JPH08142671A - 車両用ドアのシール構造 - Google Patents

車両用ドアのシール構造

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JPH08142671A
JPH08142671A JP6280241A JP28024194A JPH08142671A JP H08142671 A JPH08142671 A JP H08142671A JP 6280241 A JP6280241 A JP 6280241A JP 28024194 A JP28024194 A JP 28024194A JP H08142671 A JPH08142671 A JP H08142671A
Authority
JP
Japan
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seal film
door
folded
folding
inner panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP6280241A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Umeda
義之 梅田
Takashi Nakamura
隆司 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールフィルムの装備品への追従性を良好に
すると共に、防塵,防水性を向上させ、しかもドア内部
に浸入した雨水を速やかに排出可能にすること。 【構成】 ドアトリム2の装備品5に対応してインナパ
ネル10に凹部12を設け、該ドアトリム2とインナパ
ネル10の間にシールフィルム3を装着した車両用ドア
のシール構造において、該シールフィルム3の端部から
横方向に折重ね部31を設け、該折重ね部31の折重ね
幅Hを上記端部から順に小さくしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車両用ドアの
シール構造に関し、詳しくはドア内部に浸入する雨水の
シール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両用のドアには、図10に示す
ように、インナパネル100とドアトリム101の間に
車室内への雨水の浸入を防ぐシールフィルム106が装
着されている。シールフィルム106は、ブチルテープ
等の粘着テープ107によりインナパネル100に接着
されている。しかし、ドアトリム101には、図11に
示すように、インサイドハンドル103のハンドルベゼ
ル等の装備品102が、ドアトリム101の裏面に突出
してインナパネル100の凹部105に装着されている
ため、シールフィルム106が延びて粘着テープ107
が剥がれることがあった。
【0003】このため従来、図12に示すように、ドア
トリム101の装備品102の位置に対応して、シール
フィルム106にスリット108を設け、局部的にシー
ルフィルム106の延性を増加したもの、あるいは、図
13に示すように、装備品102の形状に合わせた成形
シール部材109をシールフィルム106に装着したも
のがあった。更に、図14に示すように、シールフィル
ム106に縦方向,横方向に折重ね部111,110を
形成して、弛みを持った状態でインナパネル100に接
着し、装備品102の装着する際に折重ね部110が展
開して追従性を増加したものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スリッ
ト108を設けたシールフィルム106では、装備品1
02を装着するとスリット108が開いた状態になり、
シール性が損なわれることがあり、成形シール部材10
9を装着したシールフィルム106では、成形加工コス
トが必要であると共に薄い材料の加工は困難であった。
更に、縦横に折重ね部111,110を設けたシールフ
ィルム106では、折重ね部111,110の端部にお
いてシール性が損なわれるという問題があった。したが
って、本発明の目的は、シールフィルムの装備品への追
従性を良好にすると共に、防塵,防水性を向上させ、し
かもドア内部に浸入した雨水を速やかに排出可能な車両
用ドアのシール構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、ドアトリムの装備品に対応
してインナパネルに凹部を設け、該ドアトリムとインナ
パネルの間にシールフィルムを装着した車両用ドアのシ
ール構造において、該シールフィルムの端部から横方向
に折重ね部を設け、該折重ね部の折重ね幅を上記端部か
ら順に小さくしたことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
両用ドアのシール構造において、上記折重ね部は、その
底部が上記端部から下方に向かって傾斜することを特徴
とする。
【0007】
【作用】請求項1記載の車両用ドアのシール構造におい
ては、シールフィルムに設けた折重ね部が装備品の装着
に追従して展開して、シールフィルムおよび粘着テープ
に過度の力が作用することなく、防塵,防水性が向上す
る。また、折重ね部の折重ね幅をシールフィルムの端部
から徐々に小さくしたので、シールフィルムの端部に設
けられる折重ね部の数が減少すると共に、折重ね部に浸
入した雨水が溜まることなく排水される。
【0008】請求項2記載の車両用ドアのシール構造に
おいては、折重ね部の底部をシールフィルムの端部から
下方に向かって傾斜させたので、折重ね部に浸入した雨
水が速やかに排水される。
【0009】
【実施例】以下、図1〜図9の図面に基づいて、本発明
の実施例を説明する。図面において、10は車両用のド
ア1のインナパネルであり、インナパネル10の車室側
の側面には、ドアトリム2が図示しないクリップにより
装着されいる。インナパネル10には、ウインドレギュ
レータ,キーシリンダ等を組み付けるための孔11が穿
設されると共に、孔11の前方にインサイドハンドル5
1のハンドルベゼル等の装備品5を装着するための凹部
12が設けられ、ドアトリム2には、装備品5を嵌装す
るための取付孔21が穿説されている。インナパネル1
0とドアトリム2の間には、防水性のシールフィルム3
が全面に亘って装着されており、周囲を粘着テープ4に
よりインナパネル10に接着されている。シールフィル
ム3は、図3〜図5に示すように、ドアトリム2の形状
より僅かに小さく形成され、横方向に折重ね部31が形
成されている。折重ね部31は、シールフィルム3の前
端に帯状の切欠部31cを設け、切欠部31cの両端を
重ねて谷折りして底部31aとし、切欠部31cの中央
を山折りして稜線31bとして形成される。折り重ね
後、折重ね部31および切欠部31cは、粘着テープ7
によりシールフィルム3に貼付されて袋状に形成され
る。折重ね部31は、前端から後端に向かって、インナ
パネル10に設けられた凹部12および孔11近傍を通
過するようにシールフィルム3を横断して形成される。
また、折重ね部31の折重ね幅Hは、シールフィルム3
の前端から徐々に小さくなるように形成され、他端では
折重ね幅Hがほぼ零になるように形成されている。この
ため、装備品5が装着されるインナパネル10の凹部1
2の近傍では、折重ね部31の折重ね幅Hは大きく形成
され、凹部12の後方に配置される組み付け時に利用す
る孔11の近傍では、折重ね幅Hは小さく形成されてい
る。さらに、折重ね部31の底部31aは、前端から後
端に向かって、折重ね幅Hが徐々に小さくなるのに応じ
て下方に傾斜して形成されている。
【0010】シールフィルム3は、周囲に粘着テープ4
を全周に亘って貼付し、インナパネル10の車室側の側
面に貼付される。このインナパネル10には、シールフ
ィルム3に重ねてドアトリム2がクリップ等を介して装
着される。インサイドハンドル51のハンドルベゼル等
の装備品5は、ドアトリム2の取付孔21に嵌装され、
シールフィルム3をインナパネル10側に押し広げなが
ら挿入されて、インナパネル10の凹部12にねじ6を
介して装着される。この際、シールフィルム3は、凹部
12の近傍に設けられた折重ね部31が装備品5の挿入
に追従して、シールフィルム3およびその周囲の粘着テ
ープ4に過度の力が作用することなく展開する。また、
シールフィルム3は、同じ形状のものが車両の左右のド
ア1にそれぞれ装着されており、図8に示すドア1で
は、折重ね部31がインナパネル10側に配置され、図
9に示す反対側のドア1では、折重ね部31がドアトリ
ム2側に配置されている。
【0011】上記実施例の車両用ドアのシール構造で
は、折重ね部31をシールフィルム3の前端からインナ
パネル10の凹部12および孔11近傍を通過して、そ
の折重ね幅Hが徐々に小さくなるように形成しているの
で、凹部12に装備品5を挿入する際にも十分な折重ね
幅Hが得られ、シールフィルム3およびその周囲の粘着
テープ4に過度の力が作用することなく展開できる。こ
のため粘着テープ4の剥がれおよびシールフィルム3の
破れが防止できるので、防塵性および防水性が向上す
る。インナパネル10の孔11の位置では、図8に示す
ように折重ね部31がインナパネル側に開口するドア1
の場合、ウインドガラス8を伝わってドア1の内部に浸
入した雨水等が孔11からシールフィルム3に沿って折
重ね部31に流入することがある。しかし、孔11の付
近では、折重ね部31の折重ね幅Hは小さく形成されて
いるので、折重ね部31に雨水が流入しても多量に溜ま
ることがない。また、折重ね部31の底部31aは、シ
ールフィルム3の前端から下方に傾斜しているので、折
重ね部31に溜まった雨水等は、その傾斜に沿って折重
ね幅Hが小さくなる方向に流れ、速やかに折重ね部31
から下方に流出する。万一、雨水が折重ね部31内を前
方に流れても、折重ね部31の前端は粘着テープ7によ
り袋状に閉鎖されているので、この部分からの車内への
雨水の浸入は防止される。なお、図9に示すドア1で
は、折重ね部31がドアトリム2側に配置されるので、
孔11から浸入した雨水は、直接シールフィルム3に沿
って下方に流出する。折重ね部31の形成の際に、シー
ルフィルム3の前端に帯状の切欠部31cを設け、この
切欠部31cの中央と端部を折り返し位置としたので、
位置が明確になり折重ね部31の寸法精度が安定する。
さらに、折重ね部31の折重ね幅Hを、シールフィルム
3の後端では零としたので、後端での粘着テープ7の貼
付作業が不要となり、折重ね部31の端部のシール箇所
を減少でき、作業の簡略化および防塵性,防水性が向上
する。
【0012】以上、図示実施例について説明したが、本
発明は上記形態にのみ限定されるものではなく、各構成
要素の形状等に種々の変更を加えることが可能である。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の車両用ドアのシール構造は、次のような効果を有す
る。請求項1においては、シールフィルムに設けた折重
ね部が装備品の装着に追従して展開して、シールフィル
ムおよび粘着テープに過度の力が作用することなく、防
塵,防水性が向上する。また、折重ね部の折重ね幅をシ
ールフィルムの端部から順に小さくしたので、シールフ
ィルムの端部に設けられる折重ね部の数が減少すると共
に、折重ね部に浸入した雨水が溜まることなく排水され
る。請求項2においては、折重ね部の底部をシールフィ
ルムの端部から下方に向かって傾斜させたので、折重ね
部に浸入した雨水が速やかに排水される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドアのシール構造を備えた車両の側面
図である。
【図2】本発明の車両用ドアの正面図である。
【図3】本発明の車両用ドアのシールフィルムの正面図
である。
【図4】図3に示す折重ね部の前端部の要部拡大図であ
る。
【図5】図4に示す折重ね部の展開図である。
【図6】図2に示すA−A線断面における分解説明図で
ある。
【図7】図2に示すA−A線断面における断面図であ
る。
【図8】図2に示すB−B線断面における説明断面図で
ある。
【図9】図8に示すドアと反対側のドアにおける同様な
切断面の説明断面図である。
【図10】従来の車両用ドアの正面図である。
【図11】図10に示すC−C線断面の従来例の断面図
である。
【図12】図10に示すC−C線断面の他の従来例の断
面図である。
【図13】図10に示すC−C線断面の他の従来例の断
面図である。
【図14】シールフィルムの他の従来例を示す斜視説明
図である。
【符号の説明】
1 ドア 2 ドアトリム 3 シールフィルム 5 装備品 10 インナパネル 12 インナパネルの凹部 31 折重ね部 31c 折重ね部の底部 H 折重ね幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアトリムの装備品に対応してインナパ
    ネルに凹部を設け、該ドアトリムとインナパネルの間に
    シールフィルムを装着した車両用ドアのシール構造にお
    いて、該シールフィルムの端部から横方向に折重ね部を
    設け、該折重ね部の折重ね幅を上記端部から順に小さく
    したことを特徴とする車両用ドアのシール構造。
  2. 【請求項2】 上記折重ね部は、その底部が上記端部か
    ら下方に向かって傾斜することを特徴とする請求項1記
    載の車両用ドアのシール構造。
JP6280241A 1994-11-15 1994-11-15 車両用ドアのシール構造 Pending JPH08142671A (ja)

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JP6280241A JPH08142671A (ja) 1994-11-15 1994-11-15 車両用ドアのシール構造

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JPH08142671A true JPH08142671A (ja) 1996-06-04

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JP (1) JPH08142671A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005082064A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Nishikawa Rubber Co Ltd 自動車の防水・防音用シート付ドア構造
JP2020019340A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 スズキ株式会社 車両ドア構造

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