JPH0815120B2 - El素子及びその製造方法 - Google Patents

El素子及びその製造方法

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JPH0815120B2
JPH0815120B2 JP3186335A JP18633591A JPH0815120B2 JP H0815120 B2 JPH0815120 B2 JP H0815120B2 JP 3186335 A JP3186335 A JP 3186335A JP 18633591 A JP18633591 A JP 18633591A JP H0815120 B2 JPH0815120 B2 JP H0815120B2
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aluminum
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豊志 飯田
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守 高橋
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俊一 大沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、EL(エレクトロルミ
ネッセンス)素子に関し、特に液晶表示装置(LCD)
等に用いる発光効率の高いEL素子およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子装置は、軽量、薄型、低電圧
低消費電力(電池駆動)の要求が強く、表示装置として
はLCD(液晶表示装置)の利用が増加している。とこ
ろで、LCD自体は光を発生しないので、視認性を改良
するためEL素子のバックライトを採用するようになっ
てきた。
【0003】このような光源としては、薄く、軽量に、
低価格でという要求が強い。厚膜EL素子は、たとえば
蛍光燈や電球に比べて薄くすることができ、消費電力の
低い面発光光源である。
【0004】図2に従来の技術によるEL素子の例を概
略的に示す。アルミニウム箔で形成された背面電極1の
上に、樹脂絶縁層10が形成されている。この樹脂絶縁
層10は、高誘電率有機樹脂(以下バインダとよぶ)を
溶剤に溶き、チタン酸バリウム粉末を分散し、インク状
にして背面電極1の上に印刷等の方法で塗布し、乾燥す
ることによって形成できる。
【0005】この樹脂絶縁層10の上に、EL発光層3
および透明電極4が形成されている。EL発光層3は、
上述同様のバインダに蛍光体粉末を分散し、インク状と
して塗布した後、乾燥することによって形成できる。
【0006】また、透明電極4は、同様のバインダにI
TO(インジウム錫酸化物)粉末を分散し、インク状に
して塗布、乾燥することによって得られる。背面電極1
および透明電極4からリード線5を導出し、本体部分は
防湿性の高いフィルムでパッケージし、EL素子が形成
される。
【0007】チタン酸バリウムは、大きな誘電率を有す
る。したがって、電極間にチタン酸バリウムの層を形成
しても、チタン酸バリウムの層によって降下する電圧は
小さい。このため、EL発光層に十分な電圧を印加する
ことができ、高い輝度を得やすい。
【0008】しかしながら、アルミニウム層表面にチタ
ン酸バリウム層を形成するためには、塗布工程等を行う
必要があり、絶縁層の厚さの減少には限界がある。ま
た、塗布工程で起こる塗布ムラにより、いわゆる「はじ
き」を生じ、発光ムラが発生する。
【0009】アルミニウム箔表面をアルマイト皮膜で覆
い、このアルマイト皮膜で上述のチタン酸バリウム層を
置き換える技術が提案されている。
【0010】特開昭64−10597号公報は、アルミ
ニウム箔を陽極酸化し、片面にアルマイト処理した絶縁
層を形成したアルミニウム箔を背面電極とした電界発光
灯を開示する。
【0011】特開平1−209693号公報は、アルミ
ニウム箔表面にアルマイト層と白色コート層を形成した
分散型エレクトロルミネッセンスパネル用アルミニウム
積層体を開示する。
【0012】特開平1−225097号公報は、アルミ
ニウム箔表面を陽極酸化し、多孔質酸化皮膜を形成した
分散型EL素子を開示する。
【0013】これらの技術は、背面電極であるアルミニ
ウム箔をアルマイト加工して表面にアルマイト皮膜を形
成し、このアルマイト皮膜を絶縁層として用いるもので
ある。
【0014】アルミニウム箔表面のアルマイト皮膜は、
チタン酸バリウムの絶縁層と比べて安価に製作でき、同
等の発光効率と輝度を有するEL素子を得ることができ
る。また、アルマイト皮膜を備えたアルミニウム箔は密
着性に優れる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アルミサッシ
やアルミホイール等の表面処理にも古くから用いられる
アルマイト加工は、「アルミニウムハンドブック」軽金
属協会 昭和38年発行、第820−821頁等にも記
載されているように、硫酸等の酸性水溶液中で陽極酸化
して6μm〜数百μmの多孔質皮膜を形成する方法であ
る。
【0016】アルマイト層は、絶縁耐圧が低く、電界強
度の増加とともに漏れ電流が大きくなる。したがって、
発光効率が上げられないと同時にEL素子としての耐圧
も低く、実用上問題があった。また、中性の電解液を用
い、無孔質の皮膜を得る方法も考えられるが、チタン酸
バリウムの絶縁層と比べ、発光効率は良いが、輝度が若
干低下するし、場合によってははじきが見られることが
ある。
【0017】本発明の目的は、安定な絶縁層を有し、発
光ムラがなく、かつ発光効率の高いEL素子であって、
ハジキの少ないEL素子を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のEL素子は、ア
ルミニウム箔と、該アルミニウム箔表面に陽極酸化によ
って形成した緻密な無孔質酸化アルミニウムを含むバリ
ヤ型皮膜と、該皮膜上に直接形成したEL発光層と、該
EL発光層上に形成した透明電極とを含み、緻密な無孔
質酸化アルミニウムを含むバリヤ型皮膜は、表層に水和
酸化物を有するものである。
【0019】本発明のEL素子の製造方法は、アルミニ
ウム箔を50℃以上の温度に加熱した純水に浸漬して水
和酸化物を形成する工程と、該アルミニウム箔を中性電
解液中で陽極酸化し、表面に緻密な無孔質酸化アルミニ
ウムのバリヤ型皮膜を形成する工程と、該バリヤ型皮膜
上に直接EL発光層、透明電極層を形成する工程とを有
する。
【0020】
【作用】アルミニウム箔表面に陽極酸化によって形成さ
れた緻密な無孔質酸化アルミニウムは、多孔質酸化アル
ミニウムと比べ、高い絶縁性を有する。また、密度が高
いこと等により、高い発光効率を可能とする。
【0021】無孔質酸化アルミニウムの表層に、水和酸
化物を形成しておく理由は、EL発光層形成時の濡れ等
が改善され、このため、はじきを防止し、発光ムラを減
少させることができるからであり、さらに輝度および発
光効率を向上することができるからである
【0022】アルミニウム箔を50℃以上の温度に加熱
した純水に浸積することにより、アルミニウム箔表面に
は起毛を有するアルミニウム水和酸化物が形成される。
この水和酸化物を形成したアルミニウム箔を中性水溶液
中で陽極酸化すると、水和酸化物が次第に脱水し、結晶
性酸化物に変わり、アルミニウム箔表面のアモルファス
Al2 3 の大部分はγ型および/またはγ′型の孔の
ない緻密なAl2 3結晶からなるバリヤ型皮膜に転移
する。
【0023】表面に水和酸化物を残存させることによ
り、EL層形成時のバインダとの濡れ性を改良し、はじ
きをなくし発光ムラを低減することができる。
【0024】
【実施例】図1に本発明の実施例によるEL素子を概略
的に示す。アルミニウム箔等のアルミニウム層を有する
背面電極1の表面に、陽極酸化により、緻密な孔のない
結晶性のAl2 3 膜2が形成されている。
【0025】無孔質緻密結晶性Al2 3 膜2の上にE
L発光層3が形成され、さらにその上に透明電極4が形
成されている。背面電極1および透明電極4からリード
線5が導出される。EL素子本体部分は、たとえば防湿
性の高いフィルムでパッケージされる。
【0026】たとえば、背面電極1は、厚さ約80μm
のアルミニウム箔で形成され、その表面に形成される無
孔質緻密結晶性Al2 3 膜2は、約0.10〜0.4
5μmの厚さを有する。この無孔質緻密Al2 3 膜2
は、γ型、γ′型または両者の混合で形成される。
【0027】孔質緻密Al2 3 膜表面には、水和酸
化物の薄い層が形成されている。
【0028】アルミニウム箔1表面に無孔質緻密Al2
3 膜2を形成する工程を以下説明する。
【0029】準備したアルミニウム箔を、50℃以上、
好ましくは90℃以上に加熱した蒸留水中に浸積する。
蒸留水中に浸積されたアルミニウム箔表面には、起毛を
有するアルミニウムの水和酸化物が形成される。なお、
蒸留水の代わりにイオン交換水等、他の純粋を用いても
よいことは自明であろう。
【0030】なお、蒸留水中に濃度1ppm〜100p
pmの燐酸もしくは燐酸塩を添加することもできる。燐
酸もしくは燐酸塩を添加すると、水和ムラがなくなり、
さらに輝度の高いEL素子を形成することができる。
【0031】また、蒸留水中にMn、Eu、Tb、N
d、Dy等の希土類等の付活剤を添加することもでき
る。これらの付活剤は、生成される膜中に均一に分散
し、結果としてEL素子の輝度を向上する。
【0032】表面に水和酸化物を形成したアルミニウム
箔を、pH5〜8の硼酸アンモニウム系水溶液、燐酸ア
ンモニウム系水溶液、アジピン酸アンモニウム系水溶液
等の無機、または有機酸塩の中性水溶液中で陽極酸化す
る。
【0033】陽極酸化により、水和酸化物は次第に脱水
し、またアルミニウム箔表面のアモルファスAl2 3
が転移し、その大部分がγ型および/またはγ′型の無
孔質で緻密な結晶性Al2 3 からなるバリヤ型皮膜と
なる。
【0034】重要なことは、水和処理しないで陽極酸化
を行った場合、または水和処理を行っても酸性水溶液中
で陽極酸化した場合には、上述の性質を有するバリヤ型
皮膜を得ることはできないことである。
【0035】したがって、始めに水和処理を行い、続い
て中性水溶液中で陽極酸化することが必要である。
【0036】バリヤ型皮膜の表面には、0.1μm〜
0.5μmの極めて薄い水和酸化物を残存させることが
好ましい。
【0037】このような陽極酸化膜面上の水和酸化物
は、EL層形成時のバインダとの濡れ性を改善し、はじ
きをなくし、発光ムラをなくすのに有効である。
【0038】アルミニウム箔を50℃以上の蒸留水中に
浸積する工程は、上述のように水和酸化物を形成するた
めであり、この水和酸化物は次工程の陽極酸化によって
表面に極めて薄い水和酸化物の残存したγ型および/ま
たはγ′型の緻密な無孔質Al2 3 結晶酸化物を作成
可能とする。
【0039】微細な擬似ベーマイト結晶が脱水される
と、γ−(あるいはγ′−)アルミナ微結晶がアノード
酸化により成長するバリヤ−皮膜に封入され、無定形か
らγ′−アルミナへの相転移の核として作用する。
【0040】酸化アルミニウムは、アルミニウム素地・
酸化皮膜界面および酸化皮膜・電解液界面の両方から形
成される。作成される結晶酸化物の層は、緻密なバリヤ
型であり、耐電圧性に優れ、静電容量が高く、過電圧が
かかっても容易には破壊されない。
【0041】陽極酸化の工程中、中性水溶液で構成され
た電解液に印加する電圧は、70〜300Vが好まし
い。電解電圧は高い方が発光効率がよいが、300Vを
越えると水和酸化物の層がほとんどなくなってしまう。
水和酸化物の層がなくなると、はじきが発生する。
【0042】また、300Vを越えると結晶酸化物の層
が厚くなりすぎると、結晶酸化物の層による電圧降下に
より、発光効率や輝度の低下を招く。
【0043】70Vより低いと、耐電圧性が極端に低下
し、100V程度の実用電圧以上の電圧が印加される
と、短絡を生じやすく、EL素子としての機能を十分に
果たすことができなくなる。
【0044】また、陽極酸化時の電流密度は、0.1〜
5A/dm2 、定電圧移行後の降下電流値は1.0〜5
A/dm2 が好ましい。電解浴温度は、常温〜90℃が
好ましい。ただし、これらの条件は制限的なものではな
い。
【0045】中性電解液中で電解する理由は、緻密なバ
リヤ型皮膜を形成するためである。アルマイト処理のよ
うに、酸性電解液で電解すると、形成される酸化物膜は
多孔質の皮膜になる。無孔質の緻密なバリヤ型皮膜を形
成することにより、耐電圧や発光効率の優れたEL素子
が得られる。
【0046】バリヤ型皮膜の厚さは、0.10〜0.4
5μm程度が好ましい。0.45μmを越える厚さの場
合、バリヤ型皮膜中の電圧降下が大きくなり、輝度が低
下する。0.10μmより薄いバリヤ型皮膜の場合は、
耐電圧性が低下しやすい。
【0047】上述のように、バリヤ型皮膜を形成したア
ルミニウム箔表面に、直接EL発光層および透明電極を
形成する。
【0048】たとえば、シアノエチルプルランやシアノ
エチルホバル等のバインダに蛍光体を分散し、DMF
(ジメチルホルムアシド)等の溶剤を加えてインク状と
したEL発光剤を、バリヤ型皮膜上に塗布する。塗布し
た膜を乾燥することによって、EL発光層を形成する。
【0049】ITO粉末にシアノエチルプルランと共
に、DMF等の溶剤を加えてインク状とした透明電極剤
を形成し、透明電極剤をEL発光層上に塗布し、続いて
乾燥する。
【0050】このように形成した構造に対し、電圧を印
加する機構を設ける。たとえば、背面電極であるアルミ
ニウム箔と、透明電極からリード線を導出し、図1に示
すような構造を形成する。さらに、EL素子本体を防湿
フィルムのパッケージに収容する。
【0051】なお、透明電極層として、ポリエステル表
面にITOを蒸着したフィルムを用いることもできる。
【0052】上述の実施例によれば、絶縁層の形成に塗
布工程を用いることなく、かつ同等以上の特性を得るこ
とが可能である。陽極酸化皮膜形成は、絶縁層塗布と比
べ、必要な材料費、手間が軽減できる。また、製造原価
を低減することもできる。
【0053】また、多孔質酸化アルミニウムのアルマイ
ト層を形成する場合と比べ、無孔質、緻密酸化アルミニ
ウム層を形成することにより、耐電圧性を大幅に向上す
ることができる。また、漏れ電流の減少により、発光効
率を向上することができる。
【0054】以下、上述の実施例にしたがい、EL素子
を形成した例について説明する。純度99.99%のア
ルミニウム箔を多数準備した。沸騰蒸留水、または10
ppmの燐酸を加えた沸騰蒸留水の中に、アルミニウム
箔を約5分浸積して、表面にアルミニウム水和酸化物の
層を約0.3μm形成した。
【0055】これらのアルミニウム箔を陽極および陰極
とし、硼酸アンモニウム水溶液中で陽極酸化を行った。
陽極酸化の条件は、硼酸アンモニウム濃度は約0.2m
ol/lであり、印加電圧約250V、電流密度約0.
8A/dm2 であった。
【0056】このようにして、表面に水和酸化物層が約
0.1μm残存した厚さ約0.3μmの無孔質緻密Al
2 3 結晶酸化物層を形成した。
【0057】このようにして、準備した絶縁層を備えた
アルミニウム箔上に発光層、および透明導電フィルムの
透明電極を形成した。このようにして作成したEL素子
の性能を表1に示す。
【0058】
【表1】 表1中、第1例のチタン酸バリウムのサンプルは従来技
術に従うものであり、第2例以下の他のサンプルは本発
明の実施例に従ってバリヤ型皮膜を形成したものであ
る。「ボイル」の表記はボイル後、陽極酸化したものを
指す。
【0059】本発明の実施例に従って作成したEL素子
は、いずれも発光効率が優れ、はじきがなく、過電圧が
かかっても絶縁層が破壊されないことが確認できた。
【0060】また、X線解析により測定した結果、アル
ミニウム表面に形成された皮膜は、水和酸化物層がベー
マイトであり、Al2 3 層はγ型またはγ′型の酸化
アルミニウムであることが確認できた。
【0061】以上、実施例に沿って本発明を説明した
が、本発明はこれらに制限されるものではない。たとえ
ば、LCD装置のバックライト用光源の他、パネル用光
源等種々の用途のEL素子を同様に作成することができ
る。たとえば、アルミニウム箔の代わりにアルミニウム
板を使用することもできる。透明電極として、印刷塗布
したITO粉末の代りに、ポリエステルフィルムにIT
Oを蒸着した透明導電フィルムを用いることもできる。
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なこと
は当業者に自明であろう。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アルミニウム箔表面に、絶縁膜として無孔質緻密酸化ア
ルミニウム結晶の皮膜を形成することにより、簡単な工
程で製造でき、耐電圧性が高く、高い発光効率のEL素
子を提供することができる。
【0063】さらに、EL素子の発光ムラを低減するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるEL素子の概略的断面図
である。
【図2】従来技術によるEL素子の概略的断面図であ
る。
【符号の説明】
1 背面電極(Al箔) 2 無孔質緻密結晶性Al2 3 膜 3 EL発光層 4 透明電極 5 リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田谷 周一 神奈川県横浜市緑区荏田南2−17−8 志 村マンション405 (72)発明者 飯田 豊志 茨城県つくば市緑ケ丘44−15 (72)発明者 佐藤 恵二 茨城県つくば市稲荷前8−5−203 (72)発明者 高橋 守 群馬県山田郡大間々町1727−3 (72)発明者 山川 禎康 山形県長井市寺泉5526番地4号 (72)発明者 大沢 俊一 山形県長井市十日町二丁目1番12号 (56)参考文献 特開 昭64−10597(JP,A) 特開 昭60−205989(JP,A) 実開 平3−8898(JP,U)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム箔と、 該アルミニウム箔表面に陽極酸化によって形成し、表層
    に水和酸化物を有する緻密な無孔質酸化アルミニウムを
    含むバリヤ型皮膜と、 該皮膜上に直接形成したEL発光層と、 該EL発光層上に形成した透明電極とを含むEL素子。
  2. 【請求項2】 上記無孔質酸化アルミニウムはγ型、
    γ′型または両者の混合である請求項1記載のEL素
    子。
  3. 【請求項3】 上記バリヤ型皮膜は、0.10〜0.4
    5μmの厚さで、その表層には厚さ0.05μm以下の
    水和酸化物を有する請求項1ないし2記載のEL素子。
  4. 【請求項4】 アルミニウム箔を50℃以上の温度に加
    熱した純水に浸漬して水和酸化物を形成する工程と、 該アルミニウム箔を中性電解液中で陽極酸化し、表面に
    緻密な無孔質酸化アルミニウムのバリヤ型皮膜を形成す
    る工程と、 該バリヤ型皮膜上に直接EL発光層、透明電極層を形成
    する工程とを有するEL素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記純水に燐酸、燐酸塩の少なくとも一
    種を添加することを特徴とする請求項記載のEL素子
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記純水に付活剤を添加することを特徴
    とする請求項記載のEL素子の製造方法。
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