JPH0814159B2 - カーテンウォールの窓構造 - Google Patents

カーテンウォールの窓構造

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JPH0814159B2
JPH0814159B2 JP32738890A JP32738890A JPH0814159B2 JP H0814159 B2 JPH0814159 B2 JP H0814159B2 JP 32738890 A JP32738890 A JP 32738890A JP 32738890 A JP32738890 A JP 32738890A JP H0814159 B2 JPH0814159 B2 JP H0814159B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガラス板を壁板とするガラスカーテンウォ
ール等に設けられる窓の構造に関する。
〔従来の技術〕
この種のカーテンウォールの窓構造では、ガラス板等
の壁板の上下両端辺を支持する無目が形成する横ライン
が外壁の意匠感を大きく左右する。
そのため、例えば、第9図に示すように、上下で対向
する無目(2)間に、上下の枠(6A),(6B)を備えた
開閉窓(3)を配置した場合には、無目(2)より上方
や下方に突出する開閉窓(3)の上下の枠(6A),(6
B)の存在により、窓設置箇所において無目(2)が形
成する横ラインの幅が極端に大きくなって、その箇所が
目立つものとなり、外壁の意匠感を大きく損なう。
そこで、従来では、無目を上下2つのバーから構成
し、上下方向で対向する無目のうち上側の無目の下段の
バーと、下側の無目の上段のバーとの端部から設定長さ
にわたる端部分を開閉窓の上下の枠としていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、前記従来技術によるときは、次のような欠点
があった。
窓構造では、無目がそれの内側に位置するマリオンに
支持されるのであって、無目のうちマリオンに支持され
る部分は長手方向の端部となっている。従って、前記従
来技術によるときは、開閉窓の上下の枠がマリオンに内
外方向で重なる。その結果、開閉窓を開き窓や回転窓と
する場合、開き動作で枠がマリオンに当らないように軸
芯の位置を設定する必要があって、それが開き窓や回転
窓の設計を制約していた。
本発明の目的は、開き窓や回転窓の設計の自由度を高
めようとする点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によるカーテンウォールの窓構造の第1の特徴
構成は、カーテンウォール用の壁板の上下両端辺を支持
する無目を上下に並ぶ複数のバーから構成し、上下方向
で対向する無目のうち上側の無目の最下段のバーと、下
側の無目の最上段のバーとの設定長さにわたる部分で、
かつ、無目の内側に位置して無目を支持するマリオンに
内外方向で重ならない部分を他の部分から分離し、それ
ら分離したバー部分を上下の枠とする開閉窓を設けてあ
る点にある。
本発明によるカーテンウォールの窓構造の第2の特徴
構成は、カーテンウォール用の壁板の上下両端辺を支持
する無目を上下に並ぶ複数のバーから構成し、上下方向
で対向する無目のうち上側の無目の最下段のバーと、下
側の無目の最上段のバーとの設定長さにわたる部分で、
かつ、無目の内側に位置して無目を支持するマリオンに
内外方向で重ならない部分を欠除し、開閉窓を、それの
上下の枠が前記欠除部に入り込む状態に設けてある点に
ある。
本発明によるカーテンウォールの窓構造の第3の特徴
構成は、カーテンウォール用の壁板の上下両端辺を支持
する無目の上下で対向するもののうち、無目の内側に位
置して無目を支持するマリオンに内外方向で重ならない
部分の対向面夫々に設定長さにわたる凹部を形成し、開
閉窓を、それの上下の枠が凹部に入り込む状態に設けて
ある点にある。
前記開閉窓が内開き窓であることが好ましい。
〔作 用〕
第1の特徴構成によれば、無目を構成するバーの一部
から開閉窓の上下の窓を構成してあるため、開閉窓の存
在にかかわらず、無目が形成する横ラインを全長におい
て同一の上下幅にできる。
第2の特徴構成によれば、無目を構成するバーの一部
を欠除し、その欠除部に開閉の上下の枠を入れ込ませて
あるから、開閉窓の設置部において横ラインの上辺や下
辺にできる段を非常に小さくしたり、あるいは、できな
いようにすることができる。
第3の特徴構成によれば、無目に凹部を形成し、その
凹部に開閉窓の上下の枠を入れ込ませてあるから、第2
の特徴構成による場合と同様に段を非常に小さくした
り、できないようにすることができる。
そして、第1乃至第3の特徴構成のいずれの場合も、
開閉窓の上下の枠をマリオンと内外方向で重ならないよ
うにしてあるから、開き窓や回転窓とする場合、軸芯を
どのような位置に配置してもマリオンにより開き動作が
阻害されることがない。
〔発明の効果〕
従って、本発明によれば、開閉窓の存在にかかわら
ず、無目が形成する横ラインをそれの全長において同じ
又はほぼ同じ上下幅とすることで外壁の意匠感を違和感
のたい勝れたものにしながらも、開閉窓を開き窓や回転
窓とする場合のマリオンに起因した窓の設計の不自由さ
を解消して窓の設計の自由度を増大できるようになっ
た。
特に、上記のことを利用して開閉窓を内開き窓とした
場合には、開閉窓の外方への突出量を零、或いは、非常
に少なくして敷地一杯に建っている建物用として好適で
あり、しかも、建物内から窓掃除を行ない得る。
〔実施例〕
本発明の実施例を次に示す。
〔実施例1〕 建物は、第6図に示すように、外壁の内中高層部を、
ガラス板を壁板(1)とするカーテンウォールから構成
されている。
前記カーテンウォールは、第1図乃至第5図にも示す
ように、複数の無目(2)を隣合うものの端面が壁幅方
向で対向する一列状に配設し、それら無目(2)の列の
複数を上下方向に並べて配設し、上下で対向する無目
(2)にわたって壁板(1)を設けて構成されている。
かつ、カーテンウォールは、所要の箇所に開閉窓の一例
である内開き窓(3)を有する。
前記無目(2)は、それの端部の内側に位置する状態
で建物の躯体に取付けたマリオン(4)に連結支持され
ている。そして、壁板(1)の上端辺を嵌合保持する下
段のバー(2A)と、それの下側に重なって壁板(1)の
下端辺を嵌合保持する下段のバー(2B)とから構成され
ている。
前記内開き窓(3)は、上下で対向する無目(2)の
うち下側の無目(2)の上段のバー(2B)から上側の無
目(2)の下段のバー(2A)にまでわたる高さを備えた
ものである。詳述すると、前記下段及び上段のバー(2
A),(2B)のうち前記マリオン(4)に内外方向で重
ならない部分で、かつ、窓幅に相当する設定長さ(L)
にわたる部分の夫々をそれら両側の部分から分離し、下
段のバー(2A)の分離した中間部分を、窓用ガラス板
(5)の上端辺を嵌合保持する上の枠(6A)とし、上段
のバー(2B)の分離した中間部分を、窓用ガラス板
(5)の下端辺を嵌合保持する下の枠(6B)として構成
されている。そして、上の枠(6A)をその上側のバー
(2B)に、かつ、下の枠(6B)をその下側のバー(2A)
に夫々、窓幅方向の一端に近い箇所で縦軸芯(X)周り
に揺動自在に枢支連結して、内開き揺動自在に構成され
ている。
(7)は、壁板(1)の無目長手方向の端部の内側に
位置する状態で上下で対向する下段バー(2A)と上段の
バー(2B)にわたって架設した縦枠であり、(8)は、
窓用ガラス板(5)の窓幅方向の両端部の内側に位置す
る状態で上下の枠(6A),(B)にわたって架設した窓
用縦枠であり、(9)は、下段のバー(2A)と上段のバ
ー(2B)との内部端面を覆うカバーであり、(10),
(11)は、開き窓(3)の上下の枠(6A),(6B)の内
部側面を覆うカバーであり、(12)は、上の枠(6A)の
上側に位置する上のバー部分の内部側面を覆うカバーで
あり、(13)は、下の枠(6B)の下側に位置する下のバ
ー部分の内部側面を覆うカバーである。
また、上の枠(6A)には、それの上側に位置する上の
バー部分との隙間を閉塞状態においてシールするシール
材(14)が取付けられており、下の枠(6B)には、それ
の下側に位置する下のバー部分との隙間を閉塞状態にお
いてシールするシール材(15)が取付けられており、窓
用縦枠(8)には、それに窓幅方向で対向する縦枠
(7)との隙間を閉塞状態でシールするシール材(16)
が取付けられている。
〔実施例2〕 上記実施例1において、第7図に示すように、開き窓
(3)の上下の枠(6A),(6B)となっていた無目
(2)のバー部分を欠除し、その欠除部(17)に窓用と
して形成した上下の枠(6A),(6B)を入れ込ませる状
態に開き窓(3)を設ける。この場合、第7図(イ)に
示すように、上下の枠(6A),(6B)が無目(2)のバ
ー部分と同じ高さであれば、無目(2)の上辺、下辺を
正面視において一直線に形成できるが、第7図(ロ),
(ハ)に示すように、上下の枠(6A),(6B)の高さ
は、無目(2)のバー部分の高さと同じでなくても良
い。
つまり、上下の枠(6A),(6B)が無目(2)の上
辺、下辺よりもやや突出したり引退したりしていても良
い。
〔実施例3〕 第8図に示すように、上下で対向する無目(2)のう
ちマリオン(4)に内外方向で重ならない部分の対向面
夫々に設定長さにわたる凹部(18)を形成し、開閉窓
(3)を、それの上下の枠(6A),(6B)が凹部(18)
に入り込む状態に設ける。この場合、第8図(イ)に示
すように、上下の枠(6A),(6B)の高さが凹部(18)
の深さと等しいと、無目(2)の上辺、下辺を正面視に
おいて一直線に形成できるが、第8図(ロ),(ハ)に
示すように、上下の枠(6A),(6B)の高さは、凹部
(18)の深さと異なっていても良い。つまり、上下の枠
(6A),(6B)が無目(2)の上辺、下辺よりもやや突
出したり引退したりしていても良い。
〔別実施例〕
本発明の別実施例を以下に示す。
[1]上記実施例では、開閉窓(3)として、縦軸芯周
りでの揺動により開閉する内開き窓を示したが、開閉窓
(3)としては、縦軸芯周りでの揺動により開閉する外
開き窓や、縦軸芯周りで回転する回転窓、横軸芯周りで
の揺動により開閉する内開き(又は外開き)窓、横軸芯
周りで回転する回転窓、すべり出し窓等、各種の窓を挙
げることができる。
[2]尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利に
する為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面
の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の実施例1を示し、第1図は
要部の正面図、第2図は要部の断面図、第3図乃至第5
図は夫々、第1図におけるIII−III線、IV−IV線、V−
V線での断面図、第6図は正面図であり、第7図
(イ),(ロ),(ハ)は本発明の実施例2を示す要部
の概略正面図、第8図(イ),(ロ),(ハ)は本発明
の実施例3を示す要部の概略正面図である。第9図は比
較例を示す要部の正面図である。 (1)……壁板、(2)……無目、(2A),(2B)……
バー、(6A),(6B)……枠、(3)……開閉窓、
(4)……マリオン、(17)……欠除部、(18)……凹
部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーテンウォール用の壁板(1)の上下両
    端辺を支持する無目(2)を上下に並ぶ複数のバー(2
    A),(2B)から構成し、上下方向で対向する無目
    (2)のうち上側の無目(2)の最下段のバー(2A)
    と、下側の無目(2)の最上段のバー(2B)との設定長
    さ(L)にわたる部分で、かつ、無目(2)の内側に位
    置して無目(2)を支持するマリオン(4)に内外方向
    で重ならない部分を他の部分から分離し、それら分離し
    たバー部分を上下の枠(6A),(6B)とする開閉窓
    (3)を設けてあるカーテンウォールの窓構造。
  2. 【請求項2】カーテンウォール用の壁板(1)の上下両
    端辺を支持する無目(2)を上下に並ぶ複数のバー(2
    A),(2B)から構成し、上下方向で対向する無目
    (2)のうち上側の無目(2)の最下段のバー(2A)
    と、下側の無目(2)の最上段のバー(2B)との設定長
    さ(L)にわたる部分で、かつ、無目(2)の内側に位
    置して無目(2)を支持するマリオン(4)に内外方向
    で重ならない部分を欠除し、開閉窓(3)を、それの上
    下の枠(6A),(6B)が前記欠除部(17)に入り込む状
    態に設けてあるカーテンウォールの窓構造。
  3. 【請求項3】カーテンウォール用の壁板(1)の上下両
    端辺を支持する無目(2)の上下で対向するもののう
    ち、無目(2)の内側に位置して無目(2)を支持する
    マリオン(4)に内外方向で重ならない部分の対向面夫
    々に設定長さ(L)にわたる凹部(18)を形成し、開閉
    窓(3)を、それの上下の枠(6A),(6B)が凹部(1
    8)に入り込む状態に設けてあるカーテンウォールの窓
    構造。
  4. 【請求項4】前記開閉窓(3)が内開き窓である請求項
    1、2又は3記載のカーテンウォールの窓構造。
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JP2763457B2 (ja) * 1992-08-18 1998-06-11 ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社 カーテンウォールにおける縦軸回転窓
JP6148616B2 (ja) * 2013-12-25 2017-06-14 Ykk Ap株式会社 カーテンウォール

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