JPH0922545A - 光記録媒体用基板の製造方法 - Google Patents
光記録媒体用基板の製造方法Info
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- JPH0922545A JPH0922545A JP7187698A JP18769895A JPH0922545A JP H0922545 A JPH0922545 A JP H0922545A JP 7187698 A JP7187698 A JP 7187698A JP 18769895 A JP18769895 A JP 18769895A JP H0922545 A JPH0922545 A JP H0922545A
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Abstract
しない光記録媒体用基板の製造方法を提供する。 【構成】 押出し機11を経てダイス12から加熱溶融
された溶融樹脂13をシート状に押出し、プリフォーマ
ットロール15と鏡面ロール14との間で挟圧してプリ
フォーマットロールに設けられた光記録媒体の凹凸プリ
フォーマットパターンを転写することにより光記録媒体
用基板を成形する方法において、前記ダイス12のリッ
プ部の対向する面に温度差を設けて成形する光記録媒体
用基板の製造方法。
Description
凸プリフォーマットが形成された光記録媒体用基板を製
造する方法に関する。
情報を効率よく扱う手段として、光ディスク、光カー
ド、光テープ等の光学的に情報の記録または再生を行う
情報記録媒体及び情報記録再生装置が多く提案されてい
る。光学的情報記録媒体の特徴としては、記録密度が高
く、且つ非接触で記録再生が可能なために、寿命が長い
等の優れた点がある。
容量であるカード型光学的情報記録媒体(以下、光カー
ドと称する)についても最近盛んに研究、開発されてお
り、提案もされている。
凹または凸形状でトラッキング用のトラック(以下、ト
ラックと称す)、及びセクタ又はトラック番号等のプリ
フォーマット(以下、PFと称す)情報のピット列が形
成されている。
方法として、特開平3−113750号公報には、以下
に説明する押出し成形による方法が開示されている。す
なわち、図4に示される押出し成形装置において、押出
し機11を経てダイス12から加熱溶融された溶融樹脂
13をシート状に押出し、鏡面ロール14と凹凸PFパ
ターンを有するPFロール15で溶融樹脂を挟圧するこ
とにより樹脂シート面上に凹凸PFが形成され、そのシ
ート状の樹脂は、PFロールで冷却されながら搬送さ
れ、リールに巻き取られるか又は所定の形状に切断され
て光記録媒体用基板16となる。
円度で製作されたロールの上に、図5に示される様に、
両端に固定部材10が取り付けられたスタンパー4を、
固定部材10が固定できる溝17が形成されたロール1
5aに、張力で巻き付け固定する方法で構成されてい
る。この方法によれば、スタンパーをロールから容易に
着脱することが可能であるため、スタンパー上に形成さ
れたPFパターンに傷等の欠陥が生じた場合でも、スタ
ンパーを交換するだけで対処できる。
で製作された通常の押出成形で用いられるロールが使用
される。上記の方法によれば、光記録媒体用基板を連続
的に生産性良く製造できるため、安価な光記録媒体用基
板を提供できる。
形法により熱可塑性樹脂を成形する際に、樹脂にはロー
ルで挟圧されたストレスが加わるため、成形された基板
には、その応力と樹脂の光弾性係数に起因する光学的な
歪み(光学的異方性)が発生する。
が生じないように成形するために、樹脂に過度の応力が
加わらないようロールの挟圧の圧力を下げること、及び
応力が加わっても直ちにその応力を分散するために、ダ
イスからシート状に押出された溶融樹脂の粘度を下げる
こと、すなわち押出し機とダイスの温度を上げることが
望ましい。
を下げることによって、基板の鏡面ロール側の表面に樹
脂の流れと平行な方向にスジ状の欠陥が多数発生する。
この欠陥は、PFロール側の基板表面では発生せず、鏡
面ロール側だけで発生する。この欠陥の原因は、光学異
方性を小さくするために溶融樹脂の粘度を小さくしたた
め、鏡面ロールの表面に存在する微細な欠陥をトリガー
として、溶融樹脂が鏡面ロールと接する時間が短いため
溶融樹脂が鏡面ロールから離れた後に樹脂の粘度が十分
上がらないため流れムラが発生しスジ状の欠陥が発生す
ることが判明した。
めには、スジ状の欠陥の発生のトリガーとなる鏡面ロー
ルに存在する微小な欠陥がなくなればよい。
タンパーの表面粗さRaの精度は、その面が転写され光
記録面となるため、0.01μm以下、精度の良いもの
では0.005μm以下で作製されているが、光記録面
ではない鏡面ロールは、PFロールの表面精度程の高精
度は要求されず、0.05〜0.5μm程度である。そ
こでこの表面粗さ精度を向上させることでこの問題は解
決できると考えられる。
鏡面加工法は、研磨時に研磨の砥粒を徐々に細かくし、
ラップ研磨仕上げを行うことで鏡面が得られている。こ
の方法で研磨されたロール表面粗さは0.05μmが最
小であり、この表面粗さをさらに小さくすることは技術
的に非常に難しく、もし新たに前述の問題解決のために
加工精度の良い研磨装置を作製する場合には、ロールを
研磨できる大型研磨用の特殊な専用装置を開発する必要
があり、莫大なコストが必要となるため、光記録媒体用
基板製造のコストを考えると現実的ではない。
低減とスジ状の欠陥の発生を抑える方法は相反するた
め、従来は基板の光学異方性をある程度犠牲にしてスジ
状の欠陥が発生しない限界の溶融粘度で成形を行い、基
板を作製していた。
するためになされたものであり、押出し成形で凹凸PF
パターンが形成された光記録媒体用基板を製造する方法
において、光学的異方性が小さく、かつスジ状の欠陥が
発生しない光記録媒体用基板を製造する方法を提供する
ことを目的とするものである。
融した熱可塑性樹脂を成形用ダイスからシート状に押出
し、プリフォーマットロールと鏡面ロールとの間で挟圧
してプリフォーマットロールに設けられた光記録媒体の
凹凸プリフォーマットパターンを転写することにより光
記録媒体用基板を成形する方法において、前記ダイスの
リップ部の対向する面に温度差を設けることを特徴とす
る光記録媒体用基板の製造方法である。
は、光記録媒体用の基板材料となる熱可塑性樹脂を加熱
溶融し、成形用ダイスからシート状に押出し、プリフォ
ーマットロールと鏡面ロールとの間で挟圧してプリフォ
ーマットロールに設けられた光記録媒体の凹凸プリフォ
ーマットパターンを転写することによって光記録媒体用
基板を成形する方法において、前記ダイスのリップ部の
対向する面に温度差を設けることを特徴とする。
が5〜60℃であることを特徴とする。さらに、上記リ
ップ部のプリフォーマットロール側の面の温度が、対向
する鏡面ロール側の面の温度よりも高いことを特徴とす
る。
と、スジ状欠陥が発生しないことを同時に満足する光記
録媒体用基板の成形方法として、ダイスから押し出され
た溶融樹脂の鏡面ロールに接する表面層の溶融粘度がス
ジ状欠陥が発生しない程度に高く、一方溶融樹脂の内部
及びPFロールに接する側の粘度は、基板の光学異方性
が十分小さくなる程度に低くなるように溶融樹脂の粘度
をコントロールすることが必要である。
びリップ部のPFロール側の面の温度は、成形された基
板の光学的異方性が十分小さく抑えられる程度の樹脂溶
融粘度になるように設定し、一方リップ部の鏡面ロール
側の面の温度は基板にスジ状の欠陥が発生しない程度の
樹脂溶融粘度になるように、PFロール側のリップ温度
に比べ低温に設定する方法が本発明の製造方法の特徴で
ある。
明する。図1は本発明の光記録媒体用基板の製造方法に
用いる押出し成形装置の一実施態様を示す概略図であ
る。同図において、押出し機11で加熱溶融された樹脂
は、ダイス12で押し出されシート状の溶融樹脂13と
なる。シート状の溶融樹脂13は鏡面ロール14と凹凸
PFパターンを有するPFロール15で挟圧され、樹脂
シート面上に凹凸PFが形成され、そのシート状の樹脂
は、PFロールで冷却されながら搬送され、リールに巻
き取られるか又は所定の形状に切断されて光記録媒体用
基板16となる。
ップ部の対向する面に温度差を設けてシート状の溶融樹
脂13の両面の表面温度を調整する。図2にダイスの拡
大図、図3に図2のダイスのA−A′線断面図を示す。
ダイスの温度制御は、ダイス本体に内蔵されたヒーター
22とリップ部20の対向する面に設けられたヒーター
21a,21bで行うが、本発明の製造方法によれば、
ヒーター21a,21bの左右の温度差を5〜60℃に
設定することにより、具体的にはリップ部のPFロール
15側の面のヒーター21aの温度を、対向する鏡面ロ
ール14側の面のヒーター21b面の温度よりも高く設
定することにより、光学的異方性が小さくかつスジ状の
欠陥が発生しない光記録媒体用基板を製造することがで
きる。
1は、従来の押出し成形で使用される押出し機を使用す
ることができる。ダイス12は、ダイスのリップ部の温
度制御を、左右で別個に行なうことができるものであれ
ば使用できる。
特に制限はなく通常の光記録媒体用基板に用いられるも
のであればよく、例えばポリカーボネート樹脂、ポリス
チレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート
とポリスチレンの共重合体、ポリカーボネートとオルガ
ノシロキサンの共重合体等が挙げられる。
説明する。
パーを、固定部材10を介してロール15aにネジ止め
し固定しPFロール15を作製した。
装置により押し出し成形を行った。押出し機11のダイ
ス(Tダイ)12からポリカーボネートの溶融樹脂13
を320℃の温度で押し出し、鏡面ロール14で100
Kg/cm2 の圧力を加えながらPFロール15と鏡面
ロール14の間を通し、PFロールの凹凸プリフォーマ
ットを転写し、光カード用基板16を作製した。
ール側の温度をX、PFロール側の温度をYとして、X
とYに温度差を付け実験した場合にリタデーション(Δ
n)とスジ状の欠陥が変化する様子を表1に示す。
nmまであるため、表1よりY−Xが5〜60℃であれ
ば、リタデーションが小さくスジ状欠陥の発生のない基
板を得ることができた。
体用基板の製造方法によれば、光学的異方性が小さく、
スジ状の欠陥が発生しない光記録媒体用基板を製造する
ことができる効果が得られる。
押出し成形装置の一実施態様を示す概略図である。
す拡大図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 加熱溶融した熱可塑性樹脂を成形用ダイ
スからシート状に押出し、プリフォーマットロールと鏡
面ロールとの間で挟圧してプリフォーマットロールに設
けられた光記録媒体の凹凸プリフォーマットパターンを
転写することにより光記録媒体用基板を成形する方法に
おいて、前記ダイスのリップ部の対向する面に温度差を
設けることを特徴とする光記録媒体用基板の製造方法。 - 【請求項2】 前記リップ部の対向する面の温度差が5
〜60℃である請求項1記載の光記録媒体用基板の製造
方法。 - 【請求項3】 前記リップ部のプリフォーマットロール
側の面の温度が、対向する鏡面ロール側の面の温度より
も高い請求項1または2記載の光記録媒体用基板の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7187698A JPH0922545A (ja) | 1995-07-03 | 1995-07-03 | 光記録媒体用基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7187698A JPH0922545A (ja) | 1995-07-03 | 1995-07-03 | 光記録媒体用基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0922545A true JPH0922545A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=16210596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7187698A Pending JPH0922545A (ja) | 1995-07-03 | 1995-07-03 | 光記録媒体用基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0922545A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005531098A (ja) * | 2002-06-26 | 2005-10-13 | エナージー コンバーション デバイセス インコーポレイテッド | 重合体基材上に微細構造を形成する方法及び装置 |
JP2017226848A (ja) * | 2012-06-08 | 2017-12-28 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂成形品の製造方法、およびポリカーボネート樹脂成形品 |
-
1995
- 1995-07-03 JP JP7187698A patent/JPH0922545A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005531098A (ja) * | 2002-06-26 | 2005-10-13 | エナージー コンバーション デバイセス インコーポレイテッド | 重合体基材上に微細構造を形成する方法及び装置 |
JP2017226848A (ja) * | 2012-06-08 | 2017-12-28 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂成形品の製造方法、およびポリカーボネート樹脂成形品 |
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