JPH08139883A - 感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録装置

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JPH08139883A
JPH08139883A JP6270851A JP27085194A JPH08139883A JP H08139883 A JPH08139883 A JP H08139883A JP 6270851 A JP6270851 A JP 6270851A JP 27085194 A JP27085194 A JP 27085194A JP H08139883 A JPH08139883 A JP H08139883A
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recording
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line
strobe
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Application number
JP6270851A
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English (en)
Inventor
Naohiro Ozawa
直弘 小沢
Yasuo Otsuka
康男 大塚
Hiroshi Minoda
博 箕田
Akira Shimizu
清水  晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】感熱記録装置の記録時の記録間に、前ラインデ
ータと次ラインデータの混在データによる補助記録を行
い、記録ヘッドと記録媒体の融着剥離現象を緩和し、円
滑な記録搬送により、印画品質を改善する。 【構成】サーマルヘッド51に複数のデータ入力手段を
設けるとともに、補助記録パルス制御手段6を設けるこ
とにより、記録ラインのストローブパルス印加終了から
次記録ラインの搬送用モータの駆動開始までの期間に、
前半に印加するストローブに対応したブロックには次ラ
インデータを書き込み、後半に印加するストローブに対
応したブロックには前ラインデータを保持した状態で、
補助記録パルスを印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファクシミ
リなど、画像記録手段としての感熱記録手段を有した装
置に関し、特に、印画品質を改善した記録装置に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】複数の発熱体を一列に配列したサーマル
ヘッドにストローブ印可によるエネルギーにより、感熱
紙やインクフィルム・記録紙により画像を記録する感熱
記録装置においては、サーマルヘッドと感熱紙あるいは
サーマルヘッドとインクフィルムやインクフィルムと記
録紙の融着剥離による騒音、さらには融着による感熱紙
やインクフィルム、記録紙の搬送負荷の増大および剥離
における搬送負荷の解放により、感熱紙やインクフィル
ム、記録紙といった記録媒体の搬送挙動が急激に変化し
て、サーマルヘッドに印加するエネルギーと記録媒体の
搬送のタイミングが変動し、記録ライン間に隙間を生
じ、いわゆる白抜け状態が発生し、画質の劣化を招く。
【0003】本騒音、白抜けの原因である融着剥離現象
は、サーマルヘッドの温度に関係し、特に、ヘッドの温
度が低くなるほど顕著に発生する事が知られている。特
に、画像情報を送受信するファクシミリ装置の受信記録
においては、(1)伝送する画像情報量により1ライン
の画像情報を伝送する時間が不定であり、ライン毎の記
録間隔が変動し、サーマルヘッドの冷却時間が長くな
る、(2)ファクシミリ装置を設置する場所が、一般的
に温度管理されず、気候により低温状態となる、の2点
により、上記騒音、白抜け現象が大きな問題となってい
る。更に、最近では、記録周期を高速化する必要性か
ら、高エネルギーを印加するために、サーマルヘッドの
発熱温度の高温化による、冷却と加熱の温度差が増し、
本融着剥離現象の程度が激化している。
【0004】これらの対策として従来技術では、特許公
報平5−37542号に記載のように、記録紙の搬送モ
ータの駆動信号をサーマルヘッドの記録開始信号より遅
延させる遅延回路を設け、記録によるサーマルヘッドの
温度が下がり切らない期間に、記録紙を搬送して、サー
マルヘッドと記録紙の融着を防止する方法がある。
【0005】また、特開報平2−128856号に記載
のように、融着剥離現象が生じるような記録ライン間の
時間が大きくなった場合に、前ラインと同一データによ
りサーマルヘッドを再度発熱させて、本融着剥離現象を
緩和させる方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来技術は、騒
音・白抜け現象の緩和にはある程度有効である。しか
し、実際の記録装置では、 (1)記録ヘッドの発熱体は、発熱領域の搬送方向長さ
を1ライン分の搬送距離よりも十分大きくして、搬送駆
動系のギアによる送りムラを考慮しても、連続する記録
ドットを重複させ、隙間を書きつぶすように設計されて
いる。
【0007】(2)記録の高速化を図ると、記録媒体の
搬送とストローブ印加による記録とが重複し、さらに搬
送時間よりも記録時間の方が長くなる。
【0008】(3)ファクシミリ装置の受信記録では、
1ライン毎の電送時間は、最小時間が規定されているた
め、記録装置は最小時間内での記録性能が必要とされる
が、最大時間は、データの符号量による。例えば、1ラ
インの最小時間は5、10msであるが、長い場合には
300〜500msかかり、記録時間を5msとした場
合、次の1ラインの記録を開始するまでの数百msは記
録ヘッドの冷却期間となる。
【0009】(4)サーマルヘッドのストローブ駆動を
時系列に分割駆動する記録装置で、かつ記録媒体の搬送
動作と1ライン記録動作を並行して行う場合には、分割
記録における前半部分は、記録中に記録録媒体が搬送さ
れるため本部分における融着現象は発生しない。
【0010】(5)サーマルヘッドを分割駆動した場合
には、白抜け現象は、ライン全般に渡って発生するので
はなく、分割駆動したブロック語とに現れる。
【0011】以上の事実により、記録紙の搬送モータの
駆動信号をサーマルヘッドの記録開始信号より遅延させ
る方式は、記録媒体の搬送より後の記録部分において融
着剥離現象が生じ、記録する画像パターンにより顕著に
現れる。
【0012】また、前ラインと同一データによる補助記
録の再発熱により融着剥離現象を緩和する方法は、有効
であるが、記録媒体の搬送状態によるドットの記録位置
により、分割駆動するサーマルヘッド使用時には、図1
0に示すように、本来の記録ドットと別の位置に再発熱
によるドットを記録するため、先に記録したブロック1
のドット5401と補助記録によるドット5411は別
位置に記録されるが、後で記録するブロック2のドット
5402と補助記録によるドット5412は重複して記
録されるため、ブロック分割毎に記録濃度が変化する現
象(以後濃度段差と呼ぶ)も発生する。
【0013】本発明では、以上の事実を考慮して、サー
マルヘッドと記録媒体の融着剥離現象の緩和に着目し、
記録時において騒音・白抜け・濃度段差現象の無い、高
品質な受信記録を行える、感熱記録装置を提供する事を
目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】複数の発熱体を配列した
サーマルヘッドとプラテンローラにより、記録媒体を挟
持し、搬送用モータを駆動して、該プラテンローラを回
転させ、該記録媒体を副走査方向に搬送するとともに、
各記録ライン毎に、該サーマルヘッドへ主走査ラインの
記録データを転送し、記録媒体搬送中に発熱体にストロ
ーブパルスを印加して、文字・画像などをドットパター
ンで記録する感熱記録装置において、サーマルヘッドの
主走査ライン記録データ入力部を複数に分割し分割入力
するとともに、補助記録パルス制御手段を設けることに
より、前記記録ラインのストローブパルス印加終了から
次記録ラインの搬送用モータの駆動開始までの記録媒体
の停止期間に、サーマルヘッドによる記録において、 (1)記録動作を行う一部に対応したデータ入力部に対
してのみ、データ入力部のデータは保持したままで、該
ストローブパルスによりデータ保持箇所に補助記録パル
スを印加する。
【0015】(2)記録動作を行う一部箇所に対応した
データ入力部に対してのみ、次ラインのデータを転送
し、該ストローブパルスにデータ転送箇所に補助記録パ
ルスを印加する。
【0016】(3)前側に記録動作を行う箇所に対応し
たデータ入力部に対してのみ、次ラインのデータを転送
し、後側に記録動作を行う箇所に対応したデータ入力部
のデータは保持したままで、該ストローブパルスにより
補助記録パルスを印加する。
【0017】複数の発熱体を配列したサーマルヘッドと
プラテンローラにより、記録媒体を挟持し、搬送用モー
タを駆動して、該プラテンローラを回転させ、該記録媒
体を副走査方向に搬送するとともに、各記録ライン毎
に、該サーマルヘッドへ主走査ラインの記録データを転
送し、発熱体にストローブパルスを印加して、文字・画
像などをドットパターンにより、所定の記録周期で記録
する感熱記録方式を用い、副走査期間に前記所定の記録
周期以外の休止時間が入る、ファクシミリの感熱記録装
置において、次ラインを、前記所定の記録周期により、
連続して記録する場合には、当記録ラインを該ストロー
ブパルスの印加のみにより記録を行うが、次ラインを記
録するまでに休止期間が入る場合には、前記記録ライン
のストローブパルスの印加終了から次記録ラインの搬送
用モータの駆動開始までの期間に、該複数分割したスト
ローブパルスの時系列前側のストローブパルスにより記
録するデータは次ラインのデータを使用、時系列後側の
ストローブパルスにより記録するデータは休止期間直前
ラインの記録データを保持した状態で、ストローブパル
スと同様の順序により複数に分割した補助記録パルスを
印加する。
【0018】
【作用】図1は、サーマルヘッドの発熱体に印加するス
トローブパルスと発熱体の発熱温度上昇の概略図、図2
は、サーマルヘッドの発熱体の温度と感熱紙やインクフ
ィルムと記録紙による記録媒体への印字濃度特性の概略
図、図3は、図1に示したストローブパルスよりも印加
時間を小さくした場合のサーマルヘッドの発熱体の温度
の特性概略図、図4は、サーマルヘッドにより前記記録
媒体に印字を行った場合に、サーマルヘッドと記録媒体
の融着により、これを引き剥すために必要な搬送負荷力
とサーマルヘッドの発熱体温度による特性概略図を示し
た。
【0019】図中、T0,T1,T2,T3,T4はサ
ーマルヘッドの発熱体温度(T0>T1>T2>T3>
T4)であり、T1は記録媒体の発色開始温度。D0,
D2,D3,D4は、各発熱体温度を印加した場合の記
録媒体の印字濃度(D0>D2>D3>D4)であり、
D4は記録媒体の飽和濃度。F1,F2,F3,F4
は、サーマルヘッドの発熱体温度による記録媒体の搬送
負荷力(F1>F2>F3>F4)であり、t3,t4
は発熱体に印加するストローブパルスの時間である。
【0020】一般に、感熱記録では、図1に示すよう
に、記録媒体の発色開始温度T1以上の昇温により記録
を行う。特に、ファクシミリ装置のように、サーマルヘ
ッドのドット毎に白または黒のドットによる2値の記録
を行うような場合には、図1に示すように、飽和濃度
(D4)を記録できる長さ(t4)のストローブパルス
を発熱体に印加する。また、図2に示した発熱体の温度
上昇は、印加するストローブパルスの印加時間をt3
(<t4)と、短くすると発熱体の温度T3(<T4)
は低くなり、発熱体の発色開始温度以上の領域面積が小
さくなり、記録されるドット面積が減少し、記録される
印字濃度D3(<D4)は飽和濃度よりも低くなる。
【0021】記録する過程において、記録媒体の表面層
はが融点以上になると、サーマルヘッド表面と記録媒体
と融着し、発熱体へのストローブパルス印加後の冷却期
間において凝固する。このサーマルヘッドと記録媒体と
の融着および凝固を剥離して記録媒体を搬送させるため
に必要な搬送負荷力Fは、図4に示すように、ヘッド温
度に依存し、高温であるほど負荷が低下する。
【0022】また、特許公報平5−37542号に記載
のように、記録媒体搬送中は、搬送力がサーマルヘッド
の発熱体と記録媒体の融着に対して揃断力として働き、
連続的な引き剥しが行われるため、1ライン記録中の前
半の記録部は後半の記録部に比べて殆どサーマルヘッド
と記録媒体間での凝固が発生していない。
【0023】つまり、感熱記録装置やファクシミリの感
熱記録装置では、前記記録ラインのストローブパルス印
加終了から次記録ラインの搬送用モータの駆動開始まで
の記録媒体の停止期間に、サーマルヘッドによる記録に
おいて、 (1)記録動作を行う一部箇所に対応したデータ入力部
のデータは保持したままで、該ストローブパルスにより
データ保持箇所に補助記録パルスを印加することによ
り、ライン記録でのストローブパルスの印加による記録
媒体への記録により発生するサーマルヘッドと記録媒体
の融着・凝固は、1ライン記録中の一部(例えば後側)
のみであり、当該部は、次ラインの搬送直前の補助記録
パルスによる融着部の温度上昇により低減し、少ない剥
離力にて引き剥されるため、記録媒体の搬送負荷変動の
低減された、円滑な記録搬送が行われ、記録における副
走査方向の搬送ピッチが安定し、白抜けが抑制された、
高品質な画像を記録できる。
【0024】(2)記録動作を行う一部箇所に対応した
データ入力部に対してのみ、次ラインのデータを転送
し、該ストローブパルスによりデータ転送箇所に補助記
録パルスを印加することにより、ライン記録でのストロ
ーブパルスの印加による記録媒体への記録により発生す
る白抜け現象を、1ライン記録中の一部の白抜けの発生
する一部分割ブロックにのみ対応させることで、次ライ
ンデータによる予熱効果により高濃度な印字ドットによ
り書き潰し、白抜けの無い画像を記録できる。
【0025】(3)時系列前側に記録動作を行う箇所に
対応したデータ入力部に対してのみ、次ラインのデータ
を転送し、時系列後側に記録動作を行う箇所に対応した
データ入力部のデータは保持したままで、該ストローブ
パルスにより補助記録パルスを印加することにより、ラ
イン記録でのストローブパルスの印加による記録媒体へ
の記録により発生するサーマルヘッドと記録媒体の融着
・凝固は、1ライン記録中の時系列後側のみであり、当
該部は、次ラインの搬送直前の補助記録パルスによる融
着部の温度上昇により低減し、少ない剥離力にて引き剥
されるため、記録媒体の搬送負荷変動の低減された、円
滑な記録搬送が行われ、記録における副走査方向の搬送
ピッチが安定し、白抜けが抑制された、高品質な画像を
記録できるとともに、1ライン記録の前半では、次ライ
ンデータによる予熱効果により高濃度な画像を記録でき
る。
【0026】
【実施例】図5は、本発明における感熱記録装置の一実
施例の構成ブロック図である。装置の動作全体を制御す
るコントローラ1と、記録すべき画像をビットイメージ
で記憶するビットイメージメモリ2と、例えばDMA
(ダイレクトメモリアクセス)などによりデータの転送
を制御するメモリ制御手段3と、記録用のストローブ発
生処理を制御するストローブ制御手段41およびモータ
ドライバ、モータ、ギア列などによりローラ53の駆動
制御を行う駆動部制御手段42により構成された記録制
御手段4と、複数の発熱体55を配列し、図示していな
いが2分割したデータ入力部511,512を備えたサ
ーマルヘッド51と該サーマルヘッド51上に温度検出
を行うサーミスタ52を設け、例えば熱を印加すること
により発色する感熱紙による記録紙54を該サーマルヘ
ッド51とローラ53により挟持し、ローラ53を回転
させながら発熱体55に通電する事により記録紙54上
に画像を記録する記録手段5と、補助記録パルス発生の
処理制御を行う補助記録パルス制御手段6と、例えば液
晶パネルなどによる表示部とボタンなどによる入力操作
部から構成された操作手段7と、以上各構成手段間のデ
ータの共通経路となるバス8とにより構成したことを特
徴としている。
【0027】装置の動作説明に先立ち、サーマルヘッド
51の構成および動作について説明する。図8に図5に
示した感熱記録装置のサーマルヘッドの回路構成図を示
した。複数の抵抗体による発熱体55と、該発熱体55
は、それぞれ共通電極514とAND回路513の出力
側との間に構成され、各AND回路513は、ストロー
ブ411の入力とシフトレジスタによるデータ入力部5
11、512の出力とが接続されている。ストローブ4
11はストローブ4111と4112に2分割され、発
熱体55はストローブ4111と4112により別駆動
される。データ入力部511、512はそれぞれ記録デ
ータ2011、2012とクロック2021、2021
を入力する。本実施例では、発熱体55を2048個
(R1〜R2048)設け、1024個づつに2分割し
た例を示している。
【0028】シフトレジスタによるデータ入力部51
1、512には、クロック2021、2022に同期し
て発熱体55と同数(本例では1024個)の1ライン
分のビットデータが記録データ2011、2012とし
てシリアルに2分割して入力される。また記録データ2
011,2012は、各ビットの1/0に対応してHi
/Loの出力となりAND回路513の一方に入力され
る。データ入力部511、512への記録データ転送が
完了した状態において、ストローブ4111,4112
を時系列にAND回路513の他方に入力すると該AN
D回路513の出力と共通電極514との電位差によ
り、Hiの記録データ部分に対応した発熱体55のみに
電流が流れるが、Loの記録データ部分に対応した発熱
体55には電流が流れないため、Hiの記録データ部分
に対応した発熱体55が発熱し、該発熱体55に圧着さ
れている記録紙55に熱エネルギーが加わり発色するた
め、記録データ2011,2012の1/0に対応した
記録を行える。本例では、ストローブを2分割している
が、分割数を増しても同様の効果が有り有効であるが、
例えば4分割した場合には、同時に発熱体に流れる電流
値を1/2に低減し、電源容量を小さく抑えて、電源の
小型化する効果が有ある。
【0029】また、一旦データ入力部511、512に
蓄積された記録データ2011,2012によるAND
回路513への出力状態は、再度クロック2021,2
022が入力されるまでは、保持される。
【0030】図6に、図5に示した実施例の感熱記録装
置の記録制御タイミング図を示した。ラインN−1から
N+1までの3ライン分の記録タイミングを示したが、
各ラインの周期Lは一定で、連続した記録動作を行な
う。以下にNライン目の動作に着目して動作説明を行な
う。
【0031】記録ラインの最初にコントローラ1により
サーミスタ52の温度出力521を読み取り、動作パラ
メータの設定を行なう。各ラインで記録を行なうため、
コントローラ1は、記録フラグ101をHiに設定す
る。本例では、連続記録のため、常に記録フラグ101
はHiである。パラメータ設定開始時に記録フラグ10
1がHiであると、駆動部制御手段42は、モータ駆動
信号421を、図示していないモータドライバに送り、
モータを所定量駆動することにより、ギアなどを介して
系合されている記録手段5のローラ53を回転させ、記
録紙54を1ライン分搬送する。一方、コントローラ1
は、ストローブ制御手段41の内部にて設定される記録
パルス413の記録ディレイ量DNをストローブ制御手
段41に設定し、補助記録パルス601のディレイ量d
Nを補助記録パルス制御手段6に設定する。また、前記
温度出力521は、バス8を介して、補助記録パルス制
御手段6およびストローブ制御手段41に入力され、そ
れぞれ該温度出力521に対応した長さの補助記録パル
ス長tNおよび記録パルス長TNを設定する。コントロー
ラ1はパラメータ設定内に前ライン(N−1)に設定さ
れた記録フラグ101を判断し、本Nライン内での記録
パルス4131,4132および記録データ2011,
2012、クロック2021,2022を制御するとと
もに、次ライン(N+1)の記録状態である記録フラグ
101を設定するが、本実施例では常にHiである。記
録フラグ101がHiであると記録を行い、Loである
場合には記録中断であるが、本実施例ではHiの場合の
動作のみを説明し、Loの場合の説明は、別例内にて行
う。
【0032】各ラインで設定される記録フラグ101は
Hiであるので、Nライン内では、ストローブ制御手段
42は、記録パルス4131、4132を設定するとと
もに記録パルス4131がアクティブである期間に同期
してサーマルヘッド51にメモリ制御手段3を介してビ
ットイメージメモリ2内に蓄積されているNライン目の
記録データ2012をデータ入力部512へと転送し、
次に記録パルス4132がアクティブである期間に同期
してサーマルヘッド51にN+1ライン目の記録データ
2011をデータ入力部511へと転送する。この動作
に並行して、ストローブ制御手段41は、既にディレイ
量およびパルス長を設定された、前記記録パルス413
1,4132と補助記録パルス6011,6012のそ
れぞれのANDをとり、ストローブ信号4111,41
12としてサーマルヘッド51に出力し、記録紙54に
印字を行なう。N−1ライン目において既に同様の動作
によりデータ入力部511にはNライン目の記録データ
2011が転送されているため、Nライン内でストロー
ブ4111,4112により記録されるのは、記録パル
ス413によるストローブ411は、N−1ライン目に
転送した記録データ2011とNライン内に転送された
記録データ2012であり、補助記録パルス601によ
るストローブ411は、Nライン内に転送した記録デー
タ2011と記録データ2012であり、記録データ2
01の転送が記録ラインと1ライン前とに分割して転送
され、記録パルス413のストローブ411の記録はN
ライン目の記録データ2012であるが、補助記録パル
ス601のストローブ411の記録はNライン目と次ラ
インデータであるN+1ライン目の記録データ2011
であることが特徴である。ここで、記録パルス413と
補助記録パルス601が独立してストローブ411に反
映される設定条件として、1ラインの周期L、記録パル
ス413のディレイ量DN、パルス長TN、補助記録パル
ス601のディレイ量dN、パルス長tNの関係は、L>
dN+tN、dN>DN+TNとする必要がある。
【0033】本実施例によれば、同ライン内での記録パ
ルス413と補助記録パルス601とのストローブ41
1印加に対応する記録データ201は、データ入力部5
12に対応した記録データ2012は同じであるが、デ
ータ入力部511に対応した記録データ2011は別ラ
インのデータである。 このため、後半に記録する記録
パルス2012側の記録パルス4132により記録紙5
4記録されサーマルヘッド51と融着・凝固した発熱体
55の対応箇所は(本例ではサーマルヘッドの半分)、
同じ対応箇所が補助記録パルス601により再度加熱さ
れるため、融着・凝固が溶融して、次ラインでの記録紙
54の搬送時には、搬送負荷の低い状態が維持され、安
定した搬送による記録を行うことができるとともに、前
半に記録する記録パルス2011側の記録パルス413
1により記録紙54記録した箇所は、記録紙が搬送され
ているため融着が発生しないために次ラインでの記録紙
54の搬送時には、搬送負荷に影響を与えないととも
に、次ラインの記録データ2011での補助記録パルス
による記録を行うため、次ライン記録への記録エネルギ
ーの補助となり、高い濃度の発色を得る事ができる効果
がある。
【0034】図7に、図6で示したタイミング図の記録
パルス4131,4132の記録パルスデータ4130
および補助記録パルス6011,6012の補助記録パ
ルスデータ6010のサーミスタ52の温度出力521
に対する制御テーブルの一実施例の概略図を示した。記
録パルスデータ4130はストローブ制御手段41内、
また、補助記録パルスデータ6010は補助記録パルス
制御手段6内の、メモリなどの蓄積手段にテーブルとし
て記憶されており、温度出力521により対応した値が
呼び出される。両者とも温度出力521が低い程パルス
長は長く、また、温度出力521が高い程短くなるよう
に設定されており、温度出力521に対する記録パルス
データ4130のほうが補助記録パルスデータ6010
よりも常に大きいことが特徴である。(TN>tN)本設
定の妥当性については後述する。
【0035】図9に、図6の記録制御タイミングによる
記録動作による、モータ駆動421とストローブ411
の印加と記録紙54の搬送とのタイミングの概略図を示
した。モータ駆動に対してディレイDをあけて、ストロ
ーブ4111,4112を順次印加するが、1ライン中
のモータ駆動により記録紙54が搬送される期間は、1
ライン中の記録紙搬送速度が一定でなく、図示したよう
に、記録パルス413によるストローブ411印加期間
内に1ライン送り量Pの大半を搬送され、補助記録パル
ス601によるストローブ411印加期間中では、ほぼ
停止状態にあることが特徴である。
【0036】図10に、図9に示した記録タイミングに
おいて、記録紙54上に印字される印字ドット540、
541の配置概略図を示した。ストローブ411を2分
割すると、発熱体55は各ストローブに対応して、2分
割して駆動される。図9の実施例では、1024ドット
毎に、R1〜R1024、R025〜R2048の4ブ
ロックに分かれ、各ブロック内の1024ドットは、同
時にストローブ411が印加されるため、記録紙54上
の記録紙搬送方向(副走査方向)の同じ位置に記録され
る。図10中に示した印字ドット5401、5402
は、各ストローブ411の司る、2ブロック内の102
4ドットを代表した2ドットづつについて示したもので
ある。各ストローブ411の記録パルス4131,41
32に対応した印字ドット5401、5402は、記録
パルス413の通電時間Tが長いため、抵抗体55の発
熱エネルギーが大きく、ドットサイズは、1ラインの送
り量Pと同程度となり、印字される濃度も高い。また、
記録紙搬送に対するストローブ411の印加タイミング
が各ブロックで時系列になるため、印字ドット540
1、5402は、略P/2づつ記録紙搬送方向にずれ
る。次ラインの記録による印字ドット5403,540
4は5401,5402からそれぞれ1ライン分の搬送
量P後流に記録される。
【0037】一方、各ストローブ411の補助記録パル
ス6011,6012に対応した印字ドット5411、
5412は、補助記録パルス601の通電時間tがTに
比べ短いため、抵抗体55の発熱エネルギーが小さく、
ドットサイズは、5401,5402と比較して小さく
なり、印字される濃度も低くなりやすい。また、記録紙
搬送に対するストローブ411の印加タイミングが各ブ
ロックで時系列になるが、ライン中の記録紙搬送がほぼ
終了した時点での記録であるため、印字ドット541
1、5412は、ほぼ記録紙搬送方向の同位置に並ぶ。
【0038】以上説明した印字ドット配列では、連続し
たラインで記録した場合には、印字ドット5411は、
次ラインの印字ドット5403と概略重なり、印字ドッ
ト5412は、本ラインの印字ドット5402と概略重
なる。図6の説明において記述したように、本発明で
は、印字ドット5411と印字ドット5403、印字ド
ット5402と印字ドット5412とは同じ記録データ
による印字となるため、印字結果は、印字ドット540
のみ印字した場合とほぼ同じになる。印字ドット540
1と印字ドット5411を同じ記録データにより印字し
た場合には、印字ドット5403と印字ドット5403
が重なるために、例えば印字ドット5401、5411
が黒データで印字ドット5403が白データである場合
には、本来、白を記録する印字ドット5403の場所に
印字ドット5411による黒が記録され、白がつぶれた
記録となる欠点があるが、本発明による記録装置では、
記録データを忠実に再現した記録を行える長所があり、
有効である。
【0039】但し、記録紙の移動時の搬送速度は搬送機
構のムラなどにより、必ずしも一定でないため、ストロ
ーブ411のブロックの差により、印字ドット5411
と5413,5402と5412は微妙にずれて記録さ
れるため、ドットの記録結果として、総発色面積がブロ
ックにより異なり、視認される記録濃度が変化してしま
う欠点がある。しかし、本発明における感熱記録装置に
よる記録制御では、図7に示したように、補助記録パル
ス601のパルス長tを、記録パルス413のパルス幅
Tよりも短く設定することにより、印字ドット541
1、5412は、ほとんど発色しない、あるいは、低い
濃度で、かつ、ドットサイズが小さく設定できるため、
上記した、ブロック間での記録濃度の差は解消される効
果があり有効である。
【0040】図11に、本発明による感熱記録装置を用
いたファクシミリ装置の一実施例のブロック構成図を示
した。装置の動作全体を制御するコントローラ1と、記
録すべき画像をビットイメージで記憶するビットイメー
ジメモリ2と、例えばDMA(ダイレクトメモリアクセ
ス)などによりデータの転送を制御するメモリ制御手段
3と、記録用のストローブ発生処理を制御するストロー
ブ制御手段41およびモータドライバ、モータ、ギア列
などによりローラ53の駆動制御を行う駆動部制御手段
42により構成された記録制御手段4と、複数の発熱体
55を配列し、図示していないが2分割したデータ入力
部511,512を備えたサーマルヘッド51と該サー
マルヘッド51上に温度検出を行うサーミスタ52を設
け、例えば熱を印加することにより発色する感熱紙によ
る記録紙54を該サーマルヘッド51とローラ53によ
り挟持し、発熱体55に電気エネルギーを与えて、ロー
ラ53を回転させる事により記録紙54上に画像を記録
する記録手段5と、補助記録パルス発生の処理制御を行
う補助記録パルス制御手段6と、例えば液晶パネルなど
による表示部とボタンなどによる入力操作部から構成さ
れた操作手段7と、電話回線に接続して回線の制御を行
なうNCU9(網制御)と、通信するデータを変調復調
するモデム10と、送信するあるいは受信した符号デー
タ111を蓄積する例えば2kB程度のRAMによるC
odeメモリ11と、符号データ111をMRやMMR
などの圧縮方式により符号化および復号化するCo−D
ec12と、送信する画像データをイメージセンサによ
り読み取る読み取り手段131と、該読み取り手段の動
作を制御する読み取り制御手段13と、以上各構成手段
間のデータの共通経路となるバス8とにより構成したこ
とを特徴としている。
【0041】以下、動作を説明する。ファクシミリ装置
では、受信時に送信側の図示していない相手ファクシミ
リ装置から、電話回線を介して符号データ111が送信
されてくる。該符号データ111はNCU9、モデム1
0とバス8を介して、一旦Codeメモリ11に蓄積さ
れる。Codeメモリ11に蓄積された符号データ11
1は、バス8を介してCo−Dec12に転送され、記
録イメージに対応した1ビット単位のラインデータであ
る記録データ210に変換され、ビットイメージメモリ
2に蓄積される。G3規格などのファクシミリ装置で
は、送受信時の1ラインの周期は最小周期が決まってい
るだけなので、送信される符号データ111は、相手フ
ァクシミリ装置のCo−Decの処理速度やデータ量に
より、送信時間が変動し、1ライン分の転送周期は不定
となる。
【0042】ビットイメージメモリ2の記憶容量が全ラ
イン分の記録データ201を記憶できない場合には、前
記、符号データ111の転送周期の変動に合わせて、受
信側の記録周期を変化させる必要がある。図12は、係
る場合の図13の実施例のファクシミリ装置の受信記録
制御タイミング図であり、図13に、図12の記録制御
におけるパラメータ設定処理のフロー図を示した。記録
を行なうためのデータ転送、モータ駆動、ストローブ印
加の動作は、サーマルヘッドと記録紙の発熱、発色特性
により一定にする必要があり、記録装置としては、一定
周期Lの基準クロックに従い各動作を制御している。図
12中にラインN−3からN+1までの5ライン分の記
録タイミングを示したが、本実施例では、N−1ライン
とNラインの間にデータ転送周期の変動による休止期間
があり、基準周期番号としては、n−2からn+4まで
の7周期分の動作について示した。
【0043】記録周期の最初に、動作パラメータの設定
を行なう。コントローラ1によりサーミスタ52の温度
出力521を読み取り(S1)、前周期にて設定された
記録フラグ101を判定し(S2)、記録フラグ101
がHiの場合には、1ライン分のモータ駆動を開始し
て、記録パルス413の記録ディレイ量Dと、該ヘッド
温度より記録パルスデータによるストローブ長Tを設定
する(S31)。次にCo−Dec12よりメモリ制御
手段に出力されるデータ転送指令102のHi/Loを
判断し(S41)、Hiでは次周期のデータ転送指令1
02をLoに設定し(S51)、データ転送とストロー
ブ発生による記録へと移行する。S41で、データ転送
指令102がOFFの場合、次周期の記録フラグ101
をLoに設定し(S52)、データ転送とストローブ発
生による記録へと移行する。S2にて記録フラグ101
がLoの場合には、モータ駆動を停止して、補助記録パ
ルス601の記録ディレイ量dと、該ヘッド温度より補
助記録パルスデータによるストローブ長tを設定する
(S32)。次にCo−Dec12よりメモリ制御手段
に出力されるデータ転送指令102のHi/Loを判断
し(S42)、Hiでは次周期の記録フラグ101をH
iに設定し(S53)、ストローブ発生による記録へと
移行するが、データ転送を行わないために前回サーマル
ヘッド51に転送された記録データにより、停止してい
る記録紙54上に印字することになる。S42で、デー
タ転送指令102がOFFの場合には、次周期へ移行
し、当周期の記録および記録紙54の搬送は行わない。
【0044】本図中には図示していないが、記録パルス
413(4131,4132)、補助記録パルス601
(6011,6012)、ストローブ411(411
1,4112)は図6に示した関係にある。
【0045】S51のフローを通過した場合の記録動作
説明を基準周期n−1により行うが、駆動部制御手段4
2は、モータ駆動信号421を、図示していないモータ
ドライバに送り、モータを所定量駆動することにより、
ギアなどを介して系合されている記録手段5のローラ5
3を回転させ、記録紙54を1ライン分搬送する。一
方、コントローラ1は、記録パルス413の記録ディレ
イ量Dをストローブ制御手段41に設定する。また、温
度出力521は、バス8を介して、補助記録パルス制御
手段6およびストローブ制御手段41に入力され、それ
ぞれ該温度出力521に対応した長さの記録パルス長T
を設定する。ストローブ制御手段42は、サーマルヘッ
ド51に、ストローブ4111発生と同期させて、メモ
リ制御手段3を介してビットイメージメモリ2内に蓄積
されている(N−2)ライン目の記録データ2022を
データ入力部512に転送し、その後にストローブ41
12発生と同期させて(N−1)ライン目の記録データ
2021をデータ入力部511に転送する。この動作に
おいて、ストローブ制御手段41は、既にディレイ量お
よびパルス長を設定された、前記記録パルス413によ
る設定される、ストローブ信号411をサーマルヘッド
51に出力し、記録紙54に印字を行なうが、記録され
る記録データは、N−2ラインの記録データ2011,
2012となる。また、パラメータ設定期間中にデータ
転送指令102をLoに設定し直す。
【0046】S52のフローを通過した場合の記録動作
説明を基準周期nにより行うが、駆動部制御手段42
は、モータ駆動信号421を、図示していないモータド
ライバに送り、モータを所定量駆動することにより、ギ
アなどを介して系合されている記録手段5のローラ53
を回転させ、記録紙54を1ライン分搬送する。一方、
コントローラ1は、記録パルス413の記録ディレイ量
Dをストローブ制御手段41に設定する。また、温度出
力521は、バス8を介して、補助記録パルス制御手段
6およびストローブ制御手段41に入力され、それぞれ
該温度出力521に対応した長さの記録パルス長Tを設
定する。ストローブ制御手段42は、サーマルヘッド5
1に、ストローブ4111発生と同期させて、メモリ制
御手段3を介してビットイメージメモリ2内に蓄積され
ている(N−1)ライン目の記録データ2022をデー
タ入力部512に転送し、その後にストローブ4112
発生と同期させて(N)ライン目の記録データ2021
をデータ入力部511に転送する。この動作において、
ストローブ制御手段41は、既にディレイ量およびパル
ス長を設定された、前記記録パルス413による設定さ
れる、ストローブ信号411をサーマルヘッド51に出
力し、記録紙54に印字を行なうが、記録される記録デ
ータは、N−1ラインの記録データ2011,2012
となる。また、パラメータ設定期間中に記録フラグ10
1をLoに設定し直す。
【0047】S53のフローを通過した場合の説明を基
準周期n+2により行うが、駆動部制御手段42は、モ
ータを駆動せず、記録紙54を停止させた状態を維持す
る。一方、コントローラ1は、補助記録パルス601の
ディレイ量dを補助記録パルス制御手段6に設定する。
また、温度出力521は、バス8を介して、補助記録パ
ルス制御手段6およびストローブ制御手段41に入力さ
れ、それぞれ該温度出力521に対応した長さの補助記
録パルス長tを設定する。ラッチ要求が無いため、スト
ローブ制御手段41は、既にディレイ量およびパルス長
を設定された、前記記録パルス413による設定され
る、ストローブ信号411をサーマルヘッド51に出力
し、記録紙54に印字を行なう。この時に記録される記
録データ201は、2周期前(n)でデータ入力部51
1,512内に転送されたN−1ラインの記録データ2
012とNラインの記録データ2011であり、2ライ
ン分の記録データが混在したライン記録を行う事が特徴
である。
【0048】S42においてデータ転送指令102がL
oのフローを通過した場合の説明を基準周期n+1によ
り行うが、駆動部制御手段42は、モータを駆動せず、
記録紙54を停止させた状態を維持する。一方、コント
ローラ1は、補助記録パルス601のディレイ量dを補
助記録パルス制御手段6に設定する。また、温度出力5
21は、バス8を介して、補助記録パルス制御手段6お
よびストローブ制御手段41に入力され、それぞれ該温
度出力521に対応した長さの補助記録パルス長tを設
定する。記録フラグ101およびデータ転送指令102
が無いため、記録動作は行わない。
【0049】本実施例によれば、ファクシミリ装置の受
信記録における各記録モードにおいて記録パルス413
または補助記録パルス601をストローブ411印加に
より記録できる。特に、休止状態にある周期において、
次周期に記録紙の搬送を行う当周期において、補助記録
パルスデータによるストローブ411により記録紙54
に記録するため、サーマルヘッド51と融着・凝固した
発熱体55の対応箇所は、同じ対応箇所が補助記録パル
ス601により再度加熱されるため、融着・凝固が溶融
して、次ラインでの記録紙54の搬送時には、搬送負荷
の低い状態が維持され、安定した搬送による記録を行う
ことができる。
【0050】以上の説明は、送受信時に待機期間が入っ
た動作例を示したが、例えば、ビットイメージメモリ2
の記憶容量が、送信される画像のすべてを蓄積出来るほ
ど十分に大きな場合には、一旦全ラインの記録データ2
01をビットイメージメモリ2に蓄積した後に、図6に
示した記録制御動作や図12の基準周期n−1の連続動
作などにより、各ラインを一定した周期Lにて連続記録
することができる。
【0051】また、以上示した本発明による実施例で
は、サーマルヘッド51のデータ入力部511,51
2、ストローブ4111,4112をそれぞれ2分割し
ているが、2以上の複数分割としても同様の動作により
同様の効果を得られ有効である。
【0052】
【発明の効果】以上に示したように、本発明によれば、
記録ラインにおいて、ブロック分割して印加したストロ
ーブパルスの印加の後半に印加した記録紙への記録によ
り、サーマルヘッドと記録紙の融着が発生する場合にお
いても、次ラインの搬送直前に補助記録パルスを当記録
データに対して与えるため、融着した発熱体部の温度上
昇により融着現象を緩和でき、少ない剥離力にて引き剥
され、記録媒体の搬送負荷変動を抑制されるため円滑な
記録搬送が行われるとともに、ブロック分割して印加し
たストローブパルスの印加の前半に印加した記録紙への
記録では、次ラインの搬送直前に補助記録パルスを次ラ
インの記録データに対して与えるため、次ライン記録に
於ける予熱により発色を高めるため、高品質な記録が行
える感熱記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストローブパルスによる発熱体温度上昇特性例
の概略図。
【図2】発熱体温度による記録媒体の印字濃度特性例の
概略図。
【図3】図1に示したストローブパルス幅を小さくした
場合の発熱体温度上昇特性例の概略図。
【図4】発熱体温度による記録装置の搬送負荷力特性例
の概略図。
【図5】本発明による感熱記録装置の一実施例のブロッ
ク構成図。
【図6】図5の実施例の感熱記録装置の記録制御タイミ
ング図。
【図7】図6に示したタイミング図の記録パルス413
および補助記録パルス501の温度制御データテーブル
の概略図。
【図8】本発明による感熱記録装置のサーマルヘッドの
一実施例の構成図。
【図9】図5の実施例の感熱記録装置における、記録紙
搬送とストローブ印加のタイミングの概略図。
【図10】図9に示した記録タイミングにおいて、記録
紙54上に印字される印字ドットの配置概略図。
【図11】本発明による感熱記録装置を用いたファクシ
ミリ装置の一実施例の構成図。
【図12】図11の実施例のファクシミリ装置の記録制
御タイミング図。
【図13】図12の記録制御におけるパラメータ設定フ
ロー図。
【符号の説明】
1…コントローラ、 2…ビットイメージメモリ、 3…メモリ制御手段、 4…記録制御手段、 5…記録手段、 6…補助記録パルス制御手段、 41…ストローブ制御手段、 42…駆動部制御手段、 51…サーマルヘッド、 52…サーミスタ、 54…記録紙、 55…発熱体、 511,512…データ入力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 晃 茨城県勝田市稲田1410番地株式会社日立製 作所パーソナルメディア機器事業部内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の発熱体を配列したサーマルヘッドと
    プラテンローラにより、記録媒体を挟持し、搬送用モー
    タを駆動して、該プラテンローラを回転させ、該記録媒
    体を副走査方向に搬送するとともに、各記録ライン毎
    に、該サーマルヘッドへ主走査ラインの記録データを転
    送し、発熱体に複数に分割したストローブパルスを印加
    して、時系列に1ライン分の記録を行い、文字・画像な
    どをドットパターンで記録する感熱記録装置において、 前記記録ラインのストローブパルス印加終了から次記録
    ラインの搬送用モータの駆動開始までの期間に、該複数
    分割したストローブパルスの一部のストローブパルスに
    より記録するデータは前記記録ラインと同一データであ
    る補助記録パルスを印加することを特徴とする感熱記録
    装置およびファクシミリの感熱記録装置。
  2. 【請求項2】補助記録パルスは記録紙が停止した状態で
    印加されることを特徴とする、請求項1に記載の感熱記
    録装置。
  3. 【請求項3】補助記録パルスの印加エネルギーを、前記
    ストローブパルスによる印加エネルギーよりも低くした
    ことを特徴とする、請求項1に記載の感熱記録装置。
  4. 【請求項4】補助記録パルスの印加エネルギーを、サー
    マルヘッドの温度により可変としたことを特徴とする、
    請求項1に記載の感熱記録装置。
  5. 【請求項5】データ入力部を複数有するサーマルヘッド
    を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の感熱記録
    装置。
  6. 【請求項6】ストローブ分割数とサーマルヘッドのデー
    タ入力部数を同じにしたことを特徴とする、請求項5に
    記載の感熱記録装置。
  7. 【請求項7】複数の発熱体を配列したサーマルヘッドと
    プラテンローラにより、記録媒体を挟持し、搬送用モー
    タを駆動して、該プラテンローラを回転させ、該記録媒
    体を副走査方向に搬送するとともに、各記録ライン毎
    に、該サーマルヘッドへ主走査ラインの記録データを転
    送し、発熱体に複数に分割したストローブパルスを印加
    して、時系列に1ライン分の記録を行い、文字・画像な
    どをドットパターンで記録する感熱記録装置において、 前記記録ラインのストローブパルス印加終了から次記録
    ラインの搬送用モータの駆動開始までの期間に、該複数
    分割したストローブパルスの一部のストローブパルスに
    より記録するデータは次記録ラインと同一データである
    補助記録パルスを印加することを特徴とする感熱記録装
    置およびファクシミリの感熱記録装置。
  8. 【請求項8】補助記録パルスは記録紙が停止した状態で
    印加されることを特徴とする、請求項7に記載の感熱記
    録装置。
  9. 【請求項9】補助記録パルスの印加エネルギーを、前記
    ストローブパルスによる印加エネルギーよりも低くした
    ことを特徴とする、請求項7に記載の感熱記録装置。
  10. 【請求項10】補助記録パルスの印加エネルギーを、サ
    ーマルヘッドの温度により可変としたことを特徴とす
    る、請求項7に記載の感熱記録装置。
  11. 【請求項11】データ入力部を複数有するサーマルヘッ
    ドを備えたことを特徴とする、請求項7に記載の感熱記
    録装置。
  12. 【請求項12】ストローブ分割数とサーマルヘッドのデ
    ータ入力部数を同じにしたことを特徴とする、請求項1
    1に記載の感熱記録装置。
  13. 【請求項13】複数の発熱体を配列したサーマルヘッド
    とプラテンローラにより、記録媒体を挟持し、搬送用モ
    ータを駆動して、該プラテンローラを回転させ、該記録
    媒体を副走査方向に搬送するとともに、各記録ライン毎
    に、該サーマルヘッドへ主走査ラインの記録データを転
    送し、発熱体に複数に分割したストローブパルスを印加
    して、時系列に1ライン分の記録を行い、文字・画像な
    どをドットパターンで記録する感熱記録装置において、 前記記録ラインのストローブパルス印加終了から次記録
    ラインの搬送用モータの駆動開始までの期間に、該複数
    分割したストローブパルスの時系列前側のストローブパ
    ルスにより記録するデータは次ラインのデータを使用、
    時系列後側のストローブパルスにより記録するデータは
    本ラインの記録データを保持した状態で、ストローブパ
    ルスと同様の順序により複数に分割した補助記録パルス
    を印加することを特徴とする感熱記録装置。
  14. 【請求項14】補助記録パルスは記録紙が停止した状態
    で印加されることを特徴とする、請求項13に記載の感
    熱記録装置。
  15. 【請求項15】補助記録パルスの印加エネルギーを、前
    記ストローブパルスによる印加エネルギーよりも低くし
    たことを特徴とする、請求項13に記載の感熱記録装
    置。
  16. 【請求項16】補助記録パルスの印加エネルギーを、サ
    ーマルヘッドの温度により可変とすることを特徴とす
    る、請求項13に記載の感熱記録装置。
  17. 【請求項17】データ入力部を複数有するサーマルヘッ
    ドを備えたことを特徴とする、請求項13に記載の感熱
    記録装置。
  18. 【請求項18】ストローブ分割数とサーマルヘッドのデ
    ータ入力部数を同じにしたことを特徴とする、請求項1
    7に記載の感熱記録装置。
  19. 【請求項19】前側/後側に印加するストローブに対応
    したデータ入力部を有するサーマルヘッドを備えたこと
    を特徴とする、請求項13又は14に記載の感熱記録装
    置。
  20. 【請求項20】複数の発熱体を配列したサーマルヘッド
    とプラテンローラにより、記録媒体を挟持し、搬送用モ
    ータを駆動して、該プラテンローラを回転させ、該記録
    媒体を副走査方向に搬送するとともに、各記録ライン毎
    に、該サーマルヘッドへ主走査ラインの記録データを転
    送し、発熱体にストローブパルスを印加して、文字・画
    像などをドットパターンにより、所定の記録周期で記録
    する感熱記録方式を用い、副走査期間に前記所定の記録
    周期以外の休止時間が入る、ファクシミリの感熱記録装
    置において、 次ラインを、前記所定の記録周期により、連続して記録
    する場合には、当記録ラインを該ストローブパルスの印
    加のみにより記録を行うが、次ラインを記録するまでに
    休止期間が入る場合には、前記記録ラインのストローブ
    パルスの印加終了から次記録ラインの搬送用モータの駆
    動開始までの期間に、該複数分割したストローブパルス
    の時系列前側のストローブパルスにより記録するデータ
    は次ラインのデータを使用、時系列後側のストローブパ
    ルスにより記録するデータは休止期間直前ラインの記録
    データを保持した状態で、ストローブパルスと同様の順
    序により複数に分割した補助記録パルスを印加すること
    を特徴とするファクシミリの感熱記録装置。
  21. 【請求項21】補助記録パルスは記録紙が停止した状態
    で印加されることを特徴とする、請求項20に記載の感
    熱記録装置。
  22. 【請求項22】補助記録パルスの印加エネルギーを、前
    記ストローブパルスによる印加エネルギーよりも低くし
    たことを特徴とする、請求項20に記載の感熱記録装
    置。
  23. 【請求項23】補助記録パルスの印加エネルギーを、サ
    ーマルヘッドの温度により可変としたことを特徴とす
    る、請求項20に記載の感熱記録装置。
  24. 【請求項24】データ入力部を複数有するサーマルヘッ
    ドを備えたことを特徴とする、請求項20に記載の感熱
    記録装置。
  25. 【請求項25】ストローブ分割数とサーマルヘッドのデ
    ータ入力部数を同じにしたことを特徴とする、請求項2
    0に記載の感熱記録装置。
  26. 【請求項26】前側/後側に印加するストローブに対応
    したデータ入力部を有するサーマルヘッドを備えたこと
    を特徴とする、請求項25に記載の感熱記録装置。
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JP6270851A Pending JPH08139883A (ja) 1994-11-04 1994-11-04 感熱記録装置

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JP (1) JPH08139883A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010208346A (ja) * 2010-06-28 2010-09-24 Ai Solutions Corp サーマルプリンタ

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JP2010208346A (ja) * 2010-06-28 2010-09-24 Ai Solutions Corp サーマルプリンタ

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