JPH08146853A - 電子写真装置のトナー回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送パイプ内の回転搬送部材を回転して使用
済トナーを斜めに搬送して回収する電子写真装置のトナ
ー回収装置において、回転搬送部材の回転軸回りから搬
送パイプの外側へ使用済トナーが漏れたり、使用済トナ
ーに混入する異物で回転軸の摺動性を悪くしたりするこ
とを防止する。 【構成】 クリーニング器１４に搬送パイプ３０の下端
部を連結し、回収部である現像器１２に搬送パイプ３０
の上端部を連結する。その搬送パイプ３０内にコイルの
ような回転搬送部材３３を回転自在に収納する。その搬
送パイプ３０の上端側に、その上端を貫通して回転軸３
６を外部に突出し、そこに駆動源からの駆動力を伝達す
るギヤのような駆動伝達部材３７を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、たとえばレーザ複写
機やレーザプリンタやレーザファクシミリなど、電子写
真方式によってシ−トに記録を行う電子写真装置に適用
しうる。詳しくは、そのような電子写真装置において、
画像転写後の感光体上の残留トナーをクリーニング器で
除去してその除去した使用済トナーを搬送パイプ内に入
れ、回転搬送部材の回転により搬送パイプ内を通して回
収部へと回収するトナー回収装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、レーザ複写機のトナー回収装置の
中には、たとえば図３に示すように、クリーニング器１
に搬送パイプ３の下端部を連結し、回収部である現像器
２に搬送パイプ３の上端部を連結し、その搬送パイプ３
の下端を貫通して回転軸４を設け、その回転軸４の一端
に該搬送パイプ３内に収納したコイルのような回転搬送
部材５の一端を取り付け、回転軸４の他端にギヤのよう
な駆動伝達部材６を取り付ける構成としたものがある。

【０００３】そして、駆動時、画像転写後の感光体７上
の残留トナーを前記クリーニング器１で除去してその除
去したトナーを前記搬送パイプ３内に入れ、同時に図示
しない駆動源からの駆動力を前記駆動伝達部材６に伝え
てそれを回転し、その回転を前記回転軸４を介して前記
回転搬送部材５に伝え、該回転搬送部材５の回転により
搬送パイプ３内の使用済トナーを該搬送パイプ３内を通
して現像器２へと斜めに搬送して回収し、再使用してい
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
そのようなトナー回収装置では、搬送パイプ３の下端側
に回転軸４を介して駆動伝達部材６を設けるので、搬送
パイプ３の下端側に堆積する使用済トナーが回転軸４の
回りから該搬送パイプ３の外側へ漏れたり、使用済トナ
ー中に混入する異物が回転軸４回りの隙間に入り込んで
該回転軸４の摺動性を悪くしたりする問題があった。

【０００５】そこで、この発明の目的は、搬送パイプ内
の回転搬送部材を回転して使用済トナーを斜めに搬送し
て回収する電子写真装置のトナー回収装置において、回
転搬送部材の回転軸の回りから搬送パイプの外側へ使用
済トナーが漏れたり、使用済トナー中に混入する異物で
回転軸の摺動性を悪くしたりすることを防止することに
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのため、この発明は、
たとえば以下の図示実施例に示すとおり、画像転写後の
感光体１０上の残留トナーをクリーニング器１４で除去
してその除去したトナーを搬送パイプ３０内に入れ、そ
の搬送パイプ３０内の回転搬送部材３３を回転して該搬
送パイプ３０内を通して現像器１２のような回収部へと
斜めに搬送し、その回収部へと回収する電子写真装置の
トナー回収装置において、前記搬送パイプ３０の上端側
外側に、その搬送パイプ３０を貫通する回転軸３６を介
して前記回転搬送部材３３と連結してその回転搬送部材
３３に回転を伝達する駆動伝達部材３７を設けてなる、
ことを特徴とする。

【０００７】

【作用】そして、駆動時、画像転写後の感光体１０上の
残留トナーをクリーニング器１４で除去してその除去し
たトナーを搬送パイプ３０内に入れ、同時に駆動源から
の駆動力を駆動伝達部材３７に伝えてそれを回転し、そ
の回転を回転軸３６を介して回転搬送部材３３に伝え、
その回転搬送部材３３の回転により搬送パイプ３０内の
使用済トナーを該搬送パイプ３０内を通して回収部へと
斜めに搬送し、その回収部へと回収する。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の一実施
例につき説明する。図１は、この発明の一実施例である
トナー回収装置を備えるレーザ複写機で、その記録部の
概略構成を示す。

【０００９】図示レーザ複写機は、複写機本体内のほぼ
中央に、記録部Ｒを備える。記録部Ｒには、ドラム状の
感光体１０のまわりに矢印Ａで示す駆動方向に順に、帯
電器１１、現像器１２、転写器１３、クリーニング器１
４を備える。また、帯電器１１の上には、図示省略する
光書込み器を備える。

【００１０】しかして、このレーザ複写機を使用して記
録を行なうときは、給紙カセットから用紙Ｓを送り出
し、レジストローラ対でタイミングをとって感光体１０
の下側へと搬送する。一方、感光体１０は、矢印Ａで示
す時計方向に駆動し、その際、帯電器１１で表面を一様
に帯電し、その表面に光書込み器からレーザ光Ｌを照射
して感光体１０上に静電潜像を形成し、続いて、現像器
１２位置を通るときその静電潜像をトナーによって逐次
可視像化する。しかして、この可視像を、感光体１０の
下側に搬送した用紙Ｓの上面に転写器１３で転写する。
転写後、その用紙Ｓを定着器へと搬送し、その定着器で
用紙Ｓに熱と圧を加えて可視像を定着し、その定着後、
外部へと排出する。

【００１１】他方、転写後、感光体１０の表面に付着し
た残留トナーを前記クリーニング器１４のクリーニング
ブレード２０で掻き落としてクリーニングケース２１内
の底に回収する。

【００１２】ところで、上述したクリーニング器１４
は、クリーニングケース２１の一側端を前記感光体１０
より少し長くし、その側端にトナー排出口を設けるとと
もに、該クリーニングケース２１内の底部にトナー搬送
スクリュー２３を前記感光体１０と平行に設ける。その
トナー搬送スクリュー２３は、図中手前側の一端を前記
トナー排出口に臨ませる一方、図中奥側の他端をクリー
ニングケース２１の側板から突出してなる。そして、ト
ナー搬送スクリュー２３の他端に図示しない駆動源から
駆動力を伝達する。

【００１３】一方、前記現像器１２は、この発明でいう
「回収部」であり、現像ケース２５の一側端２５ａを前
記感光体１０より少し長くし、その側端にトナー回収口
２５ｂを設けるとともに、内部に搬送スクリュー２６を
回転自在に収納してなる。

【００１４】そうして、図１に示すように、前記クリー
ニング器１４と前記現像器１２とを連結して搬送パイプ
３０を設ける。その搬送パイプ３０は、一端に閉鎖端３
１ａを有し、他端に開口３１ｂを有するまっすぐな筒部
３１と、その開口３１ｂを閉じる蓋部３２とからなる。
そして、閉鎖端３１ａ側を前記クリーニング器１４のト
ナー排出口に取り付け、蓋部３２側を前記現像器１２の
トナー回収口２５ｂに取り付け、クリーニング器１４を
下にし、現像器１２を上にして図中右上がりに傾斜して
配置してなる。

【００１５】図２に示すように、前記蓋部３２は、頂部
３２ａから外向きに軸受筒部３２ｂを一体で形成し、前
記筒部３１の上端の環状凹部３１ｃに被せて前記開口３
１ｂを閉じ、たとえば凹凸の嵌め合いにより自然な抜け
出しを阻止してなる。

【００１６】しかして、前記搬送パイプ３０内には、回
転搬送部材３３を収納してなる。その回転搬送部材３３
は、たとえばコイル等を用い、一端を前記閉鎖面３１ａ
近くに伸ばして設ける一方、他端を前記開口３１ｂ内に
延ばし、その他端を径方向内側に折曲げて曲げ部３３ａ
を設けてなる。

【００１７】一方、前記搬送パイプ３０の上端側には、
前記蓋部３２の軸受筒部３２ｂ内を通して回転軸３６を
設ける。その回転軸３６は、一端部に軸方向の切り割溝
３６ａを設け、他端部にＤ断面軸部３６ｂを設ける。そ
して、切り割溝３６ａに前記回転搬送部材３３の曲げ部
３３ａを入れる一方、前記軸受筒部３２ｂ内を通してＤ
断面軸部３６ｂを外部へ突出してなる。

【００１８】その回転軸３６のＤ断面軸部３６ｂには、
ギヤのような駆動伝達部材３７を図示しないワッシャー
で抜け止めして設ける。そして、その駆動伝達部材３７
に図示しない駆動源からの駆動力を伝達する構成とす
る。

【００１９】しかして、駆動時、図示しない駆動源から
の駆動力を伝達して前記トナー搬送スクリュー２３を回
転し、そのトナー搬送スクリュー２３の回転でクリーニ
ング器１４内の使用済トナーをトナー排出口から送り出
して前記搬送パイプ３０内に入れる。

【００２０】前記トナー搬送スクリュー２３の回転と同
時に、図示しない駆動源からの駆動力を前記駆動伝達部
材３７にも伝達してそれを回転し、その回転を前記回転
軸３６を介して前記回転搬送部材３３に伝える。そし
て、その回転搬送部材３３の回転により前記搬送パイプ
３０内に入り込んだ使用済トナーを該搬送パイプ３０内
を通して上端側へと斜めに搬送し、その搬送途中で前記
トナー回収口２５ｂから落下して現像器１２の一側端２
５ａ内に入る。

【００２１】それから、その一側端２５ａ内に入りこん
だ使用済トナーを前記搬送スクリュー２６の回転でさら
に現像器１２の内部奥へと搬送する。

【００２２】しかして、上述したように搬送パイプ３０
内に入り込んだ使用済トナーを回転搬送部材３３の回転
により該搬送パイプ３０の上端側へと斜めに搬送するの
で、搬送パイプ３０内の使用済トナーが下端側に堆積し
ても、そこには搬送パイプを貫通する回転軸を備えない
から、搬送パイプ３０内の使用済トナーが回転軸３６の
回りから外側へ漏れたり、使用済トナー中に混入する異
物が回転軸３６回りの隙間に入り込んで該回転軸３６の
摺動性を悪くしたりすることがない。

【００２３】ところで、メンテナンス時には、前記筒部
３１から前記蓋部３２を外し、回転搬送部材３３や回転
軸３６や駆動伝達部材３７を取り外す。しかして、この
ようなときにも、搬送パイプ３０内の使用済トナーが外
側に溢れ出すことがない。

【００２４】なお、上述した図示実施例では、現像器１
２を回収部とした例を示した。しかし、図示省略する
が、たとえば回収してそのまま廃棄する廃トナータンク
を回収部とする構成としてもよい。

【００２５】また、上述した図示実施例では、クリーニ
ング器１４を下にし、現像器１２を上にして図中右上が
りに傾斜して搬送パイプ３０を配置し、現像器１２のあ
る上端側外側に駆動伝達部材３７を設けた。しかし、ク
リーニング器１４や回収部の配置構成によっては、クリ
ーニング器１４を上にし、現像器（回収部）１２を下に
して図中右下がりに傾斜して搬送パイプ３０を配置し、
クリーニング器１４のある上端側外側に駆動伝達部材３
７を設ける構成としてもよい。

【００２６】

【発明の効果】以上のことから、この発明によれば、搬
送パイプの上端側外側に、その搬送パイプを貫通する回
転軸を介して回転搬送部材と連結してその回転搬送部材
に回転を伝達する駆動伝達部材を設ける構成とするの
で、搬送パイプ内の使用済トナーが下端側に堆積して
も、そこには搬送パイプを貫通する回転軸を備えないか
ら、搬送パイプ内の使用済トナーが回転軸の回りから搬
送パイプの外側へ漏れたり、使用済トナー中に混入する
異物が回転軸回りの隙間に入り込んで該回転軸の摺動性
を悪くしたりすることを防止することができる。また、
メンテナンス時、搬送パイプから蓋部を外しても該搬送
パイプの使用済トナーが外側に溢れ出すことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例であるトナー回収装置を備
えるレーザ複写機で、その記録部の概略構成図である。

【図２】そのトナー回収装置の搬送パイプ上端側の分解
斜視図である。

【図３】従来のトナー回収装置の概略構成図である。

【符号の説明】

１０ 感光体 １２ 現像器 １４ クリーニング器 ３０ 搬送パイプ ３３ 回転搬送部材 ３６ 回転軸 ３７ 駆動伝達部材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像転写後の感光体上の残留トナーをク
   リーニング器で除去してその除去した使用済トナーを搬
   送パイプ内に入れ、その搬送パイプ内の回転搬送部材を
   回転して該搬送パイプ内を通して回収部へと斜めに搬送
   し、その回収部へと回収する電子写真装置のトナー回収
   装置において、 前記搬送パイプの上端側外側に、その搬送パイプを貫通
   する回転軸を介して前記回転搬送部材と連結してその回
   転搬送部材に回転を伝達する駆動伝達部材を設けてな
   る、電子写真装置のトナー回収装置。