JPH08144382A - 三次元スラブ用天井内吊物支持装置 - Google Patents

三次元スラブ用天井内吊物支持装置

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Publication number
JPH08144382A
JPH08144382A JP6312764A JP31276494A JPH08144382A JP H08144382 A JPH08144382 A JP H08144382A JP 6312764 A JP6312764 A JP 6312764A JP 31276494 A JP31276494 A JP 31276494A JP H08144382 A JPH08144382 A JP H08144382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
hanging
ceiling
dimensional
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP6312764A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Yamamoto
光男 山本
Keiichiro Furusawa
敬一郎 古沢
Takashi Tamehira
隆司 為平
Shigeru Harano
茂 原野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP6312764A priority Critical patent/JPH08144382A/ja
Publication of JPH08144382A publication Critical patent/JPH08144382A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】三次元に変化する曲面スラブ等の三次元スラブ
におけるあらゆる天井形態に適合できるようにするとと
もに、十分な強度で、精度よく設置できるよにして、高
品質を確保できるようにし、かつ、施工を容易にして、
低コストで施工できるようにしようとするものである。 【構成】定着プレート21の裏面の中央部に袋螺筒22を、
かつ、両端部にアンカー筋23をそれぞれ接合するととも
に、その定着プレート21の中央部に前記袋螺筒22に対応
する透孔24を穿設して、三次元スラブ1の下面へ打込み
する埋込部材2と、上記透孔24を通じて前記袋螺筒22へ
螺合させる螺棒31の基端に垂下プレート32を横軸34で枢
着し、該垂下プレート32の適所に吊材取付用の彎曲した
長孔33を傾斜状に穿設した取付部材3とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三次元に変化する曲面
スラブ等の三次元スラブ用天井内吊物支持装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】水平スラブでは、天井内吊物のために下
面に雌ねじのインサートを埋設し、該インサートに吊棒
を螺着して垂下させる。この場合、インサートは、水平
なスラブ型枠の上面に釘止めして、打設コンクリート中
に打込みするが、スラブ型枠が水平なため、簡単に下向
させることができ、したがって、いずれの吊棒も支障な
く鉛直方向へと垂下させることができる。
【0003】また、傾斜スラブの場合には、台座付きの
インサートが用いられる(特公平5-4506号公報)。この
台座付きインサートは、インサート本体の下面を彎曲凸
面に形成し、これに対応させて台座の上面を彎曲凹面に
形成して、インサート本体を角度調整自在に載置させた
ものであり、傾斜するスラブ型枠上に台座を釘止めし、
この台座上のインサート本体を鉛直方向に調整した後、
これもスラブ型枠上に釘止めして、打設コンクリート中
に打込みし、前回同様に吊棒を螺合させるが、こうする
ことによって、傾斜スラブであっても吊棒を鉛直方向に
垂下させることができる。
【0004】その他、構築後の各種スラブにおいて、ホ
ールインアンカーを用いることもでき、この場合、スラ
ブ構築後に、墨出しして鉛直方向に削穴し、その穴にア
ンカー打込みする。この場合も、そのホールインアンカ
ーに吊棒を螺着して鉛直方向に垂下させることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、三次元に変化
する曲面スラブ等の三次元スラブの場合、上述の各手段
では、次の問題が生ずる。 水平スラブ用のインサートを用いたのでは、任意に
角度調整できないため、ほとんどの吊棒を鉛直方向に垂
下させることができない。 傾斜スラブ用の台座付きインサートによれば、個々
のインサート本体に鉛直調整を要し、甚だ手間がかか
る。 ホールインアンカーによると、墨出し、削穴、アン
カー打込み等に甚だ手間がかかり、しかも、仮設材等が
邪魔になって所定の箇所に装着できないことも多い。
【0006】本発明は、これらの問題点を解決して三次
元に変化する曲面スラブ等の三次元スラブにおけるあら
ゆる天井形態に適合できるようにするとともに、十分な
強度で、精度よく設置できるよにして、高品質を確保で
きるようにし、かつ、施工を容易にして、低コストで施
工できるようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1の発明は、少なくとも袋螺筒22を有して三次元ス
ラブ1の下面へ打込みする埋込部材2と、前記袋螺筒22
へ螺合させる螺棒31の基端に垂下プレート32を横軸34で
枢着し、該垂下プレート32に吊材取付用長孔33を穿設し
た取付部材3とから成ることを特徴とする。
【0008】また、請求項2の発明は、定着プレート21
の裏面の中央部に袋螺筒22を、かつ、両端部にアンカー
筋23をそれぞれ接合するとともに、その定着プレート21
の中央部に前記袋螺筒22に対応する透孔24を穿設して、
三次元スラブ1の下面へ打込みする埋込部材2と、上記
透孔24を通じて前記袋螺筒22へ螺合させる螺棒31の基端
に垂下プレート32を横軸34で枢着し、該垂下プレート32
の適所に吊材取付用の彎曲した長孔33を傾斜状に穿設し
た取付部材3とから成ることを特徴とする。
【0009】
【作用】如上の構成であるから、請求項1の発明にあっ
ては、使用に当たり、まず、スラブ型枠に埋込部材2を
適宜に支持させることにより、打設したスラブコンクリ
ート4に埋込部材2を打込みして、三次元スラブ1の構
築とともに該三次元スラブの下面に埋込部材2を埋設一
体化させる。次いで、その埋込部材2の袋螺筒22に、取
付部材3の螺棒31を螺合させて、埋込部材2に取付部材
3を連結させる。その後、取付部材の長孔33の適所にボ
ルト・ナット6を通し、該ボルト・ナットで吊材5の上
端部を垂下プレート32に固定して、該吊材5を鉛直方向
に垂設する。この際、鉛直調整は、取付部材3の横軸34
による垂下プレート32の回動と、ボルト・ナット6を中
心とする吊材5自体の回動とで行う。こうして垂設した
吊材5には、天井フレーム、各種設備機器、ダクト等の
所要の天井用吊物を装着する。
【0010】また、請求項2の発明にあっては、使用に
当たり、まず、埋込部材2をスラブ型枠に定着プレート
21にて釘打ちして支持させることにより、打設したスラ
ブコンクリート4に埋込部材2を打込みして、埋込部材
2を三次元スラブ1の構築とともに該三次元スラブの下
面に定着プレート21の表面を天井面へ表出させて埋設一
体化させる。この打込みでは、埋込部材2は袋螺筒22と
アンカー筋23とでスラブコンクリート4中に強固に埋設
一体化される。次に、その埋込部材2の袋螺筒22に、透
孔24を介して取付部材3の螺棒31を螺合させて、埋込部
材2に取付部材3を連結させる。その後、取付部材の長
孔33の適所にボルト・ナット6を通し、該ボルト・ナッ
トで吊材5の上端部を垂下プレート32に固定して、該吊
材5を鉛直方向に垂設する。この際、鉛直調整は、取付
部材3の横軸34による垂下プレート32の回動と、ボルト
・ナット6を中心とする吊材5自体の回動とで行う。こ
うして垂設した吊材5には、天井フレーム、各種設備機
器、ダクト等の所要の天井用吊物を装着する。
【0011】
【実施例】図面は、請求項1及び請求項2の発明に係る
三次元スラブ用天井内吊物支持装置の実施例を示してい
る。図において、1は、曲面スラブたる三次元スラブ、
2は、該三次元スラブの下面に埋設した埋込部材、3
は、該埋込部材に連結した取付部材、4は、前記三次元
スラブのスラブコンクリート、5は、前記取付部材に固
定した吊材、6は、該吊材を固定するためのボルト・ナ
ットである。
【0012】埋込部材2は、鋼製であり、定着プレート
21の裏面の中央部に袋螺筒22を口縁で溶接するととも
に、両端部にアンカー筋23をそれぞれ溶接し、かつ、そ
の定着プレート21の中央部に前記袋螺筒22に対応する透
孔24を穿設している。この埋込部材2は、スラブ型枠
(図示せず)に定着プレート21にて釘打ちして支持さ
せ、スラブコンクリート4の打設に伴い定着プレート21
の表面を表出させてかつ定着プレート21、袋螺筒22及び
アンカー筋23をスラブコンクリート中に埋入させて、三
次元スラブ1の構築とともに該三次元スラブの下面に埋
設一体化させる。
【0013】取付部材3は、鋼製であり、埋込部材2の
袋螺筒22へ透孔24を介して螺合させる螺棒31を設け、該
螺棒の基端に垂下プレート32を横軸34により蝶番状に枢
着し、該垂下プレート32の中間部に吊材取付用の彎曲し
た長孔33を傾斜状に穿設している。この取付部材3は、
上記三次元スラブ1に所定強度が発現した後に、螺棒31
を、埋設一体化させた埋込部材2の袋螺筒22に透孔24を
通して螺合させることにより埋込部材2と機械的に連結
させる。而して、垂下プレート32の長孔33の適所にボル
ト・ナット6を通して、該ボルト・ナットにより吊材5
の上端部を垂下プレート32に固定し、その際、横軸34に
よる垂下プレート32の回動と、ボルト・ナット6を中心
とする吊材5自体の回動とで、吊材5を鉛直方向に調整
して垂設する。この吊材5には、天井フレーム、各種設
備機器、ダクト等の所要の天井用吊物を取り付けて支持
させる。
【0014】なお、埋込部材2及び取付部材3は、強度
上の支障がない限り、他の金属や合成樹脂等の非金属で
あってもよい。
【0015】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
前述の構成とすることで次の効果を奏する。 三次元スラブ1の下面に装着した取付部材3には、
垂下プレート32において、吊材5をボルト・ナット6に
より容易に固定できるとともに、該吊材5は垂下プレー
ト32の横軸34による回動と上記ボルト・ナット6を中心
とする吊材5自体の回動とで簡単に鉛直方向に調整で
き、したがって、三次元スラブ1のあらゆる形状の天井
面に支障なく適合させることができる。 埋込部材2を、スラブ型枠に支持させて打設するス
ラブコンクリート4に打込みすることにより、三次元ス
ラブ1の構築とともに該三次元スラブの下面に埋設一体
化させることができるので、埋込部材2の取り付けを先
行施工でき、したがって、精度よく設置することができ
る。 上述のように、垂下プレート32に取り付けた吊材5
を簡単に鉛直方向に設定でき、勿論、曲げる必要もない
から、所要の強度、高品質を確保できる。 総じて、施工を容易にできて、低コストで施工でき
る。
【0016】更に、請求項2の発明によれば、埋込部材
2につき、定着プレート21の中央部に袋螺筒22を、か
つ、両端部にアンカー筋23をそれぞれ接合して形成して
いるので、この埋込部材2を、定着プレート21にてスラ
ブ型枠に釘打ちすることにより、容易に、的確に支持さ
せることができ、しかも、スラブコンクリート4には強
固に埋設一体化させることができる。また、取付部材3
につき、垂下プレート32の適所に吊材取付用の彎曲した
長孔33を傾斜状に穿設しているので、垂下プレート32に
固定する吊材5の位置、高さ調整でき、便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の三次元スラブ用天井内吊物支持装置
に係る実施例を示す截断正面図である。
【図2】 同例の截断側面図である。
【図3】 同例の分解截断正面図である。
【符号の説明】
1…三次元スラブ 2…埋込部材 3…取付部材 4…スラブコンクリ
ート 5…吊材 6…ボルト・ナット 21…定着プレート 22…袋螺筒 23…アンカー筋 24…透孔 31…螺棒 32…垂下プレート 33…長孔 34…横軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原野 茂 福岡県福岡市中央区天神四丁目2番20号 株式会社竹中工務店九州支店内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも袋螺筒22を有して三次元スラ
    ブ1の下面へ打込みする埋込部材2と、前記袋螺筒22へ
    螺合させる螺棒31の基端に垂下プレート32を横軸34で枢
    着し、該垂下プレート32に吊材取付用長孔33を穿設した
    取付部材3とから成ることを特徴とする三次元スラブ用
    天井内吊物支持装置。
  2. 【請求項2】 定着プレート21の裏面の中央部に袋螺筒
    22を、かつ、両端部にアンカー筋23をそれぞれ接合する
    とともに、その定着プレート21の中央部に前記袋螺筒22
    に対応する透孔24を穿設して、三次元スラブ1の下面へ
    打込みする埋込部材2と、上記透孔24を通じて前記袋螺
    筒22へ螺合させる螺棒31の基端に垂下プレート32を横軸
    34で枢着し、該垂下プレート32の適所に吊材取付用の彎
    曲した長孔33を傾斜状に穿設した取付部材3とから成る
    ことを特徴とする三次元スラブ用天井内吊物支持装置。
JP6312764A 1994-11-22 1994-11-22 三次元スラブ用天井内吊物支持装置 Pending JPH08144382A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100805860B1 (ko) * 2007-06-18 2008-02-21 오한신 앙카 겸용 자재 설치 장치
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