定したオーブン中に30分間
投入して樹脂を硬化させ、シリコーンゴムと樹脂の一体
型成形品を得た。この成形品のシリコーンゴムと樹脂は
良好な接着性を示した。
【0013】実施例6 シリコーンゴムコンパウンド(東芝シリコーン株式会社
製TSE221−5U)100 重量部と、加硫剤(東芝シリコーン
株式会社製TC−8 )0.5 重量部を二本ロールにて均一に
混合した後 170℃に加熱した金型上におき、 100kg/cm
2 の圧力で170℃、10分間保持して硬化させた後 200℃
に設定したオーブン中に4時間投入してアト加硫を行い
ゴムシートを得た。このゴムシート上にシアノアクリレ
ート系接着剤(東亜合成化学製アロンアルファ)を塗布
した。一方、ポリカーボネート樹脂(GEプラスチック社
製レキサン141)を 290℃で溶融させ 170℃に加熱した鉄
板上に塗布後、速やかに接着剤を塗布したゴムシートを
密着させて冷却硬化させ、シリコーンゴムと樹脂の一体
型成形品を得た。この成形品のシリコーンゴムと樹脂は
良好な接着性を示した。
【0014】比較例1 シリコーンゴムコンパウンド(東芝シリコーン株式会社
製TSE221−5U)100 重量部と、加硫剤(東芝シリコーン
株式会社製TC−8) 0.5重量部を二本ロールにて均一に混
合した後 170℃に加熱した金型上におき、 100kg/cm2
の圧力で 170℃、10分間保持して硬化させた後 200℃に
設定したオーブン中に4時間投入してアト加硫を行いゴ
ムシートを得た。このゴムシート上に主剤と硬化剤を混
合して脱泡を行ったエポキシ樹脂(国際ケミカル株式会
社製 CEP−5)を塗布し、 100℃に設定したオーブン中に
30分間投入して樹脂を硬化させ、シリコーンゴムと樹脂
の一体型成形品を得た。この成形品のシリコーンゴムと
樹脂は容易に剥離した。
【0015】比較例2 シリコーンゴムコンパウンド(東芝シリコーン株式会社
製TSE221−5U)100 重量部と、加硫剤(東芝シリコーン
株式会社製TC−8) 0.5重量部を二本ロールにて均一に混
合した後 170℃に加熱した金型上におき、 100kg/cm2
の圧力で 170℃、10分間保持して硬化させた後 200℃に
設定したオーブン中に4時間投入してアト加硫を行いゴ
ムシートを得た。このゴムシート上にシアノアクリレー
ト系接着剤(東亜合成化学製アロンアルファ)を塗布し
た後、主剤と硬化剤を混合し、 100℃に設定したオーブ
ン中に30分間投入して硬化させたエポキシ樹脂(国際ケ
ミカル株式会社製 CEP−5)を塗布面に張り付け、再度 1
00℃に設定したオーブン中に30分間投入してシリコーン
ゴムと樹脂の一体型成形品を得た。この成形品のシリコ
ーンゴムと樹脂は粘着性は得られたが、最終的には剥離
してしまった。
【0016】実施例7 シリコーンゴムコンパウンド(東芝シリコーン株式会社
製TSE221−5U)100 重量部と、有機過酸化物を主成分と
する加硫剤(東芝シリコーン株式会社製TC−8)0.5重量
部を二本ロールにて均一に混合した後 170℃に加熱した
金型上におき、100 kg/cm2 の圧力で 170℃、10分間保
持してキーパッド形状の成形物を得た。この成形物のキ
ー上面にシリコーンインク(東芝シリコーン株式会社製
ME60−B)をスクリーン印刷方式によって数字の形状に印
刷し、インクの硬化とアト加硫をかねて 200℃に設定し
たオーブン中に4時間投入した。オーブンから取り出し
た成形物の印刷面に、シアノアクリレート系接着剤(東
亜合成化学製アロンアルファ)を塗布し、 100℃に設定
したオーブン中に15分間投入して乾燥させた後、主剤と
硬化剤を混合して脱泡を行ったエポキシ樹脂(国際ケミ
カル株式会社製 CEP−5)をキー上面に塗布、 100℃に設
定したオーブン中に30分間投入して樹脂を硬化させ、樹
脂と一体化したシリコーンゴム製キーパッドを得た。こ
のキーパッドを樹脂側から観察し、印刷した記号の視認
性を評価した。また、シリコーンゴムと樹脂の接着性を
評価した。さらに、このキーパッドのキー上面に 0.1g
のラードを置いて打鍵試験を行い、50万回後にラードを
拭きとって樹脂側から観察し、印刷した記号の視認性お
よびキーパッド裏面へのラードの浸透を調査した。結果
を表1に示す。
【0017】実施例8 液状2成分付加反応硬化型シリコーンゴム(東芝シリコ
ーン株式会社製TLM1405)のA成分とB成分を1:1の割
合で混合し、射出成形装置によって金型内に射出し、 1
70℃、1分間の条件で硬化させて実施例1と同様な形状
の成形物を得た。この成形物のキー上面にシリコーンイ
ンク(東芝シリコーン株式会社製ME60−B)をスクリーン
印刷方式によって数字の形状に印刷し、インクの硬化と
アト加硫をかねて 200℃に設定したオーブン中に4時間
投入した。オーブンから取り出した成形物の印刷面に、
シアノアクリレート系接着剤(東亜合成化学製アロンア
ルファ)を塗布し、 100℃に設定したオーブン中に15分
間投入して乾燥させた後、主剤と硬化剤を混合して脱泡
をおこなったエポキシ樹脂(国際ケミカル株式会社製 C
EP−5)をキー上面に塗布、100 ℃に設定したオーブン中
に30分間投入して樹脂を硬化させ、樹脂と一体化したシ
リコーンゴム製キーパッドを得て、実施例7と同様の評
価を行った。結果を表1に示す。
【0018】実施例9 シリコーンゴムコンパウンド(東芝シリコーン株式会社
製TSE221−5U)100 重量部と、有機過酸化物を主成分と
する加硫剤(東芝シリコーン株式会社製TC−8)0.5 重量
部を二本ロールにて均一に混合した後 170℃に加熱した
金型上におき、100 kg/cm2 の圧力で 170℃、10分間保
持してキーパッド形状の成形物を得た。この成形物のキ
ー上面にシリコーンインク(東芝シリコーン株式会社製
ME60−B)をスクリーン印刷方式によって数字の形状に印
刷し、インクの硬化とアト加硫をかねて 200℃に設定し
たオーブン中に4時間投入した。オーブンから取り出し
た成形物の印刷面に、シアノアクリレート系接着剤(東
亜合成化学製アロンアルファ)を塗布し、 100℃に設定
したオーブン中に15分間投入して乾燥させた。一方、ポ
リカーボネート樹脂(GEプラスチック社製レキサン14
1)を 290℃で溶融させ、 170℃に加熱したキー上面の形
状を象った金型に注入し、速やかに接着剤を塗布した成
形物を密着させて冷却硬化させ、樹脂と一体化したシリ
コーンゴム製キーパッドを得て、実施例7と同様の評価
を行った。結果を表1に示す。
【0019】比較例3 シリコーンゴムコンパウンド(東芝シリコーン株式会社
製TSE221−5U) 100 重量部と、有機過酸化物を主成分と
する加硫剤(東芝シリコーン株式会社製TC−8)0.5 重量
部を二本ロールにて均一に混合した後 170℃に加熱した
金型上におき、100 kg/cm2 の圧力で 170℃、10分間保
持してキーパッド形状の成形物を得た。この成形物のキ
ー上面にシリコーンインク(東芝シリコーン株式会社製
ME60−B)をスクリーン印刷方式によって数字の形状に印
刷し、インクの硬化とアト加硫をかねて 200℃に設定し
たオーブン中に4時間投入した。オーブンから取り出し
た成形物の印刷面に、シアノアクリレート系接着剤(東
亜合成化学製アロンアルファ)を塗布し、接着剤が乾燥
する前に、主剤と硬化剤を混合して脱泡をおこなったエ
ポキシ樹脂(国際ケミカル株式会社製 CEP−5)をキー上
面に塗布、 100℃に設定したオーブン中に30分間投入し
て樹脂を硬化させ、樹脂と一体化したシリコーンゴム製
キーパッドを得て、実施例7と同様の評価を行った。結
果を表1に示す。
【0020】比較例4 シリコーンゴムコンパウンド(東芝シリコーン株式会社
製TSE221−5U) 100 重量部と、有機過酸化物を主成分と
する加硫剤(東芝シリコーン株式会社製TC−8)0.5 重量
部を二本ロールにて均一に混合した後 170℃に加熱した
金型上におき、100 kg/cm2 の圧力で 170℃、10分間保
持してキーパッド形状の成形物を得た。この成形物のキ
ー上面にシリコーンインク(東芝シリコーン株式会社製
ME60−B)をスクリーン印刷方式によって数字の形状に印
刷し、インクの硬化とアト加硫をかねて 200℃に設定し
たオーブン中に4時間投入して、シリコーンゴム製キー
パッドを得て、実施例7と同様の評価を行った。結果を
表1に示す。
【0021】比較例5 シリコーンゴムコンパウンド(東芝シリコーン株式会社
製TSE221−5U) 100 重量部と、有機過酸化物を主成分と
する加硫剤(東芝シリコーン株式会社製TC−8)0.5 重量
部を二本ロールにて均一に混合した後、 170℃に加熱し
た金型上におき、100 kg/cm2 の圧力で 170℃、10分間
保持してキーパッド形状の成形物を得た。この成形物の
キー上面にシリコーンインク(東芝シリコーン株式会社
製ME60−B)をスクリーン印刷方式によって数字の形状に
印刷し、インクの硬化とアト加硫をかねて 200℃に設定
したオーブン中に4時間投入した。
【0022】オーブンから取り出した成形物の印刷面
に、主剤と硬化剤を混合して脱泡を行ったエポキシ樹脂
(国際ケミカル株式会社製 CEP−5)をキー上面に塗布、
100 ℃に設定したオーブン中に30分間投入して樹脂を硬
化させ、樹脂と一体化したシリコーンゴム製キーパッド
を得て、実施例7と同様の評価を行った。結果を表1に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1に示す通り、実施例7、8および9
は、すべての評価項目において良好な結果を示すことが
わかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 83:00 B29L 31:34 C08L 83:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンゴムを硬化させた後、その上
    にシアノアクリレート系接着剤を塗布し、未硬化の樹脂
    を密着させ、硬化させることを特徴とするシリコーンゴ
    ムと樹脂の一体型成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法により製造されたシ
    リコーンゴムと樹脂の一体型成形品。
  3. 【請求項3】 キーパッド形状に成形したシリコーンゴ
    ムのキー上面に必要な記号の印刷を施し、その上にシア
    ノアクリレート系接着剤を塗布して乾燥させた後、外観
    が透明もしくは半透明の樹脂を未硬化の状態で密着さ
    せ、硬化させることを特徴とするシリコーンゴム製樹脂
    一体型キーパッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 成形したシリコーンゴムの外観が透明も
    しくは半透明である請求項3記載のシリコーンゴム製樹
    脂一体型キーパッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の方法により製造さ
    れたシリコーンゴム製樹脂一体型キーパッド。
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