JPH08142530A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JPH08142530A
JPH08142530A JP6312510A JP31251094A JPH08142530A JP H08142530 A JPH08142530 A JP H08142530A JP 6312510 A JP6312510 A JP 6312510A JP 31251094 A JP31251094 A JP 31251094A JP H08142530 A JPH08142530 A JP H08142530A
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JP
Japan
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adhesive layer
layer
thermal transfer
transfer sheet
particles
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JP6312510A
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English (en)
Inventor
Shunichi Ebihara
俊一 海老原
Koichi Nakamura
公一 中村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】接着層を厚膜化した際にも、接着層の凝集力の
増加を最低限に抑えることにより、印字時の切れを低下
させることのない熱転写シートの提供。 【構成】基材フィルム1の一方の面に、剥離層2、金属
蒸着層3及び接着層4を順次設けた熱転写シートにおい
て、該接着層4が少なくとも樹脂粒子およびワックス粒
子を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写シートに関し、
特に良好な金属光沢を有する熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属光沢を有する印字物を得る方
法として、ホットスタンプ等の方法が知られている。し
かし、ホットスタンプによる印字は印字に際して金属等
でできたスタンプを作成する必要があるため、部数の少
ない印字には対応が困難であった。これに対し、サーマ
ルヘッドと熱転写シートを用いた熱転写記録方式は部数
の少ない印字物にも対応可能であるため、これらの手法
によって金属光沢を有する印字物を得ることが望まれて
いる。このようなサーマルヘッドと熱転写シートを用い
て金属光沢を有する印字物を得る方法の一つとして、ワ
ックスもしくは樹脂中にアルミニウムや銅あるいは銅合
金などの金属粉末を分散させる方法が挙げられる。しか
し、これらの方法で得られた熱転写シートを用いた印字
物は、インク層中に金属粉末が分散し乱反射を起こすた
め、金属箔を用いた場合のような金属光沢が得られな
い。そこで、特開昭63ー30288号公報、特開平1
ー257082号公報には従来のホットスタンプに用い
る金属箔を用いてサーマルヘッドで熱転写を行う技術が
開示されている。ここに記載の熱転写シートは、基材フ
ィルム上に剥離層、蒸着アンカー層、金属蒸着層及び接
着層を順次積層したものもしくは、剥離層に蒸着アンカ
ー層としての機能を持たせて、その上に金属蒸着層及び
接着層を順次積層したものである。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、上記熱転
写シートは、剥離層や、蒸着アンカー層、接着層に成膜
した樹脂やワックス類を主成分として用いているため、
印字の切れが不十分であったり、接着力に劣るという問
題があった。印字の切れを向上させる方法として、剥離
層や蒸着アンカー層、接着層の薄膜化が検討されている
が、剥離層を薄膜化させると充分な剥離性能を得ること
ができない、蒸着アンカー層を薄膜化させると良好な光
沢感が得られない。また、様々な色調の金属光沢を有す
る熱転写シートを得るため、蒸着アンカー層に着色剤を
含有させる場合においても、蒸着アンカー層を薄膜化さ
せると十分な濃度を有する色調が得られない。一方、接
着層の薄膜化は印字時の接着力不足による印字感度の低
下をもたらす。この場合、合成紙やコート紙のように平
滑度の高い紙に印字する際には問題ないが、平滑度の低
い紙に印字する際には印字が行えない場合がある。接着
力を向上させ、充分な印字感度を得るためには、接着層
の厚膜化が考えられるが、従来の成膜された樹脂により
接着層を形成する場合、接着層の厚膜化は印字の切れを
低下させる等の問題があった。そこで、本発明の熱転写
シートは、接着層を厚膜化した際にも、接着層の凝集力
の増加を最低限に抑えることにより、印字時の切れを低
下させることのない熱転写シートの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明に
よって達成される。即ち、本発明は、基材フィルムの一
方の面に、剥離層、金属蒸着層及び接着層を順次設けた
熱転写シートにおいて、該接着層が少なくとも樹脂粒子
およびワックス粒子を含有することを特徴とする。さら
に、上記接着層中の樹脂粒子およびワックス粒子の平均
粒径が10μm以下であることを特徴とする。
【0005】
【作用】樹脂粒子およびワックス粒子を含有する接着層
を形成することにより、樹脂粒子により金属蒸着層に対
する接着性を、ワックス粒子により受像紙への接着性を
有する。また、それぞれの成分を粒子形状で用いること
により接着層を厚膜化した際にも、接着層の凝集力の増
加を最低限に抑え、良好な印字感度が保たれる。さら
に、樹脂粒子およびワックス粒子の平均粒径が10μm
以下であることにより、良好な箔持ち性を有する。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明の熱転写シートの好
ましい1例の断面図を図1、図2に示す。本発明の熱転
写シートは、第1図に示す通り基材フィルム1の一方の
面に、剥離層2、金属蒸着層3及び樹脂粒子およびワッ
クス粒子を含有する接着層4を順次設けたことを特徴と
する。図2に示すものは、本発明の熱転写シートの応用
例であり、基材フィルム1の裏面に背面層6、剥離層2
と金属蒸着層3の間に蒸着アンカー層5を設けたもので
ある。
【0007】本発明の熱転写シートで用いられる基材フ
ィルムとしては、従来の熱転写シートに使用されている
ものと同じ基材フィルムをそのまま用いることが出来る
と共に、その他のものも使用することが出来、特に制限
されない。好ましい基材フィルムの具体例としては、例
えば、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリ
カーボネイト、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ
塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、
塩化ゴム、アイオノマー等のプラスチック、コンデンサ
ー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等があり、又、こ
れらを複合した基材フィルムであってもよい。この基材
フィルムの厚さは、その強度及び熱伝導性が適切になる
様に材料に応じて適宜変更することが出来るが、その厚
さは、好ましくは、例えば、2〜25μmである。又、
該基材フィルムの背面には、サーマルヘッドの粘着を防
止し、且つ、滑り性を良くするスリップ層を設けること
も可能である。
【0008】上記基材フィルム上に設ける剥離層は、印
字の際基材フィルムと剥離層上に設けた転写部分を剥離
し良好な印字を行なうためのもので、具体的には、カル
ナバワックス、ライスワックス、パラフィンワックス、
キャンデリラワックス、モンタンワックス等のワックス
類や、その他熱溶融性樹脂等を主成分とする。その他、
剥離層中に着色剤を含有することにより、着色剤の色に
応じたカラーメタライジングが可能である。着色剤とし
ては、有機、無機の顔料あるいは染料の中から適宜選択
することができ、光や熱等により変色、退色しないもの
が好ましい。例えば、赤色顔料を含有することによりメ
タリック調の赤色を表現すること等が可能となる。又、
シリカ、タルク等の微粒子を含有して、凹凸な表面形状
の剥離層を形成することによりつや消しされたマットな
蒸着印字物が得られる。さらに、剥離層を塗工した後、
塗工面にサンドペーパーやブラシ等で一方向に機械的に
凹凸模様をつけることによりヘアライン模様の蒸着印字
物を得たり、光の回折を起こす程度にまで凹凸模様を細
くすれば虹彩色の蒸着印字物を得ることも可能である。
剥離層を形成する方法としては、上記材料をホットメル
トコート、ホットラッカーコート或いはエマルジョンコ
ート法により、基材フィルム上に塗工することにより厚
さ0.1〜5μmの剥離層を形成する。厚さ0.1μm
以下の場合、印字の際に充分な剥離性を得ることができ
ない。厚さ5μm以上の場合、印字の切れを低下させた
り、印字感度を低下させてしまう。
【0009】金属蒸着層を形成するに先立ち、先に設け
た剥離層を蒸着の際の熱より保護し、蒸着金属の接着
性、及び受像紙の平滑性を向上させる目的で、剥離層上
に蒸着アンカー層を設けることができる。蒸着アンカー
層を形成する材料としては、アルキッド樹脂、フェノー
ル樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、炭
化水素樹脂、ウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂、ブチラ
ール樹脂、ケイ素樹脂、ニトロセルロース、エチルセル
ロース、その他、セルロース誘導体等があり、これらの
樹脂を単独または2種以上を適宜混合して使用すること
ができる。その他、蒸着アンカー層にも上記のような着
色剤を含有させたり、マット加工やヘアライン加工等を
行うことにより様々な色調や質感を持った印字を行うこ
とが可能となる。蒸着アンカー層を形成する方法として
は、上記材料をホットメルトコート、ホットラッカーコ
ート或いはソルベントコート法により、剥離層上に塗工
することにより厚さ0.1〜5μmの蒸着アンカー層を
形成する。厚さ0.1μm以下の場合、充分なヒートシ
ール性が得られず、蒸着時の熱により剥離層が溶融した
り、充分な平滑性が得られず所望の金属光沢感が得られ
なくなる。厚さ5μm以上の場合、剥離層の場合と同
様、印字の切れを低下させたり、印字感度を低下させて
しまう。
【0010】金属蒸着層は、アルミニウム、スズ、イン
ジウム、鉛、亜鉛、銅、ニッケル、テルル、ビスマス、
チタン、鉄、クロム等の金属および金属化合物や、これ
らの金属の合金類が用いられ、金属蒸着を行うことによ
り厚さ0.01〜0.5μmの金属蒸着層を形成するこ
とができる。厚さ0.01μm以下の場合、充分な金属
光沢感が得られなくなる。厚さ0.5μm以上の場合、
印字感度を低下させてしまう。
【0011】金属蒸着層上に設ける接着層は、樹脂粒子
とワックス粒子の混合物が用いられる。ここで用いられ
る樹脂粒子としては、エチレン系樹脂、アクリル系樹
脂、スチレンーブタジエン共重合体、アクリロニトリル
ーブタジエン共重合体、セルロース系樹脂、ビニル系樹
脂、その他、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シ
リコーン変性またはフッ素変性ウレタン樹脂等が挙げら
れ、また、ワックス粒子としては、マイクロクリスタリ
ンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、
フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエ
チレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛
ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペト
ロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性ワック
ス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等が挙げられる。
【0012】樹脂粒子とワックス粒子の混合比率は、
1:9〜9:1の割合で混合することが可能であり、樹
脂粒子が10%以下では蒸着層との接着力が不足する。
ワックス粒子が10%以下では樹脂粒子が融着してしま
い切れが低下する。樹脂粒子とワックス粒子の混合物
は、接着層組成物総重量のなかで、50〜100重量%
の割合で用いることが好ましい。50重量%以下の場
合、凝集力の増加を抑えることができず、切れが低下す
る。また、樹脂粒子とワックス粒子の粒径は10μm以
下であることが好ましい。粒径が10μm以上のものを
用いた場合、印字感度の低下をもたらすのみでなく、接
着層の箔持ちを著しく低下させる。このような樹脂粒子
及びワックス粒子は、融点または軟化点が50〜150
℃のものがこのましく、融点または軟化点が50℃以下
の場合保存性が低下する。融点または軟化点が150℃
以上の場合印字感度が低下する。これらの樹脂粒子およ
びワックス粒子は、印字時溶融または軟化して成膜する
ものである。その他の接着層組成物としては、ワックス
類、樹脂、乾性油、鉱油、セルロース及びゴムの誘導体
等のバインダー剤や有機、無機フィラー等が挙げられ、
これらは接着層の接着性を低下させない程度の割合で適
宜添加可能である。
【0013】接着層を形成する方法としては、上記材料
を水、アルコール溶剤でエマルジョン化し、グラビアコ
ート、グラビアリバースコート、ロールコート、ナイフ
コート法等により、金属蒸着層上に塗工することにより
厚さ0.5〜5μm、好ましくは、厚さ1〜3μmの接
着層を形成する。厚さ0.5μm以下の場合、充分な接
着力が得られない。厚さ5μm以上の場合、印字感度が
低下する。尚、接着層表面は、樹脂粒子およびワックス
粒子がほぼ粒子状態を保った状態で凹凸形状となる場合
も、また、これらの樹脂粒子およびワックス粒子がバイ
ンダー剤にうもれて平坦に形成されている場合もある。
【0014】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 実施例1 裏面にスリップ層が設けられている厚さ9.0μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムを基材フィルムと
し、その一方の面に、下記組成の剥離層用塗工液を固形
分で0.5g/m2 となるよう塗工した後、真空蒸着法
にて厚さ500オングストロームのアルミニウムよりな
る金属蒸着層を形成し、さらにその上に下記組成の接着
層用塗工液を固形分で2g/m2 となるよう塗工して本
発明の熱転写シートを得た。剥離層用塗工液 パラフィンワックス 100部接着層用塗工液 カルナバワックス粒子(粒径0.2μm、融点83℃)のエマルジョン (固形分)40部 エチレンー酢酸ビニル共重合体粒子(粒径6μm、軟化点80℃)のエマルジ ョン (固形分)60部
【0015】実施例2 接着層用塗工液を下記組成物に変更した他、基材フィル
ム上に下記組成の剥離層用塗工液を固形分で0.5g/
2 となるよう塗工して剥離層を形成した上に下記蒸着
アンカー層用塗工液を固形分で0.5g/m2 となるよ
う塗工して蒸着アンカー層を形成した以外は、実施例1
と同様に本発明の熱転写シートを得た。剥離層用塗工液 カルナバワックス 100部蒸着アンカー層用塗工液 メタクリル酸メチル 100部接着層用塗工液 カルナバワックス粒子(粒径0.2μm、融点83℃)のエマルジョン (固形分)40部 エチレンーアクリル酸共重合体粒子(粒径60nm、融点85℃)のエマルジ ョン (固形分)60部
【0016】実施例3 接着層用塗工液を下記組成物に変更した以外は、実施例
2と同様に本発明の熱転写シートを得た。接着層用塗工液 パラフィンワックス粒子(粒径0.2μm、融点70℃)のエマルジョン (固形分)20部 エチレンーアクリル酸共重合体粒子(粒径60nm、融点85℃)のエマルジ ョン (固形分)80部
【0017】実施例4 接着層用塗工液を下記組成物に変更した以外は、実施例
2と同様に本発明の熱転写シートを得た。接着層用塗工液 パラフィンワックス粒子(粒径0.2μm、融点70℃)のエマルジョン (固形分)80部 エチレンー酢酸ビニル共重合体粒子(粒径6μm、軟化点80℃)のエマルジ ョン (固形分)20部
【0018】実施例5 接着層用塗工液を下記組成物に変更した以外は、実施例
2と同様に本発明の熱転写シートを得た。接着層用塗工液 カルナバワックス粒子(粒径5μm、融点83℃)のエマルジョン (固形分)40部 エチレンーアクリル酸共重合体粒子(粒径60nm、融点85℃)のエマルジ ョン (固形分)60部
【0019】実施例6 接着層用塗工液を下記組成物に変更した以外は、実施例
2と同様に本発明の熱転写シートを得た。接着層用塗工液 カルナバワックス粒子(粒径12μm、融点83℃)のエマルジョン (固形分)40部 エチレンーアクリル酸共重合体粒子(粒径60nm、融点85℃)のエマルジ ョン (固形分)60部
【0020】実施例7 接着層用塗工液を下記組成物に変更した以外は、実施例
2と同様に本発明の熱転写シートを得た。接着層用塗工液 カルナバワックス粒子(粒径1μm、融点83℃)のエマルジョン (固形分)40部 エチレンーアクリル酸共重合体粒子(粒径15μm、融点85℃)のエマルジ ョン (固形分)60部
【0021】比較例1 接着層用塗工液を下記組成物に変更した以外は、実施例
2と同様に比較の熱転写シートを得た。接着層用塗工液 パラフィンワックス 100部
【0022】比較例2 接着層用塗工液を下記組成物に変更した以外は、実施例
2と同様に比較の熱転写シートを得た。接着層用塗工液 カルナバワックス粒子(粒径1μm、融点83℃)のエマルジョン (固形分)100部
【0023】比較例3 接着層用塗工液を下記組成物に変更した以外は、実施例
2と同様に比較の熱転写シートを得た。接着層用塗工液 エチレンーアクリル酸共重合体粒子(粒径60nm、融点85℃)のエマルジ ョン (固形分)100部
【0024】比較例4 接着層用塗工液を下記組成物に変更した以外は、実施例
2と同様に比較の熱転写シートを得た。接着層用塗工液 ポリアクリル酸エステル 100部
【0025】比較例5 裏面にスリップ層が設けられている厚さ9.0μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムを基材フィルムと
し、その一方の面に、下記組成の剥離層用塗工液を固形
分で2g/m2 となるよう塗工して剥離層を形成した上
に下記組成のインク層用塗工液を3g/m2 となるよう
塗工してインク層を形成し、比較の熱転写シートを得
た。剥離層用塗工液 カルナバワックス 100部インク層用塗工液 アルミペースト 70部 ポリエステル 30部
【0026】上記方法により作成した熱転写シートを用
いて下記のような印字条件にて印字を行い、印字感度、
印字の切れ、金属光沢感、箔持ちに関し、目視して評価
を行った。印字条件 印字速度 9msec/line 印字エネルギー 0.4mJ/dot 印圧 4Kg/line(257mm)
【0027】
【表1】 印字感度 ベタ印字部の印字抜け状態を目視により評価した。 ◎印字抜けが全くない。 ○問題にならない程度に印字抜けあり。 △印字抜けが目立つ。 ×印字不可能。印字の切れ 1〜2dot細線の縞を印字した際、縞(隣合う細線)
が再現できるものは◎、隣合う細線が一部(問題になら
ない程度に)つながっているものは○、隣合う細線のつ
ながっている程度が目立つものは△、ほとんどつながっ
ていて細線が再現できないものは×。金属光沢感 金属鏡面光沢感を目視により評価した。 ◎金属鏡面光沢あり。 ×金属鏡面光沢なし。箔持ち 金属板エッジにて軽く擦った際の箔、もしくは接着層の
破壊度合。 ◎極めて良好。 ○良好。 △良好ではないが使用可能。 ×使用不可能。
【0028】
【発明の効果】本発明の熱転写シートを用いて印字を行
った際、5μm程度の厚い接着層を形成した場合におい
ても、印字時の切れを低下させることなく印字を行うこ
とができる。これより、接着層を厚くして、平滑性の低
い紙に対しても充分な接着力を得ることができ、しかも
細線の再現性の高い印字も可能。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写シートの断面図である。
【図2】本発明の熱転写シートの応用例の断面図であ
る。
【符号の説明】
1.基材フィルム 2.剥離層 3.金属蒸着層 4.接着層 5.蒸着アンカー層 6.背面層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの一方の面に、剥離層、金
    属蒸着層及び接着層を順次設けた熱転写シートにおい
    て、該接着層が少なくとも樹脂粒子およびワックス粒子
    を含有することを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 上記接着層中の樹脂粒子およびワックス
    粒子の平均粒径が10μm以下であることを特徴とする
    請求項1記載の熱転写シート。
JP6312510A 1994-11-22 1994-11-22 熱転写シート Pending JPH08142530A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008077042A (ja) * 2006-08-22 2008-04-03 Dainippon Printing Co Ltd 立体模様が表現された回折格子記録媒体の作成方法
JP2009061692A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Nippon Ekyumatekku Kk 箔プリンタ
JP2011201212A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写用インクリボン及び画像形成物の製造方法
WO2021020238A1 (ja) * 2019-07-30 2021-02-04 尾池工業株式会社 転写フィルム、加飾フィルム成形体、加飾フィルム成形体の製造方法、サテンめっき調製品、容器、筐体、車両用内外装部材

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Effective date: 20031104