JPH0328707Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 （産業上の利用分野） この考案はブラインドのヘツドボツクス付近を
室内からの視界から遮るためのヘツドボツクスカ
バーに関するものである。

（従来の技術） 従来、ブラインドはそのヘツドボツクスが窓の
上枠等に取着され、そのヘツドボツクスからラダ
ーコードを介して多数段のスラツトが吊下支持さ
れているが、ヘツドボツクス前面に露出する昇降
コード及び角度調節紐の取出口が室内の美観上好
ましくないとともに、スラツトを垂直方向に角度
調節してブラインドを全閉状態としても、ヘツド
ボツクスと最上段のスラツトとの間に若干の隙間
が生じ、その隙間から外光が洩れるという問題点
があつた。そこで、ヘツドボツクス及び上記のよ
うな隙間を覆うためにヘツドボツクス前面に沿つ
てカバースラツトを縦方向に支持したヘツドボツ
クスカバーが提案されていた。

（考案が解決しようとする問題点） 上記のような従来のヘツドボツクスカバーは、
ヘツドボツクス及びその下方の隙間を覆うために
第４図に示すようにヘツドボツクス２１前方に複
数枚のカバースラツト２２が支持され、そのカバ
ースラツト２２は上縁がその上段のカバースラツ
ト２２の後方に重なるように支持されるか、ある
いはほとんど重なることなく支持されていた。従
つて、第４図に示す状態では同図に矢印で示すよ
うに、外光が各カバースラツト２２間の隙間から
室内へ斜め下方に向かつて洩れるとともに、その
洩れた外光により室外を移動する物体の影が見え
るという問題点があるとともに、ラダーコード２
３に支持されたスラツト２４とはその重なり方が
逆となつて、違和感が生じ、美観上好ましくない
という問題点があつた。また、上下のカバースラ
ツト２２がほとんど重なることなく支持された場
合には、外光がさらに洩れやすいという問題点が
あつた。

考案の構成 （問題点を解決するための手段） この考案は上記問題点を解決するために、ヘツ
ドボツクスの前方に複数枚のカバースラツトを縦
方向に支持して同ヘツドボツクスを覆うようにし
たブラインドにおいて、すくなくとも一枚のカバ
ースラツト１３の上縁をその上段のカバースラツ
トの下部前方に重ねて支持した構成としている。

（作用） 上記手段により、カバースラツト１３間の隙間
から室内へ洩れる外光は天井に向かつて斜め上方
へ洩れる。

（実施例） 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に
従つて説明すると、ブラインド１はそのヘツドボ
ツクス２両端が取付金具３により窓の上枠４に固
定され、同ヘツドボツクス２からラダーコード５
を介して多数段のスラツト６が吊下支持されてい
る。その取付金具３を構成する挟持部材７の先端
には透明な合成樹脂で成型されたスラツト取付部
材８が取着されている。すなわち、取付部材８の
背面上部には上下に対向する一対の係合爪９が設
けられ、その係合爪９が挟持部材７先端の係止凹
部１０に嵌合されている。また、取付部材８の背
面中央部にはヘツドボツクス２前面に当接する支
持突部１１が形成され、この支持突部１１と前記
係合爪９により取付部材８がヘツドボツクス２前
方位置に支持されるようになつている。

取付部材８の前面にはスラツト６をヘツドボツ
クス２に沿つて縦方向に支持するスラツト支持部
１２が４か所設けられ、その支持部１２にはカバ
ースラツト１３が上下に３枚縦方向に支持されて
いる。そして、この３枚のカバースラツト１３は
下部２枚のカバースラツト１３の上縁が上段のカ
バースラツト１３の前方に重なるように支持され
ている。

さて、このように構成されたヘツドボツクスカ
バーは各カバースラツト１３間に生じる隙間から
室内へ洩れる外光が、第１図矢印で示すように天
井に向かつて斜め上方へ洩れる。従つて、その外
光の洩れは室内の人の目の高さにおいてはほとん
ど視界に入ることはなく、室外を移動する物体の
影が見えることもない。

なお、この考案は前記実施例の他に次に示す態
様で実施することも可能である。

(イ) 第２図に示すように３枚のカバースラツト１
３をヘツドボツクス２前方に支持した場合にお
いて、最下段のカバースラツト１３の上縁だけ
をその上方のカバースラツト１３の前方に重ね
ること。

(ロ) 第３図に示すように３枚のカバースラツト１
３をヘツドボツクス２前方に支持した場合にお
いて、中段のカバースラツト１３の上縁だけを
その上方のカバースラツト１３の前方に重ねる
こと。

以上(イ)，(ロ)のような態様でも、各カバースラツ
ト１３間のすくなくとも１か所においては室内斜
め下方への外光の洩れを防止することができる。
また、３枚のカバースラツト１３の重なり方が一
様ではないので、視覚的に変化が生じるという効
果もある。

なお、この考案はカバースラツト１３をさらに
多数枚ヘツドボツクス２前方に支持した場合にも
同様に応用することができる。

考案の効果 以上詳述したように、この考案は室内において
視界に入る外光の洩れを減少させ、室外を移動す
る物体の影を目立たなくすることができる優れた
効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化したヘツドボツクス
カバーの側面図、第２図及び第３図はこの考案の
別の実施例を示す概略図、第４図はこの考案に関
する従来例を示す側面図である。 ２……ヘツドボツクス、８……取付部材、１３
……カバースラツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヘツドボツクスの前方に複数枚のカバースラツ
   トを縦方向に支持して同ヘツドボツクスを覆うよ
   うにしたブラインドにおいて、すくなくとも一枚
   のカバースラツト１３の上縁をその上段のカバー
   スラツトの下部前方に重ねて支持したことを特徴
   とするブラインドのヘツドボツクスカバー。