JPH0814343A - 無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

無段変速機の油圧制御装置

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JPH0814343A
JPH0814343A JP6144593A JP14459394A JPH0814343A JP H0814343 A JPH0814343 A JP H0814343A JP 6144593 A JP6144593 A JP 6144593A JP 14459394 A JP14459394 A JP 14459394A JP H0814343 A JPH0814343 A JP H0814343A
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JP
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line pressure
pressure
line
lockup
port
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JP6144593A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Wakahara
龍雄 若原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6608Control of clutches, or brakes for forward-reverse shift

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  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要十分なライン圧を得る高圧用ライン圧特
性および低圧用ライン圧特性をロックアップ実施の有無
に応じて切り換えて、燃費向上を図る。 【構成】 ロックアップ機構付き流体伝動装置12を具
える無段変速機の油圧制御装置のライン圧調圧弁102
は、そのパイロットポート102aには油路132を介
してライン圧を常時供給され、そのパイロットポート1
02cには、ロックアップ実施時に作動するライン圧/
クラッチ圧用切換弁120からのモディファイヤ制御圧
によりプレッシャモディファイヤ弁116が作動するこ
とにより選択的にライン圧を供給される。それにより、
互いにプーリ比に対するライン圧の変化率およびライン
圧の大きさを異ならせた、高圧用ライン圧特性および低
圧用ライン圧特性がロックアップ実施の有無に応じて切
り換えられ、燃費が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロックアップ機構付き
流体伝動装置を具える無段変速機において、ロックアッ
プの有無に応じて夫々、必要十分なライン圧を供給する
ライン圧制御を行うことにより燃費の向上を図った、無
段変速機の油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロックアップ機構付き流体伝動装置を具
える無段変速機の従来例としては、例えば、本願出願人
が先に提案した特開昭61−105353号公報に記載
されたものがある。この従来例は、ベルトとプーリとの
接触点半径を変化させ、プーリ比を変化させることによ
り入出力の変速比を制御する、ベルト式無段変速機とし
て構成されており、ステップモータの回転角を制御する
ことにより可動プーリ片(可動円錐部材)と固定プーリ
片(固定円錐部材)との間に形成されるプーリ溝の幅を
可変制御して変速比をフィードバック制御するようにし
ている。
【0003】上記可動プーリ片(可動円錐部材)はピス
トン化されており、そのシリンダ室には所定の油圧が付
与され、その油圧により、両プーリ片(両円錐部材)間
に介在して回転移動するベルトが挟持されるとともに、
伝達される回転駆動力(トルク)に変動が生じてもプー
リ溝の幅が変化しないようになっている。また、駆動プ
ーリおよび従動プーリの可動プーリ片(可動円錐部材)
のシリンダ室には、例えば基準となるライン圧に、スロ
ットル開度に応じたスロットル圧を加えた油圧が、ライ
ン圧調整弁で調整されてライン圧として供給されてお
り、駆動側から従動側に伝達される回転駆動力に応じ
て、当該ベルトが滑らないだけの挟持力が従動側のプー
リの両プーリ片間に発生するようになっている。
【0004】上記ライン圧調圧弁は、そのスプールがス
テップモータの回転角制御によって移動されるロッドに
レバーを介して連結されており、このレバーは、駆動プ
ーリの可動プーリ片(可動円錐部材)にも連結されてい
る。このロッドがステップモータの回転に伴って移動す
ると、前記レバーはロッドの移動方向と逆方向に回転し
て駆動プーリの可動プーリ片(可動円錐部材)を移動さ
せようとし、これによりライン圧調圧弁のスプールが移
動され、ベルトに掛かる回転駆動力に応じてベルトが滑
らないだけの挟持力を付与するようにライン圧が調圧さ
れる。その際、駆動プーリにも上記のように調整された
ライン圧が変速制御弁を介して供給され、変速制御弁の
スプールが前記レバーに連結されているので、前述のよ
うに、ステップモータの回転に伴い駆動プーリの可動プ
ーリ片(可動円錐部材)との相対位置関係で前記レバー
が回動しながら移動し、それにより変速制御弁のスプー
ルが移動される。
【0005】ところで、上記従来例のような、ロックア
ップ機構付き流体伝動装置を具える無段変速機において
は、ライン圧調圧弁により調圧されるライン圧の特性
は、流体伝動装置(トルクコンバータ)のロックアップ
実施の有無に応じて2段階に切り換えることが要求さ
れ、例えば、図6に示すように非ロックアップ時のライ
ン圧特性(ライン圧−プーリ比特性)を図示の高圧用ラ
イン圧特性に設定し、その高圧用ライン圧特性をプーリ
比(変速比)の全域に亘って一律に所定量(この例では
7kgf/cm2 )減少させたものを低圧用ライン圧特性と
し、それをロックアップ時に用いる。この場合、両特性
の変化率=(ライン圧)/(プーリ比)は等しくなって
いる。なお、上記図6のライン圧特性は、トルクコンバ
ータのストール比を2に設定した場合の特性を示し、例
えば、ライン圧調圧弁のスプールに変速比圧およびライ
ン圧を同一方向から導き、それと対向する方向から油圧
(この場合、プレッシャモディファイヤ圧)をON/O
FFソレノイド弁(常時OFF)のONに応じて導くよ
うにした油圧回路により実現する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の無段変速
機においては、高圧用ライン圧特性に準じて低圧用ライ
ン圧特性を決定する際に、プーリ比の全域に亘って滑り
の発生を防止するため、図6に示すように、プーリ比の
最大値HIGHにおいてライン圧7kgf/cm2 が確保され
るように上記所定量を設定しているので、高圧用ライン
圧特性を必要十分なライン圧が得られるように設定した
場合、同図に点線で示す必要十分な低圧用ライン圧特性
のプーリ比の最小値LOWに対応するライン圧を25kg
f/cm2 まで下げられるのに、実際には低圧用ライン圧特
性のプーリ比の最小値LOWに対応するライン圧を43
kgf/cm2 までしか下げておらず、燃費の悪化を招く。
【0007】本発明は、互いにプーリ比に対するライン
圧の変化率およびライン圧の大きさを異ならせて必要十
分なライン圧が得られるようにした、高圧用ライン圧特
性および低圧用ライン圧特性を、ロックアップ実施の有
無に応じて切り換えて使用することにより、上述した問
題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の請求項1の構成は、ロックアップ機構付き流体伝動装
置を具える無段変速機の油圧制御装置において、プーリ
比に対するライン圧特性を、互いにプーリ比に対するラ
イン圧の変化率およびライン圧の大きさを異ならせた、
高圧用ライン圧特性および低圧用ライン圧特性の間で切
り換えるライン圧特性切換手段を具備して成ることを特
徴とするものである。
【0009】上記において、前記ライン圧特性切換手段
によるライン圧特性の切り換えは、ライン圧調圧弁に受
圧面積の異なる2つのポートを設け、一方のポートには
常時ライン圧を供給し、他方のポートには選択的に油圧
を供給することにより行うのが、互いにプーリ比に対す
るライン圧の変化率およびライン圧の大きさを異ならせ
た、高圧用ライン圧特性および低圧用ライン圧特性を実
現する油圧回路を安価で構成する上で好ましい。
【0010】上記において、前記他方のポートに対する
選択的な油圧の供給はロックアップ実施の有無に応じて
行い、ロックアップ時には前記低圧用ライン圧特性とな
り、非ロックアップ時には前記高圧用ライン圧特性とな
るようにするのが、ロックアップの有無と関連させて、
必要十分な高圧用ライン圧特性および必要十分な低圧用
ライン圧特性を同時に成立させる上で好ましい。
【0011】上記において、前記他方のポートに対する
選択的な油圧の供給は、ライン圧を元圧とするのが、ロ
ックアップの有無と関連させて、必要十分な高圧用ライ
ン圧特性および必要十分な低圧用ライン圧特性を同時に
成立させる上で好ましい。
【0012】
【作用】本発明の請求項1の構成によれば、ロックアッ
プ機構付き流体伝動装置を具える無段変速機においてラ
イン圧を調圧する際には、ライン圧特性切換手段は、プ
ーリ比に対するライン圧特性を、互いにプーリ比に対す
るライン圧の変化率およびライン圧の大きさを異ならせ
た、高圧用ライン圧特性および低圧用ライン圧特性の間
で切り換えるから、非ロックアップ時には図6に実線で
示すような高圧用ライン圧特性になり、ロックアップ時
には同図に点線で示すような低圧用ライン圧特性にな
り、両特性は共にプーリ比の全域に亘って必要十分なラ
イン圧特性となる。したがって、流体伝動装置のトルク
増幅に対し必要十分な設定油圧となり、所望の通り燃費
が向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の第1実施例の無段変速機の油
圧制御装置に用いる動力伝達機構を示すスケルトン図で
ある。図中、10はエンジンであり、その出力軸10a
には、流体伝動装置であるトルクコンバータ12が連結
されている。トルクコンバータ12は、ロックアップ機
構付きのものであり、ロックアップ油室12aの油圧を
制御することにより、入力側のポンプインペラ12bと
出力側のタービンライナ12cとを機械的に連結または
切り離すことができる。トルクコンバータ12の出力側
は回転軸13と連結されている。回転軸13は前後進切
換機構15と連結されている。前後進切換機構15は、
遊星歯車機構17、前進用クラッチ40および後進用ブ
レーキ50を有している。
【0014】遊星歯車機構17は、サンギヤ19と、2
つのピニオンギヤ21および23を有するピニオンキャ
リア25と、インターナルギヤ27とから構成されてい
る。2つのピニオンギヤ21および23は互いに噛合し
ており、ピニオンギヤ21はサンギヤ19と噛合してお
り、またピニオンギヤ23はインターナルギヤ27と噛
合している。サンギヤ19は常に回転軸13と一体に回
転するように連結されている。ピニオンキャリア25は
前進用クラッチ40によって回転軸13と連結可能にな
っている。また、インターナルギヤ27は後進用ブレー
キ50によって静止部に対し固定可能になっている。ピ
ニオンキャリア25は回転軸13の外周に配置された駆
動軸14と連結され、駆動軸14には駆動プーリ16が
設けられている。
【0015】駆動プーリ16は、駆動軸14と一体に回
転する固定円錐板18と、固定円錐板18に対向配置さ
れてV字状プーリ溝を形成するとともに、駆動プーリシ
リンダ室20に作用する油圧によって駆動軸14の軸方
向に移動可能な可動円錐板22とから構成されている。
なお、駆動プーリシリンダ室20は、室20aおよび2
0bの2室から成り、後述する従動プーリシリンダ室3
2の2倍の受圧面積を有している。駆動プーリ16はV
ベルト24によって従動プーリ26と伝動可能に連結さ
れている。
【0016】従動プーリ26は、従動軸28上に設けら
れ従動軸28と一体に回転する固定円錐板30と、固定
円錐板30に対向配置されてV字状プーリ溝を形成する
とともに、従動プーリシリンダ室32に作用する油圧に
よって従動軸28の軸方向に移動可能な可動円錐板34
とから構成されている。これら駆動プーリ16、Vベル
ト24および従動プーリ26により、Vベルト式無段変
速機構29が構成される。従動軸28には駆動ギヤ46
が固着されており、駆動ギヤ46はアイドラ軸52上の
アイドラギヤ48と噛合している。アイドラ軸52に設
けられたピニオンギヤ54はファイナルギヤ44と常に
噛合している。ファイナルギヤ44には、差動装置56
を構成する一対のピニオンギヤ58および60が取付け
られており、ピニオンギヤ58および60には一対のサ
イドギヤ62および64が噛合しており、サイドギヤ6
2および64は夫々、出力軸66および68と連結され
ている。
【0017】上記のような動力伝達機構にエンジン10
の出力軸10aから入力された回転力は、トルクコンバ
ータ12および回転軸13を介して前後進切換機構15
に伝達される。ここで、前進用クラッチ40の締結時
(後進用ブレーキ50の解放時)には、一体回転状態と
なっている遊星歯車機構17を介して回転軸13の回転
力が同じ回転方向のまま駆動軸14に伝達され、一方、
前進用クラッチ40の解放時(後進用ブレーキ50の締
結時)には、遊星歯車機構17の作用により回転軸13
の回転力は回転方向が逆になった状態で駆動軸14に伝
達される。駆動軸14の回転力は、駆動プーリ16、V
ベルト24、従動プーリ26、従動軸28、駆動ギヤ4
6、アイドラギヤ48、アイドラ軸52、ピニオンギヤ
54およびファイナルギヤ44を介して差動装置56に
伝達され、それにより出力軸66および68が前進方向
または後進方向に回転する。なお、前進用クラッチ40
および後進用ブレーキ50の双方が解放されている場合
には動力伝達機構は中立状態となる。
【0018】上述したような動力伝達の際に、駆動プー
リ16の可動円錐板22および従動プーリ26の可動円
錐板34を軸方向に移動させてVベルト24との接触位
置半径を変えることにより、駆動プーリ16と従動プー
リ26との回転比を変えることができる。例えば、駆動
プーリ16のV字状プーリ溝の幅を拡大するとともに、
従動プーリ26のV字状プーリ溝の幅を縮小した場合、
駆動プーリ16側のVベルトの接触位置半径は小さくな
り、従動プーリ26側のVベルトの接触位置半径は大き
くなり、結局大きな変速比(プーリ比)が得られること
になる。一方、可動円錐板22および34を逆方向に移
動させた場合には、上記とは逆に、小さな変速比が得ら
れることになる。
【0019】次に、本実施例の無段変速機の油圧制御装
置について説明する。本実施例の油圧制御装置は、図2
に示すように、オイルポンプ101、ライン圧調圧弁1
02、マニュアル弁104、変速制御弁106、ステッ
プモータ108、変速比圧弁110、変速操作機構11
2、プレッシャモディファイヤ弁116、一定圧調圧弁
118、ライン圧/クラッチ圧用切換弁120、クラッ
チリリーフ弁122、トルクコンバータリリーフ弁12
4、ロックアップ制御弁126、ロックアップ用切換弁
128、クラッチ制御用切換弁129、変速指令弁15
0等を具えて成る。なお、上記各構成要素については、
本発明の作用に係る部分のみ説明し、それ以外の部分に
ついては説明を省略する(本願出願人による先の出願で
ある特願平6−47564号明細書のP11〜P19に
類似の油圧制御装置が示されているので、それを参照の
こと)。
【0020】オイルポンプ101は、タンク130内の
油をストレーナ131を介して吸引して油路132に吐
出する。油路132に吐出された作動油は、ライン圧調
圧弁102のポート102aおよび102bに供給され
るとともに、プレッシャモディファイヤ弁116のポー
ト116dに供給され、ライン圧調圧弁102において
所定のライン圧特性のライン圧に調圧される。この調圧
されたライン圧は、従動プーリシリンダ室32および変
速制御弁106のポート106aに夫々供給される。
【0021】プレッシャモディファイヤ弁116は、ラ
イン圧調圧弁102のパイロットポート102cに連通
されたポート116aと、ライン圧/クラッチ圧用切換
弁120の出力圧をパイロット圧として供給されるパイ
ロットポート116bと、タンク130に連通されたド
レンポート116cと、ライン圧調圧弁102のパイロ
ットポート102bに連通された入力ポート116d
と、2つのランドを有するスプール116gと、スプー
ル116gをパイロットポート116b側に付勢するリ
ターンスプリング116hとを具えており、パイロット
ポート116bのパイロット圧がほぼ0のときポート1
16aとドレーンポート116cとが連通状態となる
が、パイロット圧が高くなるにつれてスプール116g
が図示上方に移動してポート116aおよび116d間
が連通状態となる。
【0022】一定圧調圧弁118は、ライン圧調圧弁1
02の出力ポート102dに連通された入力ポート11
8aと、出力ポート118bと、フィルタ118cを介
して出力ポート118bの出力圧をパイロット圧として
供給されるパイロットポート118dと、タンク130
に連通されたドレーンポート118eと、2つのランド
を有するスプール118hと、スプール118hをパイ
ロットポート118d側に付勢するリターンスプリング
118iを具えている。一定圧調圧弁118は、周知の
パイロット圧による調圧作用によりスプリング118i
の付勢力に対応した一定の油圧を調圧し、これを出力ポ
ート118bを介してライン圧/クラッチ圧用切換弁1
20、ロックアップ用切換弁128およびクラッチ制御
用切換弁129に供給する。
【0023】ライン圧/クラッチ圧用切換弁120は、
入力ポート120aを前記一定圧調圧弁118の出力ポ
ート118bに連通され、出力ポート120bをプレッ
シャモディファイヤ弁116のパイロットポート116
bおよびクラッチリリーフ弁122のパイロットポート
122eに連通される。このライン圧/クラッチ圧用切
換弁120は、通常時は内蔵するドレンポートが閉にな
って出力ポート120bからモディファイヤ制御圧を出
力してライン圧およびクラッチ圧を共に高圧状態とし、
変速制御装置300(図3)から駆動電流を供給された
とき内蔵するドレンポートが開になって出力ポート12
0bから出力するモディファイヤ制御圧がほぼ0になっ
て、ライン圧およびクラッチ圧を低圧状態に切り換える
作用をなす。
【0024】ロックアップ用切換弁128は、入力ポー
ト128aを前記一定圧調圧弁118の出力ポート11
8bに接続され、出力ポート128bを変速指令弁15
0の入力ポート150aに接続される。このロックアッ
プ用切換弁は、通常時は内蔵するドレンポートが開にな
ってトルクコンバータを非ロックアップ状態とし、変速
制御装置300から駆動電流を供給されたとき内蔵する
ドレンポートが閉になって、出力ポート128bからロ
ックアップ制御圧PLUを出力する。なお、本実施例では
ロックアップ用切換弁128を独立に設けているが、ラ
イン圧/クラッチ圧用切換弁120と共用化してもよ
い。
【0025】クラッチ制御用切換弁129は、入力ポー
ト129aを前記一定圧調圧弁118の出力ポート11
8bに連通され、出力ポート129bを後進用ブレーキ
制御弁140および前進用クラッチ制御弁142のパイ
ロットポート140h,142hに連通される。このク
ラッチ制御用切換弁129は、通常時は内蔵するドレン
ポートが開になってクラッチを締結状態とし、クリープ
制御時やアンチスキッド制御時には、変速制御装置30
0から駆動電流を供給されたとき内蔵するドレンポート
が閉になって、出力ポート129bからクラッチ制御圧
CCを出力する。
【0026】ライン圧調圧弁102は、大径孔部に形成
された入力ポート102a、パイロットポート102c
および出力ポート102dと、前記大径孔部に連通する
中径孔部に形成されたパイロットポート102eと、前
記中径孔部に連通する小径孔部に形成されたパイロット
ポート102bと、前記小径孔部に連通する特大径孔部
に形成されたパイロットポート102fと、前記各孔部
に対応する4つのランドを有するスプール102sと、
スプール102sをパイロットポート102f側に付勢
するリターンスプリング102tとにより形成され、各
パイロットポート102b,102c,102eおよび
102fに供給されるパイロット圧と受圧面積による推
力バランスによってスプール102sが左右動して入力
ポート102aおよび出力ポート102d間の開口面積
を調整し、ライン圧を調圧する。なお、ライン圧を直接
供給されるパイロットポート102bと、ライン圧をプ
レッシャモディファイヤ弁116を介して供給されるパ
イロットポート102cとは、開口面積が異なるように
構成されている。
【0027】クラッチリリーフ弁122は、大径孔部に
形成された入力ポート122aおよび出力ポート122
dと、前記大径孔部に連通する中径孔部に形成されたパ
イロットポート122eと、前記中径孔部に連通する小
径孔部に形成されたパイロットポート122cと、前記
各孔部に係合する3つのランドを有するスプール122
kと、このスプール122kをパイロットポート122
c側に付勢するリターンスプリング122mとから成
る。ここで、入力ポート122aはライン圧調圧弁10
2の出力ポート102dに直接連通され、パイロットポ
ート122eはライン圧/クラッチ圧用切換弁120の
出力ポート120bおよびプレッシャモディファイヤ弁
116のパイロットポート116bに連通され、パイロ
ットポート122cは油路136を介してロックアップ
制御弁126のパイロットポート126jに連通される
とともに、油路137を介してライン圧調圧弁102の
パイロットポート102eに連通され、出力ポート12
2dはトルクコンバータリリーフ弁124の入力ポート
124aに連通される。
【0028】変速比圧弁110は、入力ポート110
a,出力ポート110b,ドレンポート110c,パイ
ロットポート110dおよび110eと、3つのランド
を有するスプール110hと、スプール110hおよび
スプリング止め摺動杆110i間に介挿されスプール1
10hをパイロットポート110d側に付勢するリター
ンスプリング110jとを具えている。変速比圧弁11
0の入力ポート110aは一定圧調圧弁118の入力ポ
ート118aに連通され、出力ポート110bはライン
圧調圧弁102のパイロットポート102fおよびそれ
自体のパイロットポート110dに連通され、パイロッ
トポート110eは一定圧調圧弁118のパイロットポ
ート118dに連通される。この変速比圧弁110にお
いては、駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔が小さい
ときには、スプリング止め摺動杆110iが図示上方の
位置をとるため、リターンスプリング110jの付勢力
が小さくなって、出力ポート110bから出力されるパ
イロット圧が小さくなり、ライン圧調圧弁102で調圧
される油路132のライン圧が小さい状態となり、この
状態から駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔が大きく
なるにつれてスプリング止め摺動杆110iが徐々に下
方移動するため、リターンスプリング110jの付勢力
が大きくなって、出力ポート110bから出力されるパ
イロット圧が徐々に大きくなって、油路132のライン
圧が徐々に増加する。
【0029】次に、本実施例の無段変速機の変速制御装
置について説明する。本実施例の変速制御装置300
は、図3に示すように、波形整形器308,309,3
22およびA/D変換器310を夫々接続される入力イ
ンタフェース311と、入力インタフェース311およ
び出力インタフェース316間に設けられてアドレスバ
ス319およびデータバス320により相互接続される
CPU(中央処理装置)313、ROM(リードオンリ
メモリ)314およびRAM(ランダムアクセスメモ
リ)315と、CPU313に接続される基準パルス発
生器312および補正回路400とから成る。変速制御
装置300の入力インタフェースには、波形整形器30
8、309、322、A/D変換器310を介してエン
ジン回転速度センサ301、車速センサ302、タービ
ン回転速度センサ305、スロットル開度センサ303
が夫々接続されるとともに、シフトポジションスイッチ
304、エンジン冷却水温センサ306およびブレーキ
センサ307が直接接続され、補正回路400には回転
数検出センサ401が接続され、出力インタフェース3
16にはモータ駆動回路317、ライン圧/クラッチ圧
用切換弁120、ロックアップ用切換弁128およびク
ラッチ制御用切換弁129が夫々接続される(変速制御
装置300の詳細については、上述した特願平6−47
564号明細書のP19〜P21を参照のこと)。
【0030】この変速制御装置300は、ステップモー
タ108、ライン圧/クラッチ圧用切換弁120、ロッ
クアップ用切換弁128およびクラッチ制御用切換弁1
29等の制御を司るものであり、上記各センサからの入
力信号に基づき、図示しない制御プログラムを実行する
ことにより通常の変速制御等を実行する他、図4の制御
プログラムを実行することにより、本発明のライン圧切
換制御を行う。
【0031】図4は定時割り込みにより所定周期毎に繰
り返し実行されるライン圧切換制御の制御プログラムを
示すフローチャートである。まず、図4のステップ50
1では、ロックアップ実施の有無の判定を行う。本実施
例では、このロックアップ実施の有無の判定にロックア
ップ信号(例えば、非ロックアップ/ロックアップの切
り換え時点の車速である10km/hを越えたとき、ロ
ックアップ信号が出力されるものとする)を用いている
が、他の信号、例えば、非ロックアップ/ロックアップ
の切り換えにより入力トルクが急激に変化することを表
わす信号を用いてもよい。このステップ501の判定に
おいて、ロックアップと判定された場合は制御をステッ
プ502に進め、非ロックアップと判定された場合はス
テップ502をスキップして制御をそのまま終了する。
【0032】ステップ502では、ライン圧特性の切り
換えを行う。このライン圧特性の切り換えは、非ロック
アップ時に対応する高圧用ライン圧特性からロックアッ
プ時に対応する低圧用ライン圧特性に切り換えるもので
あり、具体的には、変速制御装置300から駆動電流を
供給してライン圧/クラッチ圧用切換弁120を作動
(ON)させることにより行う。その際、ステップ50
2において、変速制御装置300はライン圧特性切換手
段に対応する。
【0033】上記高圧用ライン圧特性および低圧用ライ
ン圧特性は、以下のようにして決定する。まず、必要十
分なライン圧PL を、次式
【数1】 PL ×A+FSPR =(Tin+COSθ)/2μR Tin/R −(1) により算出する。なお、(1)式中、Aはライン圧調圧
弁102のスプール102Sにおけるパイロットポート
102bの油圧を受ける受圧面積、FSPR はライン圧調
圧弁102のスプリング102tの付勢力、Tinは駆動
プーリ16への入力トルク、θはベルトとプーリの接触
角度、μは摩擦係数、Rは有効半径である。
【0034】上述のようにして図5に実線で示す必要十
分な高圧用ライン圧特性および低圧用ライン圧特性が得
られた場合、それら特性曲線に基づき、プーリ比の上限
値HIGHおよび下限値LOW間を点線で直線状に結ん
で本実施例の高圧用ライン圧特性および低圧用ライン圧
特性を決定する。これら高圧用ライン圧特性および低圧
用ライン圧特性は、プーリ比(=変速比)に応じて必要
ライン圧が異なるという無段変速機の固有の特徴に適合
するようにした本実施例の油圧制御方式により実現され
たものであり、前述した図6に示すライン圧特性と同様
に、互いにプーリ比に対するライン圧の変化率(直線の
傾き)およびライン圧の大きさが異なるものとなる。よ
って、図6の従来例のような燃費の悪化は生じない。
【0035】
【発明の効果】かくして本発明の請求項1の構成によれ
ば、ロックアップ機構付き流体伝動装置を具える無段変
速機においてライン圧を調圧する際には、ライン圧特性
切換手段は、プーリ比に対するライン圧特性を、互いに
プーリ比に対するライン圧の変化率およびライン圧の大
きさを異ならせた、高圧用ライン圧特性および低圧用ラ
イン圧特性の間で切り換えるから、非ロックアップ時に
は図6に実線で示すような高圧用ライン圧特性になり、
ロックアップ時には同図に点線で示すような低圧用ライ
ン圧特性になり、両特性は共にプーリ比の全域に亘って
必要十分なライン圧特性となる。したがって、流体伝動
装置のトルク増幅に対し必要十分な設定油圧となり、所
望の通り燃費が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の無段変速機の油圧制御装
置に用いる動力伝達機構を示すスケルトン図である。
【図2】第1実施例の油圧制御装置の構成を例示する図
である。
【図3】第1実施例の変速制御装置の構成を例示する図
である。
【図4】第1実施例において変速制御装置が実施するラ
イン圧切換制御の制御プログラムを示すフローチャート
である。
【図5】第1実施例において切換制御に用いる高圧用ラ
イン圧特性および低圧用ライン圧特性を例示する図であ
る。
【図6】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
10 エンジン 12 流体伝動装置(トルクコンバータ) 13 回転軸 14 駆動軸 16 駆動プーリ 17 遊星歯車機構 24 Vベルト 26 従動プーリ 29 無段変速機構 102 ライン圧調圧弁 108 ステップモータ 110 変速比圧弁 116 プレッシャモディファイヤ弁 118 一定圧調圧弁 120 ライン圧/クラッチ圧用切換弁 122 クラッチリリーフ弁 128 ロックアップ用切換弁 129 クラッチ制御用切換弁 300 変速制御装置 301 スロットル開度センサ 302 車速センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックアップ機構付き流体伝動装置を具
    える無段変速機の油圧制御装置において、 プーリ比に対するライン圧特性を、互いにプーリ比に対
    するライン圧の変化率およびライン圧の大きさを異なら
    せた、高圧用ライン圧特性および低圧用ライン圧特性の
    間で切り換えるライン圧特性切換手段を具備して成るこ
    とを特徴とする無段変速機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ライン圧特性切換手段によるライン
    圧特性の切り換えは、ライン圧調圧弁に受圧面積の異な
    る2つのポートを設け、一方のポートには常時ライン圧
    を供給し、他方のポートには選択的に油圧を供給するこ
    とにより行うことを特徴とする、請求項1記載の無段変
    速機の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記他方のポートに対する選択的な油圧
    の供給はロックアップ実施の有無に応じて行い、ロック
    アップ時には前記低圧用ライン圧特性となり、非ロック
    アップ時には前記高圧用ライン圧特性となるようにした
    ことを特徴とする、請求項2記載の無段変速機の油圧制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記他方のポートに対する選択的な油圧
    の供給は、ライン圧を元圧とすることを特徴とする、請
    求項2または3記載の無段変速機の油圧制御装置。
JP6144593A 1994-06-27 1994-06-27 無段変速機の油圧制御装置 Pending JPH0814343A (ja)

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