JP3070013U - ミシン目入り粘着テ―プ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着テープは付属の鋸歯状カッターや鋏など
刃物を用いて切断しないと斜めに切れてテープが無駄に
なる事が多く見た目も粗雑になる。切断用具がなくても
粘着テープや粘着シートが手で切断可能で、切り目が真
っ直ぐになる粘着テープ等を提供する。 【解決手段】 粘着テープに適当な間隔で切断用ミシン
目を穿孔する。ミシン目穴を開けても粘着テープの接着
強度は低下しない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はロール状の粘着テープを手で容易に切断するため、粘着ベースにミシ ン目を入れた粘着テープに関する。

【０００２】

【従来の技術】

幅広のロール状粘着テープを手で切断すると斜めに裂けたり、切断には案外力 を必要とし作業の能率も悪くなる。市販の粘着テープには簡単な鋸歯カッターが 付属しているものはあるが、歯が弱く切れ味も悪く使い難い。業務的な作業では 、はさみやナイフまたは手で切断する事が多い。手で切断すると斜めに切れたり 粘着テープ付属の鋸歯カッターとは別の刃物を用意したり等の手間がかかりテー プの切断作業は能率が低下する原因である。湿布薬や工作用等のシート状の粘着 布についても切断のための配慮はなされていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

刃物を使わずに粘着テープを切断するのは予想外に力が必要で、特に荷造り箱 等で多数の封緘接着を行う場合は手の疲労も増えるし、テープが斜めに裂けて廃 棄する無駄も多い。テープに付属の専用鋸歯状のカッターは作業中に携帯するに はポケットでかさばるので、別途に切断用具を用意せずに粘着テープやシートを 手で容易に切断できるように、粘着テープやシート自体に切断のための加工を施 したものを提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記問題点を解決すべく粘着ベース体に切断用の手段を持つ粘着テ ープを考案したものである。ロール状の粘着テープに適当な間隔をおいて郵便切 手と同様なミシン目を入れることで、テープを指先で引いて容易に切断できる。

【０００５】

【考案の実施の形態】 本考案のミシン目２または切り裂き目を設けたロール状の粘着テープ１または 粘着シート６を図面により説明する。

【０００６】

【実施例１】 本考案のミシン目付きロール状粘着テープの実施例１を図１によって説明する 。帯状の粘着テープ１に等間隔でミシン目２の穿孔加工を施した後に円筒状に巻 きとりしたものである。別の加工方法として、テープの巻き取り成形後にミシン 目穿孔加工をした場合、外周と内周のミシン目の間隔の差は作業の内容から無視 できる範囲である。

【０００７】

【実施例２】 本考案のミシン目２を平面粘着シートの切断用に穿孔して設けた実施例２を図 ２によって説明する。幅広の平面シート状の粘着紙または粘着布等にミシン目を 等間隔に端部から他の端部に穿孔するもので切断用具なしで切断可能である。ミ シン目加工による接着強度の低下は認められない。

【０００８】 ミシン目２と切り欠き５の詳細を図３によって説明する。粘着テープ１を引き ちぎる際は多少の捻る力を加える時に、テープ両側端部４にミシン目２の切り欠 き５が掛かるように形成することでテープの両側端部４のせん断応力が高まりテ ープが切り易くかつ切り口が乱れない。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の粘着テープを使用すると、段ボール箱等の封緘作業に切断用の鋏やカ ッターナイフ等を要せずに仕事の能率が格段に高くなる。シート状の粘着布は医 療湿布用や事務工作に用いるもので、鋏により切断する場合と比較して本考案の ミシン目加工をした粘着テープを使用することにより接着作業がより容易になる 。ミシン目の加工による作業能率の向上はテープ製造コストの上昇をうわまわる 効果をもたらし、粘着テープの斜め裂け等によりテープの捨てる部分がなくなる など無駄を減らす効果も大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１のミシン目つき粘着テープの
斜視図である。

【図２】本考案の実施例２のミシン目付き粘着シートの
平面図である。

【図３】ミシン目の側端部を示す平面図である。

【符号の説明】

１ 粘着テープ ２ 切り目 ミシン目 ３ 巻き芯 ４ 側端部 ５ 側端部の切り欠き ６ 粘着シート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 粘着テープに切断用ミシン目を入れたこ
   とを特徴とするミシン目入り粘着テープ。