JPH0814163A - 流量調整機能付きベローズポンプ - Google Patents

流量調整機能付きベローズポンプ

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JPH0814163A
JPH0814163A JP17028194A JP17028194A JPH0814163A JP H0814163 A JPH0814163 A JP H0814163A JP 17028194 A JP17028194 A JP 17028194A JP 17028194 A JP17028194 A JP 17028194A JP H0814163 A JPH0814163 A JP H0814163A
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JP
Japan
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bellows
pump
air
air chamber
proximity sensors
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Application number
JP17028194A
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English (en)
Inventor
Yoichi Ono
洋一 小野
Makoto Imanishi
良 今西
Mutsumi Fujii
睦 藤井
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】移送流体の流量調整が容易に行え、定量性を確
保することのできるベローズポンプを提供する。 【構成】ポンプケース内部に形成した第1空気室と第2
空気室とに加圧エアを供給して各ベローズを交互に伸縮
動作する。各空気室内に装填された各ベローズが適宜大
きさに拡張され、同各ベローズと各近接センサとが所定
間隔に近接したとき、同各ベローズが吸入限界位置に到
達したことを各近接センサで検知し、その検知信号を遅
延制御装置に出力する。遅延制御装置は、各近接センサ
から出力される検知信号に基づいて切換えバルブを所定
時間遅延して切換え駆動し、予め設定した容量に各ベロ
ーズを拡張するので、各近接センサの検知位置を可変調
節するだけで、任意の吐出量に調節することができ、常
時一定量の移送流体を安定して供給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、半導体製
造、化学工業等に於いて、薬液や溶剤等の流体を供給す
るときに用いられる流量調整機能付きベローズポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような流体を供給するベ
ローズポンプとしては、例えば、密閉された空気室内に
加圧エアを供給及び排出し、同空気室内に装填したベロ
ーズの伸縮動作により薬液や溶剤等の流体を吸入及び吐
出するベローズポンプがある。
【0003】このベローズポンプの吐出量を調節する場
合、ポンプ本体の空気室内に供給される加圧エアの圧力
を調節する方法、ベローズの伸縮動作に要するサイクル
時間を変更する方法、ポンプ本体の吐出側に設けた絞り
バルブで流体の吐出量を調節する方法等、様々な調節方
法が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
構造を有するベローズポンプの吐出量を調節する場合、
吐出側に接続された配管系統の流動抵抗と、空気室内に
供給される加圧エアの供給量とによって、空気室内に装
填されたベローズの伸縮速度が変化し、ベローズの伸縮
ストロークに若干差異が生じるため、1ストローク当り
の吐出量が安定せず、一定の吐出量を得ることが困難で
あるという問題点を有している。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、ベローズの伸
縮側端部を検知する移動量検知器の検知位置を可変調節
し、同移動量検知器から出力される検知信号に基づいて
エア供給手段を切換え駆動することにより、移送流体の
流量調整が容易に行えると共に、常時一定量の移送流体
を安定して供給することができる流量調整機能付きベロ
ーズポンプの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記各空気室の内壁部に上記各ベローズの伸縮側端部と
対向して各移動量検知器を配設し、上記各移動量検知器
の検知位置を各ベローズの伸縮方向と平行して可変調節
可能に設け、上記移動量検知器から出力される検知信号
に基づいて上記各空気室内に加圧エアを供給及び排出す
るエア供給手段を設けた流量調整機能付きベローズポン
プであることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記移動量検知器から出力される検知
信号に基づいて上記エア供給手段を適宜時間遅延して切
換え駆動する遅延制御手段を設けた流量調整機能付きベ
ローズポンプであることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の構成と併せて、上記エア供給手段を切換え駆動する上
記遅延制御手段の遅延時間を0.2秒〜1.0秒に設定
した流量調整機能付きベローズポンプであることを特徴
とする。
【0009】
【作用】請求項1記載のベローズポンプは、予め設定し
た位置に各ベローズの伸縮側端部が到達したとき各移動
量検知器で検知し、各移動量検知器から出力される検知
信号に基づいてエア供給手段を切換え駆動するポンプ構
造であるため、各移動量検知器の検知位置を可変調節す
ることで、各ベローズの伸縮側端部が各移動量検知器の
検知位置に到達するまでエア供給手段が切換え駆動され
ず、各ベローズの伸縮ストロークを任意長さに可変設定
できる。
【0010】請求項2記載のベローズポンプは、上記請
求項1記載の作用と併せて、予め設定した位置に各ベロ
ーズの伸縮側端部が到達したとき、各移動量検知器から
出力される検知信号に基づいてエア供給手段を遅延制御
手段により適宜時間遅延して切換え駆動することで、予
め設定した位置までベローズの伸縮側端部が確実に移動
され、常時一定量の移送流体が吸入及び吐出される。
【0011】請求項3記載のベローズポンプは、上記請
求項2記載の作用と併せて、各移動量検知器から出力さ
れる検知信号に基づいてエア供給手段を遅延制御手段に
より0.2秒〜1.0秒遅延して切換え駆動すること
で、上記請求項2記載と同様に、時間当りの吐出量が低
下せず、定量性を確保することができる。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、移動量検知器の検知
位置を可変調節して、ベローズの伸縮側端部を検知する
ときの検知距離を変更するので、ベローズの伸縮ストロ
ークを任意長さに可変設定でき、移送流体の流量調節が
容易に行えると共に、任意の吐出量に調節することがで
きる。しかも、移動量検知器から出力される検知信号に
基づいてエア供給手段を遅延制御手段により適宜時間遅
延して切換え駆動するので、従来例のように配管系統の
移送抵抗や加圧エアの供給量による影響を受けず、予め
設定した位置までベローズの伸縮側端部が確実に移動さ
れるため、常時一定量の移送流体を安定して供給するこ
とができ、定量性を確保できる。
【0013】即ち、定流量ポンプの運転手段として、ベ
ローズのストローク回数を定めて、その回数が終了する
までポンプを動かす間欠運転と、所定時間を決めて、そ
の時間までポンプを動かす連続運転とがあるが、本発明
のポンプは何れの運転に於いても高い移送精度が得られ
る。
【0014】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は半導体製造に於いて、薬液や溶剤等の移
送流体を一定量供給するときに用いられる流量調整機能
付きベローズポンプを示し、図1、図2に於いて、この
ベローズポンプ1は、ポンプケース2内部に形成した第
1空気室3と第2空気室4とに加圧エアAを供給し、各
空気室3,4内に装填した各ベローズ5,5を交互に伸
縮動作する。同時に、各空気室3,4に設けた各近接セ
ンサS1 ,S2 で各ベローズ5,5の吸入限界位置を検
知し、各近接センサS1 ,S2 から出力される検知信号
に基づいて切換えバルブ6を所定時間遅延して切換え駆
動し、予め設定した容量に各ベローズ5,5を伸縮動作
させて移送流体Lを吸入及び吐出する構造である。な
お、薬液や溶剤等の移送流体Lと接触する部分及び部品
は、例えば、PTFE、FEP、PVF、PFA等のフ
ッ素樹脂で構成している。
【0015】上述のポンプケース2は、例えば、PTF
E、PFA等のフッ素樹脂で形成したポンプヘッド7
と、ポンプヘッド7の両側端部に対して嵌合固定される
大きさ及び形状に形成した筒状の各ケーシング8,8
と、各ケーシング8,8の一側端部に対して嵌合固定さ
れる大きさ及び形状に形成した各ポンプ閉塞蓋9,9と
から構成され、ポンプヘッド7の両端側周縁部に形成し
た各環状段部7b,7bと、各ケーシング8,8の一端
側周縁部8a,8aとを気密状態に嵌合して一体的に連
結固定し、各ポンプ閉塞蓋9,9の一端側周縁部に形成
した各環状段部9a,9aと、各ケーシング8,8の他
端側周縁部8b,8bとを気密状態に嵌合して一体的に
連結固定すると共に、ポンプヘッド7と、各ケーシング
8,8と、各ポンプ閉塞蓋9,9とを互いに嵌合してな
るポンプケース2内部に、ポンプヘッド7を中心として
左右位置に第1空気室3と第2空気室4とを形成してい
る。
【0016】且つ、各ポンプ閉塞蓋9,9の一側部に上
述した各空気室3,4と連通して各吸排気ポート9b,
9bを形成し、同各ポンプ閉塞蓋9,9の中央部に後述
する各ベローズ5,5の閉塞側と対向して各近接センサ
S1 ,S2 を固定している。
【0017】前述のポンプヘッド7は、例えば、PTF
E、PFA等のフッ素樹脂で形成したヘッド本体7aに
吸入通路10と吐出通路11とを穿設し、同ヘッド本体
7aの一側周面に吸入通路10と連通して吸入ポート1
0aを形成し、同ヘッド本体7aの他側周面に吐出通路
11と連通して吐出ポート11aを形成している。且
つ、ヘッド本体7aの両端側中央面に上述した吸入通路
10と連通して各吸入口10b,10bを形成し、同ヘ
ッド本体7aの両端側中央面に上述した吐出通路11と
連通して各吐出口11b,11bを形成すると共に、各
吸入口10b,10bには各チェックバルブ12,12
を接続し、各吐出口11b,11bには各チェックバル
ブ13,13を接続している。
【0018】前述の各ベローズ5,5は、例えば、PT
FE、PFA等のフッ素樹脂で有底筒状に形成した各ベ
ローズ5,5の開放側周縁部5a,5aと、ポンプヘッ
ド7の両側面に形成した各環状凹部7c,7cとを互い
に嵌合し、同各ベローズ5,5の開放側周縁部5a,5
aに各固定リング14,14の内径側周縁部14a,1
4aを係止して、同各固定リング14,14とポンプヘ
ッド7とを一体的に連結固定すると共に、同各ベローズ
5,5の開放側周縁部5a,5aとポンプヘッド7の各
環状凹部7c,7cとの間に介在した各シールリング1
5,15で気密状態を保持している。且つ、各ベローズ
5,5の閉塞側周縁部5b,5bと各連結プレート1
6,16の一側面に形成した各嵌込み凹部16a,16
aとを互いに嵌合し、同各ベローズ5,5の閉塞側周縁
部5b,5bに各固定リング17,17の内径側周縁部
17a,17aを係止して、各固定リング17,17と
各連結プレート16,16とを一体的に連結固定してい
る。
【0019】且つ、ポンプヘッド7の外周部に4本又は
複数本の各ガイド孔7d…を円周方向に対して所定等間
隔に隔てて形成し、同各ガイド孔7d…に上述した各ベ
ローズ5,5の伸縮方向と平行して4本又は複数本の各
連結シャフト18…を摺動可能に挿入し、同各ガイド孔
7d…と各連結シャフト18…との対向周面に介在した
各シールリング19…で気密状態を保持すると共に、各
ベローズ5,5の閉塞側周縁部5b,5bに固定した各
連結プレート16,16の外周縁部に各固定リング1
7,17を介して各連結シャフト18…の両端部を夫々
挿通し、同各連結プレート16,16の外周縁部に挿通
した各連結シャフト18…の両端部に各ナット20…を
夫々螺合して、左右の各ベローズ5,5に嵌合した各連
結プレート16,16の外周縁部を各連結シャフト18
…で一体的に連結固定している。
【0020】前述の各近接センサS1 ,S2 は、図3に
も示すように、上述した各ベローズ5,5の閉塞側中央
面と対向して各ポンプ閉塞蓋9,9の中央部に各差込み
孔9c,9cを形成し、同各差込み孔9c,9cに筒状
の各可動体21,21を外方側から螺合して、同各差込
み孔9c,9cよりも突出した位置又は没入した位置に
各可動体21,21を各締付けナット22,22で締付
け固定すると共に、同各差込み孔9c,9cと各可動体
21,21との対向周面に介在した各シールリング2
3,23で気密状態を保持している。
【0021】且つ、各可動体21,21の後端側中心部
に形成した各差込み凹部21a,21aに各近接センサ
S1 ,S2 を後方側から差込み、同各可動体21,21
の先端側中心部に形成した各検知孔21b,21bに各
近接センサS1 ,S2 を螺合して、同各可動体21,2
1の先端部よりも没入した位置に各近接センサS1 ,S
2 を各締付けナット24,24で締付け固定すると共
に、同各検知孔21b,21bと各近接センサS1 ,S
2 との対向周面を適宜密封手段(図示省略)で気密状態
にシールし、各近接センサS1 ,S2 と後述する遅延制
御装置27とを各センサコード28,29で接続してい
る。
【0022】つまり、各ベローズ5,5と各近接センサ
S1 ,S2 とが所定間隔に近接したとき、各近接センサ
S1 ,S2 から出力される検知信号に基づいて切換えバ
ルブ6を切換え駆動し、各ベローズ5,5を吸入限界位
置と吐出限界位置とに伸縮動作する。各ベローズ5,5
の吐出容量を可変設定する場合、各ポンプ閉塞蓋9,9
に螺合した各可動体21,21を回動操作して、各ベロ
ーズ5,5と各近接センサS1 ,S2 との近接間隔を可
変調節することで、各近接センサS1 ,S2 の検知距離
に対応して各ベローズ5,5の伸縮ストロークが可変設
定され、1ストローク当りの容量(Q)は、ベローズ5
の伸縮ストローク(δ)に比例し、その比例常数はベロ
ーズ5の有効径(D)で決まるので、その容量(Q)を
下記の数1で求めることができる。
【0023】
【数1】
【0024】上記の数1で求められるように、ベローズ
5の伸縮ストロークを可変調節することで、各ベローズ
5,5の吐出容量を任意に設定することができる。
【0025】前述の切換えバルブ6は、例えば、5ポー
ト・オールポート・オープン型の切換えバルブ6により
構成され、同切換えバルブ6に形成したAポートと、第
1空気室3に形成した吸排気ポート9bとを吸排気管2
5で接続し、同切換えバルブ6に形成したBポートと、
第2空気室4に形成した吸排気ポート9bとを吸排気管
26で接続し、同切換えバルブ6に形成したPポートを
エアコンプレッサ等のエア供給源(図示省略)に接続
し、同切換えバルフ6に形成したR1ポート及びR2ポ
ートを大気側に接続して、後述する遅延制御装置27か
ら出力される指令信号に基づいて切換えバルブ6を切換
え駆動する。
【0026】上述の遅延制御装置27は、CPU(図示
省略)に格納されたプログラムに沿って各近接センサS
1 ,S2 と切換えバルフ6とを制御し、吸入動作時に於
いて、各ベローズ5,5と各近接センサS1 ,S2 とが
所定間隔に近接したとき、各近接センサS1 ,S2 から
出力される検知信号に基づいて各ベローズ5,5が予め
設定した吸入限界位置に到達したかを判定し、吸入限界
位置と判定された場合、CPU(図示省略)から出力さ
れる指令信号に基づいて切換えバルブ6を所定時間遅延
して切換え駆動する。つまり、各ベローズ5,5と各近
接センサS1 ,S2 とが所定間隔に近接した時点で、例
えば、約0.2秒〜約1.0秒遅延して切換えバルブ6
を切換え駆動する。
【0027】図示実施例は上記の如く構成するものとし
て、以下、ベローズポンプ1による移送流体Lの供給動
作を説明する。先ず、図1、図3に於いて、第1空気室
3及び第2空気室4の各ポンプ閉塞蓋9,9に螺合した
各可動体21,21を回動操作して、各ベローズ5,5
と各近接センサS1 ,S2 との近接間隔を可変調節し、
各ベローズ5,5の吸入限界位置を予め設定する。
【0028】次に、切換えバルブ6を切換え駆動して、
第2空気室4側の吸排気ポート9bに接続された吸排気
管26とエア供給源(図示省略)とを直結し、同第2空
気室4内に供給される加圧エアAによりベローズ5を吐
出動作する。同時に、第2空気室4側の吸入口10bに
接続されたチェックバルブ12を閉塞し、吐出口11b
に接続されたチェックバルブ13を開放し、ホンプヘッ
ド7の吐出ポート11aを介してベローズ3内部に吸入
された移送流体Lを吐出する。
【0029】一方、第1空気室3側の吸排気ポート9b
に接続された吸排気管25を大気側に開放し、第2空気
室4内に装填されたベローズ3の吐出動作と連動して、
第1空気室3内に装填されたベローズ3を吸入動作さ
せ、第1空気室3内に装填されたベローズ5を吸入方向
に拡張しながら加圧エアAを大気側に排出する。同時
に、第1空気室3の吸入口10bに接続されたチェック
バルブ12を開放し、吐出口11bに接続されたチェッ
クバルブ13を閉塞し、ポンプヘッド7の吸入ポート1
0aを介してベローズ5内部に移送流体Lを吸入する。
【0030】且つ、図2、図4に示すように、第2空気
室4側の吐出動作時に於いて、第1空気室3内に装填さ
れたベローズ5が適宜大きさに拡張され、同ベローズ5
と近接センサS1 とが所定間隔に近接したとき、同ベロ
ーズ5が吸入限界位置に到達したことを近接センサS1
で検知し、その検知信号を遅延制御装置27に出力す
る。遅延制御装置27は、近接センサS1 から出力され
る検知信号に基づいて切換えバルブ6を所定時間遅延し
て切換え駆動する。例えば、約0.2秒〜約1.0秒遅
延して切換えバルブ6を切換え駆動することで、予め設
定した容量にベローズ5が拡張され、一定量の移送流体
Lをベローズ5内部に吸入する。
【0031】上述と同様に、第1空気室3側の吐出動作
時に於いて、第2空気室4内に装填されたベローズ5が
適宜大きさに拡張され、同ベローズ5と近接センサS2
とが所定間隔に近接したとき、遅延制御装置27は、近
接センサS1 から出力される検知信号に基づいて切換え
バルブ6を所定時間遅延して切換え駆動するので、予め
設定した容量にベローズ5が拡張され、一定量の移送流
体Lをベローズ5内部に吸入する。以下同様に、第1空
気室3及び第2空気室4に装填された各ベローズ5,5
を予め設定した容量に伸縮動作するので、常時一定量の
移送流体Lを次工程(図示省略)に安定して供給するこ
とができる。
【0032】下記の表1は、切換えバルブ6の切換え時
間と、ベローズ5の1ストローク当りの吐出量の一例を
示す。
【0033】
【表1】 上記表1に示すように、各近接センサS1 ,S2 で検知
してから切換えバルブ6を切換え駆動するまでので遅延
時間を長くすると、予め設定した容量にベローズ5が拡
張されるので、移送量に変動が生じず、一定の流量を確
保することができるが、必要以上に遅延時間を長くする
と、単位時間当りの吐出量(cm3 )が低下するので、好
ましくは、切換えバルブ6を切換え駆動するときの遅延
時間を、例えば、約0.2秒〜約1.0秒の遅延時間に
設定するのがよい。
【0034】以上このように、各近接センサS1 ,S2
の検知位置を調節して、各ベローズ5,5の閉塞側を検
知するとき検知距離を変更するので、各ベローズ5,5
の伸縮ストロークを任意長さに可変設定でき、移送流体
Lの流量調節が容易に行えると共に、任意の吐出量に調
節することができる。しかも、各近接センサS1 ,S2
から出力される検知信号に基づいて切換えバルブ6を遅
延制御装置27により適宜時間遅延して切換え駆動する
ので、従来例のように配管系統の移送抵抗や加圧エアの
供給量による影響を受けず、予め設定した位置まで各ベ
ローズ5,5の閉塞側が確実に移動されるため、常時一
定量の移送流体を安定して供給することができ、定量性
を確保できる。
【0035】即ち、定流量ポンプの運転手段として、ベ
ローズのストローク回数を定めて、その回数が終了する
までポンプを動かす間欠運転と、所定時間を決めて、そ
の時間までポンプを動かす連続運転とがあるが、本発明
のポンプは何れの運転に於いても高い移送精度が得られ
る。
【0036】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の移動量検知器は、実施例の近接セ
ンサS1 ,S2 に対応し、以下同様に、エア供給手段
は、切換えバルブ6に対応し、遅延制御手段は、遅延制
御装置27に対応するも、この発明は、上述の実施例の
構成のみに限定されるものではない。
【0037】上述の実施例では、ベローズポンプ1を構
成するポンプケース2内部に第1空気室3と第2空気室
4とを2室形成しているが、例えば、4室又は6室等の
複数室を移送流体Lの供給量に応じて形成するもよく、
上述の実施例と同様に、連続運転時及び間欠運転時に於
いて、常時一定の流量が得られる。
【0038】また、近接センサS1 ,S2 に代えて、例
えば、リミットスイッチや反射型光電センサ等の検知セ
ンサ(図示省略)によりベローズ5が吸入限界位置に拡
張したことを検知するもよく、同検知センサから出力さ
れる検知信号に基づいて切換えバルブ6の切換え駆動を
遅延制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベローズポンプの吸入動作及び吐出動作を示す
縦断側面図。
【図2】近接センサの取付け部分を示す縦断側面図。
【図3】ベローズポンプと切換えバルブとの配管系統を
示す側面図。
【図4】近接センサと切換えバルブとの時間差を示すタ
イムチャート。
【符号の説明】
A…加圧エア L…移送流体 S1,S2 …近接センサ 1…ベローズポンプ 2…ポンプケース 3…第1空気室 4…第2空気室 5…ベローズ 6…切換えバルブ 7…ポンプヘッド 8…ケーシング 9…ポンプ閉塞蓋 9c…差込み孔 21…可動体 27…遅延制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉された複数の各空気室に加圧エアを供
    給及び排出し、該各空気室内に装填された各ベローズを
    加圧エアにより伸縮動作して移送流体を吸入及び吐出す
    るベローズポンプであって、上記各空気室の内壁部に上
    記各ベローズの伸縮側端部と対向して各移動量検知器を
    配設し、上記各移動量検知器の検知位置を各ベローズの
    伸縮方向と平行して可変調節可能に設け、上記移動量検
    知器から出力される検知信号に基づいて上記各空気室内
    に加圧エアを供給及び排出するエア供給手段を設けた流
    量調整機能付きベローズポンプ。
  2. 【請求項2】上記移動量検知器から出力される検知信号
    に基づいて上記エア供給手段を適宜時間遅延して切換え
    駆動する遅延制御手段を設けた請求項1記載の流量調整
    機能付きベローズポンプ。
  3. 【請求項3】上記エア供給手段を切換え駆動する上記遅
    延制御手段の遅延時間を0.2秒〜1.0秒に設定した
    請求項2記載の流量調整機能付きベローズポンプ。
JP17028194A 1994-06-28 1994-06-28 流量調整機能付きベローズポンプ Pending JPH0814163A (ja)

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