JP2000260252A - 押釦スイッチ構造体及びその製造方法 - Google Patents
押釦スイッチ構造体及びその製造方法Info
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Abstract
造体を、より安価に、デザインの多様性にも富んで、提
供する。 【解決手段】 熱可塑性フィルムからなるベースフィル
ム1と、所望により当て部材7と、印刷層2と、ベース
フィルムのほぼ全面に延在する保護フィルム4と、ベー
スフィルムに一体化成形された押釦スイッチ部材5とか
らこの順序に構成される。ベースフィルム1の厚みは4
0〜350μm、ラミネートされる保護フィルム4の厚
みは8〜50μmであることが望ましい。保護フィルム
4は、透明であるか着色透光性のものであり、所望によ
り印刷、蒸着が施されているものであってよい。ベース
フィルム4の印刷側全面へ保護フィルム4をラミネート
し、所望によりラミネート後のベースフィルム4を仮絞
り成形し、ベースフィルム4の保護フィルム4側から熱
可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂により一体化成形して製造
する。
Description
車電話機等の移動体通信機器、家庭用電話機、電子手
帳、計測機器類、車載用スイッチ、リモコン、計算機あ
るいはパーソナルコンピュータのデータ入力装置やスイ
ッチ装置等に部品として用いられる押釦スイッチ構造体
に関わり、詳しくは、文字などの記号あるいは図柄等の
表示部のデザイン性と視認性と耐久性に優れた押釦スイ
ッチ構造体に関するものである。
帳、計測器、リモコン等の入力装置等においては、押釦
スイッチ構造体が機器ケース内に収納された回路基板に
組み付けられて、回路を開閉するスイッチ機能を果た
す。この押釦スイッチ構造体には、表面に熱可塑性フィ
ルム(以下、ベースフィルムという)を有し、そのベー
スフィルムが凹凸状に成形加工されて複数のキートップ
部である凸部が形成され、その各凸部に、プランジャ
(アクチュエータ)と呼ばれる押釦スイッチ部材がイン
サートされる構造からなる、フィルムキータイプがあ
る。この場合には、ベースフィルムと押釦スイッチ部材
とが一体化成形されるのが一般的である。キートップ部
には、文字・数字・記号・図柄等(符号パターンとい
う)が表示される。キートップ部である凹凸が形成され
てから符号パターンが印刷されることもあるが、成形前
のフィルム状態で印刷等の必要な処理が成される方が有
利である。さらに、LEDなどを用いて照光性としたも
のも多い。
チ部材をインジェクション成形等で一体化成形する場合
には、成形時の成形圧力・温度等により、成形用樹脂に
直接接する印刷インキが流れ出し、印刷パターンの位置
ずれ、印刷パターンの拡大・変形、印刷パターンむら
等、印刷インキの流れ出しに起因する様々な問題が発生
する。この傾向は、押釦スイッチ部材に、シリコーンゴ
ム等の常温で可撓性の樹脂を用いる場合よりも、汎用プ
ラスチックであるポリカーボネート(PC)、アクリル
系樹脂等の常温で硬い樹脂を用いる場合に顕著である。
押釦スイッチ部材に、シリコーンゴム等の常温で可撓性
の樹脂を用いる場合には、キートップ部天面が爪などに
より傷付き易い欠点が現れることもある。
述べた従来技術の欠点を解消し、印刷インキの流れ出し
がない押釦スイッチ構造体を、より安価に、デザインの
多様性にも富んで、提供することにある。
めに、本発明は、キートップ部である複数の突起部を有
する押釦スイッチ構造体において、熱可塑性フィルムか
らなるベースフィルムと、所望により当て部材と、印刷
層と、ベースフィルムのほぼ全面に印刷層側にラミネー
トされた保護フィルムと、ベースフィルムの保護フィル
ム側と一体化成形された熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂
からなる押釦スイッチ部材とがこの順序に構成される。
ベースフィルムの厚みは40〜350μmであること、
また、ラミネートされる保護フィルムの厚みは8〜50
μmであることが望ましい。ラミネートされる保護フィ
ルムは、透明であるか着色透光性のものであり、所望に
より印刷、蒸着が施されているものであることが望まし
い。本発明の押釦スイッチ構造体を製造するには、当て
部材が付加されているか又は付加されていないベースフ
ィルムの印刷側全面へ保護フィルムをラミネートし、所
望によりラミネート後のベースフィルムを仮絞り成形
し、ベースフィルムの保護フィルム側から熱可塑性樹脂
又は熱硬化性樹脂により一体化成形する。
フィルムの印刷側全面に、透明または着色透光性フィル
ム、あるいはそれらのフィルムに印刷・蒸着を施したフ
ィルムを保護フィルムとしてラミネートすることによ
り、一体化成形時に起こり易かった印刷インキの流れ防
止が図られることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。ベースフィルムの材質としては、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、エチレン−テトラフルオロエチ
レン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン−
ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、PCな
らびにそれらのアロイが適当である。ベースフィルムの
厚みとしては、40〜350μmが適当である。40μ
m未満では、絞り加工時に加工品を離型するに際して破
れ易く、型より取り出し難いばかりか、成形時の形状を
保持し難くなる。また、印刷乾燥時、ベースフィルムに
伸びあるいは収縮が発生し、印刷の品質が保持できない
ことがある。350μmを超えると、押しボタン操作時
にベースフィルムが撓み難くなり易い等、押釦スイッチ
としての機能が果たし難くなる。
要な符号パターンを形成する。印刷は単色でもいいし、
所望により多色としても差し支えない。多色の場合には
(単色の場合であっても)、その一部は、遮光性インキ
ではなく透光性のインキとしても差し支えない。印刷イ
ンキには、一般的なプラスチック印刷用インキが使用で
きる。印刷方法としては、スクリーン印刷、タンポ印
刷、コータ等、通常の印刷方法がそのまま利用できる。
印刷後には、常法通り、乾燥処理を施す。保護フィルム
の材質としては、上記したベースフィルムと同じ材料の
他に、A−PET(アモルファスポリエチレンテレフタ
レート)も好適に利用できる。ベースフィルムと保護フ
ィルムとは、同じ材料であってもよいし、異なる材料で
あってもよい。保護フィルムの厚みは、インキの流れを
防止する点からは、6μm程度でもよいが、薄過ぎる
と、ラミネート時の作業性が悪くなるので、8μm以上
が必要である。また、あまり厚過ぎると押釦スイッチ操
作時の感触が悪くなるため、ベースフィルムの厚みとの
兼ね合いもあるが、保護フィルム単独の厚みの上限は5
0μm程度が適当である。
ミネートする場合、アクリル系粘着剤またはホットメル
ト型粘着剤(接着剤)を保護フィルムに事前に塗布し、
これをベースフィルムに貼り合わせてラミネートするの
を基本とするが、ベースフィルムを成形加工するに際し
てラミネートすることも可能である。保護フィルムに着
色透光性フィルムを用いるか、カラー印刷層を印刷し、
その面とベースフィルムの印刷層が向かい合うようにラ
ミネート処理しても、成形時のインキ流れ等がなく、外
観的に優れた押釦スイッチ構造体が得られることが確認
されている。ベースフィルムに遮光層を印刷形成した後
に、着色透光性フィルムの保護フィルム、あるいはカラ
ー印刷層を印刷した保護フィルムをラミネートする場合
には、保護フィルム兼文字発色層としての機能も有する
ことから、デザイン自由度が増すと同時に、比較的耐久
性が劣るといわれる偏向インキ、蓄光インキ、メタリッ
クインキ、蛍光インキ等も使用できる。さらに、カラー
印刷層の印刷に替えて金属蒸着膜を形成するものでも問
題なく使用できることも確認された。これらを駆使する
と、デザイン性に富んだ安価な押釦スイッチ構造体が得
られる。保護フィルムに印刷・蒸着が施されている場合
には、印刷・蒸着面側とベースフィルムの印刷面側とで
ラミネートされる。
ってキートップ部の位置に、50〜500μmの厚みを
有する当て部材を設けることは、ベースフィルムの傷付
きを回避するのに有効である。当て部材の材質として
は、保護フィルムに適当である材質と同様のものが使え
る。当て部材・保護フィルム・ベースフィルの材質は、
相互に同じものであっても異なるものであってもよく、
選択の自由度は高い。押釦スイッチ部材として利用でき
る樹脂としては、前述の通り二種類ある。常温で硬い樹
脂となる熱可塑性樹脂としては、前述の汎用プラスチッ
クであるPC、アクリル系樹脂のほかに、ポリスチレ
ン、ABS樹脂等が使用できる。常温で可撓性の樹脂と
なる熱硬化性樹脂としては、前述のシリコーンゴムのほ
かに、ウレタンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、イソ
プレンゴム若しくはEPDM(エチレン−プロピレン−
ジエン三元共重合体)等の合成ゴム、さらに、天然ゴム
等が使用できる。ベースフィルムと保護フィルム並びに
押釦スイッチ部材を一体化成形するには、インジェクシ
ョン成形、プレス成形等の成形手法が用いられ得る。な
かでも、インジェクション成形手法が好ましい。一体化
成形する前に、成形フィルム原反の樹脂側表面を活性化
する等の前処理を施すことは、きわめて有益である。
を説明する。なお、図1〜6は、いずれも模式図であっ
て、各層の相対的な厚みを必ずしも反映していない。7
5ミクロンの厚みを有するポリカーボネート(PC)フ
ィルム(商品名:マクロフォール、バイエル(株)製)
よりなるベースフィルム1の片面側に、商品名:メタミ
ラーインキ(十条ケミカル(株)製)を用いて、スクリ
ーン印刷手法にて、抜き文字の印刷層2を印刷した後、
温風循環式乾燥機にて60℃、30分の乾燥処理を行っ
た。この抜き文字部分に、緑インキでカラー印刷層3を
印刷し、同様に乾燥させて、印刷ベースフィルムとし
た。8μmの厚みを有するポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルムを保護フィルム4とし、アクリル系
粘着剤(商品名:F−9460PC、住友スリーエム
(株)製)を塗布して印刷ベースフィルムの印刷面側に
ラミネートし、これを成形フィルム原反とした。
ィルム原反のPCフィルム側を凹型側となるように挿入
し、120℃、30秒間、10kg/cm2加圧の条件
で仮絞り成形を行った。続いて、この仮絞り成形された
成形フィルム原反を取り出すこと無く、あらかじめ配合
されたシリコーンゴム(商品名:KE−1990−60
A/B、信越化学工業(株)製)を所定量計量して載置
し、120℃、1分間、50kg/cm2加圧の条件
で、押釦スイッチ部材5を形成するとともに、成形フィ
ルム原反とシリコーンゴムとの一体化成形を行って、押
釦スイッチ構造体を得た。この押釦スイッチ構造体は、
保護フィルムを用いない従来の例では、成形圧力及び温
度の影響で印刷インキが流れ出し、符号パターンが変形
・拡大することが多かったものが、今回はその現象がま
ったく発生せず、良好な外観を有し、また表面がベース
フィルムに被われているため、文字耐久性に優れ、性能
も十分である文字照光性の押釦スイッチ構造体であっ
た。
2を説明する。100μmの厚みを有するポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルム(商品名:ルミラ
ー、東レ(株)製)よりなるベースフィルム1の片面側
に、商品名:9100シリーズPETインキ(十条ケミ
カル(株)製)の黒インキ(遮光性)を用いて、スクリ
ーン印刷手法にて、抜き文字の印刷層2を印刷して、乾
燥処理(80℃、30分)を行った。その後、この印刷
層2の上全面に、同インキの白インキを用いて、ベタ印
刷のカラー印刷層3を印刷し、乾燥して、白色文字付き
印刷ベースフィルムとした。12μmの厚みを有するテ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体(FET)フィルムを保護フィルム4として、片面
に粘着剤(商品名:F−9460、前出)を塗布し、上
記印刷フィルムの印刷面とラミネート処理して成形フィ
ルム原反とした。
ルム原反のPETフィルム側を凹型側となるように仕込
み、130℃、20秒間、10kg/cm2加圧の条件
で仮絞り成形を行った。続いて、 この仮絞り成形され
た成形フィルム原反を金型より取り出し、縦形インジェ
クション成形機TH60R9VSE(日精樹脂工業
(株)製)にあらかじめセットされているプランジャ部
にゲートを有したインジェクション型の凹部に挿入し、
PC樹脂(商品名:ユーピロンH3000、三菱エンプ
ラ(株)製)を用いて、樹脂温度:310℃、金型温
度:90℃、40秒間、1000kg/cm2加圧の条
件で、押釦スイッチ部材5を形成するとともに、成形フ
ィルム原反とシリコーンゴムとの一体化成形を行って、
押釦スイッチ構造体を得た。この押釦スイッチ構造体
は、外観(文字形状・文字の大きさ・文字位置等)すべ
てを満足し、また表面がベースフィルムに被われている
ため、文字耐久性に優れ、性能も十分である文字照光性
の押釦スイッチ構造体であった。
3を説明する。125μmの厚みを有するポリカーボネ
ート(PC)フィルム(商品名:マクロフォール、前
出)よりなるベースフィルム1の片面側に、商品名:1
700シリーズHITインキ(十条ケミカル(株)製)
の黒インキ(遮光性)を用いて、スクリーン印刷手法に
て、抜き文字の印刷層2を印刷し、80℃、30分の乾
燥処理を行って、印刷ベースフィルムとした。別の12
μmの厚みを有するポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムの片面に、商品名:9100シリーズPE
Tインキ(十條ケミカル(株)製)の白インキを用い
て、ベタ印刷のカラー印刷層3を印刷し、その上にアク
リル系粘着剤(商品名:F−9460PC、前出)を塗
布して保護フィルム4とした。ベースフィルムであるP
Cフィルムの黒色印刷面とPETフィルムの粘着剤面と
を、80℃、30秒間、500g/cm2加圧の条件
で、ラミネート処理を行い成形フィルム原反とした。
に、シランカップリング剤である商品名:KBM−80
3(信越化学工業(株)製)を刷毛塗りにて塗布し、室
温にて乾燥させた。これを所定の製品形状を有した凹凸
型に成形フィルム原反のPCフィルム側が凹型側となる
ように挿入し、110℃、20秒間、10kg/cm2
加圧の条件で仮絞り成形を行った。これを金型から取り
出すこと無く、あらかじめ配合されたシリコーンゴム
(商品名:KE−971Tu、信越化学工業(株)製)
を所定量計量して載せ、120℃、1分間、50kg/
cm2加圧の条件で、押釦スイッチ部材5を形成すると
ともに、成形フィルム原反とシリコーンゴムとの絞り一
体化成形を行って、押釦スイッチ構造体を得た。この押
釦スイッチ構造体は、インキ流れが全くなく、外観性に
優れ、また表面がベースフィルムに被われているため、
文字耐久性に優れ、性能も十分である文字照光性の押釦
スイッチ構造体であった。
4を説明する。188μmの厚みを有するポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルム(商品名:ルミラ
ー、前出)よりなるベースフィルム1の片面側に、商品
名:メタミラーインキ、前出)を用いて、スクリーン印
刷手法にて、抜き文字の印刷層2を印刷し、60℃、3
0分の乾燥処理を行って、印刷ベースフィルとした。1
2μmの厚みを有するPETフィルムの片面に400Å
の厚みで金属クロム(Cr)が蒸着層6として蒸着され
ている蒸着シート(東邦化研(株)製)を保護フィルム
とし、保護フィルムの蒸着面全面にアクリル系粘着剤
(商品名:F−9460PC、前出)を塗布し、この粘
着剤面と上記印刷ベースフィルムの印刷層とが重なるよ
うにラミネート処理を行って成形フィルム原反とした。
なお、この金属蒸着膜は薄いので、半透光性である(特
願平11−42037号)。これを実施例3と同様に、
押釦スイッチ部材5を形成するとともに、成形フィルム
原反とシリコーンゴムとの絞り一体化成形を行って、押
釦スイッチ構造体を得た。この押釦スイッチ構造体は、
キートップは均一なメタリック色にかがやき、文字部は
Cr蒸着色で透過性の鮮やで、また表面がベースフィル
ムに被われているため、文字耐久性に優れ、性能も十分
である文字照光性の押釦スイッチ構造体であった。
5を説明する。100μmの厚みを有するポリカーボネ
ート(PC)フィルム(商品名:マクロフォール、前
出)よりなるベースフィルム1の片面側に、商品名:1
700シリーズHITインキ(前出)の黒インキを用い
て、スクリーン印刷手法にて、抜き文字の印刷層2を印
刷し、60℃、30分の乾燥処理を行い、その後、同イ
ンキの灰色インキ(透光性)を用いて、スクリーン印刷
手法にて、全面ベタ印刷の印刷層3を印刷して乾燥し、
印刷ベースフィルとした。25μmのポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルムよりなる保護フィルム4
の片面側にアクリル系粘着剤(商品名:F−9460P
C、(前出))を塗布し、この粘着剤面と上記印刷ベー
スフィルムの印刷層面とが重なるようにラミネート処理
を行って成形フィルム原反とした。この成形フィルム原
反を、凹凸型をした成形型の凹面上に載せ、ついで実施
例3のごとくシリコーンゴムを載せ、120℃、1分
間、50kg/cm2加圧の条件で、押釦スイッチ部材
5を形成するとともに、成形フィルム原反とシリコーン
ゴムとの一体化成形を施し、押釦スイッチ構造体を得
た。得られた押釦スイッチ構造体は、印刷文字に多少の
拡大は認められたが、実用に耐えるレベルであり、機能
的にも良好な文字照光型の押釦スイッチ構造体であっ
た。
6を説明する。75μmの厚みを有するポリカーボネー
ト(PC)フィルム(商品名:マクロフォール、前出)
からなるベースフィルム1のキートップ部に対応する部
分に、500μmの厚みを有するポリエチレンテレフタ
レート(PET)フィルム(商品名:ルミラー、前出)
の一方の面にアクリル系粘着材(商品名:F−9460
PC、前出)を塗布し、あらかじめ所定キートップ形状
に打ち抜いたものを当て部材7として貼り合わせた。当
て部材の上に、商品名:1700シリーズHITインキ
(前出)の黒インク(遮光性)を用いて、スクリーン印
刷手法にて、符号パターンの印刷層2を印刷し、80
℃、30分の乾燥処理を行って、印刷ベースフィルムと
した。25μmの厚みを有するPETフィルムからなる
保護フィルム4の全面に商品名同上の半透過赤色インキ
で印刷層3をあらかじめ印刷し80℃、20分の乾燥処
理を施しておいた保護フィルム4の半透過赤色インキ面
側に、アクリル系系粘着材(商品名:F−9460P
C、前出)を塗布し、印刷ベースフィルムの当て部材を
貼り合わせた側から印刷ベースフィルム全面に貼り合わ
せて、成形フィルム原反とした。
シランカップリング材である商品名:KBM−803、
前出)を刷毛塗りにて塗布し、室温にて乾燥後、これを
所定の製品形状を有した凹凸型に、ベースフィルム側が
凹型側となるようにセットして、120℃、30秒間、
10kg/cm2 加圧の条件で、仮絞り成形を行っ
た。この仮絞り成形した成形フィルム原反を、型から取
り出すことなく凹型に残した状態で、その上にあらかじ
め配合されたシリコーンゴム(商品名:KE−1990
−60A/B、前出)を所定量計量して注入し、120
℃、1分間、50kg/cm2 加圧の条件で、押釦ス
イッチ部材5を形成するとともに、成形フィルム原反と
シリコーンゴムとの一体化成形を行って、押釦スイッチ
構造体とした。この押釦スイッチ構造体は、印刷インキ
の流れがまったく無く、文字の拡大・位置ずれ等の発生
もなく、文字が着色半透過層(赤色)から立体的に浮き
出して見え、斬新なデザイン性が認められた。また、爪
片による確認実験においてもキートップ天面に傷の発生
は無く、50万回の打鍵テストにおいても異常は認めら
れなかった。
とんどの塗布作業等が、仮絞り成形ないし一体化成形前
のフィルム状態で施すことができ、しかも、保護フィル
ムを用いることにより、インキの流れを防止することが
できて、印刷パターンの位置ずれ、印刷パターンの拡大
・変形、印刷パターンむら等、印刷インキの流れ出しに
起因する様々な問題が回避できる。
の模式的断面図である。
の模式的断面図である。
の模式的断面図である。
の模式的断面図である。
の模式的断面図である。
の模式的断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 キートップ部である複数の突起部を有す
る押釦スイッチ構造体において、熱可塑性フィルムから
なるベースフィルムと、所望により当て部材と、印刷層
と、ベースフィルムのほぼ全面に印刷層側にラミネート
された保護フィルムと、ベースフィルムの保護フィルム
側と一体化成形された熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂か
らなる押釦スイッチ部材とがこの順序に構成されてなる
ことを特徴とする押釦スイッチ構造体。 - 【請求項2】 ベースフィルムの厚みが40〜350μ
mであることを特徴とする、請求項1に記載された押釦
スイッチ構造体。 - 【請求項3】 ラミネートされる保護フィルムの厚みが
8〜50μmであることを特徴とする、請求項1又は2
に記載された押釦スイッチ構造体。 - 【請求項4】 ラミネートされる保護フィルムは、透明
であるか着色透光性のものであり、所望により印刷、蒸
着が施されているものであることを特徴とする、請求項
1〜3のいずれかに記載された押釦スイッチ構造体。 - 【請求項5】 当て部材が付加されているか又は付加さ
れていないベースフィルムの印刷側全面へ保護フィルム
をラミネートし、所望によりラミネート後のベースフィ
ルムを仮絞り成形し、ベースフィルムの保護フィルム側
から熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂により一体化成形す
ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載さ
れた押釦スイッチ構造体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5716499A JP4201226B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 押釦スイッチ構造体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5716499A JP4201226B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 押釦スイッチ構造体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000260252A true JP2000260252A (ja) | 2000-09-22 |
JP4201226B2 JP4201226B2 (ja) | 2008-12-24 |
Family
ID=13047933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5716499A Expired - Lifetime JP4201226B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 押釦スイッチ構造体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4201226B2 (ja) |
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