JPH08147773A - 光記録媒体用基板の製造方法およびその装置 - Google Patents

光記録媒体用基板の製造方法およびその装置

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JPH08147773A
JPH08147773A JP30713194A JP30713194A JPH08147773A JP H08147773 A JPH08147773 A JP H08147773A JP 30713194 A JP30713194 A JP 30713194A JP 30713194 A JP30713194 A JP 30713194A JP H08147773 A JPH08147773 A JP H08147773A
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JP
Japan
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sheet
roll
recording medium
optical recording
stamper
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JP30713194A
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Inventor
Kazumi Nagano
和美 長野
Hiroyuki Imataki
寛之 今滝
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱可塑性樹脂シートの端部のよれや変形がな
く、転写性、厚み精度の良好で、光学的歪みの少ない光
記録媒体用基板の製造方法を提供する。 【構成】 ロール状スタンパー2を用いて、熱可塑性樹
脂を押し出し成形をする光記録媒体用基板の製造方法に
おいて、シート端部に支持体10を形成し、該支持体の
部分をシート搬送治具11によって送りシート搬送を行
う光記録媒体用基板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体用基板の製
造方法およびその製造装置に関し、特に光記録媒体用基
板の成形パターンを連続的に成形する方法およびそれに
用いる成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光記録媒体は、光ディスク、光テ
ープ、光カード等として用いられており、その製造方法
としては様々な方法が知られている。
【0003】その製法としては、例えば、軟化したプラ
スチック材料を型を用いてプレスし、固化させる圧縮成
形(Compression Mold)法、スタンパ
ーを配設した金型内に溶融したプラスチック材料を射出
して固化させる射出成形(Injection Mol
d)法、紫外線硬化樹脂を用いてパターンを転写する2
P(Photo Polymerization)法、
パターンを配設した型にプラスチック材料を注入し固化
させた後、脱型する注型(Casting Mold)
法等が挙げられる。
【0004】また、成形方法のなかで、特に微細形状の
成形は著しい発展を遂げ、光記録媒体用のトラッキング
用溝、情報用ピット等のグルーブ成形に関しては、特に
多くの提案がなされてきた。近年では、低コストかつ、
その量産性を向上させるため、連続して微細成形を行う
方法が提案されている。
【0005】その最も代表的な方法としては、例えば特
開平3−113750号公報に開示されている様に、溶
融した樹脂をダイから押出し、樹脂シートを成形し、該
シートが硬化する前に、スタンパーつき成形ロール(ス
タンパロール)と該ロールと対向して配置されたロール
でこれを挟圧し、該樹脂シートにパターンを転写する方
法が挙げられる。
【0006】この他にも、特開平2−132661号公
報、特開平2−217234号公報、特願平4−318
668号に連続成形方法についての提案がなされてい
る。しかしながら、これらの方法では、ロール間で成形
された樹脂シートの搬送は、図4にあるようにシート引
き取り機によって行なわれていた。
【0007】図4は従来の光記録媒体用基板の押し出し
成形装置を示す説明図である。図4に示すように、押し
出し成形装置においては、3本のロールの中の1本のロ
ールは、前記スタンパー9が設けられた成形ロール2
(スタンパーロール、以下第2ロールと記す)であり、
該第2ロール2と、所定のギャップを開けて配置された
他の成形ロール1(以下、第1ロールと記す)との間に
熱可塑性樹脂シート4が押しはさまれて冷却と同時にス
タンパー上のパターンが熱可塑性樹脂シート4に転写さ
れるように構成されている。ロール間で成形された樹脂
シートの搬送は、シート引き取り機12によって行なわ
れる。
【0008】しかし、この方法では、樹脂シートが、ロ
ールをはなれた直後、まだ完全に冷却しきっていないう
ちから引き取りの張力がかかってしまう。この樹脂シー
トにかかる張力は、シートの巻き取り状況、シートのよ
れや厚みムラ等によって不均一である。樹脂シートは、
成形された直後はまだ完全に冷却しきっていないため、
引き取り時の張力によって、搬送中に樹脂シートに新た
に光学的歪みが発生するという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術に鑑み、従来例の欠点を改善するためになされ
たものであり、熱可塑性樹脂シートの端部のよれや変形
がなく、転写性、厚み精度が良好で、且つ特に光学的歪
みの少ない光記録媒体用基板の製造方法およびその製造
装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、ロール
表面にプリフォーマットパターンが形成されたスタンパ
ーを設けたスタンパロールを用いて、一対のロール間に
熱可塑性樹脂を通して押し出し成形をすると同時に押し
出したシートにパターンを形成する光記録媒体用基板の
製造方法において、シート成形の際にシート端部に支持
体を形成し、該支持体によってシート搬送を行うことを
特徴とする光記録媒体用基板の製造方法である。
【0011】また、本発明は、ロール表面にプリフォー
マットパターンが形成されたスタンパーを設けたスタン
パロールと、該スタンパロールに対向して設けられた成
形ロールを有し、該一対のロール間に熱可塑性樹脂を通
して押し出し成形をすると同時に押し出したシートにパ
ターンを形成する光記録媒体用基板の製造装置におい
て、前記一対のロール間に支持体を供給して、シート成
形の際にシート端部に支持体を形成し、該支持体によっ
てシート搬送を行うシート搬送手段を有することを特徴
とする光記録媒体用基板の製造装置である。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明
は、ロール表面にプリフォーマットパターンが形成され
たスタンパーを設けたスタンパーロールを用いて、一対
のロール間に熱可塑性樹脂を通して押し出しすると同時
に押し出したシートにパターンを形成する光記録媒体用
基板の製造方法において、シート成形の際にシート端部
に支持体を形成し、該支持体によってシート搬送を行う
ことを特徴とする。
【0013】図1は本発明の光記録媒体用基板の製造装
置の一例を示す概略である。図2は、本発明の光記録媒
体用基板の製造装置の成形樹脂挟み込み時のロール部分
の一例を示す断面図である。図3は、本発明の光記録媒
体用基板の製造装置の搬送治具部分の一例を示す断面図
である。
【0014】図1において、本発明の光記録媒体用基板
の製造装置は、熱可塑性樹脂ペレット8を収納するホッ
パー7を設けた押し出し機6と、該押し出し機6から熱
可塑性樹脂を溶融状態で押し出すダイス5と、ロール面
に鏡面を有し、押し出された熱可塑性樹脂シートを押圧
し所定のギャツプを形成する第1ロール1と、該第1ロ
ール1と対向して設けられ、表面にプリフォーマットパ
ターンが形成されたスタンパーを設けた第2ロール(ス
タンパーロール)2と、該第2ロール2と対向して設け
られ、樹脂シートを冷却する第3ロール3を具備し、第
2ロール2と、所定のギャップを開けて配置された第1
ロール1との間に熱可塑性樹脂シート4が押しはさまれ
て冷却と同時にスタンパー上のパターンが熱可塑性樹脂
シート4に転写される。一方、前記第1ロール1と第2
ロール2のロール間の両端部に支持体10を供給して、
熱可塑性樹脂シート4の成形の際にシート端部に支持体
10を同時に押圧して形成し、該支持体10の部分をシ
ート搬送治具11で送ることにより熱可塑性樹脂シート
4の搬送を行なう。
【0015】本発明は、図2に示す様に、第1ロール1
と第2ロール2の間に、押し出し機6内で溶融された熱
可塑性樹脂をダイス5から押し出し成形する際に、同時
に樹脂シート4端部に支持体10を形成する。
【0016】パターンを形成する場合には、第1ロール
1または第2ロール2に、スタンパー9を円周の長尺な
シート状スタンパーを巻き付ける方法や、円周ロール本
体に成形パターンを切削する方法で設ければ良い。ま
た、第1ロール1または第2ロール2は、円筒状の平ロ
ールでもよいが、スタンパーの形状やシート端部の形成
状態を考慮して冷却ロール上に凹凸部を設けた段差ロー
ルを用いても良い。
【0017】支持体10は、第1ロール1の両端部に配
置し、溶融した樹脂の温度で加圧されても溶融しない耐
熱性し、シート搬送の張力によって伸びないようなシー
トであれば如何なるものでも良く、例えば、銅、ニッケ
ル、アルミニウム等の金属シート、真鍮、ステンレス、
軽合金等の合金シート、BN、SiN、ガラス、Al2
3 、窒化チタン等のセラミックシート、ポリイミド、
ポリエーテルイミド、ポリアミド、ポリエステル等のプ
ラスチックシート等が挙げられる。
【0018】シート中央部には所望のパターンを、シー
ト端部には支持体を形成された樹脂シートは、ロール間
を通ってシート搬送治具11によって搬送される。搬送
時のシートの状態は、図3に示すように行なわれる。熱
可塑性樹脂シート4の搬送は、熱可塑性樹脂シート4に
形成された支持体10の部分がシート搬送治具11と接
触することによっておこなわれ、搬送の張力は支持体1
0のみにかかり、パターンの形成されているシート中央
部に搬送による不要な張力がかかることはない。
【0019】
【実施例】以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例によって本発明が限定されるも
のではない。
【0020】実施例1 直径300mm、ロール面長500mmの冷却ロール
に、鏡面を幅250mmに形成して第1ロールを作成し
た。同様にして、直径300mm、ロール面長500m
mの第2ロールに厚さ0.2mm、幅230mmのパタ
ーン付きNi電鋳シート状スタンパーをネジ止めした。
(図2参照)
【0021】搬送支持体として、厚さ150μm、幅9
0mmのマイラーフィルム(ポリエステルのフィルム)
をフィルム内側端がスタンパー端部から15mmになる
ように配置した。(図2参照) 上記第1、第2ロールを用いて、溶融したポリカーボネ
ート樹脂(帝人化成社製、パンライト L−1250)
を直径35mmの押し出し機を用いて、ダイス温度30
0℃、押し出し量11Kg/hとし、1.5m/min
の速度でポリカーボネート樹脂シートを成形した。
【0022】ダイスのリップ長は300mm、ロールギ
ャップは0.4mmとした。直径50mm、ロール面長
70mmのロールをシート両端部上下に計5組設置して
搬送治具とし、シートを1.5/minで搬送した。シ
ート中央部230mmは鏡面、パターンともに良好な転
写性で複屈折5nm以下、厚み0.4mmのポリカーボ
ネート樹脂シートが得られた。
【0023】実施例2 直径500mm、ロール面長850mmの冷却ロール
に、鏡面を幅600mmに形成して第1ロールを作成し
た。同様にして、直径500mm、ロール面長850m
mの第2ロールに厚さ0.2mm、幅580mmのパタ
ーン付きNi電鋳シート状スタンパーをネジ止めした。
(図2参照) 搬送支持体として、厚さ200μm、幅120mmのポ
リイミドフィルムをフィルム内側端がスタンパー端部か
ら20mmになるように配置した。(図2参照) 上記第1、第2ロールを用いて、溶融したポリカーボネ
ート樹脂(帝人化成社製、パンライト L−1250)
を直径35mmの押し出し機を用いて、ダイス温度30
0℃、押し出し量11Kg/hとし、1.5m/min
の速度でポリカーボネート樹脂シートを形成した。
【0024】ダイスのリップ長は650mm、ロールギ
ャップは0.4mmとした。成形された樹脂シートの中
央部580mmは、良好な転写性で複屈折はシングルパ
スで5nm以下であった。
【0025】比較例1 実施例1と同様のロールを使用して、支持体を用いずに
ポリカーボネート樹脂の押し出し成形を行い、成形され
たシートは引き取り機によってロール状にした。成形さ
れたポリカーボネート樹脂シートには端部に変形および
よれが発生した。また、成形されたポリカーボネート樹
脂の複屈折にはムラがあり、最大でシングルパスで35
nmの複屈折が発生した。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱可塑性樹脂シートの成形の際、シート端部に支持体を
形成し、該支持体によってシートの搬送を行うことによ
り、シートの端部のよれや変形がなく、転写性、厚み精
度が良好で、且つ特に光学的歪みの少ない光記録媒体用
基板を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体用基板の製造装置の一例を
示す概念図である。
【図2】本発明の光記録媒体用基板の製造装置のロール
部分の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の光記録媒体用基板の製造装置の搬送治
具部分の一例を示す断面図である。
【図4】従来の光記録媒体用基板の押し出し成形装置を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1ロール 2 第2ロール 3 第3ロール 4 熱可塑性樹脂シート 5 ダイス 6 押し出し機 7 ホッパー 8 熱可塑性樹脂ペレット 9 シート状スタンパー 10 支持体 11 シート搬送治具 12 引き取り機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール表面にプリフォーマットパターン
    が形成されたスタンパーを設けたスタンパロールを用い
    て、一対のロール間に熱可塑性樹脂を通して押し出し成
    形をすると同時に押し出したシートにパターンを形成す
    る光記録媒体用基板の製造方法において、シート成形の
    際にシート端部に支持体を形成し、該支持体によってシ
    ート搬送を行うことを特徴とする光記録媒体用基板の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 ロール表面にプリフォーマットパターン
    が形成されたスタンパーを設けたスタンパロールと、該
    スタンパロールに対向して設けられた成形ロールを有
    し、該一対のロール間に熱可塑性樹脂を通して押し出し
    成形をすると同時に押し出したシートにパターンを形成
    する光記録媒体用基板の製造装置において、前記一対の
    ロール間に支持体を供給して、シート成形の際にシート
    端部に支持体を形成し、該支持体によってシート搬送を
    行うシート搬送手段を有することを特徴とする光記録媒
    体用基板の製造装置。
JP30713194A 1994-11-17 1994-11-17 光記録媒体用基板の製造方法およびその装置 Pending JPH08147773A (ja)

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