JPH0814091A - 電磁弁駆動回路 - Google Patents

電磁弁駆動回路

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JPH0814091A
JPH0814091A JP14635594A JP14635594A JPH0814091A JP H0814091 A JPH0814091 A JP H0814091A JP 14635594 A JP14635594 A JP 14635594A JP 14635594 A JP14635594 A JP 14635594A JP H0814091 A JPH0814091 A JP H0814091A
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Shigeiku Enomoto
榎本  滋郁
康行 ▲榊▼原
Yasuyuki Sakakibara
Moriyasu Goto
守康 後藤
Takio Tani
太喜男 谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁弁を駆動するための回路に関し、駆動信
号に応答して電磁弁を作動させるとき及び電磁弁を非作
動状態にするときの追従性を向上させることができる電
磁弁駆動回路を安価で提供することを目的とする。 【構成】 駆動信号に応答して直流電源の電圧VB をソ
レノイドコイル42に印加する第1の電圧印加回路11
0と、上記コイルと接続され、このコイルが非作動状態
になるときにコイル内のエネルギを直流電源電圧よりも
高い電圧で蓄える蓄電回路123と、上記蓄電回路の電
圧を駆動信号に応答してコイルに印加する第2の電圧印
加回路120とを有する電磁弁駆動回路100におい
て、上記蓄電回路の電圧を直流電源の電圧よりも高い所
定電圧VR と比較する比較回路129と、上記蓄電回路
の電圧が上記所定電圧よりも高いときにだけ、この電圧
を駆動信号に応答してコイルに印加する回路130とを
第2の電圧印加回路に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁弁駆動回路に関
し、特に、エンジンの燃料噴射装置に用いられる電磁弁
駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃料噴射装置において、制御
コンピュータからの所定タイミングの駆動信号に基づい
て高圧燃料を溢流せしめる電磁弁が知られている。この
ような電磁弁は、電気的に作動するソレノイドコイルに
駆動されて動作する。係る電磁弁を駆動信号に追従して
動作させるためには、 駆動信号に応答して燃料噴射を行うとき、例えばソ
レノイドコイルに電流を供給するとき、ソレノイドコイ
ルを流れる電流を速やかに立ち上げてソレノイドコイル
を作動領域にすること 駆動信号に応答して燃料噴射を止めるとき、例えば
ソレノイドコイルに供給する電流を遮断するとき、ソレ
ノイドコイルに流れる電流を速やかに立ち下げてソレノ
イドコイルを非作動領域にすること、 とが必要である。
【0003】もしも、上記の要件が満たされない場合
には、例えばエンジンの高速回転時、各燃料噴射サイク
ル内で燃料噴射量を適切に提供することができなくな
り、また、上記の要件が満たされない場合には、上記
同様、燃料噴射サイクル内で適切な燃料噴射量を提供す
ることができなくなると同時に、噴射停止タイミングが
遅れることになるので排気ガス中に有害成分を増加させ
てしまうことになる。
【0004】図5及び図6は、従来の電磁弁駆動回路の
一例を示したものであり、図5はその回路図、図6は図
5の回路各部の電圧又は電流の波形を概略的に示したタ
イムチャートである。この電磁弁駆動回路は、トランジ
スタ51のエミッタと接地電位端子との間に抵抗52が
設けられており、抵抗52による降下電圧を比較回路5
3内で基準電圧VSAと比較し、この比較結果に従ってト
ランジスタ51を制御することにより、ソレノイドコイ
ル42に一定の電流を供給するように構成されている。
また、インバータ54,トランジスタ55,及び抵抗5
6は、電子式制御装置からの駆動信号が低レベルのとき
に電圧比較回路53の出力を接地電位端子に与えてトラ
ンジスタ51をオフさせるために設けられている。この
電磁弁駆動回路は、ソレノイドコイル42を作動させる
時、ソレノイドコイル42に一定の電流を供給可能にす
るものの、バッテリの電圧VB がソレノイドコイル42
に与えられるので、図6に示すようにソレノイドコイル
42を流れる電流の立ち上りが遅いという欠点がある。
加えて、この電磁弁駆動回路は、ソレノイドコイル42
を非作動状態にするときにソレノイドコイル42内のエ
ネルギをツェナーダイオード57を通して消費させる構
成であるためにバッテリのエネルギを余計に消費すると
いう欠点がある。
【0005】尚、係る欠点を解決するために、従来、ト
ランスを用いてバッテリの電圧VBを昇圧してコンデン
サに蓄電しておき、ソレノイドコイルを作動させると
き、このコンデンサに蓄えていた高電圧電荷を放電させ
ることにより、ソレノイドコイルを速やかに作動させる
方法が知られているが、このような方法は、トランスを
含めて昇圧回路を構成するのにコストがかかるという問
題がある。
【0006】また、従来における他の電磁弁駆動回路の
例として、特開昭57−49059号公報には、図7に
示すような低コストな回路構成を用いてソレノイドコイ
ル42に流れる電流を急速に立ち上げるものが提案され
ている。この電磁弁駆動回路は、ソレノイドコイル42
が非作動状態になるときにソレノイドコイル42内のエ
ネルギを回収してコンデンサ75に蓄電しておき、ソレ
ノイドコイル42を作動させるとき、コンデンサ75に
蓄電しておいた高い電圧をソレノイドコイル42に印加
することにより、ソレノイドコイル内で電流を急速に立
ち上げるようにしている。
【0007】図7の電磁弁駆動回路において、ソレノイ
ドコイル42の一端は、ダイオード71を通してバッテ
リの高電位端子VB に接続されており、また、ソレノイ
ドコイル42の他端は、トランジスタ72,抵抗73を
通して接地電位端子に接続されると共に、ダイオード7
4を通してコンデンサ75と、ツェナーダイオード76
と、コンデンサ75の電圧をソノイドコイル42に印加
可能にするトランジスタ77とに接続されている。この
電磁弁駆動回路に駆動信号が与えられると、一方ではト
ランジスタ72がオンすることによりソレノイドコイル
42にバッテリ電圧VB が与えられることになるが、他
方でこの駆動信号がフリップフロップ78にも与えら
れ、これによりフリップフロップ78の出力がトランジ
スタ79をオンさせるので、駆動信号が与えられた初期
の段階において、ソレノイドコイル42にはバッテリ電
圧VB よりも高いコンデンサ75の電圧が印加されるこ
とになる。尚、この電磁弁駆動回路は、そのために比較
回路80を用いてトランジスタ72と抵抗73との間の
接続点cの電位を基準電圧VSBと比較し、接続点cの電
位が基準電圧VSBよりも高いときにフリップフロップ7
8にリセット信号を与えてトランジスタ79をオフさせ
ることにより、コンデンサ75からソレノイドコイル4
2への電圧印加を遮断している。
【0008】上記電磁弁駆動回路は、ソレノイドコイル
42が作動するときの電流の立ち上がりの速さを幾らか
改善することができるものの、ソレノイドコイル42を
流れる電流に基づいて接続点cの電位を比較しているた
めに、ソレノイドコイル作動後のコンデンサ75の電圧
は、実際上、バッテリ電圧VB になってしまう。したが
って、ソレノイドコイルが非作動状態になるときにソレ
ノイドコイルのエネルギをコンデンサ75に回収する場
合、コンデンサ75においてバッテリ電圧VBから充電
が開始されるのでダイオード74を通して電流が流れ続
けることとなり、ソレノイドコイル42内の電流の立ち
下がりが急峻とならないという問題がある。つまり、ソ
レノイドコイル内のエネルギをコンデンサ75に回収す
る際、コンデンサ75の電圧が凡そバッテリ電圧VB
相当するため、係るエネルギの回収時にコンデンサ75
へ流れる電流の初期の傾き「di /dt =−VB /L
(但し、Lはソレノイドコイルのインダクタンス)」が
小さいからである。また、係るエネルギの回収において
コンデンサ75が充電されるにしても、その充電速度が
非常に遅くなり、上記ソレノイドコイルの立ち上がりを
改善するに十分な電圧に至るまでかなりの期間を要する
という問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、係る
電磁弁駆動回路において、ソレノイドコイルが作動する
ときの電流の立ち上がりを速やかに急峻とすると同時
に、ソレノイドコイルが非作動状態になるときの電流の
立ち下がりも速やかに急峻とすることができる電磁弁駆
動回路を安価で提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、以下のような形態を用いる。本発明の第
1の形態によれば、電磁弁を駆動するための駆動信号に
応答して直流電源電圧をソレノイドコイルに印加する第
1の電圧印加回路と、上記ソレノイドコイルに接続さ
れ、このソレノイドコイルが非作動状態となるときにソ
レノイドコイル内のエネルギを上記直流電源電圧よりも
高い電圧で蓄える蓄電回路と、この蓄電回路に蓄えられ
た蓄電電圧を上記駆動信号に応答して上記ソレノイドコ
イルに印加する第2の電圧印加回路とを有する電磁弁駆
動回路において、上記第2の電圧印加回路が、上記蓄電
回路の電圧を上記蓄電電圧よりも低く、且つ直流電源電
圧よりも高い所定電圧と比較する比較回路と、上記蓄電
回路の電圧が上記所定電圧よりも高いときにだけ、上記
駆動信号に応答して上記蓄電回路の電圧をソレノイドコ
イルに印加する回路とを備えていることを特徴とする電
磁弁駆動回路が提供される。
【0011】また、本発明の第2の形態によれば、電磁
弁を駆動するための駆動信号に応答して直流電源電圧を
ソレノイドコイルに印加する第1の電圧印加回路と、上
記ソレノイドコイルに接続され、このソレノイドコイル
が非作動状態となるときにソレノイドコイル内のエネル
ギを上記直流電源電圧よりも高い電圧で蓄える蓄電回路
と、この蓄電回路に蓄えられた蓄電電圧を上記駆動信号
に応答してソレノイドコイルに印加する第2の電圧印加
回路とを有する電磁弁駆動回路において、上記第2の電
圧印加回路が、上記蓄電回路の電圧をソレノイドコイル
に印加したときにおける印加時から上記蓄電回路の電圧
が上記直流電源電圧よりも高い所定の電圧以下に減少す
るまでの時間を設定する回路と、上記駆動信号に応答し
て上記蓄電回路の電圧を上記設定された時間だけ印加す
る回路とを備えていることを特徴とする電磁弁駆動回路
が提供される。
【0012】また、本発明の好適な実施態様において、
ソレノイドコイルは、その一端にダイオードが接続さ
れ、このダイオードのアノードが接地電位端子または直
流電源の高電位端子に接続されることが好ましい。
【0013】
【作用】上記第1及び第2の形態によれば、いずれの形
態においても、上記ソレノイドコイルを作動させる際、
ソレノイドコイルには蓄電回路の高い蓄電電圧が印加さ
れる。この蓄電電圧は、コイルが作動状態から非作動状
態になるときにソレノイドコイル内のエネルギが電荷と
して蓄電回路に速やかに蓄えられたものである。係る蓄
電電圧のソレノイドコイルへの印加動作は、駆動信号に
応答して開始されるが、上記第1の形態では蓄電回路の
蓄電電圧が直流電源の電圧よりも高い所定電圧まで減少
したときに終了され、また、第2の形態では、上記蓄電
回路の蓄電電圧が、この蓄電電圧よりも低いが上記直流
電源電圧よりも高い所定電圧まで減少するまでの所定時
間が経過したときに終了される。これにより、いずれの
形態においてもソレノイドコイルには、その作動開始時
に僅かな時間だけ上記蓄電回路の高い蓄電電圧が印加さ
れるので、ソレノイドコイル内に立ち上がりの急峻な電
流が提供され、且つ、蓄電回路には一部の電荷が放電さ
れることなく残ることになる。このように、上記各第2
の電圧印加回路は、蓄電回路の蓄電電圧に基いてソレノ
イドコイルへの電圧印加を行なうので、ソレノイドコイ
ルを作動させた後の蓄電回路の電圧は、常に直流電源電
圧よりも高い電圧に維持され得る。したがって、その後
ソレノイドコイルが非作動状態になるときにソレノイド
コイル内のエネルギを回収する際、直流電源電圧よりも
高い電圧を用いてエネルギの回収が行われることになる
ので、ソレノイドコイル内の電流の立ち下がりが急峻に
なる。尚、ソレノイドコイルの一端にダイオードのカソ
ードを接続し、このダイオードのアノードを接地電位端
子、又は、直流電源の高電位端子に接続した場合には、
ソレノイドコイル内のエネルギを回収するとき、上記作
用を効果的に実現することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る電磁弁駆動回路の実施例
を図面と共に説明する。図1は、本発明に係る電磁弁駆
動回路の第1の実施例を示したものであり、例えば図2
に示すような燃料噴射ポンプに適用される。まず、図2
を用いて燃料噴射ポンプ並びにその電磁弁について説明
する。燃料噴射ポンプ20のケーシング21内に回転可
能に配設されたドライブシャフト22には、公知のカッ
プリングを介してカムプレート23が結合されている。
カムプレート23のプレート外周部に形成されたカム面
は、ローラーリング24に支持されるローラ25に当接
しており、ドライブシャフト22の回転に従ってシヤフ
トの軸方向で周期的に前後に動く。これによりシリンダ
26内のプランジャ27がカムプレート23と共に前後
に動き、その前進時にはプランジャ27の先端に形成さ
れた圧力室28内の燃料を圧縮して分配ポート29,分
配流路30を通して噴射弁31に供給し、その後退時に
は、吸入流路32,吸入グループ33を通して低圧室3
4内の燃料を圧力室28に導入する。圧力室28から上
方に延びた圧力室流路35は、電磁弁36に結合されて
おり、電磁弁36内の流路37及び低圧流路38を通し
て低圧室34に連絡している。
【0015】燃料噴射ポンプ20の外部に設けられてい
る電子式制御装置39は、公知の燃料噴射制御を実行す
るマイクロコンピュータ等で構成されており、ドライブ
シャフト22に設けられたシグナルロータ40の歯形を
ピックアップ41で検出して気筒判別信号とエンジン回
転数信号とを入力すると共に、エンジン各部からアクセ
ル開度信号やエンジン冷却水温信号等、燃料噴射制御用
の各状態信号を入力する。制御装置39は、上記各状態
信号に基づいて最適な燃料噴射時期及び燃料噴射量を決
定し、本電磁弁駆動回路100に制御信号を与える。こ
れにより電磁弁36内のソレノイドコイル42が作動す
ることで電磁弁36内のニードル弁43の開弁/閉弁動
作が制御され、噴射弁31からエンジン運転状態に応じ
た適切な燃料噴射量が与えられる。
【0016】次に、本発明に係る電磁弁駆動回路100
の構成について図1を用いて説明する。尚、図1は、説
明を分かり易くするために、電磁弁内のソレノイドコイ
ルを含めて電磁弁駆動回路100が示されている。本電
磁弁駆動回路100は、バッテリの電圧VB を電磁弁の
ソレノイドコイル42に供給するためのバッテリ電源供
給部110と、コンデンサ123の蓄電電圧を上記ソレ
ノイドコイル42に供給するための充電電圧供給部12
0とを備えており、これら各供給部110,120は、
図2の電子式制御装置39からの駆動信号に応答してソ
レノイドコイル42への電圧印加を実行する。
【0017】本電磁弁駆動回路100において、ソレノ
イドコイル42の一端は、バッテリ電源VB を供給する
トランジスタ111にダイオード113を介して接続さ
れるとともに、コンデンサ123の充電電圧を供給する
トランジスタ121にダイオード124を介して接続さ
れている。更に、ソレノイドコイル42の一端は、ダイ
オード125を介して接地電位端子にも接続されてい
る。また、ソレノイドコイル42の他端は、駆動信号に
ドライブされるトランジスタ114を介して接地電位端
子に接続されるとともに、ダイオード126を介してコ
ンデンサ123に接続されている。
【0018】コンデンサ123は、ソレノイドコイル4
2が作動状態から非作動状態になるときにダイオード1
26を通してソレノイドコイル内のエネルギを回収する
ことにより充電される。尚、コンデンサ123の容量
は、ソレノイドコイル42の抵抗成分及びインダクタン
ス成分によって適宜決定される。このときコンデンサの
容量が小さすぎると充電電圧が高くなるので回路各部の
素子のコストを上昇させてしまうこととなり、反対に容
量が大きすぎると、コンデンサの充放電時における各電
圧の差が小さくなることを考慮する必要がある。本実施
例においてコンデンサ123の容量は、以下に説明する
電圧比較器129内での比較動作を考慮して、例えば
0.5μF乃至1μFのオーダーとされている。
【0019】本電磁弁駆動回路100において、コンデ
ンサ123の高電位端子は、抵抗127,128を通し
て接地電位端子に接続されており、これらの抵抗を用い
てコンデンサ123の電圧が分圧されて検出される。こ
れら抵抗127,128間の接続点aには比較器129
が接続されており、比較器129は、上記抵抗によって
分圧された接続点aにおけるコンデンサの電圧を基準電
圧VR と比較し、接続点aの電圧が基準電圧VR よりも
高いときに高電位信号をANDゲート130に出力す
る。尚、この基準電圧VR は、ソレノイドコイル42内
のエネルギを回収したときのコデンサの充電電圧より小
さいがバッテリの電圧VB よりも大きい所定電圧値に設
定される。比較器129からの比較結果信号と、上記駆
動信号とを入力するANDゲート130は、トランジス
タ121を駆動するトランジスタ122に向けて信号を
出力する。
【0020】次に、このように構成された本電磁弁駆動
回路100の動作について、図1乃至図3を用いて説明
する。図2のプランジャ27が圧送行程を終了して吸入
行程に入ると、図3の時点t 1 に電子式制御装置39か
ら高電位の駆動信号が出力される。これにより、電磁弁
駆動回路100では、駆動信号に応答してトランジスタ
114及びトランジスタ112がオンし、且つこれによ
りトランジスタ111がオンすることにより、ソレノイ
ドコイル42にバッテリの電圧が印加される。一方、上
記駆動信号は、AND回路130の一方の入力端子にも
供給される。このときコンデンサ123がこれより以前
に充電されており、その電圧が例えば約100Vであっ
たとすると、AND回路130の他方の入力端子は比較
器129から高電位信号が与えられている状態にあるの
で、AND回路130は、上記駆動信号に応答して高電
位信号を出力し、トランジスタ122をオンさせてトラ
ンジスタ121を駆動する。その結果、トランジスタ1
21,ダイオード124、及び、トランジスタ114を
介して上記コンデンサ123の電圧がソレノイドコイル
42に印加される。
【0021】このときソレノイドコイル42は、まずバ
ッテリ電圧VB よりも高いコンデンサ123の充電電圧
が印加される。これにより、ソレノイドコイル42内で
電流が急速に立ち上がることになるので、図2のニード
ル弁43は、図3の時点t2にその作動領域に達し、上
記駆動信号に応答して速やかに弁を閉じることができ
る。しかし、本発明においてコンデンサ123の電圧が
ソレノイドコイル42に印加される期間は、ソレノイド
コイル42の作動開始後の僅かな時間だけであり、上記
充電電圧の印加動作によりコンデンサ123の充電電圧
が、例えば約100Vから約60Vに減少するまでの時
間とされる。これは、上述のようにコンデンサ123の
充電電圧が接続点aで検知され、これが比較器129で
判断されることにより実現される。つまり、コンデンサ
の電圧が約60Vになったときに相当する基準電圧VR
を以て比較器129が上記接続点aの電圧を比較し、接
続点aの電圧が基準電圧VR 以下になったときに比較器
129がAND回路130に低電位信号を出力すること
により、一連のトランジスタ121,122をオフに
し、これ以降はトランジスタ111を介してバッテリ電
圧VB をソレノイドコイル42に印加することで実現さ
れる。したがって、コンデンサ123は、ソレノイドコ
イル42が作動完了した後でも、バッテリ電圧VB より
も高い電圧に維持される。
【0022】その後、図3の時点t3 にて、プランジャ
27の圧送行程が始まり、図1の噴射弁31から燃料の
噴射が開始される。そして所定の噴射量を噴射した時点
4に電子式制御装置39からの駆動信号がオフにさ
れ、これにより、本電磁弁駆動回路では一連のトランジ
スタ111,112,114が全てオフになる。このと
きソレノイドコイル42を流れ続けようとする電流は、
接地電位端子からダイオード125,ソレノイドコイル
42,ダイオード126を通りコンデンサ123に流れ
込み、その結果、コンデンサ123は約100Vに充電
される。このときソレノイドコイル42からコンデンサ
123に流れ込む電流の傾き「di/dt」は、これよ
り以前にコンデンサ123が約60Vに充電されている
ので、 di /dt =−Vc(t)/L (但し、Lはソレノイドコイル42のインダクタンス、
c はコンデンサ123の電圧)の関係から大きい値を
達成する。したがってソレノイドコイル42からコンデ
ンサ123に電流が流れ込む時間を短縮することがで
き、駆動信号がオフとなると同時にソレノイドコイル4
2を速やかに非作動状態にすることができ、図2のニー
ドル弁27を速やかに開くことができる。なお、本電磁
弁駆動回路において、ダイオード125のアノードは、
接点電位端子ではなくバッテリの高電位端子に接続され
ても良い。また、コンデンサ123の他方は、接地電位
端子ではなくある基準電位点に接続されても良い。
【0023】更に、本発明に係る電磁弁駆動回路の第2
の実施例について図4を用いて説明する。尚、上記第1
の実施例と対応する部分には同じ参照番号が付されてい
る。本電磁弁駆動回路140は、第1の実施例と一部共
通する構成を備えるものであるが、充電電圧供給部12
0に電子式制御回路39からの駆動信号を入力するバッ
ファ141と、抵抗143及びコンデンサ142による
微分回路144と、微分回路144からの信号と上記駆
動信号とを入力してトランジスタ122を駆動するAN
D回路145とを備えている。これにより本電磁弁駆動
回路140は、駆動信号に応答してソレノイドコイルを
作動状態にするとき、その初期の段階において微分回路
144の時定数に相当する時間だけコンデンサ123の
高い電圧を供給するようにしている。つまり、電子式制
御回路39から駆動信号が与えられると、トランジスタ
111,112がオンになり、ソレノイドコイル42に
はバッテリの電圧VB が印加可能にされるが、同時に一
方では、上記駆動信号がAND回路145、及びバッフ
ァ141を通して微分回路144に与えられるので、微
分回路144のコンデンサ142及び抵抗143で決定
される時定数の時間だけAND回路145の出力が高電
位となり、この時間だけトランジスタ122がオンして
コンデンサ123の高い電圧がソレノイドコイル42に
印加される。尚、上記時定数は、ソレノイドコイルを作
動状態にするとき、コンデンサ123の充電電圧が、例
えば約100Vから約60Vに減少するまでの時間に設
定される。
【0024】本電磁弁駆動回路140は、このような構
成により、コンデンサ123の高い電圧をソレノイドコ
イル42に印加する時間を僅かな値に設定することによ
り、上記第1の実施例の駆動回路と同様な作用を実現す
るものであるが、本電磁弁駆動回路は、第1の実施例の
電磁弁駆動回路に比べて次のような利点がある。第1の
実施例においては、コンデンサ123に蓄えられた電荷
が抵抗127,128を通して接地電位端子に僅かに流
れ込むため、コンデンサ123に蓄えられたエネルギが
僅かに消費される形態であったが、本実施例ではこのよ
うなことは起こらない。したがって、ソレノイドコイル
42内のエネルギを有効に活用することができ、電磁弁
駆動回路140に適用されるソレノイドコイル42の選
択の幅を拡げることができる。
【0025】
【発明の効果】このように、本発明は、電磁弁における
ソレノイドコイルを作動させるとき、蓄電回路の蓄電電
圧に従って高い蓄電電圧の範囲でソレノイドコイルの駆
動を支援すると共に、ソレノイドコイルを作動状態から
非作動状態とするとき、蓄電電圧内に残留されている高
い蓄電電圧を以てソレノイドコイル内のエネルギを有効
に回収する形態としているので、ソレノイドコイルの作
動時にソレノイドコイル内を流れる電流の立ち上がりを
速やかに急峻とすることができると共に、ソレノイドコ
イルが非作動状態になるときにソレノイドコイル内を流
れる電流の立ち下がりを速やかに急峻とすることがで
き、しかも係る一連の動作がエンジン始動後に速やかに
実現される電磁弁駆動回路を安価で提供することができ
る。これにより、燃料噴射制御における噴射弁の応答性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁弁駆動回路の一実施例を示し
た回路図である。
【図2】本発明に係る電磁弁駆動回路が適用され得る燃
料噴射ポンプの一例を示した断面図である。
【図3】図1の電磁弁駆動回路の各部における信号状態
を示したタイムチャートである。
【図4】本発明に係る電磁弁駆動回路の他の実施例を示
した回路図である。
【図5】従来の電磁弁駆動回路の一例を示した回路図で
ある。
【図6】図5の駆動回路の各部における信号状態を示し
たタイムチャートである。
【図7】従来の電磁弁駆動回路の他の例を示した回路図
である。
【符号の説明】
42…ソレノイドコイル 100…本発明に係る電磁弁駆動回路 110…バッテリ電源供給部 111,112…バッテリ電源印加用のトランジスタ 120…充電電圧供給部 121,122…コンデンサ電圧印加用のトランジスタ 123…ソレノイドコイルのエネルギが蓄えられるコン
デンサ 129…比較器 130…AND回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 守康 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 谷 太喜男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁弁を駆動するための駆動信号に応答
    して直流電源電圧をソレノイドコイルに印加する第1の
    電圧印加回路と、前記ソレノイドコイルに接続され、前
    記ソレノイドコイルが非作動状態になるときに前記ソレ
    ノイドコイル内のエネルギを前記直流電源電圧よりも高
    い電圧で蓄える蓄電回路と、前記蓄電回路に蓄えられた
    蓄電電圧を前記駆動信号に応答して前記ソレノイドコイ
    ルに印加する第2の電圧印加回路とを有する電磁弁駆動
    回路において、 前記第2の電圧印加回路が、蓄電回路の電圧を前記蓄電
    電圧よりも低く、且つ前記直流電源電圧よりも高い所定
    電圧と比較する比較回路と、蓄電回路の電圧が前記所定
    電圧よりも高いときにだけ、前記駆動信号に応答して蓄
    電回路の電圧を前記ソレノイドコイルに印加する回路と
    を備えていることを特徴とする電磁弁駆動回路。
  2. 【請求項2】 電磁弁を駆動するための駆動信号に応答
    して直流電源電圧をソレノイドコイルに印加する第1の
    電圧印加回路と、前記ソレノイドコイルに接続され、前
    記ソレノイドコイルが非作動状態になるときに前記ソレ
    ノイドコイル内のエネルギを前記直流電源電圧よりも高
    い電圧で蓄える蓄電回路と、前記蓄電回路に蓄えられた
    蓄電電圧を前記駆動信号に応答して前記ソレノイドコイ
    ルに印加する第2の電圧印加回路とを有する電磁弁駆動
    回路において、 前記第2の電圧印加回路が、前記蓄電回路の電圧を前記
    ソレノイドコイルに印加したときにおける印加時から前
    記蓄電回路の電圧が前記直流電源電圧よりも高い所定の
    電圧以下に減少するまでの時間を設定する回路と、前記
    駆動信号に応答して前記蓄電回路の電圧を前記設定され
    た時間だけ印加する回路とを備えていることを特徴とす
    る電磁弁駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記ソレノイドコイルの一端にダイオー
    ドのカソードが接続され、前記ダイオードのアノード
    が、接地電位または前記直流電源の高電位端子に接続さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至2に記載の回
    路。
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