JP3737160B2 - 折り畳み携帯電話機用ヒンジ機構及び折り畳み携帯電話機 - Google Patents

折り畳み携帯電話機用ヒンジ機構及び折り畳み携帯電話機 Download PDF

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】
本発明は携帯電話機のヒンジ機構に関する。
【0003】
一般に、所謂折り畳み式の携帯電話機10は、図44に示すように、電話機本体11と、これに取り付けてあるフリッパ12とを有する。フリッパ13は、ヒンジ機構12によって支持されており、矢印Aで示す開く方向、及び矢印Aで示す閉じる方向に回動する。
【0004】
携帯電話機10を使用していないときにはフリッパ12は、図44(A)に示すように、閉じ位置Pにロックされており、テンキ−部14を覆っている。通話をするに際して、ロック解除操作をすると、フリッパ12は、図44(B)に示すように、A方向に145度回動され、開き位置P2に保持される。
【0005】
図44(B)の状態において、例えば携帯電話機10を落としたりして、フリッパ12に矢印A方向の強い力が加わった場合には、フリッパ12は、図44(C)に示すように、矢印A方向に最大で、過剰開き位置Pまで回動し、その後、開き位置Pに戻る。
【0006】
従って、上記ヒンジ機構13は、次の要件を満たすことが必要とされる。
【0007】
1.ロックが解除されたときに、フリッパ12を位置Pから自動的にA方向に回動させること。
【0008】
2.フリッパ12を、位置Pに保持させること。
【0009】
3.フリッパ12の位置Pまでの回動を許容すること。
【0010】
4.位置P2を越えて矢印A方向に回動したフリッパ12を、位置Pに戻すこと。
【0011】
また、ヒンジ機構13は、更に次の要件を満たすことが望ましい。
【0012】
1.小型であること。
【0013】
2.モジュ−ル化されていること。
【0014】
3.ダンパを有すること。
【従来の技術】
【0015】
図45は、従来のヒンジ機構20を示す。
【0016】
ヒンジ機構20は、パイプ21,開き用ねじりコイルばね22,閉じ用ねじりコイルばね23,及び駒24等を有する。
【0017】
ばね22は、フリッパ12を、矢印A方向に、位置Pまで回動させる。ばね23は、フリッパ12が過剰に開くときに撓み、フリッパ12を位置Pへ戻す。
【0018】
ばね22の一端の腕部22aが、軸25のスリット25aと嵌合している。ばね22の他端の腕部22bは、板27に当接している。板27は、フリッパ12に固定してある。
【0019】
ばね23の一端の腕部23aは、板27とフリッパ12との間に挟まれている。ばね23の他端の腕部23bは、駒24の孔24aに差し込まれている。
【0020】
駒24は、軸25に回動可能に支持されている。駒24は、突起24bがストッパ28に当接するとそれ以上の回動(矢印B方向からみて時計方向の回動)を制限される。
【0021】
図44(A)に示すように、フリッパ12が閉じ位置Pにロックされているときには、ばね22はねじられている。駒24は回動可能であり、ばね23の腕部23bはフリ−であるため、ばね23はねじられていない。ロックが解除されると、フリッパ12は、ばね22のばね力によって矢印A1方向に回動される。駒24は、軸25の回りをから回りする。
【0022】
駒24が回ってきて突起24bがストッパ28に当接すると、ばね23のばね力が、ばね22のばね力に抗するように作用する。フリッパ12は、図46に示すように、ばね23のばね力Fとばね22のばね力Fとがバランスした状態で回動を停止し、位置Pに保持される。
【0023】
開き位置Pに位置しているフリッパ12に、矢印A方向の強い力が加わった場合には、フリッパ12は、ばね23をねじりながら更に開かれる。このとき、ばね22は、ねじりを解かれる方向に変形する。この強い力がかからなくなると、フリッパ12は、ばね23のばね力によって、矢印A方向に回動されて、位置Pに戻される。
【0024】
図47(A),(B)は、従来のロック・ロック解除機構30を示す。この機構30は、押し釦部材31と、ロック部材32と、引っ張りコイルばね33と、圧縮コイルばね34とを有する。
【0025】
操作前の状態では、図47(A)に示すように、ロック部材32が圧縮コイルばね34によってU方向に変位しており、ロック爪部32aが開口35より突き出ている。指先で押し釦部材31を押すと、図47(B)に示すように、押し釦部材31がばね33に抗してX方向に変位し、押し釦部材31がロック部材32を押す。ロック部材32は、X方向に変位するとともに、斜めの長孔32bがピン36に案内されて、U方向にばね34に抗して変位する。これにより、ロック爪部32aが開口35内に後退して、フリッパに対するロックが解除される。指先を押し釦部材31より離すと、押し釦部材31と、ロック部材32とは、夫々ばね33、34によって元に戻され、図47(A)に示す状態となる。
【発明が解決しようとする課題】
【0026】
図45に示す上記のヒンジ機構20は、以下に挙げる問題点を有する。
【0027】
1.設計の自由度が制限される。
通話時において、フリッパ12は、ねじられている状態にあるばね22のばね力Fと、ほんの少しねじられた状態にあるばね23のばね力Fとが釣り合った状態で、位置Pに保たれている。
【0028】
このため、ばね22のばね定数をK,ばね23のばね定数をKとすると、K,Kは、K<Kの関係を満足するように定める必要がある。K>K,K=Kである場合には、フリッパ12の開き位置Pが所定の位置からずれた位置となってしまうからである。
【0029】
このため、ばね22のばね定数Kと、ばね23のばね定数Kとを独立に自由に設定することが出来ず、この点で設計の自由度が制限されていた。
【0030】
2.フリッパ12の満足した動きを得にくい。
【0031】
上記のばね22,23のばね定数K,KをK<Kと定める関係から、フリッパ12の位置P1から位置Pへ開く動作がゆっくりすぎたり、逆に早すぎたり、フリッパ12が過剰に開くときの動作が重くなりすぎたりすることが起きる虞れがあった。
【0032】
3.電話機に組込みにくい。
【0033】
モジュ−ル化されていないため、携帯電話機に組み込む作業に手間がかかる。更に従来例のヒンジ機構ではコネクタ部を設けようとすると、かなり筐体が大きくなり小型化を阻害する。
【0034】
また、図47に示す従来のロック・ロック解除機構30は、四つの独立している部材、即ち、押し釦部材31と、ロック部材32と、引っ張りコイルばね33と、圧縮コイルばね34とが組み込まれた構成であるため、比較的広いスペ−スを必要とし、携帯電話機の小型化を図ることが困難であった。
【0035】
そこで、本発明は、上記課題を解決した折り畳み携帯電話機用ヒンジ機構及び折り畳み携帯電話機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0036】
請求項1の発明は、閉じ位置と開き位置との間を回動する折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機に組込まれるヒンジ機構であって、
上記折り畳み体を回動させる一の回転軸と、
該回転軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記回転軸に付与する第2のばね部材と、
開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように、上記第1のばね部材のばね力を受け止める第1のストッパと、
上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように上記第2のばね部材のばね力を受け止める第2のストッパとを有し、
上記第1のストッパが上記第1のばね部材のばね力を受け止め、上記第2のストッパが上記第2のばね部材のばね力を受け止めた状態で、上記回転軸の回動が停止し、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したものである。
【0037】
請求項2の発明は、閉じ位置と、開き位置との間を回動する折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機に組込まれるヒンジ機構であって、
上記折り畳み体を回動させる一の回転軸と、
該回転軸に嵌合して設けてあり、該回転軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記回転軸に付与する第2のばね部材と、
開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1のばね部材のばね力 が上記回転軸に作用しないように、上記第1のばね部材のばね力を受け止める第1のストッパと、
上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように上記第2のばね部材のばね力を受け止める第2のストッパと、
上記折り畳み体が上記閉じ位置より上記開き位置に回動する際にダンパ作用をなすダンパ部とを有し、
上記第1のストッパが上記第1のばね部材のばね力を受け止め、上記第2のストッパが上記第2のばね部材のばね力を受け止めた状態で、上記回転軸の回動が停止し、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする。
折り畳み携帯電話機用ヒンジ機構。
【0038】
請求項3の発明は、閉じ位置と開き位置との間を回動する折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機に組込まれるヒンジ機構であって、
第1の軸と、
上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を受け止める第1のストッパと、
上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記第2の軸に付与する第2のばね部材と、
上記第1の軸に設けてあり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して上記折り畳み体が閉じる方向に独立して回動することを制限し、且つ上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2の軸の回動を止める第2のストッパとを有し、
上記第1のストッパにより上記第1の軸の回動が止まり、上記第2のストッパにより上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動が止まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする。
【0039】
請求項4の発明は、閉じ位置と開き位置との間を回動する折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機に組込まれるヒンジ機構であって、
第1の軸と、
上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与するばね部材と、
開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を止めるストッパと、
上記第2の軸と一体的に設けてある実質上楕円形状のカム部と、
上記第1の軸にこれと一体的に回動するように設けてあり、上記カム部を弾性的に挟んでおり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して独立に回動することを制限し、且つ上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに、上記カム部によって押し拡げられ、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記カム部を介して上記第2の軸に付与する挟み板ばねとを有し、
上記ストッパにより上記第1の軸の回動が停止し、且つ上記カム部と上記挟み板ばねとによって、上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動位置が定まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする。
【0040】
請求項5の発明は、閉じ位置と開き位置との間を回動する折り畳み体を有する折り畳み 携帯電話機に組込まれるヒンジ機構であって、
第1の軸と、
上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
該第1の軸に嵌合して設けてあり、該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を止める第1のストッパと、
上記第2の軸に嵌合して設けてあり、上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記第2の軸に付与する第2のばね部材と、
上記第1の軸に設けてあり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して上記折り畳み体が閉じる方向に独立して回動することを制限し、且つ上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2の軸の回動を止める第2のストッパと、
上記折り畳み体が上記閉じ位置より上記開き位置に回動する際にダンパ作用をなすダンパ部とを有し、
上記第1のストッパにより上記第1の軸の回動が止まり、上記第2のストッパにより上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動が止まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする。
【0041】
請求項6の発明は、閉じ位置と開き位置との間を回動する折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機に組込まれるヒンジ機構であって、
第1の軸と、
上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
該第1の軸に嵌合して設けてあり、該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与するばね部材と、
開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を止めるストッパと、
上記第2の軸と一体的に設けてある実質上楕円形状のカム部と、
上記第1の軸にこれと一体的に回動するように設けてあり、上記カム部を弾性的に挟んでおり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して独立に回動することを制限し、且つ上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに、上記カム部によって押し拡げられ、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記カム部を介して上記第2の軸に付与する挟み板ばねと、
上記折り畳み体が上記閉じ位置より上記開き位置に回動する際にダンパ作用をなすダンパ部とを有し、
上記ストッパにより上記第1の軸の回動が停止し、且つ上記カム部と上記挟み板ばねとによって、上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動位置が定まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする。
【0042】
請求項7の発明は、請求項2,5,6,のいずれかにおいて、上記ダンパ部は、円板状のブレ−キシュが摩擦面を擦りつつ回転し、上記折り畳み体が閉じ位置にあるときには、上記ブレ−キシュが上記摩擦面を押圧する力を上記折り畳み体が開き位置にあるときより大きくする手段を有する摩擦ダンパ部である構成としたことを特徴とする。
【0043】
請求項8の発明は、請求項2,5,6のいずれかにおいて、上記ダンパ部は、円板状のブレ−キシュが摩擦面を擦りつつ回転する摩擦ダンパ部であり、
該摩擦ダンパ部は、圧縮された状態で組込まれているねじり圧縮コイルばねを有し、
該ねじり圧縮コイルばねのねじりに対する弾撥力が、上記折り畳み体を開き位置に付勢するように作用し、
該ねじり圧縮コイルばねの圧縮に対する弾撥力が、上記ブレ−キシュが摩擦面を押圧する力を付与するよう構成したことを特徴とする。
【0044】
請求項9の発明は、折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機であって、
上記折り畳み体を閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジ機構を有し、
該ヒンジ機構を、
上記折り畳み体を回動させる一の回転軸と、
該回転軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記回転軸に付与する第2のばね部材と、
開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように、上記第1のばね部材のばね力を受け止める第1のストッパと、
上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように上記第2のばね部材のばね力を受け止める第2のストッパとを有し、
上記第1のストッパが上記第1のばね部材のばね力を受け止め、上記第2のストッパが上記第2のばね部材のばね力を受け止めた状態で、上記回転軸の回動が停止し、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする。
【0045】
請求項10の発明は、折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機であって、
上記折り畳み体を閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジ機構を有し、
該ヒンジ機構を、
上記折り畳み体を回動させる一の回転軸と、
該回転軸に嵌合して設けてあり、該回転軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記回転軸に付与する第2のばね部材と、
開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように、上記第1のばね部材のばね力を受け止める第1のストッパと、
上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように上記第2のばね部材のばね力を受け止める第2のストッパと、
上記折り畳み体が上記閉じ位置より上記開き位置に回動する際にダンパ作用をなすダンパ部とを有し、
上記第1のストッパが上記第1のばね部材のばね力を受け止め、上記第2のストッパが上記第2のばね部材のばね力を受け止めた状態で、上記回転軸の回動が停止し、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする。
【0046】
請求項11の発明は、折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機であって、
上記折り畳み体を閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジ機構を有し、
該ヒンジ機構を、
第1の軸と、
上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回 転力を付与する第1のばね部材と、
開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を受け止める第1のストッパと、
上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記第2の軸に付与する第2のばね部材と、
上記第1の軸に設けてあり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して上記折り畳み体が閉じる方向に独立して回動することを制限し、且つ上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2の軸の回動を止める第2のストッパとを有し、
上記第1のストッパにより上記第1の軸の回動が止まり、上記第2のストッパにより上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動が止まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする。
【0047】
請求項12の発明は、折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機であって、
上記折り畳み体を閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジ機構を有し、
該ヒンジ機構を、
第1の軸と、
上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与するばね部材と、
開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を止めるストッパと、
上記第2の軸と一体的に設けてある実質上楕円形状のカム部と、
上記第1の軸にこれと一体的に回動するように設けてあり、上記カム部を弾性的に挟んでおり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して独立に回動することを制限し、且つ上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに、上記カム部によって押し拡げられ、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記カム部を介して上記第2の軸に付与する挟み板ばねとを有し、
上記ストッパにより上記第1の軸の回動が停止し、且つ上記カム部と上記挟み板ばねとによって、上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動位置が定まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする。
【0048】
請求項13の発明は、折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機であって、
上記折り畳み体を閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジ機構を有し、
該ヒンジ機構を、
第1の軸と、
上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
該第1の軸に嵌合して設けてあり、該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、 開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を止める第1のストッパと、
上記第2の軸に嵌合して設けてあり、上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記第2の軸に付与する第2のばね部材と、
上記第1の軸に設けてあり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して上記折り畳み体が閉じる方向に独立して回動することを制限し、且つ上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置 に到ったときに、上記第2の軸の回動を止める第2のストッパと、
上記折り畳み体が上記閉じ位置より上記開き位置に回動する際にダンパ作用をなすダンパ部とを有し、
上記第1のストッパにより上記第1の軸の回動が止まり、上記第2のストッパにより上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動が止まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする。
【0049】
請求項14の発明は、折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機であって、
上記折り畳み体を閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジ機構を有し、
該ヒンジ機構を、
第1の軸と、
上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
該第1の軸に嵌合して設けてあり、該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与するばね部材と、
開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を止めるストッパと、
上記第2の軸と一体的に設けてある実質上楕円形状のカム部と、
上記第1の軸にこれと一体的に回動するように設けてあり、上記カム部を弾性的に挟んでおり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して独立に回動することを制限し、且つ上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに、上記カム部によって押し拡げられ、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記カム部を介して上記第2の軸に付与する挟み板ばねと、
上記折り畳み体が上記閉じ位置より上記開き位置に回動する際にダンパ作用をなすダンパ部とを有し、
上記ストッパにより上記第1の軸の回動が停止し、且つ上記カム部と上記挟み板ばねとによって、上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動位置が定まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする。
【作用】
【0050】
請求項1のヒンジ機構の発明において、第1,第2のストッパを設けた構成は、折り畳み体の開き位置を、第1のばね部材のばね力と第2のばね部材のばね力とのバランスにより決定されるのではなく、第1のストッパの位置と第2のストッパの位置とが折り畳み体の開き位置を決定するように作用する。
【0051】
請求項2のヒンジ機構の発明において、第1,第2のばね部材を回転軸に嵌合させて設け、且つダンパ部を回転軸に直結して設けた構成は、ダンパ部を備えたヒンジ機構をモジュ−ル化することを可能とするように作用する。請求項3及び請求項4のヒンジ機構の発明において、第1の軸と第2の軸とを設けた構成は、第1の軸と第2の軸とが、ヒンジ機構が有するべき機能を分担するように作用する。
【0052】
請求項5及び請求項6のヒンジ機構の発明において、第1,第2のばね部材をダンパ部を第1の軸に直結して設けた構成は、ダンパ部を備えたヒンジ機構をモジュ−ル化することを可能とするように作用する。
【0053】
請求項7のヒンジ機構の発明において、折り畳み体が閉じ位置にあるときに、押圧力を通常より大きくする構成は、第1のばね部材がねじれてばね力が強くなっている分、摩擦トルクを増やすよう作用する。
【0054】
請求項8のヒンジ機構の発明において、ねじり圧縮コイルばねを設けた構成は、押圧力を付与するための専用の圧縮コイルばねを不要とするように作用する。請求項9の折り畳み携帯電話機の発明において、請求項1記載の構成のヒンジ機構を電話機本体に組込んだ構成は、折り畳み体を安定に開かせるように作用する。
【0055】
請求項10の折り畳み携帯電話機の発明において、請求項2記載の構成のヒンジ機構を折り畳み体に組込んだ構成は、折り畳み体を安定に開かせるように作用すると共に、電話機本体内に空間を形成するように作用する。
【0056】
請求項11の折り畳み携帯電話機の発明において、請求項3記載の構成のヒンジ機構を折り畳み体に組込んだ構成は、折り畳み体を安定に開かせるように作用すると共に、電話機本体内に空間を形成するように作用する。請求項12の折り畳み携帯電話機の発明において、請求項4記載の構成のヒンジ機構を折り畳み体に組込んだ構成は、折り畳み体を安定に開かせるように作用すると共に、電話機本体内に空間を形成するように作用する。
【0057】
請求項13の折り畳み携帯電話機の発明において、請求項5記載の構成のヒンジ機構を折り畳み体に組込んだ構成は、折り畳み体を安定に開かせるように作用すると共に、電話機本体内に空間を形成するように作用する。
【実施例】
【0058】
〔第1実施例〕(請求項1,2の発明の実施例)
図1乃至図3は、本発明の第1実施例になるヒンジ機構40を示す。
【0059】
図3(B),(E),(F)は、夫々B−B線、E−E線、F−F線に沿う断面図である。ヒンジ機構40は、大略単一の回転軸41と、軸41の右端側のロ−タリオイルダンパ部42と、軸41の中央部の開き機構部43と、軸41の左端側の閉じ機構部44とを有する。
【0060】
ヒンジ機構40は、円柱形状を有し、モジュ−ル化された構造を有する。オイルダンパ部42は、図3(B)に示すように、シリコ−ンオイルが充填してある筒状のケ−シング45内に、軸41に固定された回転体46が組込まれ、シリコ−ンオイル内において、回転体46がシリコ−ンオイルによって抵抗を受けつつ軸41と一体的に回転する構造を有する。
【0061】
開き機構部43は、大略、軸41に嵌合している第1のばね部材としての開き用ねじりコイルばね47と、これを囲む筒状のケ−シング48とを有する。閉じ機構部44は、大略、軸41に嵌合している第2のばね部材としての閉じ用ねじりコイルばね49と、これと囲む筒状のケ−シング50とを有する。
【0062】
図2及び図3(E)に示すように、ケ−シング48は、その端面48−1に、開きばね用円弧状スリット48−2,閉じばね用円弧状スリット48−3,第1のストッパとしての開きばね用ストッパ48−4,第2のストッパとしての閉じばね用ストッパ48−5を有する。
【0063】
スリット48−2は、角度α(約180度)を有する。スリット48−3は、角度β(約35度)を有する。ストッパ48−4は、スリット48−2のA1方向端である。ストッパ48−5は、スリット48−3のA2方向端である。ストッパ48−4とストッパ48−5との間の寸法aと、ピン51の径bとは等しい。
【0064】
ピン51は、軸41に固定してあり、軸41の径方向に突き出している。このピン51は、ケ−シング48の端面48−1のすぐ裏側に位置している。
【0065】
開き用ねじりコイルばね47は、ばね定数K3を有し、一端に腕部47a,他端は、腕部47bを有する。腕部47aは、コイルばね47の軸線方向に延在している。
【0066】
閉じ用ねじりコイルばね49は、ばね定数K4を有し、一端に腕部49a,他端に腕部49bを有する。腕部49a,49bは共に、コイルばね49の軸線方向に延在している。
【0067】
ばね47のばね定数K3は、主にフリッパの開く動作を考慮して、ばね49のばね定数K4とは関係なく、所望の値に定めてある。また、ばね49のばね定数Kは、主にフリッパの過剰開き動作を考慮して、ばね47のばね定数K3とは関係なく所望の値に定めてある。
【0068】
ばね47は、腕部47bがケ−シング45の切欠45aに係合して固定され、腕部47aがケ−シング48のスリット48−2に嵌合した状態で、組込まれている。
【0069】
ばね49は、腕部49bがケ−シング50の孔50aに係合して固定され、腕部49aがケ−シング48のスリット48−3を挿通した状態で、組込まれている。
【0070】
ケ−シング48は、爪部48−6を、ケ−シング45の凹部45bと嵌合されて、ケ−シング45と結合してある。ケ−シング50は、爪部50bをケ−シング48の凹部48bと嵌合されて、ケ−シング48と結合してあり、且つワッシャ52によって軸41に止められている。
【0071】
組み立てた状態において、ヒンジ機構40は、図1,図3及び図6(E)に示す状態となる。この状態は携帯電話機に組込まれたときにおいては、通話時の状態に相当する。
【0072】
ばね47は、無荷重の状態から腕部47aが固定されている腕部47bに対してA方向に少しねじられた状態にあり、腕部47aは、ストッパ48−4に押し当たっている。
【0073】
ばね48は、無荷重の状態から、腕部49aが固定されている腕部49bに対してA方向に少しねじられた状態にあり、腕部49aは、ストッパ48−5に押し当たっている。
【0074】
腕部47aの根本部分47a−1と、腕部49aの先端寄りの部分49a−1とが、間に、ピン51を挟み込んでいる。
【0075】
〔携帯電話機60〕
図4及び図5は、上記構成のヒンジ機構40が組込まれている折り畳み携帯電話機60を示す。携帯電話機60は、電話機本体61の一端側のヒンジ組込み部61−1にヒンジ機構40が組込まれて固定され、折り畳み体としてのフリッパ62がヒンジ機構40の回転軸41の両端部に嵌合して取り付けられた構造を有する。
【0076】
この携帯電話機60は、折り畳み携帯電話機に関する本発明の第1実施例(請求項10の発明の一実施例)である。
【0077】
ヒンジ機構40は、ケ−シング48の周面の凸部48−8を、電話機本体61の凹部61−2に嵌合させて、回転軸41の回転方向上、所定の角度位置に定められて組込まれている。この所定の角度位置は、フリッパ62が、図6(B)に示す開き位置P2 に位置する角度としてある。
【0078】
電話機本体61は、受話器部63,送話器部64,表示部65,テンキ−部66及びロック・ロック解除機構部67を有する。
【0079】
ロック・ロック解除機構部67は、一の部材68と、一のばね部材69とを有する。部材68は、略三角形状のロック爪部68aと押釦部68bとを有する。ばね部材69は、腕部69aが押釦部68bを付勢し、腕部69bがロック爪部68aを付勢している。
【0080】
〔携帯電話機60に組み込まれているヒンジ機構40の動作〕
次に、携帯電話機60に組込まれているヒンジ機構40の動作について、図6を併せ参照して説明する。
【0081】
ここで、回転軸41の回動角度位置は、ピン51を基準として表わす。
【0082】
フリッパ62が、閉じ位置P,開き位置P,過剰開き位置Pに位置するときの回転軸41の回転角度位置を、夫々P1a,P2a,P3aで表わす。
【0083】
(1)フリッパ62が折り畳まれているとき(図6(A),(D))。
フリッパ62は、凹部62aをロック爪部68aによって係止されて、閉じ位置P1 にロックされている。
【0084】
回転軸41は、図6(E),(D)に示すように、位置P2aよりA方向に145度回動された位置に位置している。また、ピン51が腕部47aの根本部47a−1を押して、ばね47がA方向にねじられている。
【0085】
(2)押釦部68bを押したとき。
【0086】
図4中、押釦部68bを押すと、フリッパ62に対するロックを解除され、ばね47のばね力によって、回転軸41がA方向に回動し、フリッパ62を開き位置P方向に回動させる。
【0087】
(3)フリッパ62を回動させるときの動作。
【0088】
回転軸41は、オイルダンパ部42の回転体62をシリコ−ンオイル内で回転させつつ、即ちオイルダンパ部42により発生する回転を妨げる方向のトルクに抗しつつ低速で回転する。これにより、フリッパ62は、比較的ゆっくりと開く。
【0089】
(4)フリッパ62を開き位置P2 に保持する動作。
【0090】
図6(E)に示すように、コイルばね49の腕部49aは、ストッパ48−5に押し当たっている。
【0091】
スリット48−2内を動いてきた腕部47aは、ストッパ48−4に押し当たり、それ以上のA方向への移動を制限される。また、ピン51は、ストッパ48−5に押し当たっている腕部49aと、ストッパ48−4に押し当たった腕部47aとによって挟まれた状態となる。これにより、回転軸41は、角度位置P2aで、回動を拘束される。
【0092】
ばね47及び49のばね力は、共にストッパ48−4,48−5によって受け止められている。ピン51にはばね47,49のばね力は作用していない。
【0093】
従って、ばね47,49のばね力とは全く無関係に、回転軸41が回動を拘束される位置は、上記の角度位置P2aに一義的に定まる。回転軸41が回動を拘束されることによって、フリッパ62は、図6(B)に示す開き位置Pに保持される。
【0094】
(5)フリッパ62が過剰に開かれたとき。
【0095】
図6(F)に示すように、ピン51が腕部49aを押し、ばね49がA方向にねじられ、回転軸41がA方向に回動する。このように、回転軸41がばね49のねじりを伴ってA方向に回動することによって、フリッパ62は、図6(F)に示すように、過剰に開かれる。
【0096】
フリッパ62に加わった強い力が解除されると、回転軸41は矢印A方向に回動されて、位置P2aに戻され、前記と同じく、回動を拘束される。フリッパ62は、開き位置Pに戻されてその位置に保たれる。
【0097】
〔第2実施例〕(請求項3,5の発明の実施例)
図7及び図9は、本発明の第2実施例になるヒンジ機構70を示す。
【0098】
ヒンジ機構70は、大略、図1のヒンジ機構40において、単一の回転軸41を二つの軸に分けた構造を有する。このヒンジ機構70は、ロ−タリオイルダンパ部71と、開き・閉じ機構部72とが、フック73を凸部74に係合されて結合された略円柱形状のモジュ−ル化された構造を有する。ヒンジ機構70は、電話機本体内に組込まれる関係上、径Dが約8mmと小型である。長さLも約15mmと短い。
【0099】
[ロ−タリオイルダンパ部71の構造〕
ロ−タリオイルダンパ部71は、図9に示すように、軸部75aを有するケ−シング75内に、ギヤ形状の回転体76が上記軸部75aと嵌合して組込まれ、回転体76とケ−シング75との間の隙間にシリコ−ンオイル77が充填され、ケ−シング75がOリング78を介した状態で、蓋79によって塞がれた構造を有する。
【0100】
ここで、回転体76は、径aが約6mm,長さbが約3mmである。
【0101】
b/aは1/2であり、これは一般的なロ−タリオイルダンパの回転体に比べて相当に大きい。
【0102】
このロ−タリオイルダンパ部71は、大略、次式で表わされる回転抗力としてのトルクTを発生する。
【0103】
【数1】
Figure 0003737160
ここで、cは隙間、
μはシリコ−ンオイルの粘性係数、
ωは回転体76の回転速度である。
【0104】
本実施例のロ−タリオイルダンパ部71は、回転体76のb/aの比を通常より大きくすることによって、約8mmという小径の制約の下で、所望のトルクTを発生する。
【0105】
また、回転体76は、断面が略楕円形状の軸部76aを有する。
【0106】
〔開き・閉じ機構部72〕
開き・閉じ機構部72は、開き機構部80と、閉じ機構部81とを有する。開き機構部80は、略筒状のケ−シング82と、第1のばね部材としての開き用ねじりコイルばね83と、第1の軸84とよりなる。
【0107】
ケ−シング82は、一端側に端面部82−1を有し、他端側は開口82−2となっている。端面部82−1は、中心孔82−3,円弧状スリット82−4,及び孔82−5を有する。円弧状スリット82−4のA方向端に、第1のストッパ82−6が形成してある。ケ−シング82は、周面に、回り止め用凸部82−7を有する。
【0108】
ばね83は、ばね定数Kを有し、各端側に腕部83a,83bを有する。
【0109】
第1の軸84は、略筒形状を有し、先端側半分の部分に、ばね83を支持するばね支持部84−1,略楕円形の孔部84−2,突部84−3を有する。
【0110】
第1の軸84は、図8に示すように、基部側半分の部分の外側部に、ばね83の腕部83bが嵌合する溝部84−4,内側部に、ばね85を収容するばね収容部84−5,ばね85の腕部85aが嵌合する溝部84−6,及び円柱形状の軸部86−2が回転可能に嵌合する軸受部84−7を有する。
【0111】
第1の軸84は、基部側端に、切欠部84−8を有する。切欠部84−8は、A方向端に、第2のストッパ84−9を有する。
【0112】
閉じ機構部81は、第1の軸84の基部側の部分と、第2のばね部材としての閉じ用ねじりコイルばね85と、第2の軸86とよりなる。閉じ用ねじりコイルばね85は、ばね定数Kを有し、各端に腕部85a,85bを有する。
【0113】
ここで、前記のばね83のばね定数Kと上記のばね85のばね定数Kとは、別個独立に選定したものである。
【0114】
第2の軸86は、中央の円板部86−1と、円板部86−1から一方に突き出している円柱形状の軸部86−2と、円板部86−1から他方に突き出している角柱形状の軸部86−3とを有する。
【0115】
また、円板部86−1には、溝86−4,突部86−5及びリブ86−6が形成してある。
【0116】
開き・閉じ機構部72は、ケ−シング82内に、ばね82,第1の軸84,ばね85,第2の軸86が順次組込まれた構成を有する。
【0117】
ばね82の腕部83aが、孔82−5に係合し、腕部83bが、溝84−4に係合している。また、第1の軸84の突部84−3が、円弧状スリット82−4に嵌合している。また、ばね85の腕部85aが溝84−6に係合しており、腕部85bが溝86−4に係合している。
【0118】
第2の軸86の軸部86−2が、軸受部84−7に嵌合している。また、第2の軸部86の突部86−5が、切欠部84−8内に嵌合している。
【0119】
第2の軸部86は、リブ86−6を、ケ−シング82の爪部82−8により係止されて抜け止めされ、円板部86−1が開口82−2を塞いだ状態で取り付けてある。
【0120】
ばね85のばね力によって、第1の軸84は、ケ−シング82に対してA方向に付勢されている。第1の軸84は、図11(E)に示すように、突部84−3が第1のストッパ82−6に当接した位置に停止している。また、ばね85のばね力によって、第2の軸86は、第1の軸84に対してA方向に付勢されている。第2の軸86は、図11(H)に示すように、突部86−5が第2のストッパ84−9に当接した位置に停止している。
【0121】
上記のロ−タリオイルダンパ部71と開き・閉じ機構部72とが結合された状態において、図9に示すように、軸部76aが孔部84−2が嵌合しており、第1の軸84と軸部76aとが一体的に回転しうる。
【0122】
また、Oリング87が、ケ−シング82と蓋79との間に挟まれており、シリコ−ンオイルの漏れの防止が図られている。
【0123】
また、ケ−シング82の外周であって、ケ−シング75とケ−シング82との間には、ヒンジ機構70を電話機本体へ組込んだ状態において、固定用Oリング88が設けてある。固定用Oリング88は、外周からのオイルの漏れを防止すると共に、径方向のガタを無くすように作用する。
【0124】
〔携帯電話機60A〕
図10の折り畳み携帯電話機60Aは、折り畳み携帯電話機に関する本発明の第2実施例(請求項9の発明の別の実施例)である。
【0125】
上記構造のヒンジ機構70は、図10に示すように、軸部86−3が側方に突き出した状態で電話機本体61Aのヒンジ組込み部61A−1に組込まれて固定されている。
【0126】
フリッパ62Aは、係合凹部62A−1と軸部62A−2とを有する。このフリッパ62Aは、係合凹部62A−1が軸部86−3に係合し、軸部62A−2が軸受孔61A−1aに係合した状態で取り付けてある。
【0127】
ヒンジ機構70は、長さが短いため、ヒンジ組込み部61A−1の約半分だけを占め、ヒンジ組込み部61A−1の残りの半分の部分は空間として残される。この空間を利用して送話器64及びブザ−(図示せず)等が、空間効率良く組込まれている。
【0128】
更に、本発明はヒンジ機構はかなり小型化されており、コネクタ部の空間も十分確保することができる。
【0129】
〔携帯電話機60Aに組込まれているヒンジ機構70の動作〕
ここで、第1の軸84の回動角度位置は、突部84−3を基準として表わす。
【0130】
第2の軸86の回動角度位置は、突部86−5を基準として表わす。フリッパ62Aが、閉じ位置P,開き位置P,過剰開き位置Pに位置するときの、第1の軸84及び第2の軸86の回動角度位置を、夫々P1b,P2b,P3b,P1c,P2c,P3cで示す。
【0131】
(1)フリッパ62Aを折り畳むとき。
【0132】
フリッパ62Aと一体に、第2の軸86が、図11(H)の位置P2cからA方向に回動される。突部86−5が第2のストッパ84−9を押し、第1の軸84も、第2の軸86と一体的に、図11(E)の位置P2bからA方向に回動される。
【0133】
第2の軸86は、図11(G)に示す位置P1cに、第1の軸84は、図11(D)に示す位置P1bに位置する。
【0134】
ばね83は、A2方向にねじられている。
【0135】
(2)フリッパ62Aに対するロックが解除されたとき。
【0136】
ばね83のばね力によって、第1の軸84がA方向に回動を開始する。第2のストッパ84−9が突部86−5を押し、第2の軸86も第1の軸84と一体的にA方向に回動を開始する。
【0137】
回転体76が、第1の軸84と一体的に回転する。回転体76は、オイルダンパ部72により発生する回転を妨げる方向のトルクに抗しつつ低速で回転して第1の軸84及び第2の軸86の回転速度を遅くする。これにより、フリッパ62Aは、比較的ゆっくり開く。
【0138】
(3)フリッパ62Aを開き位置Pに保持する動作。
【0139】
図11(E)に示すように、第1の軸84は、突部84−3が第1のストッパ82−6に押圧した位置P2bで停止される。第2の軸86は、図11(H)に示す位置P2cに停止する。これにより、フリッパ62Aは、図11(B)に示す開き位置Pに保持される。
【0140】
(4)フリッパ62Aが過剰に開始されたとき。
【0141】
フリッパ62Aにこれを過剰に開く方向の強い力が加わったとき、第1の軸84は、図11(E)の位置P2bよりA方向には回動できず、図11(F)の位置P3b(図11(E)の位置P2bと同じ位置である)にとどまる。
【0142】
第2の軸86が単独で、ばね85をねじりながら、図11(H)の位置P2cから、A方向に、図11(I)に示すように回動する。これによって、フリッパ62Aは、図11(C)に示すように、過剰に開かれる。
【0143】
フリッパ62Aに加わった強い力が解除されると、第2の軸86は、A方向に回動されて、位置P2cに戻される。フリッパ62Aは、開き位置Pに戻されて、その位置に保たれる。
【0144】
〔第3実施例〕(請求項4,6の発明の実施例)
図12及び図14は、本発明の第3実施例になるヒンジ機構100を示す。ヒンジ機構100は、閉じ機構部をカムと挟み板ばねとよりなる構成とした以外は、上記第2実施例のヒンジ機構70と実質上同じである。
【0145】
図12及び図14中、図7及び図9に示す構成部分と同一部分には、同一符号を付し、説明を一部省略する。
【0146】
ヒンジ機構100は、ロ−タリオイルダンパ部71と、開き・閉じ機構部72Aとが結合された構造を有する。
【0147】
開き・閉じ機構部72Aは、開き機構部80Aと閉じ機構部81Aとを有する。開き機構部80Aは、ケ−シング82Aと、ばね部材としての開き用ねじりコイルばね83Aと、第1の軸84Aとを有する。
【0148】
開き用ねじりコイルばね83Aが、第1の軸84Aのばね支持部84−1に嵌合し、腕部83Aaがケ−シング82Aの溝部82A−9に係合し、腕部83bが第1の軸84Aの溝部84−4に係合している。
【0149】
図13に併せて示すように、ケ−シング82Aは、切欠部82A−10を有する。切欠部82A−10は、一端にストッパ82A−11を有する。第1の軸84Aは、突部84A−10を有する。
【0150】
第1の軸84Aは、ケ−シング82Aと組合わされており、突部84A−10が、切欠部82A−10に嵌合している。閉じ機構部81Aは、第1の軸84Aと、第2の軸86Aと、閉じ用挟み板ばね101とを有する。
【0151】
第1の軸84Aは、挟み板ばね収容部84A−11,軸受部84A−12及びケ−シング部84A−13を有する。挟み板ばね収容部84A−11は、略立方体の凹形状を有する。軸受部84A−12は、上記収容部84A−11の奥部に形成してあり、円柱の凹形状を有する。
【0152】
第2の軸86Aは、カム部86A−7を有する。カム部86A−7は、円柱の直径方向上両面を平行に面取りした、略楕円の断面形状を有し、短軸86A−7eの両側の平面部86A−7a,86A−7bと、長軸86−7fの両側の円弧面部86A−7c,86A−7dとを有する。
【0153】
カム部86A−7は、軸部86−3と一体である。カム部86A−7の先端に、軸部86A−8を有する。閉じ用挟み板ばね101は、略コ字形状を有し、基部101−1と、基部101−1より延出している腕部101−2,101−3とを有する。
【0154】
基部101−1は、軸部86A−8が挿通する孔101−4を有する。挟み板ばね101は、ばね定数Kを有し、且つ上記の収容部84A−11内に収まる大きさを有する。この挟み板ばね101は、収容部84A−11内に、回動方向の動きが制限された状態で、収まっている。
【0155】
第2の軸86Aは、ケ−シング部84A−13内に嵌合して取り付けてある。カム部86A−7が、腕部101−2,101−3の間に、嵌合しており、且つ軸部86A−8が軸受部84A−12に嵌合している。
【0156】
上記構成のヒンジ機構100において、ばね83Aのばね力によって、第1の軸84Aは、ケ−シング82Aに対してA2方向に付勢されている。第1の軸84Aは、図15(E)に示すように、突部84A−10がストッパ82A−11に当接した位置に停止している。
【0157】
挟み板ばね101のばね力によって、カム部86A−7は、図15(H)に示すように、平面部86A−7a,86A−7bが腕部101−2,101−3によって挟み込まれた状態に拘束されている。第2の軸86Aは、上記のカム部86A−7に対応する位置に停止している。
【0158】
上記構成のヒンジ機構100は、図10に示すと同様に、電話機本体61Aに組込まれる。フリッパ62Aも、図10に示すと同様に取り付けられる。
【0159】
〔携帯電話機60Bに組込まれるヒンジ機構100の動作〕
次に、携帯電話機60Bに組込まれているヒンジ機構100の動作について、図15を参照して説明する。
【0160】
ここで、第1の軸84Aの回動角度位置は、突部84A−10を基準として表わす。
【0161】
第2の軸86Aの回動角度位置は、カム部86A−7の長軸86A−7fを基準として表わす。
【0162】
フリッパ62Aが、閉じ位置P,開き位置P,過剰開き位置Pに位置するときの、第1の軸84Aの回動角度位置を、P1d,P2d,P3dで示し、第2の軸86Aの回動位置を、P1e,P2e,P3eで示す。
【0163】
(1)フリッパ62Aを折り畳むとき。
【0164】
フリッパ62Aと一体に、第2の軸86Aが、図11(H)の位置P2eからA方向に回動されて、図11(G)の位置P1eに到る。
【0165】
このとき、挟み板ばね101は拡がらず、挟み板ばね101は、カム部86A−7と一体的に回動する。挟み板ばね101と一体に、第1の軸84Aが、ばね83Aを捩じりつつ、回動し、図11(D)の位置P1dに到る。ばね83AはA方向にねじられている。
【0166】
(2)フリッパ62Aに対するロックが解除されたとき。
【0167】
ばね83Aのばね力によって、第1の軸84AがA1方向に回動を開始する。挟み板ばね101及びカム部86A−7を介して、第2の軸86Aが第1の軸84Aと一体的にA1方向に回動する。
【0168】
第1の軸84Aと一体的に、オイルダンパ部42の回転体76が回転し、オイルダンパ部71が動作して、第1の軸84A及び第2の軸86Aの回転速度を遅くする。これにより、フリッパ62Aは、比較的ゆっくり開く。
【0169】
(3)フリッパ62Aを開き位置Pに保持する動作。
【0170】
図15(E)に示すように、第1の軸84Aは、突部84A−10,ストッパ82A−11に押圧した位置P2dで停止される。
【0171】
第2の軸86Aは、図15(H)の位置P2eに停止する。これにより、フリッパ62Aは、図15(B)に示す開き位置P2に保持される。
【0172】
(4)フリッパ62Aが過剰に開かれたとき。
【0173】
フリッパ62Aにこれを過剰に開く方向の強い力が加わったとき、第1の軸84Aは、ストッパ82A−11によってA方向には回動できず、図15(F)の位置P3dにとどまる。
【0174】
図15(I)に示すように、カム86A−7が、挟み板ばね101の腕部101−2,101−3の感覚を押し拡げながら回動する。即ち、第2の軸86Aが単独で図15(H)の位置P2eからA方向に、図15(I)に示すように回動する。これによって、フリッパ62Aは、図15(C)に示すように過剰に開かれる。
【0175】
フリッパ62Aに加わった強い力が解除されると、挟み板ばね101の挟む方向のばね力によって、カム86A−7がカムA方向に回動され、第2の軸86AはA方向に回動されて、位置P2eに戻される。これにより、フリッパ62Aは、開き位置Pに戻されて、その位置に保たれる。
【0176】
〔第4実施例〕(請求項7の発明の実施例)
図16及び図17は、本発明の第4実施例になるヒンジ機構110を示す。本実施例のヒンジ機構110及び次の第5実施例のヒンジ機構130は、開き用のばね及び閉じ用のばねを有し、且つ第1の軸と第2の軸とを有する点で、図7に示すヒンジ機構70と同じ構成であり、且つヒンジ機構70中のロ−タリオイルダンパ部71の代わりに摩擦ダンパ部を備えた構成を有する。
【0177】
ヒンジ機構110は、摩擦ダンパ部111と、開き機構部112と、過剰開き戻し機構部113とが、アルミニウム製の筒状のケ−シング114内に組込まれて、モジュ−ル化された構造を有する。
【0178】
〔摩擦ダンパ部111〕
摩擦ダンパ部111は、基台115とブレ−キシュ116と、カム部材117と、軸118と、圧縮コイルばね119とよりなる。
【0179】
基台115は、略円板形状を有し、X方向に突き出したストッパ115−1を有し、且つ、X側に摩擦面115−2を有し、且つ周面に、凸部115−3及び溝部115−4を有する。また、基台115は、X側に、カム収容用凹部115−5を有し、この凹部115−5内に、カム用突部115−6が形成してある。
【0180】
ブレ−キシュ116は、円板形状を有し、第1の軸120のフランジ120−1に接着してある。
【0181】
カム部材117は、略円板形状を有し、X側の面に、カム117−1が凹状に形成してある。カム117−1は、図18に示す輪郭を有する。
【0182】
図18に示すように、カム117−1は、約220度に亘っており、第1の面117−1−1と、第2の面117−1−2と、第3の面117−1−3と、第4の面117−1−4と、第5の面117−1−5とを有する。
【0183】
第1の面117−1−1は、カム部材117の端面117−2と同一面である。この第1の面117−1−1の位置を0°とする。第3の面117−1−3は、第1の面117−1−1より寸法c1後退しており、45°乃至150°に亘っている。
【0184】
第5の面117−1−5は、第3の面117−1−3より更に寸法c2後退しており、200°乃至220°に亘っている。第2の面117−1−2は、斜面であり、第1の面117−1−1と第3の面117−1−3とをつないでいる。第4の面117−1−4は、斜面であり、第3の面117−1−3と第5の面117−1−5とをつないでいる。第4の面117−1−4の途中に、180°の位置がある。
【0185】
圧縮コイルばね119は、一端を止め輪121に係止されて、軸118に嵌合している。
【0186】
軸118は、X方向に、第1の軸120を貫通し、基台115を貫通し、更にカム部材117を貫通している。この軸118の先端には、ねじ122が螺合しており、カム部材117の抜け止めがしてある。カム部材117は、凹部115−5内に収容してある。また、軸118は、その一部に、断面が略楕円形状の部分118−1を有する。この部分118−1が、第1の軸120の楕円孔120−2及びカム部材117の楕円孔117−3を貫通している。これにより、第1の軸120とカム部材117とは、基台115に対して、軸118と共に一体的に回動する。また、軸118は、第1の軸120及び基台115に対して、X,X方向に変位可能である。
【0187】
また、圧縮コイルばね119は、圧縮された状態にある。このばね119のばね力により、第1の軸120とカム部材117とが、基台115を両側から挟んでおり、ブレ−キシュ116が基台115の摩擦面115−2に所定の力Fで押圧している。ブレ−キシュ116が摩擦面115−2を擦りつつ回動することによって、摩擦ダンパ部111が働き、第1の軸120の回動に抗する摩擦トルクを発生する。カム117−1は、第1の軸120の回動位置に応じて、圧縮コイルばね119のばね力を変えて、上記摩擦トルクを変えるように働く。これについては後述する。
【0188】
〔開き機構部112〕
開き機構部112は、第1の軸120と、開き用ねじりコイルばね123とよりなる。第1の軸120は、略筒形状を有し、中央の筒部120−2と、このX端のフランジ120−1、X端のフランジ120−4と、フランジ120−1上の円弧状のリブ120−5と、フランジ120−1の周面上の溝部120−6と、フランジ120−1よりX方向に突き出している一対のストッパ120−7,120−8とを有する。
【0189】
ねじりコイルばね123は、ばね定数Kを有し、両端に腕部123a,123bを有する。このねじりコイルばね123は、筒部120aの周囲に嵌合し、腕部123aが基台115の溝部115−4に係合し、腕部123bが第1の軸120の溝部120−6に係合している。
【0190】
〔過剰開き戻し機構113〕
過剰開き戻し機構113は、第2の軸124と、戻し用ねじりコイルばね125とよりなる。
【0191】
第2の軸124は、中央の円板部124−1と、これよりX方向に突き出している角柱形状の軸部124−2(86−3)と、円板部124−1よりX方向に突き出している円筒状の軸受部124−3と、円板部124−1よりX方向に突き出している円筒部124−4と、円筒部124−4に形成してある切欠部124−5,124−6とを有する。
【0192】
ねじりコイルばね125は、ばね定数Kを有し、後述するように、ねじり力と圧縮に対する弾撥力とを発生する。また、ねじりコイルばね125は、各端に腕部125a,125bを有する。このねじりコイルばね125は、腕部125aを、第2の軸124の孔124−7に係合させて、上記円筒部124−4の内側の部分に組込まれている。
【0193】
第2の軸124は、切欠部124−5,124−6が夫々突部120−7,120−8と嵌合し、軸受部124−3が軸118の先端に嵌合し、上記ばね125の腕部125bが第1の軸120の孔120−9に係合した状態で、第1の軸120に組み合わされている。
【0194】
上記第1の軸120及び第2の軸124は、凸部115−3と係合して基台115に取り付けてあるケ−シング114によって囲まれている。
【0195】
第2の軸124は、ケ−シング114のフランジ部114−1によって、X方向への変位を制限されている。
【0196】
ねじりコイルばね125は、圧縮された状態にある。この圧縮による弾撥力がX方向に作用して、ブレ−キシュ116を摩擦面115−2に追加的に押し付けている。
【0197】
ヒンジ機構110が組立てられた状態において、第1の軸120は、ばね123によって、基台115に対してA方向に付勢されており、図19(E)に示すように、リブ120−5がストッパ115−1に当接しており、回動位置P2fに位置している。
【0198】
第2の軸124は、ばね125のねじり力によって、第1の軸120に対してA2方向に付勢されており、図19(G)に示すように、円筒部124−4の端124−4aがストッパ120−7,120−8に当接しており、回動位置P2gに位置している。
【0199】
カム部材117は、図19(K)に示すように、第3の面117−1−3のうち第4の面117−1−4寄りの部位が、突部115−6に当接している回動位置P2hに位置している。
【0200】
〔携帯電話機60Cに組込まれているヒンジ機構110の動作(図19参照)〕
上記構成のヒンジ機構110は、図10に示すと同様に、電話機本体61Cに組込まれる。フリッパ62Aも、図10に示すと同様に取り付けられる。
【0201】
第1の軸120の回動位置は、リブ120−5の端を基準として表わす。第2の軸124の回動位置は、円筒部124−4のうち切欠部124−5,124−6に臨む端124−4aを基準として表わす。カム部材117の回動位置は、カム117−1の0°の位置を基準として表わす。フリッパ62Aが閉じ位置P,開き位置P,過剰開き位置Pに位置するときの、第1の軸120の回動位置を、P1f,P2f,P3fで示し、第2の軸124の回動位置を、P1g,P2g,P3gで示し、カム部材117の回動位置を、P1h,P2h,P3hで示す。
【0202】
(1)フリッパ62Aを折り畳むとき。
フリッパ62Aと一体に、第2の軸124が、図19(H)の位置P2gからA2方向に回動されて、図19(G)の位置P1gへ到る。
【0203】
このとき、円筒部124−4の端124−4aがストッパ120−7,120−8を押す。よって、第2の軸124と一体に、第1の軸120が、ばね123を捩じりつつ、回動し、図19(D)の位置P1fに到る。ばね123は、A方向にねじられている。
【0204】
カム部材117は、第1の軸120と一体的に回動して、図19(J)の位置P1hに到る。第1の面117−1−1が突部115−6に当たっている。カム部材117は、Xに変位され、ばね119は、更に圧縮される。
【0205】
(2)フリッパ62Aに対するロックが解除されたとき。
【0206】
ばね123のばね力によって、第1の軸120及びカム部材117がA方向に回動を開始する。ストッパ120−7,120−8が円筒部124−4の端124−4aを押し、第2の軸124も第1の軸120と一体的にA方向に回動する。これによって、フリッパ62Aが開かれる。
【0207】
ブレ−キシュ116が、第1の軸120と一体的に、摩擦面115−2を擦りつつ回動し、摩擦ダンパ部111が動作して第1の軸120及び第2の軸124の回動速度を遅くする。
【0208】
摩擦ダンパ部111は、次のように動作する。
【0209】
1.第1の軸120がA方向に回動を開始するとき。
【0210】
図19(J)に示すように、第1の面117−1−1が突部115−6に当たっており、カム部材117が通常の位置PよりもX向に変位した位置Pに位置しており、ばね119は通常よりも圧縮されている。
【0211】
このため、ブレ−キシュ116の摩擦面115−2への押圧力は、通常よりも大きくなっており、摩擦トルクは、通常よりも大きくなっている。大きくねじられているばね123の強い弾撥力に対抗するためである。これにより、ばね123の弾撥力が強いにも拘らず、第1の軸120は、ゆっくりと回動を開始し、フリッパ62Aはゆっくりと開き始める。
【0212】
2.第1の軸120がA方向に回動を開始した後。
【0213】
第1の軸120がA方向に回動するにつれてばね123のばね力は、徐々に弱くなる。これに対応して、摩擦トルクが減らされて、通常の値に戻される。即ち、カム部材117がA方向に回動を開始すると、図19(J),(K)に示すように、突部115−6に当接するカムの面が、第1の面117−1−1→第2の面117−1−2→第3の面117−1−3と移る。これにより、カム部材117がX方向に変位し、ばね119が長くなり、ばね119の弾撥力が通常に戻り、ブレ−キシュ116の摩擦面115−2への押圧力が通常に戻り、摩擦トルクが徐々に減って通常の大きさに戻る。
【0214】
これにより、フリッパ62Aは、ゆっくりと開き続ける。また、摩擦ダンパ部111は、温度による影響を受けず、温度が低いときにも、また温度が高いときにも、一定の摩擦トルクを発生する。このため、気温が低いときにも、また気温が高いときにも、フリッパ62Aは、略同じ速度で開く。
【0215】
(3)フリッパ62Aを開き位置に保持する動作。
【0216】
図19(E)に示すように、第1の軸120は、リブ120−5の端がストッパ115−1に押し当たった位置で停止される。
【0217】
第2の軸124は、図19(H)の位置P2gに停止する。
【0218】
これにより、フリッパ62Aは、図15(B)に示す開き位置Pに保持される。
【0219】
(4)フリッパ62Aが過剰に開かれたとき。
【0220】
フリッパ62AにA方向の強い力が加わったとき、第1の軸120は、ストッパ115−1によって回動できず、図19(F)の位置P3f(P2f)にとどまる。第2の軸124だけが、図19(I)に示すように、ばね125をねじりながらA方向に回動する。これによって、フリッパ62Aは、図19(C)に示すように過剰に開かれる。
【0221】
フリッパ62Aに加わった力が解除されると、第2の軸124は、ばね125のばね力によって、A方向に回動され、位置P2gに戻される。これにより、フリッパ62Aは、開き位置Pに戻されて、その位置に保持される。
【0222】
〔第5実施例〕(請求項8の発明の実施例)
図20及び図21は、本発明の第5実施例になるヒンジ機構130を示す。
【0223】
ヒンジ機構130は、図16及び図17のヒンジ機構110の変形例的なものであり、図16中のブレ−キシュに押圧力を付与する専用の機構部(圧縮コイルばね119及び軸118)を省略した構造を有する。
【0224】
図20及び図21中、図16及び図17に示す構成部分と実質上対応する部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0225】
第1のサブ軸120A及び第2のサブ軸120Bは、図16中の第1の軸120を二つに分割した場合の各分割した部分に対応する。
【0226】
第1のサブ軸120A及び第2のサブ軸120Bは、軸131に軸131と一体的に回動し、且つX,X方向に摺動可能な状態で、嵌合している。軸131の端に、ブレ−キシュ116が接着してある。
【0227】
ばね132は、ねじり圧縮コイルばねであり、ねじりに対する弾撥力と圧縮に対する弾撥力とを発生する。このばね132は、第1,第2のサブ軸120A,120Bの周囲に嵌合して、且つ、一方の腕部132aを基台115に固定し、一方の腕部132bを第2のサブ軸120Bに固定した状態で組込まれている。このばね132は、ねじられて且つ圧縮された状態で組込まれている。ばね132の圧縮に対する弾撥力によって、ブレ−キシュ116が摩擦面115−2に押し付けられている。
【0228】
ばね125は、一方の腕部125aを第2の軸124に固定し、他方の腕部125bを軸131に固定した状態で組込まれている。
【0229】
上記構成のヒンジ機構130は、図16及び図17のヒンジ機構110と略同様に動作し、その説明は省略する。
【0230】
なお、上記第1乃至第5実施例の各ヒンジ機構40,70,100,110,130は、共にダンパ部を一体に有する構成であるけれども、本発明は、ダンパ部を有しない構造のヒンジ機構も包含するものである。
【0231】
また、上記実施例のフリッパが折り畳まれる構造の携帯電話機に限らず、送話器が組込まれた部分が折り畳まれる構造の携帯電話機等、所謂折り畳み形であれば、如何なる形態の携帯電話機にも適用可能である。
【0232】
〔携帯電話機に関する発明の第3実施例〕
折り畳み携帯電話機に係る発明の第1,第2実施例は、図4及び図10に示されている。
【0233】
図22は、折り畳み携帯電話機に関する発明の第3実施例になる折り畳み携帯電話機60Bを示す。
【0234】
携帯電話機60Bは、電話機本体61Bと、フリッパ62Bと、図7に示すヒンジ機構70とを有する。
【0235】
フリッパ62Bは、ヒンジ機構が組込まれるヒンジ機構組込み部62B−1を有する。ヒンジ機構70は、フリッパ62Bのヒンジ機構組込み部62B−1に組込まれている。
【0236】
電話機本体61Bのうち、フリッパ62Bが結合される部分61B−1は、ヒンジ機構70によって少しも占められず、全部が空間となっており、ここに、送話器及びブザ−(共に図示せず)が空間効率良く組込まれている。
【0237】
上記のヒンジ機構70に代えて、図12及び図14に示すヒンジ機構100、図16及び図17に示すヒンジ機構110、又は図20及び図21示すヒンジ機構130を組込むこともできる。
【0238】
〔折り畳み携帯電話機に関する発明の第4実施例〕(請求項10の発明の実施例)
図23は、折り畳み携帯電話機に関する発明の第4実施例になる折り畳み携帯電話機60Cを示す。
【0239】
携帯電話機60Cは、電話機本体61Cと、フリッパ62Cと、開き・閉じ機構部72と、ロ−タリオイルダンパ部71とを有する。
【0240】
こゝで、開き・閉じ機構部72及びロ−タリオイルダンパ部71は、図7及び図9のヒンジ機構70を、二つに分割したときの夫々である。
【0241】
フリッパ62Cは、開き・閉じ機構部組込み部62C−1、オイルダンパ部組込み部62C−2を、異なる部位に有する。開き・閉じ機構部72は、組込み部62C−1に組込まれている。オイルダンパ部71は、組込み部62C−2に組込まれている。
【0242】
電話機本体61Cのうち、フリッパ62Cが結合される部分61C−1は、開き・閉じ機構部72及びオイルダンパ部71によって少しも占められず、全部が空間となっており、ここに、送話器及びブザ−(共に図示せず)が空間効率良く組込まれている。
【0243】
また、図12、図16、図20に示すヒンジ機構100,110,130を、二つに切り離した、開き・閉じ機構部とオイルダンパ部とを、夫々上記の組込み部62C−1,62C−2に組込んでも良い。
【0244】
〔折り畳み携帯電話機に関する発明の第5実施例〕(請求項11の発明の実施例)
図24は、折り畳み携帯電話機に関する発明の第5実施例になる折り畳み携帯電話機60Dを示す。
【0245】
携帯電話機60Dは、電話機本体61Dと、フリッパ62Dと、開き・閉じ機構部72と、ロ−タリオイルダンパ部71とを有する。こゝで、開き・閉じ機構部72及びロ−タリオイルダンパ部71は、図7及び図9のヒンジ機構70を、二つに分割したときの夫々である。
【0246】
電話機本体61Dは、開き・閉じ機構部組込み部62D−1を有する。フリッパ62Dは、オイルダンパ部組込み部62D−1を、異なる部位に有する。開き・閉じ機構部72は、組込み部62D−1に組込まれている。オイルダンパ部71は、組込み部62D−1に組込まれている。
【0247】
電話機本体61Dのうち、フリッパ62Dが結合される部分61D−2は、開き・閉じ機構部72だけが入り込んでいるだけであり、オイルダンパ部71は少しも入り込んでいず、開き・閉じ機構部72とオイルダンパ部71との両方が上記の部分61D−2に組込まれている構成に比べて、上記の部分61D−2内の空間は、オイルダンパ部71の容積に相当する分の空間だけ広くなっている。よって、上記の部分61D−2内に、送話器及びブザ−(共に図示せず)が空間効率良く組込まれている。
【0248】
また、図12,図16,図20に示すヒンジ機構100,110,130を二つに切り離した、開き・閉じ機構部とオイルダンパ部とを、夫々上記の組込み部61D−1,62D−1に組込んでもよい。
〔折り畳み携帯電話機に関する発明の第6実施例〕(請求項10の発明の実施例)
図25は、折り畳み携帯電話機に関する発明の第6実施例になる折り畳み携帯電話機60Eを示す。
【0249】
携帯電話機60Eは、電話機本体61Eと、フリッパ62Eと、開き・閉じ機構部72と、ロ−タリオイルダンパ部71とを有する。こゝで、開き・閉じ機構部72及びロ−タリオイルダンパ部71は、図7及び図9のヒンジ機構70を、二つに分割したときの夫々である。
【0250】
フリッパ62Eは、開き・閉じ機構部組込み部62E−1を有する。電話機本体61Eは、オイルダンパ部組込み部61E−2を、異なる部位に有する。開き・閉じ機構部72は、組込み部62E−1に組込まれている。オイルダンパ部71は、組込み部61E−1に組込まれている。
【0251】
電話機本体61Eのうち、フリッパ62Eが結合される部分61E−2は、オイルダンパ部71だけが入り込んでいるだけであり、開き・閉じ機構部72は少しも入り込んでいず、開き・閉じ機構部72とオイルダンパ部71との両方が上記の部分61E−2に組込まれている構成に比べて、上記の部分61E−2内の空間は、開き・閉じ機構部72の容積に相当する部分の空間だけ広くなっている。よって、上記の部分61E−2内に、送話器及びブザ−(共に図示せず)が空間効率良く組み込まれている。
【0252】
また、図12,図16,図20に示すヒンジ機構100,110,130を、二つに切り離した、開き・閉じ機構部を組込み部62E−1に、オイルダンパ部を組込み部62E−1に組込んでもよい。
【0253】
〔折り畳み携帯電話機に関する発明の第7実施例〕(請求項13の発明の実施例)
図26は、折り畳み携帯電話機に関する発明の第6実施例になる折り畳み携帯電話機60Fを示す。
【0254】
携帯電話機60Fは、電話機本体61Fと、フリッパ62Fと、開き・閉じ機構部72と、ロ−タリオイルダンパ部71とを有する。こゝで、開き・閉じ機構部72及びロ−タリオイルダンパ部71は、図7及び図9のヒンジ機構70を、二つに分割したときの夫々である。
【0255】
電話機本体61Fは、フリッパ62Fが結合される部分61F−1の一端側に、開き・閉じ機構部組込み部61F−2を有し、他端側に、オイルタンパ部組込み部6F−3を有する。開き・閉じ機構部72は、組込み部62F−2に組込まれている。オイルダンパ部71は、組込み部62F−3に組込まれている。
【0256】
上記の部分61F−1内に、送話器及びブザ−(共に図示せず)が組込まれている。携帯電話器60Fは、ヒンジ機構を分割してなるロ−タリオイルダンパ部71が異なる部位に組込まれているため、ヒンジ機構を組込んでなる図4及び図10の携帯電話機60,60Aに比べて、設計の自由度が高い。
【0257】
また、図12,図16,図20に示すヒンジ機構100,110,130を二つに切り離した、開き・閉じ機構部を組込み部61F−2に、オイルダンパ部を組込み部61F−3に組込んでもよい。
【0258】
〔折り畳み携帯電話機のロック・ロック解除機構に関する発明の第1実施例〕
ロック・ロック解除機構67は、図4、5に概略的に示されている構成である。図27乃至33において、図4、5に示す構成部分と対応する構成部分には同一符号を付す。
【0259】
ロック部材68は、ポリアセタ−ル樹脂製の成形部品であり、図32(A),(B),(C)に示すように、細長い形状を有し、腕部68cと、この腕部68cの一端の操作部としての押釦部68bと、腕部68cの他端のロック爪部68aとを有する。ポリアセタ−ル樹脂は、一般の樹脂に比べて高い耐摩耗性を有し、且つ高い靱性(粘っこくて腰が強い)を有しており、腕部68cは、折れる虞なく、U方向に曲げを繰り返し得る。
【0260】
また、ロック部材68は、押釦部68bの近傍に、ばね掛け部68dを有する。ロック爪部68aは、上から下に向かう斜面68eによって形づくられる略三角形状を有し、先端側に、先端から押釦部68b側に向かう斜面68fを有し、且つ頂面に、腕部68cと同方向に延在する溝部68gを有する。
【0261】
補助ばね部材69は、ト−ションコイルばねであり、コイル部69cと、このコイル部69cより延出している二つの腕部69a,69bとを有する。腕部69aは、短い長さL10を有し、腕部69aは、腕部69bの長さL10に比べて相当に長い長さL11を有する。腕部69aは、コイル部69cより延出すると直ぐに腕部69bから離れる方向に略90度曲げられ、且つ腕部69bの延出している方向に凸となるように湾曲している。
【0262】
図28に示すように、押さえ部材190は、板金部材であり、押さえ板部190aと、この押さえ板部190aの両側より後方に延びている二つの腕部190b,190cとを有する。各腕部190b,190cは、取付けのための切欠部190d,190eを有する。
【0263】
電話機本体61は、折り畳み携帯電話機60の上側ケ−ス半体であり、図29に示すように、開口200、201、ボス202、203、リブ204、205、206、207、208、209等を有する。図27に示すように、開口200は、電話機本体61の側面のうち電話機本体61の長手方向上略中央の部位に設けてある。開口201は、電話機本体61のうちテンキ−部66の受話器部63寄り側の部位において立ち上がって電話機本体61の幅方向上横切っている立ち上がり壁210のうち電話機本体61の幅方向上中央の位置に形成してある。開口201の内周側面のうち開口200とは反対側の面は、電話機本体61の外側より内側に電話機本体61の外側より内側に向かって開口201が大きくなるように傾斜している、即ち、電話機本体61の内側に露出するように傾斜している、傾斜面201aとなっている。
【0264】
ロック・ロック解除機構67は、図28に示すように、電話機本体61の内側に、ばね部材69、ロック部材68、押さえ部材190の順に組み込むことによって構成される。ばね部材69は、図29、図30に示すように、コイル部69cがボス202に嵌合し、湾曲腕部69bが、途中の二箇所をリブ204、205に支持され、且つ先端部69b−1がボス203とリブ209との間の隙間211に入り込んでいる。ロック部材68は、腕部68cが立ち上がり壁210の内面に沿って、押釦部68bが開口200より突き出し、ロック爪部68aが開口201より突き出した状態で組み込まれている。ばね部材69の腕部69aがロック部材68のばね掛け部68dに掛止してあり、ロック部材68は、ばね部材69によってX方向に付勢してあり、押釦部68bが開口200より突き出している。また、ばね部材69の腕部69bの中央部69b−2が溝部68g内に嵌合しており、ロック部材68はばね部材69の腕部69bのばね力によってY方向に補助的に付勢してあり、ロック爪部68aの斜面68eが、図31に示すように、開口201より突き出している。また、押さえ部材190が、切欠部190d,190eをリブ207、208に嵌合させて取り付けてあり、押さえ板部190aが、図31に示すように、ロック爪部68aを押さえている。
【0265】
ロック・ロック解除機構67は、ロック部材68が一つである構成であるため、従来のロック・ロック解除機構に比べて構造が簡単である。次に、上記ロック・ロック解除機構67の動作について説明する。図31に示すように、フリッパ62が折り畳まれると、閉じ位置P1に到る直前において、フリッパ62が斜面68eに当たり、ロック爪68aをY方向に押し退ける。フリッパ62が閉じ位置P1に到ると、ロック爪68aが開口201より突き出し、凹部62aに嵌合し、フリッパ62は、幅方向上の中央部に位置する凹部62aをロック爪部68aによって係止されて、閉じ位置Pにロックされる。
【0266】
上記の動作において、ロック部材68の腕部68cが片持ち梁状態でU方向に一旦撓み、その後、復元する。復元動作は、ばね部材69の腕部69bのばね力に助成されて行われる。押釦部68bは、動かない。図33(A),(B)に示すように、指先で押釦部68bを押すと、ロック部材68が、ばね部材69の腕部69aのばね力に抗してX方向に移動する。ロック爪部68aは、斜面68fが傾斜面201aに沿って摺動し、Y方向に変位して、開口201内に後退する。このとき、ロック部材68の腕部68cは、U方向に弾性的に撓んで変形する。また、ばね部材69の腕部69bの中央部69b−2がY方向に撓む。
【0267】
ロック爪部68aが開口201内に後退すると、フリッパ62に対するロックが解除され、フリッパ62が開く。指先を押釦部68bから離すと、ロック部材68が、主に、ばね部材69の腕部69aのばね力によってX方向に移動する。このとき、ロック部材68の腕部68cが、腕部68c自体の弾性力によって、及びばね部材69の腕部69bのばね力によってU方向に戻って復元し、ロック爪部68aが開口201より突き出す。
【0268】
ロック爪部68aはU、U方向に変位しつつ、X,X方向に移動する。この間、溝部68gは、ばね部材69の腕部69bに沿って滑り、腕部69bの中央部69b−2と安定に係合し続け、ばね部材69の腕部69bのばね力は、ロック爪部68aに安定に作用し続ける。
【0269】
押釦部68bを押す操作が数千回繰り返されると、腕部68cが徐々にへたってくる虞があるけれども、ばね部材69の腕部69bのばね力がきいているため、腕部68cは確実に戻る。従って、ロック・ロック解除機構67は高い信頼性を有する。
【0270】
なお、フリッパ62が閉じている状態において腕部68cが折れてしまったときにも、カ−ド212を電話機本体61の立ち上がり壁210とフリッパ62の先端との隙間内に差し込んでX方向に移動させることによって、ロックを解除させることが出来る。カ−ド212がロック爪部68aの斜面68fを押して、ロック爪部68aを開口201内に後退させることが出来るからである。
【0271】
また、斜面68fと、傾斜面201aとのうち、一方が無くてもよい。また、ロック部材68は、押釦部68bと、ロック爪部68aとを、金属製の板ばねによってつないだ構成のものでもよい。
【0272】
〔折り畳み携帯電話機のロック・ロック解除機構に関する発明の第2実施例〕
図34、図35に示すように、ロック・ロック解除機構67Aは、上記のロック部材68より長いロック部材68Aを有する以外は、上記のロック・ロック解除機構67と同じ構成である。
【0273】
図34、図35中、図29、33に示す構成部分と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。以下の実施例についても、同様である。ロック部材68Aは、腕部68cより長い腕部68hを有する。ロック爪部68aは、腕部68hの略中央に設けてある。ロック部材68Aは、腕部68hの先端部68iを、立ち上がり壁210の内面とリブ206との間の隙間220に嵌合させて設けて有り、腕部68hは両持ち梁の状態にある。
【0274】
指先で押釦部68bを押すと、斜面68fが傾斜面201a上を摺動し、ロック爪部68aが開口201内に後退し、ロック部材68Aの腕部68hが、図34(B)に示すように、U方向に弾性的に湾曲する。指先を押釦部68bから離すと、図34(A)に示すように、ロック部材68Aが、主に、ばね部材69の腕部69aのばね力によってX方向に移動する。このとき、ロック部材68Aの腕部68hが、腕部68h自体の弾性力によって、及びばね部材69の腕部69bのばね力によってU方向に戻って復元し、ロック爪部68aが開口201より突き出す。
【0275】
〔折り畳み携帯電話機のロック・ロック解除機構に関する発明の第3実施例〕
図36、図37に示すように、ロック・ロック解除機構67Bは、ロック部材68Bと、補助圧縮コイルばね部材69Aを有する。
【0276】
ロック部材68Bは、図32に示すロック部材68に、腕部68cの先端より先に延出している指部68jが付加された構成である。ロック部材68Bは、腕部68cが片持ち梁状態で組み込まれている。補助圧縮コイルばね部材69Aは、一端を指部68jの周りに嵌合させ、他端を上記隙間220に嵌合させて設けてある。
【0277】
指先で押釦部68bを押すと、斜面68fが傾斜面201a上を摺動し、ロック爪部68aが開口201内に後退し、ロック部材68Bの腕部68cが、図36(B)に示すように、U方向に弾性的に湾曲する。補助圧縮コイルばね部材69Aは、圧縮されると共にU方向に曲がる。
【0278】
指先を押釦部68bから離すと、図36(A)に示すように、ロック部材68Bが、主に、補助圧縮コイルばね部材69Aの圧縮によって蓄えられているばね力によってX方向に移動する。このとき、ロック部材68Bの腕部68cが、腕部68c自体の弾性力によって、及び補助圧縮コイルばね部材69の曲がりによって蓄えられているばね力によってU方向に戻って復元し、ロック爪部68aが開口201より突き出す。
【0279】
〔折り畳み携帯電話機のロック・ロック解除機構に関する発明の第4実施例〕
図38、図39に示すように、ロック・ロック解除機構67Cは、ロック部材68と、補助圧縮コイルばね部材69Bを有する。
【0280】
補助圧縮コイルばね部材69Bは、一端を、ばね受け部221によって保持されて、他端を、ロック爪部68aの背面に当接させて、U,U方向に延在して設けてある。指先で押釦部68bを押すと、斜面68fが傾斜面201a上を摺動し、ロック爪部68aが開口201内に後退し、ロック部材68の腕部68cが、図36(B)に示すように、U方向に弾性的に湾曲する。補助圧縮コイルばね部材69Bは圧縮される。
【0281】
指先を押釦部68bから離すと、図36(A)に示すように、腕部68c自体の弾性力,及び補助圧縮コイルばね部材69Bの圧縮によって蓄えられているばね力によって、ロック爪部68aが開口201より突き出す。ロック爪部68aが開口201より突き出すときに、斜面68fが傾斜面201a上を摺動し、ロック部材68が、X方向に移動して元の位置に戻る。
【0282】
〔折り畳み携帯電話機のロック・ロック解除機構に関する発明の第5実施例〕
図40、図41に示すように、ロック・ロック解除機構67Dは、図27に示すロック・ロック解除機構67より補助ばね部材69を取り除いた構成であり、ロック部材68だけを有する。
【0283】
指先で押釦部68bを押すと、斜面68fが傾斜面201a上を摺動し、ロック爪部68aが開口201内に後退し、ロック部材68の腕部68cが、図40(B)に示すように、片持ち梁状態でU方向に弾性的に湾曲する。指先を押釦部68bから離すと、図40(A)に示すように、腕部68c自体の弾性力によって、ロック爪部68aが開口201より突き出す。ロック爪部68aが開口201より突き出すときに、斜面68fが傾斜面201a上を摺動し、ロック部材68が、X方向に移動して元の位置に戻る。する。このとき、ロック部材68Bの腕部68cが、腕部68c自体の弾性力によってU方向に戻って復元し、ロック爪部68aが開口201より突き出す。
【0284】
〔折り畳み携帯電話機のロック・ロック解除機構に関する発明の第5実施例〕
図42、図43に示すように、ロック・ロック解除機構67Eは、図34に示すロック・ロック解除機構67Aより補助ばね部材69を取り除いた構成であり、ロック部材68Aだけを有する。
【0285】
指先で押釦部68bを押すと、斜面68fが傾斜面201a上を摺動し、ロック爪部68aが開口201内に後退し、ロック部材68の腕部68cが、図42(B)に示すように、両持ち梁状態でU方向に弾性的に湾曲する。指先を押釦部68bから離すと、図42(A)に示すように、腕部68c自体の弾性力によって、ロック爪部68aが開口201より突き出す。ロック爪部68aが開口201より突き出すときに、斜面68fが傾斜面201a上を摺動し、ロック部材68が、X方向に移動して元の位置に戻る。
【0286】
特許請求の範囲中の折り畳み体とは、上記のフリッパ・又は送話器が組込まれた部分等を意味する。なお、本発明の折り畳み携帯電話機には、通話時に、折り畳み体が開いた状態とされる構造のものは勿論、通話時に、折り畳み体が閉じた状態とされた構造も包含するものである。
【発明の効果】
【0287】
以上説明したように、請求項1のヒンジ機構の発明によれば、第1のストッパと第2のストッパの位置によって折り畳み体の開き位置が定められる構成であるため、第1のばね部材のばね定数及び第2のばね部材のばね定数を、相互に関連させることなく、独立に、自由に定めることが出来、よって、設計の自由度を上げることが出来、しかも、折り畳み体の開き位置を、携帯電話機間でばらつくことなく、精度良く定めることが出来る。
【0288】
また、第1のばね部材のばね定数を自由に定めることによって、折り畳み体が開くときの速さ及び折り畳み体を閉じるときの重さを最適の状態に定めることが出来る。また、第2のばね部材のばね定数を自由に定めることによって、折り畳み体にどの程度の力が作用したときに過剰に開く動作を開始するかというその力を最適に定めることが出来る。
【0289】
請求項2のヒンジ機構の発明によれば、ダンパ部を備えたヒンジ機構をモジュ−ル化することが出来、よって、ヒンジ機構の携帯電話機本体への組み込みを作業性良く行うことが出来る。
【0290】
請求項3のヒンジ機構の発明によれば、ヒンジ機構が有する機能を、第1の軸と第2の軸とに分担させることが出来、また過剰開き時には、第1の軸は回動せず、第2の軸だけが回動するようにすることが出来、全体的に無駄な動きのなく、しかも組立し易い合理的な構造とし得る。
【0291】
請求項4のヒンジ機構の発明によれば、請求項3の発明による効果と同じ効果を有する。請求項5のヒンジ機構の発明によれば、ダンパ部を備えたヒンジ機構をモジュ−ル化することが出来、よって、ヒンジ機構の携帯電話機本体への組み込みを作業性良く行うことが出来る。
【0292】
請求項6のヒンジ機構の発明によれば、請求項5の発明による効果と同じ効果を有する。
【0293】
請求項7のヒンジ機構の発明によれば、折り畳み体が勢いよく開き始めることを防止することが出来る。即ち、第1のばね部材のばね力が強い状態になっているにも拘わらず、折り畳み体がゆっくりと開き始めるようにすることが出来る。
【0294】
請求項8の発明によれば、押圧力を付与する専用の圧縮コイルばねを不要とし得、その分部品点数の削減を図ることが出来る。請求項9の折り畳み携帯電話機の発明によれば、折り畳み体の開き動作が安定化した構成の折り畳み携帯電話機を実現できる。
【0295】
請求項10の折り畳み携帯電話機の発明によれば、電話機本体内に形成された、ヒンジ機構本体の容積とダンパ部の容積とを加算した容積に相当する分の空間を利用して、電話機本体内に送話器等を空間効率良く組込むことが出来る。またヒンジ機構本体とダンパ部とを別々の部位に組込んだ構成であるため、設計の自由度を向上させることが出来る。
【0296】
請求項11の折り畳み携帯電話機の発明によれば、電話機本体内に形成されたダンパ部の容積に相当する分の空間を利用して、電話機本体に送話器等を組込むことが出来る。請求項12の折り畳み携帯電話機の発明によれば、電話機本体内に形成されたヒンジ機構本体の容積に相当する部分の空間を利用して、電話機本体内に送話器等を空間効率良く組込むことが出来る。
【0297】
請求項13の折り畳み携帯電話機の発明によれば、ヒンジ機構本体とダンパ部とを別々の部位に組込んだ構成としてあるため、請求項9の発明に比べて、設計の自由度を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例になるヒンジ機構の一部切截斜視図である。
【図2】図1のヒンジ機構の分解斜視図である。
【図3】図1のヒンジ機構の示す図である。
【図4】図1乃至図3のヒンジ機構が組込まれている携帯電話機の一部切截斜視図である。
【図5】図4の携帯電話機の分解斜視図である。
【図6】携帯電話機に組込まれたヒンジ機構の動作を説明する図である。
【図7】本発明の第2実施例になるヒンジ機構を示す斜視図である。
【図8】図7中、第1の軸を図7の図面の裏面側からみて示す斜視図である。
【図9】図7のヒンジ機構の断面図である。
【図10】図7のヒンジ機構が組込まれている携帯電話機の一部切截斜視図である。
【図11】携帯電話機に組込まれたヒンジ機構の動作を説明する図である。
【図12】本発明の第3実施例になるヒンジ機構を示す斜視図である。
【図13】図12中、ケーシング及び第1の軸を、図12の図面の裏面側からみて示す斜視図である。
【図14】図12のヒンジ機構の断面図である。
【図15】携帯電話機に組込まれたヒンジ機構の動作を説明する図である。
【図16】本発明の第4実施例になるヒンジ機構を示す斜視図である。
【図17】図16のヒンジ機構の断面図である。
【図18】図16中、カムの展開図である。
【図19】携帯電話機に組込まれたヒンジ機構の動作を説明する図である。
【図20】本発明の第5実施例になるヒンジ機構を示す斜視図である。
【図21】図20のヒンジ機構の断面図である。
【図22】折り畳み携帯電話機に関する本発明の第3実施例になる折り畳み携帯電話機を示す図である。
【図23】折り畳み携帯電話機に関する本発明の第4実施例になる折り畳み携帯電話機を示す図である。
【図24】折り畳み携帯電話機に関する本発明の第5実施例になる折り畳み携帯電話機を示す図である。
【図25】折り畳み携帯電話機に関する本発明の第6実施例になる折り畳み携帯電話機を示す図である。
【図26】折り畳み携帯電話機に関する本発明の第7実施例になる折り畳み携帯電話機を示す図である。
【図27】ロック・ロック解除機構の第1実施例を示す図である。
【図28】図27の機構を裏側寄りみて分解して示す図である。
【図29】ロック・ロック解除機構の底面図である。
【図30】図29中、XXX-XXX 線に沿う断面図である。
【図31】図27中、XXXI-XXXI 線に沿う断面図である。
【図32】ロック部材を示す図である。
【図33】ロック・ロック解除機構の動作を示す図である。
【図34】ロック・ロック解除機構の第2実施例を概略的に示す図である。
【図35】図34のロック・ロック解除機構の底面図である。
【図36】ロック・ロック解除機構の第3実施例を概略的に示す図である。
【図37】図36のロック・ロック解除機構の底面図である。
【図38】ロック・ロック解除機構の第4実施例を概略的に示す図である。
【図39】図38のロック・ロック解除機構の底面図である。
【図40】ロック・ロック解除機構の第5実施例を概略的に示す図である。
【図41】図40のロック・ロック解除機構の底面図である。
【図42】ロック・ロック解除機構の第6実施例を概略的に示す図である。
【図43】図42のロック・ロック解除機構の底面図である。
【図44】携帯電話機のフリッパの動きを説明する図である。
【図45】従来のヒンジ機構の1例の分解斜視図である。
【図46】フリッパの開き位置への保持を説明する図である。
【図47】従来のロック・ロック解除機構の1例を示す図である。
【符号の説明】
40 ヒンジ機構
41 回転軸
42 ロータリオイルダンパ
43 開き機構部
44 閉じ機構部
45 ケーシング
45a 切欠
46 回転体
47 開き用ねじりコイルばね(K3 )(第1のばね部材)
47a-1 根本部
47a,47b 腕部
48 ケーシング
48-1 端面
48-2 開きばね用円弧状スリット
48-3 閉じばね用円弧状スリット
48-4 開きばね用ストッパ(第1のストッパ)
48-5 閉じばね用ストッパ(第2のストッパ)
48-6 爪部
48-7 凹部
48-8 凸部
49 閉じ用ねじりコイルばね(K4 )(第2のばね部材)
49a,49b 腕部
50 ケーシング
50a 孔
51 ピン
52 ワッシャ
60,60A,60B,60C,60D,60E,60F 折り畳み携帯電話機
61,61A〜61F 電話機本体
61-1 ヒンジ組込み部
61-2 凹部
61D-1,61F-2 開き・閉じ機構部組込部
61E-1,61F-3 ダンパ部組込部
62,62A〜62F フリッパ
62B-1 ヒンジ機構部組込部
62C-1,62E-1 開き・閉じ機構部組込部
62C-2 ダンパ部組込部
63 受話器部
64 送話器部
65 表示部
66 テンキー部
67 ロック・ロック解除機構
68 ロック部材
68a ロック爪部
68b 押釦部
68c、68h 腕部
68d ばね掛け部
68e,68f 斜面
68g 溝部
68i 先端部
68j 指部
69 補助ばね部材
69a,69b 腕部
69b−1 先端部
69b−2 中央部
69c コイル部
69A,69B 補助圧縮コイルばね部材
70 ヒンジ機構
71 ロータリオイルダンパ部
72 開き・閉じ機構部
73 フック
74 凸部
75 ケーシング
75a 軸部
76 回転体
77 シリコーンオイル
78 Oリング
79 蓋
80 開き機構部
81 閉じ機構部
82 ケーシング
82-1 端面部
82-2 開口
82-3 中心孔
82-4 円弧状スリット
82-5
82-6 第1のストッパ
82A-9 溝部
82A-10 切欠部
82A-11 ストッパ
83 開き用ねじりコイルばね(第1のばね部材)
83a,83b 腕部
84,84A 第1の軸
84-1 ばね支持部
84-2 孔部
84-3 突部
84-4 溝部
84-5 ばね収容部
84-6 溝部
84-7 軸受部
84-8 切欠部
84-9 第2のストッパ
84A-10 突部
84A-11 挟み板ばね収容部
84A-12 軸受部
84A-13 ケーシング部
85 閉じ用ねじりコイルばね(第2のばね部材)
85a,85b 腕部
86,86A 第2の軸
86-1 円板部
86-2 円柱形状の軸部
86-3 角柱形状の軸部
86-4
86-5 突部
86-6 リブ
86A-7 カム部
86A-8 軸部
87 Oリング
88 固定用Oリング
89-7 凸部
89-8 爪部
100 ヒンジ機構
101 閉じ用挟み板ばね
101-1 基部
101-2,101-3 腕部
101-4
110 ヒンジ機構
111 摩擦ダンパ部
112 開き機構部
113 閉じ機構部
114 ケーシング
114-1 フランジ部
115 基台
115-1 ストッパ
115-2 摩擦面
115-3 凸部
115-4 溝部
115-5 カム収容用凹部
115-6 カム用突部
116 ブレーキシュ
117 カム部材
117-1 カム
117-1-1 第1の面
117-1-2 第2の面
117-1-3 第3の面
117-1-4 第4の面
117-1-5 第5の面
117-2 端面
117-3 楕円孔
118 軸
118-1 断面楕円形状部分
119 圧縮コイルばね
120 第1の軸
120A 第1のサブ軸
120B 第2のサブ軸
120-1 フランジ
120-2
120-3 筒部
120-4 フランジ
120-5 リブ
120-6 溝部
120-7,120-8 ストッパ
120-9
121 止め輪
122 ねじ
123 開き用ねじりコイルばね
123a,123b 腕部
124 第2の軸
124-1 円板部
124-2 角柱形状の軸部
124-3 軸受部
124-4 円筒部
124-5,124-6 切欠部
124-7
125 戻し用ねじりコイルばね
125a,125b 腕部
130 ヒンジ機構
131 軸
132 閉じ用ねじり圧縮コイルばね
190 押さえ部材
190a 板部
190b,190c 腕部
190d,190e 切欠部
200、201 開口部
201a 傾斜面
202、203 ボス
204〜209 リブ
210 立ち上がり壁
211、220 隙間
212 カード
212 ばね受け部

Claims (14)

  1. 閉じ位置と開き位置との間を回動する折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機に組込まれるヒンジ機構であって、
    上記折り畳み体を回動させる一の回転軸と、
    該回転軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
    上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記回転軸に付与する第2のばね部材と、
    開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように、上記第1のばね部材のばね力を受け止める第1のストッパと、
    上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように上記第2のばね部材のばね力を受け止める第2のストッパとを有し、
    上記第1のストッパが上記第1のばね部材のばね力を受け止め、上記第2のストッパが上記第2のばね部材のばね力を受け止めた状態で、上記回転軸の回動が停止し、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機用ヒンジ機構。
  2. 閉じ位置と、開き位置との間を回動する折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機に組込まれるヒンジ機構であって、
    上記折り畳み体を回動させる一の回転軸と、
    該回転軸に嵌合して設けてあり、該回転軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
    上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記回転軸に付与する第2のばね部材と、
    開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように、上記第1のばね部材のばね力を受け止める第1のストッパと、
    上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように上記第2のばね部材のばね力を受け止める第2のストッパと、
    上記折り畳み体が上記閉じ位置より上記開き位置に回動する際にダンパ作用をなすダンパ部とを有し、
    上記第1のストッパが上記第1のばね部材のばね力を受け止め、上記第2のストッパが上記第2のばね部材のばね力を受け止めた状態で、上記回転軸の回動が停止し、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機用ヒンジ機構。
  3. 閉じ位置と開き位置との間を回動する折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機に組込まれるヒンジ機構であって、
    第1の軸と、
    上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
    該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
    開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を受け止める第1のストッパと、
    上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記第2の軸に付与する第2のばね部材と、
    上記第1の軸に設けてあり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して上記折り畳み体が閉じる方向に独立して回動することを制限し、且つ上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置 に到ったときに、上記第2の軸の回動を止める第2のストッパとを有し、
    上記第1のストッパにより上記第1の軸の回動が止まり、上記第2のストッパにより上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動が止まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機用ヒンジ機構。
  4. 閉じ位置と開き位置との間を回動する折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機に組込まれるヒンジ機構であって、
    第1の軸と、
    上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
    該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与するばね部材と、
    開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を止めるストッパと、
    上記第2の軸と一体的に設けてある実質上楕円形状のカム部と、
    上記第1の軸にこれと一体的に回動するように設けてあり、上記カム部を弾性的に挟んでおり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して独立に回動することを制限し、且つ上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに、上記カム部によって押し拡げられ、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記カム部を介して上記第2の軸に付与する挟み板ばねとを有し、
    上記ストッパにより上記第1の軸の回動が停止し、且つ上記カム部と上記挟み板ばねとによって、上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動位置が定まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機用ヒンジ機構。
  5. 閉じ位置と開き位置との間を回動する折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機に組込まれるヒンジ機構であって、
    第1の軸と、
    上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
    該第1の軸に嵌合して設けてあり、該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、 開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を止める第1のストッパと、
    上記第2の軸に嵌合して設けてあり、上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記第2の軸に付与する第2のばね部材と、
    上記第1の軸に設けてあり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して上記折り畳み体が閉じる方向に独立して回動することを制限し、且つ上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2の軸の回動を止める第2のストッパと、
    上記折り畳み体が上記閉じ位置より上記開き位置に回動する際にダンパ作用をなすダンパ部とを有し、
    上記第1のストッパにより上記第1の軸の回動が止まり、上記第2のストッパにより上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動が止まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機用ヒンジ機構。
  6. 閉じ位置と開き位置との間を回動する折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機に組込まれるヒンジ機構であって、
    第1の軸と、
    上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
    該第1の軸に嵌合して設けてあり、該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与するばね部材と、
    開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を止める ストッパと、
    上記第2の軸と一体的に設けてある実質上楕円形状のカム部と、
    上記第1の軸にこれと一体的に回動するように設けてあり、上記カム部を弾性的に挟んでおり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して独立に回動することを制限し、且つ上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに、上記カム部によって押し拡げられ、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記カム部を介して上記第2の軸に付与する挟み板ばねと、
    上記折り畳み体が上記閉じ位置より上記開き位置に回動する際にダンパ作用をなすダンパ部とを有し、
    上記ストッパにより上記第1の軸の回動が停止し、且つ上記カム部と上記挟み板ばねとによって、上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動位置が定まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機用ヒンジ機構。
  7. 請求項2,5,6,のいずれかにおいて、上記ダンパ部は、円板状のブレ−キシュが摩擦面を擦りつつ回転し、上記折り畳み体が閉じ位置にあるときには、上記ブレ−キシュが上記摩擦面を押圧する力を上記折り畳み体が開き位置にあるときより大きくする手段を有する摩擦ダンパ部である構成としたことを特徴とする折り畳み携帯電話機用ヒンジ機構。
  8. 請求項2,5,6のいずれかにおいて、上記ダンパ部は、円板状のブレ−キシュが摩擦面を擦りつつ回転する摩擦ダンパ部であり、
    該摩擦ダンパ部は、圧縮された状態で組込まれているねじり圧縮コイルばねを有し、
    該ねじり圧縮コイルばねのねじりに対する弾撥力が、上記折り畳み体を開き位置に付勢するように作用し、
    該ねじり圧縮コイルばねの圧縮に対する弾撥力が、上記ブレ−キシュが摩擦面を押圧する力を付与するよう構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機用ヒンジ機構。
  9. 折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機であって、
    上記折り畳み体を閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジ機構を有し、
    該ヒンジ機構を、
    上記折り畳み体を回動させる一の回転軸と、
    該回転軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
    上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記回転軸に付与する第2のばね部材と、
    開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように、上記第1のばね部材のばね力を受け止める第1のストッパと、
    上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように上記第2のばね部材のばね力を受け止める第2のストッパとを有し、
    上記第1のストッパが上記第1のばね部材のばね力を受け止め、上記第2のストッパが上記第2のばね部材のばね力を受け止めた状態で、上記回転軸の回動が停止し、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機。
  10. 折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機であって、
    上記折り畳み体を閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジ機構を有し、
    該ヒンジ機構を、
    上記折り畳み体を回動させる一の回転軸と、
    該回転軸に嵌合して設けてあり、該回転軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記 開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
    上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記回転軸に付与する第2のばね部材と、
    開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように、上記第1のばね部材のばね力を受け止める第1のストッパと、
    上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2のばね部材のばね力が上記回転軸に作用しないように上記第2のばね部材のばね力を受け止める第2のストッパと、
    上記折り畳み体が上記閉じ位置より上記開き位置に回動する際にダンパ作用をなすダンパ部とを有し、
    上記第1のストッパが上記第1のばね部材のばね力を受け止め、上記第2のストッパが上記第2のばね部材のばね力を受け止めた状態で、上記回転軸の回動が停止し、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機。
  11. 折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機であって、
    上記折り畳み体を閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジ機構を有し、
    該ヒンジ機構を、
    第1の軸と、
    上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
    該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
    開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を受け止める第1のストッパと、
    上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記第2の軸に付与する第2のばね部材と、
    上記第1の軸に設けてあり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して上記折り畳み体が閉じる方向に独立して回動することを制限し、且つ上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2の軸の回動を止める第2のストッパとを有し、
    上記第1のストッパにより上記第1の軸の回動が止まり、上記第2のストッパにより上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動が止まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機。
  12. 折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機であって、
    上記折り畳み体を閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジ機構を有し、
    該ヒンジ機構を、
    第1の軸と、
    上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
    該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与するばね部材と、
    開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を止めるストッパと、
    上記第2の軸と一体的に設けてある実質上楕円形状のカム部と、
    上記第1の軸にこれと一体的に回動するように設けてあり、上記カム部を弾性的に挟んでおり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して独立に回動することを制限し、且つ上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに、上記カム部によって押し拡げられ、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記カム部を介して上記第2の軸に付与する挟み板ばねとを 有し、
    上記ストッパにより上記第1の軸の回動が停止し、且つ上記カム部と上記挟み板ばねとによって、上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動位置が定まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機。
  13. 折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機であって、
    上記折り畳み体を閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジ機構を有し、
    該ヒンジ機構を、
    第1の軸と、
    上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
    該第1の軸に嵌合して設けてあり、該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与する第1のばね部材と、
    開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を止める第1のストッパと、
    上記第2の軸に嵌合して設けてあり、上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに変形して、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記第2の軸に付与する第2のばね部材と、
    上記第1の軸に設けてあり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して上記折り畳み体が閉じる方向に独立して回動することを制限し、且つ上記過剰に開かれた折り畳み体が閉じる方向に回動されて上記開き位置に到ったときに、上記第2の軸の回動を止める第2のストッパと、
    上記折り畳み体が上記閉じ位置より上記開き位置に回動する際にダンパ作用をなすダンパ部とを有し、
    上記第1のストッパにより上記第1の軸の回動が止まり、上記第2のストッパにより上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動が止まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機。
  14. 折り畳み体を有する折り畳み携帯電話機であって、
    上記折り畳み体を閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジ機構を有し、
    該ヒンジ機構を、
    第1の軸と、
    上記折り畳み体を回動させる第2の軸と、
    該第1の軸に嵌合して設けてあり、該第1の軸に、上記折り畳み体を上記閉じ位置より上記開き位置へ回動させる方向の回転力を付与するばね部材と、
    開いてきた上記折り畳み体が上記開き位置に到ったときに、該第1の軸の回動を止めるストッパと、
    上記第2の軸と一体的に設けてある実質上楕円形状のカム部と、
    上記第1の軸にこれと一体的に回動するように設けてあり、上記カム部を弾性的に挟んでおり、上記折り畳み体が閉じ位置と開き位置の間にあるときは、上記第2の軸が上記第1の軸に対して独立に回動することを制限し、且つ上記折り畳み体が上記開き位置を越えて過剰に開かれたときに、上記カム部によって押し拡げられ、上記折り畳み体を上記開き位置へ戻す方向の回転力を、上記カム部を介して上記第2の軸に付与する挟み板ばねと、
    上記折り畳み体が上記閉じ位置より上記開き位置に回動する際にダンパ作用をなすダンパ部とを有し、
    上記ストッパにより上記第1の軸の回動が停止し、且つ上記カム部と上記挟み板ばねとによって、上記第2の軸の上記第1の軸に対する回動位置が定まり、上記折り畳み体が上記開き位置に保持されるように構成したことを特徴とする折り畳み携帯電話機。
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