JPH081462U - テープ印字装置用テープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ印字装置に組み込まれて文字や記号が
印字されるテープ印字装置用テープへ印字を行った後、
剥離を容易に行えるようにして、剥離作業における被印
字面や粘着剤層の損傷を防止する。 【解決手段】 テープ印字装置用テープ５は、テープ状
印字媒体１と、粘着剤層２と、剥離紙３とからなり、剥
離紙３には長手方向に切り込み部４が形成されている。
使用者は、テープ５へ矢印Ａの方向に曲率を与えること
により、切り込み部４の端部の一部に剥離状態を起し、
この部分をつまんで引っ張り上げることにより、剥離紙
３の粘着剤草からの全面剥離を行なうことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、テープ印字装置に組み込まれて文字や記号が印字されるテープ印字 装置用テープに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

テープ印字装置に組み込まれて文字や記号が印字されるテープ印字装置用テー プは、印字作業終了後使用長さに切断され、被印字面の裏側に粘着剤層を介して 積層された剥離紙を剥離し、被貼付物に貼付される。

【０００３】 従未、剥離紙には、切れ目等の加工がされておらず前記剥離紙の剥離手段とし ては、前記テープの切断面の粘着剤層と剥離紙との境界を認知し、爪先やナイフ 刃先等を前記境界に挿入し、捲り上げる方法や、前記切断面近辺に曲率を与え前 記境界面の剥離を発生させる方法等が用いられていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前述の従来技術では、前記粘着剤の前記境界の認知が不可能な場合は 、分離作業は困難なものとなっていた。

【０００５】 また、テープ状印字媒体端部を捲り上げた場合、前記印字媒体及び前記粘着剤 層に損傷を与え、被印字面の美観を損ねたり、前記印字媒体の貼付強度の低下に つながっていた。

【０００６】 本考案は、かかる従来欠点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは 、テープからの剥離紙の剥離を簡単に行えるようにするのと同時に、前記剥離作 業 における被印字面及び粘着剤層の損傷を防止するテープを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、テープ印字装置に組み込まれて文字や記号が印字されるテープ印字 用テープであって、前記テープ印字装置により印字が行われるべき印字媒体と、 前記印字媒体の一面に設けられる粘着材層と、前記粘着材層を覆い、かつ切り込 み部を形成した剥離層とを有することを特徴とする。

【０００８】

【作用】

本考案の上記の構成によれば、その剥離紙の切込み部近辺に於て、そのカット 方向と直角方向に、剥離紙面側を山にして曲率を持たせることにより、前記切込 み端部に剥離を起こすものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下に本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。

【００１０】 図１、図２は、本考案の第１の実施例を示す図である。

【００１１】 図１は、本考案の第１の実施例の要部構成図であって、１はテープ状印字媒体 、２は粘着剤層、３は粘着剤層２を介して積層された剥離紙であり、４は剥離紙 ３に長手方向に設けられた切込み部であり、５はテープ状印字媒体１と粘着剤層 ２と剥離紙３によって構成されたテープである。

【００１２】 図２は、テープ５における剥離紙３の剥離方法を示した図であって、矢印Ａは 前記剥離方法としてテープ５に与える曲率方向を示している。

【００１３】 ここで、テープ５へ矢印Ａの方向に曲率を与えることにより、切込み部４の端 部につまむことが可能となる一部剥離状態が起きる。

【００１４】 この為使用者は、当状態の切込み部４の端部をつまみ、引張り上げることによ り、剥離紙３の粘着剤層２からの全面剥離を行うことができる。

【００１５】 図３、図４は、本考案の第２の実施例を示す図である。

【００１６】 図３は、本考案の第２の実施例の要部構成図であって、６はテープ状印字媒体 、７は粘着剤層、８は粘着剤層７を介して積層された剥離紙であり、９は剥離紙 ８に長手方向に対し直角方向に端部より中央部まで設けられたハーフカット部で あり、１０はテープ状印字媒体６と粘着剤層７と剥離紙８によって構成されたテ ープである。

【００１７】 図４は、テープ１０の剥離方法を示した図であって、矢印Ｂは前記剥離方法と して、テープ１０に与える曲率方向を示している。

【００１８】 ここで、テープ１０へ矢印Ｂの方向に曲率を与えることにより、ハーフカット 部９の端部につまむことが可能となる一部剥離状態が起きる。

【００１９】 この為使用者は、当状態のハーフカッ卜部９の端部をつまみ、引張り上げるこ とにより、剥離紙８の粘着剤層７からの全面剥離を行うことができる。

【００２０】

【考案の効果】

以上述ぺたように本考案によれば、剥離層に切込み部を設けることにより、テ ープに曲率を与えるだけで、切込み部の端部につまむことが可能となる剥離を起 こすてとができ、剥離作業の能率を飛躍的に向上させることとなる。

【００２１】 しかも、剥離作業におけるテープ状印字媒体及び粘着剤層の損傷が無くなる為 、被印字面の美観の損ねや印字媒体の貼付強度の低下を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のテープ印字装置用テープの第１の実施
例の要部構成図。

【図２】本考案のテープ印字装置用テープの第１の実施
例の剥離方法を示した図。

【図３】本考案のテープ印字装置用テープの第２の実施
例の要部横成図。

【図４】本考案のテープ印字装置用テープの第２の実施
例の剥離方法を示した図。

【符号の説明】

１，６・・・テープ状印字媒体 ２，７・・・粘着剤層 ３，８・・・剥離紙 ４・・・・・切込み部 ９・・・・・ハーフカット部 ５，１０・・テープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 テープ印字装置に組み込まれて文字や記
   号が印字されるテープ印字用テープであって、前記テー
   プ印字装置により印字が行われるべき印字媒体と、前記
   印字媒体の一面に設けられる粘着材層と、前記粘着材層
   を覆い、かつ切り込み部を形成した剥離層とを有するこ
   とを特徴とするテープ印字装置用テープ。