JP3988943B2 - カーテンウォール - Google Patents

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本発明は、カーテンウォールに関する。特に、上下に延びる方立、および方立に支持されるガラスパネル等の面材を備えて構成されるカーテンウォールに関する。
従来より、建造物の壁面を構成するカーテンウォールとして、方立、およびガラスパネル(面材)を備えたものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1、2に記載されたカーテンウォールは、いずれも上下方向に延びて、建造物(建物)の床スラブや梁、柱等に支持された複数の方立と、これらの隣り合う方立間に水平に架設された無目と、これらの方立および無目で格子状に仕切られた内部に支持され、上下、左右に並べて配置される複数のガラスパネルとを備えて構成されている。そして、方立の上下方向途中位置には、上下の方立の中空内部に挿入する連結部材(ジョイントスリーブ)を介して、上下の方立を連結する連結部(方立接続部)が設けられている。この方立の連結部は、上下の無目同士の略中間位置、つまり無目の架設位置からずれた位置に設けられ、方立同士の連結部と、方立および無目の接合部とが干渉しないようになっている。
実公昭58−46169号公報 実公昭58−38822号公報
しかしながら、従来のカーテンウォールでは、ガラスパネルを支持するために無目が設けられているため、外観が格子状の画一的なデザインに限定されてしまい、カーテンウォールの外観意匠性が必ずしも優れたものにならない。
また、無目を設けたことで、無目材自体や方立と無目との接合部材などの部材点数が多くなるとともに、方立同士の連結作業の他に、方立と無目との接合部における接合作業も必要になるため、施工手間が掛かるので、コスト低減を図ることが困難であるという問題もある。
本発明の目的は、外観意匠性に優れ、かつ部材点数および作業手間を削減して低コスト化を図ることができるカーテンウォールを提供することにある。
本発明のカーテンウォールは、上下に延び躯体に支持された少なくとも上下一対の方立と、前記上下一対の方立を連結する面材支持部材と、所定間隔離れて隣り合う前記上下一対の方立間に配され前記面材支持部材に支持された面材とを備えたことを特徴とする。
ここで、少なくとも上下一対の方立とは、上下に連続して配置された二本の方立の他に、上下に連続して連結された三本以上の複数の方立も含んだ概念である。三本以上の方立が連結された場合には、互いに上下に連結される方立同士の連結部分のうちの、少なくとも1箇所が面材支持部材で連結されていればよく、他の連結部分に面材支持部材が設けられていなくてもよい。
このような構成では、上下の方立を面材支持部材で連結し、この面材支持部材で面材を支持したので、方立間に無目等の横材を架設する必要がなく、上下に延びる方立とガラスパネル等の面材とで外観が構成され、外観意匠性に優れたカーテンウォールを構築することができる。さらに、無目等の横材を架設する必要がないので、部材点数を削減できるとともに、接合作業も不要になるため施工手間が掛からず、コストの低減を図ることができる。
また、上下の方立の連結部分と、上下の面材間の目地材とが略同一高さ位置になり、方立の連結部分が目地材とずれた位置とならないため、外観をより良好にすることができる。
さらに、面材支持部材の他に、上下の方立がジョイントスリーブ等の連結部材で連結される場合には、この連結部材と一体に面材支持部材を形成することで、部材点数を一層削減することができるとともに、方立の連結作業と同時に面材支持部材の取付作業が実行されるので、作業手間をより削減して、低コスト化を一層促進させることができる。
この際、本発明のカーテンウォールでは、前記面材支持部材は、前記上下一対の方立のうちの下側の方立に固定され、かつ上側の方立に対して摺動可能に連結されることが望ましい。
このような構成では、外気温の変動や日射等によって方立に生じる熱伸縮等を、上下の方立の連結部分において吸収可能に構成した場合でも、連結部分の面材支持部材を上側の方立に対して摺動自在に連結したので、上下の方立間の伸縮に面材支持部材が追従でき、確実に面材を支持することができる。
また、面材支持部材が下側の方立に固定される、つまり上側の面材が下側の方立に支持されるので、上下の方立間の伸縮が上下の面材間には直接作用せず、面材間に設けられる目地材(シール材)への負担を小さくすることができる。すなわち、上側の面材が上側の方立てに支持された場合、面材間の目地材には、上側の方立の伸縮量と下側の面材の伸縮量とを重ね合わせた大きさの伸縮が生じ、このような大きな伸縮が繰り返されると、目地材の劣化が進んで漏水等の原因となる可能性がある。これに対して、下側の方立に面材を支持させれば、目地材には、下側の方立の伸縮量から下側の面材の伸縮量を差し引いた大きさの伸縮しか生じず、目地材の負担が軽くなるので、目地材の耐久性を向上させて、漏水等を効果的に防止することができる。
さらに、本発明のカーテンウォールでは、前記方立は、方立本体と押縁とを備えて構成されており、これらの方立本体と押縁との間に挟まれて前記面材の側端縁が支持されるとともに、当該方立本体に前記面材支持部材が取り付けられ、前記押縁は、前記方立本体に対して上下方向に摺動可能に取り付けられていることが望ましい。
このような構成では、方立を方立本体と押縁とに分割したので、面材を方立本体に設置してから、押縁を方立本体に取り付け、方立本体および押縁間に面材の側端縁を支持させるような取付手順が採用できる。このような取付手順によれば、例えば左右のけんどん式で面材を取り付ける場合と比較して、方立における面材の飲み込み寸法を小さくすることができるので、方立の見付け寸法を小さくして、外観意匠性をより一層向上させることができる。
また、押縁を方立本体に対して上下方向に摺動可能に取り付けたことで、押縁または方立本体の一方に熱伸縮が生じても、一方の伸縮が他方に与える影響を小さくすることができ、前記上下の面材間の目地材や、押縁または方立本体と面材との間に介装されるシール材等への伸縮による負担を軽減させることができる。例えば、押縁が室外側に設けられ、方立本体が室内側に設けられた場合には、押縁に大きな熱伸縮が生じても、押縁が摺動することで押縁の熱伸縮が方立本体に影響しないので、方立本体の熱伸縮がさほど大きくならず、上下の面材間の目地材、および方立本体と面材との間のシール材等の負担が軽減される。また、押縁が室内側に設けられ、方立本体が室外側に設けられた場合には、方立本体に大きな熱伸縮が生じても、押縁の熱伸縮がさほど大きくならず、押縁と面材との間のシール材等の負担が軽減される。
また、本発明のカーテンウォールでは、前記押縁は、前記方立本体に断熱材を介して取り付けられていることが望ましい。
このような構成では、押縁と方立本体との間の断熱材により、押縁および方立本体の一方から他方への熱伝導が小さくなり、一方に大きな熱伸縮が生じても他方の伸縮量を小さくすることができるので、上下の面材間の目地材や、押縁または方立本体と面材との間のシール材等に掛かる負担をより一層軽減させることができる。
以下、本発明の一実施形態に係るカーテンウォール10について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のカーテンウォール10の外観姿図である。図2および図3は、それぞれカーテンウォール10の縦断面図であり、図2は、図1に矢視II−II線で示す縦断面図、図3は、図1に矢視III−III線で示す縦断面図である。図4および図5は、それぞれカーテンウォール10の一部を示す横断面図であり、図4は、図1に矢視IV−IV線で示す横断面図、図5は、図1に矢視V−V線で示す横断面図である。図6は、カーテンウォール10の一部を示す縦断面図であり、図1に矢視VI−VI線で示す縦断面図である。なお、各図においては、カーテンウォール10の主要構成部品の断面を示すハッチングが省略されている。
図1〜6において、カーテンウォール10は、建造物である建物1の外壁窓面を構成している。建物1は、本実施形態において2階建てであり、上下階の床面(図1〜3中、FLで示すフロアレベル)を構成する床スラブ2,3と、屋根面(図1〜3中、RFLで示すフロアレベル)を構成する屋根床スラブ4とで上下に仕切られた室内空間が形成されている。また、建物1の室内空間の一部(図1中、左側)には、上階床スラブ3が省略された吹抜空間が形成されている。そして、カーテンウォール10は、吹抜空間部分と上階床スラブ3が設けられた2階建て部分との両方の部分に跨って設けられており、いずれの部分においても共通の外観デザインとされている。このようなカーテンウォール10によって、建物1の外観は、室内空間の構成にかかわらず、統一感のある意匠性に優れたものになっている。
カーテンウォール10は、屋根床スラブ4と下階床スラブ2との間に架設され、これらに上下端が支持された複数の方立11と、略均等な間隔で配置されたこれらの方立11間に支持された面材としてのガラスパネル12とを備えて構成されている。これらの方立11およびガラスパネル12は、それぞれ上階のフロアレベルFL近傍で上下に二分割されている。すなわち、方立11は、上下の分割位置よりも下側の方立11Aと上側の方立11Bとで構成され、ガラスパネル12は、下側のガラスパネル12Aと上側のガラスパネル12Bとで構成されている。上下のガラスパネル12B,12A間には、目地材としての弾性シール材13が介装されており、建物1の気密性や水密性が確保されるようになっている。
図2に示すように、上階床スラブ3が設けられた2階建て部分において、下側の方立11Aは、その下端が下階床スラブ2にファスナ6を介して固定され、上側の方立11Bは、その上端が屋根床スラブ4の立上り部4Aにファスナ6を介して固定されている。そして、上下の方立11B,11Aは、上階のフロアレベルFL近傍で後述する連結部材(ジョイントスリーブ)19を介して連結されるとともに、上階床スラブ3にファスナ6を介して、上下方向に移動可能に、かつ室内外方向に移動不能に接続されている。
図3に示すように、吹抜部分において、下側の方立11Aは、その下端が下階床スラブ2にファスナ6を介して固定され、上側の方立11Bは、その上端が屋根床スラブ4の立上り部4Aにファスナ6を介して固定されている。そして、上下の方立11B,11Aは、上階のフロアレベルFL近傍で連結部材19を介して連結されるとともに、屋根床スラブ4の下側に設けられた梁5と下階床スラブ2との間に架設された間柱7に、束材8を介して、上下方向に移動可能に、かつ室内外方向に移動不能に接続されている。
以上の構造により、カーテンウォール10の重量等の上下方向の荷重は、建物1の下階床スラブ2および屋根床スラブ4に支持され、カーテンウォール10に作用する風圧力等の面外方向の荷重は、ファスナ6を介した上階床スラブ3で、あるいは束材8を介した間柱7で支持されるようになっている。
なお、吹抜部分におけるカーテンウォール10面外方向の荷重を支持する構造としては、間柱7に限らず、トラス構造体でもよく、また水平方向に架設した耐風梁や、上下または水平方向に架設したテンショントラス構造体等でもよい。
方立11は、図4、5に示すように、それぞれアルミの押出形材製の方立本体14と、この方立本体14の室外側に係合して、ガラスパネル12を室外側から押さえる押縁15とを備えて構成されている。方立本体14は、断面略矩形状で中空部141Aを有する筒状部141と、この筒状部141の室外側側面から室外側に延びる延出部142と、筒状部141の室内側側面に形成され、上下に延びて室内側に開口した凹溝部143とを備えている。押縁15は、カーテンウォール10の見付け方向(図4、5中、左右方向)に延びる見付片部151と、方立本体14の延出部142に沿って見込み方向(室内外方向)室内側に延びる見込片部152とを備えて、断面略T字形に形成されている。
方立本体14の筒状部141における押縁15の見付片部151との対向位置には、室外方向に突出するとともに屈曲した支持片144が設けられており、この支持片144と押縁15の見付片部151との間に、室内外の弾性シール材16およびバックアップ材17を介して、ガラスパネル12の側端縁が支持されている。すなわち、ガラスパネル12を方立本体14の支持片144前方に配置してから、押縁15を室外側から方立本体14に取り付け、続いて支持片144とガラスパネル12との間、および見付片部151とガラスパネル12との間を弾性シール材16でシールする取付手順によって、ガラスパネル12の側端縁が方立本体14と押縁15との間に支持される。
方立本体14の延出部142の基端部である筒状部141には、延出部142に沿って突出する突片142Aが設けられ、延出部142の先端部には、鈎形に折れ曲がった係止部142Bが形成されている。また、押縁15の見込片部152における見付片部151側には、方立本体14の係止部142Bと略対称に鈎形に折れ曲がった被係止部152Aが形成されている。そして、押縁15は、見込片部152先端を方立本体14の延出部142と突片142Aとの間に嵌入させ、被係止部152Aを方立本体14の係止部142Bに係止させることで、方立本体14に取り付けられる。
また、押縁15の見込片部152先端と方立本体14の延出部142および突片142Aとの間、および押縁15の被係止部152Aと方立本体14の係止部142Bとの間には、硬質ゴムなどからなる樹脂製の断熱材18が介装されている。これにより、方立本体14と押縁15とは、直接接触せず、これらの間の熱の伝導が遮断されている。
以上のようにして取り付けられた押縁15は、ガラスパネル12の弾性シール材16およびバックアップ材17によって室外側に付勢されることで、被係止部152Aが係止部142Bから外れることがなく、取付状態を維持できるようになっている。さらに、取付状態において、押縁15は、方立本体14に対して、上下方向に摺動可能になっている。
方立本体14室内側の凹溝部143には、図4に示すように、この凹溝部143の開口を塞いで室内側からの方立11の外観を良好にするカバー材143Aが取り付けられている。また、図5、6に示すように、吹抜部分の上下の方立11B,11Aの連結部分における凹溝部143には、凹溝部143内の突片143Bにボルト、ナットで固定された連結ピース8Aが設けられている。そして、この連結ピース8Aには、束材8に螺合される連結ロッド8Bが固定されており、これらの束材8および連結ロッド8Bを介して、方立11が間柱7に連結されている。
連結部分において、上下の方立11B,11Aは、互いの筒状部141の中空部141Aに挿入された連結部材19で連結されている。この連結部材19は、図示しないビスによって、下側の方立11Aに固定されるとともに、上側の方立11Bに対して上下方向に摺動可能に接続されている。また、連結部分における上下の方立11B,11A間には、弾性シール材20が設けられている。以上により、前記屋根床スラブ4または下階床スラブ2に支持された上下の方立11B,11Aは、連結部において互いの長手方向に伸縮可能に構成されている。
また、連結部分における上下の押縁15間にも、弾性シール材21が設けられており、この弾性シール材21は、押縁15の見付片部151とガラスパネル12との間の弾性シール材16、および上下のガラスパネル12B,12A間の弾性シール材13に接続されている。
次に、上下の方立11B,11Aの連結部分に設けられ、上側のガラスパネル12Bを支持する面材支持部材30について、図7〜9に基づいて説明する。
図7は、本実施形態の面材支持部材30を示す正面図である。図8は、面材支持部材30を示す分解斜視図である。図9は、面材支持部材30の取付状態を示す室外側から見た斜視図である。
面材支持部材30は、上下の方立11B,11Aの連結部分における方立本体14の延出部142に取り付けられている。
なお、本実施形態では、面材支持部材30を連結部材19と別体として設けたが、面材支持部材30を連結部材19と一体に形成してもよく、また、連結部材19を省略して、面材支持部材30に連結部材19の機能を付加する構成としてもよい。
面材支持部材30は、アルミやステンレス等の金属で形成された支持部材本体31と、この支持部材本体31の外側を覆おう硬質ゴム等の樹脂から形成された被覆材32とを備えて構成されている。この被覆材32は、ガラスパネル12が面材支持部材30に衝突した際の衝撃を緩和するためのもので、左右一組で構成され、上下端を支持部材本体31に係止して取り付けられている。
また、面材支持部材30は、正面視で全体略十字形に形成され、下方に延びて下側の方立11Aにおける方立本体14の延出部142に接続される下側接続部33と、上方に延びて上側の方立11Bにおける方立本体14の延出部142に接続される上側接続部34と、水平方向両側に延びて上側のガラスパネル12Bが載置される面材載置部35とを備えて形成されている。
面材支持部材30の下側接続部33は、方立本体14の延出部142が挿入可能な溝部33A(図7)を有しており、この溝部33Aに延出部142を挿入した状態で、側方からビス止めすることで、延出部142に接続される。すなわち、延出部142には、ビスが挿通されるビス孔142C(図8)が設けられており、下側接続部33は、移動不能に下側の方立11Aに固定されることとなる。
面材支持部材30の上側接続部34は、方立本体14の延出部142が挿入可能な溝部34A(図7)を有しており、この溝部34Aに延出部142を挿入した状態で、側方からビス止めすることで、延出部142に接続される。すなわち、延出部142には、ビスが挿通される上下方向に長い長孔142D(図8)が設けられており、上側接続部34は、上側の方立11Bに対して上下方向に摺動可能に連結されることとなる。
面材支持部材30の面材載置部35は、上下のガラスパネル12B,12Aの目地部分に挿入されており、上側のガラスパネル12Bにおける下端縁の見付け方向側端部が面材載置部35に載置されるようになっている。このように面材支持部材30で支持された上側のガラスパネル12の重量は、面材支持部材30から下側の方立11の方立本体14を介して、下階床スラブ2まで伝達されるようになっている。
以上のようなカーテンウォール10における作用を図10、11に基づいて説明する。
図10は、カーテンウォール10における各部の支持状態を示す説明図である。図11(A),(B)は、カーテンウォール10における熱膨張時の各部の伸張および移動状態を示す説明図である。なお、図11(A)は、各部が熱膨張する前の状態を示し、図11(B)は、各部が熱膨張した後の状態を示す図である。また、図10、11において、カーテンウォール10の各部である方立11(方立本体14、および押縁15)、およびガラスパネル12の形態を簡略化し、熱膨張による伸張量や移動量について、説明を分かりやすくするために概念的に図示した。
図10に示すように、下側の方立11Aの方立本体14Aは、その下端が下階床スラブ2に固定され、上側の方立11Bの方立本体14Bは、その上端が屋根床スラブ4に固定されており、上下の方立本体14B,14A同士は、前記連結部材19を介して互いに伸縮自在に連結されている。そして、下側のガラスパネル12Aは、その下端縁が下階床スラブ2位置で下側の方立11Aの下端に支持され、上側のガラスパネル12Bは、その下端縁が面材支持部材30を介して下側の方立11Aの上端に支持されている。そして、図4において説明したように、上下の方立11B,11Aにおける上側の押縁15Bおよび下側の押縁15Aは、それぞれ上下の方立本体14B,14Aに対して上下方向に摺動可能に取り付けられるとともに、上下のガラスパネル12B,12Aに弾性シール材16を介して取り付けられている。
また、図11(A)に示すように、上下の方立本体14B,14Aの間には、弾性シール材20が介装され、上下のガラスパネル12B,12Aの間には、弾性シール材13が介装され、上下の押縁15B,15Aの間には、弾性シール材21が介装されている。これらの弾性シール材20,13,21によって、上下の方立本体14B,14A間、上下のガラスパネル12B,12A間、および上下の押縁15B,15A間に生じる伸縮変形量が吸収できるようになっている。
そして、図11(B)に示すように、外気温が上昇する、あるいは日射を受けることで、方立本体14、ガラスパネル12、および押縁15は、各々の熱膨張係数に応じて上下方向に伸張し、互いの支持関係によって移動することになる。
すなわち、下側の方立本体14A、ガラスパネル12A、および押縁15Aは、それぞれ下端が支持されているため上方に向かって伸張し、それらの伸張量は、それぞれδh 、δg 、δo となっている。この際、一般的にアルミ製の方立本体14や押縁15の伸張量δh ,δo と比較して、熱膨張係数が小さいガラス製のガラスパネル12の伸張量δg は小さくなっている。また、室外に配置された押縁15の伸張量δo と比較して、室内に配置された方立本体14の伸張量δh は小さくなり、さらに本実施形態では、押縁15が方立本体14に対して摺動可能に取り付けられるとともに、断熱材18(図4)を介して取り付けられていることから、互いの熱伝導が抑制されるため、方立本体14の伸張量δh は押縁15の伸張量δo よりも小さくなっている。
また、上側の方立本体14Bは、上端が支持されているため下方に向かって伸張し、その伸張量は、下側の方立本体14Aと略同一のδh となっている。
そして、上側のガラスパネル12Bは、その下端が下側の方立本体14Aに支持されているため、上方に向かって方立本体14の伸張量δh だけ移動し、さらに上方に向かって下側のガラスパネル12Aと略同一の伸張量δg だけ伸張する。
さらに、上側の押縁15Bは、上側の方立本体14Bに対して摺動可能に取り付けられているため、上側のガラスパネル12Bに弾性シール材16の接着力により連動して、下側の方立本体14Aの伸張量δh だけ上方に移動する。そして、上方に移動した位置において上側の押縁15Bは、上下両方向に向かって伸張し、その上下方向の各伸張量は、下側の押縁15と略同一のδo/2 となっている。
以上のように方立本体14、ガラスパネル12、および押縁15が伸張、移動することによって、上下の方立本体14B,14A間に生じる変形量は、2δh となり、この変形量2δh が弾性シール材20に作用する圧縮変形量となる。また、上下のガラスパネル12B,12A間に生じる変形量は、(δh−δg)となり、この変形量(δh−δg)が弾性シール材13に作用する引張変形量となる。さらに、上下の押縁15B,15A間に生じる変形量は、(3δo/2−δh)となり、この変形量(3δo/2−δh)が弾性シール材21に作用する圧縮変形量となる。なお、これらの圧縮(引張)変形量は、各部の伸張、変位状態によって負の値となることがあり、その場合には引張(圧縮)変形量となる。
一方、以上のような本実施形態のカーテンウォール10に対して、例えば、上側のガラスパネル12Bを上側の方立本体14Bの下端に支持させたカーテンウォールでは、上側の方立本体14Bが下方に向かって伸張量δh だけ伸張すると、上下のガラスパネル12B,12A間に生じる変形量は、(δg+δh)となる。このため、上下のガラスパネル12B,12A間の弾性シール材13に作用する圧縮変形量は、本実施形態の引張変形量(δh−δg)と比較して絶対値が大きくなってしまう。さらに、上下の押縁15B,15A間に生じる変形量は、(3δo/2+δh)となり、上下の押縁15B,15A間の弾性シール材21に作用する圧縮変形量は、本実施形態の圧縮変形量(3δo/2−δh)と比較して大きくなってしまう。従って、本実施形態のカーテンウォール10では、上側のガラスパネル12Bを上側の方立本体14Bの下端に支持させたカーテンウォールと比較して、上下のガラスパネル12B,12A間の弾性シール材13、および上下の押縁15B,15A間の弾性シール材21に作用する負荷が軽減されている。
また、本実施形態のカーテンウォール10に対して、例えば、押縁15を方立本体14に対して一体に形成したカーテンウォールでは、方立本体14への熱伝導が大きくなって、方立本体14の伸張量が本実施形態の伸張量δh よりも大きくなるとともに、上側の押縁15Bが上側の方立本体14Bとともに下方に向かって伸張することになる。また、押縁15を方立本体14に対してビス止め等により固定したカーテンウォールでも、上側の押縁15Bが上側の方立本体14Bとともに下方に向かって移動することになる。このため、押縁15を方立本体14に対して一体に形成した、あるいはビス止め固定したカーテンウォールでは、いずれの場合も上下の押縁15B,15A間の弾性シール材21に作用する圧縮変形量が、本実施形態の圧縮変形量よりも大きくなってしまう。従って、本実施形態のカーテンウォール10では、押縁15を方立本体14に一体に形成、あるいは固定させたカーテンウォールと比較して、上下の押縁15B,15A間の弾性シール材21に作用する負荷が軽減されている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1) 上下の方立11B,11Aの連結部分に設けた面材支持部材30で上側のガラスパネル12Bを支持したので、方立11間に無目等の横材を架設する必要がなく、上下に延びる方立11とガラスパネル12とで外観が構成され、外観意匠性に優れたカーテンウォール10を構築することができる。
(2) さらに、無目等の横材を架設する必要がないので、部材点数を削減できるとともに、無目等の接合作業も不要になるため施工手間が掛からず、コストの低減を図ることができる。
(3) また、上下の方立11B,11Aの連結部分と、上下のガラスパネル12B,12A間の目地(弾性シール材13)とを略同一高さ位置に設けたので、方立11の連結部分が弾性シール材13とずれた位置とならないため、外観をより良好にすることができる。
(4) 上下の方立11B,11Aの連結部分において、互いに伸縮可能に上下の方立11B,11Aを連結したので、外気温の変動や日射等によって方立11に熱伸縮が生じても、この伸縮を連結部分で吸収することができる。
(5) さらに、上下の方立11B,11Aの連結部分に設けた面材支持部材30を、下側の方立11Aに固定し、上側の方立11Bに対して進退自在に連結したので、方立11に熱伸縮が生じても、この伸縮に面材支持部材30が追従でき、確実にガラスパネル12を支持することができる。
(6) また、面材支持部材30を下側の方立本体14Aに固定し、上側のガラスパネル12Bを下側の方立本体14Aに支持させたので、上下の方立11B,11Aに熱伸縮が生じた場合でも、上下のガラスパネル12B,12A間の弾性シール材13、および上下の押縁15B,15A間の弾性シール材21に作用する負荷を軽減させることができる。
(7) また、方立11を方立本体14と押縁15とに分割したので、ガラスパネル12を方立本体14に設置してから、押縁15を方立本体14に取り付け、方立本体14および押縁15間にガラスパネル12の側端縁を支持させることができる。従って、例えば左右のけんどん式でガラスパネル12を取り付ける場合と比較して、方立11におけるガラスパネル12の飲み込み寸法を小さくすることができるので、方立11の見付け寸法を小さくして、外観意匠性をより一層向上させることができる。
(8) さらに、押縁15を方立本体14に対して上下方向に摺動可能に取り付けたことで、押縁15を方立本体14に一体に形成、あるいは固定させた場合と比較して、上下の押縁15B,15A間の弾性シール材21や、押縁15とガラスパネル12との間の弾性シール材16に作用する負荷を軽減させることができる。
(9) また、押縁14を方立本体14に断熱材18を介して取り付けたことで、押縁15から方立本体14への熱伝導が小さくなり、押縁15に大きな熱伸縮が生じても方立本体14の伸縮量を小さくすることができ、上下のガラスパネル12B,12A間の弾性シール材13や、方立本体14とガラスパネル12との間の弾性シール材16に作用する負荷を軽減させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、建物1が2階建てで、一部に吹抜空間を有しており、この建物1の上下階(1、2階)に跨ってカーテンウォール10が設けられていたが、建物の階数や形態、吹抜空間の有無等は特に限定されない。
また、前記実施形態では、二階分の高さ寸法を有するカーテンウォール10において、方立11およびガラスパネル12を上下に二分割、すなわち上階のフロアレベルFL近傍で上側の方立11Bおよびガラスパネル12Bと、下側の方立11Aおよびガラスパネル12Aとに分割したが、方立およびガラスパネルの分割位置、および分割数は、前記実施形態に限定されるものではない。例えば、各階ごとに方立の上下を床スラブ等に支持させ、この各階ごとの方立および面材をフロア中間高さ位置で上下に二分割、あるいは三分割以上に分割してもよい。三分割以上に分割した場合や、吹抜空間のように高さ寸法が大きい場合には、方立の高さ方向途中位置において、方立を柱や梁、トラス等に支持させるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、方立11を方立本体14と押縁15とから構成し、押縁15を方立本体14に対して上下方向に摺動可能に構成したが、これに限らず、押縁を方立本体と一体に形成してもよく、また押縁を方立本体にビス止め等により固定してもよい。ただし、前記実施形態で説明したように、押縁15を方立本体14と別体にすることで、押縁15から方立本体14への熱伝導を小さくすることができるとともに、押縁15を方立本体14に対して摺動可能に取り付けることで、弾性シール材への負担を軽減させることができるという効果を奏する。
また、前記実施形態では、押縁15を方立本体14に断熱材18を介して取り付けたが、これに限らず、断熱材を省略してもよい。ただし、押縁15と方立本体14との間の熱伝導をより小さくすることができるという効果を有しているため、前記実施形態の断熱材18を設けることが好ましい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明は、建造物の外壁面を形成するカーテンウォールに利用できる。特に、階高の高い建物や、吹抜空間を有した建物等の壁面を形成するカーテンウォールに好適である。
本発明の一実施形態に係るカーテンウォールの外観姿図である。 前記カーテンウォールの縦断面図であり、図1の矢視II−II線断面図である。 前記カーテンウォールの縦断面図であり、図1の矢視III−III線断面図である。 前記カーテンウォールの一部を示す横断面図であり、図1の矢視IV−IV線断面図である。 前記カーテンウォールの一部を示す横断面図であり、図1の矢視V−V線断面図である。 前記カーテンウォールの一部を示す縦断面図であり、図1の矢視VI−VI線断面図である。 前記カーテンウォールを構成する面材支持部材を示す正面図である。 前記面材支持部材を示す分解斜視図である。 前記面材支持部材の取付状態を示す室外側から見た斜視図である。 前記カーテンウォールにおける各部の支持状態を示す説明図である。 (A),(B)は、前記カーテンウォールにおける熱膨張時の各部の伸張および移動状態を示す説明図である。
符号の説明
1…建造物である建物、10…カーテンウォール、11…方立、11A…下側の方立、11B…上側の方立、12…面材であるガラスパネル、12A…下側のガラスパネル、12B…上側のガラスパネル、13…目地材である弾性シール材、14…方立本体、15…押縁、18…断熱材、30…面材支持部材。

Claims (4)

  1. 上下に延び躯体に支持された少なくとも上下一対の方立と、前記上下一対の方立を連結する面材支持部材と、所定間隔離れて隣り合う前記上下一対の方立間に配され前記面材支持部材に支持された面材とを備えたカーテンウォール。
  2. 前記面材支持部材は、前記上下一対の方立のうちの下側の方立に固定され、かつ上側の方立に対して摺動可能に連結された請求項1に記載のカーテンウォール。
  3. 前記方立は、方立本体と押縁とを備えて構成されており、これらの方立本体と押縁との間に挟まれて前記面材の側端縁が支持されるとともに、当該方立本体に前記面材支持部材が取り付けられ、
    前記押縁は、前記方立本体に対して上下方向に摺動可能に取り付けられている請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール。
  4. 前記押縁は、前記方立本体に断熱材を介して取り付けられている請求項3に記載のカーテンウォール。
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