JPH0354552Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はブラインドのヘツドボツクス付近を
室内からの視界から遮るためのヘツドボツクスカ
バーに関するものである。

（従来の技術） 従来、ブラインドはそのヘツドボツクスが窓の
上枠等に取着され、そのヘツドボツクスからラダ
ーコードを介して多数段のスラツトが吊下支持さ
れているが、ヘツドボツクス全面に露出する昇降
コード及び角度調節紐の取出口が室内の美観上好
ましくないとともに、スラツトを垂直方向に角度
調節してブラインドを全閉状態としても、ヘツド
ボツクスと最上段のスラツトとの間に若干の隙間
が生じ、その隙間から外光が洩れるという問題点
があつた。そこで、ヘツドボツクス及び上記のよ
うな隙間を覆うためにヘツドボツクス前面に沿つ
てスラツトを縦方向に支持したヘツドボツクスカ
バーが提案されていた。

（考案が解決しようとする問題点） 上記のような従来のヘツドボツクスカバーは、
ヘツドボツクス及びその下方の隙間を覆うために
同ヘツドボツクスと同一長さのスラツトがヘツド
ボツクス前面に沿つて支持されていたため、ブラ
インドの斜め前方からの視界では、ヘツドボツク
ス側端部が依然として露出された状態となつて美
観上好ましくないとともに、外光も完全に遮るこ
とができないという問題点があつた。

考案の構成 （問題点を解決するための手段） この考案は上記問題点を解決するために、ヘツ
ドボツクス２の取付金具３にスラツト取付部材８
を取着し、前記スラツト取付部材８で複数枚のカ
バースラツト１３，１４，１５を支持し、前記カ
バースラツト１３，１４，１５を前記ヘツドボツ
クス２の前方及び側方に位置させるとともに、前
記カバースラツト１３，１４，１５を前記ヘツド
ボツクス２と最上段のスラツト６との間の隙間Ｔ
の前方及び側方に位置させた構成としている。

（作用） 上記手段により、ヘツドボツクス２及び同ヘツ
ドボツクス２と最上段のスラツト６との隙間Ｔは
その前方及び側方がカバースラツト１３，１４，
１５で覆われる。

（実施例） 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に
従つて説明すると、ブラインド１はそのヘツドボ
ツクス２両端が取付金具３により窓の上枠４に固
定され、同ヘツドボツクス２からラダーコード５
を介して多数段のスラツト６が吊下支持されてい
る。そのスラツト６は通常表と裏が最上段から最
下段までそれぞれ同じ色となつているが、例えば
スラツト６の表側においてブラインド上部を赤
色、中央部を白色、下部を青色というように異な
る色や模様を配し、スラツト６の裏側においても
同様にブラインド各部において表側とは異なる色
や模様を配すれば、多彩な色や模様が付されたブ
ラインドを構成することができる。

前記取付金具３を構成する挟持部材７の先端に
はスラツト取付部材８が取着されている。すなわ
ち、取付部材８の背面上部には上下に対向する一
対の係合爪９が設けられ、その係合爪９が挟持部
材７先端の係止凹部１０に嵌合されている。ま
た、取付部材８の背面中央部にはヘツドボツクス
２前面に当接する支持突部１１が形成され、この
支持突部１１と前記係合爪９により取付部材８が
ヘツドボツクス２前方位置に支持されるようにな
つている。

取付部材８の前面にはスラツト６をヘツドボツ
クス２に沿つて縦方向に支持するスラツト支持部
１２が４か所設けられている。その支持部１２に
は、第１図及び第２図に示すように両端が同方向
に直角に折り曲げられたカバースラツト１３が取
付部材８の支持部１２により上下に３枚縦方向に
支持されている。そして。この３枚のカバースラ
ツト１３はヘツドボツクス２の前方及び側方と、
ヘツドボツクス２と最上段のスラツト６との隙間
Ｔの前方及び側方に位置し、その材質及び色はラ
ダーコード５に支持されているスラツト６と同じ
材質及び色で形成されている。

さて、このように構成されたブラインド１はヘ
ツドボツクス２の前部及び側部が取付部材８に支
持されたカバースラツト１３で覆われるので、ブ
ラインド１前方及び側方からの視界に対してヘツ
ドボツクス２が確実に隠されるとともに、そのカ
バースラツト１３はラダーコード５に支持された
スラツト６と同様な質感を有するので、ブライン
ド１のヘツドボツクス２近傍をその下方部分と共
通の質感で揃えて室内の美観を向上させることが
できる。また、ヘツドボツクス２とラダーコード
５最上段のスラツト６との隙間Ｔもその前方及び
側方においてカバースラツト１３で覆われるの
で、第１図に示すようにスラツト６を全閉状態と
した場合にヘツドボツクス２とラダーコード最上
段のスラツト６との間に依然として残る隙間Ｔか
ら入射する外光を遮断することができる。

なお、この考案は前記実施例の他に次に示す態
様で実施することも可能である。

イ 第３図に示すように、ヘツドボツクス２両端
部の取付部材８でラダーコード５に支持される
スラツト６と同一の寸法、色の第一のカバース
ラツト１４を支持してヘツドボツクス２及び隙
間Ｔの前方を覆い、一端部を各取付部材８で第
一のカバースラツト１４と重ねて支持するとと
もに他端部をブラインド１後方へ所望の角度で
に折り曲げた第二のカバースラツト１５でヘツ
ドボツクス２及び隙間Ｔ側方を覆うようにする
こと。この実施例では第二のカバースラツト１
５の長さや取付部材８に対する取付位置の調整
等により、ヘツドボツクス２端部と第二のカバ
ースラツト１５との距離を任意に調節すること
ができる。

ロ 第４図に示すように、第二のカバースラツト
１５を円弧状に湾曲させてヘツドボツクス２及
び隙間Ｔの側方を覆うようにすること。

考案の効果 以上詳述したように、この考案はブラインド１
の前方から側方にかけての視界からヘツドボツク
ス２をカバースラツト１３，１４，１５で隠して
室内の美観を向上させることができるとともに、
ヘツドボツクス２と最上段のスラツト６との隙間
Ｔをその前方から側方まで覆つて外光の洩れを確
実に遮断することができる優れた効果を発揮す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化したヘツドボツクス
カバーの側面図、第２図は同じくその平面図、第
３図及び第４図はこの考案の別の実施例を示す平
面図である。 ヘツドボツクス２、取付金具３、スラツト６、
取付部材８、カバースラツト１３、第一のカバー
スラツト１４、第二のカバースラツト１５。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ヘツドボツクス２の取付金具３にスラツト取
   付部材８を取着し、前記スラツト取付部材８で
   複数枚のカバースラツト１３，１４，１５を支
   持し、前記カバースラツト１３，１４，１５を
   前記ヘツドボツクス２の前方及び側方に位置さ
   せるとともに、前記カバースラツト１３，１
   ４，１５を前記ヘツドボツクス２と最上段のス
   ラツト６との間の隙間Ｔの前方及び側方に位置
   させたことを特徴とするブラインドのヘツドボ
   ツクスカバー。 ２ 前記カバースラツト１３は両端部を直角に折
   り曲げてヘツドボツクス２及び隙間Ｔの前方及
   び側方に位置させた実用新案登録請求の範囲第
   １項に記載のブラインドのヘツドボツクスカバ
   ー。 ３ 前記カバースラツト１４，１５はヘツドボツ
   クス２及び隙間Ｔの前方に位置する第一のカバ
   ースラツト１４と、前方から側方にかけて位置
   する第二のカバースラツト１５とからなる実用
   新案登録請求の範囲第１項に記載のブラインド
   のヘツドボツクスカバー。 ４ 前記第二のカバースラツト１５はヘツドボツ
   クス２及び隙間Ｔの前方から側方に位置するよ
   うに鈍角に折曲形成した実用新案登録請求の範
   囲第３項に記載のブラインドのヘツドボツクス
   カバー。 ５ 前記第二のカバースラツト１５はヘツドボツ
   クス２及び隙間Ｔの前方から側方に位置するよ
   うに円弧状に湾曲形成した実用新案登録請求の
   範囲第３項に記載のブラインドのヘツドボツク
   スカバー。