JPH08145877A - 接着力測定機 - Google Patents

接着力測定機

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JPH08145877A
JPH08145877A JP28526794A JP28526794A JPH08145877A JP H08145877 A JPH08145877 A JP H08145877A JP 28526794 A JP28526794 A JP 28526794A JP 28526794 A JP28526794 A JP 28526794A JP H08145877 A JPH08145877 A JP H08145877A
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JP
Japan
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adhesive
base material
pulling
bonding
chuck
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Application number
JP28526794A
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English (en)
Inventor
Toshimasa Akatsuka
年正 赤塚
Satoshi Abe
智 阿部
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/52Multiple coating or impregnating multiple coating or impregnating with the same composition or with compositions only differing in the concentration of the constituents, is classified as single coating or impregnation

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  • Materials Engineering (AREA)
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  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼板製の支持部材2の接着面2aに、ウレタ
ンエラストマー製のブレード部材3が接着されてなるク
リーニングブレード1をチャック装置11に保持させた
状態で、ブレード部材3の端部を接着面2aに対し90
°の方向に引っ張って該ブレード部材3を支持部材2か
ら順次引き剥がす際の引張力を測定する際に、ブレード
部材3の引張角度αが常に90°に保持されるようにす
る。 【構成】 接着力測定機の下部フレームSに設置したス
ライドベアリング12により、チャック装置11を支持
部材2の接着面2aと平行な方向にスライド移動可能に
案内支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、接着母材の接着面に
対し90°の角度で引っ張って被接着材を引き剥がすこ
とにより被検物の接着力を測定する際に用いられる接着
力測定機に関し、特に被検物の保持構造の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機やファクシミリ、レーザ
プリンタ等の電子写真装置では、複写用紙にトナー像を
転写した後の感光ドラム表面から残留トナーを掻き落と
すために、図5に示すように、鋼板製等の支持部材aの
接着面bに、ウレタンエラストマー製等のブレード部材
cが接着されてなるクリーニングブレードを使用するこ
とはよく知られている。このようなクリーニングブレー
ドのクリーニング性能が長期間に亘り安定して維持され
るようにするためには、上記ブレード部材cが支持部材
aに強固に接着されていなければならない。そこで、ク
リーニングブレードを製造する際には、支持部材a及び
ブレード部材c間の接着力を測定機で測定することが行
われている。
【0003】上記接着力測定機としては、クリーニング
ブレードを支持部材aにおいて保持可能なチャック手段
と、このチャック手段に保持されたクリーニングブレー
ドのブレード部材cの端部を支持部材aの接着面bに対
し90°の方向に引っ張って該ブレード部材cを支持部
材aから順次剥離させる引張手段と、この引張手段によ
りブレード部材cが剥離されるときの引張力Fを検出す
る検出手段とを備えているのが一般的である。そして、
上記ブレード部材cに対する引張手段の引張角度αがα
=90°であるときにブレード部材cの剥離に要する引
張力Fが、支持部材a及びブレード部材c間の接着力と
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の接着力測定機では、引張角度αがα=90°の状態
でブレード部材cを引っ張り始めても、図5に仮想線で
示すように、ブレード部材cの剥離の進行に伴って引張
角度αが徐々に小さくなるために、適正な接着力を測定
するのが困難であるという問題がある。
【0005】この発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、剛性を有する接着母材の接着
面に、可撓性を有する被接着材が接着されてなる被検物
に対し、被接着材を90°の方向に引っ張って接着母材
から剥離させるときの引張力を測定する際に、上記被検
物の保持構造に改良を加えることで、上記被接着材の引
張角度が常に90°に保持されるようにすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1〜3の発明では、被接着材が90°未満の
角度で引っ張られるときに、その引張力は、接着面に対
し90°の方向に作用する第1の分力と、接着面と平行
な方向に作用する第2の分力とに分けられることに着目
し、上記第2の分力を利用して、その分力を小さくする
位置にチャック手段、ないし引張手段及び検出手段が自
動的に移動できるようにした。
【0007】具体的には、これらの発明では、剛性を有
する接着母材の接着面に、可撓性を有する被接着材が接
着されてなる被検物の上記接着母材及び被接着材間の接
着力を測定するようにした接着力測定機が前提である。
【0008】そして、上記被検物を接着母材において保
持可能なチャック手段と、このチャック手段に保持され
た被検物の被接着材の端部を接着母材の接着面に対し9
0°の方向に引っ張って該被接着材を接着母材から順次
剥離させる引張手段と、この引張手段により被接着材が
剥離される際の引張力を検出する検出手段とを備えるよ
うにする。
【0009】その上で、請求項1の発明では、固定体に
設置され、上記チャック手段を接着母材の接着面と平行
な方向にスライド移動可能に案内支持するスライド手段
を備えるようにする。
【0010】請求項2の発明では、固定体に設置され、
上記引張手段及び検出手段を接着母材の接着面と平行な
方向にスライド移動可能に案内支持するスライド手段を
備えるようにする。
【0011】請求項3の発明では、固定体に設置され、
上記チャック手段を接着母材の接着面と平行な方向にス
ライド移動可能に案内支持する第1のスライド手段と、
固定体に設置され、上記引張手段及び検出手段を接着母
材の接着面と平行な方向にスライド移動可能に案内支持
する第2のスライド手段とを備えるようにする。
【0012】請求項4の発明では、上記請求項1〜3の
発明において、チャック手段は、各々、接着母材の接着
面における被接着材の両側方部分に当接可能な掛止爪
と、接着母材の背面を上記両掛止爪間の位置で押圧可能
な押圧爪とを有し、上記掛止爪と押圧爪との間で接着母
材を挟持するように構成されているものとする。
【0013】請求項5の発明では、上記請求項1〜3の
発明において、スライド手段は、固定体に固定可能なベ
ースと、このベースにより接着面と平行な方向にスライ
ド移動可能に案内支持され、かつ該スライド手段により
スライド移動可能に案内支持される被支持手段が移動一
体に取り付けられたスライダとを有するスライドベアリ
ングで構成されているものとする。
【0014】請求項6の発明では、上記請求項1〜3の
発明において、スライダ手段によりスライド移動可能に
案内支持された被支持手段を、該被支持手段に引張手段
の引張力により移動させられる接着面に平行な方向と逆
の方向に向けて移動させるように付勢する付勢手段を備
えるようにする。
【0015】請求項7の発明では、上記請求項1〜3の
発明において、被検物は、剛性を有する支持部材の接着
面に、弾性を有するブレード部材が接着されてなるクリ
ーニングブレードとする。
【0016】
【作用】以上の構成により、請求項1〜3の発明では、
被検物が接着母材においてチャック手段に保持されてい
る状態で、上記被検物の被接着材がその端部から引張手
段に接着面に対し90°の方向に引っ張られると、この
被接着材は接着母材から順次剥離され、その際の上記引
張手段の引張力が検出手段により検出される。そして、
上記被接着材の剥離の進行に伴い、引張手段の引張角度
が90°から徐々に小さくなるように変化しようとす
る。ここで、上記引張手段の引張力は、接着面に対し9
0°の方向に作用する第1の分力と、接着面と平行な方
向に作用する第2の分力とが合成されたものである。こ
のとき、上記チャック手段ないし引張手段及び検出手段
(請求項1の発明ではチャック手段、請求項2の発明で
は引張手段及び検出手段、請求項3の発明ではチャック
手段と引張手段及び検出手段との両方)は、スライド手
段により接着面と平行な方向にスライド移動可能に案内
支持されているので、上記第2の分力により該分力の方
向に移動させられ、このことで、引張角度は90°に戻
されるようになる。すなわち、上記引張角度が90°よ
りも小さくなると、このことで生じた分力により、チャ
ック手段ないし引張手段及び検出手段が自動的に上記引
張角度を90°に補正するように作動することとなる。
【0017】請求項4の発明では、上記接着母材は、そ
の接着面における被接着材の両側方の部分が掛止爪に当
接することにより引張手段の引張力に抗して掛止される
とともに、上記接着面と反対の面である背面が押圧爪に
上記両掛止爪間の位置で押圧されることにより、上記掛
止爪と押圧爪との間で挟持される。よって、上記接着母
材の保持が効率よく行われる。
【0018】請求項5の発明では、上記スライド手段の
被支持手段としてのチャック手段ないし引張手段及び検
出手段は、スライドベアリングにより第2の分力の方向
においてスライド移動可能に案内支持される。よって、
上記請求項1〜3の発明での作用が具体的に営まれる。
その際に、ベース及びスライダ間にボールやニードルロ
ーラが介装されてなる摩擦係数の小さいスライドベアリ
ングを用いると、被支持手段を移動させようとする第2
の分力が小さい場合、すなわち、引張角度が90°から
僅かしか小さくならない場合でも、上記被支持手段は円
滑に移動するようになるので、測定の精度がさらに高く
なる。
【0019】請求項6の発明では、複数の被検物の接着
力が順に測定される場合に、測定が終了して引張手段の
引張力が加わらなくなった被支持手段は、付勢手段の付
勢力により、上記引張力にて移動させられる接着面に平
行な方向(第2の分力の方向)と逆の方向に移動され
る。よって、測定が終了する毎に被支持手段が自動的に
元の位置に向けて戻るようになるので、その分だけ測定
作業の効率向上が図れるようになる。
【0020】請求項7の発明では、上記被検物が、剛性
を有する支持部材の接着面に、弾性を有するブレード部
材が接着されてなるクリーニングブレードである場合
に、上記ブレード部材が支持部材から剥離される際の引
張角度が接着面に対し常に90°に保持される。よっ
て、クリーニングブレードのブレード部材及び支持部材
間の接着力が高い精度で測定されるようになる。
【0021】
【実施例】以下、この発明に係る実施例を図面に基づい
て説明する。図1及び図2は、この実施例に係る接着力
測定機を示し、この測定機は、電子写真装置の感光ドラ
ム表面から残留トナーを掻き落す際に使用される被検物
としてのクリーニングブレード1に対し、その支持部材
及びブレード部材間の接着力を測定する際に用いられ
る。上記クリーニングブレード1は、図3に示すよう
に、鋼板等の剛性を有する板材が断面略L字状に屈曲さ
れてなる接着母材としての支持部材2の接着面2aに、
ウレタンエラストマー等の弾性を有する被接着材として
の帯状のブレード部材3が上記支持部材2から略半分だ
け突出した状態で接着されてなるものである。尚、以下
の説明において特に断っていない限りは、「左・右・前
・後」は図1の左・右・前・後を示す。
【0022】上記接着力測定機は、クリーニングブレー
ド1を支持部材2の接着面2aが水平となる姿勢に該支
持部材2において保持可能なチャック装置11と、該測
定機の下部フレームS上に設置され、上記チャック装置
11を支持部材2の接着面2aと平行な左右方向にスラ
イド移動可能に案内支持するスライド装置12と、該測
定機の図示しない上部フレームに設置され、上記チャッ
ク装置11に保持されたクリーニングブレード1のブレ
ード部材3の突出端部を接着面2aに対し90°の方向
に引っ張って該ブレード部材3を支持部材2から順次剥
離させる引張装置13と、この引張装置13によりブレ
ード部材3が剥離される際の引張力Fを検出する引張力
検出装置14とを備えている。尚、これら各装置11〜
14のうちの引張装置13及び引張力検出装置14は万
能試験機(例えば、アムスラー式万能試験機)により構
成されているので、その説明は省略する。
【0023】上記チャック装置11は、スライド装置1
2の上に設置された左右方向に延びる基台15と、この
基台15の右端側部分に立設された上下方向に延びる支
柱16と、この支柱16上端の前後両側に設けられ、各
々、支持部材2の接着面2aにおけるブレード部材3の
両側方部分(図2の左右両側方部分)に当接可能な1対
の掛止爪11a,11aと、上記支柱16の上端近傍に
上下移動可能に配設され、上記支持部材2の背面(図1
及び図2の下面)を両掛止爪11a,11aの中間位置
で下方から押圧可能な1つの押圧爪11bとを有する。
そして、上記掛止爪11a,11aと押圧爪11bとの
間で支持部材2を上下両側から挟持するようになされて
いる。
【0024】具体的には、上記各掛止爪11aは略逆L
字状をなしていて、その下方に向けて延びる部分におい
て支柱16の側部に取り付けられている一方、先端部分
が左方に向けて突出するようになされている。支柱16
の上半部には、該支柱16を左右方向に貫通して上下方
向に延びる案内スリット17が設けられている。この案
内スリット17は上記押圧爪11bを上下移動可能に案
内支持するものであって、その上端は支柱16の上端面
に開放されている。上記押圧爪11bの基部は案内スリ
ット17を左右方向に挿通していて、その先端側部分は
各掛止爪11aと平行に左方に向けて突出している。ま
た、基部の両側が切り欠かれた形状になされていて、こ
のことで両掛止爪11a,11aとの平行状態が保持さ
れつつ上下移動するようになされている。
【0025】上記押圧爪11bの下方には、左方に向け
て突出する突片18が支柱16に設けられている。そし
て、この突片18には、該突片18を上下方向に貫通し
て螺合する蝶ねじ19が配設されていて、その軸部先端
面が上記押圧爪11bの下面に当接可能となされてい
る。これらにより、蝶ねじ19を回し操作することで押
圧爪11bを上下移動できるようになっている。
【0026】上記スライド装置12は、基台20を介し
て下部フレームSに固定された断面略矩形状のベース2
1と、このベース21により支持部材2の接着面2aと
平行な方向にスライド移動可能に案内支持されかつチャ
ック装置11の支柱16が移動一体に取り付けられた断
面略逆U字状のスライダ22とを有するスライドボール
ベアリングにより構成されている。具体的には、図2に
示すように、互いに対面する上記ベース21の両側部及
びスライダ22内周側の両側部には、各々、該スライダ
22の移動方向に延びるV溝21a,22aが設けられ
ている。そして、両V溝21a,22a間に形成された
空間に複数のボール23が転動可能に配置されていて、
これらのことで、スライダ22の上下移動及び鉛直面内
での傾動を規制しつつ左右移動のみを許容するようにな
っている。
【0027】また、上記基台20の前面中央には、ブラ
ケット24が上方に向けて突出する状態に取り付けられ
ていて、このブラケット24の上端に設けられた掛止孔
25と、上記スライダ22の前面右端に前方に向けて突
出するように設けられた掛止ピン26との間には、上記
チャック装置11を、該チャック装置11が引張装置1
3の引張力Fにより移動させられる接着面2aに平行な
右方向とは逆の左方向に向けて移動させるように付勢す
る付勢手段としての引張コイルばね27が介装されてい
る。尚、クリーニングブレード1の接着力は一般に2〜
10kgf/cmであるので、上記スライド装置12の
ベース21及びスライダ22間の摩擦力と、上記引張コ
イルばね27の付勢力とを合わせた抵抗が20gf内に
納まるようにしておくと、必要な精度の測定が行える。
【0028】ここで、上記接着力測定機を用いてクリー
ニングブレード1の接着力を測定する際の手順について
説明する。
【0029】先ず、クリーニングブレード1を、チャッ
ク装置11の両掛止爪11a,11a間の寸法よりも大
きい長さに長さ方向においてカットし、次いでブレード
部材3を、両掛止爪11a,11a間よりも小さい所定
寸法となるようにカットして支持部材2から取り除く。
尚、支持部材2が、測定機の他の部分に接触して測定作
業に支障をきたすということがない程度の長さである場
合には、上記カットは行わなくてもよい。また、ブレー
ド部材3については、チャック装置11での保持や剥離
動作の支障とならない場合には、上記カットした部分を
剥離しておかなくてもよい。
【0030】次に、上記クリーニングブレード1をその
支持部材2においてチャック装置11に保持させる。こ
のとき、ブレード部材3の突出端部が右側に位置するよ
うにする。また、ブレード部材3が上側となり、かつ該
ブレード部材3の引張装置13にて剥離させるべき部分
がチャック装置11の両掛止爪11a,11a間に位置
付けられるようにする。
【0031】この状態で、引張装置13の図示しないチ
ャック手段にブレード部材3の突出端部を保持させ、該
引張装置13を作動させる。これにより、ブレード部材
3が接着面2aと直交する方向、つまり、90°の角度
に引っ張られて支持部材2から順次剥離されていく。そ
して、その際の引張力F、すなわち接着力が引張力検出
装置14により検出される。
【0032】上記ブレード部材3の剥離が進行するのに
伴い、図4(a)に示すように、ブレード部材3の引張
角度αが90°よりも小さくなる。このとき、上記チャ
ック装置11に作用する引張力Fは、上向きの第1の分
力F1と、右向きの第2の分力F2とからなる。これに
対し、チャック装置11はスライド装置12により上下
方向には移動不能に案内支持されている一方、左右方向
には移動可能に案内支持されているので、チャック装置
11の第1の分力F1による上方移動は阻止される一
方、第2の分力F2による水平移動は許容される。した
がって、チャック装置11は右方向に移動する。する
と、この右方移動に応じて、上記引張角度αが徐々に大
きくなるので、第1の分力F1が徐々に大きくなる一
方、第2の分力F2は徐々に小さくなる。そして、図4
(b)に示すように、第1の分力F1が引張力Fと略等
しくなった位置、すなわち、第2の分力F2が略0とな
った位置で、チャック装置11は停止する。つまり、引
張角度αが90°よりも小さくなると、このことで生じ
た第2の分力F2によりチャック装置11が自動的に上
記引張角度αを90°に補正するように作動する。
【0033】以上のようにして、接着力の測定が終了す
ると、チャック装置11及び引張装置13から支持部材
2及びブレード部材3が外される。すると、チャック装
置11では、スライド装置12のスライダ22が引張コ
イルばね27の付勢力によりチャック装置11と共に左
方移動するので、次に測定すべきクリーニングブレード
1を上記チャック装置11に保持させる。
【0034】したがって、この実施例によれば、ブレー
ド部材3の剥離の進行に伴い、ブレード部材3に対する
引張装置13の引張角度αが変化したときに、その引張
力Fの第2の分力F2により、引張角度αがα=90°
となる位置に向けてチャック装置11を自動的に移動さ
せることができるので、チャック装置11を移動させる
ための専用の駆動手段や、引張角度αがα=90°とな
るように上記駆動手段を制御する制御手段を用いること
なく、引張角度αを常に略90°に保つことができ、よ
って、クリーニングブレード1における支持部材2及び
ブレード部材3間の接着力を高い精度で測定することが
できる。
【0035】尚、上記実施例では、チャック装置11を
スライド移動可能にしているが、チャック装置を固定し
て引張装置及び検出装置をスライド移動可能にしたり、
又は両方をスライド移動可能にしてもよい。
【0036】また、上記実施例では、クリーニングブレ
ード1における支持部材2及びブレード部材3間の接着
力の測定について説明したが、その他の被検物における
接着母材及び被接着材間の接着力の測定に適用してもよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3の発
明によれば、剛性を有する接着母材の接着面に、可撓性
を有する被接着材が接着されてなる被検物に対し、上記
接着母材及び被接着材間の接着力を測定する際に用いら
れる接着力測定機として、チャック手段ないし引張手段
及び検出手段をスライド手段により被検物の接着母材の
接着面と平行な方向にスライド移動可能に案内支持する
ようにしたので、上記被接着材の引張角度の変化に伴っ
て発生する引張力の分力を利用して、引張角度が90°
となる位置にチャック手段ないし引張手段及び検出手段
を自動的に移動させることができる。これにより、上記
引張角度を常に90°に保つことができ、よって、被検
物における被接着材及び接着母材間の接着力を高い精度
で測定することができる。
【0038】請求項4の発明によれば、上記チャック手
段を、接着母材の接着面における被接着材の両側方部分
に当接可能な掛止爪と、上記接着母材の背面を両掛止爪
間の位置で押圧可能な押圧爪とを有していて、上記掛止
爪と押圧爪との間で接着母材を挟持するように構成され
ているものとしたので、上記接着母材を効率よく保持す
ることができる。
【0039】請求項5の発明によれば、上記スライド手
段を、固定体に固定可能なベースと、このベースにより
接着面と平行な方向にスライド移動可能に案内支持さ
れ、かつ該スライド手段に案内支持される被支持手段が
移動一体に取り付けられたスライダとを有するスライド
ベアリングで構成したので、上記請求項1〜3の発明に
よる効果を具体的に得ることができる。
【0040】請求項6の発明によれば、上記スライド手
段によりスライド移動可能に案内支持された被支持手段
を、該被支持手段が引張手段の引張力により移動させら
れる接着面に平行な方向に対し、この方向とは逆の方向
に向けて移動させるように付勢する付勢手段を設けたの
で、複数の被検物の各接着力を順に測定する際に、測定
が終了する毎に自動的に上記被支持手段を元の位置に戻
すことができ、測定作業の効率向上を図ることができ
る。
【0041】請求項7の発明によれば、上記被検物を、
剛性を有する支持部材の接着面に、弾性を有するクリー
ニング部材が接着されてなるクリーニングブレードとし
たので、上記クリーニングブレードにおけるブレード部
材及び支持部材間の接着力を高い精度で測定することが
でき、ブレード部材が支持部材に強固に接着されていて
クリーニング性能を長期間に亘り安定して維持できるク
リーニングブレードの製造に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る接着力測定機を示す正
面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】クリーニングブレードの一部を拡大して示す斜
視図である。
【図4】引張角度に応じたチャック装置のスライド移動
を示す図2のIV−IV線断面図である。
【図5】従来の接着力測定機においてクリーニングブレ
ードの支持部材及びブレード部材間の接着力が測定され
る際の状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 クリーニングブレード(被検物) 2 支持部材(接着母材) 2a 接着面 3 ブレード部材(被接着材) 11 チャック装置(チャック手段) 11a 掛止爪 11b 押圧爪 12 スライド装置(スライド手段) 13 引張装置(引張手段) 14 引張力検出装置(検出手段) 21 ベース 22 スライダ 27 引張コイルばね(付勢手段) S 下部フレーム(固定体) α 引張角度 F 引張力

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性を有する接着母材の接着面に、可撓
    性を有する被接着材が接着されてなる被検物の上記接着
    母材及び被接着材間の接着力を測定するようにした接着
    力測定機であって、 上記被検物を接着母材において保持可能なチャック手段
    と、 固定体に設置され、上記チャック手段を接着母材の接着
    面と平行な方向にスライド移動可能に案内支持するスラ
    イド手段と、 固定体に設置され、上記チャック手段に保持された被検
    物の被接着材の端部を接着面に対し90°の方向に引っ
    張って該被接着材を接着母材から順次剥離させる引張手
    段と、 上記引張手段により被接着材が剥離される際の引張力を
    検出する検出手段とを備えていることを特徴とする接着
    力測定機。
  2. 【請求項2】 剛性を有する接着母材の接着面に、可撓
    性を有する被接着材が接着されてなる被検物の上記接着
    母材及び被接着材間の接着力を測定するようにした接着
    力測定機であって、 固定体に設置され、上記被検物を接着母材において保持
    可能なチャック手段と、 上記チャック手段に保持された被検物の被接着材の端部
    を接着面に対し90°の方向に引っ張って該被接着材を
    接着母材から順次剥離させる引張手段と、 上記引張手段により被接着材が剥離される際の引張力を
    検出する検出手段と、 固定体に設置され、上記引張手段及び検出手段を接着母
    材の接着面と平行な方向にスライド移動可能に案内支持
    するスライド手段とを備えていることを特徴とする接着
    力測定機。
  3. 【請求項3】 剛性を有する接着母材の接着面に、可撓
    性を有する被接着材が接着されてなる被検物の上記接着
    母材及び被接着材間の接着力を測定するようにした接着
    力測定機であって、 上記被検物を接着母材において保持可能なチャック手段
    と、 固定体に設置され、上記チャック手段を接着母材の接着
    面と平行な方向にスライド移動可能に案内支持する第1
    のスライド手段と、 上記チャック手段に保持された被検物の被接着材の端部
    を接着面に対し90°の方向に引っ張って該被接着材を
    接着母材から順次剥離させる引張手段と、 上記引張手段により被接着材が剥離される際の引張力を
    検出する検出手段と、 固定体に設置され、上記引張手段及び検出手段を接着母
    材の接着面と平行な方向にスライド移動可能に案内支持
    する第2のスライド手段とを備えていることを特徴とす
    る接着力測定機。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の接着力測定機
    において、 チャック手段は、各々、接着母材の接着面における被接
    着材の両側方部分に当接可能な掛止爪と、接着母材の背
    面を上記両掛止爪間の位置で押圧可能な押圧爪とを有
    し、上記掛止爪と押圧爪との間で接着母材を挟持するよ
    うに構成されていることを特徴とする接着力測定機。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3記載の接着力測定機
    において、 スライド手段は、固定体に固定可能なベースと、このベ
    ースにより接着面と平行な方向にスライド移動可能に案
    内支持され、かつ該スライド手段によりスライド移動可
    能に案内支持される被支持手段が移動一体に取り付けら
    れたスライダとを有するスライドベアリングであること
    を特徴とする接着力測定機。
  6. 【請求項6】 請求項1,2又は3記載の接着力測定機
    において、 スライダ手段によりスライド移動可能に案内支持された
    被支持手段を、該被支持手段が引張手段の引張力により
    移動させられる接着面に平行な方向と逆の方向に向けて
    移動させるように付勢する付勢手段を備えていることを
    特徴とする接着力測定機。
  7. 【請求項7】 請求項1,2又は3記載の接着力測定機
    において、 被検物は、剛性を有する支持部材の接着面に、弾性を有
    するブレード部材が接着されてなるクリーニングブレー
    ドであることを特徴とする接着力測定機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010175450A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Tokyo Institute Of Technology 引張試験機
CN102998256A (zh) * 2012-12-20 2013-03-27 王曦 开口自挂式全自动植筋锚固力检测仪
CN109406286A (zh) * 2018-12-12 2019-03-01 四川乐诚新材料有限公司 一种砂浆和腻子施工性检测装置

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CN109406286B (zh) * 2018-12-12 2023-09-19 四川乐诚新材料有限公司 一种砂浆和腻子施工性检测装置

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