JPH08143372A - 熱間補修用不定形耐火物及びその製造方法 - Google Patents
熱間補修用不定形耐火物及びその製造方法Info
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- JPH08143372A JPH08143372A JP6287818A JP28781894A JPH08143372A JP H08143372 A JPH08143372 A JP H08143372A JP 6287818 A JP6287818 A JP 6287818A JP 28781894 A JP28781894 A JP 28781894A JP H08143372 A JPH08143372 A JP H08143372A
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Abstract
が早く(速硬化性)且つ耐用性の良い熱間補修材を提供
する。 【構成】 耐火性骨材(A)とフェノール樹脂(B)と
溶剤(C)と湿潤分散剤(D)を主成分として含有して
なる熱間補修用不定形耐火物。
Description
する熱間補修に用いられる不定形耐火物及びその製造方
法に関する。
どの局部損傷を熱間で補修する方法として、焼付け補修
がある。その補修材の形態及び形状方式としては、ドラ
イ型、セミウェット型、ウェット型等があり、熱消失性
の容器に入れて補修箇所に投入する方式を採っている
が、特にフェノール樹脂をバインダーとしたウェット型
熱間補修材においては、作業性を改善するために大型フ
レコンバッグに充填して作業の合理化を図る形で利用さ
れつつある。
ールを混合混練時に配合したウエット型熱間補修材(特
開昭63−156031号公報)が提案されている。
さを利用するために室温では自己流動性を有するスラリ
ー状で大型のフレコンバッグに充填される場合が多く、
作業上有利であるが、反面多くの不利な状態が生じてい
る。
れた熱間補修材は、経日的あるいは運搬時の振動等によ
り、比重の大きい粗粒、中粒骨材が沈降し容器の上部に
は微粉骨材のみと過剰の液ノボラックからなる極低粘性
のスラリー状となる。反対に容器の下部は、液ノボラッ
クが少なく粗粒、中粒が硬い塊状を呈することがしばし
ばである。このような状態の熱間補修材は、当初の室温
時の自己流動性が失われ、熱間時に炉の補修部に投入さ
れた際、骨材沈降層が塊のままで流動変形しないために
投入部に山積みの状態となり補修部への充分な充填が困
難となる。一方、容器上部に形成された低粘性のスラリ
ーは容易に流動し、薄い端部を形成するが、ソリ現象を
伴い容易に溶鋼、溶銑が浸透するため好ましくない。
又、全体的に組織が粗となり耐食性が著しく劣るものと
なる。
加(特開平3−126679号公報)が提案されている
が、溶剤に溶解しないで、且つ室温で固形の少量の粒状
物質を比重の大きい骨材の粒子間に浮遊させて全体の系
の安定化を図る試みは十分な効果が得られない。
重視する観点から数平均分子量600以下の低分子量型
液ノボラック樹脂を利用することが提案されているが
(特開平3−271168号公報)、焼付け時間を早く
し、熱間時の組織を緻密にして強度アップを図り耐用性
を向上させるには不十分である。
間時にまず内在した溶剤が表面に移行し、且つ、残存す
るフェノール樹脂が多環化、重縮合化による固化現象が
生じるという焼付け過程を早める必要がある。従って、
分子量の低いノボラック樹脂は固化速度の点から不利と
なる。又、熱間時において特に補修部に深みがある場
合、内部の溶剤が残留してノボラック樹脂の固化が始ま
るまでには溶剤の沸点近辺の温度(200〜300℃)
で15〜60分間の時間を要する。その間は特に内部は
溶剤、ひいては低分子型樹脂の上部への移行が激しく組
織の緻密さを保つ観点からは不利となる。従って、焼付
け時間短縮及び内部組織を改善するためには、熱間時溶
融粘度が高く、あるいは溶融粘度の上昇が早いバインダ
ーを利用した熱間補修用耐火物が必要となる。
間時に流動性を有し、焼付け時間が早く(速硬化性)且
つ耐用性の良い熱間補修材を提供することを目的とする
ものである。
について鋭意検討した結果、耐火性骨材、フェノール樹
脂、溶剤に湿潤分散剤を加えることにより上記の種々な
熱間補修材の欠陥が解消されることを発見し、本発明を
完成させるに至った。
ール樹脂(B)と溶剤(C)と湿潤分散剤(D)からな
る熱間補修用不定形耐火物であり、好ましくは、フェノ
ール樹脂がノボラック型フェノール樹脂であり、その重
量平均分子量が900以上である熱間補修用不定形耐火
物であり、スラリーの安定性が良く室温及び熱間時の流
動性に優れ、且つ熱間時の密度、気孔率及び強度が優
れ、耐用性の高いことを特徴とする。
オン系、アニオン系、ノニオン系および両性の湿潤分散
剤が挙げられる。カチオン系湿潤分散剤としては、例え
ば、長鎖カルボン酸ポリミドアマイドのリン酸塩、不飽
和ポリカルボン酸のポリアミノアミド等が挙げられる。
ノニオン系湿潤分散剤としては、例えば、高分子酸エス
テル、ポリエーテル変性ポリシロキサン、脂肪酸のエチ
レンオキシド付加物、アルキルアミンのエチレンオキシ
ド付加物等が挙げられる。アニオン系湿潤分散剤として
は、例えば、高分子不飽和ポリカルボン酸、カルボン
酸、アルキルナフタレンスルホン酸等が挙げられる。
又、両性湿潤分散剤としては、例えば、ポリオキシアル
キレンアミン脂肪酸エステル、分子中に遊離アミンと遊
離カルボキシル基を含む化合物等が挙げられる。
重量部に対し0.05〜1.0重量部の添加で効果を発
揮するが、好ましくは0.2〜0.8重量部である。添
加量が0.05重量部未満ではスラリーの安定化効果が
著しく低下し、逆に1.0重量部以上でも安定性効果は
同程度である。又、スラリーの自己流動性の面ではむし
ろ阻害要因となり適性なフリーフロー値を確保するため
には樹脂添加量の増量が必要となる。
材、特に粗粒及び中粒の表面に吸着することにより生じ
る静電気斥力及び立体障害的斥力により相互に、特に粗
粒骨材の接近を阻害させスラリーの安定性を確保するこ
とが可能である。従って、湿潤剤の吸着効果を確実にす
るためには、好ましくは、予め粗粒または粗粒および中
粒の骨材に湿潤剤を混合して吸着させるプロセスを設
け、その後、微粉骨材及びフェノール樹脂、溶剤を投入
し混合混練して熱間補修材とする。
類を問わないが、ノボラック型フェノール樹脂が好まし
く、その重量平均分子量900以上であるフェノール樹
脂が好ましい。又、熱間時の焼付け時間の短縮ならびに
熱間特性の向上により耐用性の向上を図るためには、ノ
ボラック型フェノール樹脂に10重量%以下でレゾール
樹脂を併用することが好ましい。レゾール型フェノール
樹脂の併用の効果を十分発揮させるためには、レゾール
型フェノール樹脂の併用割合が0.2〜10重量%の範
囲がより好ましい。
ため、低分子量ノボラック樹脂を利用する動きがあった
が、我々の知見によれば、熱間補修材スラリーの安定性
が良く使用時においても十分な自己流動性を維持し、且
つ、適性な範囲のフロー値を有していれば、用いるノボ
ラック樹脂の分子量の高低は特に関係なく、スラリーは
熱間時の流動性に優れ、且つ、維持し続けることを見出
している。
は、雰囲気温度が1000℃にも拘らず熱間補修の内部
は溶剤が蒸発するまでは、ほぼ溶剤の沸点付近(200
〜300℃)で持続される。特にその時間は熱間補修材
の深さにより左右され、深さが100mm程度であれば
15分まで同温度を持続し、深さが400mmであれば
120分まで持続される。溶剤が大半蒸発して内部温度
が上昇に転じ300〜600℃になると、フェノール樹
脂の多環化、重縮合化を生じて固化に至る。
は、重量平均分子量が900以上のノボラック樹脂を利
用して溶剤残留時においても系の粘度を上げて樹脂の上
部への移行を防ぎ、又、300℃以上に昇温経過した際
の固化を促進する。あるいはレゾール樹脂を併用して、
溶剤が残留している段階においてもノボラックとレゾー
ルの反応により増粘を図り、系の増粘及び固化現象を短
縮し、焼付け時間の短縮、更には熱間特性の向上を図っ
ている。
固形もしくは粉末状、またはこれらを溶剤で溶解した液
状のいずれかであっても良い。
は、特に限定されるものではないが、耐火性骨材100
重量部に対し、5〜15重量部用いるのが好ましい。耐
火性骨材100重量部に対しフェノール樹脂5重量部以
下では、カーボン結合の強度不足を招き、15重量部以
上では、性能向上は望めずむしろ気孔率のアップ等を招
くので、好ましくない。
特に限定するものではなく、酸性触媒下で縮合し所定の
重量平均分子量のノボラックを製造し、アルカリ触媒下
で縮合しレゾール樹脂を得ることが出来る。
マグネシア、カルシア、ドロマイト等の塩基性材料、シ
リカ、ジルコン、アルミナ等の酸性、中性材料が挙げら
れる。更にこれらに、必要に応じて、耐食性向上のため
に黒鉛、ピッチ、カーボンブラック等の炭素物質を添加
してもよい。又、カーボンボンドの酸化防止や熱間強度
向上の目的でAl、Si、Mgやこれらの合金である金
属粉を少量添加してもよい。また耐摩耗性を向上させる
目的で、金属ファイバーやセラミックファイバーなどを
添加してもよい。
物に配合されるものと同様でよく、例えば0.1mm以
下の微粉が20〜50重量%とし、最大粒子径を3〜5
mmに設計することが好ましい。
溶解する溶剤であれば使用可能である。しかし、熱間補
修用耐火物の熱間流動性と相関性のある室温流動性は、
溶剤の選定、配合量等により大きく影響されている。
又、低沸点、揮発性の高い溶剤の場合は、作業環境、ス
ラリーの安定化、熱間時の流動保持に不向き等を考慮す
る必要がある。従って、高沸点多価アルコールが一般的
であり、例えば、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、グリセリン等が挙げられる。
ないが、耐火性骨材100重量部に対し、5〜15重量
部用いるのが好ましい。溶剤が5重量部以下では、室温
時の自己流動性、熱間流動性等が不足する。溶剤が15
重量部以上では、流動性が大きくてソリ現象が顕著であ
り、又、施工体の強度も著しく低いものである。
特に限定されるものではないが、耐火性骨材に対しフェ
ノール樹脂、溶剤、及び湿潤分散剤をミキサー内で室温
ないしは加熱下で混合・混練して室温のフリーフロー値
が110〜180mmの範囲好ましくは120〜160
mmにあることを確認してスラリー状熱間補修用耐火物
とする。 フリーフロー値は、JIS・R−2521の
フロー試験機を用いて、コーンに材料を充填した後、コ
ーンを取外し一分間自然に流動させ、その直径を二か所
計測し平均値で示した。
ためには、始めに粒子径1.0mm以上の粗粒骨材、も
しくはこの粗粒骨材と粒子径0.1〜1.0mmの中粒
骨材に湿潤剤を混合・湿潤させ、その後にフェノール樹
脂と溶剤もしくは液状フェノール樹脂及び粒子径0.1
mm以下の微粉骨材を混合・混練する方式が好ましい。
のないかぎり部、%は重量基準である。
酸5部を反応容器に投入し100℃/4時間保持した
後、190℃に昇温し、脱水、遊離フェノール及びホル
ムアルデヒドを除去して固形状ノボラック樹脂を得た。
該樹脂50部にエチレングリコール50部を混ぜて均一
な樹脂液A液を得た。該樹脂A液は固形分50%、粘度
3000cPs(25℃)、重量平均分子量1,200
であった。
酸5部を反応容器に投入し、製造例1と同一条件で反応
し、固形状ノボラック樹脂を得た。該樹脂を粉砕し粉末
樹脂Bを得た。粉末樹脂Bは、軟化点90℃、重量平均
分子量2,000であった。
酸5部を反応容器に投入し、製造例1と同一条件で反応
し、固形状ノボラック樹脂を得た。該樹脂50部にジエ
チレングリコール50部を混ぜて均一な樹脂C液を得
た。該樹脂C液は、固形分50%、粘度、2,000c
Ps(25℃)、重量平均分子量800であった。
酸化バリウム49部を反応容器に投入し、80℃/3時
間保持し、P−トルエンスルフォン酸55部で中和した
後、脱水し、遊離フェノール及びフォルムアルデヒドを
除去してエチレングリコール30部を投入し、レゾール
樹脂D液を得た。該樹脂D液は、固形分75%、粘度
1,000cPs(25℃)であった。
(不飽和ポリカルボン酸のポリアミノアマイド)0.5
部を混合して湿潤させ、その後、マグネシア骨材中粒
(0.1〜1mm)30部、微粉(0。1mm以下)4
0部及び製造例1の樹脂A液18部を混合・混練し、ス
ラリーのフリーフロー値が室温で140mmであること
を確認して熱間補修用不定形耐火物を得た。
方法として、試料2kgを入れた容器を35℃雰囲気下
において、加振力4Gの振動を1時間与えた後、容器底
部に形成された粗粒及び中粒の骨材よりなる沈降層(硬
い層)の厚みを測定した。厚みは6mmであり良好な安
定性であった。
日間保存後の容器内の下層部にも硬い沈降層は見られ
ず、そのフリーフロー値が135mmであり、流動性保
持の観点からも安定性が良好であることが確認された。
して、1,000℃に加熱された煉瓦上に該不定形耐火
物200gを直径50mmのビニール袋に詰めた状態で
静置し、熱流動した後、最大の広がりと最大の高さを測
定した。各々130mm,高さ8mmであり、熱流動性
がよいことを確認した。
して、煉瓦で枠を築炉し予め1,000℃に加熱し、試
料を枠内に20kg入れ、金棒にて上部から硬さを調べ
た。金棒が試料内に刺さらなくなった時間を焼付け時間
とした。該不定形耐火物は30分であり短時間焼付けで
あった。
の評価方法として、600℃雰囲気下の炉内に、試料1
0kgを深さが50mm確保しうる上部が開放された容
器に投入し,2時間加熱して取りだし、更に、40×4
0×160mmの寸法に切り出して試料を作成した。更
に、該試料を還元雰囲気下で1,400℃に加熱して熱
間時の特性値と還元雰囲気下で1,500℃に焼成した
後の特性値を測定した。表1に記載のごとく、密度、強
度、気孔率等優れたものであった。
熱間補修のため、ポリプロピレン製バッグに500kg
を入れた状態でシュートを介して補修部分に投入した。
被補修部分の凹凸は大であるにもかかわらず、補修面は
平滑で、20分後には補修面の流動性はなくなり、且つ
銑鉄、スクラップ等のチャージ数は、10回に及び耐用
性の優れたものであった。
ボン酸のポリアミノアマイド)0.5部を混合して湿潤
させ、その後、製造例2の粉末樹脂B4部を更に混合さ
せ継ぎにマグネシア中粒30部、微粒40部、製造例3
の樹脂C液10部及びジエチレングリコール4部を混合
・混練してスラリーのフリーフロー値が室温で135m
mであることを確認して熱間補修用不定形耐火物を得
た。
リーの安定性は沈降層の厚みが5mmであり良好な安定
性であった。
日間保存後の容器内の下層部にも硬い沈降層が見られ
ず、且つ、そのフリーフロー値が130mmであり、流
動性保持の観点からも安定性が良好であることが確認さ
れた。
して、実施例1と同一条件で熱流動した後の最大の広が
りと高さを測定し、各々125mm、9mmであり熱流
動性が良いことが確認された。
て、実施例1と同一条件で金棒の刺さらなくなる時間を
測定した。結果は20分であり、短時間焼付けが可能で
あった。
の評価として、600℃雰囲気下で実施例1と同一条件
で試料を作成し、更に、該試料を還元雰囲気下で1,4
00℃に加熱して熱間時の特性値と還元雰囲気下で1,
500℃に焼成した後の特性値を測定した。表1記載の
ごとく、密度、強度及び気孔率等優れたものであった。
熱間補修のため、実施例1と同じ条件で補修を施した。
補修面は、平滑で10分後には補修面の流動性はなくな
り、溶銑、スクラップ等のチャージ数は、10回であり
耐用性の優れたものであった。
アルキレン脂肪酸エステル)0.5部を混合して湿潤さ
せ、その後、実施例1の樹脂A液18部を、製造例3の
樹脂C液17部と製造例4の樹脂D液0.5部に置換し
た以外は同一条件で混合・混練しスラリーのフリーフロ
ー値が140mmであることを確認して熱間補修用不定
形耐火物を得た。
リーの安定性は沈降層の深さが6mmであり良好な安定
性であった。
日間保存後の容器内の下層部にも硬い沈降層が見られ
ず、且つ、そのフリーフロー値が136mmであり、流
動性保持の観点からも安定性が良好であることが確認さ
れた。
て、実施例1と同一条件で熱流動したときの最大の広が
りと高さを測定し、各々120mm、10mmであり熱
流動性が良いことが確認された。
て、実施例1と同一条件で金棒の刺さらなくなる時間を
測定した。結果は25分であり短時間焼付けが可能とな
った。該不定形耐火物の熱間及び焼成後の特性値の評価
として、600℃雰囲気下で実施例1と同一条件で試料
を作成し、更に、該試料を還元雰囲気下で1,400℃
に加熱して熱間時の特性値と還元雰囲気下で1,500
℃に焼成した後の特性値を測定した。表1記載のごと
く、密度、強度及び気孔率等優れたものであった。
熱間補修のため、実施例1と同じ条件で補修を施した。
補修面は、平滑で15分後には補修面の流動性はなくな
り、溶銑、スクラップ等のチャージ数は、10回であり
耐用性の優れたものであった。
に、湿潤分散剤(ポリオキシアルキレン脂肪酸エステ
ル)0.5部及び製造例1の樹脂A液18部を、混合・
混練してスラリーのフリーフロー値が120mmである
ことを確認して熱間補修用不定形耐火物を得た。湿潤分
散剤の初期混合方式に比べてフロー値が低下する傾向に
あったが使用できる範囲に留まった。
リーの安定性は沈降層の深さが10mmであり使用可能
な安定性の範囲であった。
日間保存後の容器内の下層部に僅かに沈降層が見られる
が、そのフリーフロー値110mmであり、使用できる
範囲内であった。
て、実施例1と同一条件で熱流動したときの最大の広が
りと高さを測定し、各々100mm、12mmであり使
用可能な範囲であった。
て、実施例1と同一条件で金棒の刺さらなくなる時間を
測定した。結果は30分であり短時間焼付けが可能とな
った。該不定形耐火物の熱間及び焼成後の特性値の評価
として、600℃雰囲気下で実施例1と同一条件で試料
を作成し、更に、該試料を還元雰囲気下で1,400℃
に加熱して熱間時の特性値と還元雰囲気下で1,500
℃に焼成した後の特性値を測定した。表1記載のごと
く、密度、強度及び気孔率とも使用可能の範囲であっ
た。
は、同一条件で混合・混練してスラリーのフリーフロー
値が150mmを確認して熱間補修用不定形耐火物を得
た。
リーの安定性は沈降層の厚みが50mmとなり安定性不
良となった。
日間保存後の容器内の下層部に硬い沈降層が見られる。
そのフリーフロー値は110mmはあるが大半が中央部
に山なりに堆積しており安定性は不良であった。
て、実施例1と同一条件で熱流動したときの最大の広が
りと高さを測定し、各々85mm、20mmであり熱流
動性が不良であった。又、その先端部は、ソリあがって
いる現象が見られた。
て、実施例1と同一条件で金棒の刺さらなくなる時間を
測定した。結果は40分であった。上部に微粉の浮上が
認められ、硬化が遅くなった。
の評価として、600℃雰囲気下で実施例1と同一条件
で試料を作成し、更に、該試料を還元雰囲気下で1,4
00℃に加熱して熱間時の特性値と還元雰囲気下で1,
500℃に焼成した後の特性値を測定した。表1記載の
ごとく、密度が低く、気孔率が高く、強度が低いもので
あった。 該不定形耐火物を250t転炉の装入壁の熱
間補修のため、実施例1と同じ条件で補修を施した。投
入箇所に山なりに堆積し補修面への充填が出来なかっ
た。
に、樹脂C液18部と融点62℃の鱗状パラフィン1.
5分を混合・混練しスラリーのフリーフロー値が室温で
140mmであることを確認して熱間補修用不定形耐火
物を得た。
リーの安定性は、沈降層の厚みが30mmとなり安定性
良好とは言えなかった。
日間保存後観察すると、容器内の下層部に硬い沈降層が
見られる。そのフリーフロー値は120mmはあるが大
半は中央部に山なりに堆積しており安定性は良好とは言
えなかった。
て、実施例1と同一条件で熱流動したときの最大の広が
りと高さを測定した結果、各々90mm、18mmであ
り熱流動性が不良であった。又、その先端部は、ソリ上
がっている現象が見られた。
て、実施例1と同一条件で金棒の刺さらなくなる時間を
測定した。結果は、60分であり、硬化の著しく遅いも
のであった。
の評価として600℃雰囲気下で実施例1と同一条件で
試料を作成し、更に、該試料を1,400℃に加熱して
熱間時の特性値と1,500℃に焼成した後の特性値を
測定した。表1記載のごとく密度が低く、気孔率が高
く、強度の低いものであった。
ラリーの安定性に著しく優れたものであり、熱間流動性
およびそれに関連する補修箇所への平滑な充填を約束す
るものである。
対しても、焼付け時間が短く且つ内部の組織が強固で耐
用性のある補修を可能とすることができる。
Claims (13)
- 【請求項1】 耐火性骨材(A)とフェノール樹脂
(B)と溶剤(C)と湿潤分散剤(D)を主成分として
含有してなる熱間補修用不定形耐火物。 - 【請求項2】 耐火性骨材(A)が、予め湿潤分散剤を
含浸させてなる耐火性材料であることを特徴とする請求
項1記載の耐火物。 - 【請求項3】 フェノール樹脂(B)が、ノボラック型
フェノール樹脂であることを特徴とする請求項1又は2
記載の耐火物。 - 【請求項4】 ノボラック型フェノール樹脂の重量平均
分子量が、900以上であることを特徴とする請求項3
記載の耐火物。 - 【請求項5】 フェノール樹脂(B)として、ノボラッ
ク型フェノール樹脂とレゾール型フェノール樹脂とを併
用することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記
載の耐火物。 - 【請求項6】 レゾール型フェノール樹脂が、10重量
%以下であることを特徴とする請求項5記載の耐火物。 - 【請求項7】 耐火性骨材(A)とフェノール樹脂
(B)と溶剤(C)と湿潤分散剤(D)との重量割合
が、100:5〜15:5〜20:0.05〜1.0で
あることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載
の耐火物。 - 【請求項8】 耐火性骨材(A)が1.0mm以上の粒
子径を有する骨材(a)と0.1〜1.0mmの粒子径
を有する骨材(b)と0.1mm以下の粒子径を有する
耐火骨材(c)とからなり、該骨材(a)、又は該骨材
(a)及び該骨材(b)に湿潤分散剤(D)を含浸させ
た後に、これにフェノール樹脂(B)、溶剤(C)及び
該骨材(c)を混合することを特徴とする熱間補修用不
定形耐火物の製造方法。 - 【請求項9】 フェノール樹脂(B)が、ノボラック型
フェノール樹脂であることを特徴とする請求項8記載の
方法。 - 【請求項10】 ノボラック型フェノール樹脂の重量平
均分子量が、900以上であることを特徴とする請求項
9記載の方法。 - 【請求項11】 フェノール樹脂(B)として、ノボラ
ック型フェノール樹脂とレゾール型フェノール樹脂とを
併用することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1
項記載の方法。 - 【請求項12】 レゾール型フェノール樹脂が、10重
量%以下であることを特徴とする請求項11記載の方
法。 - 【請求項13】 耐火性骨材(A)とフェノール樹脂
(B)と溶剤(C)と湿潤分散剤(D)との重量割合
が、100:5〜15:5〜15:0.05〜1.0で
あることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項記
載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28781894A JP3725910B2 (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 熱間補修用不定形耐火物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP28781894A JP3725910B2 (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 熱間補修用不定形耐火物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08143372A true JPH08143372A (ja) | 1996-06-04 |
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Family Applications (1)
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