JPH08146121A - 超音波センサの低残響送波回路 - Google Patents

超音波センサの低残響送波回路

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JPH08146121A
JPH08146121A JP31570394A JP31570394A JPH08146121A JP H08146121 A JPH08146121 A JP H08146121A JP 31570394 A JP31570394 A JP 31570394A JP 31570394 A JP31570394 A JP 31570394A JP H08146121 A JPH08146121 A JP H08146121A
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signal
circuit
reverberation
ultrasonic
pulse
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JP31570394A
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Hideki Noda
英毅 野田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】送波効率や受波効率を落とすことなく残響を抑
制する超音波センサの低残響送波回路を提供する。 【構成】高周波発振器2は、一定周波数の矩形波である
高周波信号を出力する。送波間隔設定回路3は一定周期
で第1のパルス信号を発生する。第1のパルス信号に同
期させるようにフリップフロップ10を介して残響抑制
回路4を起動する。残響抑制回路4は起動後に第1のパ
ルス信号よりも高周波信号の半周期分だけ長いパルス幅
の第2のパルス信号を出力する。フリップフロップ10
の出力がHレベルである期間にゲート回路11を通して
超音波振動子1を駆動し、フリップフロップ10の出力
がLレベルになると、ゲート回路15を通して第2のパ
ルス信号で超音波振動子1を駆動する。すなわち、超音
波振動子1は超音波の送出後に、超音波の送出時とは逆
位相で駆動され残響が打ち消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波パルスを間欠的
に送出しその反射波を検出することにより物体の存否や
物体までの距離を求める超音波センサに用いられ、超音
波振動子を駆動して超音波パルスを送出させる超音波セ
ンサの低残響送波回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、超音波パルスを間欠的に送波
した後、その反射波を受波し、送波後の所定の期間内に
反射波を受波することによって所定距離範囲内の物体の
存否を検出したり、超音波パルスの送波から反射波を受
波するまでの時間差によって物体までの距離を検出する
ようにした超音波センサが提供されている。この種の超
音波センサには、送波用と受波用との超音波振動子を個
別に備えるものと、1つの超音波振動子を送波用と受波
用とに兼用した構成のものとがある。
【0003】送波用と受波用との超音波振動子を個別に
備えるものでは、2個以上の超音波振動子が必要である
から、超音波センサを小形化するのが難しい。一方、1
つの超音波振動子を送波用と受波用とに兼用したもので
は小形化が容易である。ところで、超音波振動子には慣
性があるから、図7(a)のような高周波信号によって
超音波振動子を駆動した場合に、図7(b)のように高
周波信号の停止の後も超音波振動子が振動を続けること
になる。すなわち、残響が生じるのであって、超音波振
動子を送波用と受波用とに兼用している場合には、超音
波振動子に残響が生じている期間に受波を行なうことが
できず、近距離に存在する物体の存否や距離を検出する
ことができないという欠点がある。残響は1つの超音波
振動子を送波用と受波用とに兼用している場合にとくに
影響するが、送波用と受波用との超音波振動子を個別に
設けた場合でも、受波用の超音波振動子に残響が回り込
むことがあり、近距離に存在する物体の存否や距離を検
出するのが難しくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、超音
波パルスの送波後に超音波振動子に残響が生じるもので
あって、このような残響が生じていると近距離の物体の
存否や距離が検出できないから、残響を低減することが
望まれている。残響を低減する手段としては、超音波振
動子をゴムのような弾性材で支持することで振動を吸収
させる構成が考えられているが、残響の継続時間を十分
に短くしようとすれば、振動の吸収量が大きくなり送波
時における損失が大きくなるという問題が生じる。つま
り、残響の低減と超音波振動子の送波効率とは相反する
関係になり、残響の継続時間を短くしかつ送波効率を高
くするように設計するのが難しいという問題がある。
【0005】また、超音波パルスの送波期間および残響
の存在期間に受波側のゲインを低減させることで、残響
による誤動作を防止することが考えられているが、ゲイ
ンを変化させると動作が不安定になりやすく、また正規
の反射波を受波したときにゲインが小さいと十分な信号
レベルが得られず正常な動作が期待できなくなる。本発
明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的
は、送波効率や受波効率を落とすことなく残響の継続期
間を短縮した超音波センサの低残響送波回路を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、超音
波振動子より超音波を間欠的に送出し、超音波の物体に
よる反射波を検出することにより物体の存否や物体まで
の距離を求める超音波センサに用いられ、超音波振動子
を駆動して超音波を送出させる送波回路であって、超音
波振動子に高周波信号を間欠的に供給する駆動信号発生
手段と、駆動信号発生手段から送出される高周波信号の
停止直後に上記高周波信号とは逆位相の残響抑制信号で
高周波信号の半周期の期間だけ超音波振動子を駆動する
残響抑制手段とを具備することを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、一定周期の矩形波であ
る高周波信号を出力する高周波発振器と、超音波の送波
期間に相当するパルス幅の第1のパルス信号を超音波の
送波間隔に相当する周期で発生させる送波間隔設定回路
と、送波間隔設定回路から第1のパルス信号が発生する
と高周波信号に同期して同期信号を発生し第1のパルス
信号が停止すると高周波信号に同期して同期信号を停止
させる同期回路と、同期信号の発生期間に高周波信号を
通過させる第1のゲート回路と、同期信号が発生すると
第1のパルス信号よりもパルス幅の長い第2のパルス信
号を発生する残響抑制回路と、同期信号の停止後に第2
のパルス信号を通過させる第2のゲート回路とを備え、
第1のゲート回路の出力と第2のゲート回路との出力と
により超音波振動子を駆動することを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、一定周期の矩形波であ
る高周波信号を出力する高周波発振器と、超音波の送波
間隔に相当する周期で所定のパルス幅を有するパルス信
号を発生させる送波間隔設定回路と、パルス信号の発生
毎にパルス信号の発生期間内で高周波信号を一定個数だ
け計数すると高周波信号の1周期のパルス幅でカウント
アップ信号を発生するカウンタと、送波間隔設定回路か
らのパルスの発生からカウンタのカウントアップ信号の
発生までの期間に高周波信号を通過させるゲート回路と
を備え、ゲート回路の出力とカウントアップ信号とによ
り超音波振動子を駆動することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明は、基本的には、超音波振動子を駆動し
て超音波パルスを発生させた直後に、超音波振動子の駆
動に用いた高周波信号とは逆位相の残響抑制信号で高周
波信号の半周期分だけ超音波振動子を駆動する構成を有
しているのであって、この構成の採用により、超音波振
動子が高周波振動の停止後に振動し続けようとするのと
は反対向きにエネルギーを与えることができ、結果的に
超音波振動子の振動の継続を抑制することになる。ま
た、残響抑制信号は高周波信号の半周期分だけ与えてい
るから、残響抑制信号によって新たに振動が生じること
はなく、しかも、残響を抑制するために与えるエネルギ
ーはごく小さいから、残響を抑制することによる電力消
費の増加はほとんどない。
【0010】請求項2の発明の構成によれば、従来構成
に比較すると、残響抑制回路、同期回路、ゲート回路な
どの追加で残響を抑制することができ、比較的簡単な回
路構成で残響を抑制することができる。請求項3の発明
の構成によれば、カウンタによって送波時間および残響
抑制信号の発生時間を決めているので、残響抑制信号を
精度よく超音波振動子に与えることができ、しかも周囲
環境の影響を受けにくく安定した動作が可能になる。
【0011】
【実施例】
(実施例1)本実施例では、図1に示すように、超音波
振動子1を駆動する高周波信号を発生する高周波発振器
2と、高周波発振器2から超音波振動子1に高周波信号
を入力する期間を決める送波間隔設定回路3と、送波間
隔設定回路3により規定された期間に高周波信号を超音
波振動子1に入力した後に超音波振動子1の残響を抑制
するように残響抑制信号を与える残響抑制回路4とを備
える。
【0012】高周波発振器2は超音波振動子1から送出
する超音波と同周波数の矩形波の高周波信号を発生する
回路であって、高周波信号は後述するフリップフロップ
10の非反転出力(端子Qの出力)との論理積を出力す
るゲート回路11およびオア回路12を通してドライバ
回路13で昇圧された後に超音波振動子1に入力され
る。また、高周波発振器2からの高周波信号はノット回
路14を通してフリップフロップ10のクロック端子C
Kにも入力される。
【0013】フリップフロップ10はD−フリップフロ
ップであって、データ端子Dには送波間隔設定回路3よ
り出力される図2(a)に示すようなパルス信号S1
入力される。このパルス信号S1 は、超音波振動子1を
高周波信号により駆動する期間および超音波を送波する
時間間隔を規定するものであって、このパルス信号S1
がHレベルである期間にほぼ一致する期間だけ超音波振
動子1に高周波信号が入力される。送波間隔設定回路3
は、汎用のタイマ用集積回路(通称555という市販
品)IC1 に時定数設定用のコンデンサC1 および可変
抵抗器VR11,VR12を接続して構成した無安定マルチ
バイブレータを備え、かつタイマ用集積回路IC1 の出
力をノット回路NOTで反転するように構成される。す
なわち、タイマ用集積回路IC1 は、上記パルス信号S
1 (超音波の送波期間を規定するパルス)のパルス幅に
相当する期間だけLレベルになるようにコンデンサC1
の容量が設定されるとともに、可変抵抗器VR11,VR
12の値が調節され、その出力をノット回路NOTで反転
することによって、上記パルス信号S1 をフリップフロ
ップ10に入力する。
【0014】したがって、フリップフロップ10では、
データ端子DにHレベルのパルス信号S1 が入力されて
いる期間にクロック端子CKに入力されている高周波信
号を反転した信号が立ち上がると、フリップフロップ1
0の非反転出力(端子Qの出力)がHレベルになり反転
出力がLレベルになる。つまり、フリップフロップ10
は、送波間隔設定回路3からのパルス信号S1 が発生す
ると高周波発振器2からの高周波信号の立ち上がりに同
期して非反転出力と反転出力との同期信号を発生し、パ
ルス信号S1 が停止すると高周波信号の立ち上がりに同
期して同期信号を停止させるのであって、同期回路とし
て機能する。また、送波間隔設定回路3からのパルス信
号S1 が停止すると(Lレベルになると)、その後、高
周波信号を反転した信号の立ち下がりに同期してフリッ
プフロップ10の非反転出力はLレベルになる。つま
り、パルス信号S1 が発生すると(Hレベルになる
と)、高周波発振器2の出力の立ち下がりに同期してゲ
ート回路11が開放され、以後はパルス信号S1 が停止
し、高周波発振器2の出力が立ち下がるまではゲート回
路11を通して図2(d)のような高周波信号S4 が超
音波振動子1に供給されることになる。ここに、送波間
隔設定回路3からパルス信号S1 が発生してから高周波
信号S4 が超音波振動子1に供給されるまでの時間遅れ
は最大でも高周波信号S1 の1周期程度(回路内での遅
れを無視すれば、理論的には1周期)であり、パルス信
号S1 の停止から高周波信号S4 が停止するまでの時間
遅れも最大で高周波信号S1 の1周期程度になる。ただ
し、上記動作より明らかなように、ゲート回路11の開
放期間には、高周波信号S4 はLレベルで始まりHレベ
ルで終了することになる。
【0015】フリップフロップ10の非反転出力は残響
抑制回路4を起動するための同期信号としても用いられ
ている。すなわち、残響抑制回路4は、送波間隔設定回
路3と同様に、汎用のタイマ用集積回路(通称555と
いう市販品)IC2 に時定数を決定するためのコンデン
サC2 および可変抵抗器VR2 を接続して構成される。
ここで、残響抑制回路4は単安定マルチバイブレータと
して構成され、フリップフロップ10の非反転出力の立
ち上がりでトリガされ、その後、一定の時間幅を有する
図2(b)に示すようなパルス信号S2 を出力する。こ
こに、残響抑制回路4から出力されるパルス信号S2
パルス幅は、送波間隔設定回路3から出力されるパルス
信号S1 のパルス幅に比較して、高周波発振器2から出
力される高周波信号S1 の半周期分程度長くなるように
設定される。このようなパルス幅の関係は、送波間隔設
定回路3および残響抑制回路4に設けた可変抵抗器VR
11,VR12,VR2 を調節することによって得ることが
できる。
【0016】残響抑制回路4の出力は、上述したフリッ
プフロップ10の反転出力との論理積を出力するゲート
回路15に入力される。すなわち、フリップフロップ1
0の反転出力がHレベルになる期間(言い換えると、ゲ
ート回路11からの高周波信号S4 が停止している期
間)に、残響抑制回路4の出力がHレベルであると、図
2(c)に示すように、ゲート回路15の出力からHレ
ベルの残響抑制信号S3が出力される。残響抑制信号S
3 はフリップフロップ10の出力によって高周波信号S
4 の送出期間と同期しているから、可変抵抗器VR11
VR12,VR2 を適宜調節することで、ゲート回路15
の出力を高周波信号S1 の半周期の期間だけHレベルに
することが可能になる。
【0017】ゲート回路11およびゲート回路15の出
力はオア回路12で論理和がとられるから、オア回路1
2の出力は図2(c)と図2(d)との信号の論理和と
なり、ドライバ回路13には図2(e)のような信号S
5 が入力される。図より明らかなように、信号S5 は超
音波振動子1を駆動する最後のHレベルの信号をさらに
半周期だけHレベルのままで延長した形になり、これは
超音波振動子1に対して高周波信号S4 を入力した後に
半周期分だけ逆位相の残響抑制信号S3 を入力したこと
になる。つまり、超音波振動子1を駆動した直後に、半
周期の期間だけ振動を打ち消すようにし、このことによ
って振動を打ち消して残響の継続時間を短縮することが
できるのである。図1において5は超音波振動子1での
受信した反射波を増幅するための増幅回路である。
【0018】本実施例の構成による実測結果を図3に示
す。また、残響を抑制しない従来構成の場合の実測結果
を図4に示す。両図において下部に示してある信号が超
音波振動子1への入力信号であって、中央部に示してあ
る信号が超音波振動子1の振動状態である。図より明ら
かなように従来構成では超音波振動子1を駆動する信号
が停止した後も残響が継続しているのに対して、本実施
例の構成では残響が大幅に低減するのである。
【0019】(実施例2)実施例1では無安定マルチバ
イブレータと単安定マルチバイブレータとの時定数の差
により超音波振動子1の残響を打ち消す信号を生成して
いたが、シンクロスコープなどを用いて送波間隔設定回
路3や残響抑制回路4の出力信号を確認しながら可変抵
抗器VR11,VR12,VR2 を調節する必要があり、調
整がやや面倒であるきらいがある。また、周囲温度の変
化により時定数が変動する可能性もあり、使用条件が悪
い場所では所望の機能が得られない場合も考えられる。
そこで、本実施例では、超音波振動子1を駆動する期間
を矩形波の個数の計数によって正確に求め、かつ超音波
振動子1の残響を打ち消す信号を高周波信号の半周期分
だけ正確に与えることができるようにした回路構成を示
す。
【0020】具体的には、図5に示すように、超音波と
同周波数の矩形波である高周波信号を出力する高周波発
振器2を備え、この高周波信号と送波間隔設定回路3の
出力との論理積を出力するゲート回路21を設けてい
る。送波間隔設定回路3は実施例1と同様の構成を有
し、タイマ用集積回路IC1 を用いて構成された無安定
マルチバイブレータの出力をノット回路NOTで反転す
るものであるが、ここでは可変抵抗器VR11,VR12
用いずに、固定抵抗R11,R12を用いた構成を採用して
いる(可変抵抗器でもよい)。ただし、送波間隔設定回
路3においてタイマ用集積回路IC1 より出力される図
6(a)のようなパルス信号S11は、超音波の送波に関
しては超音波を送波する時間間隔のみを規定し、実施例
1のように送波期間の設定には用いられない。この構成
によって、ゲート回路21からは図6(b)に示すよう
に、送波間隔設定回路3の出力がHレベルである期間
(つまり、タイマ用集積回路IC1 の出力が図6(a)
のようにLレベルである期間)にのみ高周波信号S12
出力されることになる。
【0021】高周波信号S12はカウンタ22に入力され
て、矩形波の個数が計数される。ここでは、矩形波の個
数を63個まで計数するために6ビット出力のカウンタ
22を用いており、ナンド回路NANDによりカウンタ
22の全出力の論理積の否定をとっている。したがっ
て、図6(d)のように、カウンタ22がリセットされ
た後に63個目の矩形波が立ち上がると、ナンド回路N
ANDの出力がLレベルに立ち下がり、その後、64個
目の矩形波が立ち上がるとナンド回路NANDの出力が
Hレベルに戻るのである。上述したパルス信号S11はカ
ウンタ22のリセット端子REに入力されており、カウ
ンタ22のクロック端子CKに64個以上で127個以
下の矩形波が入力される時点でカウンタ22のクロック
端子REへの入力を立ち上げて、カウンタ22をリセッ
トする。
【0022】ところで、パルス信号S11はトリガ回路2
3にも入力されており、トリガ回路23ではパルス信号
11の立ち下がり時点で、図6(c)に示すような短時
間だけLレベルになるトリガ信号S13を発生する。この
トリガ信号S13とナンド回路NANDの出力であるカウ
ントアップ信号S14とは、それぞれRSフリップフロッ
プ24のセット端子とリセット端子とに入力される。つ
まり、RSフリップフロップ24は、図6(e)のよう
に、トリガ信号S13の立ち下がりにより出力をHレベル
とし、カウントアップ信号S14の立ち下がりにより出力
をLレベルとする。言い換えると、RSフリップフロッ
プ24の出力S15がHレベルである期間は,カウンタ2
2のリセット後に高周波発振器2からの矩形波が62個
入力され63個目が入力される直前までということにな
る。このRSフリップフロップ24の出力S15をゲート
回路25に入力してゲート回路21の出力との論理積を
出力することによって、図6(f)のように、ゲート回
路25からはカウンタ22で計数された一定個数の矩形
波信号S16を出力することができる。
【0023】一方、カウントアップ信号S14はノット回
路26で反転され、ノット回路NOT1 の出力は、図6
(g)のようにカウンタ22のリセットから63個目の
矩形波が立ち上がった後に矩形波の1周期の時間だけH
レベルになる信号S17となる。したがって、ゲート回路
25の出力とノット回路26の出力との論理和をオア回
路27から出力すると、図6(h)のように、カウンタ
22のリセット後に63個の矩形波が発生し、その直後
に逆位相の矩形波が半周期分だけ発生する形の信号S18
を得ることができる。
【0024】信号S18は実施例1で超音波振動子1に与
えた信号と同様の形になっており、ドライバ回路13を
通して超音波振動子1に与えることで、実施例1と同様
に超音波の送波後に高周波信号(矩形波)の半周期分だ
け逆位相の信号を与えて残響を打ち消すように作用す
る。結局、本実施例での残響抑制回路4は、カウンタ2
2、ナンド回路NAND、ノット回路26により構成さ
れる。また、上記説明から明らかなように、本実施例の
構成では、超音波の送波期間や残響を打ち消す期間をカ
ウンタ22での矩形波の計数により規定しているから、
周囲環境の影響を受けにくく、安定した動作が可能にな
る。
【0025】
【発明の効果】各請求項の発明は、超音波振動子を駆動
して超音波パルスを発生させた直後に、超音波振動子の
駆動に用いた高周波信号とは逆位相の残響抑制信号で高
周波信号の半周期分だけ超音波振動子を駆動する構成を
有しているので、この構成の採用により、超音波振動子
が高周波振動の停止後に振動し続けようとするのとは反
対向きにエネルギーを与えることができ、結果的に超音
波振動子の振動の継続を抑制することができるという利
点を有する。しかも、残響抑制信号は高周波信号の半周
期分だけ与えているから、残響抑制信号によって新たに
振動が生じることはなく、また、残響を抑制するために
与えるエネルギーはごく小さいから、残響を抑制するこ
とによる電力消費の増加はほとんどないという利点があ
る。
【0026】請求項2の発明は、従来構成に残響抑制回
路、同期回路、ゲート回路などを付加する程度で残響を
抑制することができ、比較的簡単な回路構成ながら残響
を抑制することができるという利点がある。請求項3の
発明は、カウンタによって送波時間および残響抑制信号
の発生時間を決めているので、残響抑制信号を精度よく
超音波振動子に与えることができ、しかも周囲環境の影
響を受けにくく安定した動作が可能になるという利点を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の回路図である。
【図2】実施例1の各部の信号を示す動作説明図であ
る。
【図3】実施例1の実測結果を示す動作説明図である。
【図4】残響を抑制しない場合の実測結果を示す動作説
明図である。
【図5】実施例2の回路図である。
【図6】実施例2の各部の信号を示す動作説明図であ
る。
【図7】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 超音波振動子 2 高周波発振器 3 送波間隔設定回路 4 残響抑制回路 10 フリップフロップ 11 ゲート回路 15 ゲート回路 22 カウンタ 23 トリガ回路 24 RSフリップフロップ 25 ゲート回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子より超音波を間欠的に送出
    し、超音波の物体による反射波を検出することにより物
    体の存否や物体までの距離を求める超音波センサに用い
    られ、超音波振動子を駆動して超音波を送出させる送波
    回路であって、超音波振動子に高周波信号を間欠的に供
    給する駆動信号発生手段と、駆動信号発生手段から送出
    される高周波信号の停止直後に上記高周波信号とは逆位
    相の残響抑制信号で高周波信号の半周期の期間だけ超音
    波振動子を駆動する残響抑制手段とを具備することを特
    徴とする超音波センサの低残響送波回路。
  2. 【請求項2】 一定周期の矩形波である高周波信号を出
    力する高周波発振器と、超音波の送波期間に相当するパ
    ルス幅の第1のパルス信号を超音波の送波間隔に相当す
    る周期で発生させる送波間隔設定回路と、送波間隔設定
    回路から第1のパルス信号が発生すると高周波信号に同
    期して同期信号を発生し第1のパルス信号が停止すると
    高周波信号に同期して同期信号を停止させる同期回路
    と、同期信号の発生期間に高周波信号を通過させる第1
    のゲート回路と、同期信号が発生すると第1のパルス信
    号よりもパルス幅の長い第2のパルス信号を発生する残
    響抑制回路と、同期信号の停止後に第2のパルス信号を
    通過させる第2のゲート回路とを備え、第1のゲート回
    路の出力と第2のゲート回路との出力とにより超音波振
    動子を駆動することを特徴とする超音波センサの低残響
    送波回路。
  3. 【請求項3】 一定周期の矩形波である高周波信号を出
    力する高周波発振器と、超音波の送波間隔に相当する周
    期で所定のパルス幅を有するパルス信号を発生させる送
    波間隔設定回路と、パルス信号の発生毎にパルス信号の
    発生期間内で高周波信号を一定個数だけ計数すると高周
    波信号の1周期のパルス幅でカウントアップ信号を発生
    するカウンタと、送波間隔設定回路からのパルスの発生
    からカウンタのカウントアップ信号の発生までの期間に
    高周波信号を通過させるゲート回路とを備え、ゲート回
    路の出力とカウントアップ信号とにより超音波振動子を
    駆動することを特徴とする超音波センサの低残響送波回
    路。
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