JPH0814248A - チルト機構 - Google Patents

チルト機構

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JPH0814248A
JPH0814248A JP16996994A JP16996994A JPH0814248A JP H0814248 A JPH0814248 A JP H0814248A JP 16996994 A JP16996994 A JP 16996994A JP 16996994 A JP16996994 A JP 16996994A JP H0814248 A JPH0814248 A JP H0814248A
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JP
Japan
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tilt mechanism
mounting member
shaft member
coil spring
stopper
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JP16996994A
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English (en)
Inventor
Sadayoshi Iwasaki
定義 岩崎
Katsutomo Soma
勝友 相馬
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Hokko KK
Original Assignee
Hokko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】部品管理および組立加工が容易で、製造コスト
を下げることができる。 【構成】軸部材12が、取付部材11の軸受け孔23に
回転可能に挿入されている。軸部材12は、円周方向に
溝31を有する。取付部材11は、溝31と係合するス
トッパ24を有する。コイルバネ13が、一端で取付部
材11の係合孔26に係止されている。コイルバネ13
は、軸部材12の周囲に締め付けられている。軸部材1
2は、溝31を挟む両側にコイルバネ13の締付けスペ
ースを有する。係合孔26は、締付けスペースに対応し
て2箇所に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ラップトップ
型パーソナルコンピュータやワードプロセッサの本体お
よびディスプレイ付き蓋など、1対の開閉体に取り付け
られ、これら開閉体の一方を他方に対して任意の角度で
保持するためのチルト機構に関する。
【0002】
【従来の技術】チルト機構は、例えば、図3に示すラッ
プトップ型パーソナルコンピュータでチルト機構収納部
1,1内に設けられている。従来のチルト機構として
は、例えば、図4に示すものがある。
【0003】すなわち、チルト機構は、コイルバネ2が
回転軸3と固定軸4とにまたがって摺動可能に締め付け
られ、コイルバネの締め付けトルクによって回転軸3が
固定軸4に対して角度を保持されるようになっている。
回転軸3は溝3aに係合したワッシャ5により蓋側取付
部6からの抜け落ちが防止されており、固定軸4はナッ
ト7により回転軸3からの抜け落ちが防止されている。
蓋側取付部6はディスプレイ付き蓋8に固定され、固定
軸4は本体9に固定されている。これにより、ディスプ
レイ付き蓋8は、本体9に対して任意の角度で保持され
る。
【0004】その他、従来のチルト機構としては、実開
平5−8027号に示すものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
チルト機構では、部品点数が多いため、部品管理および
組立加工に手数とコストがかかるという問題点があっ
た。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、部品管理および組立加工が容易
で、製造コストを下げることができるチルト機構を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の本発明に係るチルト機構は、1対の開閉
体に取り付けられ、これら開閉体の一方を他方に対して
任意の角度で保持するためのチルト機構において、前記
1対の開閉体の一方に固定される取付部材と、これらの
他方に取り付けられる軸部材と、コイルバネとを有し、
前記取付部材は軸受け孔を有し、前記軸部材は前記軸受
け孔に回転可能に挿入され、前記軸部材は円周方向に溝
を有し、前記取付部材は前記溝と係合するストッパを有
し、前記コイルバネは前記取付部材に係止され、前記軸
部材の周囲に摺動可能に締め付けられていることを、特
徴とする。
【0008】請求項2の本発明に係るチルト機構は、請
求項1のチルト機構において、前記取付部材は係合孔を
有し、前記コイルバネは一端で前記係合孔と係合し、前
記ストッパは前記取付部材の一部を立ち上げて形成され
ていることを特徴とする。
【0009】請求項3の本発明に係るチルト機構は、請
求項2のチルト機構において、前記軸部材は前記溝を挟
む両側に前記コイルバネの締付けスペースを有し、前記
取付部材は各締付けスペースと対応して、前記ストッパ
を挟む対称位置にそれぞれ前記係合孔を有することを特
徴とする。
【0010】コイルバネは、1つであっても、複数であ
ってもよく、2箇所の締付けスペースのいずれか一方の
みに設けられてもよく、両方に設けられてもよい。
【0011】請求項4の本発明に係るチルト機構は、請
求項2または3のチルト機構において、前記取付部材
は、固定される際の位置決め部を有することを特徴とす
る。
【0012】位置決め部は、凹部から成っても、凸部か
ら成っても、貫通孔から成ってもよく、いかなる形状か
ら成ってもよい。
【0013】請求項5の本発明に係るチルト機構は、請
求項1,2,3または4のチルト機構において、前記取
付部材は、前記ストッパを中心として対称形状を有し、
基部と、この基部から垂直に伸びる2つの軸受け部とを
一体的に有し、前記軸受け孔は各軸受け部に形成され、
前記軸部材は各軸受け孔に挿入されていることを特徴と
する。
【0014】
【作用】請求項1の本発明に係るチルト機構では、取付
部材に対して軸部材が回転すると、軸部材はコイルバネ
に対して摺動し、コイルバネの締め付けトルクによって
取付部材に対して回転角度を保持される。従って、取付
部材と軸部材とを1対の開閉体にそれぞれ取り付けれ
ば、開閉体の一方を他方に対して任意の角度で保持する
ことができる。軸部材は、その円周方向の溝とストッパ
とが係合しているため、回転可能なままで軸方向の移動
が制限され、取付部材から抜け落ちるのが防止されてい
る。
【0015】請求項2の本発明に係るチルト機構では、
コイルバネは一端で係合孔と係合しており、取付部材に
対する移動を確実に止められている。ストッパは、取付
部材の一部を立ち上げて形成されるため、構成が簡単で
ある。
【0016】請求項3の本発明に係るチルト機構では、
コイルバネの締付けスペースが軸部材の溝を挟む両側に
あるため、2つのコイルバネを各締付けスペースに設け
ることにより、開閉体の角度保持力を容易に倍増するこ
とができる。2つの同じコイルバネを各締付けスペース
に設けた場合には、軸部材の回転方向にかかわらず締め
付けトルクが同じになり、開閉体の開閉をともに同じ力
で行えるようにすることができる。
【0017】また、請求項3の本発明に係るチルト機構
では、係合孔はストッパを中心として対称位置にあるた
め、コイルバネを軸部材の他方の締付けスペースに設け
ることにより、軸部材の一方向への回転に対する締め付
けトルクを変えることができる。従って、同じ部材を用
いて、開閉体を開く方向の力を閉じる方向の力より大き
くしたり、逆に小さくしたりすることができる。
【0018】請求項4の本発明に係るチルト機構では、
取付部材の位置決め部と、ストッパを立ち上げることに
より形成された孔とによって、開閉体に固定する際の位
置決めが容易となる。
【0019】請求項5の本発明に係るチルト機構では、
取付部材が簡単な構成から成り、製造しやすい。軸部材
は、2箇所の軸受け孔で確実に保持される。また、取付
部材が対称形状を有するため、軸部材及びコイルバネを
2つの軸受け部のいずれの側からも取り付けることがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例につい
て説明する。図1および図2は、本発明の一実施例を示
している。図1および図2に示すように、チルト機構1
0は、取付部材11と、軸部材12と、コイルバネ13
とから成っている。
【0021】取付部材11は、1枚の板金を折り曲げて
形成され、基部21と、2つの軸受け部22,22とか
ら一体的に成っている。軸受け部22,22は、基部2
1から同じ方向に垂直に伸びている。軸受け部22,2
2には、軸受け孔23,23がそれぞれ形成されてい
る。取付部材11は、基部21にストッパ24を一体的
に有している。ストッパ24は、基部21の中央部を切
り起こし、斜めに立ち上げて形成されている。ストッパ
24を立ち上げることにより、基部21には、長孔25
が形成されている。
【0022】取付部材11は、ストッパ24を挟む対称
位置にそれぞれ係合孔26,26を有している。係合孔
26,26は、基部21と2つの軸受け部22,22と
の角に形成されている。基部21には、2つの取付孔2
7,27が形成されている。基部21の端部には、固定
される際の位置決め部28が形成されている。位置決め
部28は、基部21の端部を半円状に切り欠いて形成さ
れている。取付部材11は、ストッパ24を中心として
対称形状を有している。
【0023】軸部材12は、軸受け孔23,23の内径
とほぼ同じ外径を有し、軸受け孔23,23に回転可能
に挿入されている。軸部材12は円周方向に1本の溝3
1を有し、ストッパ24が溝31と係合している。溝3
1には、グリースを付着させておくとよい。軸部材12
は、溝31を挟む両側にコイルバネ13の締付けスペー
ス32,33を有している。軸部材12は、一端側側部
につまみ(図示せず)嵌合用の切削部34,34を有し
ている。
【0024】コイルバネ13は、2巻程度で構成され、
軸部材12の締付けスペース32の周囲に摺動可能に締
め付けられている。コイルバネ13は、突出した一端1
3aで取付部材11の係合孔26に回転しないよう係止
されている。係合孔26,26は、締付けスペース3
2,33に対応しており、締付けスペース32または3
3にコイルバネ13を設けたとき、コイルバネ13の一
端13aと係合可能な位置に形成されている。
【0025】チルト機構10を、例えば、図3に示すラ
ップトップ型パーソナルコンピュータに取り付ける場
合、位置決め部28をボスなどで位置付けて、取付部材
11を取付箇所に位置決めし、取付孔27,27でビス
およびナット(図示せず)により本体9に固定する。そ
して、軸部材12を、切削部34,34でディスプレイ
付き蓋8のつまみに取り付ける。ディスプレイ付き蓋8
および本体9には、チルト機構収納部1,1内にそれぞ
れチルト機構10,10が設けられる。これにより、チ
ルト機構10,10は、ディスプレイ付き蓋8を本体9
に対して任意の角度で保持することができる。
【0026】次に、作用を説明する。図1に示すチルト
機構10では、取付部材11に対して軸部材12が回転
すると、軸部材12はコイルバネ13に対して摺動し、
コイルバネ13の締め付けトルクによって取付部材11
に対して回転角度を保持される。従って、取付部材11
と軸部材12とを1対の開閉体にそれぞれ取り付けれ
ば、開閉体の一方を他方に対して任意の角度で保持する
ことができる。
【0027】軸部材12は、その円周方向の溝31とス
トッパ24とが係合しているため、回転可能なままで軸
方向の移動が制限され、取付部材11から抜け落ちるの
が防止されている。軸部材12は、2箇所の軸受け孔2
3,23で確実に保持されている。コイルバネ13は一
端13aで係合孔26と係合しており、取付部材11に
対する移動を確実に止められている。従って、チルト機
構10は、壊れにくい構造となっている。
【0028】ストッパ24は、取付部材11の一部を立
ち上げて形成されるため、構成が簡単で、取付部材11
の材料コストを下げることができる。取付部材11は、
1枚の板金を折り曲げた簡単な構成から成り、製造しや
すくなっている。チルト機構10は、取付部材11が対
称形状を有するため、軸部材12及びコイルバネ13を
軸受け部22,22のいずれの側からも取り付けること
ができる。従って、部品の種類を増やさずに、製品の種
類を増やすことができる。
【0029】従来のチルト機構では回転軸および固定軸
の抜け止めにワッシャおよびナットを必要としたが、チ
ルト機構10ではこれらの部材を必要としない。チルト
機構10は、取付部材11と軸部材12とコイルバネ1
3との僅か3個の部材により構成され、部品点数が従来
のチルト機構に比べて大幅に少なくて済むため、部品管
理および組立加工が容易で、製造コストを下げることが
できる。
【0030】チルト機構10は、機器などの開閉体に固
定するとき、取付部材11の位置決め部28と、長孔2
5とによって、開閉体に固定する際の位置決めが容易と
なっている。なお、位置決め部28を切欠により形成す
る代わりに、突出しにより形成してもよい。
【0031】なお、チルト機構10では、コイルバネ1
3の締付けスペース32,33が軸部材12の溝31を
挟む両側にあるため、2つのコイルバネ13を各締付け
スペース32,33に設けることにより、開閉体の角度
保持力を容易に倍増することができる。2つの同じコイ
ルバネ13を各締付けスペース32,33に設けた場合
には、軸部材12の回転方向にかかわらず締め付けトル
クが同じになり、1個のチルト機構10のみでも開閉体
の開閉をともに同じ力で行えるようにすることができ
る。
【0032】また、チルト機構10では、係合孔26は
ストッパ24を中心として対称位置にあるため、コイル
バネ13を軸部材12の他方の締付けスペース33に設
けることにより、軸部材12の一方向への回転に対する
締め付けトルクを変えることができる。従って、同じ部
材を用いて、開閉体を開く方向の力を閉じる方向の力よ
り大きくしたり、逆に小さくしたりすることができる。
【0033】なお、取付部材11、軸部材12およびコ
イルバネ13は、金属のほか、プラスチック、セラミッ
クス、その他、いかなる材料から成ってもよい。
【0034】チルト機構10は、ラップトップ型パーソ
ナルコンピュータやワードプロセッサなどの本体および
ディスプレイ付き蓋、化粧箱および鏡付き蓋、窓枠およ
び窓など、広範囲の開閉体に取り付け可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るチルト機構によれば、取付
部材と軸部材とコイルバネとにより構成することがで
き、部品点数が少なくて済むため、部品管理および組立
加工が容易で、製造コストを下げることができる。
【0036】特に、請求項2の本発明に係るチルト機構
では、ストッパが取付部材の一部を立ち上げて形成され
るため、構成が簡単で、取付部材の材料コストを下げる
ことができる。
【0037】特に、請求項3の本発明に係るチルト機構
では、2つのコイルバネを用いて開閉体の角度保持力を
容易に倍増することができ、2つの同じコイルバネを用
いた場合には、開閉体の開閉をともに同じ力で行えるよ
うにすることができ、また、同じ部材を用いて、開閉体
を開く方向の力を閉じる方向の力より大きくしたり、逆
に小さくしたりすることもできる。
【0038】特に、請求項4の本発明に係るチルト機構
では、開閉体に固定する際の位置決めが容易である。
【0039】特に、請求項5の本発明に係るチルト機構
では、壊れにくい構造であるとともに、製造が容易であ
り、また、取付部材が対称形状を有するため、部品の種
類を増やさずに、製品の種類を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のチルト機構の斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施例のチルト機構の分解斜視図で
ある。
【図3】チルト機構を備えたラップトップ型パーソナル
コンピュータの斜視図である。
【図4】従来例のチルト機構の断面図である。
【符号の説明】
10 チルト機構 11 取付部材 12 軸部材 13 コイルバネ 24 ストッパ 26 係合孔 28 位置決め部 31 溝 32,33 締付けスペース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1対の開閉体に取り付けられ、これら開閉
    体の一方を他方に対して任意の角度で保持するためのチ
    ルト機構において、 前記1対の開閉体の一方に固定される取付部材と、これ
    らの他方に取り付けられる軸部材と、コイルバネとを有
    し、 前記取付部材は軸受け孔を有し、前記軸部材は前記軸受
    け孔に回転可能に挿入され、前記軸部材は円周方向に溝
    を有し、前記取付部材は前記溝と係合するストッパを有
    し、前記コイルバネは前記取付部材に係止され、前記軸
    部材の周囲に摺動可能に締め付けられていることを、特
    徴とするチルト機構。
  2. 【請求項2】前記取付部材は係合孔を有し、前記コイル
    バネは一端で前記係合孔と係合し、前記ストッパは前記
    取付部材の一部を立ち上げて形成されていることを特徴
    とする請求項1記載のチルト機構。
  3. 【請求項3】前記軸部材は前記溝を挟む両側に前記コイ
    ルバネの締付けスペースを有し、前記取付部材は各締付
    けスペースと対応して、前記ストッパを挟む対称位置に
    それぞれ前記係合孔を有することを特徴とする請求項2
    記載のチルト機構。
  4. 【請求項4】前記取付部材は、固定される際の位置決め
    部を有することを特徴とする請求項2または3記載のチ
    ルト機構。
  5. 【請求項5】前記取付部材は、前記ストッパを中心とし
    て対称形状を有し、基部と、この基部から垂直に伸びる
    2つの軸受け部とを一体的に有し、前記軸受け孔は各軸
    受け部に形成され、前記軸部材は各軸受け孔に挿入され
    ていることを特徴とする請求項1,2,3または4記載
    のチルト機構。
JP16996994A 1994-06-28 1994-06-28 チルト機構 Pending JPH0814248A (ja)

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