JPH08144406A - マリオンのジョイント部 - Google Patents

マリオンのジョイント部

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JPH08144406A
JPH08144406A JP6289382A JP28938294A JPH08144406A JP H08144406 A JPH08144406 A JP H08144406A JP 6289382 A JP6289382 A JP 6289382A JP 28938294 A JP28938294 A JP 28938294A JP H08144406 A JPH08144406 A JP H08144406A
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mullion
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Daisei Koga
大生 古賀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール性能を十分に確保しながらも、目地幅
を小さくできるようにする。 【構成】 上下方向で隣合うマリオン3の端部同士の隙
間のうち外部に臨む部分を閉塞するシール手段を構成す
るに、上下方向の中間部で隙間を閉塞する状態で上下方
向の一端部で一方のマリオン3の内面に密着し、かつ、
上下方向の他端部で他方のマリオン3の内面に上下方向
に摺動自在に密着する成形シール16を設け、その成形
シール16をマリオン3の内面に密着する作用姿勢に保
持する補強体17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーテンウォールを構
成する壁材を支持するマリオンのジョイント部で、詳し
くは、上下方向で隣合うマリオンの端部同士の隙間のう
ち外部に臨む部分を閉塞するシール手段を設けてあるも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】マリオンの長さは、マリオンの製作上及
び現場への搬入上、一般に1〜2階の長さに制限され
る。従って、カーテンウォールでは、1〜2階毎にマリ
オンのジョイント部が配置することになる。
【0003】そのようなジョイント部のシール手段を構
成するに、従来では、図12に示すように、ジョイント
部の目地、つまり、マリオン3の端部間にシリコンなど
のシーリング材30を充填していた。31は、シーリン
グ材30の充填範囲を規制するバックアップ材であり、
32は上側のマリオン3に装着したバックアップ材保持
用のサッシュであり、33は下側のマリオン3に装着し
たバックアップ材保持用のゴム製枠であり、34はサッ
シュ32とマリオン3との間をシールするシール材であ
り、35はゴム製枠33とマリオン3との間をシールす
るシール材であり、両シール材34,35はサッシュ3
2、ゴム製枠33とともに工場で施工される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、ジョイント部の目地幅Lが大きくなる
という欠点があった。
【0005】すなわち、マリオンの材質は、強度・加工
面でアルミニウムやスチールなどの金属が選定される
が、これら金属製のマリオンは、自ずと、熱変化により
大きく伸び縮みする。従って、マリオンのジョイント部
には、そのマリオンの熱変形を吸収できる機能が要求さ
れる。
【0006】しかし、ジョイント部の目地にシーリング
材を充填してある従来の技術によるときは、例えば、マ
リオンが最大限伸びたときにマリオン同士が突き合わせ
ないようにする最小の寸法に目地幅を設定してあるとす
ると、マリオンが最大限伸びたときシーリング材がマリ
オンにより押しつぶされるといったように、目地幅が小
さ過ぎると、シーリング材がその弾性限界内での変形で
マリオンの伸びを吸収しきれずに弾性限界を越えて変
形、破断することになるから、マリオンの大きな熱変形
にかかわらずシール性を維持するには、マリオンの大き
な熱変形に伴うシーリング材の変形を弾性限界内の変形
に維持する必要があるから、シーリング材の弾性限界内
の変形量として大きなものが要求され、その大変形量を
確保するには、大きな目地幅が必要となる。一例を示せ
ば、アルミニウム製のマリオンで、マリオンの温度差が
60〜90℃の場合で、マリオンの加工・取付誤差をも
加味すると、30mm前後の寸法となる。
【0007】そして、このようにジョイント部の目地幅
が大きいことは、シール面積が大きくなることであるか
ら、シール性能上不利である。
【0008】特に、今日のガラスカーテンウォールでは
縦材強調の外観が多用されるが、そのような場合、縦材
であるマリオンの中間に目地幅が大きいジョイント部が
あると、そのジョイント部が非常に目立って、縦材一連
のデザインを目的としたにかかわらず、マリオンがその
ジョイント部で途切れたものに見える。
【0009】要するに、従来の技術によるときは、ジョ
イント部のシール性能を確保する上で、目地幅が不当に
大きなものになっていた。
【0010】本発明の目的は、シール性能を十分に確保
しながらも、目地幅を小さくできるようにする点にあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明第
1発明によるマリオンのジョイント部の特徴は、上下方
向で隣合うマリオンの端部同士の隙間のうち外部に臨む
部分を閉塞するシール手段を設けてあるマリオンのジョ
イント部であって、前記シール手段を構成するに、上下
方向の中間部で隙間を閉塞する状態で上下方向の一端部
で一方のマリオンの内面に密着し、かつ、上下方向の他
端部で他方のマリオンの内面に上下方向に摺動自在に密
着する成形シールを設け、その成形シールをマリオンの
内面に密着する作用姿勢に保持する補強体を設けてある
点にある。
【0012】請求項2記載の本発明第2発明によるマリ
オンのジョイント部の特徴は、上記第1発明において、
前記成形シールの裏面に補強体を接着してある点にあ
る。
【0013】請求項3記載の本発明第3発明によるマリ
オンのジョイント部の特徴は、上記第1発明や第2発明
において、前記成形シールをマリオンの内面に押し付け
る弾性力を成形シールに付与する押し付け手段を設けて
ある点にある。
【0014】
【作用】本発明第1発明によれば、成形シールの上下両
端部でのマリオン内面への密着及び上下中間部での隙間
の閉塞により、隙間をシールするのであって、成形シー
ルを他方のマリオンに上下方向で摺動自在に設けてある
から、その成形シールとマリオンとの相対的な上下方向
の摺動により、マリオンの熱変形を許容できる。そし
て、そのような成形シールのマリオンに対する上下方向
での摺動によりマリオンの熱変形を許容するから、マリ
オンの熱変形を許容するにあたって、成形シールが変形
する必要が全くなく、マリオンの加工・取付誤差はない
ものとすると、目地幅、つまり、マリオンの端部同士の
隙間として、マリオンが最大限伸びたときにマリオン同
士を突き合わせない最小限の寸法で済む。すなわち、実
際上の目地幅として、マリオンの熱変形量とマリオンの
加工・取付誤差とを考慮した寸法で済み、シールのため
に目地幅を不当に大きくする必要が全くない。
【0015】しかも、補強体を設けて弾性体である成形
シールをマリオンの内面に密着する作用姿勢に保持する
ように構成してあるから、成形シールのマリオン内面へ
の密着によりシールを行うものでありながらも、その成
形シールのマリオン内面への密着を確実に行わせて、十
分なシール性能を発揮することができる。
【0016】本発明第2発明によれば、成形シールの裏
面に補強体を接着して両者を一体化してあるから、補強
体を設けてシール性能を確保しながらも、成形シール及
び補強体を一つのものとして取り扱うことができ、それ
らの設置作業性を良好なものにでき、特に、工場などの
設備の整った箇所で両者を一体化する場合には、両者の
一体化を精度良く行えて、より一層、シール性能を優れ
たものにできる。
【0017】本発明第3発明によれば、押し付け手段を
設けて、成形シールをマリオン内面に弾性的に押しつけ
るように構成してあるから、マリオンの加工・取付誤差
や成形シールの加工・取付誤差が多少あっても、成形シ
ールをマリオン内面に確実に押し付け密着させることが
できる。
【0018】
【発明の効果】従って、請求項1記載の本発明第1発明
によれば、シール性能を得るために目地幅を大きくする
必要がなくて、十分なシール性能を発揮できながらも、
マリオンの熱変形及び加工・取付誤差を吸収できる範囲
で可及的に目地幅を小さくでき、それによって、シール
性能の確保を簡単に行え、また、目立ちにくくて縦材強
調のカーテンウォールのジョイント部として非常に有用
なマリオンのジョイント部を提供できるようになった。
【0019】請求項2記載の本発明第2発明によれば、
施工を容易に行え、請求項3記載の本発明第3発明によ
れば、シール性能を一層、優れたものにできる。
【0020】
【実施例】図1及び図2に示すように、建物の正面壁を
形成するガラスカーテンウォールは、複数の縦材を壁幅
方向(左右方向)に間隔を隔てて設置し、複数の横材1
を上下方向に間隔を隔てて設置し、前記縦材と横材1と
で囲まれる各枡目にガラス板2を配置し、各ガラス板2
の左右両端部を縦材に、かつ、上下両端部を横材1にそ
れぞれ支持させて構成されている。
【0021】前記縦材は、1〜2階相当長さのマリオン
3の複数を上下方向に一列状に並べて構成されており、
前記横材1は、左右方向で隣合う縦材間にわたる長さの
ものである。
【0022】すなわち、このガラスカーテンウォールで
は、図1に示すように、縦材が下から上まで一連に走
り、横材1が縦材で分断されている外観形状を呈するよ
うになっている。
【0023】前記マリオン3は、アルミニウムの押し出
し成形品であって、上下方向で隣合うマリオン3の端部
同士間には、マリオン3の熱伸縮及び加工・取付誤差を
許容する吸収する隙間、つまり、目地4が形成されてい
る。
【0024】前記マリオン3のうち左右方向の中間に配
置するマリオン3は、図3に示すように、建物躯体(梁
や柱)への取付部3Aと、その取付部3Aから外方に突
出する脚部3Bと、左右方向で隣合うガラス板2の縦目
地を覆う状態でガラス板2を支持する偏平板状の外装部
3Cとからなる。他方、左右方向の両端、つまり、ガラ
スカーテンウォールの左右両端に配置するマリオン3
は、図7に示すように、前記中間に配置するマリオン3
に対して、外装部3Cが建物のコーナーを形成するよう
にコの字形の横断面形状に形成されている点、建物の側
面壁を形成するための外装材Gを支持するための側面壁
用取付部3Dを有する点が相違するだけで他の構成は同
じである。
【0025】そして、マリオン3は、取付部3A及び脚
部3Bに取り付けた取付枠5と外装部3Cとでガラス板
2の左右の端部を嵌め込み固定するための固定溝を形成
し、固定溝に嵌めたガラス板2の左右の端部と外装部3
Cとの隙間にシーリング材6を充填するとともに、取付
枠5とガラス板2の左右の端部との間にリップ付きの成
形シール材7を介装することにより、ガラス板2の左右
の端部を支持するように構成されている。なお、外装部
3Cの内面には、シーリング材6の充填深さを規制する
バックアップ材8を止め付けるための突条部3cが形成
されており、取付枠5には、成形シール材7を嵌め込み
固定する溝が形成されている。
【0026】また、マリオン3には、天井裏空間の側壁
を形成する耐火ボード9を支持するためのボード取付枠
10が取り付けられている。
【0027】前記中間のマリオン3の建物躯体への取付
構造を説明すると、図3に示すように、建物躯体に固定
ボルト11を介して固定したファスナー12に、取付部
3Aをボルト13を介して装着するブラケット14を取
付ボルト15を介して取り付けて構成されており、ファ
スナー12に形成する固定ボルト11に対するボルト孔
12aを正面壁面外方向(出入り方向)に沿った長孔と
することにより、マリオン3の正面壁面外方向位置、つ
まり、出入りを調整できるようになっており、ファスナ
ー12に形成する取付ボルト15に対するボルト孔12
bを左右方向に沿った長孔とすることにより、マリオン
3の左右方向位置を調整できるようになっている。な
お、ファスナー12及びブラケット14の摺動面には、
それら両者の摺動を円滑に行わせて左右方向位置の調整
を行いやすくするために、低摩擦係数の滑り材が塗布さ
れている。
【0028】マリオン3のジョイント部には、上下方向
で隣合うマリオン3の目地4のうち外部に臨む部分、、
つまり、外装部3Cの端部同士の隙間を閉塞するシール
手段が設けられている。C1は、中間のマリオン3のう
ち下側のマリオン3の上端に嵌め込み装着されて上側の
マリオン3の下端を受けるクッション材であり、C2
は、両端のマリオン3のうち下側のマリオン3の上端及
び上側のマリオン3の下端に嵌め込み接着されて両マリ
オン3が設定以上接近したとき相互に当たることによ
り、上側のマリオン3を下側のマリオン3に支持させる
クッション材である。
【0029】シール手段は、図4〜図10に示すよう
に、上下方向の中間部で隙間を閉塞する状態で下端部で
下方のマリオン3における外装部3Cの内面に密着し、
かつ、上端部で上方のマリオン3における外装部3Cの
内面に密着する成形シール16を設け、その成形シール
16をマリオン3の内面に密着する作用姿勢に保持する
補強体17を設け、成形シール16を外装部3Cの内面
に押し付け保持する弾性力を成形シール16に付与する
押し付け手段を設けて構成されている。なお、マリオン
3の脚部3Bには、成形シール16を入り込ませて外装
部3Cの内面に密着させるための切り欠き18が形成さ
れている。
【0030】そして、成形シール16は、クロロプレン
やシリコーン、EPDM(エチレンプロピレン三量体)
などの耐候性に優れた合成ゴム成形品であり、中間のマ
リオン3に対するものは、図4〜図6に示すように、平
板状のものであり、両端のマリオン3に対するものは、
図7、図9に示すように、横断面形状がほぼコの字形の
ものでる。詳述すると、中間のマリオン3に対する中間
の成形シール16は、上端部及び下端部の表面全体で外
装部3Cの内面に密着するものであり、全体がスポンジ
状のゴムから構成されたものであり、両端のマリオン3
に対する両端の成形シール16は、図8及び図10にも
示すように、上方の外装部3Cの内面に密着する上下一
対の上側密着部16aと下方の外装部3Cの内面に密着
する上下一対の下側密着部16bとを備えたソリッド状
のゴムよりなる本体部16Aと、上下の外装部3Cの端
部同士の隙間、つまり、目地4にやや入り込む状態で目
地4を閉塞するスポンジ状のゴムよりなる目地シール部
16Bとから構成されている。前記本体部16Aのうち
マリオン3のガラス板2側の端部を除く部分には、外装
部3Cの内面に密着する上下複数段のリップ16cが一
体に形成されている。また、前記目地シール部16B
は、本体部16Aの上側密着部16aの下のものと下側
密着部16bの上のものとの間に嵌め込み接着されてい
る。
【0031】前記補強体17は、ステンレススチール板
の加工品であって、成形シール16の裏面に接着されて
いる。詳述すると、中間の成形シール16に対する補強
体17は、図4〜図6に示すように、平板状に構成さ
れ、両端の成形シール16に対する補強体17は、図7
から図10に示すように、上下一対の箱型断面構造の補
強部17Aを有する状態に構成されている。
【0032】そして、中間の成形シール16と補強体1
7との一体物は、補強体17に付設したコの字形の規制
具19が一体物の切り欠き18への差し込みに伴ってマ
リオン3の脚部3Bに嵌まることでマリオン3に対する
左右方向での移動を規制され、成形シール16が外装部
3Cの内面に当たることでマリオン3に対する正面壁面
外方向外方への移動を規制されるようになっている。
【0033】他方、両端の成形シール16と補強体17
との一体物は、成形シール16が外装部3Cの内面に当
たることでマリオン3に対する正面壁面外方向での移動
及び側面壁面外方向外方への移動を規制されるようにな
っている。
【0034】前記押し付け手段のうち中間の成形シール
16に対する押し付け手段は、図4〜図6に示すよう
に、中間のマリオン3に、一体物を外装部3Cの内面に
押しつける左右一対の金属製のバネ板20を取り付けて
構成されている。
【0035】バネ板20は、上下のマリオン3における
脚部3Bに形成の取付枠取付用の突条部3bに正面壁面
外方向内方側端部を係止させた状態で、かつ、正面壁面
外方向外方側端部を一体物に当てた状態で正面壁面外方
向の中央部を取付用のボルト・ナット21で脚部3B側
に引き寄せられることにより弾性変形して一体物に正面
壁面外方向外方に押す本体板部20Aと、弾性変形した
状態で前記突条部3bに正面壁面外方向内方側端部を係
止させ、かつ、外装部3Cの突条部3cに正面壁面外方
向外方側端部を係止させて両突条部3b,3c間に突っ
張り状態で架設位置することにより、一体物の上下両端
に当接して一体物の上下方向位置を規制する上下一対の
位置規制板部20Bとを備えている。そして、前記本体
板部20Aと位置規制板部20Bとは正面壁面外方向内
方側端部で一体に繋がっている。
【0036】このバネ板20を位置保持する手段は、前
記ボルト・ナット21として、本体板部20Aを下側の
脚部3Bに上下位置規制状態で引き寄せるものと、本体
板部20Aを上側の脚部3Bに引き寄せるものとの2組
設け、本体板部20Aに形成するボルト挿通孔20aの
うち上側のボルト・ナット21に対するものを上下方向
に長い長孔にして構成されている。つまり、バネ板20
は、下側のマリオン3に上下位置固定状態で取り付けら
れ、上側のマリオン3に対して上下移動自在に構成され
ており、その結果、このバネ板20に上下位置固定状態
で保持される一体物(つまり、成形シール16)の上側
のマリオン3に対する上下移動(上下摺動)が許容され
るようになっている。Sは、バネ板20の本体板部20
Aと脚部3Bとの間に介装したスペーサーである。そし
て、成形シール16のマリオン3に対する密着状態での
上下摺動により、上下のマリオン3の目地のシール性能
を維持した状態でのマリオン3の熱による伸び縮みが許
容されるようになっている。なお、左右のバネ板20間
でボルト・ナット21は共用されるようになっている。
【0037】前記押し付け手段のうち両端の成形シール
16に対する押し付け手段は、図7〜図10に示すよう
に、一体物を外装部3Cの内面のうち正面壁面内方向に
沿った正面内面部分に押しつける正面押し付け手段と、
一体物を外装部3Cの内面のうち側面壁面内方向に沿っ
た側面内面部分に押し付ける側面押し付け手段とを設け
て構成されている。前記正面押し付け手段は、両端のマ
リオン3に金属製のバネ板22を取り付けて構成されて
いる。
【0038】バネ板22は、正面壁面外方向外方側端部
を一体物に当てた状態で、かつ、弾性変形した状態で正
面壁面外方向内方側端部をマリオン3の脚部3Bにビス
23を介して取り付けられることにより一体物を正面壁
面外方向外方に押す本体板部22Aと、弾性変形した状
態で前記脚部3Bに正面壁面外方向内方側端部を止着さ
せ、かつ、外装部3Cの突条部3cに正面壁面外方向外
方側端部を係止させて脚部3Bと外装部3Cとの間に突
っ張り状態で架設位置することにより、一体物の上下両
端に当接して一体物の上下方向位置を規制する上下一対
の位置規制板部22Bとを備えている。そして、前記本
体板部22Aと位置規制板部22Bとは正面壁面外方向
内方側端部で一体に繋がっており、この一体化により、
位置規制板部22Bが前記のビス23で脚部3Bに取り
付けられるようになっている。
【0039】このバネ板22を位置保持する手段は、前
記ビス23として、本体板部22Aを下側の脚部3Bに
上下位置規制状態に取り付けるものと、本体板部22A
を上側の脚部3Bに取り付けるものとの2本設け、本体
板部22Aに形成するビス孔22aのうち上側のビス2
3に対するものを上下方向に長い長孔にして構成されて
いる。つまり、バネ板22は、下側のマリオン3に上下
位置固定状態で取り付けられ、上側のマリオン3に対し
て上下移動自在に構成されており、その結果、このバネ
板22に上下位置固定状態で保持される一体物(つま
り、成形シール16)の上側のマリオン3に対する上下
移動(上下摺動)が許容されるようになっている。
【0040】そして、成形シール16のマリオン3に対
する密着状態での上下摺動により、上下のマリオン3の
目地のシール性能を維持した状態でのマリオン3の熱に
よる伸び縮みが許容されるようになっている。
【0041】前記側面押し付け手段は、上下のマリオン
3のそれぞれに、押し器24を一対づつ取り付けて構成
されている。前記押し器24は、図10に詳しく示すよ
うに、その軸芯を側面壁面外方向に沿わせる姿勢でマリ
オン3にネジ止めされる筒状ケース24Aと、その筒状
ケース24Aに出退自在に保持されていて突出すること
により一体物を側面壁面外方向外方に押す押し具24B
と、その押し具24Bに突出方向への移動力、つまり、
押し力を付与するためのコイルバネ24Cと、筒状ケー
ス24Aにねじ込み装着されてコイルバネ24Cを押し
具24B側に押すことで圧縮変形させることによりコイ
ルバネ24Cの弾性力を押し具24Bに作用させる操作
具24Dとからなり、前記操作具24Dがその後端を筒
状ケース24Aの端面と面一に位置させる状態まで筒状
ケース24Aにねじ込み装着されることにより、所定の
押し付け力を一体物に作用させるように構成されてい
る。前記筒状ケース24Aと操作具24Dとから押し付
け力表示用のゲージが形成されており、操作具24D
は、六角穴付き全ネジボルトから構成されている。
【0042】上記の構成によれば、成形シール16が外
装部3Cの内面に密着した状態で上下に摺動することに
より、所期のシール性能を維持した状態でマリオン3の
熱伸縮(伸び縮み)を許容するから、上下のマリオン3
同士の端部の隙間寸法、つまり、目地幅Lとして、マリ
オン3の伸縮量にマリオン3の加工・取付誤差を加味し
た寸法で済み、目地幅Lを成形シール16に関係なく設
定することができる。因みに、マリオン3がアルミニウ
ム製の場合における目地幅Lの実数値例を挙げると、1
2mmであり、一般に、10〜20mmの範囲内とする
ことができる。
【0043】〔別実施例〕上記実施例では、中間のマリ
オン3に対する成形シール16として、スポンジ状で全
面でマリオン3の内面に密着する合成ゴム製のものを示
したが、成形シール16としては、図11の(イ)に示
すように、ソリッド状で一つ又は複数のリップ16d
(図面は複数を示す。)を有するものであっても良い。
また、図11の(ロ)に示すように、リップ16d付き
のソリッド状の本体16Cと、それに嵌め込み接着した
スポンジ状の補助部16Dとからなるものであっても良
い。
【0044】上記実施例では、マリオン3として、アル
ミニウム製のものを示したが、マリオン3は、スチール
やステンレススチールの曲げ加工品など他の金属製のも
のであっても良い。
【0045】上記実施例では、補強体17としてステン
レススチール、つまり、金属製のものを示したが、補強
体17は、成形シール16よりも剛性の高いものであれ
ば、その材質は問わない。つまり、硬質合成樹脂などか
らなるものであっても良い。
【0046】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラスカーテンウォールの正面図
【図2】ガラスカーテンウォールの概略横断平面図
【図3】要部の横断平面図
【図4】要部の横断平面図
【図5】要部の縦断側面図
【図6】要部の分解斜視図
【図7】要部の横断平面図
【図8】要部の縦断側面図
【図9】要部の分解斜視図
【図10】要部の縦断背面図
【図11】別の実施例を示す要部の縦断側面図
【図12】従来技術を示す要部の縦断側面図
【符号の説明】
3 マリオン 16 成形シール 17 補強体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向で隣合うマリオン(3)の端部
    同士の隙間のうち外部に臨む部分を閉塞するシール手段
    を設けてあるマリオンのジョイント部であって、前記シ
    ール手段を構成するに、上下方向の中間部で隙間を閉塞
    する状態で上下方向の一端部で一方のマリオン(3)の
    内面に密着し、かつ、上下方向の他端部で他方のマリオ
    ン(3)の内面に上下方向に摺動自在に密着する成形シ
    ール(16)を設け、その成形シール(16)をマリオ
    ン(3)の内面に密着する作用姿勢に保持する補強体
    (17)を設けてあるマリオンのジョイント部。
  2. 【請求項2】 前記成形シール(16)の裏面に補強体
    (17)を接着してある請求項1記載のマリオンのジョ
    イント部。
  3. 【請求項3】 前記成形シール(16)をマリオン
    (3)の内面に押し付ける弾性力を成形シール(16)
    に付与する押し付け手段を設けてある請求項1又は記載
    のマリオンのジョイント部。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000132123A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Avix Inc 透明ガラス外壁の内側に外に向けた巨大画面ディスプレイを装備した高層建築物
CN106337519A (zh) * 2016-10-28 2017-01-18 山东雄狮建筑装饰股份有限公司 一种节能型玻璃幕墙及其建造方法
CN111622397A (zh) * 2020-05-22 2020-09-04 金婷 一种加强式装饰玻璃幕墙结构
CN114439142A (zh) * 2022-02-17 2022-05-06 阿郎装饰股份有限公司 一种石材幕墙

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