JPH0814344A - 無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

無段変速機の油圧制御装置

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JPH0814344A
JPH0814344A JP6144594A JP14459494A JPH0814344A JP H0814344 A JPH0814344 A JP H0814344A JP 6144594 A JP6144594 A JP 6144594A JP 14459494 A JP14459494 A JP 14459494A JP H0814344 A JPH0814344 A JP H0814344A
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JP
Japan
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pressure
valve
lockup
line pressure
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JP6144594A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Wakahara
龍雄 若原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6608Control of clutches, or brakes for forward-reverse shift

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  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレッシャモディファイヤ弁元圧をロックア
ップ実施の有無に応じて切り換えることにより、ライン
圧調圧弁の制御ゲインの低下によるライン圧制御精度の
向上と燃費の向上とを両立させる。 【構成】 ロックアップ機構付き流体伝動装置12を具
える無段変速機の油圧制御装置は、プレッシャモディフ
ァイヤ弁116と、該プレッシャモディファイヤ弁から
パイロット圧を供給されるライン圧調圧弁102と、該
ライン圧調圧弁の出力圧を元圧としプレッシャモディフ
ァイヤ弁116に元圧を供給するクラッチリリーフ弁1
22と、ロックアップ用切換弁128とを有する。 ロ
ックアップ用切換弁128は、ロックアップ時にはON
になってプレッシャモディファイヤ弁116の元圧を低
圧に切り換え、非ロックアップ時にはOFFになって高
圧に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ライン圧調圧弁にパイ
ロット圧を供給するプレッシャモディファイヤ弁の元圧
を2段階に切り換えることにより、ライン圧調圧弁の制
御ゲインの低下によるライン圧制御精度の向上と燃費の
向上とを両立させるようにした、無段変速機の油圧制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無段変速機の従来例としては、例えば、
本願出願人が先に提案した特開昭61−105353号
公報に記載されたものがある。この従来例は、ベルトと
プーリとの接触点半径を変化させ、プーリ比を変化させ
ることにより入出力の変速比を制御する、ベルト式無段
変速機として構成されており、ステップモータの回転角
を制御することにより可動プーリ片(可動円錐部材)と
固定プーリ片(固定円錐部材)との間に形成されるプー
リ溝の幅を可変制御して変速比をフィードバック制御す
るようにしている。
【0003】上記可動プーリ片(可動円錐部材)はピス
トン化されており、そのシリンダ室には所定の油圧が付
与され、その油圧により、両プーリ片(両円錐部材)間
に介在して回転移動するベルトが挟持されるとともに、
伝達される回転駆動力(トルク)に変動が生じてもプー
リ溝の幅が変化しないようになっている。また、駆動プ
ーリおよび従動プーリの可動プーリ片(可動円錐部材)
のシリンダ室には、例えば基準となるライン圧に、スロ
ットル開度に応じたスロットル圧を加えた油圧が、ライ
ン圧調整弁で調整されてライン圧として供給されてお
り、駆動側から従動側に伝達される回転駆動力に応じ
て、当該ベルトが滑らないだけの挟持力が従動側のプー
リの両プーリ片間に発生するようになっている。
【0004】上記ライン圧調圧弁は、そのスプールがス
テップモータの回転角制御によって移動されるロッドに
レバーを介して連結されており、このレバーは、駆動プ
ーリの可動プーリ片(可動円錐部材)にも連結されてい
る。このロッドがステップモータの回転に伴って移動す
ると、前記レバーはロッドの移動方向と逆方向に回転し
て駆動プーリの可動プーリ片(可動円錐部材)を移動さ
せようとし、これによりライン圧調圧弁のスプールが移
動され、ベルトに掛かる回転駆動力に応じてベルトが滑
らないだけの挟持力を付与するようにライン圧が調圧さ
れる。その際、駆動プーリにも上記のように調整された
ライン圧が変速制御弁を介して供給され、変速制御弁の
スプールが前記レバーに連結されているので、前述のよ
うに、ステップモータの回転に伴い駆動プーリの可動プ
ーリ片(可動円錐部材)との相対位置関係で前記レバー
が回動しながら移動し、それにより変速制御弁のスプー
ルが移動される。
【0005】ところで、この無段変速機では、ライン圧
調圧弁の出力圧がパイロット弁としてのクラッチリリー
フ弁の元圧となり、クラッチリリーフ弁の出力圧が常時
一定圧(例えば6kgf/cm2 )となってプレッシャ
モディファイヤ弁の元圧(パイロット圧)となり、プレ
ッシャモディファイヤ弁の出力圧が前記ライン圧調圧弁
のパイロット圧となって、ライン圧の調圧を行うように
なっており、その調圧により、例えば図6に示すような
ライン圧特性が得られる。したがって、上記クラッチリ
リーフ弁の出力圧が6kgf/cm2 に固定されている
場合、その出力圧を元圧とするプレッシャモディファイ
ヤ弁は、ライン圧用ON/OFF切換弁のON/OFF
に応じて前記一定圧以下の範囲(この場合、0〜6kg
f/cm 2 の範囲)で変化するパイロット圧を前記ライ
ン圧調圧弁に供給することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の無段変速
機においては、前記ライン圧調圧弁が0〜6kgf/c
2 の範囲のパイロット圧を供給されて、図6に示すよ
うに7〜46kgf/cm2 の範囲にライン圧を制御す
ることになるので、そのときの制御ゲインGは、G=
(46−7)/(6−0)=6.5となる。このように
制御ゲインが大き目の値になると、プレッシャモディフ
ァイヤ弁の出力圧が僅かに変化してもライン圧が大きく
変化することになり、油圧振動を招いてライン圧制御の
精度が低下してしまう。
【0007】本発明は、プレッシャモディファイヤ弁の
元圧であるクラッチリリーフ弁の出力圧をロックアップ
実施の有無に応じて切り換えることにより、上述した問
題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の請求項1の構成は、ロックアップ機構付き流体伝動装
置と、プレッシャモディファイヤ弁と、該プレッシャモ
ディファイヤ弁からパイロット圧を供給されるライン圧
調圧弁とを具える無段変速機の油圧制御装置において、
前記プレッシャモディファイヤ弁の元圧をロックアップ
時には低圧に切り換え、非ロックアップ時には高圧に切
り換える元圧切換手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0009】上記において、前記元圧切換手段は、ロッ
クアップ時にONになり、非ロックアップ時にOFFに
なるロックアップ用切換弁であるのが、前記クラッチリ
リーフ弁出力圧の2段階切換制御を行う油圧回路を安価
に構成する上で好ましい。
【0010】
【作用】本発明の請求項1の構成によれば、ロックアッ
プ機構付き流体伝動装置と、プレッシャモディファイヤ
弁と、該プレッシャモディファイヤ弁からパイロット圧
を供給されるライン圧調圧弁とを具える無段変速機の油
圧制御装置においてライン圧を調圧する際には、元圧切
換手段が、前記プレッシャモディファイヤ弁の元圧をロ
ックアップ時には低圧に切り換え、非ロックアップ時に
は高圧に切り換えるから、ロックアップ時には例えば図
5(b)に示すライン圧特性が得られ、非ロックアップ
時には例えば図5(a)に示すライン圧特性が得られ
る。この場合、非ロックアップ時のライン圧調圧弁の制
御ゲインGは、0〜10kgf/cm 2 のプレッシャモ
ディファイヤ弁出力圧により11〜46kgf/cm2
の範囲にライン圧を制御することから、G=(46−1
1)/(10−0)=3.5となり、ロックアップ時の
ライン圧調圧弁の制御ゲインGは、0〜6kgf/cm
2 のプレッシャモディファイヤ弁出力圧により7〜30
kgf/cm2 の範囲にライン圧を制御することから、
G=(30−7)/(6−0)=3.83となり、何れ
の場合も上記従来例の制御ゲインG=6.5に比べて大
幅に低下することになる。よって、所望の通り高精度の
ライン圧制御と燃費の向上とを両立させることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の第1実施例の無段変速機の油
圧制御装置に用いる動力伝達機構を示すスケルトン図で
ある。図中、10はエンジンであり、その出力軸10a
には、流体伝動装置であるトルクコンバータ12が連結
されている。トルクコンバータ12は、ロックアップ機
構付きのものであり、ロックアップ油室12aの油圧を
制御することにより、入力側のポンプインペラ12bと
出力側のタービンライナ12cとを機械的に連結または
切り離すことができる。トルクコンバータ12の出力側
は回転軸13と連結されている。回転軸13は前後進切
換機構15と連結されている。前後進切換機構15は、
遊星歯車機構17、前進用クラッチ40および後進用ブ
レーキ50を有している。
【0012】遊星歯車機構17は、サンギヤ19と、2
つのピニオンギヤ21および23を有するピニオンキャ
リア25と、インターナルギヤ27とから構成されてい
る。2つのピニオンギヤ21および23は互いに噛合し
ており、ピニオンギヤ21はサンギヤ19と噛合してお
り、またピニオンギヤ23はインターナルギヤ27と噛
合している。サンギヤ19は常に回転軸13と一体に回
転するように連結されている。ピニオンキャリア25は
前進用クラッチ40によって回転軸13と連結可能にな
っている。また、インターナルギヤ27は後進用ブレー
キ50によって静止部に対し固定可能になっている。ピ
ニオンキャリア25は回転軸13の外周に配置された駆
動軸14と連結され、駆動軸14には駆動プーリ16が
設けられている。
【0013】駆動プーリ16は、駆動軸14と一体に回
転する固定円錐板18と、固定円錐板18に対向配置さ
れてV字状プーリ溝を形成するとともに、駆動プーリシ
リンダ室20に作用する油圧によって駆動軸14の軸方
向に移動可能な可動円錐板22とから構成されている。
なお、駆動プーリシリンダ室20は、室20aおよび2
0bの2室から成り、後述する従動プーリシリンダ室3
2の2倍の受圧面積を有している。駆動プーリ16はV
ベルト24によって従動プーリ26と伝動可能に連結さ
れている。
【0014】従動プーリ26は、従動軸28上に設けら
れ従動軸28と一体に回転する固定円錐板30と、固定
円錐板30に対向配置されてV字状プーリ溝を形成する
とともに、従動プーリシリンダ室32に作用する油圧に
よって従動軸28の軸方向に移動可能な可動円錐板34
とから構成されている。これら駆動プーリ16、Vベル
ト24および従動プーリ26により、Vベルト式無段変
速機構29が構成される。従動軸28には駆動ギヤ46
が固着されており、駆動ギヤ46はアイドラ軸52上の
アイドラギヤ48と噛合している。アイドラ軸52に設
けられたピニオンギヤ54はファイナルギヤ44と常に
噛合している。ファイナルギヤ44には、差動装置56
を構成する一対のピニオンギヤ58および60が取付け
られており、ピニオンギヤ58および60には一対のサ
イドギヤ62および64が噛合しており、サイドギヤ6
2および64は夫々、出力軸66および68と連結され
ている。
【0015】上記のような動力伝達機構にエンジン10
の出力軸10aから入力された回転力は、トルクコンバ
ータ12および回転軸13を介して前後進切換機構15
に伝達される。ここで、前進用クラッチ40の締結時
(後進用ブレーキ50の解放時)には、一体回転状態と
なっている遊星歯車機構17を介して回転軸13の回転
力が同じ回転方向のまま駆動軸14に伝達され、一方、
前進用クラッチ40の解放時(後進用ブレーキ50の締
結時)には、遊星歯車機構17の作用により回転軸13
の回転力は回転方向が逆になった状態で駆動軸14に伝
達される。駆動軸14の回転力は、駆動プーリ16、V
ベルト24、従動プーリ26、従動軸28、駆動ギヤ4
6、アイドラギヤ48、アイドラ軸52、ピニオンギヤ
54およびファイナルギヤ44を介して差動装置56に
伝達され、それにより出力軸66および68が前進方向
または後進方向に回転する。なお、前進用クラッチ40
および後進用ブレーキ50の双方が解放されている場合
には動力伝達機構は中立状態となる。
【0016】上述したような動力伝達の際に、駆動プー
リ16の可動円錐板22および従動プーリ26の可動円
錐板34を軸方向に移動させてVベルト24との接触位
置半径を変えることにより、駆動プーリ16と従動プー
リ26との回転比を変えることができる。例えば、駆動
プーリ16のV字状プーリ溝の幅を拡大するとともに、
従動プーリ26のV字状プーリ溝の幅を縮小した場合、
駆動プーリ16側のVベルトの接触位置半径は小さくな
り、従動プーリ26側のVベルトの接触位置半径は大き
くなり、結局大きな変速比(プーリ比)が得られること
になる。一方、可動円錐板22および34を逆方向に移
動させた場合には、上記とは逆に、小さな変速比が得ら
れることになる。
【0017】次に、本実施例の無段変速機の油圧制御装
置について説明する。本実施例の油圧制御装置は、図2
に示すように、オイルポンプ101、ライン圧調圧弁1
02、マニュアル弁104、変速制御弁106、ステッ
プモータ108、変速比圧弁110、変速操作機構11
2、プレッシャモディファイヤ弁116、一定圧調圧弁
118、ライン圧用デューティ弁120、クラッチリリ
ーフ弁122、トルクコンバータリリーフ弁124、ロ
ックアップ制御弁126、ロックアップ用切換弁12
8、クラッチ制御用ディーティ弁129、変速指令弁1
50等を具えて成る。なお、上記各構成要素について
は、本発明の作用に係る部分のみ説明し、それ以外の部
分については説明を省略する(本願出願人による先の出
願である特願平6−47564号明細書のP11〜P1
9に類似の油圧制御装置が示されているので、それを参
照のこと)。
【0018】オイルポンプ101は、タンク130内の
油をストレーナ131を介して吸引して油路132に吐
出する。油路132に吐出された作動油は、ライン圧調
圧弁102のポート102aおよび102bに供給さ
れ、ライン圧調圧弁102において所定のライン圧特性
のライン圧に調圧される。この調圧されたライン圧は、
従動プーリシリンダ室32および変速制御弁106のポ
ート106aに夫々供給される。
【0019】プレッシャモディファイヤ弁116は、ラ
イン圧調圧弁102のパイロットポート102cに連通
されたポート116aと、ライン圧用デューティ弁12
0の出力圧をパイロット圧として供給されるパイロット
ポート116bと、タンク130に連通されたドレンポ
ート116cと、ライン圧調圧弁102の出力ポート1
02dに連通された入力ポート116dと、2つのラン
ドを有するスプール116gと、スプール116gをパ
イロットポート116b側に付勢するリターンスプリン
グ116hとを具えており、パイロットポート116b
のパイロット圧がほぼ0のときポート116aとドレー
ンポート116cとが連通状態となるが、パイロット圧
が高くなるにつれてスプール116gが図示上方に移動
してポート116aおよび116d間が連通状態とな
る。
【0020】一定圧調圧弁118は、ライン圧調圧弁1
02の出力ポート102dに連通された入力ポート11
8aと、出力ポート118bと、フィルタ118cを介
して出力ポート118bの出力圧をパイロット圧として
供給されるパイロットポート118dと、タンク130
に連通されたドレーンポート118eと、2つのランド
を有するスプール118hと、スプール118hをパイ
ロットポート118d側に付勢するリターンスプリング
118iを具えている。一定圧調圧弁118は、周知の
パイロット圧による調圧作用によりスプリング118i
の付勢力に対応した一定の油圧を調圧し、これを出力ポ
ート118bを介してライン圧用デューティ弁120、
ロックアップ用切換弁128およびクラッチ制御用デュ
ーティ弁129に供給する。
【0021】ライン圧用デューティ弁120は、入力ポ
ート120aを前記一定圧調圧弁118の出力ポート1
18bに連通され、出力ポート120bをプレッシャモ
ディファイヤ弁116のパイロットポート116bに連
通される。このライン圧用デューティ弁120は、通常
時は内蔵するドレンポートが閉になって出力ポート12
0bからモディファイヤ制御圧を出力してライン圧を高
圧状態とし、変速制御装置300(図3)から目標変速
比に対応するデューティ比の駆動電流を供給されたと
き、内蔵するドレンポートが所定開度で開になって出力
ポート120bから前記デューティ比に対応するモディ
ファイヤ制御圧を出力し、ライン圧を低圧状態とする。
【0022】ロックアップ用切換弁128は、入力ポー
ト128aを前記一定圧調圧弁118の出力ポート11
8bに接続され、出力ポート128bを変速指令弁15
0の入力ポート150aに接続される。このロックアッ
プ用切換弁は、通常時は内蔵するドレンポートが開にな
ってトルクコンバータを非ロックアップ状態とし、変速
制御装置300から駆動電流を供給されたとき内蔵する
ドレンポートが閉になって、出力ポート128bからロ
ックアップ制御圧PLUを出力する。なお、本実施例では
ロックアップ用切換弁128を独立に設けているが、ラ
イン圧用デューティ弁120と共用化してもよい。
【0023】クラッチ制御用デューティ弁129は、入
力ポート129aを前記一定圧調圧弁118の出力ポー
ト118bに連通され、出力ポート129bを後進用ブ
レーキ制御弁140および前進用クラッチ制御弁142
のパイロットポート140h,142hに連通される。
このクラッチ制御用デューティ弁129は、通常時は内
蔵するドレンポートの開によりクラッチ圧が最大値にな
ってクラッチを締結状態とし、クリープ制御時やアンチ
スキッド制御時に変速制御装置300から所定デューテ
ィ比の駆動電流を供給されたとき、内蔵するドレンポー
トが所定開度で閉になって出力ポート129bから前記
デューティ比に対応するクラッチ制御圧PCCを出力す
る。
【0024】ライン圧調圧弁102は、大径孔部に形成
された入力ポート102a、パイロットポート102c
および出力ポート102dと、前記大径孔部に連通する
中径孔部に連通する小径孔部に形成されたパイロットポ
ート102bと、前記小径孔部に連通する特大径孔部に
形成されたパイロットポート102fと、前記各孔部に
対応する4つのランドを有するスプール102sと、ス
プール102sをパイロットポート102f側に付勢す
るリターンスプリング102tとにより形成され、各パ
イロットポート102b,102cおよび102fに供
給されるパイロット圧と受圧面積による推力バランスに
よりスプール102sが左右動して入力ポート102a
および出力ポート102d間の開口面積を調整し、ライ
ン圧を調圧する。
【0025】クラッチリリーフ弁122は、大径孔部に
形成された入力ポート122aおよび出力ポート122
dと、前記大径孔部に連通する中径孔部に形成されたパ
イロットポート122eと、前記中径孔部に連通する小
径孔部に形成されたパイロットポート122cと、前記
各孔部に係合する3つのランドを有するスプール122
kと、このスプール122kをパイロットポート122
c側に付勢するリターンスプリング122mとから成
る。ここで、入力ポート122aはライン圧調圧弁10
2の出力ポート102dに直接連通され、パイロットポ
ート122cは油路136を介してロックアップ制御弁
126のパイロットポート126jおよび変速指令弁1
50の出力ポート150bに連通され、出力ポート12
2dはトルクコンバータリリーフ弁124の入力ポート
124aに連通される。
【0026】変速比圧弁110は、入力ポート110
a,出力ポート110b,ドレンポート110c,パイ
ロットポート110dおよび110eと、3つのランド
を有するスプール110hと、スプール110hおよび
スプリング止め摺動杆110i間に介挿されスプール1
10hをパイロットポート110d側に付勢するリター
ンスプリング110jとを具えている。変速比圧弁11
0の入力ポート110aは一定圧調圧弁118の入力ポ
ート118aに連通され、出力ポート110bはライン
圧調圧弁102のパイロットポート102fおよびそれ
自体のパイロットポート110dに連通され、パイロッ
トポート110eは一定圧調圧弁118のパイロットポ
ート118dに連通される。この変速比圧弁110にお
いては、駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔が小さい
ときには、スプリング止め摺動杆110iが図示上方の
位置をとるため、リターンスプリング110jの付勢力
が小さくなって、出力ポート110bから出力されるパ
イロット圧が小さくなり、ライン圧調圧弁102で調圧
される油路132のライン圧が小さい状態となり、この
状態から駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔が大きく
なるにつれてスプリング止め摺動杆110iが徐々に下
方移動するため、リターンスプリング110jの付勢力
が大きくなって、出力ポート110bから出力されるパ
イロット圧が徐々に大きくなって、油路132のライン
圧が徐々に増加する。
【0027】次に、本実施例の無段変速機の変速制御装
置について説明する。本実施例の変速制御装置300
は、図3に示すように、波形整形器308,309,3
22およびA/D変換器310を夫々接続される入力イ
ンタフェース311と、入力インタフェース311およ
び出力インタフェース316間に設けられてアドレスバ
ス319およびデータバス320により相互接続される
CPU(中央処理装置)313、ROM(リードオンリ
メモリ)314およびRAM(ランダムアクセスメモ
リ)315と、CPU313に接続される基準パルス発
生器312および補正回路400とから成る。変速制御
装置300の入力インタフェースには、波形整形器30
8、309、322、A/D変換器310を介してエン
ジン回転速度センサ301、車速センサ302、タービ
ン回転速度センサ305、スロットル開度センサ303
が夫々接続されるとともに、シフトポジションスイッチ
304、エンジン冷却水温センサ306およびブレーキ
センサ307が直接接続され、補正回路400には回転
数検出センサ401が接続され、出力インタフェース3
16にはモータ駆動回路317、ライン圧用デューティ
弁120、ロックアップ用切換弁128およびクラッチ
制御用デューティ弁129が夫々接続される(変速制御
装置300の詳細については、上述した特願平6−47
564号明細書のP19〜P21を参照のこと)。
【0028】この変速制御装置300は、ステップモー
タ108、ライン圧用デューティ弁120、ロックアッ
プ用切換弁128およびクラッチ制御用デューティ弁1
29等の制御を司るものであり、上記各センサからの入
力信号に基づき、図示しない制御プログラムを実行する
ことにより通常の変速制御等を実行する他、図4の制御
プログラムを実行することにより、本発明のプレッシャ
モディファイヤ弁元圧の切換制御を行う。
【0029】図4は定時割り込みにより所定周期毎に繰
り返し実行されるプレッシャモディファイヤ弁元圧の切
換制御の制御プログラムを示すフローチャートである。
まず、図4のステップ501では、ロックアップ実施の
有無の判定を行う。本実施例では、このロックアップ実
施の有無の判定にロックアップ信号(例えば、非ロック
アップ/ロックアップの切り換え時点の車速である10
km/hを越えたとき、ロックアップ信号が出力される
ものとする)を用いているが、他の信号、例えば、非ロ
ックアップ/ロックアップの切り換えにより入力トルク
が急激に変化することを表わす信号を用いてもよい。こ
のステップ501の判定において、ロックアップと判定
された場合は制御をステップ502に進め、非ロックア
ップと判定された場合は制御をステップ503に進め
る。その際、変速制御装置300は、上記ステップ50
2および503において、プレッシャモディファイヤ弁
122の元圧(パイロット圧)を切り換える元圧切換手
段に対応する。
【0030】ステップ502では、ロックアップ用切換
弁128にON指令を発することによりプレッシャモデ
ィファイヤ弁116の元圧の低圧への切り換えを行う。
このプレッシャモディファイヤ弁元圧の切り換えによ
り、プレッシャモディファイヤ弁元圧は低圧(例えば図
6の従来例と同様の6kgf/cm2 )になるので、例
えば図5(b)に示すようなライン圧特性が得られる。
このライン圧特性は、プーリ比の最小値をLOWとし、
最大値をHIGHとすると、(LOW,7),(LO
W,30),(HIGH,7),(HIGH,15)の
4点に囲まれた領域内でライン圧を調圧するようになっ
ており、このロックアップ時のライン圧調圧弁の制御ゲ
インGは、0〜6kgf/cm2 のプレッシャモディフ
ァイヤ弁出力圧により7〜30kgf/cm2 の範囲に
ライン圧を制御することから、G=(30−7)/(6
−0)=3.83となる。
【0031】一方、ステップ503では、ロックアップ
用切換弁128にOFF指令を発することによりプレッ
シャモディファイヤ弁116の元圧の高圧への切り換え
を行う。このプレッシャモディファイヤ弁元圧の切り換
えにより、プレッシャモディファイヤ弁元圧は高圧(例
えば10kgf/cm2 )になるので、例えば図5
(a)に示すようなライン圧特性が得られる。このライ
ン圧特性は、(LOW,11),(LOW,46),
(HIGH,11),(HIGH,25)の4点に囲ま
れた領域内でライン圧を調圧するようになっており、こ
の非ックアップ時のライン圧調圧弁の制御ゲインGは、
0〜10kgf/cm2 のプレッシャモディファイヤ弁
出力圧により11〜46kgf/cm2 の範囲にライン
圧を制御することから、G=(46−11)/(10−
0)=3.5となる。
【0032】次に、本実施例の作用を説明する。一般
に、プレッシャモディファイヤ弁の元圧(パイロット
圧)は高圧に固定しておくのが制御ゲインを小さくする
上で望ましいが、高圧に固定すると燃費の悪化を招くた
め、ロックアップ時には燃費を重視して低圧に設定する
のが望ましい。しかし、プレッシャモディファイヤ弁の
元圧を低圧に固定して燃費を向上させようとすると、ラ
イン圧調圧弁102の出力圧自体が低下してプレッシャ
モディファイヤ弁116の元圧が低下するため、ライン
圧制御自体が不可能になる。そこで、本実施例では、ロ
ックアップ時にはトルク比が1となるため非ロックアッ
プ時のような高いプレッシャモディファイヤ弁元圧を用
いなくてもよいことを考慮して、プレッシャモディファ
イヤ弁の元圧をロックアップ実施の有無に応じて高低2
段階に切り換えるようにしている。この切り換えによ
り、上述のようにロックアップ時、非ロックアップ時共
にライン圧制御の制御ゲインGが図6の従来例に比べて
大幅に小さくなるので、油圧振動の発生が防止され、精
度の良いライン圧制御と燃費の向上との両立が可能にな
る。
【0033】なお、上記実施例では、無段変速機の油圧
制御装置に本発明の制御を適用しているが、ロックアッ
プ時と非ロックアップ時とでライン圧を切り換えるタイ
プの油圧制御装置を有する自動変速機に適用してもよ
い。
【0034】
【発明の効果】かくして本発明の請求項1の構成は上述
の如く、ロックアップ機構付き流体伝動装置と、プレッ
シャモディファイヤ弁と、該プレッシャモディファイヤ
弁からパイロット圧を供給されるライン圧調圧弁とを具
える無段変速機の油圧制御装置においてライン圧を調圧
する際には、元圧切換手段が、前記プレッシャモディフ
ァイヤ弁の元圧をロックアップ時には低圧に切り換え、
非ロックアップ時には高圧に切り換えるから、ロックア
ップ時には例えば図5(b)に示すライン圧特性が得ら
れ、非ロックアップ時には例えば図5(a)に示すライ
ン圧特性が得られる。この場合、非ロックアップ時のラ
イン圧調圧弁の制御ゲインGは、0〜10kgf/cm
2 のプレッシャモディファイヤ弁出力圧により11〜4
6kgf/cm2 の範囲にライン圧を制御することか
ら、G=(46−11)/(10−0)=3.5とな
り、ロックアップ時のライン圧調圧弁の制御ゲインG
は、0〜6kgf/cm2 のプレッシャモディファイヤ
弁出力圧により7〜30kgf/cm2 の範囲にライン
圧を制御することから、G=(30−7)/(6−0)
=3.83となり、何れの場合も上記従来例の制御ゲイ
ンG=6.5に比べて大幅に低下することになる。よっ
て、所望の通り高精度のライン圧制御と燃費の向上とを
両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の無段変速機の油圧制御装
置に用いる動力伝達機構を示すスケルトン図である。
【図2】第1実施例の油圧制御装置の構成を例示する図
である。
【図3】第1実施例の変速制御装置の構成を例示する図
である。
【図4】第1実施例において変速制御装置が実施するプ
レッシャモディファイヤ弁元圧の切換制御の制御プログ
ラムを示すフローチャートである。
【図5】(a),(b)は夫々、第1実施例における非
ロックアップ時およびロックアップ時のライン圧特性を
例示する図である。
【図6】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
10 エンジン 12 流体伝動装置(トルクコンバータ) 13 回転軸 14 駆動軸 16 駆動プーリ 17 遊星歯車機構 24 Vベルト 26 従動プーリ 29 無段変速機構 102 ライン圧調圧弁 108 ステップモータ 110 変速比圧弁 116 プレッシャモディファイヤ弁 118 一定圧調圧弁 120 ライン圧用ディーティ弁 122 クラッチリリーフ弁 128 ロックアップ用切換弁 129 クラッチ制御用デューティ弁 300 変速制御装置 301 スロットル開度センサ 302 車速センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックアップ機構付き流体伝動装置と、
    プレッシャモディファイヤ弁と、該プレッシャモディフ
    ァイヤ弁からパイロット圧を供給されるライン圧調圧弁
    とを具える無段変速機の油圧制御装置において、 前記プレッシャモディファイヤ弁の元圧をロックアップ
    時には低圧に切り換え、非ロックアップ時には高圧に切
    り換える元圧切換手段を設けたことを特徴とする無段変
    速機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記元圧切換手段は、ロックアップ時に
    ONになり、非ロックアップ時にOFFになるロックア
    ップ用切換弁であることを特徴とする、請求項1記載の
    無段変速機の油圧制御装置。
JP6144594A 1994-06-27 1994-06-27 無段変速機の油圧制御装置 Pending JPH0814344A (ja)

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KR1019950018387A KR0156349B1 (ko) 1994-06-27 1995-06-26 무단 변속기의 유압 제어 장치
US08/495,274 US5782718A (en) 1994-06-27 1995-06-27 Working fluid pressure control device for hydraulic control system of continuously variable transmission

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US6332856B1 (en) 1999-01-29 2001-12-25 Suzuki Motor Corporation Continuously variable transmission

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US6332856B1 (en) 1999-01-29 2001-12-25 Suzuki Motor Corporation Continuously variable transmission
DE19963273C2 (de) * 1999-01-29 2003-10-09 Suzuki Motor Co Stufenlos veränderbares Getriebe

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