JPH03199708A - 軸ロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は例えば、ラップトツブタイプのワードプロセッ
サ、パーソナルコンピュータのパネルデイスプレィなど
のように、本体に対して傾角調整を行う必要のある部材
に適用される軸ロック装置に関する。

［従来の技術］ パネルデイスプレィなどの機器はオペレータに適合した
角度に調整する必要があるところから、従来より軸ロッ
ク装置が使用されて傾角の無段階調整が行われるように
なっている。従来の軸ロック装置は、例えば特公昭６３
−２３４０７号あるいは実願平１−１３５３９７号に示
されるように、傾角調整を必要とする機器に直接又は間
接的に取り付けられる回転軸と、機器を支持する本体な
どの支持部材に直接又は間接的に取り付けられる固定軸
と、これら回転軸および固定軸に密接状態で外挿されて
回転軸の回転をロックするコイルばねとを備えて構成さ
れている０機器は回転軸に作用するコイルばねの摩擦ト
ルクによって角度保持される一方、この摩擦トルク以上
の操作力の作用により回動して傾角調整が行われるよう
になっている。

即ち、従来の軸ロック装置は回転体の回転がコイルばね
のコイル径を縮径する方向の場合は上記コイルばねのロ
ックトルクが生じ、上記回転が前、記方向とは逆の場合
には上記コイルばねのコイル径を拡径する方向となって
上記コイルばねのスリップトルクが生じる。

［発明が解決しようとする課題］ ところが従来の軸ロック装置は、ロック機能を有するコ
イルばねが１個だけ付設されているものであるから、回
転体の回転方向によってコイルばねのロックトルクある
いはスリップトルクのいずれか一方のみを利用した特性
しか得られず、他の特性を得ることはできなかった。

即ち、回転体の正逆回転で同一特性（同一トルク）とし
たり、ロックトルクとスリップトルクの両トルク間に大
差を生じる特性としたり、またこれら二つの特性間の任
意の特性にしたりすることは従来の軸ロック装置では不
可能であった。

本発明はこれらの事情を考慮してなされたものであり、
ロック機能を有するコイルばねを複数組付けることによ
り所望の特性を容易に設計することができる軸ロック装
置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため本発明は固定体と、固定体に回
転可能に取り付けられた回転軸と、この回転軸に密接状
態で外挿されると共に一端が前記固定体に掛止された２
以上のコイルばねとを備えていることを特徴としている
。

［作　用］ 上記構成では、複数のコイルばねが回転軸に対して個々
に作用し、回転軸の回転ロックは複数のコイルばねのト
ルクの総和によって行われる。

従って個々のコイルばねに対して、その線径、コイル径
、コイル巻数、コイル巻方向を種々設定することにより
、種々の特性を備えたものとなる。

［実施例］ 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明するが、各実
施例において同一要素には同一符号を付して重複する説
明を省略する。

第１図〜第４図は本発明の第１実施例を示す９軸ロツク
装置は傾角調整を必要とする機器（図示せず）を固定側
となる本体（図示せず）に回動可能に支持する枢支部位
に設けられるものであり、固定側の本体に直接又は間接
的に取り付けられる固定ブラケット１と、傾角調整が行
われる機器に直接又は間接的に取り付けられる回転軸２
と、回転軸２に外挿された２基のコイルばね３，４とを
備えている。固定ブラケットｌは回転軸２を回転可能に
支持する固定体となるものであり、側面から見て略ｒＵ
Ｊ字形に折曲され、その底辺部１ａが本体側に固着され
るようになっている。また、この底辺部１ａには同一線
上に位置するスリット５．６が対応形成されている。

前記回転軸２は固定ブラケットｌの左右の側辺部１ｂ、
１ｃを貫通することにより同ブラケット１に回転可能に
支持されている。この回転軸２は段付きシャフトとなっ
ており、その小径部が固定ブラケット１の側辺部１ｂ、
ｌｃを貫通すると共に、その大径部の端面が右側の側辺
部１ｃに当接している。又、固定ブラケット１の左側の
側辺部１ｂを抜き出た回転軸２の左端部にＥリング７が
嵌め合わされており、これらにより回転軸２は固定ブラ
ケット１に抜は止め状態で回転可能に支持されている０
回転軸２はその右端部が機器と接続される。この接続に
より傾角調整のため機器が回動すると、この回動と連動
して同方向に回転する。かかる連動を行うため回転軸２
の右端部には矩形などの非円形の連結部２ａが同軸的に
延びている。本実施例において、回転軸２は軸方向の貫
通孔８が形成された中空軸となっている。そして、機器
と本体との電気的接続を行う電線コードをこの貫通孔８
内に挿通することにより、電線コードの露出がなく、し
かも、その配線構造を簡素化することができる。また、
回転軸２が中空のため、軽量となる。

前記コイルばね３．４は巻方向が相互に逆巻きとなった
状態で回転軸２に外挿されている。これらのコイルばね
３．４はいずれも自由状態でそのコイル内径が回転軸２
の外径よりも小径となるように巻回されており、回転軸
２への外挿に際しては拡径状態で行われる。従って、こ
の外挿後にはいずれのコイルばね３．４も回転軸２に密
接して摩擦力が作用するようになっている。また、これ
らのコイルばねはいずれも一方の端部が自由端となって
いるが、固定ブラケット１の側辺部１ｂ。

ｌＣ側に位置する他方の端部は径方向に延設されてフッ
ク部３ａ、４ａとなっており、これらフック部３ａ、４
ａが固定ブラケットｌのスリット５．６にそれぞれ挿入
されて掛止されている。

以上の構成において、第４図のＴＳ方向への力が回転軸
２に作用すると、このＴＳ方向はコイルばね３，４のコ
イル径が拡径する方向であるため、各コイルばね３．４
と回転軸２との間にスリップ（スリップトルク）が生じ
、このスリップトルクを上回る外力により機器は同方向
へ回動する。一方、第４図のＴＬ方向への力が回転軸２
に作用すると、このＴＬ方向はコイルばね３．４のコイ
ル径が縮径する方向であるため、各コイルばね３，４と
回転軸２との間に摩擦力（ロックトルク）が生じ、この
ロックトルクを上回る外力により機器は同方向へ回動す
る。従って回転軸２はこれらのトルクを上回る外力によ
り正逆いずれの方向にも回転するが、この外力が上記ト
ルクを少しでも下回ればいずれの方向の回転もロックさ
れ機器は任意の角度で保持される。そして、機器の傾角
調整を行う場合には、機器を操作しこれらのトルク以上
の回転トルクを回転軸２に作用させて、回転軸２を回転
させることにより容易に行うことができる。このような
本実施例では、コイルばね３．４が２基設けられ、これ
らのコイルばね３゜４のスリップトルク又はロックトル
クの総和により傾角保持を行うものであるため、機器の
重量。

大きさが変った場合あるいは機器の傾角が変った場合に
も、確実な保持ができる。因みに本実施例では回転軸２
の回転に対する各コイルばね３．４のスリップトルクお
よびロックトルクが同一方向のため、単一のコイルばね
に比べて２倍のロックトルクが利用でき、このロックト
ルクで機器の傾角保持を行うことができる０本実施例で
はスリップトルクに比べてロックトルクが格段に大きく
なり、重量物の傾角保持に有効である。

第５図ないし第８図は本発明の第２実施例を示す。この
実施例ではコイルばね３の巻方向に対してコイルばね４
が同一の巻方向となっている。また、固定ブラケットｌ
の底辺部１ａのスリット５．６は前後にずれた位置に形
成されており、スリット５にはコイルばね３のフック部
３ａが掛止される一方、スリット６にはコイルばね４の
フック部４ａが掛止されている。このような第２実施例
では、回転軸２に一方向への回転力が作用すると、いず
れか一方のコイルばね３又は４がスリップトルクを生じ
、他方のコイルばね４又は３がロックトルクを生じる。

又、反対方向の回転力も同様であり、いずれかのコイル
ばねからロックトルクが生じ、他のコイルばねからスリ
ップトルクが生じる。従って、回転軸２は両回転方向に
対して一方のコイルばねのスリップトルクと他方のコイ
ルばねのロックトルクとの総和により回転制御されるた
め、両回転方向に対するロック力が同一となっている。

即ち、回転軸２の正逆回転において同一特性が得られる
。

第９図ないし第１１図は第２実施例の変形例を示し、コ
イルばね３，４として角線のコイルが使用されており、
回転軸２に対しての接触を良好に保っており、その作用
は第２実施例と同様である。

第１２図ないし第１４図は第２実施例のさらに別の変形
例を示し、回転軸２が中実軸に成形されている。この変
形例は電線コードの配線を考慮する必要のない機器ある
いは容器蓋のように電線コードの配線が不要な機器に適
用することができるものであり、回転軸２が中実のため
、その成形が容易となるメリットがある。

第１５図ないし第１７図は本発明の第３実施例を示す、
この実施例ではコイルばね３，４に加えて、さらに２基
のコイルばね９，１０が回転軸に外挿されている。これ
らのコイルばね３．４および９．１０はいずれも巻方向
が同一となっているが左側のコイルばね３．９のフック
部３ａ、９ａはスリット５に掛止され、右側のコイルば
ね４゜１０のフック部４ａ、１０ａはスリット６に掛止
されている。このような構造では回転軸２に対してコイ
ルばね３．９が一組となって同一の作用を行い、コイル
ばね４．１０が一組となって同一の作用を行う。従って
、この実施例では第２実施例に比べて、２倍のスリップ
トルクおよびロックトルクが回転軸２に作用し、ロック
力の増大がなされている。なお、本発明では２基のコイ
ルばね３．４の巻数を増加させて、ロック力を増大して
も良い、又、３基のコイルばね３，９．１０の巻方向に
対し、コイルばね３の巻方向を逆方向としても良い、後
者の場合には回転軸の特定方向の回転に対して大きな力
でロックを行うことができる一方、反対方向の回転は小
さな力で行うことができるメリットがある。

第１８図ないし第２０図は本発明の第４実施例を示す、
この実施例では固定体となっている固定ブラケット１が
左右に２分割されており、各分割体１１．１２が本体に
固着されるようになっている。このように固定ブラケッ
ト１を分割することにより、本体への取り付は自由度が
拡大する０例えば、分割体１１を本体の水平面部分に固
着し、分割体１２を本体の垂直面部分に固着することに
より、軸ロック装置は支持側の本体の形状、構造に対応
した取り付けが可能となるものである。

［発明の効果］ 本発明は回転軸の回転制御を行うコイルばねを２以上設
ける構造であるため、得られる特性の巾が拡がり、設計
自由度の拡大とした軸ロック装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の第１実施例を示す断面図
、正面図、底面図および右側面図、第５図ないし第８図
は第２実施例を示す断面図、正面図、底面図および右側
面図、第９図ないし第１１図は第２実施例の変形例を示
す断面図、正面図および底面図、第１５図ないし第１７
図は第３実施例を示す断面図、正面図および底面図、第
１８図ないし第２０図は第４実施例を示す断面図、正面
図および底面図である。 ■・・・固定ブラケット（固定体）、２・・・回転軸、
３．４，９．１０・・・コイルばね、 ３ａ、４ａ、９ａ、１０ａ＝−フック部。 特　許　出　願　人　日本発条株式会社３□ 亮９図 ４１０目 第１１目 手続補正書 （方式） ％式％ ２、発明の名称 軸ロック装置 ３゜ 補正をする者 事件との関係特許出願人 住所 氏　名　（４６４）日本発条株式会社 ５、補正命令の日付 平成 ２年 ４月２４日（発送臼） ［補正の内容］ （１）明細書第１２頁第１１行「底面図、ｊと「第１５
図」との間に下記の文章を加入する。 記 「第１２図ないし第１４図は第２実施例のさらに別の変
形例を示す断面図、正面図、および底面図、」

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 固定体と、固定体に回転可能に取り付けられた回転軸と
   、この回転軸に密接状態で外挿されると共に一端が前記
   固定体に掛止された２以上のコイルばねとを備えている
   ことを特徴とする軸ロック装置。