JPH08150593A

JPH08150593A - 用紙切断装置

Info

Publication number: JPH08150593A
Application number: JP29135394A
Authority: JP
Inventors: Takaaki Sanpei; 孝昭三幣
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1994-11-25
Filing date: 1994-11-25
Publication date: 1996-06-11
Anticipated expiration: 2013-03-30
Also published as: JP2734384B2

Abstract

(57)【要約】【目的】小型で、安価であると同時に、安全で、耐久
性に優れた用紙切断ユニットを提供すること。【構成】用紙切断ユニット本体に、丸刃１４と、この
丸刃を回転自在に支持する回転軸支持部材１７とを備
え、且つ用紙Ｐを前記丸刃１４の用紙切断位置７に当接
させるための、用紙ガイド部材３を併設した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、用紙切断装置に係り、
特にプリンターやファクシミリ装置等で用紙を切断し、
また一般家庭において用紙を切断するための用紙切断装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、プリンターやファクシミリ装
置に使用される用紙切断装置においては、図７に示す如
く、固定刃と、この固定刃に当節して配設される丸刃と
により構成されるものが使用されている。

【０００３】また、一般家庭においては、用紙を切断す
る場合に、図６に示す如く、鋏やカッターナイフ等が使
用されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例に係るプリンターやファクシミリ装置用の用紙切断
装置は、固定刃と丸刃とにより構成されているが、丸刃
と接触する固定刃の切れ刃部には、その長さ方向全体に
わたり、所定の面精度が要求されるため、加工効率の向
上が困難である。また、固定刃の用紙と接触する面は、
傷やバリが有ると、そこで用紙が引っかかり、用紙詰ま
り等を起こすので、高度の品質が求められ、製造コスト
が高くなるという不都合を生じている。また、固定刃の
用紙接触平面の加工精度が高度に要求されることから、
用紙接触平面を大きくとる必要が生じ、用紙切断装置が
全体として大型化してしまう、という不都合を生じてい
る。

【０００５】また、鋏やカッターナイフの場合には、切
れ刃部が露出しているため、使用を誤ると怪我をした
り、場合によっては人を害することもある。また、鞄等
に入れて持ち運ぶ場合、他のものを傷つけてしまう場合
もある、という不都合を生じている。

【０００６】さらに、カッターナイフの場合には、切れ
刃の切断位置が、比較的狭い範囲に集中するので、刃の
寿命が短く、数十回の使用で新たな刃に取り替えなけれ
ばならない、という不都合を生じている。

【０００７】

【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、小型で、安価であると同時に、安全
で、耐久性に優れた用紙切断装置を提供することをその
目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、用紙切断ユニ
ット本体に、丸刃と、この丸刃を回転自在に支持する回
転軸支持部材とを備え、且つ用紙を前記丸刃の切断位置
に当接させる用紙ガイド部材を併設する、という構成を
採っている。これにより、前述した目的を達成しようと
するものである。

【０００９】

【作用】用紙切断ユニット本体が用紙切断ラインに沿っ
て移動することより、用紙が、用紙取込領域の入り口部
に取り込まれ、用紙ガイド部材により、丸刃の用紙切断
位置に導かれる。用紙は、用紙切断ユニット本体の移動
に伴い切断されるが、丸刃の近傍に用紙ガイド部材が設
けられているので、大きな変形を来すことなく円滑に切
断されることとなる。

【００１０】

【実施例】本発明の実施例を図１ないし図５に基づいて
説明する。まず、図１の符号２は用紙切断ユニット本体
を示し、符号１４は丸刃を示す。

【００１１】用紙切断ユニット本体２は、所定の間隙を
有して、主に上側部材と下側部材に分かれてなると同時
に、丸刃１４の切断方向の後方で互いに結合され、相対
的な位置関係が変化しないように構成されている。ま
た、上側部材と下側部材との互いに対面するそれぞれの
部位は、用紙Ｐを丸刃１４の切断位置７に導くための用
紙ガイド部材３として構成され、この用紙ガイド部材３
は、丸刃１４の切断方向前方および丸刃１４の側方に配
設されている。また、この上下２つの用紙ガイド部材３
の間に生じた所定の間隙が、用紙取込領域９となり、こ
の用紙取込領域の入口部１０は、用紙Ｐの取込が容易と
なるよう、広く開口されている。尚、用紙取込領域９の
間隙は、切断すべき用紙Ｐの厚みに対応して設定される
が、例えば用紙厚が６０〜１００［μｍ］の場合には、
２００〜３００［μｍ］が適切である。

【００１２】また、図２は、用紙切断ユニット本体２
の、図１中の矢印線Ｚ−Ｚにおける断面図を示し、図３
は用紙切断ユニット本体２の斜視図を示す。

【００１３】ここで、上側部材は、用紙取込領域９を除
いて、丸刃１４を被覆するための、被覆部材８ａとして
なると同時に、その内部に、丸刃１４の回転軸１６を回
転自在に支持するための回転軸支持部材１７を備えてい
る。また、下側部材も、用紙取込領域９を除いて、丸刃
１４を被覆するための被覆部材８ｂとしてなる。さら
に、下側部材には、その下端部に、用紙切断ラインと平
行に、雌ネジ１２の貫通孔、および下側部材の両側面下
部に、用紙切断ラインと平行な、レール溝１１が形成さ
れている。

【００１４】また、用紙ガイド部材３は、丸刃１４の切
断方向後方の屈曲部５ａ、５ｂで、左右の部材の内、一
方が斜め上方に屈曲するよう構成され、他方は斜め下方
に屈曲するよう構成されている。

【００１５】尚、本実施例においては、用紙ガイド部材
３を丸刃の左右両側及び用紙切断位置７の上下に配設し
た場合を記載しているが、左右の片側にのみ配設する場
合、あるいは下方にのみ配設する場合でも同様の作用を
生じる。

【００１６】また、図４は、用紙切断ユニット本体２の
分解斜視図を示す。ここで、丸刃１４ａは、その厚み方
向の中央に鋭利な切れ刃１５ａが形成されている（図２
（Ａ））。この丸刃１４ａの中心には所定の直径を有す
る穴か穿孔されており、この穴に丸刃１４ａを支持する
ための回転軸１６が挿入され、固着されている。

【００１７】丸刃１４ａに固着された回転軸１６の両端
は、用紙切断ユニット本体２の上側部材内部に備えられ
た回転軸支持部材１７により回転自在に支持されると同
時に、丸刃１４ａが、用紙ガイド部材３が作る面と垂直
で、且つ用紙切断ラインと平行に成るように支持されて
いる。また、丸刃１４ａは、用紙取込領域９に露出し、
且つ用紙切断位置７において、用紙ガイド部材３が作る
面と丸刃１４ａの接線方向との挟角が鋭角となるような
位置に支持され、また、丸刃１４の側面部が、用紙ガイ
ド部材鉛直面４と接触するか、または僅かの間隙を有す
るよう配設されている。

【００１８】尚、丸刃は、図２（Ｂ）に示す如く、その
厚み方向の一方に切れ刃１５ｂを備え、この切れ刃１５
ｂのある側の面を、バネ状部材１８により、用紙ガイド
部材鉛直面４に接触させるように構成してもよい。

【００１９】また、図５は本実施例に係る用紙切断装置
１の斜視図である。ここで、用紙切断装置１は、用紙切
断ユニット本体２、ネジ状部材２０、レール部材２１お
よび駆動モーター２２により構成されている。

【００２０】この用紙切断ユニット本体２は、用紙切断
ラインと平行に配設されたレール部材２１に、移動可能
に設置されている。また、レール部材２１には、用紙切
断ラインと平行にネジ状部材２０が回転自在に支持さ
れ、このネジ状部材２０が用紙切断ユニット本体２の下
部に設けられた雌ネジ１２の貫通孔に嵌合されている。
また、ネジ状部材２０は、その一端が、レール部材２１
に固定された駆動モーター２２に結合されている。

【００２１】次に、上記実施例における用紙切断装置１
の機能を説明する。

【００２２】用紙切断ユニット本体２は、用紙切断時以
外は、用紙Ｐの搬送の障害とならないよう、レール部材
２１の最端部（図５の右側）に停止している。そして、
用紙Ｐは、図示していないファクシミリ装置等の用紙搬
送ローラーにより、図中のＹ方向に、用紙切断ユニット
本体２の移動経路を横断するように搬送された後、用紙
を切断する位置で停止する。

【００２３】つぎに、用紙切断ユニット本体２に嵌合さ
れたネジ状部材２０が、駆動モーター２２により回転駆
動され、用紙切断ユニット本体２がＸ方向に移動するこ
ととなる。これにより、用紙Ｐが、用紙取込領域入口部
１０に取り込まれ、用紙ガイド部材３により、丸刃１４
の用紙切断位置７に導かれる。用紙Ｐは、用紙切断ユニ
ット本体２の移動に伴い切断されるが、丸刃１４の近傍
に用紙ガイド部材３が設けられているので、大きな変形
を来すことなく円滑に切断される。

【００２４】ここで、左右に切断された用紙は、用紙切
断ユニット本体２の移動に伴い、丸刃１４の用紙切断方
向の後方に排出される。また、用紙ガイド部材３は、丸
刃１４の切断方向後方で、左右の部材の内、一方が屈曲
部５ａで斜め上方に屈曲するよう構成され、他方は屈曲
部５ｂで斜め下方に屈曲するよう構成されている。その
ため、切断された左右の用紙は、上下に分岐して円滑に
排出される。

【００２５】また、丸刃１４は、回転自在に支持されて
いるので、用紙Ｐの切断に伴う用紙との摩擦力により回
転する。

【００２６】尚、本実施例では、用紙切断ユニット本体
２を、ネジ状部材２０で移動させる場合を記載したが、
ゴムベルトで移動させる場合や、手動で移動させる場合
でも同様の作用を生ずる。さらには、用紙切断ユニット
本体２に直接、用紙Ｐを取り込んで、鋏やカッターのよ
うに使用することも可能である。

【００２７】

【発明の効果】本発明によれば、従来必要とされていた
固定刃を不要とできるので、固定刃の製造過程で要求さ
れていた高精度な加工が不要となり、安価な用紙切断装
置を提供することができる。また、従来必要とされた、
用紙の切断巾より長く、用紙接触面が広い固定刃も不要
とできるので、用紙切断装置を小型化することも可能で
ある。

【００２８】また、本発明に係る用紙切断装置は、回転
可能な丸刃により構成されているので、従来のカッター
等と比較して、耐久性に優れている。

【００２９】さらには、丸刃の切れ刃部が、用紙取込領
域を除いて被覆されているので、取扱いが安全且つ容易
となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る用紙切断ユニット本体の側面図で
ある。

【図２】図１の矢印線Ｚ−Ｚにおける用紙切断ユニット
本体の断面図でり、図２（Ａ）は切れ刃が厚み方向中央
部にある場合を示し、図２（Ｂ）は切れ刃が厚み方向の
一方の面にのみある場合を示す。

【図３】本発明に係る用紙切断ユニット本体の斜視図で
ある。

【図４】本発明に係る用紙切断ユニット本体を分解した
斜視図である。

【図５】本発明に係る用紙切断装置を示す斜視図であ
る。

【図６】従来の用紙切断装置たる鋏およびカッターを示
す斜視図である。

【図７】従来のファクシミリ装置等に使用されていた用
紙切断装置を示す斜視図である。

【図８】従来の用紙切断ユニットの上断面図である。

【符号の説明】

１用紙切断装置２用紙切断ユニット本体３用紙ガイド部材５ａ，５ｂ屈曲部７用紙切断位置８ａ，８ｂ被覆部材９用紙取込領域１２雌ネジ１４丸刃１４ａ非接触丸刃１４ｂ接触丸刃１５ａ，１５ｂ切れ刃部１７回転軸支持部材２０ネジ状部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】用紙切断ラインに沿って移動自在な用紙
切断ユニット本体を備えた用紙切断装置において、前記用紙切断ユニット本体に、丸刃と、この丸刃を回転
自在に支持する回転軸支持部材とを備え、且つ用紙を前
記丸刃の用紙切断位置に当接させる用紙ガイド部材を併
設したことを特徴とする用紙切断装置。
【請求項２】前記用紙ガイド部材を、前記丸刃の用紙
切断方向前方および丸刃の側方に配設したことを特徴と
する請求項１記載の用紙切断装置。
【請求項３】前記用紙ガイド部材を、切断用紙厚に対
応した間隙をもって、互いに対面するよう、上下に配設
したことを特徴とする請求項１または２記載の用紙切断
装置。
【請求項４】前記丸刃の切れ刃部を、用紙ガイド部材
と非接触に構成したことを特徴とする請求項１，２また
は３記載の用紙切断装置。
【請求項５】前記丸刃の切れ刃部を、厚さ方向の片側
にのみ備え、当該切れ刃部側を用紙ガイド部材と接触す
るように構成したことを特徴とする請求項１，２または
３記載の用紙切断装置。
【請求項６】前記請求項１，２，３，４または５記載
の用紙切断装置において、前記用紙ガイド部材を、丸刃の切断方向後方で、左右の
一方を斜め上方に屈曲させ、他方を斜め下方に屈曲させ
たことを特徴とする用紙切断装置。
【請求項７】前記請求項１，２，３，４，５または６
記載の用紙切断装置において、前記丸刃の周辺部に、用紙取込領域を除いて、丸刃被覆
部材を配設したことを特徴とする用紙切断装置。
【請求項８】前記用紙切断ユニット本体に雌ネジを設
け、用紙切断方向と平行に配設された回転可能なネジ状
部材に嵌合させたことを特徴とする請求項１，２，３，
４，５，６または７記載の用紙切断装置。