JP3165781B2 - シート切断装置 - Google Patents

シート切断装置

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JP3165781B2
JP3165781B2 JP25427695A JP25427695A JP3165781B2 JP 3165781 B2 JP3165781 B2 JP 3165781B2 JP 25427695 A JP25427695 A JP 25427695A JP 25427695 A JP25427695 A JP 25427695A JP 3165781 B2 JP3165781 B2 JP 3165781B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばファクシミリ
装置においてロール状の記録紙を切断するシート切断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば感熱方式のファクシミリ装置にお
いてロール状の記録紙を用いたものがあり、このファク
シミリ装置では記録紙に記録を行う度にロール状の記録
紙を所定サイズにその幅方向に順次切断する切断装置が
設けられている。
【0003】従来、このような用途の切断装置として図
5ないし図6に示すものが知られている。図中1は案内
フレームで、これは記録紙Pの切断幅方向に沿って延び
て切断幅より大きい長さを有している。2は刃物台で、
これは案内フレーム1にその長さ方向に沿って形成され
た溝に移動自在に支持されている。3は固定刃で、これ
は記録紙切断幅より大きな長さを有している。固定刃3
は案内フレーム1の上面にその長さ方向に沿って配置さ
れてねじ4により固定されており、固定刃3と案内フレ
ーム1の上面との間には切断する記録紙Pを挿入する隙
間が形成されている。5は可動刃である回転刃で、これ
は軸6により刃物台2の側部に取付けられている。固定
刃3の刃と回転刃5の刃は相互に組合さるようになって
いる。なお、7は軸6を押える押えばねで、これは刃物
台2に取付けられている。
【0004】8はころで、これは回転刃5に対向して刃
物台2に回転自在に保持されている。ころ8は一端が回
転刃5の裏面に接触するとともに他端が案内フレーム1
にその長さ方向に沿って形成された溝に回転自在に挿入
されている。また、ころ8は6を中心として刃物台2の
移動方向に沿って所定距離変位できるように保持されて
おり、図5に示すように刃物台2の移動時に軸6を中心
として刃物台2の移動方向に対して下流側に位置するよ
うになっている。
【0005】刃物台2は案内フレーム1に設けられたプ
ーリ9および図示しないプーリに巻掛けられたベルト1
0に連結されている。図示しないプーリは図示しない電
動機により回転される。
【0006】このように構成された切断装置により記録
紙Pの切断を行う場合には、切断すべき記録紙Pを案内
フレーム1の上面と固定刃3との隙間に通す。この場
合、記録紙Pの幅方向全体は記録紙切断幅より大きな長
さを有する固定刃3に押えられる。刃物台2は切断領域
から外れた位置に位置させておく。電動機により図示し
ないプーリを回転してベルト10を回転させて、刃物台
2を案内フレーム1の長さ方向に沿って図5および図6
の矢印方向に移動させる。回転刃5は刃物台2とともに
移動する。ころ8は刃物台2の移動時に軸6を中心とし
て刃物台2の移動方向に対して下流側に変位する。これ
により回転刃5が図5に示すように傾く。そして、刃物
台2とともにころ8が案内フレーム1の溝に摺接して移
動することにより回転し、このころ8の回転により回転
刃5が回転される。このようにして回転刃5は回転しな
がら固定刃3に沿って移動して、固定刃3の刃と回転刃
5の刃とで記録紙Pを切断する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
従来の切断装置は次に述べる問題がある。第一に、従来
の切断装置では、固定刃3が案内フレーム1に直接取付
けられ、可動刃である回転刃5が刃物台2に取付けら
れ、さらに刃物台2が案内フレーム1に取付けられてい
る。このため、案内フレーム1を基準にして固定刃3と
回転刃5との位置関係を設定しようすると、固定刃3の
場合は案内フレーム1の部品寸法誤差、固定刃3と案内
フレーム1との組立て誤差が相乗して影響を与え、回転
刃5の場合は刃物台2の寸法誤差、回転刃5と刃物台2
との組立て誤差および刃物台2と案内フレーム1との組
立て誤差が相乗し影響を与える。すなわち、固定刃3と
回転刃5とは直接取付けているものが異なるので、位置
関係を設定する上で多くの誤差が影響して高い精度の位
置関係を設定しにくい。従って、案内フレーム1、刃物
台2、固定刃3および回転刃5を組立てる上で夫々高い
部品寸法精度および組立て寸法精度が要求されており、
これらの部品の製造コストおよび組立てコストが大変高
価となる。
【0008】第二に、案内フレーム1は記録紙の切断幅
より長い長さを有する棒状のものであり、ねじれ変形が
発生しやすい形態である。そして、固定刃3は案内フレ
ーム1に固定されており、しかも案内フレーム1に固定
されるという構成のために記録紙Pの切断幅より長い長
さを持つ帯状をなしている。このため、固定刃3は案内
フレーム1のねじり変形の影響を受けて変位して、回転
刃5に対する変化することがある。
【0009】切断装置においては、可動刃である回転刃
と固定刃とが記録紙を切断する上で適正な位置関係を常
時保持することが必要である。ところが、案内フレーム
1のねじれ変形の影響を受けて固定刃3が変位や変形す
ると、回転刃5と固定刃3との記録紙を切断する上での
適正な位置関係を保持することができなくなる。そこ
で、案内フレーム1の剛性を高めてねじれ変形の発生の
度合いを押えることがことが考えられるが、この場合に
は案内フレーム1が大形化して案内フレーム1のコスト
が高くなるとともに、ねじれ変形の発生を全く抑えるこ
とはできない。
【0010】第三に、案内フレーム1に固定刃3が固定
されているために、記録紙Pをファクシミリ装置にセッ
トする時に、記録紙Pを案内フレーム1と固定刃3との
隙間に通す必要がある。しかし、記録紙Pを案内フレー
ム1と固定刃3との間の狭い隙間に通す作業は容易でな
く手数を要している。
【0011】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、可動刃と固定刃の部品寸法精度、組立て寸法精度を
抑えながら可動刃と固定刃との位置関係を容易且つ精度
良く設定できるとともに、案内フレームと固定刃との間
にシートを挿入する作業を不要にしたシート切断装置を
提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のシート切断装置
は、シートを切断する方向に沿って延びるとともに前記
シートが載せられるシート受け面およびこのシート受け
面と交叉する面に前記シート切断方向に沿って延びる波
形をなす揺動案内溝を有する案内フレームと、この案内
フレームにその長さ方向に沿って移動自在に支持された
刃物台と、この刃物台に設けられ前記案内フレームのシ
ート受け面に載せられた前記シートを押える固定刃と、
前記刃物台に設けられ前記シート切断方向に対して直交
する方向に沿う支持軸を中心として前記固定刃に対して
接近離間する方向に沿って揺動する揺動刃と、この揺動
刃に設けられて前記揺動案内溝に移動自在に挿入され前
記揺動案内溝に案内されて前記揺動刃を揺動させる作動
部材と、前記刃物台を前記案内フレームに沿って移動さ
せるとともにこの移動により前記揺動刃を移動させてそ
の揺動を可能とする移動機構とを具備することを特徴と
する。
【0013】この構成によれば、移動機構により刃物台
が案内フレームに沿って移動されると、固定刃、可動刃
である揺動刃および作動部材が刃物台と一緒に移動す
る。この時、作動部材は案内フレームに設けられた波形
の揺動案内溝に案内されて波形の軌跡を描きながらシー
ト切断方向に沿って移動する。この作動部材の運動によ
り揺動刃に揺動力が与えられて、揺動刃は支持軸を中心
として固定刃に対して接近離間する方向に揺動する。揺
動刃は固定刃に対して接近した位置で案内フレームのシ
ート受け面に載せられたシートを固定刃とともに切断す
る。これにより刃物台が移動するのに伴いシートを切断
できる。
【0014】そして、この構成によれば、固定刃は揺動
刃とともに刃物台に設けられ、案内フレームに設けられ
ていない。そして、シート切断時には刃物台とともに固
定刃および揺動刃が移動して切断が行われる。固定刃と
揺動刃との位置関係はこれらが設けられている刃物台を
直接且つ共通の基準として設定するので、位置関係を設
定する上で介在する部品寸法誤差および組立て寸法誤差
が従来の比較して大変少ない。このため、シートを切断
する上で必要な固定刃と揺動刃との適切な位置関係を、
容易にしかも精度良く設定することができる。
【0015】固定刃は刃物台とともに移動するために、
シート切断長さより長い長尺にして案内フレームに設け
る必要がない。このため、固定刃は長尺の案内フレーム
のねじれ変形の影響を受けて変位、変形することがな
く、シートを切断する上で必要な固定刃と揺動刃との適
切な位置関係を支持することができる。
【0016】従って、案内フレーム、刃物台、固定刃お
よび揺動刃の部品寸法、組立て寸法に高い精度が要求さ
れず、製造コストおよび組立てコストの上昇を押さえる
ことができる。また、案内フレームに高い剛性をもたせ
る必要がなく、この点でも部品コストの増大、案内フレ
ームの大形化を回避することができる。
【0017】さらに、シートの切断時に固定刃が案内フ
レームに載っているシートを押えながら移動するので、
シートをセットする時にシートを案内フレームに載せる
だけで良く、シートを固定刃と案内フレームとの間に挿
入するという面倒な作業を必要としない。
【0018】さらにまた、前記の構成によれば揺動案内
溝と作動部材との組合せにより、揺動刃を強制的に揺動
させてシートを切断するので、薄いシートをも容易に切
断することが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図4を参照して説明する。この実施の形態は、
本発明を感熱式ファクシミリ装置においてシートの一例
であるロール状に巻かれた記録紙を記録後に所定のサイ
ズ、例えばA4サイズに1頁づつ切断して切り離してゆ
く装置に適用したものである。
【0020】図1は切断装置の全体を示している。図1
において切断装置に対して左側に図示しないが切断装置
と平行に感熱ヘッドとプラテンローラが設けられ、さら
にその図示左側にロール状の記録紙がセットされる。記
録紙はロール状部分から繰り出されて搬送されながら感
熱ヘッドとプラテンローラとの間を通ることにより記録
される。記録された記録紙Pは図示矢印方向に搬送され
て所定の切断位置が切断装置に到達した時点で搬送が停
止されて幅方向に沿って切断される。
【0021】図1ないし図4において21は案内フレー
ムで、これは記録紙Pの幅寸法(切断長さ)より長い長
さを有するもので記録紙搬送方向に対して直角な方向に
配置されている。案内フレーム21には後述する刃物台
24を案内する移動案内溝22が長さ方向、すなわち記
録紙切断方向に沿って形成されており、この移動案内溝
22は案内フレーム21の下面で開口している。案内フ
レーム21の上面は記録紙Pを受ける受け面21aとな
っている。
【0022】案内フレーム21における移動案内溝22
に対して記録紙搬送方向下流側に位置する上下方向に沿
う側面21bには、後述する揺動刃を揺動させる作動部
材の一例であるころ30を案内する揺動案内溝23が形
成されている。この揺動案内溝23は案内フレーム21
の長さ方向、すなわち記録紙切断方向に沿って延びる波
形をなすもので、前述のころ30を挿入して移動できる
幅と深さを有している。すなわち、揺動案内溝23は山
部23aと谷部23bが交互に連続して並んで形成され
ており、山部23aによってころ30を上向きに案内
し、谷部23bがころを下向きに案内するようになって
いる。山部23aの頂点と谷部23bの底点との間の間
隔は揺動刃28の揺動角度に応じて設定する。揺動案内
溝23の長さは、後述する刃物台24が待機する部分
と、最大サイズの記録紙Pを切断するに必要な刃物台2
4の移動距離を確保できる大きさである。
【0023】24は刃物台で、これには図4に示すよう
に記録紙搬送方向に沿って案内フレーム21の移動案内
溝22に係合する腕25が形成されている。刃物台24
は案内フレーム21の下側に配置され、腕25が案内フ
レーム21に形成された移動案内溝22に摺動自在に挿
入係合されている。これにより刃物台24は案内フレー
ム21にその長さ方向(記録紙切断方向)に沿って移動
自在に支持される。
【0024】26は金属板からなる固定刃であり、これ
は案内フレーム21の長さ方向に延びる刃部26aと、
この刃部26aの一端から上下方向に沿って下向きに延
びる取付け部26bを有している。固定刃26は刃物台
24に側面21bの外側に上下方向に沿って配置され、
取付け部26bがねじ27により刃物台24に設けられ
ている。固定刃26の刃部26aは案内フレーム21の
シート受け面21aに載せられた記録紙Pをシート受け
面21aに対して記録紙搬送方向下流側において上側か
ら押えるようになっており、記録紙Pと接する下部の縁
は水平となっていて刃26cが形成されている。
【0025】28は揺動刃で、これは固定刃26の取付
け部26bに対して記録紙搬送方向下流側において取付
け部26bに接して配置されており、固定刃26の取付
け部26bからシート切断方向(刃物台移動方向)の両
側に向けて延びる長さを有している。揺動刃28は支持
軸29により固定刃26の取付け部26bに支持されて
いる。
【0026】支持軸28は、図2に示すように案内フレ
ーム21の揺動案内溝23の下方の側縁が描く山部23
aの頂点と上方の側縁が描く谷部23bの底点との間S
の中心Oに位置し、且つシート切断方向に対して直交す
る方向に位置するものである。すなわち、揺動刃28は
支持軸29により固定刃26の刃部26aに対して接近
器離する方向に揺動自在に支持されている。揺動刃28
においてシート切断時の移動方向前側に突出する部分2
8aの上部の縁(固定刃26の刃26cに対向する縁)
は刃28cとなっている。
【0027】揺動刃28においてシート切断時の移動方
向後側に突出する部分28bの先端には、図4(b)に
示すように作動部材の一例であるころ30が回転自在に
設けられている。このころ30はシート切断方向に対し
て直交する方向に沿って位置しており、案内シート21
の揺動案内溝23に挿入されている。すなわち、ころ3
0は揺動案内溝23の山部23aと谷部23bに沿って
移動して上下方向に案内されるものである。
【0028】刃物台24は案内フレーム21に設けられ
たプーリ31および図示しないプーリに巻掛けられたベ
ルト32に連結されている。図示しないプーリは図示し
ない電動機により回転される。すなわち、電動機により
ベルト32が回転されると、刃物台24が駆動力を与え
られて案内フレーム21の長さ方向に沿って移動される
ことになる。これら電動機、プーリ31およびベルト3
2は刃物台24を案内フレーム21の長さ方向に沿って
移動させる機構である。
【0029】このように構成された切断装置により記録
紙Pの切断を行う場合には、図1に示すようにファクシ
ミリ装置にセットしたロール状態の記録紙Pを繰り出し
て感熱ヘッドとプラテンローラとの間を通した後に案内
フレーム21のシート受け面21aに載せる。この時、
案内フレーム21の長さ方向と記録紙Pの幅方向が一致
する。案内フレーム21の両端部は記録紙Pから突出し
ている。刃物台24は切断領域から外れた案内フレーム
21の端部に待機させておく。
【0030】そして、電動機により図示しないプーリを
回転してベルト32を例えば図示矢印方向に回転させ
る。刃物台24はベルト32に引かれて案内フレーム2
1の移動案内溝22に案内されて長さ方向に沿って図示
矢印の方向に移動させる。刃物台24が図示矢印方向に
移動すると、刃物台24に設けられた固定刃26および
揺動刃28が一緒に案内フレーム21の長さ方向に沿っ
て移動する。
【0031】ここで、刃物台24が図の矢印方向に移動
するのに伴い、固定刃26が案内フレーム21のシート
受け面21aに載っている記録紙Pを上側から押える。
また、揺動刃28に設けられたころ30は揺動刃28と
ともに揺動案内溝28の内部を転がりながら案内フレー
ム21の長さ方向に沿って移動する。この場合、ころ3
0は波形をなす揺動案内溝28において交互に並ぶ山部
23aと谷部23bを順次通過することにより、山部2
3aを通過する時には上側へ案内され、谷部23bを通
過する時に下側へ案内される。すなわち、ころ30は揺
動案内溝28内を上側と下側へ変位して波形の軌跡を描
きながら案内フレーム21の長さ方向に沿って移動す
る。
【0032】そして、ころ30が揺動案内溝28により
強制的に上側と下側へ変位して波形の軌跡を描くことに
より、ころ30は揺動刃28に対して強制的に揺動させ
る力を加える。これにより揺動刃28の部分28aは支
持軸29を中心として固定刃26の刃部26aに対して
接近離間する方向に揺動される。すなわち、図2に示す
ようにころ30が揺動案内溝28の山部23aを通過す
る時は揺動刃28の部分28aは固定刃26の刃部26
aから離れる向きに揺動され、図3に示すようにころ3
0が揺動案内溝28の谷部23bを通過する時は揺動刃
28の部分28aは固定刃26の刃部26aに接近する
向きに揺動される。つまり、固定刃26と揺動刃28は
案内フレーム21の長さ方向に沿って移動しながら開閉
する動作を繰り返すことになる。
【0033】なお、支持軸29は、図2に示すように案
内フレーム21の揺動案内溝23の下方の側縁が描く山
部23aの頂点と上方の側縁が描く谷部23bの底点と
の間Sの中心Oに位置しているので、揺動刃28は無理
なく揺動する。
【0034】ここで、図3に示すように揺動刃28は固
定刃26の刃部26aに接近して両者の間が閉じた時に
は、揺動刃28の刃28cは固定刃26の刃26cより
上側に位置する。この時、固定刃26の刃部26aが記
録紙Pを上側から押え、下側から揺動刃28の刃28c
が固定刃26の刃26cより上側に位置することによ
り,揺動刃28の刃28cと固定刃26の刃26cとで
記録紙Pを切断する。このため、前述したように刃物台
24が案内フレーム21の長さ方向に沿って移動する過
程で、揺動刃28の部分28aが固定刃26の刃部26
aに接近して両者の間を閉じる動作を繰り返すことによ
り、案内フレーム21の受け面21aに載っている記録
紙Pを順次幅方向に沿って切断する。そして、刃物台2
4が切断に必要な距離を移動することにより記録紙Pの
全幅を切断する。
【0035】なお、刃物台24が切断に必要な距離を移
動した位置では、ころ3が位置する揺動案内溝23は部
分は谷部23bとなるように設定する。これは揺動刃2
8が固定刃26に接近して記録紙Pを最後まで確実に切
断するためである。
【0036】このようにして記録紙Pは揺動刃と固定刃
26の刃27との組み合わせによって切断される。切断
終了後電動機を停止して刃物台24の移動を停止する。
【0037】そして、刃物台24が記録紙Pの幅方向全
体を移動することにより、記録紙Pを幅方向全体にわた
って連続して切断することができる。すなわち、固定刃
26は記録紙Pの幅方向長さより短い長さを有するもの
であるが、刃物台24とともに記録紙Pの幅方向全体を
移動することにより、記録紙Pの幅方向長さと同じ長さ
を有するものと同等の機能を果たすことができる。
【0038】この実施の形態によれば、刃物台24には
固定刃26が揺動刃28とともに設けられ、案内フレー
ム21には固定刃26が設けられていない。記録紙Pを
切断する時には、刃物台41とともに固定刃26および
揺動刃28が一緒に移動して切断が行われる。
【0039】そして、固定刃26と揺動刃28との位置
関係はこれらが設けられている刃物台24を直接且つ共
通の基準として設定するので、位置関係を設定する上で
介在する部品寸法誤差および組立て寸法誤差が従来の比
較して大変少ない。このため、記録紙Pを切断する上で
必要な固定刃26と揺動刃28との適切な位置関係を、
容易にしかも精度良く設定することができる。
【0040】また、固定刃26は刃物台24とともに移
動するために、記録紙Pの切断長さより長い長さの長尺
にして案内フレーム21に取付ける必要がない。このた
め、固定刃26は長尺の案内フレーム21にねじれ変形
が生じた場合でも、その案内フレーム21のねじれ変形
の影響を受けて変位、変形することがなく、記録紙Pを
切断する上で必要な固定刃26と揺動刃28との適切な
位置関係を保持することができる。
【0041】従って、案内フレーム21、刃物台24、
固定刃26および揺動刃28の部品寸法、組立て寸法に
高い精度が要求されず、製造コストおよび組立てコスト
の上昇を押さえることができる。また、案内フレーム2
1に高い剛性をもたせる必要がなく、この点でも部品コ
ストの増大、案内フレーム21の大形化を回避すること
ができる。
【0042】さらに、記録紙Pの切断時に固定刃26が
案内フレーム21のシート受け面21aに載っている記
録紙Pの先端を押えながら移動するので、記録紙Pをセ
ットする時に記録紙Pの先端を案内フレーム21のシー
ト受け面21aに載せるだけで良く、記録紙Pの先端を
固定刃26と案内フレーム21との間に挿入するという
面倒な作業を必要としない。
【0043】さらにまた、前記の構成によれば揺動案内
溝23と作動部材であるころ30との組合せにより、揺
動刃を強制的に揺動させてシートを切断するので、薄い
シートをも容易に切断することが可能である。
【0044】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されずに種々変形して実施することができる。例えば、
本願の発明はファクシミリ装置においてロール式記録紙
を切断する場合に限定されずに、ロール式のインクフィ
ルムを切断する場合などに広く用いることができる。刃
物台を移動させる移動機構は実施の形態に限定されず、
例えば刃物台自身に電動機を搭載して自走させる構成で
あっても良い。揺動案内溝は底面があることが作動部材
を安定して案内できるが、これに限定されずに底面を有
していなくとも良い。揺動案内溝は案内フレームに直接
形成する構成に限定されずに、案内フレームを形成した
部材を案内フレームに取付けても良い。作動部材はころ
に限定されない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明のシート切断
装置によれば、固定刃が揺動刃とともに刃物台に設けら
れ、シート切断時に刃物台を案内フレームに沿って移動
すると、刃物台とともに固定刃および揺動刃が移動して
切断が行われる。これにより固定刃と揺動刃との位置関
係はこれらが設けられている刃物台を直接且つ共通の基
準として設定するので、位置関係を設定する上で介在す
る部品寸法誤差および組立て寸法誤差が従来の比較して
大変少ない。このため、記録紙を切断する上で必要な固
定刃と揺動刃との適切な位置関係を、容易にしかも精度
良く設定することができる。
【0046】また、固定刃は刃物台とともに移動するた
めに、シート切断長さより長い長さにして案内フレーム
に設ける必要がない。このため、固定刃は長尺の案内フ
レームのねじれ変形の影響を受けて変位、変形すること
がなく、シートを切断する上で必要な固定刃と揺動刃と
の適切な位置関係を保持することができる。
【0047】従って、案内フレーム、刃物台、固定刃お
よび揺動刃の部品寸法、組立て寸法に高い精度が要求さ
れず、製造コストおよび組立てコストの上昇を押さえる
ことができる。また、案内フレームに高い剛性をもたせ
る必要がなく、この点でも部品コストの増大、案内フレ
ームの大形化を回避することができる。
【0048】さらに、シート切断時に固定刃が案内フレ
ームに載っているシートを押えながら移動するので、シ
ートをセットする時にシートを案内フレームに載せるだ
けで良く、シートを固定刃と案内フレームとの間に挿入
するという面倒な作業を必要としない。
【0049】さらにまた、前記の構成によれば案内フレ
ームに設けられた揺動案内溝と作動部材との組合せによ
り揺動刃を強制的に揺動させてシートを切断するので、
薄いシートをも容易に切断することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における切断装置を示す
斜視図。
【図2】同実施の形態の切断装置を示す正面図。
【図3】同実施の形態の切断装置を示す正面図。
【図4】(a)は図2のA−A線に沿う断面図。(b)
は図2のB−B線に沿う断面図。(c)は図2のC−C
線に沿う断面図。
【図5】従来の一形態の切断装置を示す平面図、
【図6】同従来の形態の切断装置を示す正面図、
【図7】図6のD−D線に沿う断面図。
【符号の説明】
21…案内フレーム、 22…移動案内溝、 23…揺動案内溝、 24…刃物台、 26…固定刃、 28…揺動刃、 30…ころ(作動部材)、 31…プーリ(移動機構)、 32…ベルト(移動機構)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 1/08 B26D 1/30 B26D 1/45

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを切断する方向に沿って延びると
    ともに前記シートが載せられるシート受け面およびこの
    シート受け面と交叉する面に前記シート切断方向に沿っ
    て延びる波形をなす揺動案内溝を有する案内フレーム
    と、この 案内フレームにその長さ方向に沿って移動自在に支
    持された刃物台と、 この刃物台に設けられ前記案内フレームのシート受け面
    に載せられた前記シートを押える固定刃と、 前記刃物台に設けられ前記シート切断方向に対して直交
    する方向に沿う支持軸を中心として前記固定刃に対して
    接近離間する方向に沿って揺動する揺動刃と、 この揺動刃に設けられて前記揺動案内溝に移動自在に挿
    入され前記揺動案内溝に案内されて前記揺動刃を揺動さ
    せる作動部材と、 前記刃物台を前記案内フレームに沿って移動させるとと
    もにこの移動により前記揺動刃を移動させてその揺動を
    可能とする移動機構とを具備することを特徴とするシー
    ト切断装置。
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